JP3142487B2 - 装飾品の側面研磨方法及びその装置 - Google Patents

装飾品の側面研磨方法及びその装置

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JP3142487B2
JP3142487B2 JP20660796A JP20660796A JP3142487B2 JP 3142487 B2 JP3142487 B2 JP 3142487B2 JP 20660796 A JP20660796 A JP 20660796A JP 20660796 A JP20660796 A JP 20660796A JP 3142487 B2 JP3142487 B2 JP 3142487B2
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勇 島田
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有限会社一島鉄工
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、装飾品の側面研磨
方法及びその装置に関する。更に詳しくは、上下面の研
磨がなされてはならない装飾品の側面を研磨する装飾品
の側面研磨方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】量産される眼鏡枠の付加価値は、デザイ
ン及び仕上げにより高められる。300ほどの工程を経
て完成させる眼鏡の仕上げ処理のうちで、研磨工程はき
わめて重要である。眼鏡の値打ちは、研磨の善し悪しで
定まるといって過言ではない。
【0003】眼鏡枠を構成するテンプルには、その上下
面(完成された眼鏡の使用状態では重力方向に直交する
側面であるが、処理工程時の状態を考慮して、本明細書
においては、上下面という)のどちらかに、ブランド
名、模様化された特徴的なデザインが施されている。テ
ンプルは、プレスにより丸棒を部分的に平たく成形して
製造される。その平らな部分に前記デザインがプレス成
形により施されている。このような成形の際に、側面に
は皺状、波状の凹凸面が形成されてしまう。このような
凹凸面には、目に見えないようなより小さい皺が形成さ
れ、光沢がない。このような側面は、研磨が必要であ
る。研磨がよくないとその後のメッキ処理を含む多段階
の工程を経ても、光沢性が悪い。
【0004】従来知られている研磨方法即ち研磨媒体が
入っている容器中に被研磨品を入れその容器を公転させ
かつ自転させる遠心式研磨方法によると、容器に対して
回転する研磨媒体により容器に固定されている被研磨品
の全周即ち上下面及び側面が研磨され、上面に刻印され
た模様又はデザインまでが研磨されてしまう。
【0005】上面が研磨されないように手で被研磨品を
持ちその側面を研磨用部材に当てて、側面のみを研磨す
る手作業が行われている現状である。このような現状を
打破するために本発明者は、鉛直方向に直線的に往復運
動する容器に側面が鉛直面になるように被研磨品をセッ
トし、側面と研磨媒体の相対加速度が鉛直方向に向くよ
うにする研磨方法を試みたが、鉛直方向に容器を振動さ
せる機械系の振動が激しく、機械系の耐久性に欠ける恨
みがあり、また、騒音が激しい欠点を克服することがで
きなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような技
術的背景に基づいてなされたものであり、下記のような
目的を達成する。
【0007】本発明の目的は、上下面を研磨しないで側
面を研磨する装飾品の側面研磨方法及びその装置を提供
することにある。
【0008】本発明の他の目的は、上下面をなるべく研
磨しないで主として側面を研磨する装飾品の側面研磨方
法及びその装置を提供することにある。
【0009】本発明の更に他の目的は、上下面を研磨し
ないで側面を研磨しその研磨効率が高い装飾品の側面研
磨方法及びその装置を提供することにある。
【0010】本発明の更に他の目的は、上下面を研磨し
ないで側面を研磨しその作業能率が高い装飾品の側面研
磨方法及びその装置を提供することにある。
【0011】本発明の更に他の目的は、上下面を研磨し
ないで側面を研磨し機械系に激しい振動及び騒音が発生
しない装飾品の側面研磨方法及びその装置を提供するこ
とにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に次のような手段を採る。
【0013】
【0014】本発明の装飾品の側面研磨方法は、上下
面の研磨がなされてはならないか又はその必要がない装
飾品の側面を研磨する装飾品の側面研磨方法であり、研
磨媒体が入れられた容器を実質的に自転させないで概ね
鉛直面内で公転させ、前記上下面が概ね水平に向くよう
に前記装飾品を前記容器中に固定し、前記装飾品は多数
が上下方向に並べられ、かつ前記上下方向に隣り合う
装飾品の間には隙間が設けられ、前記容器中の前記研
磨媒体が受ける鉛直方向の加速度と重力とが合成された
相対的合成加速度の前記研磨媒体を前記側面に接触させ
て前記研磨媒体により前記側面を研磨する。
【0015】本発明の装飾品の側面研磨方法は、前記
発明1において、前記相対的加速度αは、α=g+Acos{ω(t−T)}, ω:回転角速度 A:回転半径と周期で表される加速度定数 t:時間 g:重力加速度 T:遅延位相 で近似的に表されることを特徴としている。
【0016】本発明の装飾品の側面研磨方法は、前記
発明1又は2において、前記公転は正転と逆転とで構成
されたことを特徴としている。
【0017】本発明の装飾品の側面研磨方法は、前記
発明において、前記容器を反転させることにより前記
上下面が反転させられることを特徴としている。
【0018】本発明の装飾品の側面研磨方法は、前記
発明において、前記正逆転の2状態と前記反転の2状
態の組み合わせは異なる4状態であることを特徴として
いる。
【0019】本発明6の装飾品の側面研磨装置は、上下
面の研磨がなされてはならないか又はその必要がない装
飾品の側面を研磨する装飾品の側面研磨装置であり、
ね水平な水平軸のまわりに回転する回転体と、前記回転
体に取りつけられ中に研磨媒体を有し、実質的に自転さ
せないで鉛直面内で公転する.容器と、前記装飾品は多
数が上下方向に並べられ、かつ前記上下方向に隣り合う
前記装飾品の間には隙間が設けられ、前記装飾品を前記
容器中に固定して取りつけるための装飾品取付手段と、
公転する前記容器を自転させないように前記回転体に対
して自転させ前記容器を前記水平軸に対して遊星とする
遊星手段とからなる。
【0020】本発明の装飾品の側面研磨装置は、前記
発明において、前記装飾品取付手段は前記装飾品を概
ね上下方向に並べて固定するための固定体を備え、前記
固定体は前記側面を両側から挟む挟持面を形成する波面
状の凹凸面を有し、前記固定体は前記凹凸面の波の間隔
が伸縮自在であるように弾性を有する金属体であること
を特徴としている。
【0021】本発明の装飾品の側面研磨装置は、前記
発明において、前記装飾品取付手段は前記装飾品を概
ね上下方向に並べて固定するための固定前記固定体は前
記容器に対して着脱自在であることを特徴としている。
【0022】本発明の装飾品の側面研磨装置は、前記
発明において、前記容器は前記回転体に対して着脱自
在であり、前記固定体は前記容器に対して着脱自在であ
ることを特徴としている。
【0023】本発明10の装飾品の側面研磨装置は、前
記発明において、前記容器の停止した前記回転体に対
する自転角度が変更可能であることを特徴としている。
【0024】更に本発明は、前記発明1〜9から選択さ
れる発明の任意の組み合わせにおいて、公転し自転しな
い取付枠に位置決めして容器を挿入できる位置決め手
段、容器と容器蓋との簡易な開閉手段を備え、固定体は
両側挟持体と中央側挟持体とスペーサとから構成されて
いる。その他の構成、手段は実施形態を通じて明らかに
される。
【0025】
【発明の作用及び効果】本発明の装飾品の側面研磨方法
は、概ね鉛直面内で円運動する容器は概ね円運動して公
転するが自転しない。このような容器中の研磨媒体は、
水平方向成分の遠心力を周期的に受けるが、水平方向に
対向する両側壁に挟まれているから、流動体である研磨
媒体は水平方向にはあたかも剛体のように振る舞い、水
平方向の振動運動を行わない。しかし、前記容器中に詰
まっていないから流動性があり容器の上下壁方向即ち重
力の作用方向即ち鉛直方向には流動する流動体である研
磨媒体は、上下方向には自由に周期的に振動運動を行
う。
【0026】このような相対加速度は、容器中で空中に
浮く研磨媒体と容器に固定されている被研磨品との相対
加速度で表されるので、容器の上下方向の最大加速度に
重力が同方向になり大きい合成加速度が1公転中に1回
得られる。
【0027】このように研磨媒体と被研磨品との直線方
向の相対加速度を発生させる手段は公転手段であるか
ら、容器は等角速度運動し直線上における両端点での激
しい加速度が生じないから、騒音がほとんど発生しな
い。
【0028】水平方向には振動せず上下方向には振動す
るこのような研磨媒体は、容器中の眼鏡枠の上下面に対
しては相対運動せず、容器中の眼鏡枠の側面に対しては
相対運動するから、この眼鏡枠の上下面研磨されず側面
が研磨される。このことは、後述する実施形態の装置に
より完全に確かめられた。
【0029】本発明の装飾品の側面研磨方法は、更に、
公転方向が逆転するから、容器中の多数の被研磨品のそ
れぞれの位置に関する非対称性が緩和され、研磨品の上
下反転により被研磨品の上下方向に関する非対称性も緩
和され、容器中の全品の仕上がり状態が平均化される。
【0030】容器は公転させるための回転体に対して着
脱自在であるから、その回転体から取り外した容器に対
して研磨済品と未研磨品を入れ換えることができる。研
磨中に他の容器に未研磨品をセットし、研磨が完了する
と新しい容器を前記回転体に取り付けることができるか
ら、作業能率が高い。被研磨品を直接セットする固定体
は容器に対して着脱自在であるから、前記固定体に多数
の被研磨品をセットする作業が容易である。
【0031】弾性体であり波状に形成された繰り返し凹
凸面に挟んで多数の被研磨品を固定する固定体は、多数
の被研磨品を確実に固定することができる。
【0032】
【発明の実施の形態】本発明による方法が適用される対
象である眼鏡枠について、まず説明する。図21
(a),(b),(c)は、本発明の装飾品の側面研磨
方法により研磨される未研磨品のサンプルを示してい
る。この未研磨品は、完成後には眼鏡枠のテンプルにな
る。
【0033】図21に示すテンプルは未完成品である
が、以下、便宜上テンプルTという。テンプルTの材料
は、チタン合金である。テンプルTは、断面円形の丸棒
がプレス成形により変形されたものであり、鋳造により
成形されたものではない。テンプルTは、根元部(レン
ズに近い側の部分)T1と中間部T2と先端部(耳に近
い側の部分)T3とから形成されている。
【0034】先端部T3の大半は、プレス成形前の丸棒
のままである。根元部T1及び中間部T2は、概ね平ら
に変形されている。根元部T1の厚みは中間部T2の厚
みよりも大きい。テンプルTの上下面及び側面を次のよ
うに定義する。根元部T1及び中間部T2は、面積が広
い対向する2面とこの対向する2面に概ね直交し面積が
狭い対向する2面とを有している。
【0035】広い面積の面を上下面といい、狭い面積の
面を両側面という(但し、一般的には、図20により詳
しく説明する)。完成された眼鏡が人の顔に取りつけら
れた状態では、このような定義による名称は逆になって
いる。即ち、前記定義の上下面は使用状態では両側面で
あり、前記定義の両側面は使用状態では上下面になる。
根元部T1の上下面の片面には、凹凸面で形成されるブ
ランド表示などのための模様・デザインT4がプレス成
形により刻印され施されている。中間部T2はより薄く
プレス成形されているので、両側面には、図21(b)
に示すような皺、波状凹凸面T5が形成されてしまって
いる。
【0036】この波状凹凸面T5は2〜3本の筋状の波
形を有し目に見えるが、波間には目に見えない小さい凹
凸面が形成されている。両側面T5の小さい凹凸は目に
見えないが、指で触るとザラザラであることがわかる。
T1は研磨されてはならずT5が研磨されなければなら
ない。このような技術的意義において、本発明の名称中
に、“側面研磨”という用語が用いられている。
【0037】次に、本発明の実施の形態について説明す
る。図1は、本発明による眼鏡枠の側面研磨装置の実施
の形態を示している。眼鏡枠の側面研磨装置の装置本体
は、枠1を含んでいる。枠1は、両側壁2と上下壁3と
を備えている。頑丈な枠1は、ベース4上に強固に支持
されている。
【0038】ベース4上に、下記手段を公転させるため
の公転用モータ5が据えつけられている。公転用モータ
5は、定速回転することができる。両側壁2に、公転用
駆動軸6が回転自在に支持されている。公転用駆動軸6
の軸心方向は、水平方向である。公転用駆動軸6にフラ
イホイール7が取りつけられている。
【0039】フライホイール7を貫通する公転用駆動軸
6の端部に従動プーリ8が結合されている。公転用モー
タ5の出力軸に主動プーリ9が結合されている。従動プ
ーリ8と主動プーリ9には、動力伝達用ベルト11が掛
け渡されている。枠1内の両側で、2体の回転円板12
が公転用駆動軸6に同軸に固定されている。
【0040】回転円板12は、それぞれに鉛直面内で回
転する。両側の回転円板12の間に、4本の自転用回転
軸13A,13B,13C,13D(以下、総称として
自転用回転軸13)が設けられている。自転用回転軸1
3は、同一円周上に等角度間隔で配置されている。
【0041】4本の自転用回転軸13は、それぞれに回
転円板12に対して自転するが、枠1に対しては、即ち
装置系に固定された座標系においては自転しない。それ
ゆえ、自転用回転軸13は、回転円板12にそれぞれに
回転可能に支持されている。
【0042】公転させるが自転させない遊星装置とし
て、慣用手段が用いられている。遊星手段として太陽・
遊星歯車装置、周転チェーン手段等が知られているが、
図2に示す遊星手段は、周転チェーン手段が示されてい
る。公転用駆動軸6の他端部に2体の太陽スプロケット
14が同軸に取りつけられて固定されている。
【0043】4本の自転用回転軸13A,13B,13
C,13Dの一端部に、それぞれに遊星スプロケット1
5A,15B,15C,15Dが回転自在に取りつけら
れている。2体の遊星スプロケット15A,15Bと一
方の1体の太陽スプロケット14に1本の無端チェーン
16が周回している。他の2本の遊星スプロケット15
C,15Dと他方の1体の太陽スプロケット14に他の
1本の無端チェーン17が周回している。
【0044】両チェーン16,17を緊張させるための
スプロケット18,19が半径方向移動可能に両チェー
ンの周回軌道上に配置されている。チェーン式に代えて
遊星歯車を用いることができる。回転円板12と同体に
公転用駆動軸6の回りに公転するチェーン16、17の
公転周期は、回転円板12の公転周期と同じである。
【0045】遊星スプロケット15は回転円板12の1
公転につき回転円板12に対して逆方向に1回自転する
から、遊星スプロケット15は装置系において自転しな
い。即ち、自転用回転軸13は回転しない。
【0046】太陽スプロケット14は、自転用モータ
(インバータモータ、慣性的に実質上完全に停止するこ
とができるモータ)21により任意の回転位置に固定さ
れることができる。自転用モータ21の出力軸のスプロ
ケット22と太陽スプロケット14とにチェーン23が
掛けられている。公転用駆動軸6が回転しても、太陽ス
プロケット14は自転用モータ21により制止され回転
しない。
【0047】自転用モータ21の出力軸が回転したとき
にのみ、太陽スプロケット14の回転が可能である。こ
のような遊星手段は慣用手段であるから、これ以上の説
明は省略する。
【0048】図1に示すように、4本の自転用回転軸1
3A,13B,13C,13Dにそれぞれに後述する容
器を取りつけるための取付枠31A,31B,31C,
31Dが固定されて取りつけられている。したがって、
取付枠31は、自転しない。即ち、図3に示すように、
取付枠31の上下面又は上下方向UDはそれぞれに常時
上下面である。
【0049】取付枠31は、直方体状の箱であり、両端
面に自転用回転軸13が結合している。軽量化のため
に、窓32が開けられている。中央に仕切り33が設け
られている。図4に示すように、底部として支持部分3
4が軸方向(自転用回転軸13の軸心線方向)に延びる
ように設けられている。
【0050】軸方向に分断された2箇所の支持部分34
の上面側に位置決め用誘導体35が形成されている。位
置決め用誘導体35は、図5に示すように、両側に誘導
用斜面36aが対称に形成されている。誘導用斜面36
aは、後述する容器を誘導して取付枠31内には嵌め込
みやすくするための案内面である。
【0051】1体の取付枠31には、2体の容器36
が、図6に示されるように、嵌め込まれる。容器36
は、図7に示されるように、底面側に嵌込用部材37を
備えている。嵌込用部材37は、図8に示すように、底
面側に凹状面38を有している。凹状面38は、図5に
示す誘導用斜面36aを有する凸状面に合致している。
【0052】取付枠31内に挿入された容器36は、図
6に示すように、押蓋39により押さえ込まれて取付枠
31に固定される。押蓋39の両端部にボルト通し穴が
開けられている。このボルト通し穴に対応して、ねじ穴
41(図3)が取付枠31の上面側に設けられている。
【0053】ボルト42で押蓋39を容器36を介して
取付枠31に締め付けることにより、容器36を取付枠
31に強固に固定することができる。即ち、容器36の
上面が押蓋39の下面に押しつけられている。
【0054】容器36は、図7に示すように、容器本体
42と容器蓋43とから構成されている。容器蓋43
は、容器蓋43側のハンドルレバー44を実線表示位置
に倒すことにより容器本体42に自ら強固に締め付けら
れて固定される。容器本体42には、長方形状の鍔部4
9が形成されている。
【0055】鍔部49にハンドルレバー44を回転自在
に支持するレバー支持部材51が取りつけられている。
ハンドルレバー44の回転根元部は回転軸に対して非対
称な膨らみ部分がある。ハンドルレバー44を鎖線図示
位置に倒したとき、この膨らみ部分がレバー支持部材5
1と容器蓋43の上面との間に強い力で挟まれ、容器蓋
が容器本体42に強力に圧着する。
【0056】容器36は、当該研磨装置に装置された状
態では、上下方向が両向矢45で示されるが、当該研磨
装置から取り外された状態では、上下方向は両向矢46
で示される。即ち、容器36は当該研磨装置に取り付け
られていない状態では、容器蓋43が容器本体42に対
して上方に位置する。容器36中には、内部の空間の6
0%程度の容積を占めるように研磨媒体(金属研磨用の
慣用の砂、クルミの粉末など)が入れられる。
【0057】図9,10に、容器蓋43が現れている。
容器蓋43の内面側には、テンプル群Tを固定するため
の固定手段が嵌め込まれている。この固定手段は、テン
プルの先端側T3を固定するためのテンプル先端側固定
用ベース54とテンプルの根元側T1を固定するための
テンプル根元側固定用ベース55とから構成されてい
る。
【0058】テンプル先端側固定用ベース54は、3分
割され、中央ベース54Aと左右ベース54B,54C
とから構成されている。中央ベース54Aの上下端部
(図10では左右端部、眼鏡枠の側面研磨装置に装置さ
れた時は上下端部)に2体の支柱56が立てられてい
る。
【0059】各支柱の上端部にナット等で挟まれて水平
方向に取付用部材57が固定されている。2体の取付用
部材57の各一端部間に一方の固定体59が締め付けら
れて取りつけられている。2体の取付用部材57の各他
端部間に他方の固定体59が締め付けられて取りつけら
れている。2体の固定体59は、平行である。
【0060】図10に示すように、テンプル先端側固定
用ベース54には、2筋の通し穴(図示せず)が水平方
向に開けられている。通し穴に、位置決め棒(図示せ
ず)が通されている。位置決め棒は、中央ベース54
A、左右ベース54B,54Cに通されている。
【0061】中央ベース54Aには、ねじ穴(見えな
い)が前記通し穴と平行に設けられている。そのねじ穴
に同軸にボルト通し穴63が、左右ベース54B,54
Cに開けられている。ボルト通し穴63に両側からボル
トを通して前記ねじ穴に締め込むことにより、中央ベー
ス54A、左右ベース54B,54Cが一体化される。
後述するように、この締め付けにより多数のテンプルT
の先端側が締め付けられて、テンプル先端側固定用ベー
ス54に固定される。
【0062】図11は、図のXI−XI線断面図であ
る。中央ベース54Aが右(又は右)側ベース54Cに
対向する端部には、盛上部64が形成されている。盛上
部64には、斜面64aが形成されている。左側ベース
54Bが中央ベース54Aに対向する端部には、盛上部
65が形成されている。
【0063】盛上部65には、斜面65aが形成されて
いる。盛上部64及び盛上部65が中央ベース54Aに
対してそれぞれに対向する面間には、隙間Sが設けられ
ている。このような隙間Sを形成する両面間の片面側に
は、弾性板(ゴム板)66が添えられている。中央ベー
ス54Aにも斜面65a,64aと逆向きの斜面がそれ
ぞれ形成されている。この斜面と斜面64a,65a
は、研磨中に研磨剤の相対的流れの流動を円滑にする。
【0064】ボルトで中央ベース54A、左右ベース5
4B,54Cが互いに締め付けられ一体化されるときに
接近しあう盛上部64と盛上部65に挟まれて、テンプ
ルTの先端部(丸棒部)が締め付けられる。眼鏡枠の側
面研磨装置に装置された時は、テンプルTの上下振動方
向は、図11で、紙面に垂直である。
【0065】テンプル根元側固定用ベース55の固定体
59は、両側挟持体68,69と中央側挟持体71とス
ペーサ72とから構成されている。中央側挟持体71
は、上下方向(眼鏡枠の側面研磨装置に装置された時の
方向)長く延びている。中央側挟持体71は、2体の挟
持板71a,71bとを備えている。
【0066】2体の挟持板71a,71bは、薄い板材
が曲げられて形成され、材料は弾性金属板である。2体
の挟持板71a,71bは、対向して概ね平行である。
挟持板71a,71bは、それぞれに内側で折り曲げら
れて、折曲部分73a,73bを形成してる。図12
は、図11の挟持板71a,71bを矢aの方向に見た
図である。
【0067】折曲部分73a,73bは、対向してい
る。折曲部分73a,73bの対向端部間には、隙間7
4が設けられている。折曲部分73aの対向端面は、矩
形状凹凸波面75に形成されている。凹凸波面75は、
凹側面75aと凸側面75bとで矩形歯形状に形成され
ている。折曲部分73bの対向端面は、鋸形状凹凸波面
76に形成されている。鋸形状凹凸波面76は、V字形
状の凹面76aと逆V字形状の凸面76bとで構成され
ている。
【0068】折曲部分73aの凸側面75bと折曲部分
73bの凸面76bとの位相は同じである。即ち、折曲
部分73aの凸側面75bと折曲部分73bの凸面76
bとは、真正面に対向している。折曲部分73aの凸側
面75aと折曲部分73bの凹面76aとの位相は同じ
である。
【0069】即ち、折曲部分73aの凹側面75aと折
曲部分73bの凹面76aとは、真正面に対向してい
る。隣り合う凹面76aの中央即ち凸面76bの中央の
位置で、幅が狭いスリット79が開けられている。スリ
ット79は、図1に示すように、凸面76bの先端面
から挟持板71bの一部分まで開けられ、連続してい
る。
【0070】1点鎖線で示すテンプルTの一方の側面T
5は凹側面75aに嵌め込まれ、テンプルTの他方の側
面T5は凹面76aに嵌め込まれる。
【0071】両側挟持体68,69は、図11に示すよ
うに、ボルト77とナット78とで締め付けられる。開
き加減であった折曲部分73aと折曲部分73bは、挟
持体68と挟持体69に挟まれ締め付けられる際に接近
しあって、図12に示す隙間74の幅が狭まり、テンプ
ルTは凹側面75aと凹面76aとの間に挟圧される。
【0072】この挟圧時、隣り合うスリット79の間に
半島状に突出して形成される突出部分は、テンプルTの
外郭線の形状のばらつきに対応して、僅かであるが自在
に偏向する。このような偏向により、鋸形状凹凸波面7
6の波長が弾性的に自在に変化して、全てのテンプルT
が強固に挟持板71aと挟持板71bにより挟圧され挟
持される。
【0073】多数のテンプルTは、挟持板71aと挟持
板71bとで形成される凹凸波状の隙間74に挿入され
る。挿入深さは、図12に示すように、概ね折曲部分7
3a,73bの厚み分である。テンプルTの根元部T1
の外側端面(上下面、両側面でない面)は、スペーサ7
2の内側面に突き当たっている。
【0074】固定体59は、支柱56から取り外すこと
ができる。ナット78を緩めて、挟持板71aと挟持板
71bとで形成される凹凸波状の隙間74の幅を広げ、
広げられた隙間74に多数のテンプルTのそれぞれの端
部を挿入してナット78を締め、多数のテンプルTを固
定した固定体59を組み立てる。
【0075】このような組立体を2組組み立て、この2
組を取付用部材57を介して支柱56に固定する。この
ように組み立てられた固定体59の多数のテンプルTの
それぞれの他端部を、中央ベース54Aに対して緩めら
れたために生じる中央ベース54Aと一方側ベース54
Cとの間の隙間に挿入する。中央ベース54Aと左右側
ベース54B,54Cとを締め付けて一体化すると、図
11に示すように、多数のテンプルTのそれぞれの先端
部T3が、盛上部64と盛上部65との間に盛上部65
を介して強固に締めつけられる。
【0076】このような組立時には、テンプルTの先端
部T3の先端側半分は、テンプル先端側固定用ベース5
4の外側にはみ出している。図10に示すように、テン
プル先端側固定用ベース54を容器蓋43に装着する。
図7に示すように、作業台上に置かれている容器本体4
2に上方からテンプル根元側固定用ベース55を下側に
して容器蓋43を載置する。
【0077】ハンドルレバー44を倒して容器本体42
と容器蓋43とを一体化して容器36を組み立てる。こ
の時にはすでに、容器36中には、内部空間の60%程
度の容積の研磨媒体が封入されている。研磨媒体は水分
を含んでいるので、容器本体42と容器蓋43との間に
は、パッキンが介設されている。
【0078】このような組上がり状態で、図7におい
て、テンプルTの中間部T2の側面T5が図の紙面に平
行であり、多数のテンプルTが水平方向に並んでいる。
したがって、研磨工程では、多数のテンプルTは上下方
向即ち鉛直方向に並ぶことになる。
【0079】図7に示すように組み上げられた2体の容
器36が、図3に示す一体の取付枠31に上方から挿入
され、図6に示すように、押蓋39で容器36の上端面
を押さえて、容器36を取付枠31に一体化する。図1
に示すように、8体の容器36が4体の取付枠31に装
着される。
【0080】このような装着時には、テンプルTの中間
部T2の両側面T5は概ね鉛直面になっている。多数の
テンプルTは、鉛直方向に並んでいる。このように並ぶ
テンプルTの1群の並列体は、図1の紙面に垂直方向に
並んで2列である。
【0081】図13は、当該研磨装置の全体を示してい
る。前面ケーシングの上方部分81は、その下端縁が上
方にあがって開く。本体枠の横側に、制御用機器82が
設けられている。制御機器82の制御盤には、電源スイ
ッチ83、シーケンサーへの入力手段84、自動・手動
運転モード切換スイッチ85、公転用モータ5を寸動さ
せるための手動スイッチ86、自転用モータ21を寸動
させるための手動スイッチ87、スタートボタン88が
設けられている。シーケンサーにより、入力手段84か
ら次の組み合わせの正逆運転モードを設定できる。 (1)正転・逆転・上下反転・逆転・正転 (2)正転・逆転・上下反転・正転・逆転 (3)正転・上下反転・正転・上下反転・逆転 (4)正転・上下反転・逆転・上下反転・逆転 シーケンサーには、入力手段84から公転用モータ5の
回転数速度を入力できる。ケーシングの上方部分81を
開け手動スイッチ86を寸時的にONにして、4体の取
付枠31のうちの1体を高さ方向の中間位置即ちもっと
も手間になる回転位置へ誘導する。
【0082】手動スイッチ87を寸時的にONにして、
鉛直向きであった取付枠31をほぼ水平向きに位置さ
せ、あるいは作業者が好きな緩やかな傾斜角度に位置さ
せる。押蓋39を外して、準備済みの2体の容器36を
既述のように、取付枠31に装着する。取付枠31を元
の鉛直向きに復帰させる。同様に前記2様の寸動を行っ
て、残りの6体の容器36を他の取付枠31に装着し、
元の鉛直向きに復帰させる。
【0083】ケーシングの上方部分81を閉めて、スイ
ッチ85により、手動モードから自動モードに切り換え
る。正逆運転モードは、既に選択されている。公転用モ
ータ5の回転数速度も設定されている。
【0084】スタートボタン88を押して、公転用モー
タ5を駆動する。4体の取付枠31は、回転円板12と
同体に等角速度で回転する。遊星手段により、4体の取
付枠31は、常時同じ姿勢即ち鉛直方向に向いている。
【0085】図14は、作用を解説するための斜軸投影
図である。位置a,b,c,dのどの位置でも、テンプ
ルTの両側面T5は鉛直面になっている。位置aでは、
研磨媒体には水平方向の遠心力が作用している。図15
(a)は、位置aにおける容器31内の研磨媒体の流動
状態を示している。
【0086】位置dから位置aに移行する定常状態で
は、図15(a)に示すように、研磨媒体は容器中で中
に浮いている。遠心力を受ける研磨媒体の外側部分は、
メニスカスを形成して容器壁を昇りかけるが、全体的に
は水平方向に流動することはない。位置bでは、図15
(b)に示すように、研磨媒体は、位置aで与えられた
慣性により上方向に運動するが容器壁は上方向には急激
に減速され、天井壁に集まっている。
【0087】位置cでは、図15(c)に示すように、
研磨媒体は、位置bで一定の重力加速度を受けるが容器
は位置bで下向きの加速度が小さいので、宙に浮いた状
態になっている。位置cからは容器の加速度が小さくな
るが重力は一定であるから、容器より穿孔する研磨媒体
は底壁に着床している。
【0088】このような研磨媒体の上下振動のサイクル
ωは、回転角速度と回転半径と研磨媒体の容積率と単位
体積当たりの研磨媒体の質量の4つのパラメータにより
決定される。図15(a)〜(d)に示した前記説明の
サイクルは、一例である。前記パラメータの変更はその
他の様々な態様のサイクルを生起させることができる
が、1回転又は複数回転中に生起されるサイクルには、
必ず、研磨部材とテンプルTとの間の相対的上下振動の
1周期が含まれている。
【0089】研磨量は、被研磨品と研磨媒体の接触面上
における相対速度及び相対加速度によって定まる。次
に、被研磨品と研磨媒体の接触面上で生起するはずの相
対加速度について検討する。被研磨品の側面に接して位
置する研磨媒体の粒子とその側面との間の相対加速度α
は、これを数学的に表現すると、次式で表される。
【0090】 α=g+Acos{ω(t−T)}. (1) ω:回転角速度 A:回転半径と周期で表される加速度定数 t:時間 g:重力加速度 T:遅延位相 この式の右辺第2項で表される加速度は、容器壁の鉛直
面から粘性抵抗により研磨媒体の全体が平均的に受ける
加速度である。定数Tは位相遅れ時間である。即ち、容
器の上下壁が上下位置で上下方向に停止する際に相対的
に相対的加速度が生じるから、遅れ位相ωTは概ねπ/
4である。
【0091】この相対加速度は、研磨媒体の圧力、水分
を含む研磨媒体の粘性抵抗などによって摩擦抵抗が定め
られる研磨媒体の最高値である。即ち、研磨媒体と被研
磨品との間の鉛直方向の摩擦抵抗は、前記式で表される
加速度より小さい値に質量定数をかけた値である。現実
のその摩擦抵抗は、前記式の全体に質量定数と無次元定
数をかけた式で概ね表すことができる。その定数をKで
表すと、現実の摩擦力Fは、遅延位相を無視すれば、次
式で表現できる。
【0092】 F=K{g+Acos(ωt)}. (2) 図16及び図17は、現実的な相対速度の2例について
それぞれに示している。図16及び図17は、単位体積
当たりの研磨媒体が被研磨品の両側面に作用する作用力
を示している。その重力を単位1として表している。現
実的には遠心力は、重力の1倍〜3倍である。図16は
それが2倍の場合、図17はそれが1倍の場合を示して
いる。
【0093】上下方向の振動運動の振幅を大きくするた
めには、図16に斜線で示す面積を増大させて、位置a
から位置cに移行する区間で大きい遠心力と大きい上向
き初速度(位置aにおける容器の周速度であり、遠心力
が大きくなれば大きくなる速度)を与えればよい。
【0094】図14に示されるように、上下方向に並ぶ
多数のテンプルTの両側面101に接触する研磨媒体粒
子は、接触面101に対して概ね鉛直方向に周期的に運
動するが、容器は重力方向を基準としては自転しないの
で、即ち、水平方向の軸心線のまわりには自転しないの
で、容器中で容器に対して研磨媒体である流体又は流動
体は対流しない。
【0095】したがって、研磨媒体は、上下方向に隣り
合って並ぶ被研磨品の間の隙間102には入り込まな
い。すでに入り込んでいる媒体に水平方向力はほとんど
働かない。被研磨品の上下面103は、図18に示すよ
うに、ほとんど研磨されない。但し、稜線部に予め形成
されている丸み部分104は研磨作用を受ける。
【0096】図19は、被研磨品の研磨しなければなら
ない両側面101及び研磨してはならない上下面103
の多様な断面例を示している。図20は、上下面と両側
面の形状を示す表である。図20の表に示すように、上
下面は必ずしも水平面ではなく、両側面は必ずしも鉛直
面ではない。図19(a),(c),(d),(h),
(i),(j)に示す断面形状の被研磨品は、上下を反
転させて研磨することが望ましい。特に、図19
(h),(i)に示す断面形状の被研磨品は、上下を反
転させて研磨することが望ましい。
【0097】また、図19(h),(i)に示す断面形
状の被研磨品は、正転と反転を組み合わせて研磨するこ
とが望ましい。図19(k)に示される被研磨品は、上
下面がなくしたがって上下面の研磨は必要ではない。
【0098】本発明による側面研磨方法により研磨され
る被研磨品は、眼鏡のテンプルに限られない。時計の針
・側、ネックレス・ハンドバッグの金具など多方面の装
飾品に及ぶ。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の装飾品の側面研磨装置の実施
形態1の内部を示す正面図である。
【図2】図2は、実施形態1の内部を示す側面図であ
る。
【図3】図3は、実施形態1の取付枠31を示す斜軸投
影図である。
【図4】図4は、取付枠31を示す平面図である。
【図5】図5は、図4のV−V線断面図である。
【図6】図6は、図1の一部の正面図である。
【図7】図7は、容器36をを示す正面図である。
【図8】図8は、図7のVIII−VIII線断面図である。
【図9】図9は、固定手段を示す平面図である。
【図10】図10は、固定手段を示す正面図である。
【図11】図11は、図9のXI−XI線断面図である。
【図12】図12は、図11で矢視a方向に見た平面図
である。
【図13】図13は、当該研磨装置の外観を示す正面図
である。
【図14】図14は、作用を解説するための斜軸投影図
である。
【図15】図15(a),(b),(c),(d)は、
図15の各位置a,b,c,dにおける研磨媒体の運動
状態を示す断面図である。
【図16】図16は、加速度を示すグラフである。
【図17】図17は、加速度を示すグラフである。
【図18】図18は、研磨作用を解説するための断面図
である。
【図19】図19(a)〜(k)は、被研磨品の変形例
を示す断面図である。
【図20】図20は、被研磨品の形状を示す表である。
【図21】図21(a),(b),(c)は、本発明の
装飾品の側面研磨方法が適用される眼鏡テンプルを示す
斜軸投影図、側面図、平面図である。
【符号の説明】
1…当該研磨装置 5…公転用モータ 6…公転用駆動軸 12…回転円板 13…自転用回転軸 14…太陽スプロケット 15…遊星スプロケット 19…スプロケット 21…自転用モータ 31…取付枠 36…容器 39…押蓋 42…容器本体 43…容器蓋 44…ハンドルレバー 54…テンプル先端側固定用ベース 55…テンプル根元側固定用ベース 59…固定体

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上下面の研磨がなされてはならないか又は
    その必要がない装飾品の側面を研磨する装飾品の側面研
    磨方法であり、 研磨媒体が入れられた容器を実質的に自転させないで概
    ね鉛直面内で公転させ、 前記上下面が概ね水平に向くように前記装飾品を前記容
    器中に固定し、前記装飾品は多数が上下方向に並べら
    れ、かつ前記上下方向に隣り合う前記装飾品の間には隙
    間が設けられ、 前記容器中の前記研磨媒体が受ける鉛直方向の加速度と
    重力とが合成された相対的合成加速度の前記研磨媒体を
    前記側面に接触させて前記研磨媒体により前記側面を研
    磨する装飾品の側面研磨方法。
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記相対的加速度αは、α=g+Acos{ω(t−T)}, ω:回転角速度 A:回転半径と周期で表される加速度定数 t:時間 g:重力加速度 T:遅延位相 で近似的に表されることを特徴とする装飾品の側面研磨
    方法。
  3. 【請求項3】請求項1又は2において、 前記公転は正転と逆転とで構成されたことを特徴とする
    装飾品の側面研磨方法。
  4. 【請求項4】請求項において、 前記容器を反転させることにより前記上下面が反転させ
    られることを特徴とする装飾品の側面研磨方法。
  5. 【請求項5】請求項において、 前記正逆転の2状態と前記反転の2状態の組み合わせは
    異なる4状態であることを特徴とする装飾品の側面研磨
    方法。
  6. 【請求項6】上下面の研磨がなされてはならないか又は
    その必要がない装飾品の側面を研磨する装飾品の側面研
    磨装置であり、 概ね水平な水平軸のまわりに回転する回転体と、 前記回転体に取りつけられ中に研磨媒体を有し、実質的
    に自転させないで鉛直面内で公転する.容器と、 前記装飾品は多数が上下方向に並べられ、かつ前記上下
    方向に隣り合う前記装飾品の間には隙間が設けられ、前
    記装飾品を前記容器中に固定して取りつけるための装飾
    品取付手段と、 公転する前記容器を自転させないように前記回転体に対
    して自転させ前記容器を前記水平軸に対して遊星とする
    遊星手段とからなることを特徴とする装飾品の側面研磨
    装置。
  7. 【請求項7】請求項において、 前記装飾品取付手段は前記装飾品を概ね上下方向に並べ
    て固定するための固定体を備え、 前記固定体は前記側面を両側から挟む挟持面を形成する
    波面状の凹凸面を有し、 前記固定体は前記凹凸面の波の間隔が伸縮自在であるよ
    うに弾性を有する金属体であることを特徴とする装飾品
    の側面研磨装置。
  8. 【請求項8】請求項において、 前記固定体は前記容器に対して着脱自在であることを特
    徴とする装飾品の側面研磨装置。
  9. 【請求項9】請求項において、 前記容器は前記回転体に対して着脱自在であり、前記固
    定体は前記容器に対して着脱自在であることを特徴とす
    る装飾品の側面研磨装置。
  10. 【請求項10】請求項において、 前記容器の停止した前記回転体に対する自転角度が変更
    可能であることを特徴とする装飾品の側面研磨装置。
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