JP3142563U - プレス機用面掘り - Google Patents

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Abstract

【課題】短時間で正確に、かつ安価に作成できる面彫りを提供する。
【解決手段】パソコンに取り込んだ箱等のデータを基に内蔵プログラムで箱の展開図を作成し、打ち抜きの位置と、押罫の位置を区別した抜き型の設計をし、更にそれらを勘案しながら面彫りの形まで自動的に設計し、パソコンに連動しているXYプロッターに、粘着剤に対して離型性の良い、固い紙をベースとして、その上に粘着剤の付いた厚さ0.5〜1mmの面彫り用のシートを貼ったものをのせ、カッティングツールで粘着剤付の面彫り用シートのみを面彫りの図形どおりにカットし、更に面彫りを囲む周辺を一定面積カットした後それをベースの紙から外し、プレス機の天板の所定位置に貼り付けてから、面彫り以外の部分は取り除いて面彫りを作る。
【選択図】図2

Description

折り畳み箱などを作るために厚紙などをプレス機で打ち抜くとき、打ち抜くと同時に折り曲げ部分には押罫をつけるが、その際に厚紙の下の押罫に対応する場所に設置する「面彫り」に関する。
折り畳み箱を作るためにプレス機で厚紙を打ち抜く際に、打ち抜きと同時に押罫をつけるが、押罫用の刃は打ち抜き刃に比べて、厚紙を打ち抜いてしまわないように若干刃が短くしてある。押罫をきれいにつける為に、厚紙の下のプレス機天板に幅5mmほど厚さ0.5〜1mmほどのテープを押罫用の刃に対応する部分に2mmほど間隔を開けて、2本平行に刃部分を挟むよう貼っておく「面彫り」と称するものを用意する必要があった。
面彫りを作るには、通常厚さ0.5〜1mmほどのシートを切り抜き、押罫用の刃の位置と合わせてプレス機の天板に貼り付けた。これら作業は全て手作業で行い、細心の注意を払わねばならず、大変手間と時間のかかる作業であった。従って費用も嵩んだ。
この問題を解決するためにGテープと呼ばれる商品が開発され、市販されている。これは面彫りを楽に作るための部材で、3つの部分から構成されている。中心部分は柔らかいプラスチック製で、逆T字形をしていて、幅10mmほど、高さ5mmほどで、立ち上がった高さ部分は深い窪みで2枚に分けられ、押罫用の刃をくわえて保持できるようになっている。
逆T字形の部材の下方で左右に広がった部分にはそれぞれ底に粘着剤のついた面彫り用の厚さが0.8mm、幅5mmほどのテープが中心に2mmほどの間隔を持たせて左右平行にゆるく貼り付けてある、粘着剤の付いた底側には離型紙が貼り付けてある。
その3つの部材からなる長いGテープを押罫用の刃の長さに合わせて切り、逆T字形の立ち上がり部の窪みで刃をくわえて刃に取り付ける。全ての押罫用の刃にGテープを取り付け終わった後、離型紙を剥がし、厚紙をのせないで一度プレス機を空打ちすると、Gテープは押罫用の刃から外れてプレス機天板に付着する。その後柔らかいプラスチック製の逆T字形の部材を取り除くと面彫りテープのみ残り、面彫りが出来上がる。
この方法は前述の全て手作業でシートを切って貼り付ける方法よりは、早く正確に面彫りができるが、それでもいちいちGテープを所定に長さに切って刃に嵌めなければならなかった。かつこのテープは高価であった。
短時間で正確に、かつ安価に作成できる面彫りを提供する。
本考案は上記問題に鑑みてなされたものであり、パソコンに取り込んだ箱等のデータを基に箱の展開図を自動的に作成し、打ち抜きの位置と、押罫の位置を区別した抜き型の設計をし、更に面彫りの形まで自動的に設計するプログラムを内蔵している。
その面彫りの図形で良いと判断できれば、パソコンに連動しているXYプロッターに、粘着剤の離型性の良いベース紙に粘着剤付の面彫り用シートを貼り付けたものをのせ、XYプロッターのカッティングツールで面彫り用シートのみを面彫りの図形どおりにカットする。面彫り以外の部分を除けば、面彫りが出来上がる。
パソコンに箱のデータを入れただけで、スタートすれば内蔵プログラムでほとんど瞬時に箱の展開図と抜き刃の図面、押罫の図面ができ、押罫のための面彫りの設計図面も出来上がる。パソコンとオンラインで接続してあるXYプロッターにより、短時間で面彫りも作ることができるので作業効率を著しく向上できる。
パソコンに製作しようとする折り畳み箱等のデータを入れるとパソコン内蔵のプログラムにより箱の展開図が自動的に作図され、プレス機による打ち抜き用の抜き刃の図面と折り曲げる部分の押罫の図面がそれぞれ作られ、抜き刃の図面と押罫の図面を基に面彫りの図面が作図される。
粘着剤の離型性の良い固い紙をベースとしてその上に粘着剤を挟んで厚さ0.5〜1mmの面彫り用のシートを貼り付けた物を、先程のパソコンとオンライン接続してあるXYプロッターにセットし、XYプロッターのカッティングツールでパソコン内にある面彫りの図面に基づいて、粘着剤付の面彫り用シートのみ切って行く。面彫りの図面に従ってカットし、更に面彫りを囲む周辺を一定面積カットする。合わせてプレス機天板に貼る為の位置決め用のマークも着けて置く。
カットの終わった面彫り用シートを面彫りがバラバラにならないように、面彫りと面彫りを取り囲む周辺部の表面を一緒に覆うように弱粘着の透明なフイルムを貼り付け、そのフイルムと一緒に面彫りと面彫りを取り囲む周辺部をベースの紙から外し、プレス機の天板の所定位置に貼り付けてから、フイルムと面彫り以外の部分は剥がすと、面彫りは使用出来る状態になる。
折り畳み箱の形、大きさのデータをパソコンに入力すると、内蔵プログラムで一例として図1に示すように箱の展開図が作図される。実線は厚紙を切り抜く部分であり、点線は折り曲げ部を表している。この実線と点線の図に従ってプレス機の打ち抜き刃が製作される。
折り曲げのための押罫を美しく作るのに必要な面彫りの図面は前述の打ち抜きと折り曲げ部の図を勘案しながら作図される。図2に図1の展開図に対応する面彫りを示す。この面彫り図を取り囲むようにその周辺のカットと位置決めのマークのカットもカット図面に加えられる。周辺のカットは箱の展開図と同じであっても良い。
厚さ0.5〜1mmの面彫り用シートは両面粘着テープで離型性の良いベース紙に貼り付けられ、パソコンと連動しているXYプロッターにセットされ、前述の周辺カットも含む面彫り図面に従ってXYプロッターのカッティングツールでカットされる。カット終了後ベース紙から外す時面彫りがバラバラにならないよう透明な弱粘着フイルムで全体表面を覆うか,あるいは表面の要所要所に粘着テープを貼って留めた後面彫りとその周辺を一緒にベース紙から外す。
その面彫りとその周辺を粘着フイルムごとプレス機の天板に位置決めをしながら貼り付け、フイルムと面彫り以外の周辺を取りのぞいて面彫りは使用できる状態になる。さらにその上から面彫り全体を覆うように厚さ0.1〜0.2mmの丈夫な薄い紙を面彫りと天板に密着させて貼り、表面に潤滑剤を塗ることにより面彫りを長期間使用できるようになる。
以上説明したように、本考案の面彫りはパソコンに入力した箱のデータを基に打ち抜き用の抜き刃、押罫用の刃の図面と同時に押罫用の面彫りの形も決め、出来上がった面彫りをプレス機に貼付するのも熟練を要せず、正確な作業を行うことができる。
折り畳み箱の展開図の1例。 図1を基に作られた面彫り。

Claims (2)

  1. 厚紙で作る折り畳み箱の大きさや形等のデータをパソコンに取り込み、それを基に内蔵プログラムで箱の展開図を作成し、その箱を作るためのプレス機による打ち抜き箇所の図面や折り曲げ部に施す押罫の箇所の図面を作り、それらを勘案しながら押罫を美しく作るために厚紙の下に敷く面彫りの図面を作成し、粘着剤に対して離型性の良い、大きさが800mmx1100mm程の固い紙をベースとして、その上に粘着剤の付いた厚さ0.5〜1mmの面彫り用のシートを貼り、それをパソコンと連動するXYプロッターにセットし、XYプロッターのカッティングツールで、接着剤付き面彫り用シートのみを面彫りの図面に従ってカットし、更に面彫りを囲む周辺を一定面積カットした後、面彫りと面彫りを取り囲む周辺部も一緒にベースの紙から外し、プレス機の天板の所定位置に貼り付けてから、面彫り以外の部分は取り除いて作るプレス機用面彫り。
  2. ベースの紙から剥がす時に、面彫りがバラバラにならないように、面彫りと面彫りを取り囲む周辺部を一緒に覆うように弱粘着の透明なフイルムを表面に貼り付け、そのフイルムと一緒に面彫りと面彫りを取り囲む周辺部をベースの紙から外し、プレス機の天板の所定位置に貼り付けてから、フイルムと面彫り以外の部分を取り除いて作る請求項1記載のプレス機用面彫り。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US20150218419A1 (en) * 2012-08-21 2015-08-06 Power Suport Co., Ltd. Protective film with adhesive layer and with separator

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