JP3142314B2 - プラスチックブロー成形容器 - Google Patents

プラスチックブロー成形容器

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JP3142314B2 JP20489591A JP20489591A JP3142314B2 JP 3142314 B2 JP3142314 B2 JP 3142314B2 JP 20489591 A JP20489591 A JP 20489591A JP 20489591 A JP20489591 A JP 20489591A JP 3142314 B2 JP3142314 B2 JP 3142314B2
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洋二 待永
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    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D1/00Containers having bodies formed in one piece, e.g. by casting metallic material, by moulding plastics, by blowing vitreous material, by throwing ceramic material, by moulding pulped fibrous material, by deep-drawing operations performed on sheet material
    • B65D1/02Bottles or similar containers with necks or like restricted apertures, designed for pouring contents
    • B65D1/0223Bottles or similar containers with necks or like restricted apertures, designed for pouring contents characterised by shape

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  • Ceramic Engineering (AREA)
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  • Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)
  • Packages (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、胴部とほぼ同じ径のフ
ランジ状開口部を有するプラスチックブロー成形容器に
関し、特に、アルミニウム等からなる蓋を開口部に設け
たフランジに巻き締めることにより耐圧容器として好適
に使用でき、容器内圧力を大きくしてもその底部形状が
変化せず、良好な自立性を維持するプラスチックブロー
成形容器に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】近年、
金属缶の代替品としてプラスチック製の缶(容器)が注
目されている。プラスチック製の缶は、一般的には図7
に示すように、円筒状の胴部71と、底部72と、開口部を
構成するフランジ部73と、フランジの下部領域74とを有
するプラスチック製ブロー成形容器7と、金属製の蓋76
とからなり、蓋76はダブルシーム75により前記フランジ
部73に巻き締められ、缶は密封される。
【0003】ところで、炭酸飲料やテニスボール等の容
器として用いる場合、容器には高い内部圧力がかかるの
で、容器に強度を付与する必要がある。特に、容器の底
部は二軸延伸ブロー成形による延伸効果がそれほど期待
できないので、高い内部圧力により変形が生じず、自立
性を確保できる形状とする必要がある。
【0004】このようなプラスチック製ブロー成形容器
の底部としては、先に図7にも示したように、底部の中
央部を上方に凹状として、この中央凹部の周囲を環状の
ヒール部とするいわゆるシャンペン容器型形状の底部と
することが多い。ところが、本発明者らの研究によれ
ば、単純にこのような形状としただけでは、容器内圧が
大きい場合、常温以上、例えば60〜70℃の高温下に長時
間さらされた場合、底部の凹部が反転することがあった
り、また反転せずとも底部が変形して自立性が損なわれ
たりすることがあることがわかった。
【0005】したがって、本発明の目的は、容器の内圧
を大きくしても、また常温を超えた高温下でも、底部が
変形せず、良好な自立性を維持することができるプラス
チックブロー成形容器を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題に鑑み鋭意研究
の結果、本発明者らは、基本的には容器の底部の形状を
中央凹部とその中央凹部を取り囲む環状のヒール部とか
らなる構造とし、そのヒール部の外壁面部を円錐状の曲
面とするとともに、中央凹部を形成する容器壁面に特定
の構造の複数の凹部を形成すれば、容器内圧を大きくし
ても容器底部に変形が生じることなく、自立性に優れた
容器とすることができることを見出し、本発明に想到し
た。
【0007】すなわち、実質的に円筒状の胴部と、底部
と、開口部を構成するフランジ部とを有する本発明のプ
ラスチックブロー成形容器は、前記底部が中央凹部と前
記中央凹部を取り囲む環状のヒール部とからなり、前記
中央凹部における容器壁面には、頂点を内方に向けた複
数の多角錐状の凹部が、その稜辺の一部を共有して前記
中央凹部の中心部を囲むように連続して環状に配列して
形成されており、前記ヒール部の外壁面は下方に縮径す
る円錐状曲面となっていることを特徴とする。
【0008】
【実施例】以下本発明を添付図面を参照して詳細に説明
する。
【0009】図1は本発明の一実施例によるブロー成形
容器を示す側面図である。ブロー成形容器1は、開口端
部に形成されたフランジ部11と、フランジ部11の下
部領域に形成された縮径部12と、実質的に円筒状の胴
部13と、底部14とからなる。
【0010】開口端部に形成されたフランジ部11は、
後述するように蓋材を取りつける部位となり、容器の軸
線方向に対して実質的に垂直に延びている。容器内圧を
大きくする場合には、蓋材の取付けを二重巻き締めによ
り行うのが好ましいので、このフランジ部11は二重巻
き締めに適切な厚さ、強度、剛性を有するように形成さ
れる。具体的には、フランジ部11における延伸倍率を
4〜6倍とするのがよい。延伸倍率が4倍未満ではフラ
ンジ部11の強度が低下し、良好な二重巻き締めを行う
ことができない。一方、フランジ部11を6倍を超す延
伸倍率とすると、肉薄でかつ剛性が大きくなりすぎるの
で、やはり良好な巻き締めを行うことが難しい。
【0011】フランジ部11の下部領域は、フランジ部
を巻き締めた際に、亀裂や変形等を生じないために、リ
ジット性を向上させる必要がある。このため本実施例で
は、フランジ部11の下部に縮径部12を形成し、開口
部付近のリジット性を向上させている。縮径部12にお
ける延伸倍率は3倍以上6倍未満とするのがよい。延伸
倍率が3倍未満では、肉厚が大きくなり過ぎ、弾性が低
下して亀裂が生じやすく、また延伸倍率を6倍以上とす
ると、肉厚が薄くなり過ぎてフランジ部を巻き締めた際
の変形等を防止し得るだけの十分なリジット性が得られ
ない。なお、この縮径部12を胴部13より肉厚に成形
するのがよい。これによってこの部分のリジット性がよ
り向上し、缶として密封する際の開口部の折れや変形が
防止できる。また巻き締め前の開口状態で、開口部、特
にフランジ部は、外部より変形を受けにくく、輸送、な
いし、ライン送行中の取扱いが容易になる。
【0012】胴部13は実質的に円筒状となっており、
底部14のすぐ上の部分に拡径部15を有する。胴部1
3の延伸倍率は6倍以上とするのがよい。延伸倍率が6
倍未満であると、十分な耐圧性を有する容器とならな
い。また、延伸効果による機械的強度の向上もそれほど
得られず好ましくない。更に軽量化もできない。なお、
底部14のすぐ上の部分に設けた拡径部15は補強のた
めに形成されているが、この拡径部15の径は開口部に
設けたフランジ部11の外径とほぼ同じとするのがよ
い。このようにすると、拡径部15が邪魔にならずに複
数の容器をそろえて陳列することが可能となる。
【0013】底部14は、中央凹部18と、この中央凹
部18を取り囲む環状のヒール部17とからなる。ヒー
ル部17の外壁面16は、下方に縮径する円錐状曲面と
なっており、ヒール部17の下端部が環状の接地部19
となる。一方、中央凹部18は、詳しくは後述するが、
環状の接地部19の内側に形成されており、基本的に内
方に凹状となっている。このように、ヒール部17の外
壁面16を径方向外側に膨張した形状とせず、スリムに
下方に縮径する円錐状曲面とすると、複数の容器を陳列
する際に効率よく並べることができる。
【0014】図2は図1に示す容器の底部14を軸線方
向に沿って下方から眺めた平面図であり、図3は図2に
おけるA−O−B断面図である。
【0015】上述の通り、ヒール部17の下端部は環状
の接地部19となるが、このヒール部17の内壁面20
は凹状となっており、スムーズに中央凹部18に連続し
ている。このようにヒール部17の内壁面20を凹状に
しておくと、容器内圧を大きくしても中央凹部が反転す
るようなことはない。
【0016】中央凹部18における容器壁には、複数の
多角錐状の凹部が連続して形成されている。本実施例に
おいては、図2に示すように、二種類の四角錐状の凹部
が連続して形成されている。すなわち、第一の凹部は凹
部abcd−e(及びこれと合同の凹部)であり、これ
は四角形abcdを底面とし、頂点をeとする四角錐
(頂点eが容器内方に位置する)の側面からなる凹部で
ある。この第一の凹部において、面abe、面ade、
面bce、及び面dceはそれぞれ実質的に平面(すな
わち三角形)となっており、稜線bc、及び稜線dcが
容器の下方に出ている部分である。なお稜線badの部
分はほぼ円形を描くように中央凹部18の外側部に位置
する。
【0017】また、第二の凹部は凹部fghi−j(及
びこれと合同の凹部)であり、これは四角形fghiを
底面とし、頂点をjとする四角錐(頂点jが容器内方に
位置する)の側面からなる凹部である。この第二の凹部
において、面fgj、面fij、面ghj、及び面ih
jはそれぞれ実質的に平面(すなわち三角形)となって
おり、稜線fg及び稜線fiは、先の第一の凹部の稜線
bc及び稜線dcと重なり合う部分である。
【0018】図2からわかるように、本実施例の容器に
おいては、上記した第一の凹部と第二の凹部とが交互に
連続して配列し、底部の中央部分21を囲んでいる。ま
た図2及び図3からわかるように、この底部形状におい
ては、第一の凹部において最も内方に凸となる部分(線
aecに当たる部分)と、第二の凸部において最も内方
に凸となる部分(線fjhに当たる部分)とが容器の周
方向に交互に配列されており、かつ、その線は放射状に
延びているので、容器底部を等方的に補強することにな
る。また、上述したように、中央凹部18の壁面に設け
られる凹部はすべて頂点を内方に向けた四角錐状の凹部
となっているので、内圧が大きくても外側に反転するよ
うなことはない。
【0019】したがって、上述したような底部構造とす
ると、容器の内部圧力を大きくしても、また常温以上の
高温下でも、中央凹部18が反転したりすることや接地
部19が歪んで自立性が損なわれるようなことはない。
【0020】なお、図3からわかるように、第二の凸部
において最も内方に位置する部分(四角錐の頂点jに当
たる部分)は中央凹部18の中心部分21よりも容器の
軸線方向に沿って上方に位置している。したがってこの
容器をたとえばテニスボール用の容器とした場合、図3
に示すように、第二の四角錐状の凹部の複数の稜線部
(線h−j及びそれと同一の部分)でテニスボール22
を収まりよく承受することになる。
【0021】なお、本実施例では上述した第一の四角錐
状凹部と第二の四角錐状凹部とをそれぞれ8個ずつ交互
に配列した構造となっているが、本発明はこれに限らず
四角錐状凹部の大きさ及び数を適宜変更してよい。さら
に底部の中央凹部の容器壁に設ける凹部を上述したよう
に四角錐状とする必要はなく、五角錐、六角錐等の側面
からなるような凹部としてもよい。さらに、四角錐、五
角錐、六角錐等を適宜組み合わせた構成としてもよい。
【0022】次に、上述したプラスチックブロー成形容
器1の製造方法について説明する。
【0023】図4は本発明のプラスチックブロー成形容
器を製造することができるパリソンの一例を示す断面図
である。パリソン4はサポートリング部(図中のa)を
有する口部41と、胴部42と、底部43とを有する。
【0024】図4からわかるように、パリソンの胴部42
において、口部41に続く胴部上部分44は口部41と同様の
径を有するように拡径しており、下部は縮径状胴部45と
なっている。また、パリソンの肉厚は口部41と拡径状胴
部44では幾分薄め(縮径状胴部45に比して) となってい
る。この拡径状胴部44は、後述する一次ブロー成形体
(中間成形体)において口部の下に形成される拡径部と
なる部位である。
【0025】またパリソン4は、その底部43の肉厚が胴
部42の肉厚より、わずかに薄くなるように形成されてい
る。このようにすることで底部43を胴部42より低い温度
まで冷却することができる。したがって、延伸時のロッ
ドによる縦延伸で、底部43を突き破ることなく胴部を延
伸することができる。
【0026】容器の製造にあたっては、まず、射出成形
により図4に示す形状のパリソン4を形成する。射出成
形はパリソン4に対応する形状のキャビティを有する射
出成形型を用いて常法により行なうことができる。この
とき、樹脂をキャビティ内に射出した後に、射出成形型
を急冷することによりパリソンを構成する樹脂をそのガ
ラス転位温度以上固化温度以下の温度まで冷却するのが
よい。なお射出成形型の急冷は、型内に設けられた通路
に冷媒を流し込む等の手段により行なうことができる。
【0027】パリソン4の各部の温度が、用いた樹脂の
ガラス転位温度以上固化温度以下となったところで、パ
リソン4を射出成形型から取り出し、パリソン4の各部
の温度がガラス転位温度より低くなる前に、二軸延伸ブ
ロー成形を行なう。
【0028】図5は、図4のパリソンを二軸延伸ブロー
成形することにより得られる一次ブロー成形体の一例を
示す側面図である。
【0029】一次ブロー成形体5は、上から順に口部51
と、拡径部52と、縮径部53と、胴部54と、底部55とから
なる。
【0030】このような一次ブロー成形体において、各
部の延伸倍率は、口部 (把持部)51が未延伸、拡径部52
が4倍以上6倍未満の中延伸、縮径部53が3倍以上6倍
未満の中延伸、円筒状の胴部54が6倍以上の高延伸、底
部55が6倍以下の低延伸である。
【0031】このような延伸倍率とするためには、図4
に示したような形状のパリソンを用い、一次ブロー成形
体の形状をしたキャビティを有する延伸ブロー成形型内
に、このパリソンの口部を口部型に把持した状態で設置
し、常法により延伸ブロー成形を行えばよい。
【0032】この延伸ブロー成形により、図4に示すパ
リソンの拡径状胴部44が延伸されて一次ブロー成形体の
拡径部52を形成する。
【0033】また一次ブロー成形体の縮径部53は、図4
のパリソンの縮径状胴部45における上部分45a が延伸さ
れてなる。この部分45a はパリソンの拡径状胴部44より
肉厚となっており、またブロー成形金型の縮径部52に対
応する部分の径が小さくなっているので、一次ブロー成
形体の縮径部53は肉厚となる。
【0034】胴部54は大きく延伸されて薄肉で、しかも
延伸効果により大きな強度を有するものとなる。なお、
パリソンの底部は胴部よりも低い温度に調節されている
ので、胴部の方が延伸されやすく、これにより胴部は十
分に延伸され、一方、底部は高度に延伸されない。な
お、底部55には金型の形状によってヒール部56及び容器
底部の中央凹部57が形成されている。また、中央凹部57
における容器壁面には、図2に示す形状の複数の四角錐
状の凹部が環状に連続して形成されている。この四角錐
状の凹部の形成は、ブロー成形金型の底部型の表面を図
2に示す形状に相補する凹凸状に形成しておくことで達
成できる。
【0035】なお、ブロー成形金型の底部型において、
図2に示す底部形状の稜線b−a−d・・・に対応する
部位にエアーベントを設けておくと、底部の中央凹部に
設ける凹凸形状がはっきりと得られる。
【0036】以上に説明したように、図4に示すような
形状のパリソンを用い、図5に示すような一次ブロー成
形体の形状のキャビティを有する金型を用いて延伸ブロ
ー成形を行えば、縮径部が胴部(容器の本体部となる部
分)より肉厚で、胴部が十分に延伸され、また底部が肉
厚の一次ブロー成形体を製造することができる。
【0037】図5に示すような一次ブロー成形体(中間
成形体)を得たならば、この一次ブロー成形体の拡径部
の底壁部(例えば図5中のCの位置)を切断し、図1に
示すような本発明のブロー成形容器を得る。
【0038】このようにして得られるブロー成形容器1
は、さきに図7において示したと同様にして、フランジ
部11を取り込むかたちで金属製の蓋によりダブルシーム
を施すことにより、密閉性の優れたプラスチック製の缶
とすることができる。
【0039】以上の説明では、図4に示すような形状の
パリソンを用いた製造方法を述べたが、本発明のプラス
チックブロー成形容器はこれに限らず、たとえば図6に
示すような、実質的に単一の径からなる胴部62を有す
る有底円筒状のパリソン6を用いて製造することも可能
である。このとき、パリソン6の口部61から胴部62
の上端部にかけた部分(図6におけるb部分)を内側に
肉薄となるようにしておけば、図5に示すような上部に
拡径部を有する中間成形体を容易に形成することができ
る。
【0040】本発明において、容器の原料となるプラス
チックとしては、延伸ブロー成形が可能な熱可塑性樹脂
であれば特に制限はないが、ポリエステル系のものが好
ましい。
【0041】ポリエステル樹脂としては、飽和ジカルボ
ン酸と飽和二価アルコールとからなる熱可塑性樹脂が使
用できる。特に好ましいポリエステルは、テレフタル酸
とエチレングリコールとからなるポリエチレンテレフタ
レートである。
【0042】また上記ポリエステル樹脂に、耐熱性樹
脂、バリヤー性樹脂等を混合したもの、又は多層化した
ものも用いることができる。
【0043】なお本発明で使用するポリエステル樹脂に
は、その他、安定剤、顔料、酸化防止剤、熱劣化防止
剤、紫外線劣化防止剤、帯電防止剤、抗菌剤等の添加剤
やその他の樹脂を適量加えることができる。
【0044】本発明を以下の具体的実施例によりさらに
詳細に説明する。実施例1 ポリエチレンテレフタレート樹脂(三井石油化学工業株
式会社製、三井ペットJ125)を用い、図4に示すパ
リソンを射出成形により作成した。パリソンの形状及び
重さは、以下の通りであった。
【0045】全高:127mm 口部:外径36.5mm、内径32.5mm サポートリング部:外径39mm 拡径状胴部:外径36.3mm、内径31.9 mm 縮径状胴部:外径25.8〜26.8mm 内径18.2〜19.6mm 底部:肉厚2.0mm 重量:46.9g
【0046】上記形状のパリソンを成形後、図5に示す
ような形状の一次ブロー成形体(全高240.2 mm、最大胴
径88mm) を作成した。なお、このとき使用した延伸ブロ
ー成形金型の底部型としては、その表面に図2に示す凹
凸形状に相補する凹凸を有するものを用いた。
【0047】このようにして得られた一次ブロー成形体
を縦方向に切断して、その各部の延伸倍率を測定したと
ころ、口部が未延伸、拡径部が約 5.5倍、縮径部が約5
倍、胴部が約14.5倍、底部が1〜6倍であった。また、
胴部の厚みは0.25mmで、フランジの下部領域の厚みは
0.5mmであった。さらに、底部の中央凹部における成形
体の壁面は図2及び図3に示す形状となっていた。
【0048】次に、この一次ブロー成形体の図5に示す
Cの位置を打抜き刃で円形に打ち抜き、分離して、図1
に示すようなブロー成形容器を得た。
【0049】このようにして得られた容器に、テニスボ
ールを入れた後、加圧下において、フランジ部を巻き込
むようにして金属製の蓋でダブルシームにより密閉し
た。
【0050】このようにして得られた缶は、内圧を1.2
Kg/cm2 (ゲージ圧) と大きくしても底部が変形するこ
とがなく、良好な自立性を有していた。また、0.9Kg/
cm2 、室温で内圧をかけ4球のテニスボールを充填シー
ルしたものを60〜70℃、1〜2時間保存しても自立性を
有していた。また、十分な密封性を有するとともに、ダ
ブルシームを施しても、亀裂、変形等を生じることがな
く、実用に耐えうる耐衝撃性、及び耐内圧性を有するも
のであった。
【0051】
【発明の効果】以上に詳述したように、本発明のブロー
成形容器は、その底部形状を大きな内圧に耐えうる形状
としており、容器内圧を大きくしたプラスチック製の缶
としても自立性が損なわれない。また、開口部における
フランジ部でダブルシームを施しても亀裂や破損が生じ
ることはなく、良好なプラスチック製の缶とすることが
できる。
【0052】このような本発明の容器は、金属製の蓋材
を備えることにより炭酸飲料、テニスボール等用の耐圧
容器として好適に使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるプラスチックブロー成
形容器を示す側面図である。
【図2】図1のプラスチックブロー成形容器の底部形状
を示す平面図である。
【図3】図1のA−O−B断面図である。
【図4】本発明のプラスチックブロー成形容器を製造す
ることができるパリソンの一例を示す断面図である。
【図5】本発明のプラスチックブロー成形容器を製造す
る工程で得られる中間成形体(一次ブロー成形体)の一
例を示す側面図である。
【図6】本発明のプラスチックブロー成形容器を製造す
ることができるパリソンの別な例を示す断面図である。
【図7】従来のプラスチックブロー成形容器を用いたプ
ラスチック缶の一例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 プラスチックブロー成形容器 4、6 パリソン 5 一次ブロー成形体 7 プラスチック製缶 11 フランジ部 12 縮径部 13 胴部 14 底部 15 拡径部 16 ヒール部外壁面 17 ヒール部 18 中央凹部 19 接地部 20 ヒール部内壁面 21 底部中央部分 75 ダブルシーム 76 金属製の蓋
フロントページの続き (72)発明者 野瀬 宏明 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 (56)参考文献 特開 平1−221220(JP,A) 特開 昭62−235041(JP,A) 特開 昭62−146137(JP,A) 特開 昭55−163137(JP,A) 実開 昭57−101710(JP,U) 実開 昭58−88311(JP,U) 実開 昭60−76613(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65D 1/02 B65D 1/16 B65D 81/20

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 実質的に円筒状の胴部と、底部と、開口
    部を構成するフランジ部とを有するプラスチックブロー
    成形容器において、前記底部は中央凹部と前記中央凹部
    を取り囲む環状のヒール部とからなり、前記中央凹部に
    おける容器壁面には、頂点を内方に向けた複数の多角錐
    状の凹部が、その稜辺の一部を共有して前記中央凹部の
    中心部を囲むように連続して環状に配列して形成されて
    おり、前記ヒール部の外壁面は下方に縮径する円錐状曲
    面となっていることを特徴とするプラスチックブロー成
    形容器。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のプラスチックブロー成
    形容器において、前記多角錐状の凹部が二種類の四角錐
    状の凹部からなり、前記二種類の四角錐状の凹部が交互
    に環状に配列していることを特徴とするプラスチックブ
    ロー成形容器。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載のプラスチックブ
    ロー成形容器において、接地部となる前記ヒール部の下
    端部から前記中央凹部に連続する前記ヒール部の内壁面
    が、凹曲面となっていることを特徴とするプラスチック
    ブロー成形容器。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれかに記載のプラ
    スチックブロー成形容器において、前記フランジ部の下
    部に縮径部が形成されていることを特徴とするプラスチ
    ックブロー成形容器。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれかに記載のプラ
    スチックブロー成形容器において、前記容器がポリエチ
    レンテレフタレートからなることを特徴とするプラスチ
    ックブロー成形容器。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれかに記載のプラ
    スチックブロー成形容器において、前記容器は、パリソ
    ンを二軸延伸ブロー成形してなる一次ブロー成形体の口
    部側を切り取ってなるものであることを特徴とするプラ
    スチックブロー成形容器。
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