JP3141689B2 - ラダー型フィルタ - Google Patents

ラダー型フィルタ

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JP3141689B2
JP3141689B2 JP06174371A JP17437194A JP3141689B2 JP 3141689 B2 JP3141689 B2 JP 3141689B2 JP 06174371 A JP06174371 A JP 06174371A JP 17437194 A JP17437194 A JP 17437194A JP 3141689 B2 JP3141689 B2 JP 3141689B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、少なくとも1個の直列
共振子及び少なくとも1個の並列共振子が梯子状に接続
されたラダー型フィルタに関し、特に、直列共振子及び
並列共振子を構成する共振子の構造が改良されたラダー
型フィルタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のラダー型フィルタの構造の一例を
図1に示す。このラダー型フィルタは、角板の拡がり振
動モードを利用した複数の圧電共振子を用いて構成され
ている。すなわち、矩形板状の直列共振子1,2及び同
じく矩形板状の並列共振子3,4を用いて、図2の回路
図で示す4素子2段型のラダー型フィルタが構成されて
いる。
【0003】なお、図1において、2aは直列共振子の
一方主面に形成された電極を示し、直列共振子2の他方
主面側にも、同様の電極が形成されている。また、直列
共振子1の両主面にも、同様の電極が形成されている。
他方、並列共振子3,4には、両主面の全面に電極3
a,4aが形成されている。
【0004】また、5〜11は、金属端子を示し、直列
共振子1,2及び並列共振子3,4を図2に示すように
相互に電気的に接続するために用いられている。この金
属端子5〜11は、直列共振子1,2及び並列共振子
3,4と共に、絶縁性材料よりなるケース材12内に収
納される。また、図示しない蓋材によりケース材12の
上方開口12aが閉成されてラダー型フィルタ部品が構
成される。この場合、金属端子9〜11がケース外に引
き出され、外部との接続端子として利用される。
【0005】ところで、上記ラダー型フィルタを駆動す
る場合、直列共振子1,2及び並列共振子3,4がケー
ス内に収納された状態で所望の態様で振動し得ることが
必要である。すなわち、ケース内に収納された状態で、
各共振子1〜4の振動が妨げられてはならない。そこ
で、端部に位置する金属端子11としてはばね性を有す
る、いわゆるばね端子が用いられている。
【0006】図1のラダー型フィルタでは、ケースに収
納した状態の共振子1〜4の振動を妨げないために、金
属端子11として、ばね端子が用いられていたため、か
なりの不要空間が形成され、そのためラダー型フィルタ
全体の大きさがかなり大きくなりがちであった。例え
ば、図示した4素子内蔵の2段のラダー型フィルタにお
いて、最終的なラダー型フィルタ部品として構成した場
合の寸法は、7.0mm×8.0mm×厚み8.0mm
程度の大きさとなっていた。
【0007】また、近年、他の電子部品と同様に、ラダ
ー型フィルタにおいても面実装型電子部品として構成さ
れたものが求められている。そこで、特開平4−284
01号公報には、全体形状を小型にすることができ、
かつ面実装型電子部品として構成し得るラダー型フィル
タが提案されている。このラダー型フィルタでは、直列
共振子及び並列共振子が、圧電板の1つの端縁において
音叉状振動部を構成してなる音叉型圧電共振子により構
成されている。そして、直列共振子及び並列共振子を構
成する複数の音叉型圧電共振子が、互いの音叉状振動部
の振動を妨げないための空洞を確保するための空洞形成
材を介して積層されて一体化されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述した音叉型圧電共
振子を用いたラダー型フィルタでは、組み立て工程の簡
略化、小型化及び面実装化を果たすことができる。しか
しながら、音叉型圧電共振子を用いたものであるため、
充分な帯域幅を確保することができないという問題があ
った。
【0009】本発明の目的は、製造工程の簡略化、小型
化及び面実装化を果たし得るだけでなく、充分な帯域幅
を確保し得るラダー型フィルタを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、直列腕を構成
する少なくとも1個の直列共振子と、並列腕を構成する
少なくとも1個の並列共振子とを備え、前記直列共振子
及び並列共振子のうち少なくとも1個の共振子が、平面
形状が矩形または正方形の圧電板と、該圧電板に形成さ
れた複数の共振電極とを有する圧電共振部と、圧電共振
に連結されており、かつ細長い棒状の支持部と、前記
支持部に連結されており、支持部の延びる方向に対して
直交する方向に延ばされており、かつ圧電共振部から伝
達されてきた振動により屈曲モードで共振して該振動を
減衰させる動吸振部と、前記動吸振部の外側に連結され
た連結部と、該連結部の外側に連結された連結部よりも
大きな面積を有する保持部とを有する動吸振部内蔵型共
振子により構成されている、ラダー型フィルタである。
【0011】また、上記動吸振部内蔵型共振子では、好
ましくは、上記共振部の両側に支持部が連結される。こ
の場合、両側の各支持部に、動吸振部、連結部及び保持
部が連結される。
【0012】また、上記共振部は、圧電板を用いて構成
された圧電共振部、あるいは板状部材の少なくとも一方
主面に圧電薄膜を形成してなる圧電共振部により構成す
ることができる。
【0013】
【作用及び発明の効果】本発明のラダー型フィルタは、
直列共振子及び並列共振子のうち少なくとも1個の共振
子が、上記動吸振部内蔵型共振子により構成されてい
る。動吸振部内蔵型共振子は、動吸振現象により共振部
から漏洩してきた振動を減衰させる動吸振部を有する。
この動吸振現象の詳細は、例えば谷口修著「振動工学」
第113頁〜第116頁(コロナ社発行)に記載されて
いる。簡単に言えば、動吸振現象とは、振動が防止され
るべき主振動体に副振動体を連結し、該副振動体の固有
振動数を適当に選ぶことにより、主振動体の振動が抑制
される現象である。
【0014】本発明におけるラダー型フィルタの上記動
吸振部とは、動吸振現象における副振動体に相当し、共
振部が主振動体に相当する。本発明では、上記動吸振部
内蔵型共振子において、動吸振部までの部分に振動エネ
ルギーが効果的に閉じ込められることになるため、共振
部を、すべり振動モードや幅振動モードなどの様々な振
動モードの共振エレメントで構成することができる。従
って、ラダー型フィルタの帯域を容易に拡げることが可
能となる。
【0015】しかも、動吸振部までの部分に振動エネル
ギーが閉じ込められるため、複数の動吸振部内蔵型共振
子を簡単に組み合わせることができる。すなわち、複数
の直列共振子及び/または並列共振子を、横方向に連結
すること、並びに厚み方向に積層することも容易であ
る。従って、ラダー型フィルタの製造工程の簡略化及び
小型化も容易に図ることができ、面実装型電子部品とし
て構成することも容易である。
【0016】また、上記共振部の両側に、支持部を連結
し、各支持部に動吸振部、連結部及び保持部を連結して
なる動吸振部内蔵型共振子を用いた場合には、共振部が
その両側で支持され、かつ両側の動吸振部により漏洩し
てきた振動が抑制されるため、より安定な特性のラダー
型フィルタを提供することができる。
【0017】
【実施例の説明】以下、本発明の非限定的な実施例を説
明することにより、本発明を明らかにする。
【0018】第1の実施例 図3は、第1の実施例に係るラダー型フィルタの分解斜
視図であり、図4は該ラダー型フィルタの外観を示す斜
視図である。
【0019】ラダー型フィルタ20は、図3に示すケー
ス基板21,第1の共振プレート22、分離用スペーサ
ー23、第2の共振プレート24及びケース基板25を
積層した構造を有する。
【0020】第1の共振プレート22は、すべり振動モ
ードを利用した動吸振部内蔵型圧電共振子26,27
と、幅振動モードを利用した動吸振部内蔵型圧電共振子
28とを接着して一体化し、さらに外側に動吸振部内蔵
型圧電共振子26〜28と厚みの等しいスペーサー板2
9,30を接着剤を用いて接合した構造を有する。スペ
ーサー板29,30は、アルミナなどの絶縁性セラミッ
クスあるいは合成樹脂等の適宜のある程度の強度を有す
る絶縁性材料により構成されており、かつ圧電共振子2
6,27の振動部分の振動を妨げないための切欠29
a,30aを有する。
【0021】動吸振部内蔵型圧電共振子26は、図5
(a)に示すように、矢印Pで示す方向に一様に分極処
理された細長い矩形板状の圧電セラミック板26aを用
いて構成されている。圧電セラミック板26aの一方の
側面には、圧電セラミック板26aの一端から他端側に
向かって共振電極26bが形成されている。この共振電
極26bの先端は、側面を切欠くことにより形成された
凹部26cに至る部分で終了されている。また、凹部2
6cと所定距離を隔てて凹部26dが形成されており、
それによって凹部26c,26d間に動吸振部26eが
構成されている。
【0022】同様に、圧電セラミック板26aの他方側
面においても、圧電セラミック板26aの他方端から前
記一方端に延びるように共振電極26fが形成されてい
る。また、共振電極26bが形成されている側と同様
に、2つの凹部26g,26hを形成することにより、
動吸振部26iが構成されている。
【0023】圧電共振子26では、上記共振電極26b
と共振電極26fとが重なり合っている部分が共振部を
構成し、該共振部と動吸振部26e,26iとの間の部
分が支持部を構成し、凹部26d,26hが形成されて
いる部分よりも外側端の圧電セラミック板部分が保持部
を構成し、該保持部と動吸振部26e,26iとの間の
相対的に幅の狭い圧電セラミック部分が連結部を構成し
ている。
【0024】動吸振部内蔵型圧電共振子26では、共振
電極26b,26fから交流電圧を印加することによ
り、共振電極26b,26fが重なり合う領域が、すべ
り振動モードで共振し、圧電共振子として動作する。
【0025】また、上記共振電極26b,26fが重な
り合う領域で発生した振動は、動吸振部26e,26i
までの部分に閉じ込められる。すなわち、すべり振動モ
ードの共振が、共振電極26b,26fが重なり合う部
分、すなわち共振部から外側に漏洩したとしても、該漏
洩した振動により動吸振部26e,26iが共振し、動
吸振現象により減衰される。従って、動吸振部26e,
26iよりも外側の圧電セラミック板部分には振動もほ
とんど伝達されない。よって、動吸振部内蔵型圧電共振
子26では、動吸振部26e,26iよりも外側の圧電
セラミック板部分を他の部材に連結することにより、共
振部の共振を妨げることなく圧電共振子26を機械的に
保持することが可能とされている。
【0026】図3に戻り、第1の共振プレート22に用
いられている動吸振部内蔵型圧電共振子28を、図5
(b)を参照して説明する。動吸振部内蔵型圧電共振子
28は、図5(b)に示す平面形状を有する圧電セラミ
ック板28aを用いて構成されている。この圧電セラミ
ック板28aでは、圧電セラミック板は中央に平面形状
が矩形の共振部28bが構成されている。共振部28b
では、図示の矢印P方向に分極処理されており、かつ両
主面に共振電極28cが形成されている(下面側の共振
電極については図示されず)。共振部28bの両主面の
共振電極28cから交流電圧を印加することにより、共
振部28bは幅振動モードで共振される。
【0027】他方、共振部28bの互いに対向している
側面中央には、細長い棒状の支持部28d,28eが連
結されており、支持部28d,28eの外側端にそれぞ
れ、動吸振部28f,28gが構成されている。動吸振
部28f,28gは、屈曲モードで振動するように構成
されており、共振部28bから伝達してきた振動によっ
て共振するように構成されている。従って、共振部28
bにおける共振は、動吸振部28f,28gまでの部分
に閉じ込められる。
【0028】また、動吸振部28f,28gの外側に
は、連結部28h,28iが連結されており、該連結部
28h,28iの外側端に保持部28j,28kが連結
されている。保持部28j,28kは、圧電共振子28
を他の部材と連結したり、機械的に保持するための部分
として設けられており、図示のように比較的大きな面積
を有する。
【0029】なお、図5(a)及び(b)に示した動吸
振部内蔵型圧電共振子26,28は、上記のように1枚
の圧電セラミック板を機械加工することにより形成され
てもよいが、各部分が別体で構成されており、相互に接
着剤等により連結されていてもよい。例えば、図5
(b)に示した圧電セラミック板28aに変えて、共振
部を構成する矩形の圧電セラミック板の側方に、上記支
持部28d,28e、動吸振部28f,28g、連結部
28h,28i及び保持部28j,28kを構成する各
部材を接着剤等により接着して一体化してもよい。後述
の第2の実施例以下の実施例で用いられる動吸振部内蔵
型圧電共振子においても、各圧電共振子を構成するため
の圧電セラミック板等は、本実施例と同様に、圧電セラ
ミック板を機械加工により形成したものであっても、あ
るいは複数の部材を連結して構成されていてもよいこと
を指摘しておく。
【0030】また、図5(b)において、共振部28b
の平面形状を正方形とし、正方形状の拡がり振動モード
を利用するように、動吸振部内蔵型圧電共振子28を構
成してもよい。
【0031】また、共振電極28cは、接続導電部28
lを介して保持部28kの上面に形成された電極28m
に電気的に接続されている。同様に、共振部28bの下
面に形成された共振電極についても、接続導電部を介し
て保持部28jの下面に形成された電極に電気的に接続
されている。
【0032】図3に戻り、上記動吸振部内蔵型圧電共振
子26と同一の構造を有する動吸振部内蔵型圧電共振子
27と、上記動吸振部内蔵型圧電共振子26,28が互
いの保持部の側面を絶縁性接着剤で接着することにより
一体化されており、かつ前述したスペーサ板29,30
をさらに側方に接合することにより、第1の共振プレー
ト22が構成されている。
【0033】共振プレート22においては、上面側に、
圧電共振子26〜28を後述のようにラダー型フィルタ
を構成するように電気的に接続するための電極22a〜
22dが形成されている。電極22aは、前述した圧電
共振子26の共振電極26f(図5(a)参照)に電気
的に接続されている。同様に、電極22cは、共振電極
26bに、電極22b,22dは、それぞれ、圧電共振
子27の側面に形成された一方の共振電極に電気的に接
続されている。また、圧電共振子28では、一方の共振
電極28cに接続されている電極28mが図示のように
共振プレート22の端縁に至るように形成されており、
同じく下面側の共振電極に電気的に接続される電極も共
振プレート22の下面において反対側の端縁に至るよう
に形成されている。
【0034】第2の共振プレート24では、圧電共振子
26と同一構造を有するすべり振動モードを利用した動
吸振部内蔵型圧電共振子31の両側に、動吸振部内蔵型
圧電共振子28と同様に構成された幅振動モードを利用
した動吸振部内蔵型圧電共振子32,33が接着されて
いる。また、これらの圧電共振子31〜33と厚みの等
しい絶縁性セラミックスもしくは合成樹脂等の適宜のあ
る程度の強度を有する絶縁性材料により構成されたスペ
ーサ34,35が、圧電共振子32,33の側方に接着
されている。スペーサ34,35は、図示のように、圧
電共振子32,33側の端縁に略コの字状の切欠34
a,35aを有する。切欠34a,35aは、圧電共振
子32,33の共振部及び動共振部の振動を妨げないた
めの空間を確保するために設けられている。
【0035】なお、圧電共振子31及び圧電共振子3
2,33の構造自体は、前述した圧電共振子26及び圧
電共振子28と同様であるため、その詳細な説明は省略
する。第2の共振プレート24においては、上面に、電
極24a,24bが異なる端縁に至るように形成されて
いる。電極24a,24bは、それぞれ、圧電共振子3
1の両側面に形成された共振電極の一方に電気的に接続
されている。また、圧電共振子32,33では、上面に
形成された共振電極32a,33aに電気的に接続され
た保持部上の電極32c,33dが共振プレート24の
異なる端縁に至るように形成されている。また、これら
の圧電共振子32,33の共振部の下面に形成された共
振電極については、下面において反対側の端縁に至る電
極に電気的に接続されている。
【0036】ケース基板21,25は、それぞれ、下面
及び上面に凹部21a,25aを有する。凹部21a,
25aは、積層された際に隣接する圧電共振子の共振部
や動吸振部の振動を妨げないように設けられている。ま
た、分離用スペーサ23においても、上面に凹部23a
が形成されており、図3では明確ではないが、下面側に
も凹部23aと同じ形状の凹部が形成されている。これ
らの凹部は、上下に配置される圧電共振子の共振部及び
動吸振部の振動を妨げないために設けられている。
【0037】もっとも、上述した凹部21a,23a,
25aを設けずに、平板状のケース基板21、分離用ス
ペーサ23及びケース基板25を用いてもよい。その場
合には、共振部及び動吸振部の振動を妨げないために、
凹部21a,23a,25aの深さに相当する厚みの矩
形枠状のスペーサを間に介在させたり、あるいは絶縁性
接着剤を矩形枠状に塗布することにより、同様の空間を
形成する必要がある。
【0038】ケース基板21,25及び分離用スペーサ
23は、ある程度の強度を有する絶縁性材料、例えばア
ルミナなどの絶縁性セラミックスもくしは合成樹脂等に
より構成することができる。
【0039】本実施例では、上述したケース基板21、
第1の共振プレート22,分離用スペーサ23、第2の
共振プレート24及びケース基板25を積層し、絶縁性
接着剤で接着することにより、積層構造を有するラダー
型フィルタとして一体化される。これを、図4を参照し
て説明する。
【0040】図4から明らかなように、本実施例のラダ
ー型フィルタ20では、矩形板状の複数の部材を積層し
た構造を有し、側面から上面及び下面に至るように端子
電極20a〜20lが形成されている。端子電極20a
〜20lは、導電ペーストを塗布し、焼き付けることに
より、あるいは蒸着、メッキもしくはスパッタリング等
により形成することができる。また、図3に示されてい
るように、ケース基板21の上面に、予め電極21bを
複数形成しておき、さらにケース基板25の下面にも同
様に複数の端子電極部分を形成しておき、しかる後、図
4に示されているように積層体の側面に電極材料を付与
することにより、側面から上面及び下面に至る端子電極
20a〜20lを形成してもよい。
【0041】上記のようにして得られたラダー型フィル
タでは、図6に示すように、端子電極20a〜20lを
結線し、端子電極20aを入力端とし、端子電極20
k,20jを出力端とし、端子電極20l,20f,2
0bを接地電位に接続することにより、図7に回路図で
示すラダー型フィルタとして動作させることができる。
【0042】本実施例のラダー型フィルタ20では、す
べり振動モードや幅振動モードを用いた動吸振部内蔵型
圧電共振子26〜28,31〜33を用いて直列共振子
及び並列共振子が構成されている。従って、音叉型圧電
共振子を用いたラダー型フィルタに比べて、通過帯域幅
を容易に拡げることができる。
【0043】しかも、各動吸振部内蔵型共振子では、動
吸振部までの部分において振動エネルギーが閉じ込めら
れるため、各動吸振部内蔵型共振子をその保持部を利用
して上述のように簡単に連結し、一体化することができ
る。
【0044】第2の実施例 図8は、第2の実施例のラダー型フィルタを説明するた
めの分解斜視図であり、図9は第2の実施例のラダー型
フィルタの外観を示す斜視図である。ラダー型フィルタ
40は、上から順に、ケース基板41、空洞形成用スペ
ーサ42、第1の共振プレート43、空洞形成用スペー
サ44、第2の共振プレート45、空洞形成用スペーサ
46、第3の共振プレート47、空洞形成用スペーサ4
8、第4の共振プレート49、空洞形成用スペーサ50
及びケース基板51を順に積層した構造を有する。
【0045】ケース基板41,51は、第1の実施例で
用いたケース基板21,25と同様の材料で構成されて
いる。もっとも、ケース基板41,51は、平板状の部
材で構成されており、第1の実施例のケース基板21,
25における凹部21a,25aは形成されていない。
従って、ケース基板41の下方に配置される第1の共振
プレート43の振動部分の振動を妨げないための空間を
形成するために、スペーサ42が挿入されている。同様
に、ケース基板51の上面側にも、第4の共振プレート
49の振動部分の振動を妨げないための空間を確保する
ために、空洞形成用スペーサ50が用いられている。
【0046】空洞形成用スペーサ42,50は、図示の
ように厚みの薄い矩形枠状の部材で構成されているが、
例えば合成樹脂やその他の適宜の絶縁性材料で構成する
ことができる。なお、他の空洞形成用スペーサ44,4
6,48についても、空洞形成用スペーサ42,50と
同様の材料で構成され得る。
【0047】第1の共振プレート43は、長さ振動モー
ドで振動する動吸振部内蔵型圧電共振子52を有する。
圧電共振子52は、図10(a)に平面図で示すよう
に、圧電セラミック板で構成されており、中央に長さ振
動モードで振動される共振部52aを有する。共振部5
2aは、細長い矩形板状の形状を有し、分極軸がその長
さ方向に沿うように分極処理されている。共振部52a
の長さ方向中央部には、共振部52aを支持する支持部
52b,52cが連なっている。支持部52b,52c
の外側端には、屈曲モードで共振し得るように構成され
た動吸振部52d,52eが構成されている。動吸振部
52d,52eは、共振部52aを共振させた際に漏洩
してきた振動により共振し、振動エネルギーの動吸振部
52d,52eよりも外側への漏洩を動吸振現象により
防止するように、その寸法が定められている。
【0048】動吸振部52d,52eの外側には、相対
的に幅の細い連結部52f,52gが連ねられており、
かつその外側に相対的に大きな面積の保持部52h,5
2iが連結されている。
【0049】上記保持部52h,52iに、動吸振部内
蔵型圧電共振子52と等しい厚みのスペーサ53,54
が接着され、一体化されることにより、第1の共振プレ
ート43が構成されている。この場合、共振部52aの
共振を妨げないための空間が形成されるように、上記保
持部52h,52iの寸法あるいはスペーサ53,54
の形状が選択されている。
【0050】上記共振部52aでは、共振部52aを励
振するための共振電極52j,52kが上面に形成され
ており、該共振電極52j,52kは、接続導電部を介
して保持部52h,52i上に形成された電極52m,
52nに電気的に接続されている。
【0051】他方、第2の共振プレート45は、動吸振
部内蔵型圧電共振子55の側方にスペーサ56,57を
接合した構造を有する。スペーサ56,57は、前述し
たスペーサ53,54と同様に構成されている。
【0052】圧電共振子55は、図10(b)に平面図
で示すように、中央に細長い矩形板状の共振部55aを
有する。共振部55aの側方には、支持部55b,55
cが連ねられており、支持部55b,55cの外側端に
動吸振部55d,55eが構成されており、共振部55
d,55eの側方に連結部55f,55gを介して相対
的に面積の大きな保持部55h,55iを形成した構造
を有する。従って、全体としての平面形状は、動吸振部
内蔵型圧電共振子52と同様である。
【0053】異なるところは、共振部55aの上面に全
面に共振電極55jが形成されており、下面にも同様に
全面に共振電極(図示されず)が形成されており、かつ
共振部55aにおいて圧電セラミック板が厚み方向に一
様に分極処理されていることにある。すなわち、この共
振部55aも、長さモードで振動するように構成されて
いる。
【0054】また、共振部55aの一方の共振電極55
jは、接続導電部を介して保持部55i上に形成された
電極55kに電気的に接続されており、下面に形成され
た共振電極は、接続導電部を介して保持部55hの下面
に形成された電極に電気的に接続されている。
【0055】図8に戻り、第3の共振プレート47は、
第1の共振プレート43に比べて保持部への電極の引き
出し方が異なるのみであるので、第3の共振プレート4
7を構成している動吸振部内蔵型圧電共振子58及びス
ペーサ59,60については、上記第1の共振プレート
43について行った説明を援用することにより省略す
る。
【0056】同様に、第4の共振プレート49について
も、第2の共振プレート45と保持部への電極の引き出
し方が異なるのみであるが簡単に説明すると、第4の共
振プレート49における、圧電共振子61の共振部61
aの上面に形成された共振電極61bに電気的に接続さ
れる保持部61d上の電極61cは、保持部61dの中
央部分に形成されている。一方、共振部61aの下面の
全面に形成された共振電極(図示されず)は、保持部6
1eの下面端部に形成された電極に電気的に接続されて
いる。
【0057】このように第3,第4共振子の引き出し電
極を第1,第2共振子と異ならせている目的は以下の通
りである。すなわち、端子電極40aにより図8中の電
極60mと61mが導通され、端子電極40dにより図
8中の電極52n,55k,60nが導通され、このこ
とにより、図11に示す2段型のラダーフィルタが構成
される。なお、電極40dはダミー電極ではあるが、上
記のような作用を有している。また、端子電極40fは
純粋なダミー電極である。
【0058】第2の実施例においても、第1の実施例と
同様に各部材を積層し、側面から上面及び下面に至るよ
うに端子電極を形成することにより、図9に示すように
2段型のラダー型フィルタ40として完成される。図9
において、40a〜40fは端子電極を示す。なお、図
9では、相対的に厚みの薄いスペーサ42,44,4
6,48の図示は省略されている。
【0059】従って、端子電極40cを入力端、端子電
極40aを出力端、端子電極40b,40eを接地電位
に接続することにより、図11に示すように2段型のラ
ダー型フィルタとして動作させることができる。
【0060】第3の実施例 図12は、第3の実施例に係るラダー型フィルタに用い
られるT型フィルタの分解斜視図であり、図13は該T
型フィルタの外観を示す斜視図である。
【0061】T型フィルタ70は、ケース基板71と、
共振プレート72と、ケース基板73とを積層すること
により構成されている。ケース基板71,73は、第1
の実施例のケース基板21,25と同様に構成されてい
る。すなわち、ケース基板73の上面には凹部73aが
形成されており、特に図示はされていないが、ケース基
板71の下面にも同様の凹部が形成されている。
【0062】他方、共振プレート72は、第1の実施例
で用いられた共振プレート22とほぼ同様に構成されて
いる。すなわち、中央に幅モードを利用した動吸振部内
蔵型圧電共振子28を配置し、その側方にすべりモード
を利用した動吸振部内蔵型圧電共振子26,27を接着
し、さらに外側にスペーサ29,30を接着した構造を
有する。もっとも、本実施例では、圧電共振子28の上
面においては、共振電極28cに接続される電極28m
が引き出された端縁側に、圧電共振子26,27の各一
方の共振電極に接続される電極72a,72bも引き出
されている。
【0063】また、図12において右側に破線で示すよ
うに、下面側においても、共振電極28nに電気的に接
続される電極28oが圧電共振子26,27の他方の共
振電極に電気的に接続される電極72c,72dと同一
端縁側に引き出されている。
【0064】図13から明らかなように、上記各部材を
積層して得られたラダー型フィルタ70では、上記電極
28m,72a〜72dが形成されている位置に応じ
て、端子電極70a〜70fが形成されている。従っ
て、端子電極70cを入力端、端子電極70bを接地電
位に接続されるようにし、端子電極70aを出力端と
し、端子電極70d〜70fを共通接続することによ
り、図14に示すT型のフィルタが構成される。
【0065】上記フィルタ70は、図15及び図16を
参照して示すπ型フィルタと接続されて、3段のラダー
型フィルタを構成する。このπ型フィルタを、図15及
び図16を参照して説明する。
【0066】π型フィルタ80は、ケース基板81、共
振プレート82及びケース基板83を積層した構造を有
する。ケース基板81,83は、図12に示したケース
基板71,73と同様に構成されている。すなわち、ケ
ース基板81の下面に凹部が、ケース基板83の上面に
凹部83aが形成されている。
【0067】他方、共振プレート82は、第1の実施例
の共振プレート24とほぼ同様に構成されている。異な
るところは、幅モードを利用した動吸振部内蔵型圧電共
振子32,33の上面の共振電極32a,33aが何れ
も、共振プレート82の一方端縁側に引き出されてお
り、図15に破線で右側に示すように、下面の共振電極
についても、何れもが共振プレート82の他方の端縁側
に引き出されていることにある。その他の点について
は、図3の共振プレート24と同様であるため、相当の
部分については相当の参照番号を付することによりその
説明は省略する。
【0068】図16に示すように、このπ型フィルタ8
0において、側面に端子電極80a〜80fを形成し、
端子電極80a,80bを共通接続し、出力端とし、端
子電極80c,80dを接地電位に接続し、端子電極8
0g,80fを共通接続して入力端とすることにより、
図16に示すπ型フィルタが構成される。
【0069】従って、上記T型フィルタ70の出力端と
π型フィルタ80の入力端とを接続することにより、3
段のラダー型フィルタが構成される。言い換えれば、T
型フィルタ70とπ型フィルタ80とを接続することに
より、第1の実施例のラダー型フィルタと同じ段数のラ
ダー型フィルタを構成することができる。
【0070】第4の実施例 第4の実施例のラダー型フィルタは、図18及び図19
を参照して示すT型フィルタ90と、図20及び図21
を参照して説明するπ型フィルタ100とを接続するこ
とにより構成され、第3の実施例と同様に3段のラダー
型フィルタを構成するものである。
【0071】図18及び図19に示すT型フィルタ90
は、第3の実施例のT型フィルタ70の場合と同様に、
ケース基板71,73と、共振プレート92とを積層し
た構造を有する。共振プレート92では、中央に幅モー
ドを利用した動吸振部内蔵型圧電共振子93が配置され
ている。この圧電共振子93は、第1の実施例で用いら
れた幅モードを利用した動吸振部内蔵型圧電共振子28
と同様の構造を有する。
【0072】圧電共振子93の側方には、すべりモード
を利用した動吸振部内蔵型圧電共振子94,95が保持
部同士を接着することにより接合されている圧電共振子
94は、圧電セラミック板を機械加工することにより図
示の形状とされており、中央に矩形板状の共振部94a
を有する。共振部94aでは、その分極軸方向が圧電板
の長さ方向に沿うように分極処理されている。共振部9
4aには、上面において、対向する一対の端縁に沿うよ
うに、共振電極94b,94cが形成されている。従っ
て、共振電極94b,94cから交流電圧を印加するこ
とにより、すべり振動モードで共振部94aが共振す
る。
【0073】また、図18の右方に下面の電極形状を示
す図において、共振子94の輪かくが破線で示されてい
るが、この図を参照して共振子94の形状を説明する。
共振部94aには、相対的に幅の狭い支持部94d,9
4eが連結されており、該支持部94d,94eの外側
端に動吸振部94f,94gが構成されている。また、
動吸振部94f,94gの外側の側面に、連結部94
h,94iを介して保持部94j,94kが連ねられて
いる。共振部94aの外側の各部分の詳細は、圧電共振
子28と同様である。
【0074】また、他方のすべりモードを利用した圧電
共振子95についても、圧電共振子94と同一に構成さ
れている。上記圧電共振子94,95の外側には、スペ
ーサ96,97が貼り合わされている。スペーサ96,
97は圧電共振子93〜95と等しい厚みを有するよう
に構成されており、かつ圧電共振子94,95側に切欠
96a,97aを有する。この切欠96a,97aは、
圧電共振子94,95の振動部分の振動を妨げないため
に設けられている。
【0075】上記共振プレート92をケース基板71,
73で挟持するように積層し、端面に端子電極90a〜
90fを形成することにより、第3の実施例のT型フィ
ルタ70と同様のT型フィルタを得ることができる(図
19)。すなわち、端子電極90cを入力端、端子電極
90d〜90fを共通接続し、端子電極90bを接地電
位に接続し、端子電極90aを出力端とすることによ
り、T型フィルタとして動作させることができる。
【0076】他方、π型フィルタ100は、第3の実施
例におけるπ型フィルタ80とほぼ同様に構成されてい
る。すなわち、ケース基板81,83間に共振プレート
101を介在させて積層することにより構成されてい
る。共振プレート101が、共振プレート82と異なる
ところは、中央に、すべり振動モードを用した動吸振部
内蔵型圧電共振子102を用いたことにある。動吸振部
内蔵型圧電共振子102は、T型フィルタ90に用いた
動吸振部内蔵型圧電共振子94と同様に構成されてい
る。
【0077】図21に示すように、上記ケース基板8
1、共振プレート101及びケース基板83を積層して
得られた積層体に端子電極100a〜100fを形成す
ることにより、π型フィルタが構成される。すなわち、
端子電極100a,100bを共通接続して出力端と
し、端子電極100c,100dを接地電位に接続し、
端子電極100e,100fを共通接続し、入力端とす
ることにより、π型フィルタとして動作させることがで
きる。よって、第3の実施例の場合と同様に、T型フィ
ルタ90とπ型フィルタ100とを接続することによ
り、3段のラダー型フィルタを構成することができる。
【0078】第5の実施例 図22は、第5の実施例に係る1段のラダー型フィルタ
を示す分解斜視図、図23はその外観を示す斜視図であ
る。
【0079】本実施例のラダー型フィルタ110では、
ケース基板111、共振プレート112、空洞形成用ス
ペーサ113、共振プレート114及びケース基板11
5が積層されている。
【0080】ケース基板115の上面には凹部115a
が、ケース基板111の下面にも同じような凹部が形成
されており、それによって積層される共振プレートの振
動部分の振動を妨げないための空間が確保されている。
また、空洞形成用スペーサ113を間に介在させること
により、共振プレート112,114の振動部分の振動
を妨げないための空間が構成される。
【0081】上記ケース基板111,115及び空洞形
成用スペーサ113の詳細は、第1の実施例に用いたケ
ース基板及び空洞形成用スペーサと同様にして構成され
るので、その詳細な説明は省略する。
【0082】共振プレート112は、図5(a)に示し
た動吸振部内蔵型圧電共振子26の両側にスペーサ11
6,117を貼り合わせた構造を有する。スペーサ11
6,117は、圧電共振子26側の側面に切欠116
a,117aを有し、それによって圧電共振子26の振
動部分の振動が妨げないようにされている。
【0083】他方、共振プレート114は、共振電極の
引き出されている部分の電極の形成位置が若干異なるこ
とを除いては、図5(b)に示した圧電共振子28と同
一の圧電共振子28の側方にスペーサ118,119を
貼り合わせることにより構成されている。スペーサ11
8,119は、スペーサ116,117と同様に、圧電
共振子28側に切欠118a,119aを有する。
【0084】なお、図22では、必ずしも明確ではない
が、圧電共振子28では、共振部28bの下面にも共振
電極が形成されており、該共振電極に電気的に接続され
た電極が共振プレート114の端縁114a側に至るよ
うに形成されている。
【0085】本実施例のラダー型フィルタ110では、
上記各部材を積層し、図23に示すように端子電極11
0a,110b,110cを側面に形成することにより
完成される。すなわち、端子電極110aを接地電位に
接続し、端子電極110bを入力端、端子電極110c
を出力端とすることにより、図24に示すように1段の
ラダー型フィルタを構成することができる。
【0086】また、上記共振プレート112,114を
それぞれ2枚以上積層することにより、2段以上のラダ
ー型フィルタも容易に構成することができる。
【0087】第6の実施例 第6の実施例のラダー型フィルタ120を、図25及び
図26を参照して説明する。
【0088】第5の実施例では、すべりモードを利用し
た動吸振部内蔵型圧電共振子26と、幅モードを利用し
た動吸振部内蔵型圧電共振子28とが異なる共振プレー
ト112,114に構成されていたが、本実施例では、
両圧電共振子26,28が1枚の共振プレート121と
して一体化されている。すなわち、圧電共振子26,2
8がスペーサ122を介して接着されており、かつ圧電
共振子28の側方にスペーサ123が、圧電共振子26
の外側にはスペーサ124が接合されて、共振プレート
121が構成されている。他方、共振プレート121
を、上下からケース基板125,126で挟持し積層す
ることにより、図26に示す積層体が得られる。
【0089】この積層体の対向端面に端子電極120a
〜120dを形成することにより、1段のラダー型フィ
ルタが構成される。すなわち、端子電極120aを接地
電位に接続し、端子電極120bを入力端とし、端子電
極120c,120dを共通接続し出力端とすることに
より、図27に示すように1段のラダー型フィルタが構
成される。また、上記共振プレート121を複数枚、間
に空洞形成用スペーサを介して積層することにより、2
段以上のラダー型フィルタも容易に構成し得る。
【0090】第7の実施例 図28は、第7の実施例に係るラダー型フィルタを説明
するための分解斜視図であり、図29は該ラダー型フィ
ルタの外観を示す斜視図である。
【0091】ラダー型フィルタ130は、ケース基板1
31、空洞形成用スペーサ132、第1の共振プレート
133、空洞形成用スペーサ134、第2の共振プレー
ト135、空洞形成用スペーサ136及びケース基板1
37を積層した構造を有する。
【0092】ケース基板131,137は、平板状の絶
縁性セラミックスもしくは合成樹脂等により構成されて
おり、空洞形成用スペーサ132,134,136は、
第2の実施例で用いた空洞形成用スペーサと同様に構成
されている。
【0093】第1の共振プレート133は、幅モードを
利用した動吸振部内蔵型圧電共振子138,139をそ
の保持部同士を接着することにより一体化し、さらに外
側にスペーサ140,141を貼り合わせた構造を有す
る。
【0094】圧電共振子138は、第1の実施例で用い
た幅モードを利用した動吸振部内蔵型圧電共振子28と
同様に構成されている。また、同じく幅モードを利用し
た、但し縦効果を利用した動吸振部内蔵型圧電共振子1
39は、圧電共振子138と同様の平面形状を有する圧
電セラミック板において、図28の右側に示すように共
振部の下面において対向する一対の端縁に共振電極13
9a,139bを形成することにより構成されている。
また、分極方向は図中の矢印で示される。従って、共振
電極139a,139b間に交流電圧を印加することに
より、圧電縦効果を利用した幅モード共振子として動作
する。なお、共振電極139a,139bは、それぞ
れ、共振プレート133の異なる対向端縁に引き出され
ている。
【0095】第2の共振プレート135は、第1の共振
プレート133と同様に、幅モード利用した横効果の動
吸振部内蔵型圧電共振子142と、縦効果を利用した動
吸振部内蔵型圧電共振子143とをその保持部同士を貼
り合わせることにより、さらに両側にスペーサ144,
145を貼り合わせることにより構成されている。もっ
とも、第2の共振プレート135では、縦効果を利用し
た動吸振部内蔵型圧電共振子143において、一対の共
振電極143a,143bが共振プレート135の上面
側に形成されている。
【0096】本実施例のラダー型フィルタ130は、上
述した各部材を積層し、得られた積層体の両端面に、図
29に示す端子電極130a〜130fを形成すること
により得られる。
【0097】すなわち、端子電極130cを入力端と
し、端子電極130a,130dを共通接続し出力端と
し、端子電極130e,130fを共通接続し、端子電
極130bを接地電位に接続することにより、図30に
示す2段のラダー型フィルタが構成される。
【0098】第8の実施例 第8の実施例に係るラダー型フィルタ150の構造を、
図31に分解斜視図で、図32に外観斜視図で示す。
【0099】本実施例は、第7の実施例のラダー型フィ
ルタの変形例に相当する。従って、異なる部分について
のみ、説明することにする。第1の共振プレート151
は、圧電縦効果を利用した幅モードの動吸振部内蔵型圧
電共振子153,154をその保持部同士を接着するこ
とにより一体化した構造を有する。この圧電共振子15
3,154の構造は、第7の実施例で用いた圧電共振子
143と同様である。
【0100】他方、第2の共振プレート152では、圧
電横効果を利用した幅モードの動吸振部内蔵型圧電共振
子155,156がその保持部同士を接着することによ
り一体化されている。
【0101】この圧電共振子155,156は、第7の
実施例において用いた圧電共振子138と同様に構成さ
れている。上記第1の共振プレート151では、一方端
縁に沿って上面側に電極151a,151bが形成され
ており、電極151a,151bは、それぞれ、圧電共
振子153,154の一方の共振電極に電気的に接続さ
れている。他方、共振プレート151の他方端縁に沿う
ように電極151cが形成されており、電極151c
は、圧電共振子153,154の他方の共振電極にそれ
ぞれ電気的接続されている。
【0102】また、共振プレート152においては、圧
電共振子155,156の共振電極155a,156a
に電気的に接続される電極152aが共振プレート15
2の一方端縁に沿うように形成されている。他方、共振
プレート152の下面においては、圧電共振子155,
156の下面側の共振電極に電気的に接続される電極1
52b,152cが、それぞれ、共振プレート152の
他方端縁に沿うように形成されている。
【0103】なお、157,158はケース基板を、1
59a〜159cは空洞形成用スペーサを示す。上記各
部材を積層して得られた積層体に、図32に示すように
端子電極150a〜150fを形成することにより、第
8の実施例のラダー型フィルタ150が得られる。
【0104】ラダー型フィルタ150では、第7の実施
例と同様に端子電極を接続することにより、第7の実施
例と同様に2段のラダー型フィルタとして動作させるこ
とができる。
【0105】第9の実施例 図33は、第9の実施例に係るラダー型フィルタを説明
するための分解斜視図であり、図34は該ラダー型フィ
ルタの外観を示す斜視図である。
【0106】本実施例のラダー型フィルタ160は、第
1,第2の共振プレートの構造が異なることを除いて
は、第7の実施例と同様に構成されている。図33を参
照して、第1の共振プレート161は、すべりモードを
利用した動吸振部内蔵型圧電共振子162と、幅モード
を利用した動吸振部内蔵型圧電共振子163とをその保
持部同士を接着することにより一体化されている。圧電
共振子162,163の外側には、スペーサ164,1
65が貼り合わされている。
【0107】圧電共振子162は、第1の実施例で用い
たすべりモードを利用した圧電共振子26(図5(a)
参照)と同様に構成されている。この圧電共振子162
の一方側面に形成された共振電極は、共振プレート16
1の一方端縁に沿うように形成された電極161aに電
気的に接続されている。他方、他方側面に形成された共
振電極は、共振プレート161の他方端縁に沿うように
形成された電極161bに電気的に接続されている。
【0108】また、幅モードを利用した動吸振部内蔵型
圧電共振子163は、第7の実施例で用いた圧電共振子
138と同様に構成されている。この圧電共振子163
の上面の共振電極163aは、電極161cに電気的に
接続されている。電極161cは、電極161bと同じ
端縁に沿うように形成されている。
【0109】他方、図33の右側に破線で示すように、
共振プレート161の下面側においては、圧電共振子1
63の下面に形成された共振電極163bが、共振プレ
ート161の一方端縁に沿うように形成された電極16
1dに電気的に接続されている。
【0110】第2の共振プレート166は、上記第1の
共振プレート161を反転させた構造に相当する。すな
わち、すべりモードを利用した動吸振部内蔵型圧電型共
振子167、幅モードを利用した動吸振部内蔵型圧電共
振子168を保持部同士を接着させて一体化し、外側に
スペーサ169a,169bを貼り合わせた構造を有す
る。
【0111】第1の共振プレート161を反転させたも
のに相当するため、両主面に形成される電極形状は、第
1の共振プレート161と上下が逆とされている。上記
各部材を積層し、得られた積層体に、端子電極160a
〜160fを形成することにより、図34に示すラダー
型フィルタ160が得られる。本実施例においても、第
7の実施例と同様に、端子電極160a,160dを出
力端とし、端子電極160cを入力端とし、端子電極1
60bを接地電位に接続し、端子電極160e,160
fを共通接続することにより、2段のラダー型フィルタ
として動作させることができる。
【0112】第10の実施例 前述してきた第1〜第9の実施例では、動吸振部内蔵型
圧電共振子をその主面が水平方向となるように複数の部
材を積層して積層型のラダー型フィルタが構成されてい
た。しかしながら、本発明のラダー型フィルタは、圧電
共振子の主面が水平方向を向くように複数積層した構造
を有するものに限らない。第10の実施例はこのように
複数の圧電共振子を主面が垂直方向を向くように積層し
た構造の例である。
【0113】図35を参照して、ラダー型フィルタ17
0では、圧電横効果を利用した幅モードの動吸振部内蔵
型圧電共振子171,173と、圧電縦効果を利用した
幅モードの動吸振部内蔵型圧電共振子172,174と
が、図示のように交互にスペーサ175を介して横方向
に積層される。なお、圧電共振子171の外側及び圧電
共振子174の外側には、それぞれ、略コの字状のスペ
ーサ176,177が貼り合わされる。
【0114】なお、上記複数のスペーサ175及びスペ
ーサ176,177は、各圧電共振子の保持部に接着さ
れる。従って、スペーサ175,176,177を用い
て複数の圧電共振子171,174を接着し一体化した
構造において、各圧電共振子171〜174の共振部及
び動吸振部の振動が妨げられることはない。
【0115】本実施例では、上述した圧電共振子171
〜174をスペーサ175〜177とともに接着し一体
化した構造体の上面及び下面にケース基板178,17
9が積層される。
【0116】このようにして得られたラダー型フィルタ
170の外観を図36に示す。外部との接続は、得られ
た積層体の端面に形成された端子電極170a〜170
d,170e〜170hを利用して行われる。すなわ
ち、端子電極170a,170gを接地電位に接続し、
端子電極170b〜170dを共通接続し、端子電極1
70e,170fを共通接続して出力端とし、端子電極
170hを入力端とすることにより、2段のラダー型フ
ィルタが構成される。
【0117】第11の実施例 上述してきた実施例では、動吸振部を有する複数の圧電
共振子を用いてラダー型フィルタが構成されていたが、
本発明のラダー型フィルタでは、少なくとも1つの圧電
共振子が動吸振部内蔵型圧電共振子により構成されてお
りさえすればよい。このような実施例を、図37及び図
38を参照して説明する。
【0118】第11の実施例に係るラダー型フィルタ1
80では、共振プレート181の上下にケース基板18
2,183が積層される。ケース基板182,183
は、前述した第1の実施例で用いたケース基板と同様に
構成されている。
【0119】共振プレート181では、動吸振部内蔵型
圧電共振子184,185と、動吸振部を有しない通常
のTSモードを利用した厚みすべり振動モードの圧電共
振子186,187とが、空洞形成用スペーサ188,
189,190を介して横方向に積層されている。スペ
ーサ188〜190は、絶縁性セラミックスまたは合成
樹脂よりなり、各圧電共振子の両端近傍に接着されてい
る。
【0120】また、最外側には、スペーサ191,19
2が貼り合わされており、それによって共振プレート1
81が構成されている。スペーサ191,192につい
ても、絶縁性セラミックスもしくは合成樹脂等により構
成することができ、圧電共振子181,187の一方主
面側において、両端近傍に接着されている。
【0121】ところで、すべり振動モードを利用した動
吸振部内蔵型圧電共振子184は、図38に示すよう
に、矩形板状の圧電セラミック板184aの一方主面に
共振電極184bを形成した構造を有する。共振電極1
84bは、図示されている側主面において圧電セラミッ
ク板184aの一方端近傍に形成された電極184cに
電気的に接続されている。また、本実施例では、圧電セ
ラミック板184aにおいて、2本の横方向に延びる溝
184d,184eが形成されており、該溝184d,
184e間に電極184fが、溝184eと圧電セラミ
ック板184aの他方端との間に電極184g,184
hが形成されている。この構造は、圧電セラミック板1
84aにおいて、両端に等しい面積の電極184c,1
84hを形成し、両者を結ぶように細長い電極を形成し
た後、上記溝184d,184eをダイシング等により
形成することにより得られる。
【0122】他方、圧電セラミック板184aの他方端
面においても同様に、但し溝184d,184eとは、
圧電セラミック板184aの長さ方向中央部分を介して
反対側に2本の溝184i,184jを形成することに
より、共振電極及び共振電極に連なる電極が形成されて
いる。
【0123】従って、圧電セラミック板184aを介し
て両側の共振電極が重なり合う部分、すなわち溝184
dと184iとで挟まれる部分がすべり振動モードで共
振する共振部として構成されている。
【0124】また、上記溝184d,184e間の圧電
セラミックス部分及び溝184i,184j間の圧電セ
ラミックス部分が、それぞれ動吸振部を構成する。な
お、TSモードを利用した公知のすべり振動モードの圧
電共振子186,187は、矩形板状の圧電セラミック
板の中央部分で圧電セラミック板を介して重なり合う一
対の共振電極を形成した周知の電極構造を有するように
構成されている。もっとも、両主面の共振電極は、それ
ぞれ異なる端部に引き出されている。
【0125】本実施例のラダー型フィルタ180は、上
記共振プレート181の上下にケース基板182,18
3を接着することにより構成され、得られた積層体の対
向端面に所定の端子電極を形成することにより、前述し
た実施例と同様に動吸振部内蔵型圧電共振子を用いたラ
ダー型フィルタを構成することができる。本実施例にお
いても、動吸振部内蔵型圧電共振子を用いてラダー型フ
ィルタが構成されているため、圧電音叉型共振子を用い
たラダー型フィルタに比べて帯域幅を拡げることが可能
となる。
【0126】なお、上述してきた各実施例のラダー型フ
ィルタでは、少なくとも1個の動吸振部内蔵型圧電共振
子の側方にスペーサ板を接合することにより共振プレー
トを構成していた。しかしながら、例えば図3に示した
共振プレート22では、矢印Aで示す接合部分が存在す
ることを避けられない。すなわち、上記のように、各圧
電共振子26〜28同士の接合部分及び圧電共振子2
6,27とスペーサ板29,30との接合部分が存在す
る。
【0127】従って、ラダー型フィルタにおいて、上述
した接合部分Aの気密性が十分でない場合、湿気等の侵
入により耐湿性が低下するおそれがある。そこで、好ま
しくは、上記圧電共振子26〜28及びスペーサ場2
9,30を同一材料により一体的に形成することによ
り、接合部分Aをなくすことができ、それによって耐湿
性などの耐環境特性を高めることができる。このような
例を、図39に示す。
【0128】図39に示したラダー型フィルタでは、第
1の実施例のラダー型フィルタで用いられていた共振プ
レート22,24が、それぞれ、上記のように同一材料
を用いて機械的に構成されている。すなわち、共振プレ
ート222は、図3に示した圧電共振子26〜28及び
スペーサ板29,30を一体化した構造を有する。同様
に、共振プレート224においても、図3に示した圧電
共振子31〜33及びスペーサ板34,35を一体化し
た構造を有する。従って、共振プレート222,224
では、図3に示した接合部分Aのような接着剤による接
合部分が存在しないため、耐環境特性を高めることがで
きる。なお、図39においては、上記接合部分Aを除い
たことを除いては、図3に示した実施例と同様に構成さ
れているため、相当の部分については、相当の参照番号
を付することとする。
【0129】また、上記のような共振プレート222,
224は、例えば共振プレート222,224の外形に
応じた矩形の圧電セラミック板を用意し、レーザ等によ
りくり抜き加工し、所定の電極を上面及び下面に形成す
ることにより得ることができる。
【0130】また、上述してきた実施例では、共振部は
圧電板により構成されていたが、圧電共振部は、圧電材
料と他の材料とを複合化した複合材料により構成するこ
ともできる。例えば、金属板や半導体板の上面及び/ま
たは下面に圧電薄膜を形成し、それによって各共振部を
構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のラダー型フィルタを説明するための分解
斜視図。
【図2】従来のラダー型フィルタの回路構成を示す図。
【図3】第1の実施例のラダー型フィルタの分解斜視
図。
【図4】第1の実施例のラダー型フィルタの外観を示す
斜視図。
【図5】(a)及び(b)は、第1の実施例に用いられ
る動吸振部内蔵型圧電共振子を説明するための各斜視
図。
【図6】第1の実施例において端子電極の結線状態を説
明するための模式的平面図。
【図7】第1の実施例のラダー型フィルタの回路構成を
示す図。
【図8】第2の実施例のラダー型フィルタを説明するた
めの分解斜視図。
【図9】第2の実施例のラダー型フィルタの外観を示す
斜視図。
【図10】(a)及び(b)は、それぞれ、第2の実施
例で用いられる長さモードを利用した動吸振部内蔵型圧
電共振子を説明するための各平面図。
【図11】第2の実施例のラダー型フィルタの回路構成
を示す図。
【図12】第3の実施例のラダー型フィルタを構成する
のに用いられるT型フィルタの分解斜視図。
【図13】T型フィルタを示す斜視図。
【図14】T型フィルタの回路構成を示す図。
【図15】第3の実施例において用いられるπ型フィル
タの説明するための分解斜視図。
【図16】図15に示したπ型フィルタの外観を示す斜
視図。
【図17】π型フィルタの回路構成を示す図。
【図18】第4の実施例に用いられるT型フィルタの分
解斜視図。
【図19】T型フィルタを示す斜視図。
【図20】第4の実施例で用いられるπ型フィルタを説
明するための分解斜視図。
【図21】π型フィルタを示す斜視図。
【図22】第5の実施例のラダー型フィルタを示す分解
斜視図。
【図23】第5の実施例のラダー型フィルタの斜視図。
【図24】第5の実施例のラダー型フィルタの回路構成
を示す図。
【図25】第6の実施例に係るラダー型フィルタを説明
するための分解斜視図。
【図26】第6の実施例のラダー型フィルタを示す斜視
図。
【図27】第6の実施例のラダー型フィルタの回路構成
を示す図。
【図28】第7の実施例のラダー型フィルタを説明する
ための分解斜視図。
【図29】第7の実施例のラダー型フィルタの外観を示
す図。
【図30】第7の実施例のラダー型フィルタの回路構成
を示す図。
【図31】第8の実施例のラダー型フィルタを説明する
ための分解斜視図。
【図32】第8の実施例のラダー型フィルタを説明する
ための斜視図。
【図33】第9の実施例に係るラダー型フィルタを説明
するための分解斜視図。
【図34】第9の実施例のラダー型フィルタの外観を示
す斜視図。
【図35】第10の実施例のラダー型フィルタを説明す
るための分解斜視図。
【図36】第10の実施例に係るラダー型フィルタを示
す斜視図。
【図37】第11の実施例のラダー型フィルタを説明す
るための分解斜視図。
【図38】第11の実施例に用いられる動吸振部内蔵型
圧電共振子を示す斜視図。
【図39】第1の実施例の変形例であり、共振プレート
を一体的な材料で構成したラダー型フィルタを説明する
ための分解斜視図。
【符号の説明】
20…ラダー型フィルタ 22,23…共振プレート 26,27,31…すべりモードを利用した動吸振部内
蔵型圧電共振子 28,32,33…幅モードを利用した動吸振部内蔵型
圧電共振子 28a…圧電セラミック板 28b…共振部 28d,28e…支持部 28f,28g…動吸振部 28h,28i…連結部 28j,28k…保持部 40…ラダー型フィルタ 52…動吸振部内蔵型圧電共振子 52a…共振部 52b,52c…支持部 52d,52e…動吸振部 52f…連結部 52g,52h…保持部 61…動吸振部内蔵型圧電共振子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03H 9/00 - 9/215 H03H 9/54 - 9/60

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直列腕を構成する少なくとも1個の直列
    共振子と、 並列腕を構成する少なくとも1個の並列共振子とを備
    え、 前記直列共振子及び並列共振子のうち、少なくとも1個
    の共振子が、平面形状が矩形または正方形の圧電板と、
    該圧電板に形成された複数の共振電極とを有する圧電
    振部と、圧電共振部に連結されており、かつ細長い棒状
    支持部と、前記支持部に連結されており、支持部の延
    びる方向に対して直交する方向に延ばされており、かつ
    圧電共振部から伝達されてきた振動により屈曲モードで
    共振して該振動を減衰させる動吸振部と、前記動吸振部
    の外側に連結された連結部と、該連結部の外側に連結さ
    れた連結部よりも大きな面積を有する保持部とを有する
    動吸振部内蔵型共振子により構成されている、ラダー型
    フィルタ。
  2. 【請求項2】 前記支持部が、前記共振部の両側に連結
    されており、両側に連結された各支持部に動吸振部が連
    結されており、かつ各動吸振部に連結部及び保持部が連
    結されている、請求項1に記載のラダー型フィルタ
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