JP3140878U - 吸盤取付構造体 - Google Patents
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Abstract
【課題】 被取付具の回転動作を抑え、被取付具が吸盤から落下するのを防ぐとともに、被取付具の取り付け及び取り外しを容易にする吸盤取付構造体を提供する。
【解決手段】 吸着部3を備えた吸盤2と、この吸盤2によって所定位置に取り付けられる被取付具6とを有する吸盤取付構造体1であって、前記吸盤2は、前記吸着部3の背面に突出された突出部4を有するとともに、この突出部4の側面には差込孔5が形成されており、前記被取付具6は、前記吸盤2の突出部4を挿入可能な挿入孔9を有するとともに、この挿入孔9の内縁部には、前記突出部4を挿入したときに前記差込孔5に差し込むための差込突起10がその基端部分を弾性変形可能に形成されている。
【選択図】 図1
【解決手段】 吸着部3を備えた吸盤2と、この吸盤2によって所定位置に取り付けられる被取付具6とを有する吸盤取付構造体1であって、前記吸盤2は、前記吸着部3の背面に突出された突出部4を有するとともに、この突出部4の側面には差込孔5が形成されており、前記被取付具6は、前記吸盤2の突出部4を挿入可能な挿入孔9を有するとともに、この挿入孔9の内縁部には、前記突出部4を挿入したときに前記差込孔5に差し込むための差込突起10がその基端部分を弾性変形可能に形成されている。
【選択図】 図1
Description
本考案は、吸盤を用いてガラス窓や部屋の壁に装飾具や石鹸置き具等の被取付具を取り付ける吸盤取付構造体に関するものである。
従来、自動車内の窓ガラス面や部屋の鏡面などのような釘や画鋲を使用できない壁面において、吸盤を用いて取り付ける装飾具等が提案されている。
例えば、実公平6−36337号公報では、長方形の金属板の一方縁に導入用切込とその切込の幅より僅かに大きい直径の嵌着孔を設け、吸盤の背面の突起の周面に凹溝を設けて周径が嵌着孔とほぼ同一の括れ部を形成し、この括れ部を嵌着孔に導入用切込を介して嵌入するカード立て具が提案されている(特許文献1)。
しかしながら、特許文献1に記載された考案においては、吸盤の背面の突起をカード立部材を構成する金属板に設けられた嵌着孔に嵌入させているだけであるため、吸盤の背面の突起を基点としたカード立て部材の回転動作を抑えることができない。特に、自動車の窓ガラス等に取り付けられた場合は、自動車の走行や停止に伴う振動や反動により、カード立て部材が揺れ傾き、急ブレーキなどによる大きな動きが生じた場合は、カード立て部材が吸盤から外れてしまうという問題がある。カード立て部材の揺れ動きや落下は、運転者の注意をそらし事故を誘発させる原因になり、また、カード立ての落下により運転者や同乗者が怪我をしてしまうおそれがある。
一方、吸盤の背面の突起を基点としたカード立て部材の回転動作を抑えるために、仮に吸盤とカード立て部材を固着すると、吸盤とカード立て部材が一体不可分となるため、カード立て部材を別のカード立て部材や装飾具に変える場合、吸盤も一緒に取り外さなければならず、カード立て部材や装飾具の取り付けが面倒になってしまう。また、吸盤とカード立て部材の固着方法によっては、吸盤をカード立て部材から取り外すことができず、吸盤を別のカード立て部材や装飾具用に利用できないという問題がある。
本考案は、このような問題点を解決するためになされたものであって、被取付具の回転動作を抑え、被取付具が吸盤から落下するのを防ぐとともに、被取付具の取り付け及び取り外しを容易にする吸盤取付構造体を提供することを目的としている。
本考案に係る吸盤取付構造体の特徴は、吸着部を備えた吸盤と、この吸盤によって所定位置に取り付けられる被取付具とを有する吸盤取付構造体であって、前記吸盤は、前記吸着部の背面に突出された突出部を有するとともに、この突出部の側面には差込孔が形成されており、前記被取付具は、前記吸盤の突出部を挿入可能な挿入孔を有するとともに、この挿入孔の内縁部には、前記突出部を挿入したときに前記差込孔に差し込むための差込突起がその基端部分を弾性変形可能に形成されている点にある。
本考案によれば、被取付具の回転動作を抑え、被取付具が吸盤から落下するのを防ぐとともに、被取付具の取り付け及び取り外しを容易にすることができる。
以下、本考案に係る吸盤取付構造体の実施形態について図面を用いて説明する。
図1は本考案の実施形態における吸盤取付構造体1を示す斜視図であり、図2は図1における被取付具6の正面図である。図3は本考案に係る吸盤取付構造体1を複数用いてトレーに活用した例を示す模式図である。
以下、各構成について詳細に説明する。
図1に示すように、本実施形態に係る吸盤取付構造体1は、吸盤2と被取付具6によって構成されている。なお、本実施形態では、被取付具6として自動車のガラス窓に吸着する装飾品を一例に説明するが、これに限定されるものではない。
本実施形態に係る吸盤2は、図1に示すように、吸着部3と突出部4を有している。本実施形態に係る吸着部3は、壁面等に吸着する吸着面3aを有しており、吸盤2及び吸盤2に取り付けられた被取付具6を所定位置に取り付けるようになっている。吸盤2の素材は、特に限定されないが、吸着部3は壁面等に吸着可能な程度に弾性変形可能な材料から構成されることが好ましい。
本実施形態に係る突出部4は、その側面に被取付具6の差込突起10を差し込むための差込孔5を有しており、突出部4を被取付具6の挿入孔9に挿入して、前記差込孔5に前記差込突起10を差し込むことによって、突出部4を中心とする被取付具6の回転動作を抑えるとともに、被取付具6の吸盤2からの落下を防ぐようになっている。なお、差込孔5は、貫通していてもよいし、差込突起10を差し込むことができる程度の深さがあれば貫通していなくてもよい。
本実施形態に係る被取付具6は、図1及び図2に示すように、取付部7と装飾部8を有している。取付部7は挿入孔9と差込突起10を有しており、装飾部8には自動車内に乳幼児が乗っていることを喚起する文字や図柄等の任意の装飾が施される。なお、本実施形態では、取付部7は装飾部8の上側に形成されているが、取付部7は装飾部8の上、横、斜め等、どの位置に形成されてもよい。また、装飾部8の形は任意に変更してもよい。
本実施形態に係る挿入孔9は、吸盤2の突出部4を差し込むためのものであり、突出部4の周径と同じかやや大きな略円形に形成されている。なお、挿入孔9の形状は、吸盤2の突出部4を挿入させることができればよいから、略円形に限らず、任意の形に変更してもよく、一部に切り込みを設けてもよい。
本実施形態に係る差込突起10は、吸盤2の差込孔5に差し込んで被取付具6の回転動作を抑え、被取付具6の吸盤2からの落下を防ぐためのものである。差込突起10は、挿入孔9の内縁部に、挿入孔9の外縁部とほぼ同一面上に形成され、幅は差込孔5の直径より狭く、長さは突出部4の直径と同じかやや短く形成されている。なお、差込突起10は、差込孔5に差し込むことができる程度の長さがあればよく、適宜変更可能である。
本実施形態に係る差込突起10は、後述するように、吸盤2に被取付具6を取り付ける際に、突出部4の押圧によって基端部分から一旦折れ曲がり、差込孔5が差込突起10付近まで到達すると、差込突起10は差込孔5に入り、折れ曲がりが解消するようになっている。また、被取付具6を吸盤2から取り外す際も、基端部分から引っ張り方向と逆方向に折れ曲がるため、差込突起10の基端部分は弾性変形可能に形成されている。被取付具6の素材は、特に限定されないが、差込突起10の基端部分は弾性可能な素材により形成される。
つぎに、前述した本実施形態に係る各構成の作用について説明する。
吸盤2に被取付具6を取り付ける場合について説明する。
吸盤2に被取付具6を取り付ける場合は、突出部4を挿入孔9に挿入する。その際、差込孔5の孔の方向と差込突起10の長さ方向を平行にして、突出部4を挿入孔9に押し込むようにする。突出部4が挿入孔9に押し込まれると、差込突起10は突出部4の押圧によって基端部分から突出部4の挿入方向に折れ曲がる。さらに、突出部4が押し込まれ、差込孔5が差込突起10付近までくると、差込突起10は差込孔5に入り、差込突起10に加えられていた突出部4の押圧がなくなって、差込突起10の折れ曲がりが解消し、差込孔5に差し込まれた状態となって、被取付具6は吸盤2に取り付けられる。
被取付具6を吸盤2から取り外す場合について説明する。
被取付具6を吸盤2から取り外す場合は、被取付具6を吸着部3の逆方向に引っ張って、突出部4から挿入孔9をはずすようにする。被取付具6を吸着部3の逆方向に引っ張ると、差込孔5に差し込まれていた差込突起10が、基端部分から引っ張り方向と逆方向に折れ曲がって、差込孔5から抜け、突出部4から挿入孔9が外れ、被取付具6を吸盤2から取り外すことができる。
このような本実施形態によれば、差込突起10が差込孔5に差し込まれるため、被取付具6が左右に大きく揺れたり、回転したりすることがなく、抜け落ちたりすることもない。
また、突出部4を挿入孔9に挿入するだけで被取付具6を吸盤2に取り付けることができ、取り外す場合も被取付具6を引っ張るだけでよいため、被取付具6の取り付け及び取り外しをワンタッチで行うことができ、被取付具6を取り替える際に、被取付具6を吸盤2ごと取り外す必要がない。
さらに、本実施形態のように挿入孔9と差込突起10を一体的に形成した場合、型抜きにより成型することが可能となるため製作が容易となる。
以上のような本実施形態によれば、被取付具の回転動作を抑え、被取付具の吸盤からの落下を防ぐとともに、被取付具の取り付け及び取り外しを容易にできるという効果を得ることができる。
なお、本実施形態の吸盤取付構造体1は、前述した実施形態に限定されるものではなく、適宜変更することができる。
本実施形態の吸盤取付構造体1の被取付具6は、装飾具だけでなく、カード立て、状差し、トレーなどでもよく、吸盤取付構造体1を複数用いてもよい。例えば、図3に示すように、本考案の吸盤取付構造体を複数使用して、石鹸や台所用品を置くトレーとして活用することができる。
また、挿入孔9と差込突起10は、本実施形態のように一体的に形成してもよいし、差込突起10を取付部7と別に製作して接合させてもよい。
1 吸盤取付構造体
2 吸盤
3 吸着部
3a 吸着面
4 突出部
5 差込孔
6 被取付具
7 取付部
8 装飾部
9 挿入孔
10 差込突起
2 吸盤
3 吸着部
3a 吸着面
4 突出部
5 差込孔
6 被取付具
7 取付部
8 装飾部
9 挿入孔
10 差込突起
Claims (1)
- 吸着部を備えた吸盤と、この吸盤によって所定位置に取り付けられる被取付具とを有する吸盤取付構造体であって、
前記吸盤は、前記吸着部の背面に突出された突出部を有するとともに、この突出部の側面には差込孔が形成されており、
前記被取付具は、前記吸盤の突出部を挿入可能な挿入孔を有するとともに、この挿入孔の内縁部には、前記突出部を挿入したときに前記差込孔に差し込むための差込突起がその基端部分を弾性変形可能に形成されていることを特徴とする吸盤取付構造体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008000505U JP3140878U (ja) | 2008-02-01 | 2008-02-01 | 吸盤取付構造体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008000505U JP3140878U (ja) | 2008-02-01 | 2008-02-01 | 吸盤取付構造体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3140878U true JP3140878U (ja) | 2008-04-10 |
Family
ID=43290974
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008000505U Expired - Fee Related JP3140878U (ja) | 2008-02-01 | 2008-02-01 | 吸盤取付構造体 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3140878U (ja) |
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2008
- 2008-02-01 JP JP2008000505U patent/JP3140878U/ja not_active Expired - Fee Related
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