JP3142602U - 履物の中敷 - Google Patents

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Abstract

【課題】歩行時に体重が、この履物の中敷の略外側縁部上を通って踵部から爪先部に向かって移動することを防止できると共に、歩行時の正常な体重移動を自然に行うことができ、例えばO脚、又はO脚になる傾向を矯正して正常な歩行姿勢に近づけることができる履物の中敷を提供する。
【解決手段】履物内の底に装着され、踵部Kと土踏まず部Mと踏付け部Hとを有する中敷本体部13と、踵部Kの内側部24に設けられた第1荷重誘導部14と、踏付け部Hに含まれる母趾球部Bに設けられた第2荷重誘導部15とを備え、第1荷重誘導部14は、中敷本体部13よりも硬度が小さく、第2荷重誘導部15は、第1荷重誘導部14よりも硬度を小さくした構成。
【選択図】図1

Description

本考案は、靴等の履物内の底に装着して使用され、O脚、又はO脚になる傾向を矯正することができる履物の中敷に関する。
従来より、O脚、又はO脚になる傾向を矯正するための履物の中敷の一例として、中敷の厚みを、内側部から外側部に向かうに従って大きくしたものがある。この中敷を例えば靴内の底に装着すると、中敷の上面が内側部から外側部に向かうに従って上昇する勾配を形成することができる。
これによって、この中敷が装着された靴を履くと、例えば両脚が左右外側に向かって湾曲したO脚のそれぞれの脚を、強制的に略垂直方向に向かうように矯正することができる。
また、このような履物の中敷とは別に、履物の底部の厚みを、内側部から外側部に向かうに従って大きくしたものもある(例えば、特許文献1参照。)。このような履物を履くとことによっても、O脚を矯正することができる。
特開平08−98701号公報
しかし、上記従来の履物の中敷では、この中敷を履物に装着すると、中敷の上面が外側部から内側部に向かうに従って下降する勾配が形成されるので、この履物を履いた状態では、足が履物内の内側部に偏った状態となり、履き心地が好ましくなく歩行しずらい。
従って、このような履き心地が好ましくない状態で歩行すると、歩行時の正常な体重移動を自然に行うことができず、例えばO脚、又はO脚になる傾向を、長い時間を掛けて自然に矯正することができないと考えられる。そして、上記従来の履物も上記と同様の課題が存在する。
本考案は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、歩行時に体重が、この履物の中敷の略外側縁部上を通って踵部から爪先部に向かって移動することを防止できると共に、歩行時の正常な体重移動を自然に行うことができ、例えばO脚、又はO脚になる傾向を矯正して正常な歩行姿勢に近づけることができる履物の中敷を提供することを目的としている。
本考案に係る履物の中敷は、履物内の底に装着され、踵部と土踏まず部と踏付け部とを有する中敷本体部と、前記踵部の中心よりも内側の内側部に設けられた第1荷重誘導部と、前記踏付け部に含まれる母趾球部に設けられた第2荷重誘導部とを備え、前記第1荷重誘導部は、前記中敷本体部よりも硬度が小さく、前記第2荷重誘導部は、前記第1荷重誘導部よりも硬度が小さいことを特徴とするものである。
この考案に係る履物の中敷は、履物内の底に装着して使用することができる。この中敷が装着された履物を履いて歩行すると、まず、体重が中敷の踵部に掛かり、この踵部に掛かった荷重は、踵部から外側に向かおうとするときでも、第1荷重誘導部を中敷本体部よりも軟質にしてあるので、荷重の移動方向をこの第1荷重誘導部によって、強制的に踵部の内側に向かう方向に誘導することができる。
これによって、荷重の掛かる位置が、中敷の踵部の外側縁部よりも内側の後部外側部から始まって、中敷の外側部を前方に移動して、装着者の小指付根の関節に対応する領域に到達する。そして、第2荷重誘導部を中敷本体部よりも軟質にしてあるので、この荷重の移動方向が、この第2荷重誘導部によって強制的に中敷の内側部に向かう方向に変更されて、中敷の母趾球部(足の親指付根の関節に対応する領域)に移動する。しかる後に、荷重の移動方向が、前方に向かう方向に変更されて、親指の先と対応する領域に到達して体重に基づく荷重の移動が終了する。
そして、この考案に係る履物の中敷において、前記第1荷重誘導部の平面形状は、前記中敷本体部の外側縁部から内側縁部に向かうに従って広がる形状であり、前記第2荷重誘導部の平面形状は、前記中敷本体部の長さ方向に長い略楕円形状とすることができる。
このように、第1荷重誘導部の平面形状を、中敷本体部の外側縁部から内側縁部に向かうに従って広がる形状としたことによって、中敷の踵部に掛かった体重に基づく荷重を、踵部から外側に向かう方向から内側に向かう方向に、滑らかに誘導することができる。これによって、歩行時に違和感なく、足裏に対して優しく正常な体重移動を自然に行うことができる。
そして、第2荷重誘導部の平面形状を、中敷本体部の長さ方向に長い略楕円形状としたことによって、この第2荷重誘導部に掛かっている体重に基づく荷重が、この第2荷重誘導部からその前方の中敷本体部の領域に滑らかに乗り移ることができる。
また、この考案に係る履物の中敷において、前記第1荷重誘導部は、11度〜19度の硬度を有する合成樹脂製又は天然樹脂製であり、前記第2荷重誘導部は、1度〜9度の硬度を有する合成樹脂製又は天然樹脂製であって、前記中敷本体部は、46度〜54度の硬度を有する合成樹脂製とすることができる。
このように、中敷本体部の硬度を46度〜54度とすることによって、この履物内に装着された中敷が、歩行時において足裏に掛かる衝撃を適度に吸収できると共に、足裏から受ける力によって、皺が生じたりよじれることを防止できる。
そして、第1荷重誘導部の硬度を11度〜19度とすることによって、歩行時において、中敷の踵部から外側に向かおうとする体重に基づく荷重の移動方向を、この第1荷重誘導部によって滑らかであって確実に踵部の内側に向かう方向に誘導することができる。
また、第2荷重誘導部の硬度を1度〜9度とすることによって、歩行時において、装着者の小指付根の関節に対応する中敷の領域に到達した荷重の移動方向を、この第2荷重誘導部によって滑らかであって確実に中敷の内側部に向かう方向に変更させて、中敷の母趾球部に移動させることができる。
更に、この考案に係る履物の中敷において、前記中敷本体部の外周縁部のうち踵側縁部、内側縁部、及び外側縁部に亘る範囲に形成された壁部を備え、前記壁部は、平面形状が略U字状であり、足の踵、内甲、及び外甲の表面に沿うように斜め上方に向かって突出する踵側壁部、内側壁部、及び外側壁部を有し、前記内側壁部が前記外側壁部よりも前記中敷本体部の爪先部側に向かう方向に長く延びる構成とすることができる。
このように、中敷本体部の外周縁部に踵側壁部、内側壁部、及び外側壁部を有する壁部を設け、この壁部の平面形状が略U字状になるように形成することによって、足の踵、内甲及び外甲をしっかりと保持することができ、O脚やX脚、又はO脚やX脚になる傾向を矯正することができる。
そして、内側壁部が外側壁部よりも中敷本体部の爪先部側に向かう方向に長く延びる形状としたことにより、足の踵及び土踏まずのそれぞれの内側面をしっかりと保持することができる。これによって、歩行時において、過度の内側に向かう体重に基づく荷重移動を防止することができる。更に、内側壁部は、足の土踏まずの内側面を押し上げることができるので、足の縦アーチの形成に寄与することができ、偏平足を矯正することができる。
そして、この考案に係る履物の中敷において、前記内側壁部は、前記第2荷重誘導部又はその手前まで延びる構成とすることができる。
このように、内側壁部が第2荷重誘導部又はその手前まで延びるように形成すると、歩行時において、中敷の第2荷重誘導部での屈曲をし易くすることができ、従って、足の踏付け部及び爪先の曲げをし易くすることができて、歩行がし易くなる。
また、この考案に係る履物の中敷において、前記中敷本体部の踏付け部の略中央部に設けられ、上方に突出する中足骨パッド部を備えるものとすることができる。
このように、中足骨パッド部を設けると、この中足骨パッド部が足の第2及び第3中足骨を押し上げることができるので、足の横アーチの形成に寄与することができ、偏平足を矯正することができる。そして、それぞれの中足骨を内側及び外側の両側に広げることができるので、外反母趾を矯正することができる。
この考案に係る履物の中敷によると、この中敷に掛かる体重に基づく荷重が、第1荷重誘導部によって強制的に中敷の踵部の外側縁部よりも内側の後部外側部から始まって、中敷の外側部を前方に移動して、装着者の小指付根の関節に対応する領域に到達し、次に、この荷重の移動方向が、第2荷重誘導部によって強制的に中敷の内側部に向かう方向に変更されて、中敷の母趾球部に移動し、しかる後に、荷重の移動方向が、前方に向かう方向に変更されて、親指の先と対応する領域に到達して体重に基づく荷重の移動が終了する構成としてある。従って、歩行時に体重が、この履物の中敷の略外側縁部上を通って踵部から爪先部に向かって移動することを防止できると共に、歩行時の正常な体重移動を自然に行うことができ、例えばO脚、又はO脚になる傾向を矯正して正常な歩行姿勢に近づけることができる。
以下、本考案に係る履物の中敷の一実施形態を、図1〜図4を参照して説明する。この履物の中敷11は、例えば靴内の底に装着されて使用されるものであり、歩行時に体重が、この履物の中敷11の略外側縁部12上を通って踵部Kから爪先部Tに向かって移動することを防止できると共に、歩行時の正常な体重移動を自然に行えるようにするものである。この履物の中敷11は、図1(a)の底面図、及び図1(b)の平面図に示すように、中敷本体部13を備え、この中敷本体部13には、第1荷重誘導部14、及び第2荷重誘導部15が設けられている。
中敷本体部13は、図1(a)、(b)に示すように、足形に形成された板状体であり、足の踵、土踏まず、踏付け部、及び爪先のそれぞれと対応する領域に形成されている踵部K、土踏まず部M、踏付け部H、及び爪先部Tを備えている。
第1荷重誘導部14は、図1(a)、及び図3(a)に示すように、平面形状が略扇形の板状体であり、中敷11の踵部Kの下面に形成された凹部内に貼着されている。そして、この第1荷重誘導部14は、その下面が中敷11の下面と高さが略一致している。
また、この第1荷重誘導部14は、図1(a)に示すように、中心角が約40°の扇形状であり、その円弧部14aが、中敷11の踵部Kに形成されている半円状の踵側縁部16と間隔を隔ててその内側に配置されている。そして、第1荷重誘導部14の一方の半径縁部14bは、中敷11の踵部Kに形成されている略直線状の内側縁部17の内側に、この内側縁部17と間隔を隔てて略平行するように配置されている。
従って、第1荷重誘導部14の平面形状は、中敷本体部13の外側縁部12から内側縁部17に向かうに従って広がるように配置されている。このように、第1荷重誘導部14は、踵部K(中敷11)の中心よりも内側の内側部24に設けられている。
第2荷重誘導部15は、図1(a)、及び図4に示すように、平面形状が中敷本体部13の長さ方向に長い略楕円形状の板状体であり、中敷11の踏付け部Hに含まれる母趾球部Bの下面に形成された凹部内に貼着されている。そして、この第2荷重誘導部15は、その下面が中敷11の下面と高さが略一致している。なお。中敷11の踏付け部Hに含まれる母趾球部Bは、足の母趾球と対応する領域に形成されている。
また、この第2荷重誘導部15は、図1(a)に示すように、その横幅が中敷11の横幅の約30%であり、長さが中敷11の長さの約15%である。
更に、図1及び図2に示すように、中敷本体部13の外周縁部のうち踵側縁部16、内側縁部17、及び外側縁部12に亘る範囲に壁部18が形成されている。
壁部18は、図1及び図2に示すように、平面形状が略U字状であり、足の踵、内甲、及び外甲の表面に沿うように、斜め外側上方に向かって突出する踵側壁部18a、内側壁部18b、及び外側壁部18cを有している。そして、内側壁部18bは、外側壁部18cよりも中敷本体部13の爪先部T側に向かう方向に寸法Sだけ長く延びている。なお、これら踵側壁部18a、内側壁部18b、及び外側壁部18cの高さは、例えば約10mmである。
また、内側壁部18bは、第2荷重誘導部15の手前まで延びるように形成されている。ただし、内側壁部18bは、第2荷重誘導部15の横側にまで延びるように形成してもよい。要は、この内側壁部18bの爪先部Tに向かう方向に延びる長さは、歩行時に、この中敷11の踏付け部H及び爪先部Tでの折れ曲がりを阻害しない程度の寸法にすることが好ましい。
また、この中敷11には、図2(a)、(b)に示すように、中敷本体部13の踏付け部Hの略中央部に中足骨パッド部19を設けてある。この中足骨パッド部19は、中敷11の上面から上方に突出する略円錐台形状に形成され、中敷本体部13と一体に形成されている。中足骨パッド部19の高さは、例えば約10mmである。ただし、この中足骨パッド部19は、中敷本体部13と一体に形成したが、これに代えて、別の部品として形成して、中敷本体部13に取り付けてもよい。
更に、この中敷11の踏付け部Hの下面には、図1(a)に示すように、複数の横溝20、20、・・・が形成されている。この複数の横溝20は、歩行時に、この中敷11の踏付け部H及び爪先部Tが折れ曲がり易くするためのものであり、これによって、足の踏付け部を曲げ易くすることができ、歩行がし易くなる。ただし、この複数の横溝20に代えて、複数の突条を設けてもよい。
なお、中敷本体部13及び中足骨パッド部19の材質は、例えばEVA(エチレン・ビニル・アセテート)であり、第1荷重誘導部14及び第2荷重誘導部15の材質は、例えばラテックススポンジである。ただし、これ以外に、例えばポリウレタン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン等の発泡合成樹脂を使用してもよい。
そして、中敷本体部13及び中足骨パッド部19の硬度は、約50度であり、好ましくは46度〜54度である。第1荷重誘導部14の硬度は、約15度であり、好ましくは11度〜19度である。第2荷重誘導部15の硬度は、約5度であり、好ましくは1度〜9度である。この硬度は、C硬度計で計測された値である。
上記のように構成された履物の中敷11は、靴などの履物内の底に装着して使用することができる。今、例えばO脚、又はO脚になる傾向を有する者が、この中敷11が装着された履物を履いて歩行すると、図1(a)の中敷11の底面図に示す実線矢印21のように、まず、体重が中敷11の踵部Kに掛かり、この踵部Kに掛かった荷重は、踵部Kから外側に向かおうとするときでも、第1荷重誘導部14を中敷本体部13よりも軟質にしてあるので、荷重の移動方向をこの第1荷重誘導部14によって、強制的に踵部Kの内側に向かう方向に誘導することができる。
これによって、荷重の掛かる位置が、中敷11の踵部Kの外側縁部12よりも内側の後部外側部23(外側部23とは、中敷11の中心よりも外側の領域を言う。)から始まって、中敷11の外側部23を前方に移動して、装着者の小指付根の関節に対応する領域(中敷本体部13の小指付根部25)に到達する。そして、第2荷重誘導部15を中敷本体部13よりも軟質にしてあるので、この荷重の移動方向が、この第2荷重誘導部15によって強制的に中敷11の内側部24に向かう方向(中敷11の幅方向であって内側の向き)に変更されて、中敷11の母趾球部B(足の親指付根の関節に対応する領域)に移動する。しかる後に、荷重の移動方向が、前方に向かう方向に変更されて、親指の先と対応する領域の爪先部Tに到達して体重に基づく荷重の移動が終了する。
このように、この履物の中敷11によると、歩行時に体重が、図1(a)の破線矢印22で示すように、この履物の中敷11の略外側縁部12上を通って踵部Kから爪先部Tに向かって移動することを防止できると共に、実線矢印21で示すように、歩行時の正常な体重移動を自然に行うことができ、例えばO脚、又はO脚になる傾向を矯正して正常な歩行姿勢に近づけることができる。
図3(a)は、この中敷11の踵部Kに体重に基づく荷重が掛かっていない状態を示すA−A断面図である。そして、図3(b)は、この中敷11の踵部Kに体重に基づく荷重が掛かっている状態を示すA−A断面図であり、脚26の中心線27を内側に傾けることができ、正常な歩行姿勢に近づけることができる。
そして、図1(a)に示すように、第1荷重誘導部14の平面形状を、中敷本体部13の外側縁部12から内側縁部17に向かうに従って広がる形状としたことによって、中敷11の踵部Kに掛かった体重に基づく荷重を、踵部Kから外側に向かう方向から内側に向かう方向に、滑らかに誘導することができる。これによって、歩行時に違和感なく、足裏に対して優しく正常な体重移動を自然に行うことができる。
そして、第2荷重誘導部15の平面形状を、中敷本体部13の長さ方向に長い略楕円形状としたことによって、この第2荷重誘導部15に掛かっている体重に基づく荷重が、この第2荷重誘導部15からその前方の中敷本体部13の領域に滑らかに乗り移ることができる。
また、中敷本体部13の硬度を50度(好ましくは46度〜54度)とすることによって、この履物内に装着された中敷11が、歩行時において足裏に掛かる衝撃を適度に吸収できると共に、足裏から受ける力によって、皺が生じたりよじれることを防止できる。
そして、第1荷重誘導部14の硬度を15度(好ましくは11度〜19度)とすることによって、図1(a)に示すように、歩行時において、中敷11の踵部Kから外側に向かおうとする体重に基づく荷重の移動方向を、この第1荷重誘導部14によって滑らかであって確実に踵部Kの内側に向かう方向に誘導することができる。
また、第2荷重誘導部15の硬度を5度(好ましくは1度〜9度)とすることによって、図1(a)に示すように、歩行時において、装着者の小指付根の関節に対応する中敷11の領域(小指付根部25)に到達した荷重の移動方向を、この第2荷重誘導部15によって滑らかであって確実に中敷11の内側部24に向かう方向に変更させて、中敷11の母趾球部Bに移動させることができる。
更に、図1(a)に示すように、中敷本体部13の外周縁部に踵側壁部18a、内側壁部18b、及び外側壁部18cを有する壁部18を設け、この壁部18の平面形状が略U字状になるように形成することによって、足の踵、内甲及び外甲をしっかりと保持することができ、O脚やX脚、又はO脚やX脚になる傾向を矯正することができる。
そして、内側壁部18bは、外側壁部18cよりも中敷本体部13の爪先部T側に向かう方向に寸法Sだけ長く延びる形状としたことにより、足の踵及び土踏まずのそれぞれの内側面をしっかりと保持することができる。これによって、歩行時において、過度の内側に向かう体重に基づく荷重移動を防止することができる。更に、内側壁部18bは、足の土踏まずの内側面を押し上げることができるので、足の縦アーチの形成に寄与することができ、偏平足を矯正することができる。
また、図1(a)に示すように、内側壁部18bが第2荷重誘導部15の手前まで延びるように形成してあるので、歩行時において、中敷11の第2荷重誘導部15での屈曲をし易くすることができ、従って、足の踏付け部及び爪先の曲げをし易くすることができて、歩行がし易くなる。
更に、図2(a)、(b)に示すように、中足骨パッド部19を設けると、この中足骨パッド部19が足の第2及び第3中足骨を押し上げることができるので、足の横アーチの形成に寄与することができ、偏平足を矯正することができる。そして、それぞれの中足骨を内側及び外側の両側に広げることができるので、外反母趾を矯正することができる。
ただし、上記実施形態では、図1(a)に示すように、第1荷重誘導部14の平面形状を、略扇形としたが、これ以外の形状としてもよい。要は、第1荷重誘導部14の平面形状は、中敷本体部13の外側縁部12から内側縁部17に向かうに従って広がる形状が好ましく、例えば三角形や台形としてもよい。
また、第1荷重誘導部14は、中敷本体部13の外側縁部12から内側縁部17に向かうに従って広がる形状とせずに、例えば円形や楕円形の1又は2以上の平板状体として、踵部Kの中心よりも内側の内側部24に設けてもよい。
そして、第2荷重誘導部15は、略楕円形としたが、これ以外の例えば円形や多角形としてもよい。
以上のように、本考案に係る履物の中敷は、歩行時に体重が、この履物の中敷の略外側縁部上を通って踵部から爪先部に向かって移動することを防止できると共に、歩行時の正常な体重移動を自然に行うことができ、例えばO脚、又はO脚になる傾向を矯正して正常な歩行姿勢に近づけることができる優れた効果を有し、このような履物の中敷に適用するのに適している。
この考案の一実施形態に係る履物の中敷を示す図であり、(a)は底面図、(b)は平面図である。 同実施形態に係る履物の中敷を示す図であり、(a)は右側の中敷を示す斜視図、(b)は左側の中敷を示す斜視図である。 同実施形態に係る履物の中敷を示す拡大端面図であり、(a)はA−A拡大端面図、(b)は荷重が掛かった状態を示すA−A拡大端面図である。 同実施形態に係る履物の中敷を示すB−B拡大端面図である。
符号の説明
11 履物の中敷
12 外側縁部
13 中敷本体部
14 第1荷重誘導部
14a 円弧部
14b 半径部
15 第2荷重誘導部
16 踵側縁部
17 内側縁部
18 壁部
18a 踵側壁部
18b 内側壁部
18c 外側壁部
19 中足骨パッド部
20 横溝
21 実線矢印
22 破線矢印
23 外側部
24 内側部
25 小指付根部
26 脚
27 中心線
K 中敷の踵部
T 中敷の爪先部
M 中敷の土踏まず部
H 中敷の踏付け部
B 中敷の母趾球部

Claims (6)

  1. 履物内の底に装着され、踵部と土踏まず部と踏付け部とを有する中敷本体部と、
    前記踵部の中心よりも内側の内側部に設けられた第1荷重誘導部と、
    前記踏付け部に含まれる母趾球部に設けられた第2荷重誘導部とを備え、
    前記第1荷重誘導部は、前記中敷本体部よりも硬度が小さく、
    前記第2荷重誘導部は、前記第1荷重誘導部よりも硬度が小さいことを特徴とする履物の中敷。
  2. 前記第1荷重誘導部の平面形状は、前記中敷本体部の外側縁部から内側縁部に向かうに従って広がる形状であり、
    前記第2荷重誘導部の平面形状は、前記中敷本体部の長さ方向に長い略楕円形状であることを特徴とする請求項1記載の履物の中敷。
  3. 前記第1荷重誘導部は、11度〜19度の硬度を有する合成樹脂製又は天然樹脂製であり、
    前記第2荷重誘導部は、1度〜9度の硬度を有する合成樹脂製又は天然樹脂製であって、
    前記中敷本体部は、46度〜54度の硬度を有する合成樹脂製であることを特徴とする請求項1又は2記載の履物の中敷。
  4. 前記中敷本体部の外周縁部のうち踵側縁部、内側縁部、及び外側縁部に亘る範囲に形成された壁部を備え、
    前記壁部は、平面形状が略U字状であり、足の踵、内甲、及び外甲の表面に沿うように斜め上方に向かって突出する踵側壁部、内側壁部、及び外側壁部を有し、前記内側壁部が前記外側壁部よりも前記中敷本体部の爪先部側に向かう方向に長く延びていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の履物の中敷。
  5. 前記内側壁部は、前記第2荷重誘導部又はその手前まで延びていることを特徴とする請求項4記載の履物の中敷。
  6. 前記中敷本体部の踏付け部の略中央部に設けられ、上方に突出する中足骨パッド部を備えることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の履物の中敷。
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JP2013529510A (ja) * 2010-06-25 2013-07-22 スペンコ、メディカル、コーパレイシャン 曲線形状の支持部を有する靴中敷

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013529510A (ja) * 2010-06-25 2013-07-22 スペンコ、メディカル、コーパレイシャン 曲線形状の支持部を有する靴中敷
US9930926B2 (en) 2010-06-25 2018-04-03 Implus Footcare, Llc Contoured support insole

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