JP3142249B2 - ヒートシール装置 - Google Patents

ヒートシール装置

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JP3142249B2
JP3142249B2 JP09163188A JP16318897A JP3142249B2 JP 3142249 B2 JP3142249 B2 JP 3142249B2 JP 09163188 A JP09163188 A JP 09163188A JP 16318897 A JP16318897 A JP 16318897A JP 3142249 B2 JP3142249 B2 JP 3142249B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業の利用分野】この発明は、加熱融着性ラミネート
紙をヒートシールするヒートシール装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】第10図に示すように、加熱融着性ラミ
ネート紙を幅方向に二つ折りし、そのラミネート紙を互
いに逆方向に回転する一対の加熱ローラR1,R2間に
挿通して前記加熱ローラR1,R2の円形加熱面2でラ
ミネート紙の互いに重なる側縁部をヒートシールし、且
つ、加熱ローラR1,R2の軸方向加熱面3によってラ
ミネート紙を幅方向にヒートシールするようにしたヒー
トシール装置は従来から知られている。そしてこのよう
なヒートシール装置においては、モータ13の回転を一
方の加熱ローラR1に伝え、その加熱ローラR1の回転
を互いに噛合するギヤ11を介して他方の加熱ローラR
2に伝達している。
【0003】ところで、ヒートシール装置の加熱ローラ
R1,R2が互いに接触する状態にあると、ラミネート
紙の交換の際、一対の加熱ローラR1,R2間にラミネ
ート紙を挿通する紙通し作業がきわめて困難であり、紙
通しの際に、一対の加熱ローラR1,R2で指先等が噛
み込まれる危険がある。
【0004】上記のような問題点を解決するため、ヒー
トシール装置においては、普通一対の加熱ローラR1,
R2を開閉自在に支持し、その一対の加熱ローラR1,
R2を開放させた状態において紙通し作業を行うように
している。前記加熱ローラR1,R2の開放に際し、連
動回転ギヤ11の噛み合いが外れると、一対の加熱ロー
ラR1,R2に設けられた軸方向加熱面3の相対的な位
置がずれるおそれがあるため、連動回転ギヤ11の噛み
合いが外れない程度に一対の加熱ローラR1,R2を開
放させる必要がある。
【0005】本出願人は、前記問題点を解決するため、
実公平7−38105号の考案を開示している。前記考
案においては、掛け離し連結具17でローラフレームを
連結し、分割フレームの中心軸Xを連動回転用のギヤの
ピッチ点を通る噛み合い線上の外側端または噛み合い線
上のギヤ外側所定の距離範囲の点に位置させることで、
一対の加熱ローラが大きく(30度前後の角度)開放さ
せる事が可能となり、更に連動ギヤの噛み合いが外れる
事がない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記開示さ
れた考案は、分割フレームの回転中心軸を連動回転ギヤ
のピッチ点を通る噛み合い線上の外側端または噛み合い
線上のギヤ外側所定の距離範囲の狭いエリアに調整する
必要があり、ギヤモジュールが小さいものでは希望開放
角度に保つための範囲が非常に狭いエリアに限定され
る。また、ある程度の範囲を保つためにギヤモジュール
を大きくすると、加熱ローラの縦ヒートシール面に備え
たミシン目の当たりがギヤのバックラッシュ等によりず
れてミシン目が浅くなったり、回転に伴って異常音を発
生する問題がある。
【0007】そこで前記考案を実施するにはギヤモジュ
ールが1から1.5の範囲を使用するのが好ましく、こ
のギヤを加熱ローラの軸に挿通し、前記ギヤのピッチ点
を通る噛み合い線の外側端の位置に分割フレームの回転
中心軸が来るように調整すると共に、ギヤを前記加熱ロ
ーラの軸にねじ止めする。調整作業は、開放した時に噛
み合いギヤが外れないか、開放の角度が小さくないか、
噛み合いギヤが擦れて無理な開放を行っていないか等の
検査を行うため、非常に煩わしく、分割フレームの回転
中心軸がギヤのピッチ点を通る噛み合い線の少し内側で
あっても、ギヤのバックラッシュや加熱ローラのがたつ
き等でギヤに異常負荷が掛かった状況で開放している場
合もある。
【0008】このため、前記異常な状態を検査で発見で
きないと、商品を使用するユーザーは連動ギヤの摩耗が
早く、ギヤバックラッシュが進んでミシン目の切れが悪
化するなどの問題が発生する。
【0009】また、開放した加熱ローラフレームは、自
重で閉鎖するため、紙通しの際に片手で開放した加熱ロ
ーラフレームを持ち上げている必要があった。本発明は
以上の問題点を解決し、調整作業の煩わしさを解消する
と共に、調整を必要としない高品質のヒートシール装置
を提供するところにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
するために、ローラーフレームと、そのローラーフレー
ムに両端部が回転自在に支持され、一端部に連動回転用
のギヤを取り付けた一対の加熱ローラとから成り、前記
ローラーフレームを一対の加熱ローラの接触線に沿って
分割し、その一対の分割フレームの一端部を回転自在に
連結して一方の分割フレームを他方に対して開放可能に
し、その一対の分割フレームの他端部間には掛け外し自
在の連結具を取り付けてなるヒートシール装置におい
て、前記開放可能な分割フレームに、当該分割フレーム
に支持された加熱ローラの回転軸を対向するもう一方の
加熱ローラに向けて押圧する弾性体を設け、前記開放可
能な分割フレームの加熱ローラの支持部をその軸に直角
な方向にスライド可能に設けるとともに、連結側の支持
部のスライド範囲を開放側の支持部よりも広くし、前記
弾性体により当該加熱ローラを傾斜可能にフレキシブル
に支持し、前記連動回転ギヤの外端面より内側の位置に
前記分割フレームの回転中心軸Xを配置した。
【0011】また、本発明は、ローラーフレームと、そ
のローラーフレームに両端部が回転自在に支持され、一
端部に連動回転用のギヤを取り付けた一対の加熱ローラ
とから成り、前記ローラーフレームを一対の加熱ローラ
の接触線に沿って分割し、その一対の分割フレームの一
端部を回転自在に連結して一方の分割フレームを他方に
対して開放可能にし、その一対の分割フレームの他端部
間には掛け外し自在の連結具を取り付けてなるヒートシ
ール装置において、前記開放可能な分割フレームに、当
該分割フレームに支持された加熱ローラの回転軸を対向
するもう一方の加熱ローラに向けて押圧する弾性体を設
け、前記開放可能な分割フレームの加熱ローラの支持部
をその軸に直角な方向にスライド可能に設けるととも
に、連結側の支持部のスライド範囲を開放側の支持部よ
りも広くし、前記弾性体により当該加熱ローラを傾斜可
能にフレキシブルに支持し、前記連動回転ギヤの外端面
より外側で、かつ、連動回転ギヤのピッチ点を通る噛み
合い線上から離れた位置に、前記分割フレームの回転中
心軸Xを配置した。
【0012】
【実施の形態】以下、本発明の実施例を第1図から第1
1図を用いて説明する。第1図に示すように角形のロー
ラフレーム1の内部には一対の加熱ローラR1,R2が
組み込まれている。加熱ローラR1,R2は、円筒形加
熱面2、2を上下部に有し、その一対の加熱面2、2間
に軸方向加熱面3が設けられている。ここで、加熱ロー
ラR1,R2は二つ折りされたラミネート紙を長さ方向
と幅方向とにヒートシールして袋部を形成するものであ
り、少なくとも一方のローラがヒータで加熱するもので
あればよい。一対の加熱ローラR1,R2は、上下にロ
ーラ軸4を有し、各ローラ軸4が前記ローラフレーム1
の上枠5及び下枠6に支持された軸受け7によって回転
動作自在にフレキシブルに支持されている。
【0013】第2図は、下枠6で支持された軸受け7の
支持を示し、一方加熱ローラR1のローラ軸4を支持す
る軸受け7は、案内孔8に沿って支持され、その案内孔
8の閉塞端に対する当接によって位置決めされている。
また、他方加熱ローラR2のローラ軸4を支持する軸受
け7は案内孔9に沿ってスライド自在に支持されてい
る。このため、ローラ軸4は、軸受け7の僅かなスライ
ドに対して、傾斜可能にフレキシブルに支持されてい
る。この案内孔9は、一方加熱ローラR1のローラ軸4
を支持する軸受け7に向けて長く延び、その案内孔9の
内部に組み込んだスプリング10は前記軸受け7を一方
加熱ローラR1を支持する軸受けに向けて押圧してお
り、その押圧によって一対の加熱ローラR1,R2は互
いに圧接している。
【0014】第4図は、上枠5で支持された軸受け7の
支持を示し、一方加熱ローラR1のローラ軸4を支持す
る軸受け7は、案内孔8に沿って支持され、その案内孔
8の閉塞端に対する当接によって位置決めされている。
また、他方加熱ローラR2のローラ軸4を支持する軸受
け7は案内孔9に沿ってスライド自在に支持されてい
る。この案内孔9は、前記下枠6で支持された軸受け7
より多く軸受け7を傾斜可能にフレキシブルに支持する
ため、軸受け7の厚み方向の間隙を多めに設定してい
る。案内孔9は一方加熱ローラR1のローラ軸4を支持
する軸受け7に向けて長く延び、その案内孔9の内部に
組み込んだスプリング10は前記軸受け7を一方加熱ロ
ーラR1を支持する軸受けに向けて押圧している。そし
てこのスライドの範囲は、前記下枠6で説明したものよ
りスライド範囲を広く設定するため、バネの伸縮長さを
長くしている。
【0015】案内孔9の加熱ローラR1方向の突き当た
りは、加熱ローラR1,R2のローラ軸の4、4のシー
ル時のローラ軸間距離より深く設定されている。前記一
対の加熱ローラR1,R2の上部のローラ軸4には、第
3図に示すようにローラフレーム1の上枠5を貫通して
上方に臨み、その上端部に互いに噛合する連動用の連動
回転ギヤ11、11が取り付けられている。一方加熱ロ
ーラR1の上部ローラ軸4の上端には傘歯車12が取り
付けられ、その傘歯車12とモータ13によって回転さ
れる傘歯車14が互いに噛み合っている。このため、モ
ータ13を駆動すると、一方の加熱ローラR1が回転
し、その回転は互いに噛合する運動用の連動回転ギヤ1
1、11を介して他方に加熱ローラR2に伝達される。
【0016】前記ローラフレーム1は、第1図に示すよ
うに一対の加熱ローラR1,R2の接触線に沿って左右
に分割され、その分割フレーム1a、1bにおける上枠
5の前後に左右一対のヒンジ片15、15が設けられて
いる。左右一対のヒンジ片15、15は、ピン16によ
って回転自在に連結され、上記ピン16の中心軸Xは、
連動回転ギヤ11、11のピッチ点を通る噛み合い線と
外側端面が交差する内側端部に配置している。
【0017】ここで、ピッチ点とは、一対の連動回転ギ
ヤ11、11のピッチ円が交差する点をいい、その点を
通る軸方向の直線を噛み合い線と称している。また、図
11に示すように、噛み合い線とギヤ11、11の外側
端面が交差する点を外側端部Poといい、噛み合い線と
ギヤ11、11の内側端面が交差する点を内側端部Pi
という。噛み合いの範囲内とは、前記連動する一対の連
動回転ギヤ11、11の歯の噛み合いが離反した位置で
一方の加熱ローラR1を回転し、他方の加熱ローラR2
のギヤの歯の噛み合いにずれが生じない位置までをさ
す。つまり、加熱ローラR1がフリーで回転する場合
は、噛み合いの範囲外となる。
【0018】前記分割フレーム1a、1bの下部には連
結具17が取り付けられ、その連結具17の係合によっ
て分割フレーム1a、1bは閉鎖状態に保持される。連
結具17は、受け具18と掛け具19とから成り、上記
受け具18が一方の分割フレーム1aの下面に取り付け
られている。掛け具19は、操作レバー20の中途に上
記受け具18に対して係合可能なコの字形係合枠21の
両端を回転自在に取り付けた構成とし、上記操作レバー
20の先端部がピン22で他方分割フレーム1bの下面
に回転自在に取り付けられている。
【0019】実施例で示すヒートシール装置は前記の構
造から成り、そのヒートシール装置は、一対の分割フレ
ーム1a、1bのうち一方加熱ローラR1を支持する一
方の分割フレーム1aをたとえば薬剤包装装置のフレー
ムに取り付けて使用する。いま、連結具17の係合を解
除し、他方の分割フレーム1bの下部を外側方向に引く
と、他方分割フレーム1bがピン16を中心に開放す
る。この時、他方分割フレーム1bの回転中心はピン1
6を中心に回転するため、連動ギヤ11のピッチ点を通
る噛み合い線の外側端部Poが、前記回転に伴い、分割
フレーム1aに取り付けられる連動ギヤ11のピッチ点
を通る噛み合い線に沿って移動する。
【0020】第5図は、前記作用を示す略図であり、加
熱ローラR1を回転する連動回転ギヤ11のピッチ点を
通る噛み合い線と接する外側端部Poに、加熱ローラR
2を回転する連動回転ギヤ11のピッチ点を通る噛み合
い線と接する外側端部poが、加熱ローラR1の軸と直
交する方向に、開放が進むにつれて押し付けられる。こ
のとき、上枠5に支持された軸受け7が、案内孔9の内
部に組み込んだスプリング10を前記加熱ローラR1の
軸と直交する方向の反力により押圧するので、スプリン
グ10は圧縮する。また、下枠6に支持された軸受け7
付近に加熱ローラR2の傾斜回転軸Oが発生し、この傾
斜回転軸Oを中心に、加熱ローラR2が開放仮想線から
実際に開放した時の開放時の加熱ローラの軸芯に傾斜す
る。このとき、分割フレームの回転中心軸Xの位置が、
連動回転ギヤ11、11によってローラフレームの開放
を阻害しない範囲であれば、軸受け7のがたつきや間隙
で加熱ローラR2の傾斜を設定する事もでき、固定側の
加熱ローラR1に前記のような支持を設けても良い。
【0021】ここでいう、開放仮想線とは、上枠5と下
枠6に支持された加熱ローラR2の軸芯と角形のローラ
フレーム1が平行を保ったまま、加熱ローラR2が開放
されたとしたときの加熱ローラR2の軸芯を通る線をい
う。また、開放した時の開放時の加熱ローラの軸芯と
は、前記加熱ローラR1を回転する連動回転ギヤ11の
影響で前記平行から外れた事を示している。このこと
は、第6図に示す従来例のように、従来の上枠5と下枠
6に支持された軸受け7は、スプリング10により加熱
ローラR2を加熱ローラR1に押し付けてシール装置の
シール強度を調節する目的であるから、たとえば、分割
フレームの回転中心軸Xを第11図に示す「a」の範囲
外に設定してた場合、傾斜回転軸Oを中心に加熱ローラ
の軸芯が傾斜しないため、連動回転ギヤ11、11によ
って開放が阻害される。
【0022】ところで分割フレームの回転中心軸Xがピ
ッチ点を通る噛み合い線上の内側方向に移動するほど、
開放時仮想線と開放時の加熱ローラの軸芯の角度が増大
するので、その角度に対応して軸受け7の移動距離も大
きく確保する必要がある。設計上、前記軸受け7の移動
距離を十分確保するなら、分割フレームの回転中心軸X
は、ピッチ点を通る噛み合い線上の内側方向に、連動回
転ギヤ11の噛み合いがはずれない条件で、無制限に大
きくとることが可能になる。この連動回転ギヤ11の噛
み合いがはずれるか、軸受け7の移動が端部に達して停
止する位置が、ピッチ点を通る噛み合い線上の内側方向
に設ける分割フレームの回転中心軸Xの終点となる。
【0023】そしてこれらの条件は連動回転ギヤ11の
モジュール、歯厚、ギヤ半径、または目的の開閉角度の
影響も受けるので、ケースバイケースに分割フレームの
回転中心軸Xが変動する。
【0024】以上の結果、分割フレーム1bを大きく開
放する事が(例えば20度から30度程度)可能にな
る。そして、これらの条件を満足するなら、第11図に
示すエリア「a」から噛み合い線上の「e」、「f」エ
リアに向かっての上方向と「c」、「b」エリアに向か
っての下方向の広範囲に分割フレームの回転中心軸Xを
設定しても、分割開放を阻害することなく開放する事が
可能となり、噛み合い線の位置について詳細な調整が不
要となる。
【0025】本発明の実施においては、分割フレームの
回転中心軸Xを次の位置においても大きく開放する事が
できる。第7図は分割フレームの回転中心軸Xがピッチ
点を通る噛み合い線上からはずれた場合を示している。
分割フレームの回転中心軸Xは、連動回転ギヤ11の歯
厚の範囲にあり、ピッチ点を通る噛み合い線上からも外
れた時でも、前記説明の通り、上枠5に支持された軸受
け7が案内孔9の内部に組み込んだスプリング10を前
記加熱ローラR1の軸芯と直交する方向の反力により押
圧して、スプリング10が圧縮するため、下枠6に支持
された軸受け7付近に加熱ローラR2の傾斜傾斜回転軸
Oが発生し、この傾斜回転軸Oを中心に加熱ローラR2
が開放仮想線から実際に開放した時の開放時の加熱ロー
ラの軸芯に傾斜する。
【0026】このため、本発明の場合はピッチ点を通る
噛み合い線上からも外れた場所に、任意で分割フレーム
の回転中心軸Xを設定する事ができるため、設計上の制
約がなくなる。
【0027】前記第7図のように分割フレームの回転中
心軸Xがピッチ点を通る噛み合い線上からはずれた場合
の例として、第9図に示す位置に分割フレーム1bの回
転中心を設けた場合を考える。分割フレーム1bの回転
中心は分割フレーム1bと連動する連動ギヤの歯厚の中
心位置で、且つ加熱ローラの回転軸上に設けられてい
る。いま、連結具17の係合を解除し、他方の分割フレ
ーム1bの下部を外側方に引くと、他方分割フレーム1
bがピン16を中心に開放する。この時、他方分割フレ
ーム1bの分割フレームの回転中心軸Xはピン16を中
心に回転するため、連動ギヤのピッチ点を通る噛み合い
線の外側端部Poは、前記回転に伴い、分割フレーム1
aに取り付けられる連動ギヤのピッチ点を通る噛み合い
線に沿って移動すると共に、前記連動ギヤのピッチ点を
通る噛み合い線の内側端部Piは、分割フレーム1aに
取り付けられる連動ギヤのピッチ点を通る噛み合い線よ
り離反する。更に上枠5に支持された軸受け7が案内孔
9の内部に組み込んだスプリング10を押圧するので、
分割フレーム1bの開放角度が増加するのに対応して、
スプリング10は圧縮する。
【0028】この軸受け7の設定において、分割フレー
ム1bの分割フレームの回転中心軸Xのピン16の位置
をギヤ外側端の線上近い位置に、上枠5に設けた軸受け
7を分割フレームの回転中心軸Xから遠くに配置する事
で、軸受け7の移動距離を小さく設定できる。また、加
熱ローラR2の連動回転ギヤ11の歯厚を小さく設定す
る事でも、加熱ローラR2の連動回転ギヤ11の、ギヤ
外側端の当たりが小さくなるため、同様の効果が得られ
る。
【0029】第10図は従来例として分割フレームの回
転中心軸Xがピッチ点を通る噛み合い線上外側端に設け
られた事を示している。このような位置に分割フレーム
の回転中心軸Xを設定した場合を説明すると、この条件
では理論上、加熱ローラR2の傾斜回転軸Oを中心に加
熱ローラR2が開放仮想線から実際に開放した時の開放
時の加熱ローラの軸芯に傾斜する事はないが、開放が進
むにつれ、ギヤの噛み合い距離が序徐に離反する。しか
し、本発明を採用する事で、加熱ローラR2の連動回転
ギヤ11が加熱ローラR1の中心に向かって押圧するた
め、開放が進んでも、ギヤの噛み合い距離が最後まで離
反しない。
【0030】第11図は理論上設定可能な、分割フレー
ムの回転中心軸Xの位置関係と、設計上の傾向を示すエ
リアを示している。開放する加熱ローラをR2とし、歯
厚を図のように設定した場合、連動回転ギヤ11、11
の端面部を外側とし、連動回転ギヤ11、11部より加
熱ローラ側を内側と設定すると、「a」から「f」まで
の範囲に分割フレームの回転中心軸Xを設定する事が可
能となる。前記分割フレームの回転中心軸Xが連動回転
ギヤの端面より外側方向に離反するほど、加熱ローラR
2の傾斜回転軸Oを中心に加熱ローラR1方向に傾斜角
度を取る必要があり、この傾斜角度を分割フレームの回
転中心軸Xの設定位置に対して適切に取らないと、連動
回転ギヤ11、11の噛み合いが外れる事になる。ま
た、分割フレームの回転中心軸Xが連動回転ギヤの端面
より内側方向に離反するほど、加熱ローラR2の傾斜回
転軸Oを中心に加熱ローラR1方向と反対に傾斜角度を
取る必要があり、この傾斜角度を分割フレームの回転中
心軸Xの設定位置に対して適切に取らないと、加熱ロー
ラR2は目的の角度が開く前に連動回転ギヤ11、11
が当たって開放を阻害する。そして、ここでは前者を
「伸び距離」、後者を「圧縮距離」としている。
【0031】加熱ローラR1,R2の接触面から加熱ロ
ーラR1方向に離反するように、分割フレームの回転中
心軸Xを設定すると、一定の距離までは図のような条件
の歯車で対応が可能となる。しかし、それ以上加熱ロー
ラR1方向に離反する場合は、加熱ローラR1と同軸上
の連動回転ギヤ11の歯厚を外側方向に厚くするか、ず
らして取り付けることで可能となる。その反対に加熱ロ
ーラR2方向に離反するように、分割フレームの回転中
心軸Xを設定する場合も、一定の距離までは図のような
条件の歯車で対応が可能となる。しかし、それ以上加熱
ローラR2方向に離反する場合は、加熱ローラR2と同
軸上の連動回転ギヤ11の歯厚を外側方向に厚くする
か、ずらして取り付ける等、または加熱ローラR1と同
軸上の連動回転ギヤ11の歯厚等の特性条件を付与して
も可能となる。
【0032】この関係を第11図に示す。図11は、分
割フレームの回転中心軸Xを「a」から「f」までの範
囲に設定可能であることを示す。エリア「a」は前記説
明の通りである。「b」のエリアに分割フレームの回転
中心軸Xを設定した場合、加熱ローラR2と同軸上の連
動回転ギヤ11の外側端部Poは、外側にずれながら、
加熱ローラR1と同軸上の連動回転ギヤ11に向かって
開放と共に理論上移動する。しかし、実際には、加熱ロ
ーラR2の支持部は傾斜回転軸Oを中心にフレキシブル
に傾斜するため、加熱ローラR2と同軸上の連動回転ギ
ヤ11の外側端部Poは、加熱ローラR1と同軸上の連
動回転ギヤ11に向かって移動することはなく、加熱ロ
ーラR1と同軸上の連動回転ギヤ11のギヤ面を軸方向
に接触移動する。これにより、加熱ローラR2は目的角
まで開放する。前記の場合、目的角は約20度を設定し
ており、角度が大きくなると「a」から「f」までのエ
リアは縮小する。
【0033】次にエリア「c」に、分割フレームの回転
中心軸Xを設定した場合、加熱ローラR2と同軸上の連
動回転ギヤ11の外側端部Poは、内側にずれながら、
加熱ローラR1と同軸上の連動回転ギヤ11に向かって
開放と共に理論上移動する。しかし、実際には、加熱ロ
ーラR2の支持部は傾斜回転軸Oを中心にフレキシブル
に傾斜するため、加熱ローラR2と同軸上の連動回転ギ
ヤ11の外側端部Poは、加熱ローラR1と同軸上の連
動回転ギヤ11に向かって移動することはなく、加熱ロ
ーラR1と同軸上の連動回転ギヤ11のギヤ面を軸方向
に接触移動する。これにより、加熱ローラR2は目的角
まで開放する。
【0034】エリア「d」に、分割フレームの回転中心
軸Xを設定した場合、加熱ローラR2の開放が進むにつ
れ、開放の前半は「b」の作用が働き、後半は「c」の
作用が働く。つまり、加熱ローラR2の傾斜は直立した
状態から左右方向に傾斜回転軸Oを中心に傾斜してい
る。
【0035】エリア「e」に、分割フレームの回転中心
軸Xを設定した場合、加熱ローラR2と同軸上の連動回
転ギヤ11の外側端部Poは、内側にずれながら、加熱
ローラR1と同軸上の連動回転ギヤ11から離反するよ
うに開放と共に理論上移動する。しかし、実際には、加
熱ローラR2の支持部は傾斜回転軸Oを中心にフレキシ
ブルに傾斜するため、加熱ローラR2と同軸上の連動回
転ギヤ11の外側端部Poは、加熱ローラR1と同軸上
の連動回転ギヤ11から離反して移動することはなく、
加熱ローラR1と同軸上の連動回転ギヤ11のギヤ面を
軸方向に接触移動する。これにより、連動回転ギヤ1
1、11の噛み合いがはずれることなく、加熱ローラR
2は目的角まで開放する。
【0036】エリア「f」に、分割フレームの回転中心
軸Xを設定した場合、加熱ローラR2と同軸上の連動回
転ギヤ11の外側端部Poは、外側にずれながら、加熱
ローラR1と同軸上の連動回転ギヤ11から離反するよ
うに開放と共に理論上移動する。しかし、実際には、加
熱ローラR2の支持部は傾斜回転軸Oを中心にフレキシ
ブルに傾斜するため、加熱ローラR2と同軸上の連動回
転ギヤ11の外側端部Poは、加熱ローラR1と同軸上
の連動回転ギヤ11から離反して移動することはなく、
加熱ローラR1と同軸上の連動回転ギヤ11のギヤ面を
軸方向に接触移動する。これにより、連動回転ギヤ1
1、11の噛み合いがはずれることなく、加熱ローラR
2は目的角まで開放する。
【0037】そして、これらのエリアに設定される分割
フレームの回転中心軸Xは、エリア「a」に近い程、設
計上の開放特性、調整不要範囲が容易に確保する事が可
能となる。
【0038】また、実公平7−38105号の第二実施
例のように連動駆動用のギヤと噛み合いのずれを防止す
る目的で設けたギヤを別々に設定した場合、本発明で言
う連動駆動用のギヤは噛み合いのずれを防止する目的で
設けたギヤを基準にしているため、このような構成にお
いても本件技術範囲に含まれる。
【0039】
【効果】以上の説明のように、本発明によれば、前記連
動回転ギヤの外端面より内側の位置に分割フレームの回
転中心軸Xを配置したので、加熱ローラを大きく開放す
る事が可能となり、組立上の調整が全く不要となる。
【0040】また、本発明によれば、連動回転ギヤの外
端面より外側で、かつ、連動回転ギヤのピッチ点を通る
噛み合い線上から離れた位置に、分割フレームの回転中
心軸Xを配置したので、前記効果に加えて、連結具の係
合を解除すると開放側の分割フレームが弾性体の付勢力
により自動的に開放角まで開放して維持されるため、ラ
ミネート紙の交換の際、一対の加熱ローラ間にラミネー
ト紙を挿通する紙通し作業が、片手で分割フレームを保
持する必要が無いため、容易に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例を示す側面図
【図2】 本発明の実施例を示す下部フレーム断面図
【図3】 本発明の実施例を示す上面図
【図4】 本発明の実施例を示す上部フレーム断面図
【図5】 本発明分割フレームの回転中心軸Xに対する
開放を示す側面図
【図6】 本発明の実施例を示す側面図
【図7】 本発明分割フレームの回転中心軸Xに対する
開放を示す側面図その2
【図8】 本発明分割フレームの回転中心軸Xに対する
開放を示す側面図その3
【図9】 本発明の実施例を示す側面図
【図10】 従来例を示す側面図
【図11】 本発明による分割フレームの回転中心軸X
の設定可能エリアを示す図
【符号の説明】
5.ローラフレーム上枠 6.ローラフレーム下枠 7.軸受け 9.案内孔 10.スプリング 11.連動回転ギヤ 16.ピン R1.加熱ローラ 固定側 R2.加熱ローラ 開放側 O.傾斜回転軸 X.分割フレームの回転中心軸

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ローラーフレームと、そのローラーフレ
    ームに両端部が回転自在に支持され、一端部に連動回転
    用のギヤを取り付けた一対の加熱ローラとから成り、前
    記ローラーフレームを一対の加熱ローラの接触線に沿っ
    て分割し、その一対の分割フレームの一端部を回転自在
    に連結して一方の分割フレームを他方に対して開放可能
    にし、その一対の分割フレームの他端部間には掛け外し
    自在の連結具を取り付けてなるヒートシール装置におい
    て、 前記開放可能な分割フレームに、当該分割フレームに支
    持された加熱ローラの回転軸を対向するもう一方の加熱
    ローラに向けて押圧する弾性体を設け、 前記開放可能な分割フレームの加熱ローラの支持部をそ
    の軸に直角な方向にスライド可能に設けるとともに、連
    結側の支持部のスライド範囲を開放側の支持部よりも広
    くし、前記弾性体により当該加熱ローラを傾斜可能にフ
    レキシブルに支持し、 前記連動回転ギヤの外端面より内側の位置に前記分割フ
    レームの回転中心軸Xを配置したことを特徴とするヒー
    トシール装置。
  2. 【請求項2】 ローラーフレームと、そのローラーフレ
    ームに両端部が回転自在に支持され、一端部に連動回転
    用のギヤを取り付けた一対の加熱ローラとから成り、前
    記ローラーフレームを一対の加熱ローラの接触線に沿っ
    て分割し、その一対の分割フレームの一端部を回転自在
    に連結して一方の分割フレームを他方に対して開放可能
    にし、その一対の分割フレームの他端部間には掛け外し
    自在の連結具を取り付けてなるヒートシール装置におい
    て、 前記開放可能な分割フレームに、当該分割フレームに支
    持された加熱ローラの回転軸を対向するもう一方の加熱
    ローラに向けて押圧する弾性体を設け、 前記開放可能な分割フレームの加熱ローラの支持部をそ
    の軸に直角な方向にスライド可能に設けるとともに、連
    結側の支持部のスライド範囲を開放側の支持部よりも広
    くし、前記弾性体により当該加熱ローラを傾斜可能にフ
    レキシブルに支持し、 前記連動回転ギヤの外端面より外側で、かつ、連動回転
    ギヤのピッチ点を通る噛み合い線上から離れた位置に、
    前記分割フレームの回転中心軸Xを配置したことを特徴
    とするヒートシール装置。
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