JP3141481B2 - ウエハ受け渡し装置、および基板の受け渡し方法 - Google Patents

ウエハ受け渡し装置、および基板の受け渡し方法

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JP3141481B2 JP398492A JP398492A JP3141481B2 JP 3141481 B2 JP3141481 B2 JP 3141481B2 JP 398492 A JP398492 A JP 398492A JP 398492 A JP398492 A JP 398492A JP 3141481 B2 JP3141481 B2 JP 3141481B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ウエハやウエハキャ
リヤを載せる搬送台と半導体処理装置との間でウエハや
ウエハキャリヤなどの受け渡しを行なうウエハ受け渡し
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のウエハ受け渡し装置は、
ウエハやウエハキャリヤなどを載せる搬送台と、この搬
送台に設けられたアームとを備えている。
【0003】この受け渡し装置は、各半導体処理装置と
の間でウエハやウエハキャリヤなどの受け渡しを行な
う。
【0004】半導体処理装置にウエハキャリヤを渡す場
合、所定の位置に配設された搬送台上にウエハキャリヤ
が載置されるとアームが作動し、搬送台上のウエハキャ
リヤを、防振台上に載せた半導体処理装置のキャリヤテ
ーブル上に平行移動させる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、防振台はエ
アサスペンションなどにより振動を吸収する台であるか
ら、例えば半導体処理装置のステージを移動させると防
振台が振動するが、このとき搬送台から防振台上に設け
られているキャリヤテーブル上にウエハキャリヤが平行
移動されると、振動により生じたキャリヤテーブルと搬
送台との段差にウエハキャリヤが突き当たり、それによ
りウエハキャリヤが破損したり、ごみが発生したり、あ
るいはキャリヤテーブルの所定位置にウエハキャリヤが
載らないために識別センサが働かなくなって、半導体処
理装置の誤作動を引き起こすといった問題があった。
【0006】この発明はこのような事情に鑑みてなされ
たもので、その課題は防振台の振動に応じて搬送台の高
さと傾きとを調節し、防振台上に設けられているキャリ
ヤテーブルと搬送台とを面一に保ち得るウエハ受け渡し
装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、この発明のウエハ受け渡し装置は、防振台(1)に
載置された半導体処理装置にウエハを搬送するために、
上記防振台とは別個に設置された搬送台(6)を有する
ウエハ受け渡し装置において、前記半導体処理装置を載
せる防振台の振動を検出する防振台振動検出手段(3、
4、5、10)と、前記搬送台の高さ及び傾きを調節す
る搬送台調節手段(9)と、前記防振台の振動時の変位
量に応じて前記搬送台の制御量を演算する制御量演算手
段(11)と、前記制御量に基づいて前記搬送台調節手
段の調節量を制御する搬送台制御手段(12)とを備え
ている。また上述の課題を解決するための、この発明の
基板受け渡し方法は、基板(ウエハ)に処理を施す処理
装置の基板保持部と基板の受け渡しを行う基板受け渡し
方法であって、基板保持部を支持する防振台(1)の変
位に応じて、基板を搬送するための搬送部(6)の高さ
及び傾きを調整するようにした。
【0008】
【作用】防振台振動検出手段により防振台の振動を検出
し、その防振台の振動時の変位量に応じて搬送台の制御
量を制御量演算手段が演算し、その制御量に基づいて搬
送台調節手段の調節量を搬送台制御手段が制御するの
で、搬送台は防振台の振動に追従し、搬送台と防振台上
に設けられているキャリヤテーブルとが面一に保たれ
る。
【0009】
【実施例】次に、この発明の実施例を図面に基づいて説
明する。
【0010】なお、本発明は防振台の振動に応じて搬送
台の高さと傾きを調節し、搬送台と防振台上に設けられ
ているキャリヤテーブルとの面一化を行うものである
が、本実施例においては、説明の便宜上、搬送台と防振
台との面一化について述べる。
【0011】図1は、この発明の一実施例に係るウエハ
受け渡し装置を説明するための概略構成図である。図中
1は半導体処理装置(図示せず)を載せる防振台であ
り、6はウエハやウエハキャリヤ(図示せず)などを載
せる搬送台である。
【0012】前記半導体処理装置としては、ステッパ
(縮小投影型露光装置)等の半導体製造装置や、電子線
測長機等の半導体測定装置などがある。
【0013】前記防振台1の下にはエアサスペンション
2a,2b,2c,2d及びリニアポテンショメータ
(防振台振動検出手段)3,4,5が配設されている。
エアサスペンション2a,2b,2c,2dは防振台1
を支持し、設置面から半導体処理装置へ伝わる振動を抑
える。リニアポテンショメータ3,4,5は、基準面
(無振動時の防振台1の表面)からの防振台1の高さの
変位量を電圧値に変換する。
【0014】前記搬送台6の下にはリニアアクチュエー
タ7,8,9が配設され、搬送台6の高さ及び傾きを調
節する。
【0015】リニアポテンショメータ3,4,5は変位
量検出回路10に接続され、この変位量検出回路10は
防振台1の高さの変位量を演算する。リニアポテンショ
メータ3,4,5と変位量検出回路10とで防振台振動
検出手段を構成する。変位量検出回路10は制御量演算
回路(制御量演算手段)11に接続され、制御量演算回
路11は変位量検出回路10の演算値から搬送台6の制
御量である重心の高さ及び傾きを演算する。この制御量
演算回路11は搬送台制御回路(搬送台制御手段)12
に接続され、搬送台制御回路12は搬送台6の制御量か
らリニアアクチュエータ(搬送台調節手段)7,8,9
のストローク量(調節量)を演算する。
【0016】図2は防振台1、リニアポテンショメータ
3,4,5、搬送台6及びリニアアクチュエータ7,
8,9の位置関係を座標軸とともに示した斜視図であ
り、図3はその平面図である。
【0017】座標軸については垂直方向にZ軸が、水平
方向にX軸及びY軸がそれぞれ定められている。X軸及
びY軸は互いに直交し、Z軸はX軸及びY軸のそれぞれ
と直交する。座標の原点Oは防振台1の短辺Ta2の中点
に設定され、X軸は長辺Na1,Na2,Nb1,Nb2と平行
の関係にあり、Y軸は短辺Ta1,Ta2,Tb1,Tb2と平
行の関係にある。
【0018】前記リニアポテンショメータ3はX軸上の
点rに、リニアポテンショメータ4,5はY軸に平行な
直線上の点s,点tにそれぞれ配置されている。ここ
で、点r及び点sの距離と、点r及び点tの距離とを互
いに等しくすると、各点r,s,tを結ぶ直線は二等辺
三角形を構成する。
【0019】また、二等辺三角形rstの重心を示す点
(以下重心点という)pからY軸に平行に引いた直線と
辺rtとの交点をdとし、辺rt上の点dによる内分比
をrd:dt=l:mとする。
【0020】前記リニアアクチュエータ7はX軸上の点
uに、リニアアクチュエータ8,9はY軸に平行な直線
上の点v,点wにそれぞれ配置されている。ここで、点
u及び点vの距離と、点u及び点wの距離とを等しくす
ると、各点u,v,wを結ぶ直線は二等辺三角形を構成
する。この二等辺三角形uvwの重心点をqとする。
【0021】なお、二等辺三角形rstと二等辺三角形
uvwとは相似の関係になるように3辺の長さが定めら
れ、防振台1の短辺Ta2に搬送台6の短辺Tb1を突
き合わせたとき、原点Oからの重心点pまでの距離と、
原点Oから重心点qまでの距離とは等しくなるように設
定されている。
【0022】次に、まずこのウエハ受け渡し装置の基本
動作を説明する。
【0023】リニアポテンショメータ3,4,5は、防
振台1の点r,s,tの基準面からの高さの変位量を電
圧値にそれぞれ変換し、変位量検出回路10に供給す
る。変位量検出回路10は、これらの電圧値に基づいて
防振台1の重心点pの高さの変位量ph 、X軸方向の傾
きax 及びY軸方向の傾きay を後述する方法で演算す
る。演算値ph ,ax ,ay が制御量演算回路11に供
給されると、制御量演算回路11は、演算値ph ,ax
,ay に基づいて搬送台6の重心点qの高さの制御量
qhを後述する方法で演算し、搬送台制御回路12に供
給する。
【0024】搬送台制御回路12は搬送台6の重心点q
の高さの制御量qh、防振台1のX軸方向の傾きax 及
びY軸方向の傾きay からリニアアクチュエータ7,
8,9の高さ方向の制御量を求め、この制御量に応じて
リニアアクチュエータ7,8,9のそれぞれのストロー
ク量を制御して搬送台6の各点u,v,wの高さを調節
する。このようにして、搬送台6の表面の傾きと高さと
が防振台1表面の傾きと高さとに追従し、防振台1と搬
送台6とが面一になる。
【0025】次に、上述の変位量検出回路10、制御量
演算回路11及び搬送台制御回路12が実行する演算方
法を中心に、上述のウエハ受け渡し装置の動作を説明す
る。
【0026】防振台1の点r,s,tのそれぞれの座標
をr(xr ,yr ),s(xs ,ys ),t(xt ,y
t )とし、各点r,s,tの高さの変位量をそれぞれh
r ,ht ,hs とすると、重心点pの高さの変位量ph
【0027】
【数1】
【0028】で求められ、また、二等辺三角形rstの
重心点pの座標P(xp ,yp )は、
【0029】
【数2】
【0030】で求められる。重心点pはX軸上にあるか
ら重心点pの座標P(XP,YP)は
【0031】
【数3】
【0032】となり、原点Oの座標O(XO,YO)が(0
,0 )であるから、重心点pのX軸方向の傾きax 、
即ち線分Opの長さと重心点pの高さの変位量ph との
比は
【0033】
【数4】
【0034】で求められる。同様に重心点pと点dとを
結ぶ線分pdからY軸方向の傾きayについて考える。
前述したように点dは辺rtをl:mに内分する点であ
るので、点dの高さの変位量dh とその座標d(xd,y
d)とはそれぞれ
【0035】
【数5】
【0036】で求められる。重心点pのX座標 xp と点
dのX座標 xd とが等しいことから、重心点pのY軸方
向の傾きay は線分pdの長さと、重心点pの高さの変
位量ph 及び点dの高さの変位量dh の差との比として
次式で求められる。
【0037】
【数6】
【0038】ここで、重心点pのY座標が0 であるか
ら、yd−ypとdh −ph とはそれぞれ
【0039】
【数7】
【0040】となる。
【0041】また、前述の座標軸の設定、作図条件及び
点pが二等辺三角形rstの重心点であることを考慮す
ると、l:m=2:1、そして点rのY座標yr は0で
あるので
【0042】
【数8】
【0043】が得られる。したがって、Y軸方向の傾き
ay は
【0044】
【数9】
【0045】となる。
【0046】このようにして、リニアポテンショメータ
3,4,5が測定する3点r,s,tの高さの変位量h
r ,ht ,hs と、各点r,s,tの各X座標xr ,x
s ,xtと、点tのY座標yt とから、変位量検出回路
10は、防振台1の重心点pの高さの制御量ph 、X軸
方向の傾きax 及びY軸方向の傾きay を、それぞれ数
式(1)、(4)及び(9)により演算できる。
【0047】なお、数式(4)で求められるX軸方向の
傾きax は、座標設定の関係から重心点p が基準面より
低くなると、即ち重心点pがZ軸の負方向へ移動すると
その符号は正となり、逆に重心点p が基準面より高くな
ると、即ち重心点PがZ軸の正方向へ移動するとその符
号は負となる。
【0048】また、数式(9)で求められるY軸方向の
傾きay の符号は、点tと点sとの高さの変位量ht ,
hs の大小に応じて決まる。即ち、ht >hs なら正、
ht<hs なら負となる。
【0049】次に、搬送台6の表面と防振台1の表面と
を一致させるために、制御量演算回路11は、二等辺三
角形rstの重心点pの座標の求め方と同様に二等辺三
角形uvwの重心点qの座標を求め、この座標q(xq,
yq)と前述した防振台1の表面のX軸方向の傾きax 及
びY軸方向の傾きay とにより、次式を用いて前記重心
点qの高さの制御量qh を演算する。
【0050】
【数10】
【0051】ここで、重心点qはX軸上にあるからその
Y座標yqは0であり、数式(10)は
【0052】
【数11】
【0053】となる。
【0054】このように、搬送台6の高さの制御量qh
は、防振台1の表面のX軸方向の傾きax と、重心点q
のx座標、即ち原点Oからの距離との積に比例する。
【0055】更に、このようにして求められた重心点q
の高さの制御量qh は搬送台制御回路12に供給され、
搬送台制御回路12は、防振台1のX軸方向の傾きax
及びY軸方向の傾きay と、リニアアクチュエータ7,
8,9の搬送台6における位置、即ち各点u,v,wの
座標u(xu,yu),v(xv,yv),w(xw,yw)とから、リニ
アアクチュエータ7,8,9の高さの制御量hu ,hv
,hw を演算する。
【0056】即ち、X軸方向、Y軸方向のそれぞれの単
位長さ当たりの高さ方向の変位量であるX軸方向の傾き
ax 、Y軸方向の傾きay を各点u,v,wと重心点q
のX軸方向、Y軸方向のそれぞれの距離との差に乗じ、
それらの加算値に基準の高さとして前記重心点qの高さ
の制御量qh を加算することにより、各点u,v,wの
高さの制御量hu ,hv ,hw は次式によって求められ
る。
【0057】
【数12】
【0058】ここで、重心点q及び点uのY座標yq ,
yu がそれぞれ0であるから、結局高さの制御量hu ,
hv ,hw は
【0059】
【数13】
【0060】となる。
【0061】次に、具体例として、防振台1の短辺Ta
1が下がり、防振台1の重心点pがZ軸の負の方向に変
位量ph だけ変位した場合、各点u,v,wの高さの制
御量hu ,hv ,hw の演算について、数式(13)を
参照して説明する。
【0062】前述した座標の設定により、数式(4)で
求められるX軸方向の傾きax の符号は正になり、その
結果搬送台6の高さの制御量qh は数式(11)により
Z軸の正の方向に変位する。
【0063】この制御量qh は原点Oからの距離に比例
して、搬送台6が防振台1に接近するほど小さくなり、
搬送台6の短辺Tb1が防振台6に当接したときに、防振
台1の重心点pの高さの変位量ph と等しくなる。
【0064】次に、点uがX軸上にあることを考慮する
と、点uの制御量hu は搬送台6の傾きを決める基準と
なる重心点qの高さの制御量qh (以下qh という)を
防振台1のX軸方向の傾きax と重心点q及び点uのX
座標の差との乗算値、即ちaX (xu −xq)で補正し
て求められる。このときxu <xqであるからaX (x
u −xq)は負の数となり、制御量hu はqh からaX
(xu −xq)を減じた値となる。
【0065】点v の制御量hv を求めるには、先ずqh
を傾きax と重心点q及び点v のX座標の差との乗算
値、即ちaX (xv −xq)で補正する。このときxq
<xvであるからaX (xv −xq)は正の数となりqh
にaX (xu −xq)だけ加える。
【0066】更に、防振台1のY軸方向の傾きay と点
v の重心点qからのY方向の距離との乗算値、即ちay
・y vで補正する。Y軸方向の傾きay は数式(9)で
求まるから、ht >hs ならば正の数となり、ay ・y
vが負の数となり、qh からay ・y vだけ減じた値と
なる。逆にht <hs ならば傾きay は負の数となり、
ay ・y vが正の数となり、qh にay ・y vだけ加え
る。
【0067】同様に、点w の制御量hw を求めるには、
qh を傾きax と重心q及び点w のX座標との差との乗
算値、即ちaX (xw −xq)で補正する。このときx
q <xw であるから、aX (xw −xq)は正の数とな
り、qh にaX (xw −xq)だけ加える。
【0068】更に、qh をY軸方向の傾きay と点w の
重心点qからのY方向の差との乗算値、即ちay ・y w
で補正する。Y軸方向の傾きay はht >hs ならば正
の数となり、ay ・y w が正の数となり、qh からay
・y w だけ加える。逆に、ht <hs ならば傾きay は
負の数となり、ay ・y w が負の数となり、qh からa
y ・y w だけ減ずる。
【0069】このようにして、防振台1の短辺Ta1が下
がっているときは、まず搬送台6の重心点qを搬送台6
の原点Oからの距離に比例して数式(11)で求めた量
ghだけZ軸の正の方向に移動させ、即ちまずqh を求
め、次に搬送台6の表面の傾きを防振台1の表面の傾き
に一致させるため、数式(13)によりqh に基づいて
各点u,v,wの高さ方向の制御量hu ,hv ,hw を
演算する。
【0070】即ち、点uの制御量hu はX軸方向の傾き
ax の重心点qから点u までの距離に比例した量だけq
h より下げ、点v,wの制御量hv ,hw は傾きax の
重心点qからそれぞれ点v,wまでの距離に比例した量だ
けqh より上げる。更に点v,wのY軸方向の傾きay
に関しては、防振台1の点tが点s より高い場合は、点
wの制御量hw はY軸方向の傾きay の重心点qから点
w までの距離に比例した量だけqh より上げ、点vの制
御量hv は点v の傾きay の重心点qから点vまでの距
離に比例した量だけ下げる。防振台1の点s が点tより
高い場合はこの逆となる。
【0071】そして、搬送台6が防振台1に近接したと
き、qh 、即ち搬送台6の重心点qの高さの制御量qh
は防振台1の重心点pの高さの変位量ph と等しくなる
とともに、X軸方向及びY軸方向の傾きも一致する。
【0072】このようにして、搬送台制御回路12は数
式(13)で逐次得られる制御量hu ,hv ,hw に応
じてリニアアクチュエータ7,8,9のストローク量を
制御して、搬送台6と防振台1とを面一にする。
【0073】逆に、防振台1の短辺Ta1が上がり、防振
台1の重心点pがZ軸の正の方向に変位した場合も、同
様に制御量hu ,hv ,hw は、qh を防振台1のX軸
方向の傾きax 及びY軸方向の傾きay と重心点q及び
各点u,v,wの距離の乗算値とから補正して演算さ
れ、この制御量hu ,hv ,hw に応じてリニアアクチ
ュエータ7,8,9のストローク量を逐次制御して、搬
送台6が防振台1に当接したとき両表面を単一平面に形
成する。
【0074】このようにして、振動による防振台1の表
面の傾きと高さに搬送台6の表面の傾きと高さが追従
し、防振台1と搬送台6が近接したときに防振台1と搬
送台6とが面一になるので、当然、防振台1上に設けら
れているキャリヤテーブルと搬送台6とを面一にするこ
とも可能で、ウエハやウエハキャリアを平行移動によっ
てスムースに受け渡しを行なうことができ、搬送台6と
防振台1上に設けられているキャリヤテーブルとの段差
によるウエハの損傷、ウエハの落下によるごみの発生も
なく、またウエハが所定の位置から外れることにより発
生する誤動作も防止できる。更に、防振台1の振動に搬
送台6が追従して防振台1上に設けられているキャリヤ
テーブルと搬送台6とが面一になるので、防振台1の振
動が所定のレベルまで減衰するまで待機する必要がな
く、ウエハ処理時間を短縮でき、処理能力が向上する。
【0075】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明のウエハ受
け渡し装置によれば、防振台の振動に応じて搬送台の高
さ及び傾きが調節され、防振台上に設けられているキャ
リヤテーブルと搬送台とが面一になるように制御される
ので、搬送台と防振台上に設けられているキャリヤテー
ブルとの間のウエハの受け渡しを平行移動によってスム
ースに行なうことができ、その結果ウエハの損傷やごみ
の発生を防ぐことができるとともに、防振台の振動がお
さまるのを待たずにウエハの受け渡しができ、ウエハ処
理時間を短縮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの発明の一実施例に係るウエハ受け渡
し装置を説明するための概略構成図である。
【図2】図2は防振台、リニアポテンショメータ、搬送
台及びリニアアクチュエータの位置関係を座標軸ととも
に示した斜視図である。
【図3】図3はその平面図である。
【符号の説明】
1…防振台 3,4,5…リニアポテンショメータ 6…搬送台 7,8,9…リニアアクチュエータ 10…変位量検出回路 11…制御量演算回路 12…搬送台制御回路

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】防振台に載置された半導体処理装置にウエ
    ハを搬送するために、上記防振台とは別個に設置された
    搬送台を有するウエハ受け渡し装置において、 前記半導体処理装置を載せる防振台の振動を検出する防
    振台振動検出手段と、 前記搬送台の高さ及び傾きを調節する搬送台調節手段
    と、 前記防振台の振動時の変位量に応じて前記搬送台の制御
    量を演算する制御量演算手段と、 前記制御量に基づいて前記搬送台調節手段の調節量を制
    御する搬送台制御手段と、 を備えていることを特徴とするウエハ受け渡し装置。
  2. 【請求項2】基板に処理を施す処理装置の基板保持部と
    前記基板の受け渡しを行う基板受け渡し方法であって、 前記基板保持部を支持する防振台の変位に応じて、前記
    基板を搬送するための搬送部の高さ及び傾きを調整する
    ことを特徴とする基板受け渡し方法。
  3. 【請求項3】前記搬送部の高さと傾きの調整を、前記防
    振台の変位に追従させること特徴とする請求項2に記載
    の方法。
  4. 【請求項4】前記防振台の変位を検出し、その検出結果
    に基づいて前記搬送部の高さ及び傾きを調整することを
    特徴とする請求項2または3に記載の方法。
  5. 【請求項5】前記搬送部は、前記防振台とは別個に支持
    されていることを特徴とする請求項2から4のいずれか
    一項に記載の方法。
  6. 【請求項6】前記基板処理装置は、露光装置であること
    を特徴とする請求項2に記載の方法。
  7. 【請求項7】前記基板処理装置は、測定装置であること
    を特徴とする請求項2に記載の方法。
JP398492A 1992-01-13 1992-01-13 ウエハ受け渡し装置、および基板の受け渡し方法 Expired - Fee Related JP3141481B2 (ja)

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