JP3140725B2 - 引き出し支持構造 - Google Patents

引き出し支持構造

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JP3140725B2
JP3140725B2 JP09301607A JP30160797A JP3140725B2 JP 3140725 B2 JP3140725 B2 JP 3140725B2 JP 09301607 A JP09301607 A JP 09301607A JP 30160797 A JP30160797 A JP 30160797A JP 3140725 B2 JP3140725 B2 JP 3140725B2
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勝章 立石
好文 嶌堀
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Kokuyo Co Ltd
Hokoku Kogyo Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は引き出し支持構造に
係り、更に詳しくは、収納庫等の側壁に形成された既存
の係合部、特に棚板支持用のスリットを利用して引き出
しを設けることのできる引き出し支持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、収納庫等の内部収納空間内に
引き出しを設ける場合、相対する側壁の内面側にガイド
レールをそれぞれ固定若しくは係合させ、これらのガイ
ドレールによって引き出しを前後方向に出し入れ可能と
する構成が採用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ガイド
レールを側壁に固定した構成にあっては、引き出しの装
着位置が変更できなくなり、収納空間内を最大限に有効
利用するような段替えが行えないという不都合がある。
【0004】また、既存の収納庫における側壁には、そ
の上下各領域にまで棚板支持用のスリットが形成されて
いないのが一般的である。そのため、ガイドレールを側
壁の最上位領域若しくは最下位領域に係合させる場合に
は、当該ガイドレールを係合させる専用のスリット等を
棚板支持用のスリットとは別個に側壁部分に形成しなけ
ればならないという不都合がある。従って、既に市場を
流通している収納庫には、引き出しを別途新たに装着す
ることができない。
【0005】ところで、従来より、オフィス等では、書
類管理の方法として、関連書類をまとめて背見出し付き
ファイルに保存し、これを収納庫に整然と並べるといっ
たことが一般的に行われている。そして、このファイル
としては、A4サイズのものが通例とされ、収納庫も当
該ファイルの上下方向寸法、つまりA4サイズの縦寸法
に基づいて設計されたものが多い。しかし、近時のオフ
ィスにおいては、ボックスファイルと称する箱型のファ
イルに関連書類をまとめて収納しておくという書類管理
方法が一般化してきている。
【0006】ところが、このボックスファイルは、A4
サイズの書類の縦方向が前後方向となる横向きにして保
管するものであり、従来より用いられている収納庫に、
ボックスファイルの上下寸法に合せて下方より順次棚位
置を詰めていくと、どうしても上方にデッドスペースが
発生するという不都合を招来する。
【0007】
【発明の目的】本発明はこのような不都合に着目して案
出されたものであり、その目的は、既存の収納庫等に設
けられた側壁のスリットを利用して構築することのでき
る引き出し支持構造を提供することにある。
【0008】本発明の他の目的は、書類管理方法の変化
に伴って生じる収納庫のデッドスペースを有効利用でき
る引き出し支持構造を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明は、一対の側壁内面に形成された第1の係合
部に係脱可能な一対の引き出し支持体と、これら引き出
し支持体に支持されて前後に出し入れ可能に設けられた
引き出しとを備え、前記引き出し支持体は、前記側壁内
面に接する支持面と、この支持面に形成され、左右方向
に一定の幅を備えた前端面と、前記支持面の下部若しく
は上部領域の複数箇所に形成されて前記第1の係合部に
係脱可能に設けられた第2の係合部と、前記支持面の内
面側に配置されるとともに前記第2の係合部の高さ位置
よりも上位若しくは下位となる位置に設けられたガイド
部材とにより構成される、という構成を採っている。こ
のような構成によれば、スリットが形成されていない側
壁の内面側領域にガイドレールが位置するように引き出
し支持体を取り付けることが可能となり、既存の収納庫
等にも難なく適用することができる。従って、引き出し
支持体と引き出しとを単体とした本構造をオプション商
品として提供することができ、既存製品の利用拡大も図
ることが可能となる。また、左右方向に一定の幅を備え
た前端面を設けることによって、側壁に蝶番を介して扉
を設けた場合でも、蝶番や扉にぶつかることなく引き出
しの出し入れを行うことが可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明においては、前記前端面を
含んでレール支持ボックスが構成され、当該レール支持
ボックスは、その前部内面部分に段部が形成され、この
段部は、前記引き出しの一部を構成する正面板の左右内
面部分が当接可能に設けられ、前記引き出しを押し込ん
だ状態で前記正面板の前面と前記レール支持ボックスの
前端面とが面一となるように設定される、という構成を
も併せて採用する。
【0011】また、前記各引き出し支持体間には、これ
ら引き出し支持体間の離間距離を保つ姿勢維持部材が設
けられ、この姿勢維持部材は、両端が引き出し支持体の
上部後端に係合して掛け渡される少なくとも一本のバー
により構成され、このバーの軸方向長さは、前記支持面
が前記側壁内面に若干の接触圧力を付与する程度に設け
られる、という構成が好ましくは採用される。このよう
に構成すれば、引き出しが手前側に引き出された際に引
き出し支持体に偏荷重が生じても、引き出し支持体と側
壁との間に生じ得る相対的な位置ずれを防止することが
できる他、バーが一種の突っ張り棒として作用するよう
になり、引き出し支持体相互の離間距離が確実に保た
れ、引き出しの出し入れ操作を常にスムースに維持でき
る他、第1及び第2の係合部間の係合状態がきっちりと
した関係でなくとも両者の係合位置を安定して保持可能
となる。また、バーの軸方向長さによって、引き出し支
持体間にバーを掛け渡すと、支持面が側壁の内面に押し
当てられる状態となって、引き出し支持体を安定した位
置に保持可能となる。
【0012】また、前記第1の係合部としては、棚板を
支持するために形成された既存のスリットを用いる
方、前記第2の係合部は、前記支持面の下部領域の前後
両側部分に突設された上下各二つの突片によって構成さ
れ、これら突片が前記スリットに係脱することで、前記
引き出し支持体が前記側壁内面に支持され、前記レール
支持ボックスは、その上下方向幅が前記支持面の上下方
向幅の約半分程度となる大きさに設けられ、前記バーの
両端は、前記レール支持ボックスの上端角部領域を受入
れ可能に切欠いて形成される、という構成を採用すると
よい。これにより、引き出し支持体を側壁内面に支持す
るための特別な係合部を別途に設ける必要がなく、既存
の収納庫等にも適用可能な汎用性を付与することができ
る。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しながら
説明する。
【0014】図1には本発明に係る引き出し支持構造が
適用された収納庫の概略斜視図が示され、図2にはその
正面図が示されている。これらの図において、収納庫1
0は、前面側が出し入れ口となるように内部に一定の収
納空間が形成された箱状のケース本体11と、このケー
ス本体11内の上部位置に配置された左右一対の引き出
し支持体12と、これら引き出し支持体12に前後方向
に移動可能に支持された引き出し13と、当該引き出し
13よりも下部位置に配置された中間棚14及び図示省
略した開閉扉とにより構成されている。
【0015】前記ケース本体11は、底壁15の左右両
側から立設された一対の側壁16と、これら側壁16の
上端間及び後端間に配置された頂壁18及び後壁19と
により構成されている。側壁16,16は、上下の領域
A1,A2を除く各内面側に、それらの前後二箇所位置
において上下方向に所定間隔を隔てて配置された第1の
係合部を構成する多数のスリット20が形成されてお
り、このスリット20には中間棚14を支持する金具2
2(図2参照)が着脱自在に設けられるようになってい
る。
【0016】前記各引き出し支持体12は、図3にも示
されるように、側壁16の内面に面接触する支持面25
と、この支持面25の上半部領域に形成された略直方体
形状のレール支持ボックス26と、このレール支持ボッ
クス26の内面側に固定されるとともに、前記収納庫1
0の前後方向に延びるガイド部材を構成する公知のガイ
ドレール27と、前記レール支持ボックス26の上部後
端間に掛け渡された姿勢維持部材としてのバー28とに
より構成されている。
【0017】前記支持面25において、その下部領域の
前後両側部分には、上下各二つの第2の係合部を構成す
る突片30が切り起こし若しくは折り曲げによってそれ
ぞれ突設されており、これらの突片30が側壁16のス
リット20に係脱することで引き出し支持体12を側壁
16の内面側に支持できるようになっている。
【0018】前記レール支持ボックス26は、その上下
方向幅が支持面25の上下方向幅の約半分程度となる大
きさに設けられている。このレール支持ボックス26の
前部内面部分には段部26Aが形成され、この段部26
Aに引き出し13の一部を構成する正面板32の左右内
面部分が当接し、引き出し13を押し込んだ状態で正面
板32の前面とレール支持ボックス26の前端面26B
とが面一となるように設定されている。この際、前端面
26Bは、その左右方向に一定の幅を備えており、これ
により、収納庫10における側壁16に蝶番を介して扉
を設けた場合でも、当該蝶番や扉にぶつかることなく引
き出し13の出し入れが行えるようになっている。
【0019】前記姿勢維持部材を構成するバー28は、
図4に示されるように、一枚の金属プレートを屈曲して
形成され、その断面が角柱パイプの一角を切除した断面
形状となるように設けられている。バー28の両端はレ
ール支持ボックス26の上端角部領域を受入れ可能に切
り欠いて形成されているとともに、その軸方向長さは、
前記支持面25が側壁16の内面に若干の接触圧力を付
与する程度に設けられている。
【0020】なお、引き出し13は、左右両側に配置さ
れた一対の側板部35の外側面に、前記ガイドレール2
7に係合してこれに移動可能に支持される突条レール3
6がそれぞれ設けられている。
【0021】以上の構成において、引き出し13をケー
ス本体11に支持する場合には、引き出し支持体12の
支持面25に設けられた突片30をスリット20内に差
し込むようにしてこれに係合させる。この際、突片30
は、引き出し支持体12全体の荷重によってスリット2
0の下端形成縁に喰い込むこととなる。そして、左右の
各レール支持ボックス26にバー28を掛け渡すことに
よって支持面25が側壁16の内面に押し当てられる状
態となり、これにより、引き出し支持体12を安定した
位置に保持する状態となる。
【0022】このようにして引き出し支持体12の装着
を完了した後、収納庫10の前端側から引き出し13を
入れればよい。
【0023】なお、前記実施例では、支持面25の上部
領域にレール支持ボックス26が配置された場合を図
示、説明したが、本発明はこれに限定されるものでな
く、支持面25の上部領域に突片30を設ける一方、下
部領域にレール支持ボックス26を配置して当該レール
支持ボックス26が吊り下げられるようになる構成とし
てもよい。この場合、レール支持ボックス26の上端面
間に適宜な天板を乗せて掛け渡すことで、その上面領域
を棚として有効に利用することができる。
【0024】また、前記レール支持体12は、レール支
持ボックス26を備えた構成としたが、このレール支持
ボックス26を設けることなくガイドレール27を支持
面25に直接設けることもできる。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
スリットが形成されていない側壁の内面側領域にガイド
レールが位置するように引き出し支持体を取り付けるこ
とが可能となり、既存の収納庫等に難なく適用すること
ができるという効果を得る。また、引き出し支持体と引
き出しとをセットとした本構造をオプション商品として
市場に提供することもでき、既存製品の利用拡大を図る
ことも可能となる。
【0026】更に、引き出し支持体間に姿勢維持部材を
掛け渡す構成を採用したから、引き出しが手前側に引き
出された際に引き出し支持体に偏荷重が生じても、引き
出し支持体と側壁との間に生じ得る相対的な位置ずれを
防止することができる。特に、姿勢維持部材をバーによ
って構成した場合には、当該バーが突っ張り棒として各
引き出し支持体に作用するため、引き出し支持体相互の
離間距離を一定に保ち、引き出しの出し入れ操作が常に
スムースに維持できる他、係合部材とスリットとの係合
状態がきっちりとした関係でなくとも両者の係合位置を
安定して保持可能となる。
【0027】また、前記第1の係合部は棚板を支持する
既存のスリットを利用する構成としたから、引き出し支
持体を側壁内面に支持するための特別な係合部を別途に
設ける必要がなく、既存の収納個等に適用可能な汎用性
を付与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る引き出し支持構造が適用された収
納庫の概略斜視図。
【図2】前記収納庫の正面図。
【図3】前記実施例の要部概略斜視図。
【図4】引き出し支持体の側面図
【符号の説明】
10 収納庫 12 引き出し支持体 13 引き出し 20 スリット(第1の係合部) 25 支持面 27 ガイドレール(ガイド部材) 28 バー(姿勢維持部材) 30 突片(第2の係合部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−111924(JP,A) 実開 平3−64562(JP,U) 実開 平5−31644(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47B 88/00 - 88/04

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の側壁内面に形成された第1の係合
    部に係脱可能な一対の引き出し支持体と、これら引き出
    し支持体に支持されて前後に出し入れ可能に設けられた
    引き出しとを備え、 前記引き出し支持体は、前記側壁内面に接する支持面
    と、この支持面に形成され、左右方向に一定の幅を備え
    た前端面と、前記支持面の下部若しくは上部領域の複数
    箇所に形成されて前記第1の係合部に係脱可能に設けら
    れた第2の係合部と、前記支持面の内面側に配置される
    とともに前記第2の係合部の高さ位置よりも上位若しく
    は下位となる位置に設けられたガイド部材とにより構成
    されていることを特徴とする引き出し支持構造。
  2. 【請求項2】 前記前端面を含んでレール支持ボックス
    が構成され、当該レール支持ボックスは、その前部内面
    部分に段部が形成され、この段部は、前記引き出しの一
    部を構成する正面板の左右内面部分が当接可能に設けら
    れ、前記引き出しを押し込んだ状態で前記正面板の前面
    と前記レール支持ボックスの前端面とが面一となるよう
    に設定されていることを特徴とする請求項1記載の引き
    出し支持構造。
  3. 【請求項3】 前記各引き出し支持体間には、これら引
    き出し支持体間の離間距離を保つ姿勢維持部材が設けら
    れ、この姿勢維持部材は、両端が引き出し支持体の上部
    後端に係合して掛け渡される少なくとも一本のバーによ
    り構成され、このバーの軸方向長さは、前記支持面が前
    記側壁内面に若干の接触圧力を付与する程度に設けられ
    ていることを特徴とする請求項1又は2記載の引き出し
    支持構造。
  4. 【請求項4】 前記第1の係合部が、棚板を支持するた
    めに形成された既存のスリットにより構成される一方、
    前記第2の係合部は、前記支持面の下部領域の前後両側
    部分に突設された上下各二つの突片によって構成され、
    これら突片が前記スリットに係脱することで、前記引き
    出し支持体が前記側壁内面に支持され、 前記レール支持ボックスは、その上下方向幅が前記支持
    面の上下方向幅の約半分程度となる大きさに設けられ、 前記バーの両端は、前記レール支持ボックスの上端角部
    領域を受入れ可能に切欠いて形成されている ことを特徴
    とする請求項記載の引き出し支持構造。
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JP2008079991A (ja) * 2006-09-28 2008-04-10 Hoshizaki Electric Co Ltd 引出しの支持構造
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CN112971389A (zh) * 2021-03-24 2021-06-18 尹红英 一种医保档案信息精细化管理用存储装置

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