JP3141822B2 - セキュリティ通信方式 - Google Patents

セキュリティ通信方式

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JP3141822B2 JP09245756A JP24575697A JP3141822B2 JP 3141822 B2 JP3141822 B2 JP 3141822B2 JP 09245756 A JP09245756 A JP 09245756A JP 24575697 A JP24575697 A JP 24575697A JP 3141822 B2 JP3141822 B2 JP 3141822B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はセキュリティ通信方
式に係り、特にISDN回線終端装置とターミナルアダ
プタをS/T点で接続する相互に接続される2台の接続
装置間のセキュリティ通信方式に関する。
【0002】
【従来の技術】サービス統合ディジタル網(ISDN)
のターミナルアダプタ(TA)には、近年コールバック
機能などを搭載したものが、数多く製品化されている。
このコールバック機能が一般的になってくると、セキュ
リティの認識も高まってきており、メーカとしても対策
が必要となってきている。
【0003】現在、このセキュリティの対策として実現
されているものは、通信相手に対して、最初に着信を受
けた側が、何らかのサービスを相手に提供する場合(例
えば、コールバックサービスなど)、あらかじめ着信す
る側に相手の電話番号を登録しておき、これの電話番号
と呼設定メッセージにのってくる相手の発アドレスを照
合することによって、この発アドレスに対して所定のサ
ービスの提供を許可するかどうかを判断するものであ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記の従来
のセキュリティ通信方式では、相手先の確認を発アドレ
スのみで行っているにすぎないので、今後、更に進んだ
通信アプリケーションを利用する場合は、上記の従来の
セキュリティ通信方式では安全性が十分でない。
【0005】本発明は上記の点に鑑みなされたもので、
より安全性の高いセキュリティ通信方式を提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するため、ISDN回線網を介して接続された複数の
ターミナルアダプタ間の通信方式において、複数のター
ミナルアダプタのうち、所定のサービスを受ける側の発
信側ターミナルアダプタと該所定のサービスを提供する
側の着信側ターミナルアダプタとの間で、サービス提供
要求時のメッセージ送受信の特定アドレスを予め取り決
めておくと共に、発信側ターミナルアダプタと着信側タ
ーミナルアダプタとの間で、送受信前に複数種類用意し
てあるユーザ・ユーザ情報のフォーマットのうち使用す
るフォーマットの種類を予め通信にて取り決めておき、
発信側ターミナルアダプタは、呼設定メッセージに所定
のサービスの提供を受けるコマンドとシーケンス番号と
終了番号を少なくとも含み かつ 取り決めておいた種類
のフォーマットのユーザ・ユーザ情報を付加して、特定
のアドレスで着信側ターミナルアダプタに送信し、着信
側ターミナルアダプタは、呼設定メッセージを特定アド
レスで受信したときは、その呼設定メッセージ中のユー
ザ・ユーザ情報を分離して、分離したユーザ・ユーザ情
報のフォーマットが予め取り決めておいた種類のフォー
マットであるか照合し 取り決めておいた種類のフォー
マットであるときのみ 分離したユーザ・ユーザ情報を
自己の予め登録されているデータと照合する送受信動作
を、分離したユーザ・ユーザ情報に含まれるシーケンス
番号及び終了番号により判断される回数実行し、照合結
果が一致するときは着信側ターミナルアダプタが所定の
サービスを提供するようにしたものである。
【0007】本発明では、着信側ターミナルアダプタが
特定のアドレスで呼設定メッセージを受信したときにの
み、その呼設定メッセージに付加されているユーザ・ユ
ーザ情報を取り出して、自己のデータとの照合を行うこ
とを、上記のユーザ・ユーザ情報に示されている回数繰
り返すため、より安全性の高いセキュリティチェックが
できる。
【0008】ここで、本発明における上記のユーザ・ユ
ーザ情報のフォーマットは、予め複数種類用意されてお
り、発信側ターミナルアダプタと着信側ターミナルアダ
プタとの間で、送受信前にユーザ・ユーザ情報のフォー
マットの種類を予め通信にて取り決めておき、着信側タ
ーミナルアダプタがユーザ・ユーザ情報のフォーマット
を照合する。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面と共に説明する。図1は本発明になるセキュリテ
ィ通信方式の一実施の形態のブロック図を示す。同図に
おいて、サービスを受ける側であるクライアント(発信
側)のターミナルアダプタ(TA)10と、サービスを
提供する側であるサーバ(着信側)のTA20とは、そ
れぞれISDNの回線終端装置(DSU)31、32を
介してISDN回線網(例えば、INS64)33に接
続されている。なお、この実施の形態では、上記のサー
ビスとして、コールバックサービスを例にとって説明す
る。
【0010】TA10は、回線制御部11、UUI情報
入力部12、プロトコル制御部13、セキュリティデー
タ入力部14及び情報格納部15などから構成されてい
る。UUI情報入力部12は、最大で128バイト長の
ユーザ・ユーザ情報(UUI情報)を回線制御部11へ
入力する。情報格納部15はセキュリティデータ入力部
14から入力されたセキュリティデータなどを格納す
る。
【0011】TA20は、回線制御部21、判定部2
2、プロトコル制御部23、セキュリティデータ入力部
24及び情報格納部25などから構成されている。判定
部22は回線制御部21から入力されたUUI情報を解
析・判定する。情報格納部25はセキュリティデータ入
力部24から入力されたセキュリティデータなどを格納
する。
【0012】次に、この実施の形態の動作について、図
2のシーケンス図を併せ参照して説明する。発信側TA
(クライアント)10は、それに接続されている図示し
ないパーソナルコンピュータ(PC)からの発信コマン
ドに基づき、プロトコル制御部13の制御のもと、回線
制御部11においてUUI情報入力部12からの、コー
ルバックサービスを受けたい旨のコマンドを有するUU
I情報を呼設定メッセージ(SETUP)に付加して送
信する(ステップ41、42)。
【0013】ここで、上記のUUI情報は、最大で12
8バイトで、例えば、最初の2バイトが特定の文字列で
あるプロトコル番号(通信手順で、ここでは例えば1
2)、次の2バイトがシーケンス番号(このUUI情報
が何回目に伝送されたものであるかを示す数値)、次の
2バイトが終了番号(最後のUUI情報であることを着
信側に知らせるための番号)、残りの124バイトが実
際の任意の生データからなるフォーマットである。ここ
で、生データとしては、予め着信側TA20に登録して
おいたパスワードなどがある。また、UUI情報のデー
タ領域以外の領域には、要求するサービス種別を示すコ
マンドが含まれる。
【0014】この実施の形態では、このようなUUI情
報のフォーマットを複数種類用意しており、どのフォー
マットのUUI情報を用いるかを、予め送受信前に着信
側TA20との間で確認するために、情報格納部15か
ら読み出したセキュリティデータを回線制御部11より
送信し、着信側TA20内の情報格納部25に格納して
おく。これにより、発信側TA10と着信側TA20は
どのフォーマットのUUI情報を送信し受信するかを、
予め取り決めている。これにより、より安全性の高い通
信方式が実現できる。
【0015】発信側TA10内の回線制御部11は、上
記のUUI情報が付加された呼設定メッセージを、予め
着信側TA20と取り決めておいた特定のアドレスで送
信する。このアドレスは、ISDNの場合、通常、回線
アドレスと、その回線アドレスに個別にエンドユーザが
指定するサブアドレスの組合せから構成される。
【0016】この呼設定メッセージは、DSU31、I
SDN回線網33(以下、INS64という)及びDS
U32を介して着信側TA(サーバ)20にて受信され
る(ステップ44)。また、INS64からは呼設定受
付メッセージ(CALL PROC)が発信側TA10
に返送される(ステップ43)。
【0017】着信側TA20内の回線制御部21は、上
記の特定アドレスで着信された呼設定メッセージのみ、
それに付加されている上記のUUI情報を分離して取り
出し、そのUUI情報を判定部22に供給する。判定部
22は、UUI情報が予め取り決められたフォーマット
であるかどうか判定し、取り決められたフォーマットで
ある場合はそのUUI情報を解析し、この1回目のUU
I情報だけですべてのUUI情報が終了なのか、2回目
のUUI情報も送られてくるのかを判定する。更には、
パスワードが含まれている場合はパスワードも照合す
る。以上が第1フェーズの動作である。
【0018】着信側TA20は1回目のUUI情報だけ
ですべてのUUI情報が終了であると判定した場合は、
発信側TA10に対して、呼び出しメッセージ(ALE
RT)を送信し(ステップ45)、INS64を介して
発信側TA10に受信させ(ステップ46)、続いて、
切断メッセージ(DISC)を送信し(ステップ4
7)、INS64を介して発信側TA10に受信させる
(ステップ48)。これにより、INS64から着信側
TA20へ解放メッセージ(REL)が送信され(ステ
ップ49)、また、発信側TA10からINS64へ解
放メッセージ(REL)が送信される(ステップ5
0)。
【0019】その後、解放完了メッセージ(REL C
OMP)がINS64を介して発信側TA10に送信さ
れる(ステップ51、52)。これにより、発信側TA
10はそれに接続されているパーソナルコンピュータ
に、コールバックサービスの確認メッセージを送出する
(ステップ53)。以上により、1回目のUUI情報の
送信のみですべてのUUI情報が終了と判定した場合の
動作が終了する。これにより、上記のUUI情報がコー
ルバックサービスを要求していた場合は、続いて着信側
TA20が通信を行うために発信側TA10に発信し
て、コールバックサービスを提供する。
【0020】ここで、この実施の形態では、着信側TA
20による第1フェーズの判定結果により、続く第2フ
ェーズが発生するかどうか決まる。着信側TA20は、
事前に決められたフォーマットの1回目のUUI情報か
ら、2回目のUUI情報が送信されてくるかどうかを判
断する(前記のシーケンス番号と終了番号などから判断
する)。これは限られたビット数では1回目のSETU
Pに付加されるUUI情報だけではすべての必要な情報
を送信することができない場合などに行われる。第2フ
ェーズにむやみに入らないための防止策として、前述し
たように、発信側、着信側のTA10,20にてサブア
ドレスまで含めた特定のアドレスを確認しておく方法が
ある。
【0021】第2フェーズが発生する場合、上記の第1
フェーズ終了後に発信側TA10はUUI情報が付加さ
れた2回目の呼設定メッセージを発信する。これによ
り、図2と同様のシーケンスに従い着信側TA20は上
記と同様にして、前述した特定アドレスに呼設定メッセ
ージの着信があり、かつ、それから抽出したUUI情報
が予め取り決めた所定のフォーマットであるかどうか照
合する。また、2回目のUUI情報には、1回目のUU
I情報に基づき、着信側TA20が期待する内容のデー
タを含むことができる。この2回目のUUI情報が最後
のUUI情報であるときは、着信側TA20は、回線を
切断した後、前述したコールバックサービスを提供する
ために、発信側TA10に発信する。
【0022】このように、この実施の形態によれば、着
信時に予め着信側TA20が期待するUUI情報を、呼
設定メッセージ(SETUP)に付加して予めお互いの
間で取り決めておいた特定のアドレスで、かつ、特定の
フォーマットで発信側TA10が送信し、着信側TA2
0がこの特定のアドレスで、かつ、特定のフォーマット
のUUI情報を分離して照合するようにしたため、従来
に比べてより安全に着信側TA20が発信側TA10に
コールバックサービスを提供できる。
【0023】また、この実施の形態によれば、大きなデ
ータでも128バイトのUUI情報に分割して送信する
ことができるため、特別な契約や特別なパケット通信の
ための設備を投資しなくとも、既存のISDNの回線交
換の契約で、時間課金ではない128バイト長のパケッ
ト通信のように利用することができる。
【0024】なお、本発明は上記の実施の形態に限定さ
れるものではなく、サーバがクライアントに提供するサ
ービスは、コールバックサービス以外のサービスにも適
用可能である。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
着信側ターミナルアダプタが特定のアドレスで呼設定メ
ッセージを受信したときにのみ、その呼設定メッセージ
に付加されている情報を取り出して、自己のデータとの
照合を行うことを、上記の情報に示されている回数繰り
返すため、より安全性の高いセキュリティチェックがで
き、上記の情報のフォーマットも複数種類のうち予め定
めたフォーマットであるかを照合することにより、より
一層安全性の高いセキュリティチェックができ、発信側
ターミナルアダプタが希望するサービスを提供すること
ができる。
【0026】また、本発明によれば、大きなデータでも
128バイトのUUI情報に分割して送信することがで
きるため、特別な契約や特別なパケット通信のための設
備を投資しなくとも、既存のISDNの回線交換の契約
で、時間課金ではない128バイト長のパケット通信の
ように利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方式の一実施の形態のブロック図であ
る。
【図2】図1の動作説明用シーケンス図である。
【符号の説明】
10 発信側ターミナルアダプタ(TA)(クライアン
ト) 11、21 回線制御部 12 ユーザ・ユーザ情報(UUI情報)入力部 13、23 プロトコル制御部 14、24 セキュリティデータ入力部 15、25 情報格納部 20 着信側ターミナルアダプタ(TA)(サーバ) 22 判定部 31、32 回線終端装置(DSU)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04M 11/00 - 11/10 H04L 12/02 H04M 1/66 H04M 3/00 H04M 3/42

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ISDN回線網を介して接続された複数
    のターミナルアダプタ間の通信方式において、 前記複数のターミナルアダプタのうち、所定のサービス
    を受ける側の発信側ターミナルアダプタと該所定のサー
    ビスを提供する側の着信側ターミナルアダプタとの間
    で、サービス提供要求時のメッセージ送受信の特定アド
    レスを予め取り決めておくと共に、前記発信側ターミナ
    ルアダプタと前記着信側ターミナルアダプタとの間で、
    送受信前に複数種類用意してあるユーザ・ユーザ情報の
    フォーマットのうち使用するフォーマットの種類を予め
    通信にて取り決めておき、 前記発信側ターミナルアダプタは、呼設定メッセージに
    前記所定のサービスの提供を受けるコマンドとシーケン
    ス番号と終了番号を少なくとも含み かつ 前記取り決め
    ておいた種類のフォーマットのユーザ・ユーザ情報を付
    加して、前記特定のアドレスで前記着信側ターミナルア
    ダプタに送信し、 前記着信側ターミナルアダプタは、前記呼設定メッセー
    ジを前記特定アドレスで受信したときは、その呼設定メ
    ッセージ中の前記ユーザ・ユーザ情報を分離して、該分
    離したユーザ・ユーザ情報のフォーマットが予め取り決
    めておいた種類のフォーマットであるか照合し 取り決
    めておいた種類のフォーマットであるときのみ 該分離
    したユーザ・ユーザ情報を自己の予め登録されているデ
    ータと照合する送受信動作を、前記分離したユーザ・ユ
    ーザ情報に含まれる前記シーケンス番号及び終了番号
    より判断される回数実行し、前記照合結果が一致すると
    きは前記着信側ターミナルアダプタが前記所定のサービ
    スを提供することを特徴とするセキュリティ通信方式。
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