JP3142595B2 - 生産設備の制御システム設計支援及び故障診断方法 - Google Patents

生産設備の制御システム設計支援及び故障診断方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばシーケンサ等に
より制御される生産設備の制御システム設計支援及び故
障診断方法に関し、特に、このような制御システムを設
計する際の、工数の削減、システム保守の簡易化の改良
に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の組立ラインの如くの生産ライン
において、設置された種々の設備に対してコンピユータ
を内蔵したシーケンス制御部を設け、かかるシーケンス
制御部により各設備が順次行なうべき動作についてのシ
ーケンス制御を行なうようにすることが知られている。
かかるシーケンス制御では、シーケンス制御部に内蔵さ
れたコンピユータに制御プログラムがロードされ、その
シーケンス制御部が生産ラインに設置された種々の設備
の夫々に対する動作制御の各段階をシーケンス動作制御
プログラムに従って順次進めていくようになっている。
【0003】かかるシーケンス制御のための制御手法と
して、本出願人は、特願平1−335271,2−11
0977、2−30379、1−253991等を出願
している。これらの出願における生産ラインの管理手法
は、生産ラインの全設備のシーケンサによる一般的な制
御条件を入出力マップとして記述し、その一方、ライン
の具体的な順次動作を動作ブロックと動作ステツプとい
う概念で把握し、その上で、入出力マップ,動作ステツ
プフローマップ,動作ブロックフローマップとに基づい
て、ラダープログラムを生成するというものであった。
【0004】また、上記出願における故障診断において
は、設備が正常に作動している状態におけるシーケンス
制御回路部の構成要素の動作態様を基準動作態様として
予め設定しておき、設備の実際の作動時におけるシーケ
ンス制御回路部の構成要素の動作態様を上記基準動作態
様と順次比較していき、その差に基づいて故障検出を行
うようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本出願人の上記出願に
おけるシーケンス制御プログラムの生成方法では、入出
力マップとブロックフローマップとステツプフローマッ
プを用いることにより、複雑な生産ラインの制御プログ
ラムを容易に作成することができるという利点がある反
面、上記入出力マップとブロックフローマップとステツ
プフローマップをマニュアルで個々に入力しなくてはな
らず、それがプログラム開発の非効率の阻害要因となっ
ていた。
【0006】そこで、本発明の目的は、プログラム開発
効率が高く、また、そのメインテナンスも容易な生産設
備の制御システム設計支援及び故障診断方法を提案する
ものである。
【0007】上記の課題を達成するための本発明の構成
は、複数の設備からなる生産設備の制御システム設計支
援及び故障診断方法であって、前記複数の設備を構成す
る複数のアクチュエータデバイスの各々について、その
各々のアクチュエータデバイスに対してユニークに付与
した名称データと、その各々のアクチュエータデバイス
に所定動作を起こさせる動作データと、その所定動作が
行われたことを確認するための確認データと、そして該
所定動作に要する所定時間とからなるデータベースを
該名称データをキーとして参照可能に予め作成し、前記
制御システムを構成する複数のサブシステムの1つであ
るところの、前記複数の設備の動作制御プログラムの設
計支援を行う設計支援システムに、前記生産設備の動作
を記述したフローチャートと、そのフローチャートに所
望の前記アクチュエータデバイスの名称データとを操作
者が入力することにより、該設計支援システムに、その
入力された名称データをキーとして前記データベースの
参照しながら、該入力されたフローチャートに基づく前
記動作制御プログラムの自動プログラミングを行わせ、
前記制御システムを構成する複数のサブシステムの1つ
であるところの、前記複数の設備について故障診断を行
う故障診断システムにより、前記動作制御プログラムに
従って動作している前記アクチュエータデバイスの実動
作時間を検出すると共に、検出した実動作時間と、その
アクチュエータデバイスの名称データをキーとして前記
データベースを参照することによって取得した前記所定
時間との比較を行うことにより、前記アクチュエータデ
バイス単位で故障診断を行うことを特徴とする。
【0008】即ち、サブシステム間ではデータベースを
共用することにより、膨大なデータベースの開発は1つ
で済む。そして、このデータベースへのアクセスは、デ
バイスの名称をキーにしてアクセスすることができるの
で、プログラムの開発者、システムの操作者にとって、
ユーザフレンドリなシステムとなり、開発効率及びメイ
ンテナンス性は高い。
【0009】
【実施例】以下、本発明を自動車の生産ラインのシーケ
ンス制御に適用した実施例を説明する。 〈実施例システムの特徴〉本実施例の特徴は次の点にあ
る。
【0010】i: 生産ラインにおける管理対象とな
る設備の全ての動作は、動作ブロックに 分解され、そ
して、個々の動作ブロックは更に複数の動作ステップに
分解され ている。 ii: 各動作ブロック,各動作ステップには、それら
をプログラマ若しくは操作 者(以下、操作者と略す)
が把握し易いように、その動作ブロック若しくは動 作
ステップのそのものを、そしてその動作を想起でき易い
ようなユニークな『 名称』が付けられている。
【0011】iii: 本システムは、ラダープログ
ラムの自動生成、生成されたラダープログ ラムのシュ
ミレーション、実際の動作中若しくはシュミレーション
中における システム管理、故障診断等の機能を有する
が、これらの機能をプログラム化す る過程において、
システムと操作者とのユーザインターフェースは、そし
て、 プログラム間のプログラムインターフェースは上
記『名称』により行なわれる 。換言すれば、上記機能
及びユーザインターフェース、そしてプログラムイン
ターフェースにより、シーケンス制御プログラムの開発
や、システムのメイン テナンスに必要な工数の削減が
可能となる。即ち、 iii−1: 本システムでは、後述するように、シス
テム全体の全設備のデバイ スや、そのデバイスを使
うステツプや、それらのステツプからなる動作ブロ
ックに、換言すれば、このシステムでランされる全ての
プログラムにおいて 変数となり得る全てのものに名
称が付され、それらの名称がライブラリ化さ れる。
従って、本システムでランされる全てのプログラム(特
に、シーケン スラダープログラム)の作成過程で、
ライブラリ化されたこれらの『名称』 を使うことが
できるので、効率的なプログラム開発が可能となる。
【0012】iii−2: 本システムでは、特にシー
ケンス制御プログラム、シュミレーションプログラム、
故障診断プログラム、CRT操作盤の画面制御プログラ
ムなど、生産設備に何等かの関連性のある全てのプログ
ラムは、共通のデータベース(このデータベースの一部
のデータを、「実I/Oマップ」と呼ぶ)アクセスす
ることができる。このデータベースには、その生産ライ
ンの全デバイスに関する、そのデバイスを制御するのに
必要な一般化された情報(例えば、そのデバイスを駆動
する信号名、その駆動情報を確認する信号名など)を含
む。従って、上記のシーケンス制御プログラム、シュミ
レーションプログラム、故障診断プログラム、CRT操
作盤の画面制御プログラムの作成過程において、操作者
は、そのプログラム中にデバイス名、動作名等を使うだ
けで、そのデバイスや動作に必要な情報を参照すること
ができる。
【0013】これから説明する実施例は、自動車の生産
ラインのうちの、車体にエンジンやサスペンションをド
ッキングする工程におけるシーケンス制御プログラムの
自動生成等に本発明を適用したものである。従って、先
ず、シーケンス制御プログラム101の制御対象となる
車両組立ラインについて説明する。次に、本実施例のシ
ーケンス制御プログラムの自動生成等に重要な概念であ
る動作ブロックと動作ステップにっいて言及する。そし
て、その後に、本実施例の特徴部分である制御プログラ
ムの自動生成等にっいて説明する。 〈組立ラインの一例〉先ず、生成されるべきシーケンス
制御プログラムの制御対象となる車両組立ラインの一例
にっいて、第1図及び第2図を参照して述べる。
【0014】第1図及び第2図に、車両組立ラインの一
部が示されている。このラインは、例示的に、3っのス
テーションST1,ST2,ST3からなる。位置決め
ステーションST1では、車両のボデイ11を受台12
上に受け、受台12の位置を制御することによりボデイ
11の位置決めを行う。ドッキングステーションST2
では、パレット13上の所定の位置に載置されたエンジ
ン14とフロントサスペンションアッセンブリ(不図
示)とリアサスペンションアッセンブリ15とボデイ1
1とを組み合わせる。締結ステーションST3では、ボ
デイ11に対して、ST2にて組み合わされたエンジン
14とフロントサスペンション組立15とを、螺子を用
いて締結固定留する。また、位置決めステーションST
1とドッキングステーションST2との間には、ボデイ
11を保持して搬送するオーバーヘッド式の移載位置1
6が設けられている。ドッキングステーションST2と
締結ステーションST3との間には、パレット13を搬
送するパレット搬送位置17が設けられている。
【0015】位置決めステーションST1における受台
12は、レール18に沿って往復走行移動する。位置決
めステーションST1では、受台12をレール18に直
交する方向(車幅方向)に移動させることにより、受台
12上に載置されたボデイ11を、その前部の車幅方向
にっいての位置決めを行う位置決め手段(BF)並びに
その後部の車幅方向の位置決めを行う位置決め手段(B
R)と、受台12をレール18に沿う方向(前後方向)
に移動させることにより、その前後方向における位置決
めを行う位置決め手段(TL)とが設けられている。さ
らに、ST1には、ボデイ11における前方左右部及び
後方左右部に係合することにより、ボデイ11の、受台
12に対する位置決めを行う昇降基準ピン(FL,F
R,RL,RR)が設けられている。そして、これらの
位置決め手段及び昇降基準ピンによって、位置決めステ
ーションST1における位置決め装置19が構成されて
いる。即ち、これらの位置決め手段及び昇降基準ピン
が、シーケンス制御プログラムの位置決め装置19にっ
いての制御対象となる。
【0016】移載装置16は、位置決めステーションS
T1とドッキングステーションST2との上方において
両者間に掛け渡されて配されたガイドレール20と、ガ
イドレール20に沿って移動するキャリア21とから成
る。キャリア21には、昇降ハンガーフレーム22が取
り付けられていて、ボデイ11はこの昇降ハンガーフレ
ーム22により支持される。昇降ハンガーフレーム22
には、第3図に示されるように、左前方支持アーム22
FL,右前方支持アーム22FRが夫々一対の前方アー
ムクランプ部22Aを介して取付けられている共に、左
後方支持アーム22RL,右後方支持アーム22RR
(不図示)が夫々一対の前方アームクランプ部22Bを
介して取付けられている。左前方支持アーム22FL,
右前方支持アーム22FRの夫々は、前方アームアーム
クランプ部22Aを回動中心として回動し、前方アーム
クランプ22Aによるクランプが解除された状態におい
ては、ガイドレール20に沿って伸びる位置を取り、ま
た、前方アームクランプ部22Aによるクランプがなさ
れるときには、第3図に示される如く、ガイドレール2
0に直交する方向に伸びる位置をとる。同様に、左後方
支持アーム22RL,右後方支持アーム22RRの夫々
も、後方アームクランプ部22Bを回動中心として回動
し、後方アームクランプ部22Aによるクランプが解除
された状態においては、ガイド20に沿って伸びる位置
をとり、また、後方アームクランプ部22Bによるクラ
ンプがなされるときには、ガイドレール20に直交する
方向に伸びる位置をとる。
【0017】移載装置16にボデイ11が移載されるに
あたっては、移載装置16が、第1図において一点鎖線
により示されるように、レール18の前端部上方の位置
(原位置)に、左前方支持アーム22FL,右前方支持
アーム22FRの夫々が前方アームクランプ部22Aに
よるクランプが解除されてガイドレール20に沿って伸
びる。また、左後方支持アーム22RL,右後方支持ア
ーム22RRの夫々が後方アームクランプ部22Bによ
るクランプが解除されてガイドレール20に沿って伸び
て、その後、昇降ハンガーフレーム21Bが下降せしめ
られる。かかる状態で、ボデイ11が載置された受台1
2がレール18に沿ってその前端部にまで移動せしめら
れ、降下されていた移載装置16の昇降ハンガーフレー
ム21Bに対応する位置を取るようにされる。そして、
左前方支持アーム22FL,右前方支持アーム22FR
の夫々が回動されて、ボデイ11の前部の下方において
ガイドレール20に直交する方向に伸びる位置をとっ
て、前方アームクランプ部22Aによるクランプがなさ
れた状態となる。また、左後方支持アーム22RL,右
後方支持アーム22RRの夫々が回動されて、ボデイ1
1の後部の下方においてガイドレール20に直交する方
向に伸びる位置をとって、後方アームクランプ部22B
によるクランプがなされた状態となる。その後、昇降ハ
ンガーフレーム21Bが上昇させられて、第3図に示さ
れるように、ボデイ11が、移載装置16の昇降ハンガ
ーフレーム21Bに取付けられた左前方支持アーム22
FL,右前方支持アーム22FRと左後方支持アーム2
2RL,右後方支持アーム22RRとにより支持され
る。
【0018】また、パレット搬送装置17は、夫々、パ
レット13の下面を受ける多数の支持ローラ23が設け
られた一対のガイド部24L及び24Rと、このガイド
部24L及び24Rに夫々並行に延設された一対の搬送
レール25L及び25Rと、各々がパレット13を係止
するパレット係止部26を有し、夫々搬送レール25L
及び25Rに沿って移動するものとされたパレット搬送
台27L及び27Rと、これらのパレット搬送台27L
及び27Rを駆動するリニアモータ機構(図示は省略さ
れている)とを備える。
【0019】ドッキングステーションST2には、フロ
ントサスペンションアセンブリ及びリアサスペンション
アッセンブリ15の夫々の組み付け時において、フロン
トサスペンションアッセンブリのストラット及びリアサ
スペンションアッセンブリ15のストラット15Aを夫
々支持して組付姿勢をとらせる一対の左右前方クランプ
アーム30L及び30Rと、及び、一対の左右後方クラ
ンプアーム31L及び31Rとが設けられている。この
左右前方クランプアーム30L及び30Rは、夫々、搬
送レール25L及び25Rに直交する方向に進退動可能
に、取付板部32L及び32Rに取り付けられるととも
に、左右後方クランプアーム31L及び31Rは、夫
々、取付板部33L及び33Rに、搬送レール25L及
び25Rに直交する方向に進退動可能に取り付けられて
いる。左右前方クランプアーム30L及び30Rの相互
に対向した先端部と、左右後方クランプアーム31L及
び31Rの相互に対向した先端部とは、夫々、フロント
サスペンションアッセンブリのストラットもしくはリア
サスペンションアッセンブリ15のストラット15Aに
係合する係合部を有する。そして、前記取付板部32L
は、アームスライド34Lにより固定基台35Lに対し
て、搬送レール25L及び25Rに沿う方向に移動可能
とされる。取付板部32Rはアームスライド34Rによ
り固定基台35Rに対して、搬送レール25L及び25
Rに沿う方向に移動可能とされる。取付板部33Lは、
アームスライド36Lにより固定基台37Lに対して、
搬送レール25L及び25Rに沿う方向に移動可能とさ
れる。さらに、取付板部33Rは、アームスライド36
Rにより固定基台37Rに対して、搬送レール25L及
び25Rに沿う方向に移動可能とされている。従って、
左右前方クランプアーム30L及び30Rは、それらの
先端部がフロントサスペンションアッセンブリのストラ
ットに係合した状態のもとで、前後左右に移動可能とな
る。また、左右後方クランプアーム31L及び31R
は、それらの先端部がリアサスペンションアッセンブリ
15のストラット15Aに係合した状態のもとで、前後
左右に移動可能となる。また、これらの左右前方クラン
プアーム30L及び30R,アームスライド34L及び
34R,左右後方クランプアーム31L及び31R、及
びアームスライド36L及び36Rが、ドッキング装置
40を構成している。
【0020】さらに、ドッキングステーションST2に
は、搬送レール25L及び25Rに夫々平行に伸びるよ
うに設置された一対のスライドレール41L及び41R
と、このスライドレール41L及び41Rに沿ってスラ
イドするものとされた可動部材42,可動部材42を駆
動するモータ43等から成るスライド装置45とが設け
られている。このスライド装置45における可動部材4
2には、パレット13上に設けられた可動エンジン支持
部材(図示は省略されている)に係合する係合手段46
と、パレット13を所定の位置に位置決めするための2
個の昇降パレット基準ピン47とが設けられている。ス
ライド装置45においては、移載装置16における昇降
ハンガーフレーム22により支持されたボデイ11に、
パレット13上に配されたエンジン14,フロントサス
ペンションアッセンブリ及びリアサスペンションアッセ
ンブリ15とを組み合わせる際に、その係合手段46が
昇降パレット基準ピン47により位置決めされたパレッ
ト13上の可動エンジン支持部材に係合した状態で前後
動せしめられ、それにより、ボデイ11に対してエンジ
ン14を前後動させて、ボデイ11とエンジン14との
干渉を回避するようになっている。
【0021】締結ステーションST3には、ボデイ11
に、これに組み合わされたエンジン14及びフロントサ
スペンションアッセンブリを締結するための螺子締め作
業を行うためのロボット48Aと、ボデイ11に、これ
に組み合わされたリアサスペンションアッセンブリ15
を締結するための螺子締め作業を行うためのロボット4
8Bとが配置されている。さらに、締結ステーションS
T3においては、パレット13を所定の位置に位置決め
するための2個の昇降パレット基準ピン47が設けられ
ている。
【0022】第1図乃至第3図により説明した車両組立
ラインにおいて、位置決めステーションST1における
位置決め装置19,移載装置16、そして、ドッキング
ステーションST2におけるドッキング装置40及びス
ライド装置45,パレット搬送装置17、そして、締結
ステーションST3におけるロボット48A及び48B
は、それらに接続されたシーケンス制御部により、本実
施例のプログラム生成装置によって生成されたシーケン
ス制御プログラムに基づいてシーケンス制御が行われ
る。即ち、これらの上記位置決め装置19,移載装置1
6等は、シーケンス制御対象であるところの“設備”で
ある。 〈動作ブロックと動作ステップ〉第1図,第2図の生産
ラインにおける組立動作は、即ち、上記のシーケンス制
御対象の“設備”の全てが行う動作は複数の“動作ブロ
ック”に分解することができる。ここで“動作ブロッ
ク”とは、:複数の単位動作の集合であると定義する
ことができる。動作ブロックの最も重要な性質は、:
ある動作ブロックの開始から終了に至るまでの中間過程
で、他の動作ブロックから独立して干渉を受けることな
く、動作を完結することができるということである。
【0023】この,の性質のために、動作ブロック
を1つのブロック(かたまり)として表記することが可
能となる。換言すれば、動作ブロックは、動作ブロック
のレベルにおいてのみ、他の動作ブロックと関係する。
動作ブロックが動作を開始できるためには、他の動作ブ
ロックにおける動作の終了が必要となる。この他の動作
ブロックは、1っの場合もあれば、複数の場合もあろ
う。即ち、1つの動作ブロックの動作終了がそれに連結
する別の動作ブロック(1つまたは複数の動作ブロッ
ク)の起動条件になったり、複数の動作ブロックの動作
終了が起動条件になったりするということである。
【0024】また、上記性質によれば、動作ブロックに
おける動作の中間段階で、他の動作ブロックに対して起
動をかけるということはない。また、動作ブロックの中
間段階で、他の動作ブロックからの起動を待つというこ
ともない。上記,の動作ブロックの定義から、次の
付随的な動作ブロックの性質を導くことができる。
【0025】:動作ブロックは、上記,の性質を
満足する単位動作の集合のなかで、最大のものであるこ
とが望ましい。このの性質は絶対的に必要なものでは
ない。しかし、を満足すると、生産ラインを記述する
動作ブロックの数が減り、工程全体の記述が単純化さ
れ、大変見易いものとなる。:動作ブロックは、その
動作ブロックにおいて行なわれる動作の種類に応じても
制限される。即ち、デバイスの動作は、「繰り返し動
作」、「連続動作」、「ロボット動作」等に大別され
る。本システムでは、ラダープログラムを、定型的なラ
ダーパターンから自動生成するものであるが、このラダ
ーパターンはその動作が異なれば大きく異なるので、1
つの動作ブロック中には同一種類の動作だけを行なうデ
バイスを集める。但し、この要請はプログラムの効率化
という観点からのものであるので、このの要請を守ら
ないと、ラダープログラムの自動生成が行なうことがで
きないというものではない。
【0026】第4図は、第1図,第2図の生産ラインに
おける動作の全体的な流れを示すものである。第1図,
第2図に示した生産ラインを、乃至の条件を満足す
る動作ブロックにより記述すると、この第4図に示すよ
うに、a〜sの19個の動作ブロックが得られる。この
ようにして得られたブロック図は第1図乃至第3図の生
産ラインにおける動作を操作者が分析した上で得られた
ものである。図中、横方向の二重線により結合された2
つ(以上)の動作ブロックは並行して動作することを意
味する。また、2つの動作ブロックが実線で上下に結合
されている場合、上方に位置した動作ブロックにおける
動作が終了して始めて下方に位置したブロックの動作が
始まる。また、二重線の四角形は各ブロックの先頭を意
味する。
【0027】動作ブロックaは受台12の前進動作を意
味し『荷受前進』と呼ぶ。この『荷受前進』ブロックが
終了すると、『基準出』という名称のブロックbと『受
具出』という名称のブロックcとが並行して行なわれ
る。『基準出』ブロックbでは、前述の各基準ピン(F
L基準ピン,RR基準ピンが「出」という名の位置に駆
動され、TL位置決め手段等が「戻り」という名の位置
に駆動される。ブロックcでは、受台12がドッキング
位置に移動する。ブロックdの『移載上昇』という名称
のブロックでは、移載装置16がステーションST1に
おいて上昇する。ブロックdの動作が終了すると、この
ブロックdに続いて2つの流れで動作ブロックが処理さ
れていく。即ち、『移載上昇』ブロックに続いて、『基
準戻り』という名称のブロックeと『移載前進』という
名称のブロックhとが並行して動作する。ブロックeで
は、ブロックbにおいて出された基準ピンを「戻り」位
置に戻すという動作が行なわれる。一方、ブロックhで
は、移載装置16がステーション2に前進する。
【0028】ブロックeに続く『荷受後退』という名称
のブロックfにおいて、受台12が後退するという動作
が行なわれる。ブロックhでは移載装置16がステーシ
ョンST2に前進する。一方、ガイド部、ストラットク
ランプ部、パレットスライド部においては、ブロックl
(『ピン上昇』)とブロックm(『リフト上昇』)とブ
ロックn(『パレット前進』)が夫々実行される。ブロ
ックm(『リフト上昇』)とブロックn(『パレット前
進』)との終了はブロックo(『アーム出』)を起動す
る。
【0029】ブロックhとブロックlとブロックoにお
ける動作が終了すると、『移載下降』という名称の動作
ブロックiが実行される。以上の第4図の動作ブロック
の集合からなるフローチャートは、上述の〜の条件
に合致するような動作の集合をブロック化したものであ
り、前述したように、操作者が後述のフローチヤート作
成プログラムで作成したものである。そして、各動作ブ
ロックに付けられた名称は、その動作ブロックにおける
動作(複数)の特徴を短い言葉で表現するものである。
本実施例のシステムの特徴は、前記iiに記したよう
に、各動作ブロックの名称はユニークなものであり、動
作ブロックは、この名称によりソフトウエア的に特定す
ることができる。
【0030】各動作ブロックは複数の動作ステップから
なる。1つの動作ステップにおける動作には原則的には
1つのアクチュエータ(ソレノイド等)による動作が対
応する。第5図は、『基準出』ブロックbにおいて行な
われる複数の動作ステップからなるフローチャートであ
る。同図において、各ステップに付されたラベルは操作
者が付したそのステップの名称である。第5図のフロー
チヤートによると、『RRスライド出』ステツプにおい
ては、リア側の右スライドレール41Rが「出」状態に
され、『FL基準ピンA出』及び『FL基準ピンB出』
ステツプでは、受台12に対して車体12を位置決めす
るための前述の昇降基準ピンA,B(前部左側)を
「出」の状態にする。『RR基準ピン出』ステツプにお
いては、同じく後部右側の昇降基準ピンを「出」状態に
する。また、『TL位置決戻』、『BR位置決戻』、
『BF位置決戻』の夫々のステツプにおいては、位置決
め手段TL,BR,BFが「戻り」位置に戻される。こ
のようにして、第4図の『基準出』ブロックbは、第5
図に示されたステップ動作により表現される。この動作
ステツプフローチヤートも前述のフローチヤート作成プ
ログラムで作成する。
【0031】1つの動作ブロックの動作を表現する例え
ば第5図のような動作ステップフローチャートにおける
各ラベルは、前述したように、その動作ステップで駆動
されるアクチュエータデバイスを特定し、そのアクチュ
エータの動作を端的に表現するものとなっている。例え
ば、RR基準ピンが「出」状態にされる『RR基準ピン
出』というステップに対して、『RR基準ピン出』とい
う名称が付されている。ここで、この名称の前半部分の
RR基準ピンはその動作ステップで駆動されるアクチュ
エータを特定し、次の、出は、そのアクチュエータの駆
動状態を意味する。換言すれば、第4図,第5図のフロ
ーチャートの各動作ブロック及び動作ステップの名称に
与えられた意味が理解できる人間及び装置にとっては、
それらのフローチヤートが第1図の生産ラインにおける
動作を記述するものとなっていると理解することは容易
である。本実施例のシーケンス制御プログラムの自動生
成システムの目標は、このような第4図,第5図のフロ
ーチャートから第6A図〜第6C図のようなラダープロ
グラムを自動的に生成することである。尚、第6A図〜
第6C図のラダープログラムは、第5図に示された動作
ブロックbの動作の一部に対応するラダープログラム要
素である。 〈ラダープログラム〉ここで、ラダープログラムのシン
ボルについて説明する。第1図の生産ラインの例えば昇
降基準ピン等の設備そのものはラダープログラム上では
制御の対象とはならず、それを駆動する例えばソレノイ
ド等が問題となる。従って、生産ラインの設備は、第7
A図に示されるようなシリンダアクチュエータにより等
価され得る。このアクチュエータは、シリンダ内を図面
上左右に移動するピストンの位置により、その「出」状
態と「戻り」状態が規定される。ピストンは、ソレノイ
ドバルブが入力される信号B により付勢されあるい
は消勢されることにより、その「出」状態と「戻り」状
態のいずれかを取る。これらの2つの状態は2つのリミ
ットスイッチにより確認される。即ち、第7A図の「設
備」からの出力として、駆動された事を確認するための
リミットスイッチからの出力A (「出確認」信号)
と、原位置に戻されたことを確認するためのリミットス
イッチからの出力A (戻り確認信号)とがある。
【0032】第7B図は、第7A図の素子の出力駆動動
作の論理を説明する図である。ソレノイドがオンするた
めには、インターロック条件ILCが満足されることで
ある。インターロック条件ILCは、一般に、その動作
ステップに特有の種々の起動条件を含む。各動作ステッ
プは、その前段の動作ステップの動作終了が実行条件と
なるから、インターロック条件ILCには、例えば、前
段の動作ステップの出力状態が確認されたことを示す信
号(例えば、第7A図のA )が含まれるのが通常で
ある。
【0033】第7C図は全体シーケンスを自動生成する
際に用いる定型的な動作回路の一例を示す。第7C図に
おいて、条件C は自動モード(生産ラインがシーケ
ンス制御プログラムに従って動作するモードである)で
この動作回路が動作しているときは閉じられる。条件C
は手動モードでこの動作回路が動作しているときに
閉じられる。C は通常閉じられている。従って、通
常の自動モードでは、インターロック条件ILC
が満足されれば、出力B が出力される。一
方、ILC は手動モードにおける動作条件の論理を
記述する。手動モードでは、接点C が開くので、条
件A ,ILC が同時に満足するか、条件A
,A が同時に満足すれば、B は出力される。
一般に、Aは、手動動作のインターロック条件ILC
を殺すための論理である。
【0034】第7C図のラダーパターンは、ある動作ス
テップのラダープログラムを表現するのに用いられる定
型的なパターンである。本システムに用意されている他
のラダーパターンを第8A図〜第8C図に示す。第8A
図は、動作ブロックの開始と停止を定型的に記述するパ
ターンである。第8B図は、第7C図に関連して説明し
たパターンと同じである。第8C図は、第8B図のパタ
ーンに更に1つの接点条件を付加したものである。
【0035】第6A図のラベル1360,1372は第
5図の『RRスライド出』に対応するラダープログラム
である。ラベル1360の論理において、5041番地
の「B4ステップ1出力」は、 (B4ステップOFF*基準ピン戻り*荷受台前進+B
4ステップ1出力) *B4ステップ2出力/*B4ステップ3出力/ =
1 が満足されると、“1”を出力する。ここで、B4は第
4図における『基準出』ブロックbのブロック番号であ
る。また、「/」は論理NOTを表記する。また、「B
4ステップOFF」は、ブロック4の全てのステップが
オフ(即ち、実行されていない)であることを意味す
る。また、1753番地の『基準ピン戻り』,『荷受台
前進』は、ブロック4の『基準出』に先行する『荷受前
進』ブロックにおける動作終了を意味する。また、B4
ステップ2出力/やB4ステップ3出力/についても容
易に推測ができよう。かくして、ラベル1360の動作
は、『基準出』ブロックの最初の動作ステップ『RRス
ライド出』が正しく起動されるべき条件を表わす。従っ
て、ブロックの『荷受前進』の全ての動作ステップが終
了していれば、上記条件式は満足されて、「B4ステッ
プ1出力」は“1”になる。一旦、「B4ステップ1出
力」が“1”になると、ラベル1360のラッチ条件に
より、「B4ステップ1出力」は“1”のままである。
【0036】第6A図のラベル1372の出力「B4S
t1RRスライド出」が“1”になるのは、 B4ステップ1出力*荷受台前進*B4動作ON*RR
スライド出/ =1 が満足されたときである。ここで、B4St1はブロッ
ク番号4の最初のステップであることを表記する。『R
Rスライド出』なる動作がなされるのは、「B4ステッ
プ1出力」が“1”になって、『RRスライド』なるア
クチュエータがオンされていない状態で『荷受台前進』
ステップが実行されたときである。
【0037】第6B図,第6C図のラダープログラム
は、第5図の『FL基準ピンA出』,『FL基準ピンB
出』という2つの動作ステップに対応することは容易に
理解される。かくして、第4図のブロックbの『基準
出』ブロックが、第5図の動作ステップフローチャート
に対応する形で表わされた場合、その動作ステップフロ
ーチャートの『RRスライド出』,『FL基準ピンA
出』,『FL基準ピンB出』という3つのステツプは第
6A図〜第6C図のラダープログラムに対応することが
理解できよう。 〈システムの概念〉前述したように、本システムの大き
な目標は、第1図のような生産ラインの工程管理を如何
に効率良く行なうかである。そして、iiで述べたよう
に、ラダープログラムの自動生成、生成されたラダープ
ログラムのシュミレーション、生成されたラダープログ
ラムの実際の動作中若しくはシュミレーション中におけ
るシステム管理、故障診断等の機能を如何に自動化する
かが大きな関心である。
【0038】第9図は、ある生産ラインに、工程管理を
行なうシステムが導入されるプロセスを、一般化して表
わした概念図である。また、第10図は、本実施例のシ
ステムに要求される機能間の結合関係をブロック化して
表わしたものである。第9図に示すように、生産ライン
及びその管理システムの導入は、その基本設計から始ま
って、更に詳細設計、シーケンスプログラムの作成、そ
のプログラムのトライアル、そして実稼動という工程で
表現される。第10図に示された本実施例に係るシステ
ムは、特に第9図における、「シーケンスプログラムの
作成」段階、「トライアル」段階、「稼動」段階で威力
を発揮する。第10図において、マスタテーブル101
は、対象の生産ラインの全設備(アクチュエータ等)に
関する、デバイス名称、その動作の種類、そして、それ
らのデバイスを第7図のようなシンボルで表記した場合
の入力信号,出力信号の名称をテーブル化したもので、
その詳細な一例が第13図に示される。このマスタテー
ブルは、各デバイスの実際の入出力関係を表現するもの
であるから、以下、『実I/Oマップ』と呼ぶ。データ
ベース100は、この生産ラインに使われる全設備(ア
クチュエータ等のデバイス)に付けられる名称等を記憶
するライブラリを含む。このライブラリは、操作者によ
るデバイス名称の付与に恣意性が入り込むのを排除する
ために設けられている。データベース100は、ライブ
ラリの他に、「ブロックフローマップ」,「ステップフ
ローマップ」を含む。ブロックフローマップは第11図
のようなマップであって、第4図に示された人間の理解
の容易さを意図した動作ブロックフローチャートを第1
1図のようにマップ化することにより、コンピユータの
データ処理を可能にしたものである。ステップフローマ
ップは第5図に示された動作ステップフローチャートを
第12図のようにマップ化することにより、コンピユー
タのデータ処理を可能にしたものである。
【0039】第10図のシステムは、上記のデータベー
ス100やマスタテーブル101内の『実I/Oマッ
プ』の他に、「データ生成」、「自動プログラミン
グ」、「シュミレーション」、「故障診断/CRT操作
盤」という4つのサブシステムからなる。「自動プログ
ラミング」サブシステムはこれらのデータベース100
やマスタテーブル101内の『実I/Oマップ』を元に
して、シーケンス制御のためのラダープログラムを自動
生成する。データ生成プログラム102は、上記のデー
タベース100やマスタテーブル101内の『実I/O
マップ』を作成し、あるいは修正するためのものであ
る。従って、このサブシステムは主に第9図の「シーケ
ンスプログラム作成」過程において使われる。この「自
動プログラミング」サブシステムは、後述するように、
「ブロックフローマップ」や「ステップフローマップ」
(これらのマップは、これからラダープログラムを自動
生成しようとする対象となる生産ラインを記述するもの
である)と、その生産ラインに使われるデバイスの入出
力関係を一般的に表現する『実I/Oマップ』とを、結
合することによりラダープログラムを作成する。この結
合は、「ブロックフローマップ」や「ステップフローマ
ップ」に使われているブロックの名称やステップの名称
やデバイスの名称と、『実I/Oマップ』に記憶されて
いるデバイスの名称とをリンクすることによりなされ
る。
【0040】「シュミレーション」サブシステム105
は自動プログラミング104が生成したラダープログラ
ムをシュミレーションするプログラムを自動生成する。
この生成されたシュミレーションプログラムは、第9図
の「トライアル」段階において主に使われる。「故障診
断/CRT操作盤」サブシステムは、第9図の「トライ
アル」段階や「稼動」段階において、シュミレーション
結果を診断したり、あるいは実際の稼動段階での故障を
診断するもので、それらの診断結果は主にCRT表示装
置に表示される。この表示装置では、操作者の理解が容
易なように、故障箇所の名称等を上記『実I/Oマッ
プ』のデバイス名称から索引するようになっている。
【0041】このように、本システムにおける中心的な
データは、マスタテーブル101内の『実I/Oマッ
プ』(第13図)であり、この『実I/Oマップ』とデ
ータベース100内のブロックフローマップやステップ
フローマップとが有機的にリンクされて、ラダープログ
ラムやシュミレーションプログラム等が自動的に生成さ
れるようになっている。そこで、以下、本システムのハ
ード構成を説明し、そのあとで、上述の3つのマップを
順に説明する。 〈ハード構成〉第14図は、第10図で説明した実施例
システムを、ハードウエア構成の観点から改めて書き直
したものである。同図に示すように、ハード構成の観点
から見た本システムは、制御対象設備50(第1図の各
種の「設備」に対応)とホストコンピュータ60と、ユ
ーザインタフェースとしてのCRTを制御するCRTパ
ネル制御ユニット53と、前述のマップやデータベース
を格納するデータファイル56とからなる。ホストコン
ピュータ60は、ラダープログラムの自動生成と前述の
マップの生成とを行う自動プログラミング/データ入力
制御プログラム(制御部)55と、故障診断を行う故障
診断制御プログラム(制御部)52と、シュミレーショ
ン制御を行うシュミレーション制御プログラム(制御
部)54とから成る。これらのユニットは通信回線61
で接続され、データファイル56は高速化を図るために
も半導体メモリが適当である。
【0042】CRTパネル制御部53は、CRT表示装
置58のほかに、その表示画面のうえに装着されたタッ
チパネル57を有する。本システムでは、自動プログラ
ミングの過程、シュミレーションの過程、故障診断の過
程などで操作者とのインターフェースが必要となるが、
制御ユニット53は、周知のマルチウインド表示制御に
より、複数のウインドをCRT58上に表示し、操作者
は表示されたウインド内の複数のアイテムの中からタッ
チパネル57を使って所望のアイテムを選択する。した
がって、タッチパネル57の代わりに、ポインテイング
デバイスを用いてもよいのは言うまでもない。
【0043】第15A図は自動プログラミング/データ
入力制御部55におけるプログラム構成を示す。最下層
にはいわゆるオペレーテイングシステムが格納され、さ
らに、マルチウインドーシステムと、日本語を入力する
ための日本語フロントエンドプロセサ(FEP)と、フ
ローチャート作成するための図形プロセサと、ライブラ
リを作成するプログラムと、実I/Oマップを作成する
プログラムと、フローマップを作成するプログラムと、
このフローマップからラダープログラム(第6図)を作
成するコンパイラとからなる。
【0044】図形プロセサは、第4図や第5図のフロー
チャートを作成するためのプロセサで、フローチャート
のシンボルとしてのボックスを書く機能と、そのボック
スに名称を付す機能と、そのボックスの中に文章を入力
する機能と、複数のボックス同士を連結する機能とから
なる。この図形プロセサが作動している最中は、CRT
装置58の画面上には、データファイル56内の前述の
ライブラリから入力可能なアイテムが、マルチウインド
モードで表示される。ここで、アイテムとは、前述し
た、デバイス名称、動作ステツプ名称、動作ブロック名
称等のリテラルデータである。操作者はタッチパネル5
7により、特定のアイテムを選択することにより所望の
入力が可能となる。また、ライブラリにない名称につい
ては、前述の日本語FEPの助けにより、自由な入力が
可能となる。入力可能なアイテムをウインド表示し、そ
の中から所望のアイテムを選択するようにしたのは、名
称が恣意的なものとならないようにするためである。な
お、このようなマルチウインド制御システムや、図形プ
ロセサ、日本語FEPはすでに周知であり、その詳細な
説明は不要である。
【0045】第15B図は、ライブラリに格納されたデ
ータの一部を示す。同図に示すように、データは、「デ
バイス名称」フィールドと「動作名称」フィールドとか
らなる。これらのフィールドのデータは上記各種マップ
を作成するときに、別々にウインド表示される。ライブ
ラリ中で、このように2つのフィールドに分割したの
は、「デバイス名称」と「動作名称」とが固有の意味を
持つように成っているからである。 〈ブロックフローマップ〉第11図は、本システムで重
要な役割を有するブロックフローマップであり、このマ
ップは第4図の動作ブロックフローチャートをホストコ
ンピュータ60のフローマップ作成プログラム(第15
A図)55により変換したものであり、データファイル
56に格納される。このマップは、同図に示すように、
7つのアイテム、即ち、「ブロック番号」、「ブロック
名称」、「FROM」、「TO」、「ステップフローマ
ップポインタ」、「装置種別」、「動作時間」からな
る。ブロック名称はそのブロックにつけられた名称であ
る。ブロックはブロック名称によりユニークに特定でき
るが、ブロック番号を付すことにより、そのブロックを
簡単に特定することができる。第6図のラダープログラ
ムにおいて、信号名に例えば、「B4」と付されている
のは、このブロック番号を参照することにより得たもの
である。「FROM」は、そのブロックが、他の上位の
どのブロックから連結されているかを示す。「FRO
M」の部分に、複数のブロック番号が記されている場合
は、それらのブロックに当該ブロックが接続されている
ことを示す。「TO」は、そのブロックが、他の下位の
どのブロックに連結されているかを示す。「TO」の部
分に、複数のブロック番号が記されている場合は、それ
らのブロックに当該ブロックが接続されていることを示
す。第11図には、第4図のブロックフローチャートに
おけるブロック間の接続関係が示されている。前述した
ように、図形プロセサは、第4図のフローチャートの各
ボックスの連結関係をベクトルデータとして表現するか
ら、そのようなデータから、第11図のブロックフロー
マップを作成することは容易である。
【0046】ブロックフローマップの「ステップフロー
マップポインタ」は当該ブロックのステップフローマッ
プ(第12図)がどのメモリ番地に作成されたかを示
す。このブロックフローマップは、自動プログラミング
部55が、第16図のステツプS16において、動作ブ
ロックフローチヤートから作成する。 〈実I/Oマップ〉ステップフローマップを説明する前
に、実I/Oマップを第13図により説明する。この実
I/Oマップは、これから設計しようとする生産ライン
に設けられた全ての設備(アクチュエータ)について所
定の入出力関係を定義したものである。図中、「名称」
はそのアクチュエータデバイスに対してユニークにつけ
られた「名前」である。このマップを定義する他のアイ
テムは、「動作」、「出力B」、「確認A」、「手動
A」の4つである。「出力B」とは、論理値1の信号が
「出力B」で規定されるメモリ番地に書き込まれたとき
に、当該デバイスが「動作」に規定された動作を行うた
めのデータである。この「出力B」は第7A図で説明し
た出力Bに相当する。「確認A」とは、当該デバイスが
「動作」に規定された動作を行ったときに、システムが
その動作を確認する時に参照するメモリ番地を示す。こ
の「確認A」は第7A図で説明した「確認A」に相当す
る。「手動A」とは、手動動作を行うようにプログラム
を組むときに、「手動A」に示されたメモリ番地に論理
値1を書き込む。
【0047】第13図により、実I/Oマップについて
具体的に説明すると、「BF位置決め」なるデバイスが
「出」動作を行うためには、「BA0」番地に1が書き
込まれ、その動作の結果は、「AC0」番地に1が書き
込まれたかを確認することにより確認される。また、
「BF位置決め」なるデバイスが「戻り」動作を行うた
めには、「BA1」番地に1が書き込まれ、その動作の
結果は、「AC1」番地に1が書き込まれたかを確認す
ることにより確認される。「BA0」や「ACo」など
の番地は、いわゆる、メモリマップI/Oの番地に対応
する。これらの番地は、第14図のシーケンサ制御部5
1のバックプレーンのピン番号に対応する。このピンは
該当するアクチュエータに接続されている。この制御部
51は、これらのメモリ番地(「出力B」や「手動
A」)の内容をスキャンしており、これらの番地の内容
が1になれば、対応するアクチュエータを駆動する。そ
して、そのアクチュエータの確認スイッチ(第 6A図
を参照)が変化すれば、その論理値を、例えば、「A
C0」番地に書き込む。
【0048】この実I/Oマップは、日本語FEPや実
I/Oマップ作成プログラム(第15A図)を使って行
なって作成され、各「名称」や「動作」フィールドは検
索可能に構成されている。 〈ステップフローマップ〉第12図のステツプフローマ
ップは、実際の生産ラインにおける動作を記述するマッ
プである。このマップのアイテムは、第12図に示すよ
うに、当該ステップが属するブロックの番号を示す「ブ
ロック番号」、「ステップ番号」、当該ステップの「名
称」、そのステップにおける「動作」のタイプを表す
「動作」、「FROM」、「TO」、「出力B」、「確
認A」「手動A」、「動作時間」である。「FRO
M」、「TO」は、ブロックフローマップの場合と同じ
ように、ステップ間の接続関係を表す。「動作時間」
は、当該ステップが動作するのに要する公称の時間であ
る。
【0049】動作ステツプフローチヤート(第5図)
は、図形プロセツサ(15A図)を用いて作成したもの
であり、そのデータはベクトル化されている。ステツプ
フローマップの最初の6つのフィールド、即ち「ブロッ
ク番号」、「ステップ番号」、「名称」、「動作」、
「FROM」、「TO」のためのデータは、フローマッ
プ作成プログラムが第16図のステツプS8において、
前記ベクトル化された動作ステツプフローチヤートか
ら、ブロックフローマップの作成と同じ要領で作成す
る。残りのフィールド、即ち「出力B」、「確認A」
「手動A」のためのデータは、自動プログラミング制御
部55のラダープログラムコンパイラ(第15A図)が
ラダープログラムを生成する時(第17図の手順が実行
される時)に、これらのフィールドに、前述の「実I/
Oマップ」からのデータを埋め込む。
【0050】第17図,第18図は、ラダープログラム
を作成するコンパイラ(第15A図)の制御手順を示す
フローチヤートである。第17図は、このコンパイラ
の、ステツプフローマップの「出力B」、「確認A」
「手動A」を作成するための制御手順を示すフローチヤ
ートであり、第18図がラダープログラム要素を作成す
るためのフローチヤートである。
【0051】第17図において、ステップS10、ステ
ップS12では、夫々、ブロック番号、ステップ番号を
示すカウンタm,nを“0”に初期化する。ステップS
14では、既に(ステツプS6において)作成されてい
るブロックフローマップをサーチして、カウンタmに対
応する名称を有するブロックを探す。そして、そのブロ
ック名称を有するステップフローマップを捜す。対応す
るマップが無ければ、ステップS30に進んで、カウン
タmをインクリメントして、ステップS32を経てステ
ップS14に戻る。対応するマップがあれば、ステップ
S18で、該当するステップフローマップの中の、ブロ
ックmステップn(BmSn)の「名称」を有するデバ
イスを実I/Oマップ中にサーチする。ステップS2
0,ステップS22,ステップS24においては、サー
チして見つかったデバイスに対応する「出力B」、「確
認A」「手動A」「動作時間」フィールドを、ステップ
フローマップ中にコピーする。ステップS26ではカウ
ンタnをインクリメントする。尚、対応するステツプフ
ローマップが見つかれば、そのマップのポインタアドレ
スを、ブロックフローマップ(第11図)の「ポイン
タ」フィールドに書き込む。
【0052】1つのステップフローマップ中では、デバ
イスが動作される順に並んでいるので、そのステップフ
ローマップの全てのステップについての、「出力B」、
「確認A」「手動A」「動作時間」フィールドを埋めた
ならば、ステップS14に戻って、上述の手順を繰り返
す。 〈ラダープログラムの自動生成〉第18図は、第6A図
〜第6C図に示したごとき、ラダープログラムを自動生
成するプログラム(このプログラムは、自動プログラミ
ング制御部55のプログラムの一部である)の手順を示
す。
【0053】第18図のステップS40では、レイヤを
示すカウンタLを、最上位を示す値にセットする。ここ
でレイヤとは、ブロックフローチャートにおける層のレ
ベルを示す。第4図の例では、ブロックa,cが第1層
を、ブロックbを第 2層、ブロックdを第3層と、ブ
ロックeを第4層と、ブロックfを第5層と、ブロック
gを第6層と呼ぶ。更に、ブロックl,m,nを第7層
と、ブロックoを8第層と、ブロックiを第9層と、ブ
ロックj,p,qを第10層と、ブロックkを第11層
と、ブロックr,sを第12層と呼ぶ。層に分けた理由
は、下位層のブロックが起動される条件は、そのブロッ
クの上位のブロックの動作終了条件に規定されるからで
ある。従って、階層のつけ方は、左側に位置する複数の
ブロックの中で、並列に起動される関係にあるブロック
同士(例えば、ブロックa,c)をグループ化してそれ
らを参照し、そのグループの全てのブロックに同じ階層
番号をつける。次に、これらのブロックに続く「枝」の
中で、並列関係が変化する最下位のブロック(例えば、
ブロックb)を探索する。並列関係が発生したところか
ら、並列関係が変化するところまでの複数のブロックに
対して、上から下に向けて順に階層番号を付していく。
【0054】ステップS40によれば、レイヤカウンタ
Lに対して、このように前もって付された階層番号の最
上位の番号がセットされる。第4図の例であれば、カウ
ンタLには1がセットされる。ステップS42では、カ
ウンタLに示される階層に属する1つのブロックをみつ
ける。このブロックの番号をカウンタmにセットする。
ステップ46では、このブロックの上位のブロックを全
てサーチする。カウンタLが3であれば、その層に属す
るブロックは、第4図の例では、ブロックdであり、こ
のブロックdの上位のブロックはb,cとなる。ステッ
プS48では、見つかったこれらの上位ブロックの動作
終了条件の積を生成する。例えば、あるブロックB
の上位のブロックB が4つの動作ステップからな
り、各々の動作ステップの動作終了を確認するスイッチ
出力を、例えば、A ,A ,A ,A とす
れば、ブロックB はブロックB の全ての動作が
終了していなくてはならないから、ブロックB の起
動条件は、 A *A *A *A となる。
【0055】尚、このブロックB の起動条件の作成
において、ブロックB の各動作ステツプにおいて
は、通常、『出』のためのデバイス動作(例えば、『B
F位置決め出』)と『戻り』のためのデバイス動作(例
えば、『BF位置決め戻り』)等のような相補関係の動
作が存在する。かかる動作に対応する論理は互いに消去
し合うので、上記起動条件に含める必要はない。
【0056】また、並列動作を有するブロックを探索す
る手法は上記手法以外にもあり、例えば、下位のブロッ
クから上位のブロックを探索する手法等がある。ステッ
プS48〜ステップS50では、見つかった全ての上位
ブロックについての動作終了条件の積を生成する。ステ
ップS52では、これをカウンタmが示すブロックB
の起動条件としたラダー要素を生成する。第6A図の
例では、ラベル1360のラダー要素がこの起動条件を
表わしている。ここで生成されるラダー要素は、データ
ファイル56(第14図)に前もってデータベース化さ
れているラダーパターンのなかから、条件に合致したも
のを探す。ラダーパターンを探す手法は、本出願人によ
り、特願平1−253991、2−30378、2−3
0379、2−231843、2−231845に詳細
に開示されている。
【0057】ステップS54では、システムに固定のラ
ダー要素(第8A図のSRTラダーと、STPラダーで
ある)を生成する。ステップS56〜ステップS62
は、1つのブロック内の全ての動作ステップに対応する
ラダー要素を次々と生成していく手順である。先ず、ス
テップS56で、ステップ番号を示すカウンタnをゼロ
に初期化し、ステップS58では、動作ステップB
に対応するラダー要素を生成する。この場合、番
号B のステップフローマップが参照される。そ
して、そのステップの「出力B」、「確認A」「手動
A」のメモリ番地が参照され、ラダー要素が作成され
る。第6A図の例でいえば、「確認A」は「0C6」番
地の『RRスライド出』であり、「出力B」は「304
1」番地の『B4St1RRスライド出』である。ステ
ップS60では、このステップB が起動され
るためのインターロック条件を生成する。動作ステップ
が起動されるためには、その前までの動作ステップが終
了されていることが前提である。この場合、動作ステッ
プB −1 の終了条件が、このブロックB
のインターロック条件となる。第6A図の例でいえ
ば、『B4ステップ1出力』『荷受台前進』『B4動作
ON』がインターロック条件となる。こうして生成され
たインターロック条件は、次のサイクルで、動作ステッ
プBn+1 のインターロック条件となる。尚、
上述の、ラダー要素の生成は、本出願人による、前述の
特願平1−253991、2−30378、2−303
79、2−231843、2−231845に詳細に開
示されている。
【0058】ステップS56〜ステップS60の処理
を、同じブロックB 内の全ての動作ステップに対し
て行なうと、ステツプS66に進む。そして、ステップ
S66,ステップS72で、レイヤ番号Lに属する他の
動作ブロックを探して、そのような動作ブロックが見つ
かったならば、ステップS44に戻り、見つかった動作
ブロックについて、ステップS44〜ステップS62の
処理を繰り返す。
【0059】同じ階層に属するブロックに対する処理を
全て行なったならば、カウンタLをステップS68でイ
ンクリメントしてからステップS70で、上述の処理を
全ての階層に対して行なったかを判断する。全ての階層
のブロックに対して上述の処理を行なったのであれば、
ラダープログラムの生成処理は終了する。
【0060】尚、ステップフローマップにおいても、例
えば、第5図の『FL基準ピンA出』と『FL基準ピン
B出』のように、並列動作を行なう動作ステップが存在
する。動作ステップの並列性は、ステップフローマップ
における「FROM」と「TO」フィールドから判断で
きるのは、動作ブロックにおける並列性の判断と同じで
ある。並列関係にある複数の動作ステップ(例えば、
『FL基準ピンA出』と『FL基準ピンB出』)のイン
ターロック条件は、その上位の動作ステップ(「RRス
ライド出」ステップ)の終了条件が共通になっている。
また、この並列関係にある複数の動作ステップの下位の
動作ステップ(例えば、第5図の『RR基準ピン出』)
の起動条件は、その並列関係にある複数の動作ステップ
の終了条件の積であるのは、動作ブロックにおけるラダ
ープログラム要素の生成と同じである。
【0061】第19図は、第16図乃至第18図で説明
した処理を模式化して示した。第19図によれば、シス
テムの一部変更も、簡単に行なうことができる。即ち、
その変更が、デバイスの変更であれば、実I/Oマップ
において、その変更に係わる部分を「データ生成プログ
ラムにより修正すればよい。この場合、メモリ番地に変
更がない限りは、ラダープログラムの再生成は不要であ
ろう。また、変更がシーケンスの変更であれば、その変
更に掛る動作ブロックフローチヤート(第4図)または
動作ステップフローチヤート(第5図)を修正し、再
度、第17図,第18図のプログラムをランさせて、ラ
ダープログラムを作成すればよい。この点において、本
システムの特徴は、実I/Oマップ(第13図)に全て
のデバイスに関する情報が集中し、このマップをデバイ
ス名称で索引できることにより、シーケンス手順の変
更、デバイスの変更等は、その変更に係る部分だけの修
正を行なうだけで済む。即ち、システムの変更、修正が
極めて簡単である。
【0062】尚、第1図の生産ラインでは、移載装置や
リニア搬送装置やねじ締めロボット等の設備が存在して
いる。これらの装置では、移載装置における動作は繰返
し動作であり、一方、連続搬送装置では連続動作であ
る。そして、繰り返し動作と連続動作とは、それらを表
現するラダーパターンは異なる。そこで、本システムの
データファイル(第14図)中では、あらかじめ準備し
たラダーパターンを移載装置や連続搬送装置やねじ締め
ロボット毎に異なるライブラリとして分離して記憶して
いる。また、この装置間の相違により、1つの動作ブロ
ックのは、移載装置や連続搬送装置やねじ締めロボット
が混在することはないようにしており、各動作ブロック
のブロックフローマップ(第11図)には、その種別を
表わすデータ(「装置種別」)が設けられている。ラダ
ープログラムを生成するときは、この種別を参照して、
対応するラダーパターンをライブラリから取り出すよう
にしている。これにより、ラダー要素の生成が速くな
る。尚、第6図に、連続搬送におけるラダーパターンの
一例を示す。 〈ユーザインターフェース〉本システムのCRT表示装
置58でのユーザインターフェースは2つの意味を有す
る。第1の意味は、ラダーパターンの登録時、動作ブロ
ックフローチヤートや動作ステップフローチヤートの作
成時、「実I/Oマップ」の作成時などにおけるマルチ
ウインドを介したユーザインターフェースである。第2
は、操作者がシステムに操作指令を与えるために、タッ
チパネル57によるインターフェース(以下、所謂「ボ
タンアイコン」によるインターフェースと呼ぶ)であ
る。この場合、操作者は、CRT58に表示された内容
によりシステムからのメッセージを知り、そのメッセー
ジに基づいて所定の位置を押すことにより、システムに
対して指令を与える。かかるタッチパネルによるユーザ
インターフェースは、通常、第20図に示すように、矩
形150の左上端座標と右下端座標(x ,y
(x ,y )で規定される表示領域に、例えば
『ON』と表示し、矩形151の左上端座標と右下端座
標(x ,y )(x ,y )で規定される
タッチ検出領域の内部の任意の領域で操作者がタッチし
たことを検出したことをもって、所定の『ON』動作を
行なうようにプログラム化するというものである。本シ
ステムにおけるタッチパネル57を用いたユーザインタ
ーフェースも基本的にはこの手法を用いているが、その
特徴は、むしろ、CRT58に表示されるボタンアイコ
ンの表示データや機能が、前述の実I/Oマップから与
えられるという点にある。即ち、実I/Oマップやステ
ツプフローマップを介して、シュミレーションプログラ
ムやCRT表示プログラム等が、他のサブシステム(自
動プログラミングサブシステム55)とプログラムイン
ターフェースするということである。
【0063】本システムにおける1つのボタンアイコン
は、第21図のようなデータ構造により規定される。同
図中、150,151は第20図で説明した表示領域及
びタッチ検出領域を規定する座標である。第23図に示
すように、本システムのボタンアイコンは3行のデータ
表示フィールドを有する。152,153,154はこ
れら3つのフィールドに表示されるテキストを表わす。
155のS/Lは、このボタンアイコンが単に表示
(L)を行なうに過ぎないのか、スイッチ機能(S)を
有するのかを区別する情報である。156のM/Aは、
当該ボタンにスイッチ機能が与えられている場合におい
て、Mであればモメンタリスイッチとして機能し、Aで
あればオルタネートスイッチとして機能することを意味
する。157は、このボタンに与えられた機能の結果を
表わす出力が“0”若しくは“1”であるときに、この
ボタンの表示色を規定するフィールドである。
【0064】第23図は、CRT装置58の画面に設け
られた複数のボタンアイコンの配置を示す図である。こ
れらのボタンアイコンの各々に、第21図のデータがア
タッチされる。ユーザは、第25図に示すように、どの
ボタンアイコン位置に、どのデバイスを表示させるかを
個々のボタン毎に指定することと、そして、個々のボタ
ン毎にフィールド157の色指定を行ない、スイッチの
モード(L/SとM/A)の指定を行なうだけでよい。
従来では、CRT装置に表示するデータは、ユーザが独
自に設定し、それは面倒な作業であったが、本システム
では、ユーザは単に、ボタンの表示位置とデバイス名
称、そして色指定などを指定するだけでよい。
【0065】第24図は、実I/Oマップの各デバイス
の名称フィールドのデータ構成の一例を示す。『実I/
Oマップ』の名称フィールドの最初のlバイトは(第2
4図の例では『TL』)は、第22図に示すように、表
示データの第1段目(152)にコピーされ、名称フィ
ールドの次のmバイトは(第24図の例では『位置決
め』)は表示データの第2段目(153)にコピーされ
る。表示データの第3段目(154)は、本システムで
は、実I/Oマップの『確認A』フィールドの値が
“0”であるか“1”であるかに応じて、『動作』フィ
ールドのリテラルデータをもってくるようにしている。
即ち、デバイス名称が位置決めタイプのものであり、そ
のデバイスの『確認A』フィールドの値が“1”であれ
ば、第3段目には、『出』を、“0”であれば『戻り』
を表示する。
【0066】第25図のボタンアイコンの指定は操作者
がデータ生成プログラム55を起動することにより行な
われる。このデータ生成プログラム55は、第25図の
ようなデータを操作者が作成したならば、実I/Oマッ
プを参照しながら、個々のボタンについて第21図のよ
うなボタン定義データを作成する。ボタン定義データの
フィールド150乃至154の作成については前述した
通りである。第24図の例のような「TL位置決め』な
るデバイスが選択された場合は、そのデバイスが『出』
状態になったか『戻り』状態になったかがそのアイコン
に表示されるべきである。『出』状態になったか否か
は、そのデバイスの実I/Oマップの『確認A』フィー
ルドに示されるメモリ番地のデータを参照することによ
り判断できる。第21図のフィールド158はその参照
番地を格納する。
【0067】かくして、1つの画面毎の全てのボタンア
イコンについての画面制御データ(第21図)が生成さ
れると、CRTパネル制御部53は、これらの画面制御
データを参照しながらCRT表示装置58上に画面表示
を行なう。もし、『0のときの色指定』が赤で、『1の
ときの色指定』が青ならば、『TL位置決め』デバイス
が『出』状態にあれば、青で表示される。 〈故障シュミレーション〉生産ラインをシーケンスラダ
ープログラムにより制御する場合には、思いがけないと
ころで誤動作に遭遇する場合が多い。この誤動作は、設
備の障害に起因する場合と、設備の動作状態のばらつき
や、動作時間のばらつきに起因する場合がある。例え
ば、ある設備のアクチュエータが経年変化等によりステ
イッキーになれば、その動作に要する時間は長くなるで
あろう。通常、システムは監視時間を設けることにより
設備のソリッドな障害を検知するようにしているが、上
記経年変化による動作時間の長時間化は誤動作として誤
検出されることになる。また、重量のある設備が駆動さ
れたときに、そのアクチュエータがバウンドすることに
より、確認スイッチ(通常、『出』と『戻り』の2つが
ある)の出力状態が予想もつかない出力となることがあ
る。
【0068】故障をモデル化すると、次の3つの場合が
考えられる。:第27図のに示すように、ある動作
ステップあるいは動作ブロックの完了に要した実時間τ
がその公称時間τ よりも長過ぎたり短過ぎたり
した場合。:同図のに示すように、確認スイッチの
出力が両方ともオンまたは両方ともオフとなった場合。
:そして、上記の原因やの原因が複合して、ある
動作ステップがスキップされたりある動作ブロックがス
キップされたりする場合。所謂、「ステップ飛び」、
「ブロック飛び」である。
【0069】第14図のシュミレーション制御ユニット
54は、これらの誤動作を事前にシュミレーションする
ためのものであり、本システムのユニット54は、特
に、そのシュミレーション条件の設定が、前述の実I/
Oマップやブロックフローマップ,ステップフローマッ
プを利用することにより、極めて簡単になっている点で
特徴を有する。
【0070】本システムの実I/Oマップには、そのデ
バイスの動作に要する公称時間τが第13図に示すよ
うに予め設定されている。第12図のステップフローマ
ップがこの実I/Oマップから生成される過程で、この
公称時間τ は第12図に示されるようにτSiとし
てステップフローマップにコピーされる。また、ブロッ
クフローマップ(第11図)を作成する過程でも、その
動作ブロックの実行にかかる時間τBiがブロックフロ
ーマップに書き込まれる。このτBiは、そのブロック
の全ての動作ステップのτSiの総和に公差時間を加味
したものである。
【0071】そこで、本システムにおける故障シュミレ
ーションの手法を、第28図乃至第30図を使って説明
する。尚、上記時間を使った監視により故障を検知する
手法は、本出願人による特願平2−304022に詳し
く説明されている。先ず、の故障状態は、動作ステッ
プまたは動作ブロックの完了に要する時間を意図的に変
更することによりシュミレーションできる。第28図
は、ある動作ステップのラダープログラム要素R
と、それに対応するシュミレーションプログラム要素S
を示している。同図に示すように、シュミレーショ
ン要素S は、そのR の実行に要する時間Tのタ
イマ要素により表現される。このタイマ要素がタイムア
ウトすると、出力B が出て、その『次ステップ起
動』信号が出力される。従って、シュミレーション制御
ユニット54の1つの機能は、このタイマ要素をいかに
簡単に特定するかにある。第29図は、ユニット54に
おけるタイマ要素の特定を行なう制御手順を記述したフ
ローチヤートである。第29図のステップS80におい
て、シュミレーション対象の動作ブロック又は動作ステ
ップをCRT装置58上で指定する。CRT装置58に
は、第6図のようなラダープログラム若しくは、ブロッ
クフローマップ(第11図)やステップフローマップ
(第12図)が表示される。ステップS80では、操作
者がタッチパネル57を押して指定した位置を、シュミ
レーション対象の動作ステップ若しくは動作ブロックと
して認識する。即ち、ステップS82では、タッチパネ
ル57が検出した座標位置に基づいて、シュミレーショ
ン対象を、ブロックフローマップ(第11図)やステッ
プフローマップ中にサーチする。検索された動作ブロッ
ク若しくは動作ステップの公称時間τ はステップS
84においてCRT58に表示される。操作者は、この
表示時間を見て、どの程度の時間変更を行なうかを指示
する。ステップS86では、この変更された時間を入力
し、ステップS88では、この新たな時間に基づいてシ
ュミレーションプログラムを作成して、ステップS90
で実行する。
【0072】かくして、変更時間を様々に変化させれ
ば、クリチカルなアクチュエータデバイスを有する設備
が発見できる。尚、動作終了に要する時間の変更は、上
記実施例では、操作者がマニュアルで変更するようにな
っていたが、システムが公称時間に基づいて一定の範囲
(例えば、プラマイ10%の範囲)で自動的に設定する
ようにしても良い。このような自動設定はシュミレーシ
ョンに要する時間の短縮になる。
【0073】の故障に対しては、対象の動作ステップ
のラダープログラム要素の確認スイッチを意図的に修正
することによりシュミレーションできる。例えば、確認
スイッチA とA /を、意図的に“1”にしたり
“0”にしたりすることにより、の故障を現出でき
る。また、の故障のシュミレーションを説明する。こ
の故障は、ある動作ステツプがスキップされて起こるも
のであるから、ステップを起動する条件となるラダー要
素(第6A図の例では、例えば、5042番地の『B4
ステップ3出力』を常時オンであるように修正すること
により、前述の「ステップ飛び」、「ブロック飛び」状
態を再現できる。
【0074】第30図の制御手順は、この「ステップ飛
び」、「ブロック飛び」が意図的に起こされるようなラ
ダープログラムに修正するために、操作者がその修正箇
所をいかに容易にシステムに対して指定するかを実行し
ている。
【0075】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
サブシステム間ではデータベースを共用することによ
り、膨大なデータベースの開発は1つで済む。そして、
このデータベースへのアクセスは、デバイスの名称をキ
ーにしてアクセスすることができるので、プログラムの
開発者、システムの操作者にとって、ユーザフレンドリ
なシステムとなり、開発効率及びメインテナンス性は高
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】,
【図2】,
【図3】本発明が適用された自動車の生産ラインを説明
する図。
【図4】図1の生産ラインにおける動作をブロック化
し、動作ブロックフローチヤートと呼ばれるフローチヤ
ート図。
【図5】図4の1つのブロックにおける動作を表わし、
動作ステツプフローチヤートと呼ばれるフローチヤート
図。
【図6A】,
【図6B】,
【図6C】図5のステツプの一部動作を表わすラダープ
ログラム図,
【図7A】生産ラインにおける設備をシンボル化した
図。
【図7B】,
【図7C】,
【図8A】,
【図8B】,
【図8C】実施例システムで使われるラダー要素のパタ
ーン図。
【図9】生産ラインを管理するシステムを開発するとき
の手順を一般的に示す図。
【図10】本実施例システムにおけるプログラム及びデ
ータの互いの関連を説明する図。
【図11】実施例システムにおいてブロックフローマッ
プと呼ばれるマップの図。
【図12】実施例システムにおいてステツプフローマッ
プと呼ばれるマップの図。
【図13】実施例システムにおいて実I/Oマップと呼
ばれるマップの図。
【図14】実施例システムのハードウエア構成を説明す
る図。
【図15A】実施例システムの自動プログラミング/デ
ータ入力部の構成を示す図。
【図15B】デバイス名称と動作名称のライブラリ構造
を説明する図。
【図16】データ入力プログラムの動作手順を説明する
図。
【図17】,
【図18】ラダープログラムコンパイラの手順を示すフ
ローチヤート図。
【図19】本実施例システムの概略を説明する図。
【図20】タッチパネルと表示との関係を説明する図。
【図21】CRTにおける表示画面を制御するデータ構
造を説明する図。
【図22】CRTにおける表示例を示す図。
【図23】表示画面をセル分割した図。
【図24】デバイス名称の各フィールドが各々意味付け
られていることを説明する図。
【図25】CRTにおける表示を制御するためにユーザ
が入力するデータの構造を説明する図。
【図26】連続搬送動作のためのラダーパターンを説明
する図。
【図27】故障の発生をモデル化した図。
【図28】ラダープログラムをシュミレーションするプ
ログラムの一例を示す図。
【図29】,
【図30】シュミレーションプログラムにおける制御手
順を示す図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−306304(JP,A) 特開 平2−291001(JP,A) 特開 平3−15735(JP,A) 特開 平3−15906(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 17/60 G06F 19/00 G05B 15/02 G06F 9/06 G06F 17/50 JICSTファイル(JOIS)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の設備からなる生産設備の制御シス
    テム設計支援及び故障診断方法であって、 前記複数の設備を構成する複数のアクチュエータデバイ
    スの各々について、その各々のアクチュエータデバイス
    に対してユニークに付与した名称データと、その各々の
    アクチュエータデバイスに所定動作を起こさせる動作デ
    ータと、その所定動作が行われたことを確認するための
    確認データと、そして該所定動作に要する所定時間と
    らなるデータベースを、該名称データをキーとして参照
    可能に予め作成し、前記制御システムを構成する複数のサブシステムの1つ
    であるところの、前記複数の設備の動作制御プログラム
    の設計支援を行う設計支援システムに、前記生産設備の
    動作を記述したフローチャートと、そのフローチャート
    に所望の前記アクチュエータデバイスの名称データとを
    操作者が入力することにより、該設計支援システムに、
    その入力された名称データをキーとして前記データベー
    スの参照しながら、該入力されたフローチャートに基づ
    く前記動作制御プログラムの自動プログラミングを行わ
    せ、 前記制御システムを構成する複数のサブシステムの1つ
    であるところの、前記複数の設備について故障診断を行
    う故障診断システムにより、前記動作制御プログラムに
    従って動作している前記アクチュエータデバイスの実動
    作時間を検出すると共に、検出した実動作時間と、その
    アクチュエータデバイスの名称データをキーとして前記
    データベースを参照することによって取得した前記所定
    時間との比較を行うことにより、前記アクチュエータデ
    バイス単位で故障診断を行う ことを特徴とする生産設備
    制御システム設計支援及び故障診断方法。
  2. 【請求項2】 前記名称データは、前記アクチュエータ
    デバイスの名称あるいはそのアクチュエータデバイスの
    動作の名称であることを特徴とする請求項1記載の生産
    設備の制御システム設計支援及び故障診断方法。
  3. 【請求項3】 前記設計支援システムにおいて、前記フ
    ローチャートに入力されている前記名称データを、前記
    データベースに予め格納した前記複数のアク チュエータ
    デバイスの名称データのうち、操作者が所望する他のア
    クチュエータデバイスの名称データに修正することによ
    り、前記動作制御プログラムの機能を変更可能である
    とを特徴とする請求項1記載の生産設備の制御システム
    設計支援及び故障診断方法。
  4. 【請求項4】 前記複数の設備において前記アクチュエ
    ータデバイスの動作に変化が生じたときには、そのアク
    チュエータデバイスに対応する前記データベースの動作
    データ及び/若しくは確認データが操作者によって修正
    されることにより、その動作変化を、前記制御システム
    の全てのサブシステムに反映可能であることを特徴とす
    る請求項1記載の生産設備の制御システム設計支援及び
    故障診断方法。
  5. 【請求項5】 前記故障診断システムが生成する前記動
    作制御プログラムは、1つまたは複数のプログラムブロ
    ックからなり、個々のプログラムブロックは、各々が、
    1つの前記アクチュエータデバイスの動作工程に相当す
    るステップの複数の集合からなることを特徴とする請求
    項1乃至請求項4の何れかに記載の生産設備の制御シス
    テム設計支援及び故障診断方法。
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