JP3142464B2 - 簡易濾過装置 - Google Patents

簡易濾過装置

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JP3142464B2 JP07242914A JP24291495A JP3142464B2 JP 3142464 B2 JP3142464 B2 JP 3142464B2 JP 07242914 A JP07242914 A JP 07242914A JP 24291495 A JP24291495 A JP 24291495A JP 3142464 B2 JP3142464 B2 JP 3142464B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、河川、湖沼等の
水を衛生的で安全な飲料水にする目的に用いて好適な、
小型にして軽量で、かつ折り畳んで保管、携帯等するこ
とができる簡易濾過装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】河川、湖沼等の水を、衛生的で安全な飲
料水にすることのできる濾過膜体それ自体は従来公知で
あり、除去性能、衛生性等の性能につき、各種の濾過膜
体が「水道用膜モジュール規格WPPA−001」に適
合している。そして、かかる濾過膜体を適用した濾過装
置としては、たとえば、特開平6−210144号公報等に開
示されたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、従来の濾過
装置はいずれも、配管系内に組込んで使用に供されるも
のであって、水の流通路を剛性ハウジングで区画すると
ともに、濾過能力の増加を図るために、複数の濾過膜体
を、大きな剛性ハウジング内に、剛性支持部材に取付け
て収容していることから、装置重量の増加、装置の大型
化、装置構造の複雑化等が余儀なくされ、それの使用お
よび保管のための占有スペースが大きく、携帯には全く
不適なものであった。従って、このような従来装置は、
水道を使用することができない、災害時の避難先等で、
個人が、飲料水の確保のために使用することは不可能で
あった。
【0004】この発明は、従来技術の有するこのような
問題点を解決することを課題として検討した結果なされ
たものであり、この発明の目的は、軽量、小型であると
ともに安価であり、しかも、個人が、いつ、どこにでも
容易に保管するとともに携帯することができ、かつ簡便
に使用することができる、折り畳み可能な簡易濾過装置
を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明の簡易濾過装置
は、液体通路を画成するとともに、上下のそれぞれの端
部に、好ましくは比較的大きい寸法の原液供給口およ
び、これも好ましくは比較的小さい寸法の濾過液流出口
をそれぞれ有する、たとえばインフレーションチュー
ブ、積層フィルム等にて構成することができるプラスチ
ック袋状体の内側に、液体通路を完全に横切って位置す
る、全体として袋状をなす濾過膜体を、貼着その他によ
って配設したものである。
【0006】ここで、プラスチック袋状体は、中の様子
を視認できる透明体とすることが好ましく、また、濾過
膜体の下端は、プラスチック袋状体への原液供給量を大
ならしめるべく、プラスチック袋状体の底部に位置させ
ることが好ましい。なお、この場合において、濾過膜体
の下端を、プラスチック袋状体の底に、線もしくは面状
に接触させて位置させたときには、濾過膜体上に作用す
る原液重量を、プラスチック袋状体によって支持するこ
ともできる。
【0007】またここでは、濾過液流出口に着脱自在な
蓋部材もしくは栓部材を設けることが好ましく、そのプ
ラスチック袋状体の上端部には吊下げ部を設けることが
好ましい。ところで、この吊下げ部は、プラスチック袋
状体の上端部に設けたひも通し部と、そのひも通し部に
挿通させたひもとで構成することができる他、プラスチ
ックの袋状体の表裏両部分に設けた、好ましくは補強さ
れたそれぞれの上端突片と、それらの両上端突片に設け
た貫通孔とで構成することができる。
【0008】ここにおいて、プラスチック袋状体の内側
への濾過膜体の配設は、表裏の両側に位置する一枚もし
くは二枚の、または、予め筒状に形成したプラスチック
フィルムの両側端部分に、上下方向に延びる融着部を設
けるとともに、それらの各融着部に、上下方向の中間部
で二つ折りにして重ね合わせた一枚の濾過膜体の各側端
部分を挟み込んで貼着、好ましくは融着させ、また、濾
過膜体のそれぞれの上端部分を、表裏それぞれの側のプ
ラスチックフィルムの内表面に、濾過膜体の全幅にわた
って貼着、これも好ましくは融着させることによって行
う。
【0009】なおここで、濾過膜体の、プラスチックフ
ィルムへの融着は、それがポリオレフィン系等のプラス
チック材料を主体とするものである場合には、好ましく
は、延伸ベースフィルムとシーラント層とを具える積層
フィルムからなるプラスチックフィルムの、シーラント
層と濾過膜体とを、所要の強度をもたらすに十分な程度
に相互に溶融接着させることによって、また、濾過膜体
が、プラスチック材料をほとんどもしくは全く含まない
ものである場合には、プラスチックフィルムのシーラン
ト層を、濾過膜体に十分に溶融含浸させることによって
それぞれ行うことができる。
【0010】また、濾過膜体を上述のようにして配設す
る場合には、その濾過膜体の二つ折り下端部分を、それ
の全幅にわたって貼着して、折返し部への、不測のピン
ホール等の発生に対処することが好ましい。
【0011】ところで、濾過膜体の、プラスチック袋状
体の内側への配設は、上述したところに代えて、相互に
重ね合わせた二枚の濾過膜体の下端部を、それらの全幅
にわたって予め貼着した状態で、それらの濾過膜体の各
側端部分を、プラスチックフィルムの各側端部分の融着
部に挟み込んで貼着すること、または、相互に重ね合わ
せた二枚の濾過膜体の下端部を、それらのそれぞれに融
着させたプラスチックフィルムを介して全幅にわたって
予め相互連結した状態で、それらの濾過膜体の各側端部
分を、プラスチックフィルムの側端部分の融着部に挟み
込んで貼着すること等によっても行うことができ、これ
らのことによれば、濾過膜体それ自身に折り返し下端部
分が生じないことから、その折り返し部へのピンホール
の発生、ひいては、ピンホール発生部分での濾過不全の
発生のおそれを十分に除去することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下にこの発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。図1は、この発明の一の実施形
態を示す図であり、図中1はプラスチック袋状体を示
す。このプラスチック袋状体1は、インフレーションチ
ューブ、単層フィルム等、好ましくは延伸ベースフィル
ム層およびシーラント層を具える積層フィルムの、表面
側に位置する部分2と裏面側に位置する部分3とをそれ
らの両側端部分で、図に斜線を施して示すように、ヒー
トシール、インパルスシール、高周波ウェルダーシー
ル、超音波シール等によってシールしてなる上下方向の
縦融着部4,4を設けるとともに、一方の縦融着部4に
は連続するも、他方の縦融着部4には連続することなく
終了する底部の横融着部5を設けることによって構成し
てなり、かかる袋状体1は、それぞれの融着部4,5と
の協働下で、液体通路6を画成するとともに、上下のそ
れぞれの端部に、原液供給口7および濾過液流出口8を
も画成する。
【0013】ここで、予め筒状をなすインフレーション
チューブを用いてプラスチック袋状体1を構成する場合
には、縦融着部4,4を設けるまでもなく、インフレー
ションチューブそれ自身が液体通路6および原液供給口
7を有することになる。また、単層もしくは積層フィル
ムの一枚を、幅方向の中央部で折り返して袋状体1とす
る場合には、その折り返し側では縦融着部4は必須では
ない。この一方で、二枚のフィルムを重ね合わせて袋状
体1とする場合には、図示例のように、両側端部分の縦
融着部4,4が必須のものとなる。
【0014】このようなプラスチック袋状体1の内側に
は、液体通路6を完全に横切って位置する、全体として
袋状の濾過膜体9を配設する。濾過膜体9のこの配設
は、袋状濾過膜体9の上端部分その他の適宜部分を、濾
過性能の若干の犠牲下に、接着剤を用いて袋状体1の内
表面に接着させることによって行うことができるが、図
示例のように、袋状体1が両側端部分に縦融着部4,4
を有する場合には、濾過膜体9の各側端部分をそれらの
各融着部間に挟み込んだ状態で縦融着部4を形成するこ
とにより、プラスチックフィルムを、濾過膜体9に十分
強固に相互溶融接着もしくは含浸接着させることがで
き、濾過膜体9の接着強度を一層高めることきができ
る。なおこの場合には、原液供給口7から供給された原
液が、濾過膜体9と袋状体内表面との間を通過するのを
完全に阻止すべく、その濾過膜体9の上端部分を、袋状
体1の内表面に、これも図に斜線を施して示すように、
それの全幅にわたって、図では、接着側端部分間の全残
余幅にわたって接着剤接着、溶融接着、含浸接着等させ
る。
【0015】ところで、濾過膜体9を袋状体1に融着さ
せる場合には、その袋状体1を、延伸ベースフィルム層
およびシーラント層を具える積層フィルムにて構成する
ことが好ましく、これによれば、シーラント層がそれ本
来の機能に基づいて、濾過膜体9の接着強度をより一層
高めることができる。なおこの場合、延伸ベースフィル
ム層は、袋状体1の強度、腰等を高める他、ガス、湿度
等に対するバリアー性を高めて、装置の使い易さを担保
し、また、濾過膜体9、ときとしては活性炭を内包する
こともある濾過膜体9の変質を有効に防止する。
【0016】ここで、かかる袋状体1は、それを透明体
として、原液の濾過状態の、外部からの視認を可能なら
しめることにより、濾過に対する信頼性を高め、たとえ
ば、濾過液体としての飲料水を安心して飲用に供するこ
とができる。
【0017】この一方で、プラスチック袋状体1の内側
に配設する濾過膜体9は、図に示すように、上下方向の
中間部で二つ折りにして重ね合わせることにより、各側
端部分の上述したような接着と相俟って袋状に構成する
ことができる。
【0018】以上のように構成してなる簡易濾過装置で
は、原液供給口7からたとえば河川水を供給し、それを
濾過膜体9に通過させて濾過することによって、濾過液
流出口8から飲料水を連続的に流下させることができ
る。ところで、このような濾過を行うに当り、濾過膜体
9は、袋状体1のなるべく下方に配設することが、袋状
体1への河川水の一回の供給量を多くできる利点があ
る。また、かかる場合には、その濾過膜体9の底部を、
袋状体1の底、図では横融着部5等に線もしくは面接触
させて、濾過膜体上の河川水重量を、その袋状体1にて
も支持することが好ましく、これによれば、濾過膜体9
と袋状体1との接着強度をそれほど高める必要なしに、
袋状体内への多量の河川水の供給を可能ならしめること
ができる。
【0019】ここで、濾過液流出口8からの濾過液の連
続的な流下によってその濾過液が無駄になるのを防ぐた
めには、濾過液流出口8に、所要に応じて着脱し得る蓋
部材もしくは栓部材を装着することが好ましい。図2は
その一例を示す要部斜視図であり、プラスチック袋状体
1の横融着部5に硬質プラスチック材料からなるソケッ
ト部材10を挟み込み融着等させて、そのソケット部材10
の中央貫通孔を濾過液流出口8とするとともに、この濾
過液流出口8に、これもまた硬質プラスチック材料から
なるプラグ11を抜き差し可能としたものである。これに
よれば、プラグ11を、濾過液流出口8に差し込むこと
で、濾過液の不要な下流を阻止すことができる。なおこ
のことは、ソケット部材10に代えて、濾過液流出口を有
する雄ねじ部材を設けるとともに、プラグ11に代えて、
その雄ねじ部材に螺合する雌ねじ部を有するキャップ部
材を設けた場合にもまた同様である。
【0020】そしてさらに、装置の使用をより容易なも
のとするためには、それの使用に当って袋状体1の内部
重量を固定部材等に支持させるべく、袋状体1の上端部
に吊下げ部を設けることが好ましい。この吊下げ部は、
たとえば図3(a)に示すように袋状体1の上端部で、
表面側部分2および裏面側部分3のそれぞれに設けたそ
れぞれのひも通し部12と、各ひも通し部12に挿通させた
それぞれのひも13とで構成することができる他、図3
(b)に例示するように、表裏各部分2,3に設けた上
端突片14と、各上端突片14に設けた貫通孔15とによって
構成することもできる。
【0021】ここで、ひも通し部12は、たとえば、表裏
の各部分2,3で上方へ突出させた折返し片を、好まし
くは積層フィルムのシーラント層が相互に対向するよう
に袋状体1の内側へ折り返し、そこで、折返し片の遊端
部分を袋状体内表面に融着させることによって形成する
ことができ、また、上端突片14は、少なくとも貫通孔15
の周りを、プラスチックフィルムその他によって補強す
ることが好ましい。
【0022】以上のような吊下げ部は、装置の使用に際
して、原液供給口7ができるだけ窄まらない状態で、そ
れを固定部材その他に掛止等することにより、その原液
供給口7への原液の供給を十分容易ならしめるととも
に、供給された原液の濾過が終了するまで、装置の安定
した姿勢での吊下げ支持を可能ならしめる。
【0023】このような装置の濾過膜体9に関し、とく
にそれが織布、不織布のような材料からなり、たとえ
ば、図1に示すようなそれの折返し使用態様において、
膜体9の完全なる折畳み部となることのあるその折返し
部に、素材のかたよりその他に起因する、意図しないピ
ンホール、濾過孔の拡大等が発生するおそれがある場合
には、その濾過膜体9の折り返し下端部分の上下方向の
一定領域をそれの全幅にわたって、図4(a)に示すよ
うに、融着その他をもって相互に貼着させ、その貼着部
9aへの原液の入り込みを完全に阻止することが好まし
い。
【0024】なお、濾過膜体の袋状への形成は、図4
(b),(c)にそれぞれ縦断面図で示すように、相互
に重ね合わせた二枚の同一寸法の濾過膜体9の下端部分
をそれらの全幅にわたって相互に貼着させることおよ
び、二枚の濾過膜体9を、それらのそれぞれの下端部
に、それらの全幅にわたって貼着させたプラスチックフ
ィルム16を介して相互連結すること等にて行うこともで
き、これらによれば、濾過膜体9から、ピンホール等の
発生のおそれがある折返し部を除去することができる。
ここで、図4(c)に示すところでは、濾過膜体9の外
表面に貼着させたプラスチックフィルム16を、濾過膜体
9の下端部内表面に貼着させることも可能である。
【0025】このように構成してなる簡易濾過装置は、
それの不使用時には、たとえばプラスチック袋状体1の
上下方向の中央部から折畳むことで、占有体積をほとん
ど気にすることなく簡単にしかも容易に保管することが
でき、このことは装置の携帯に際してもまた同様であ
る。
【0026】この一方で、装置の使用に際しては、好ま
しくは吊下げ部の作用下で、袋状体1の原液供給口7か
ら原液、たとえば河川水を供給することにより、濾過液
流出口8から、清浄にして衛生的な飲料水を流下させる
ことができる。
【0027】以上この発明の実施形態を図面に示すとこ
ろに基づいて説明したが、図1に示す濾過液流出口8
を、プラスチック袋状体1の幅方向の中央部分に位置さ
せることもでき、また、その流出口8を、袋状体1の底
部から幾分下方へ突出させて設けることもできる。そし
てさらには、図5に示すように、袋状体1の底部から濾
過液流出口8までを漏斗状に形成して、濾過液体の流下
効率を高めることもできる。
【0028】
【実施例】図1に示す装置において、プラスチック袋状
体1を、15μm厚さの延伸ナイロンフィルムと、60μm
厚さのリニア−低密度ポリエチレンとからなる二枚の積
層フィルムにて構成し、濾過膜体9として、(株)ユア
サコーポレーション製の「ユミクロン(登録商標)
膜」、品番ED−03を用いた場合の濾過効率を、原水
を1000cc供給したとき、および2000cc供給したときのそ
れぞれについて測定して求めた。なお、この濾過膜体
は、ポリオレフィン系樹脂からなる、複合有機平膜エン
ボスタイプのものであり、厚さは0.17mm、公称孔径は0.
25μmである。
【0029】ここで、実施例1の装置は、濾過膜体9の
有効幅を19.5cm、有効高さを10.0cmとするとともに、エ
ンボス加工を施された濾過膜体9を,それと袋状体1の
内表面との接触面積が多くなる向きにて配設したもので
あり、実施例2の装置は、同寸法の濾過膜体9を、袋状
体1の内表面との接触面積が小さくなる向きとして配設
したものである。実施例1および2のそれぞれの装置に
ついて、100 〜500cc の濾過水が得られるまでの時間を
測定したところ、図6にグラフをもって示す通りとなっ
た。
【0030】図6によれば、濾過膜体9の外表面と、袋
状体1の内表面との接触面積を小さくして、濾過膜体9
を透過後の水の流動抵抗を小さくすることで、濾過効率
を有効に向上させ得ることが解かる。そこで、図5に示
す装置において、上述したと同一の濾過膜体9を、有効
幅を18.5cmとし、有効高さを16.0cmとするとともに、エ
ンボス加工を施された濾過膜体9を、袋状体1との接触
面積が小さくなる向きで配設した装置を実施例3とし、
また、袋状体1の表面側に位置する部分2の内表面の相
互を、図7に示すように、約5mmの幅で、上下方向に約
2cmにわたってヒートシールして、その表面側部分2の
有効幅を濾過膜体9の有効幅より幾分小ならしめて、濾
過膜体9と、表面側部分2の内表面との間に積極的に隙
間を確保した装置を実施例4とした場合の濾過効率を測
定したところ、図8にグラフで示す通りとなった。図8
によれば、濾過膜体9の袋状体内表面との間により大き
なクリアランスを確保することによって、濾過膜体9の
濾過能力を一層向上させ得ることが明らかとなった。
【0031】
【発明の効果】以上に述べたところから明らかなよう
に、この発明によれば、プラスチック袋状体に固有の可
撓性の下で、装置を所要に応じてコンパクトに折畳むこ
とができる他、装置が極めて軽量であるとともに、安価
であるので、個人がいつ、どこにでもそれを容易に保管
し、また携帯することができ、しかも、それの使用が簡
便であるので、災害時、登山行、海外旅行等における飲
料水の確保用として用いてとくに顕著な効果を奏するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一の実施形態を示す図である。
【図2】濾過液流出口に対する栓部材の配設例を示す要
部斜視図である。
【図3】吊下げ部を例示する要部斜視図である。
【図4】濾過膜体の下端部分の処理例を示す縦断面図で
ある。
【図5】この発明の他の実施形態を示す図である。
【図6】実施例についての濾過効率を示すグラフであ
る。
【図7】一の実施例装置を示す略線斜視図である。
【図8】他の実施例についての濾過効率を示すグラフで
ある。
【符号の説明】
1 プラスチック袋状体 2 表面側に位置する部分 3 裏面側に位置する部分 4 縦融着部 5 横融着部 6 液体通路 7 原液供給口 8 濾過液流出口 9 濾過膜体 9a 貼着部 10 ソケット部材 11 プラグ 12 ひも通し部 13 ひも 14 上端突片 15 貫通孔 16 プラスチックフィルム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01D 63/00 C02F 1/44

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体通路を画成するとともに、上下のそ
    れぞれの端部に原液供給口および濾過液流出口を有する
    プラスチック袋状体の内側に、前記液体通路を横切って
    位置する、濾過膜体を配設してなる簡易濾過装置におい
    て、プラスチック袋状体を構成する表裏両側に位置する
    プラスチックフィルムの両側端部分に、上下方向にわた
    融着部を設けるとともに、それらの各融着部に、上下
    方向の中間部で二つ折りにして重ね合わせた濾過膜体の
    各側端部分を挟み込んで貼着させ、その濾過膜体のそれ
    ぞれの上端部分を、表裏それぞれの側のプラスチックフ
    ィルムの内表面に、濾過膜体の全幅にわたって貼着して
    なる簡易濾過装置。
  2. 【請求項2】 濾過膜体の二つ折り下端部分を、その全
    幅にわたって貼着してなる請求項1記載の簡易濾過装
    置。
  3. 【請求項3】 表裏両側に位置するプラスチックフィル
    ムの両側端部分に上下方向の融着部を設けるとともに、
    それらの各融着部に、相互の重ね合わせ姿勢で、下端部
    を全幅にわたって直接的に貼着してなる二枚の濾過膜体
    の各側端部分を挟み込んで貼着させ、それらの濾過膜体
    のそれぞれの上端部分を、表裏それぞれの側のプラスチ
    ックフィルムの内表面に、濾過膜体の全幅にわたって貼
    着してなる請求項1〜2のいずれかに記載の簡易濾過装
    置。
  4. 【請求項4】 表裏両側に位置するプラスチックフィル
    ムの両側端部分に上下方向の融着部を設けるとともに、
    それらの各融着部に、相互の重ね合わせ姿勢で、下端部
    をプラスチックフィルムを介して全幅にわたって連結し
    てなる二枚の濾過膜体の各側端部分を挟み込んで貼着さ
    せ、それらの濾過膜体のそれぞれの上端部分を、表裏そ
    れぞれの側のプラスチックフィルムの内表面に、濾過膜
    体の全幅にわたって貼着してなる請求項1〜2のいずれ
    かに記載の簡易濾過装置。
  5. 【請求項5】 プラスチックフィルムを、延伸ベースフ
    ィルムとシーラント層とを具える積層フィルムとしてな
    る請求項1〜4のいずれかに記載の簡易濾過装置。
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