JP3142301B2 - 半導体集積回路装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体集積回路装置およびその製造方法

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JP3142301B2
JP3142301B2 JP03073639A JP7363991A JP3142301B2 JP 3142301 B2 JP3142301 B2 JP 3142301B2 JP 03073639 A JP03073639 A JP 03073639A JP 7363991 A JP7363991 A JP 7363991A JP 3142301 B2 JP3142301 B2 JP 3142301B2
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康司 松見
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は半導体集積回路装置、
特にEPROMとNPNトランジスタとを同一基板上に
有する半導体集積回路装置およびその製造方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】上記半導体集積回路装置の従来例として
は、例えば文献「1989シンポジューム・オン・ヴイ
エルエスアイ・テクノロジー(1989 SYMPOS
IUMON VLSI TECHNOLOGY)P37
〜P38」に開示されるものがある。そのような半導体
集積回路装置の従来の製造方法を図5〜図9を参照して
説明する。ここでは、NPN Tr ,CMOS Tr ,EP
ROMを同一基板上に形成する。
【0003】まず、図5(a) に示すように、比抵抗15
Ω・cm程度のP型Si 基板1を1000℃20分、O2
雰囲気で熱処理し、450Å程度のSiO2膜2を形成す
る。
【0004】次いで、フォトリソグラフィ技術により、
NPN Tr 形成領域5とPMOS Tr 形成領域6以外に
レジスト3を形成する。
【0005】次いで、イオンインプランテーション技術
により、Sb 4を加速電圧40KeV、ドーズ量3×10
15ions/cm2 の条件でイオンインプランテーションを行
い、NPN Tr 形成領域5とPMOS Tr 形成領域6の
P型Si 基板1内にSb 4を導入する。
【0006】次いで、図5(b) に示すように、レジスト
3を除去し、N2 雰囲気中で1200℃500分程度の
熱処理を行い、シート抵抗30Ω/□、接合深さ4.5μ
m程度のN+ 埋込層7を形成し、SiO2膜2を除去する。
【0007】次いで、図5(c) に示すように、エピタキ
シャル技術により、比抵抗2Ω・cm,厚さ12μm程度
のP型エピタキシャル層8を形成する。
【0008】次いで、酸化技術により、水蒸気雰囲気で
1000℃5分程度の酸化を行い、1000Å程度のSi
O2膜9を形成する。
【0009】次いで、フォトリソグラフィ技術により、
レジスト10をNPN Tr 形成領域5、PMOS Tr 形
成領域6以外の領域に形成する。
【0010】次いで、イオンインプランテーション技術
により、P(リン)11を加速電圧100KeV 、ドーズ
量2×1013ions/cm2 程度イオンインプランテーショ
ンを行い、NPN Tr 形成領域5とPMOS Tr 形成領
域6のP型エピタキシャル層8内にリン11を導入す
る。
【0011】次いで、図6(a) に示すように、レジスト
10を除去する。次いでN2 雰囲気で1200℃120
0分程度の熱処理を行うことにより、シート抵抗800
Ω/□、接合深さ6μm程度のNウエル層12を形成し
て、N+ 埋込層7と接続する。次いでSiO2膜9を除去す
る。
【0012】次いで、O2 雰囲気中で950℃50分程
度の酸化を行い、300Å程度のSiO2膜13を形成し、
CVD技術によりSi3N4 膜14を2000Å程度形成す
る。
【0013】次いで、図6(b) に示すように、ホトリソ
エッチング技術により、素子分離領域15のSi3N4 膜1
4を除去する。
【0014】次いで、図6(c) に示すように、水蒸気雰
囲気中で、1000℃200分程度の酸化を行い、80
00Å程度の分離酸化膜16を形成し、Si3N4 膜14を
除去する。
【0015】次いで、図7(a) に示すように、フォトリ
ソ技術により、EPROMのコントロールゲート形成領
域18とNPN Tr のコレクタ形成領域19以外の領域
にレジスト17を形成する。
【0016】次いで、イオンインプランテーション技術
により、リン20を加速電圧60KeV 、ドーズ量1×1
15ions/cm2 程度の条件でイオンインプランテーショ
ンを行い、コントロールゲート形成領域18とコレクタ
形成領域19にリン20を導入する。
【0017】次いで、図7(b) に示すように、レジスト
17を除去し、N2 雰囲気中で1100℃120分程度
の熱処理を行うことにより、ρs60Ω/□、接合深さ
2μm程度のコントロールゲート21、ディープコレク
タ22を形成する。
【0018】次いで、図7(c) に示すように、エッチン
グによりSiO2膜13を除去し、次いで水蒸気雰囲気中で
850℃30分程度の酸化を行うことにより、ゲート酸
化膜23を350Å程度形成する。
【0019】次いで、フォトリソ技術により、NPN T
r のベース形成領域25以外の領域にレジスト24を形
成する。
【0020】次いでイオンインプランテーション法によ
り、B(ボロン)26を加速電圧40KeV 、ドーズ量1
×1014ions/cm2 程度の条件でイオンインプランテー
ションを行い、NPN Tr のベース形成領域25にボロ
ン26を導入する。
【0021】次いで、図8(a) に示すように、レジスト
24を除去し、N2 雰囲気中で1000℃30分程度の
熱処理を行うことにより、ρs500Ω/□、接合深さ
0.8μm程度のベース27を形成する。
【0022】次いで、CVD法により、ポリシリコン2
8を2000Å程度形成する。
【0023】次いで、POCl3 を用いた熱拡散法により、
リンを拡散し、ρs20Ω/□程度のリンドープのポリ
シリコン28を形成する。
【0024】次に、図8(b) に示すように、フォトリソ
・エッチング技術により、ポリシリコン28を加工し、
PMOS Tr 形成領域6にPMOS Tr のゲート電極2
9を、NMOS Tr 形成領域30にNMOS Tr のゲー
ト電極31を、EPROM形成領域32にフローティン
グゲート33をそれぞれ形成する。なお、フローティン
グゲート33の点線部は、点線の左右のゲートが接続し
ていることを示している。
【0025】次いで、図8(c) に示すように、フォトリ
ソ技術により、NPN Tr のコレクタ形成領域19、エ
ミッタ形成領域34、NMOS Tr 形成領域30、コン
トロールゲート形成領域18を除くEPROM形成領域
32以外の領域に、レジスト46を形成する。
【0026】次いで、イオンインプランテーション法に
より、As (ヒ素)35を加速電圧40KeV 、ドーズ量
1×1016ions/cm2 程度イオンインプランテーション
を行い、レジスト46でおおわれていない領域にAs 3
5を導入する。
【0027】次いで、図9(a) に示すように、レジスト
46を除去し、N2 雰囲気で950℃100分程度の熱
処理を行い、シート抵抗35Ω/□、拡散深さ0.3μm
程度の拡散層を形成することにより、EPROM形成領
域32にソース36、ドレイン37、NMOS Tr 形成
領域30にソース38、ドレイン39、NPN Tr 形成
領域5にエミッタ40、コレクタ41を形成する。
【0028】次いで、図9(b) に示すように、フォトリ
ソ技術により、PMOS Tr 形成領域6以外の領域にレ
ジスト42を形成する。
【0029】次いで、イオンインプランテーション法に
より、BF2 43を加速電圧40KeV、ドーズ量1×10
16ions/cm2 程度イオンインプランテーションを行い、
PMOS Tr 形成領域6にボロンを導入する。
【0030】次いで、図9(c) に示すように、レジスト
42を除去し、N2 雰囲気中で900℃20分程度の熱
処理を行い、ρs150Ω/□、接合深さ0.25μm程
度の拡散層を形成することにより、PMOS Tr 形成領
域6にソース44、ドレイン45を形成する。
【0031】以上の工程を行うことにより、NPN Tr
形成領域5にNPN Tr が、またPMOS Tr 形成領域
6にPMOS Tr が、さらにNMOS Tr 形成領域30
にNMOS Tr が、EPROM形成領域32にEPRO
Mがそれぞれ形成される。
【0032】この時のNPNトランジスタ部分のキャリ
ア濃度プロファイルは図10に示すようになっており、
ベース27下部AからN+ 埋込層7上部Bまでの距離は
約5μmである。また、EPROM領域はP型エピタキ
シャル層8の濃度で決まっており、そのキャリアプロフ
ァイルは一定であるので図示しない。
【0033】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の製造方法では、図6(a) におけるNウエル層12の
形成時の熱処理によるN+ 埋込層7の上方拡散が6μm
程度あり、結果として、NPNトランジスタのベース2
7からN+ 埋込層7までの距離が5μm程度となってし
まい、コレクタ‐ベース間耐圧が10〜20V程度しか
得られない問題点がある。
【0034】このコレクタ‐ベース間耐圧を高耐圧化す
るためにP型エピタキシャル層8の厚さを厚くすること
も考えられるが、その場合は、厚くしたP型エピタキシ
ャル層8にNウエル層12を形成するために熱処理量が
増大し、N+ 埋込層7の上方拡散が増えるため、やはり
耐圧を高くすることはむずかしく、蛍光表示管などのド
ライバにおける40〜100Vといったコレクタ‐ベー
ス間耐圧を得ることはできなかった。
【0035】また、NPNトランジスタの高耐圧化を優
先するためにP型基板上にN型エピタキシャル層を形成
することも考えられるが、この方法では、NPNトラン
ジスタの耐圧は容易に確保できるものの、EPROMの
書き込み特性やラッチアップ耐量が劣化する問題点があ
る。すなわち、P型基板上にN型エピタキシャル層を形
成した場合は、EPROM形成領域には、できるだけ低
抵抗の深いPウエル層を形成する必要がある。なぜな
ら、EPROMにデータを書き込む時にはホットキャリ
ア効果を利用するために基板に大電流が流れる結果、ラ
ッチアップ等の現象が起こりやすく、これを防ぐために
Pウエル抵抗をできるだけ下げる必要があるからであ
る。しかしながら、Pウエル層を深く形成することは、
前述の図4におけるP型エピタキシャル層8にNウエル
層12を形成する場合と同様に熱処理量が増大し、NP
Nトランジスタの高耐圧化の妨げになるばかりか、EP
ROMの特性もP型エピタキシャル層8に形成する場合
に比べ、書き込み特性やラッチアップ耐量が劣ることは
さけられない。
【0036】この発明は、以上述べたP型エピタキシャ
ル層ではNPNトランジスタの高耐圧化が難かしいとい
う問題点と、N型エピタキシャル層ではEPROMの書
き込み特性やラッチアップ耐量が劣るという問題点を解
決し、高耐圧バイポーラトランジスタと書き込み特性や
ラッチアップ耐量が良好なEPROMを同時に得ること
のできる半導体集積回路装置およびその製造方法を提供
することを目的とする。
【0037】
【課題を解決するための手段】この発明では、P型半導
体基板上にN型エピタキシャル層とP型エピタキシャル
層とを積層形成し、前記P型半導体基板の表面部には、
NPNトランジスタ形成領域にN型埋込層を形成し、E
PROM形成領域とNPNトランジスタの分離領域に第
1のP型拡散層を形成し、同様にN型エピタキシャル層
の表面部には、EPROM形成領域とNPNトランジス
タの分離領域に第2のP型拡散層を形成し、さらにP型
エピタキシャル層にはNPNトランジスタ形成領域にN
型ウエル層を形成し、このウエル層形成時の熱処理によ
り前記第1と第2のP型拡散層を上下に拡散させて前記
N型エピタキシャル層を貫通して一体に接続されるよう
にする。
【0038】
【作用】上記この発明においては、EPROM形成領域
はP型エピタキシャル層が第1および第2のP型拡散層
を通してP型半導体基板と完全に接続されるので等価的
にP型基板と同等になり、そこに形成されるEPROM
の書き込み特性やラッチアップ耐量は従来と同等の性能
を確保できる。
【0039】一方、NPNトランジスタ形成領域はN型
エピタキシャル層が残っており、このN型エピタキシャ
ル層の存在によってNPNトランジスタのベース(N型
ウエル層内に形成される)とN型埋込層間の距離を大き
くとることができ、トランジスタのコレクタ‐ベース間
耐圧は充分に高くとれる。しかも、第1と第2のP型拡
散層の接続は上下両方向からの拡散で行われており、そ
の時の熱処理は、N型ウエル層形成時の熱処理を利用し
て少ない熱処理量で行うことができ、その結果としてN
型埋込層の上方拡散量も少なくなるので、NPNトラン
ジスタのコレクタ‐ベース間耐圧はより充分高くとれ
る。
【0040】
【実施例】以下この発明の一実施例を図面を参照して説
明する。図1、図2はこの発明の一実施例を製造工程順
に示す工程断面図である。この図により、この発明の一
実施例を製造工程順に説明すると、まず図1(a) に示す
ように、比抵抗15Ω・cm程度のP型シリコン基板51
を準備する。そして、このP型シリコン基板51のNP
N Tr 形成領域の表面部およびPMOS Tr 形成領域の
表面部にN+ 埋込層52を形成する。このN+ 埋込層5
2は、公知のイオン注入技術によりN型不純物を基板51
に導入した後、活性化熱処理を行うことにより形成され
る。具体的には、Sb を40KeV で3×1015ions/cm
2 程度イオン注入し、1200℃で50分程度N2 雰囲
気中で熱処理することにより、接合深さ4.5μm,シー
ト抵抗30Ω/□程度のN+ 埋込層52を形成する。続
いて、同様のイオン注入技術によりP型不純物であるボ
ロン(B)を60KeV で2×1014ions/cm2 程度基板
51に選択的に注入し、1080℃で30分程度N2
囲気中で活性化熱処理を施すことにより、基板51のN
PNトランジスタ分離領域の表面部およびEPROMお
よびNMOS Tr 形成領域の表面部に、シート抵抗30
0Ω/□,深さ1.3μm程度の第1のP+ 埋込層53を
形成する。
【0041】次に、それら埋込層52,53を形成した
P型シリコン基板51の表面上に、図1(b) で示すよう
に、公知のエピタキシャル技術例えばSiCl4 のH2 還元
法などで、比抵抗5Ω・cm,厚さ8μm程度のN型エピ
タキシャル層54を形成する。そして、前述と同様に公
知のイオン注入技術によりP型不純物であるボロンを4
0KeV ,1×1013ions/cm2 程度でN型エピタキシャ
ル層54に選択的に導入し、1080℃,30分程度の
活性化処理を施すことにより、N型エピタキシャル層5
4のNPN Tr 分離領域の表面部に第2のP+ 埋込層5
5を形成し、同時にEPROMおよびNMOS Tr 形成
領域の表面部に埋込型Pウエル層56を形成する。この
時、第1のP+ 埋込層53とN+ 埋込層52はN型エピ
タキシャル層54中へ上方拡散する。
【0042】次に、図1(c) に示すように、N型エピタ
キシャル層54上に、公知のエピタキシャル技術で比抵
抗5Ω・cm,厚さ3μm程度のP型エピタキシャル層5
7を形成する。
【0043】次いで、そのP型エピタキシャル層57の
NPNトランジスタ形成領域表面部およびPMOS Tr
形成領域表面部に公知のイオン注入技術により80KeV
で1×1013ions/cm3 程度のリン(P)を導入し、そ
の不純物のリンがP型エピタキシャル層57を貫通する
まで、例えば1180℃で350分程度の熱処理を行う
ことにより、図2(a) に示すように、深さ3.5μm程度
のNウエル層58をP型エピタキシャル層57のNPN
Tr 形成領域部およびPMOSTr形成領域部に形成す
る。この時、このNウエル層58はN型エピタキシャル
層54と接続されて形成される。その結果、N型エピタ
キシャル層54の厚さ8μmと合わせて、等価的に深い
Nウエル層を形成できたことになる。
【0044】また、この時の熱処理により、図2(a) に
示すように第1のP+ 埋込層53は更に上方拡散する。
さらに第2のP+ 埋込層55および埋込型Pウエル層5
6も上下方向に拡散する。その結果、第1のP+ 埋込層
53と第2のP+ 埋込層55および埋込型Pウエル層5
6は、N型エピタキシャル層54を貫通して完全に接続
され一体化する。
【0045】次いで、図2(b) に示すように、従来技術
と同様に各表面部に厚さ8000Å程度の分離酸化膜5
9を形成し、NPN Tr 形成領域のNウエル層58内に
は、NPN Tr のベース層60を形成する。なお、分離
酸化膜59の下には予めチャンネルストッパ層61を形
成しておく。
【0046】これ以降は従来工程と同様であるので詳細
説明は省略するが、図2(c) に示すように、まずNMO
S Tr およびPMOS Tr のゲート電極62、ならびに
EPROMのフローティングゲート電極63を形成し、
次にNMOS Tr のソース64とドレイン65、EPR
OMのソース66とドレイン67、NPN Tr のエミッ
タ68とコレクタ取出し層69を同時に形成し、次にP
MOS Tr のソース70とドレイン71およびNPN T
r のベース取出し層72を同時に形成して、素子構造を
完成させる。
【0047】完成した装置のNPN Tr 形成領域におけ
る縦方向のキャリア濃度プロファイルを図3に示すが、
この例では、ベース層60の下部Aから、上方拡散した
+埋込層52の上部Bまでの距離は7〜8μm確保で
きる。また、EPROM形成領域におけるキャリア濃度
プロファイルを図4に示すが、表面付近は約5μmの深
さまでP型エピタキシャル層57とほぼ同等濃度で存在
し、かつ埋込型Pウエル層56と第1のP+ 埋込層53
が接続して一体化し、P型シリコン基板51とも接続し
ている。
【0048】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、この発明に
よれば、P型半導体基板上にN型エピタキシャル層とP
型エピタキシャル層とを積層形成し、前記P型半導体基
板の表面部には、NPNトランジスタ形成領域にN型埋
込層を形成し、EPROM形成領域とNPNトランジス
タの分離領域に第1のP型拡散層を形成し、同様にN型
エピタキシャル層の表面部には、EPROM形成領域と
NPNトランジスタの分離領域に第2のP型拡散層を形
成し、さらにP型エピタキシャル層にはNPNトランジ
スタ形成領域にN型ウエル層を形成し、このウエル層形
成時の熱処理により前記第1と第2のP型拡散層を上下
に拡散させて前記N型エピタキシャル層を貫通して一体
に接続されるようにしたので、次のような効果がある。
【0049】 EPROM形成領域はP型エピタキシ
ャル層が第1および第2のP型拡散層 を通してP型半
導体基板と完全に接続されるので等価的にP型基板と同
等になり、そこに形成されるEPROMの書き込み特性
やラッチアップ耐量は従来と同等の性能を確保できる。
【0050】 NPNトランジスタ形成領域はN型エ
ピタキシャル層が残っており、このN型エピタキシャル
層の存在によってNPNトランジスタのベース(N型ウ
エル層内に形成される)とN型埋込層間の距離を大きく
とることができ、トランジスタのコレクタ‐ベース間耐
圧は充分に高くとれる。
【0051】 EPROM形成領域およびNPNトラ
ンジスタの分離領域においてN型エピタキシャル層を貫
通するP型拡散層は、上下両方向からの拡散で形成され
るため、その時の熱処理量は少なくできる。したがっ
て、最上層のP型エピタキシャル層にNPNトランジス
タ用の浅いN型ウエル層を形成する際の熱処理を利用し
て前記P型拡散層を形成することができ、工程の簡略化
を図れる。また、熱処理量を減少できる結果、その時の
N型埋込層の上方拡散量を減少させることができ、その
結果としてNPNトランジスタのコレクタ‐ベース間耐
圧をより高く得ることができる。また、上下両方向から
の拡散ゆえ、P型拡散層の濃度制御が容易で、信頼性の
高い分離部およびEPROM形成領域のP型基板に達す
るような深いPウエル層を形成できる。
【0052】 第1と第2のP型拡散層によって、N
PNトランジスタの分離領域部と共に、EPROMに必
要なP型基板に達するような前記深いPウエル層を同時
に形成することができ、Pウエル層形成のための新たな
工程を付加する必要がなく、工程の簡略化を図ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の半導体集積回路装置およびその製造
方法の一実施例の一部を示す工程断面図である。
【図2】この発明の半導体集積回路装置およびその製造
方法の一実施例の一部を示す工程断面図である。
【図3】この発明の一実施例におけるNPNトランジス
タ形成領域部分のキャリア濃度プロファイルを示す特性
図である。
【図4】この発明の一実施例におけるEPROM形成領
域部分のキャリア濃度プロファイルを示す特性図であ
る。
【図5】従来の製造方法の一部を示す工程断面図であ
る。
【図6】従来の製造方法の一部を示す工程断面図であ
る。
【図7】従来の製造方法の一部を示す工程断面図であ
る。
【図8】従来の製造方法の一部を示す工程断面図であ
る。
【図9】従来の製造方法の一部を示す工程断面図であ
る。
【図10】従来例におけるNPNトランジスタ部分のキ
ャリア濃度プロファイルを示す特性図である。
【符号の説明】
51 P型シリコン基板 52 N+ 埋込層 53 第1のP+ 埋込層 54 N型エピタキシャル層 55 第2のP+ 埋込層 56 埋込型Pウエル層 57 P型エピタキシャル層 58 Nウエル層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H01L 29/788 29/792 (56)参考文献 特開 平2−112271(JP,A) 特開 昭63−291456(JP,A) 特開 昭63−157464(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 27/10 H01L 21/8247 H01L 21/8249 H01L 27/06 H01L 27/115 H01L 29/788 H01L 29/792

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 P型半導体基板と、 このP型半導体基板上に積層して形成されたN型エピタ
    キシャル層およびP型エピタキシャル層と、 NPNトランジスタ形成領域において前記基板の表面部
    に形成されたN型埋込層と、 EPROM形成領域およびNPNトランジスタの分離領
    域において前記基板の表面部に、その上のN型エピタキ
    シャル層内に延在して形成された第1のP型拡散層と、 この第1のP型拡散層および前記P型エピタキシャル層
    と接続して、前記EPROM形成領域およびNPNトラ
    ンジスタの分離領域において、前記N型エピタキシャル
    層内に形成された第2のP型拡散層と、 前記P型エピタキシャル層に、NPNトランジスタ形成
    領域において前記N型エピタキシャル層に接続して形成
    されたN型ウエル層とを具備してなる半導体集積回路装
    置。
  2. 【請求項2】 P型半導体基板の表面部に、NPNトラ
    ンジスタの形成領域においてN型埋込層を形成し、かつ
    EPROM形成領域およびNPNトランジスタの分離領
    域において第1のP型拡散層を形成する工程と、 そのP型半導体基板上にN型エピタキシャル層を形成
    し、該N型エピタキシャル層の表面部に、EPROM形
    成領域およびNPNトランジスタの分離領域において第
    2のP型拡散層を形成する工程と、 その後、前記N型エピタキシャル層上にP型エピタキシ
    ャル層を形成する工程と、 そのP型エピタキシャル層に、NPNトランジスタ形成
    領域において前記N型エピタキシャル層に接続されるよ
    うにN型ウエル層を形成し、同時にその際の熱処理によ
    り前記第1と第2のP型拡散層を拡散させて接続する工
    程とを具備してなる半導体集積回路装置の製造方法。
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