JP3140138B2 - 薄層クロマトグラム - Google Patents

薄層クロマトグラム

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は薄層クロマトグラムに関
し、さらに詳しくは、光学異性体を効率よく分離し得る
光学分割可能な薄層クロマトグラムに関する。
【0002】
【従来技術と発明が解決しようとする課題】よく知られ
ているように、化学的には同じ化合物であっても、その
光学異性体は、通常、生体に対する作用を異にする。し
たがって、医薬、製薬、生化学関連産業などの分野にお
いては、単位当たりの薬効向上や副作用による薬害の防
止を目的として、光学的に純粋な化合物を調製すること
がきわめて重要な課題になっている。このような光学異
性体の混合物を分離、即ち光学分割するためには、従来
ではジアステレオマー法、結晶化法、酵素法、分離膜法
等があるが、これらの方法では光学分割される化合物の
種類が限られている場合が多く、一般的には不向きであ
るという欠点があった。本発明の目的は、光学異性体を
含有する混合物から光学異性体それぞれを、薄層クロマ
トグラフィーにより分離することのできる薄層クロマト
グラムを提供することにある。
【0003】
【前記課題を解決するための手段】前記課題を解決する
ためのこの発明は、平板状の支持体の一部表面に光学分
割用充填剤層を設けてなることを特徴とする薄層クロマ
トグラムである。
【0004】以下において、本発明をさらに具体的に詳
述する。 −平板状の支持体− 本願発明における平板状の支持体としては、慣用の材料
の全部を使用することができ、ガラス、ポリエステルフ
ィルム、アルミニウムホイル、またはプラスティックフ
ィルム等が挙げられる。また、前記支持体の表面が清浄
で平滑であるのが好ましい。前記平板状の支持体の大き
さとしては、特に限定はない。前記支持体の厚さとして
は、特に限定はない。
【0005】−光学分割用充填剤− 上記光学分割用充填剤とは、光学活性な高分子化合物、
および光学分割能を有する低分子化合物を利用した充填
剤を挙げることができる。前記光学活性な高分子化合物
としては、例えば、多糖誘導体、ポリアクリレート誘導
体、あるいはポリアミド誘導体をシリカゲルに担持させ
た充填剤、またはシリカゲルを使用せずに前記ポリマー
そのものを粒状にした充填剤を挙げることができる。
【0006】多糖誘導体としては、多糖を誘導化して得
られるものを挙げることができる。上記多糖としては、
光学活性を有するものであれば特に限定はなく、例え
ば、合成多糖、天然多糖および天然物変成多糖等を挙げ
ることができる。特に好ましくは、結合様式の規則性が
高いものである。
【0007】上記多糖としては、例えば、β−1,4グ
ルカン(セルロース)、α−1,4−グルカン(アミロ
ース、アミロペクチン)、α−1,6−グルカン(デキ
ストラン)、β−1,6−グルカン(ブスツラン)、β
−1,3−ダルカン(例えば、カードラン、シゾフィラ
ン等)、α−1,3−グルカン、β−1,2−グルカン
(Crown Gall多糖)、β−1,4−ガラクタ
ン、β−1,4−マンナン、α−1、6−マンナン、β
−1,2−フラクタン(イヌリン)、β−2、6−フラ
クタン(レバン)、β−1,4−キシラン、β−1,3
−キシラン、β−1,4−キトサン、β−1,4−N−
アセチルキトサン(キチン)、プルラン、アガロース、
アルギン酸、アミロースを含有する澱粉等を挙げること
ができる。
【0008】そのなかでも特に好ましいものは、高純度
の多糖を容易に得ることのできるセルロース、アミロー
ス、β−1,4−キトサン、キチン、β−1,4−マン
ナン、β−1,4−キシラン、イヌリン、カ−ドラン等
である。これらの多糖の数平均重合度(一分子中に含ま
れるピラノースあるいはフラノース環の平均数)につい
ては、2以上が好ましく、特に好ましくは5以上であ
る。多糖の数平均重合度の上限については、特に制限が
ないが、取り扱いの容易さ等を考慮すると500以下で
あることが好ましい。
【0009】上記多糖の誘導体化の方法としては、エス
テル化、エーテル化、カルバメート化等を挙げることが
できる。光学分割能を有する低分子化合物としては、例
えばクラウンエーテルあるいはその誘導体やシクロデキ
ストリンあるいはその誘導体を挙げることができる。こ
れら低分子化合物は、通常シリカゲル等の担体に担持し
て使用される。
【0010】光学分割用充填剤は市販品を使用すること
もでき、例えばそれぞれダイセル化学工業(株)製のCH
IRALCEL OB(登録商標)、CHIRALCEL OD(登録商標)、
CROWNPAK CR(+)(登録商標)、CHIRALCEL CA-1(登録商
標)、CHIRALCEL OA(登録商標)、CHIRALCEL OK(登録
商標)、CHIRALCEL OJ(登録商標)、CHIRALCEL OC(登
録商標)、CHIRALCEL OF(登録商標)、CHIRALCEL OG
(登録商標)、CHIRALPAK WH(登録商標)、CHIRALPAK
WM(登録商標)、CHIRALPAK WE(登録商標)、CHIRALPA
K OT(+) (登録商標)、CHIRALPAK OP(+) (登録商
標)、CHIRALPAK AS(登録商標)、CHIRALPAK AD(登録
商標)等を好適例として挙げることができる。
【0011】前記充填剤の平均粒径は、光学分割する光
学異性体の種類、後述する溶離液の種類に応じて様々に
変化するのであるが、通常0.1〜100μm、好まし
くは1〜75μmである。
【0012】−光学分割用充填剤層の形成− 本願発明においては、前記平板状の支持体の一部表面
前記光学分割用充填剤層、検出方法、光学分割する異
性体および前記光学分割用充填剤の特性等に応じて、
けられる。
【0013】特に、薄層クロマトグラフィーの検出にお
いて一般によく行なわれているような蛍光で検出する方
法を用いる場合には、光学分割する異性体および光学分
割用充填剤における紫外線吸収帯の異同に応じて、上記
光学分割用充填剤層を平板状の支持体一部表面に設け
る。
【0014】というのは、上記光学分割用充填剤が前記
光学分割する異性体の紫外線吸収帯と同じ紫外線吸収帯
を有する場合においては、検出時に紫外線を照射する
と、光学分割された異性体のスポットだけではなく光学
分割用充填剤層も蛍光を発する。そのため、目的とする
異性体のスポットが光学分割用充填剤層上に存在する
と、これらの異性体を蛍光で検出することができなくな
る。そこで、光学分割された異性体の蛍光スポットが、
蛍光しないかもしくは紫外線吸収帯の異なる充填剤層上
に存在するようにして、検出を行なう必要がある。
【0015】したがって、上記のような場合において
は、前記平板状の支持体の一部表面に光学分割用充填剤
層を設けて、残りの表面には、他の充填剤層、たとえば
通常の充填剤層を設ける。つまり、光学分割用充填剤層
においては異性体の混合物を光学分割し、通常の充填剤
層においては光学分割された異性体を検出するために、
前記光学分割用充填剤を前記平板状の支持体の一部表面
に設けるのである。
【0016】前記光学分割用充填剤において、紫外線に
より蛍光を発するものとしては、例えば、タングステン
酸マグネシウムまたはマンガン含有ケイ酸亜鉛等の蛍光
指示薬等が挙げられる。したがって、これらの光学分割
用充填剤を使用する場合においては、その紫外線吸収帯
が光学分割をする物質の紫外線吸収帯とが同じであるか
どうかを考慮した上で、光学分割用充填剤層を形成する
のが好ましい。
【0017】前記一部表面の形状については、本発明の
目的を阻害するものでなければ、特に限定はない。ま
た、前記一部表面の面積の大きさについても、本発明の
目的を阻害するものでなければ、特に限定はない。
【0018】例えば、図1に示されるように、支持体に
おける下半分の表面を光学分割用充填剤層とし、上半分
の表面を通常の充填剤層としてもよい。また、図2に示
されるように、光学分割用充填剤層が形成されている支
持体の表面部分の形状が三角形になっていてもよい。ま
た、図3のように光学分割用充填剤層が形成されている
支持体の表面部分の形状が円形になっていてもよい。
【0019】前記光学分割用充填剤層は、上記光学分割
用充填剤と水または溶剤とを混合して得られた懸濁液
を、前記平板状の支持体上に引き、その後に前記水およ
び溶剤を蒸発させることにより形成される。前記溶剤と
しては、用いる光学分割用充填剤に応じて選択すればよ
いが、通常、好適な溶剤としては、水、アルコール類、
脂肪族炭化水素、ハロゲン系溶剤、芳香族炭化水素、エ
ーテル類等が挙げられる。その中でも、特に、ヘキセ
ン、ヘプタンおよび四塩化炭素が好ましい。
【0020】また、上記溶剤は、1種類だけでなく2種
類以上混合して用いてもよく、その比は任意に選択でき
るが、例えばヘキサン−四塩化炭素(1:2)等が好適
に使用される。本発明においては、前記懸濁液に、結合
剤を任意に配合させてもよい。上記結合剤としては、ア
クリル酸エステル等の合成ポリマー等を挙げることがで
きる。
【0021】前記懸濁液を前記平板状の支持体の表面に
引く方法としては、通常、スプレッダーを用いる方法、
噴霧する方法等の公知の方法を用いることができる。上
記スプレッダーとは、形成したい層の厚みに相当する間
隙を有し、そこから上記懸濁液を流出させる装置であ
り、市販の物であっても自家製の物であってもよい。
【0022】上記スプレッダーを使用する方法として
は、前記支持体を固定しておきスプレッダーを移動させ
る方法、スプレッダーを固定して前記支持体を移動させ
る方法等がある。また、上記噴霧する方法は、前記懸濁
液を前記支持体上に噴霧する方法であるが、支持体が小
さい場合に好適な方法である。
【0023】上記の方法により懸濁液を前記支持体上に
引いた後は、前記懸濁液中の水および溶剤を蒸発させ
る。水および溶剤を蒸発させる方法としては、風乾、加
熱乾燥等の方法が挙げられるが、揮発性の溶剤を使用し
た場合においては、十分風乾することにより、目的とす
る光学分割用充填剤層を形成することができる。
【0024】本願における光学分割用充填剤層の厚さ
は、通常、100μm〜5mmが好ましく、特に100
μm〜1mmが好ましい。上記光学分割用充填剤層の厚
みが、5mmより大きいと多量の試料が必要になり、1
00μmより小さいと試料の検出が困難になる。前記光
学分割用充填剤層を前記平板上の支持体の一部表面に設
ける場合においては、前記平板上の支持体の残りの表面
に、蛍光を有しない充填剤層、もしくは、光学分割する
異性体が有する紫外線吸収帯と異なる紫外線吸収帯を有
する充填剤層を設けるのが好ましい。
【0025】上記蛍光を有しない充填剤層、もしくは、
光学分割する物質の紫外線吸収帯と異なる紫外線吸収帯
を有する充填剤層としては、通常使用されているシリカ
ゲル、アルミナ、ケイ酸マグネシウム等のケイ酸塩、硫
酸カルシウム、活性炭、ポリアミド、尿素、セルノース
等の充填剤を使用することができる。上記蛍光を有しな
い充填剤層、もしくは、光学分割する異性体が有する紫
外線吸収帯と異なる紫外線吸収帯を有する充填剤層の形
成方法については、上述の光学分割用充填剤層の形成方
法と同様にして形成することができる。
【0026】−本願発明の薄層クロマトグラムにより光
学分割することのできる光学異性体− 本願発明の薄層クロマトグラムにより好適に光学分割す
ることのできる光学異性体としては、特に制限がなく、
例えば医薬、農薬、食品、飼料、香料等の分野で使用さ
れる各種の化合物例えば医薬品のβ−ブロッカー、有機
リン系の農薬であるEPN、化学調味料であるグルタミ
ン酸モノナトリウム塩、香料であるメントール等を挙げ
ることができ、さらには光学活性なアルコール類、光学
活性なエステル類等々を挙げることができる。
【0027】−本願発明の薄層クロマトグラムを使用し
た光学分割の方法− 本願発明により得られる薄層クロマトグラムを使用し
て、光学分割を行なう方法は、通常の薄層クロマトグラ
フィーの方法により行なうことができる。すなわち、本
願発明の薄層クロマトグラムの下部に微量の前記光学異
性体の混合物を付着させ、密閉された展開そうの中にお
いて薄層クロマトグラムの一端を溶離液に浸して前記光
学異性体混合物を展開する方法により、光学分割するこ
とができるのである。
【0028】一般に、光学異性体は、光学分割用充填剤
に対する吸着度がそれぞれ異なっている。したがって、
この吸着度の差により、それぞれの異性体の薄層クロマ
トグラム上での移動距離が異なってくるのである。そこ
で、この移動の差を利用して光学異性体を分離すること
ができるように、本願発明の薄層クロマトグラムにおい
ては光学分割用充填剤層を設けるのである。
【0029】以下において、本願発明の薄層クロマトグ
ラムを使用して光学分割する方法を具体的に記載する。
これらの光学異性体混合物を薄層クロマトグラムに付着
する際には、通常、0.1〜5%くらいの希薄な溶液に
するのが好ましい。
【0030】希薄な溶液にする場合に用いられる溶液と
しては、例えばメタノール、エタノール、イソプロパノ
ール等のアルコール類、ヘキサン等の炭化水素類などの
有機溶媒、例えば硫酸銅水溶液や過塩素酸塩水溶液の塩
を含有する水溶液を挙げることができる。どの溶液が好
ましいかは、光学分割をしようとする化合物の種類、に
応じて適宜決定される。また、希薄な溶液にするのに用
いられる溶液は、通常、前記溶離液と同じ溶液が使用さ
れるのが好ましい。
【0031】光学異性体混合物を薄層クロマトグラムに
付着する方法としては、公知の方法を用いることがで
き、キャピラリィ、マイクロピペット等を用いて、本発
明の薄層クロマトグラムに付着する。光学異性体混合物
を付着させるとき、そのスポットの直径が約2mm以下
になり、しかも広がらないように数回にわけて付着させ
るのが好ましい。
【0032】光学異性体混合物を付着させた薄層クロマ
トグラムを、溶離液に浸漬する。上記溶離液としては、
例えばメタノール、エタノール、イソプロパノール等の
アルコール類、ヘキサン等の炭化水素類などの有機溶
媒、例えば硫酸銅水溶液や過塩素酸塩水溶液等の塩を含
有する水溶液を挙げることができる。いずれの溶離液が
好ましいかは、光学分割しようとする異性体の種類に応
じて適宜に決定される。
【0033】溶離液に浸漬する方法としては、通常の方
法を用いることができ、特に限定はない。例えば、密封
された容器内において、光学異性体混合物を付着させた
側の薄層クロマトグラムの一端が、付着させた光学異性
体混合物が溶離液に浸らない程度に溶離液に浸漬させな
がら薄層クロマトグラムを立てかけておく方法等を挙げ
ることができる。
【0034】溶離液に浸漬する時間は、光学異性体が十
分に光学分割できるのであれば、特に限定はない。ただ
し、光学分割用充填剤層が一部表面に設けられた薄層ク
ロマトグラムを使用する場合においては、光学分割用充
填剤層で光学分割された異性体が光学分割用充填剤層以
外の充填剤層上で検出されるように、浸漬する時間を適
宜選択する。
【0035】光学分割された異性体を検出する方法とし
ては、通常用いられている方法を用いることができ、特
に限定はない。たとえば、発色剤を吹き掛けて光学分割
された異性体を検出する方法等の化学方法、紫外線を照
射して蛍光させることにより検出する方法等の物理的方
法、さらには、薄層クロマトグラムを培地に接した後に
発育阻止作用により検出する方法等の生物学的方法が挙
げられる。
【0036】
【発明の効果】本願発明の方法によると、光学異性体を
含有する混合物からそれぞれの光学異性体を薄層クロマ
トグラフィーにより分離することのできる薄層クロマト
グラムを提供することができる。
【0037】(実施例1) セルローストリス(3,5−ジメチルフェニルカルバメ
ート)(CTPC−3,5−Me2 )を、粒径20μ
m、孔径800Åでありジフェニルジクロロシラン処理
がなされているシルカゲル(Fuji Davison社製)に約2
0重量%吸着させた光学分割用充填剤を用いた。
【0038】この光学分割用充填剤9.5gと混合比が
1:2のヘキサン−四塩化炭素溶液75mlとを混合
し、得られた懸濁液を2.5×7.5cmのスライドガ
ラスに塗布し、薄層クロマトグラムを作成した。上記の
方法で得られた薄層クロマトグラムを用いて、下図に示
すようなアントラセン誘導体のラセミ体について光学分
割を行なった。
【0039】
【化1】
【0040】溶離液としては、混合比が90:10のヘ
キサン−2−プロパノールを使用した。溶離液が薄層ク
ロマトグラムの上端近くまでくるのに約2分半を要し
た。この展開を3回繰り返した。展開後、薄層クロマト
グラムを通常の紫外線ランプで照射したところ、図4の
ような結果が得られた。図4に示したように、光学分割
用充填剤層上に完全に離れた2つ蛍光スポットが現わ
れ、ラセミ体からそれぞれの異性体を光学分割すること
ができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の薄層クロマトグラムの一例を示
す説明図である。
【図2】図2は本発明の薄層クロマトグラムの一例を示
す説明図である。
【図3】図3は本発明の薄層クロマトグラムの一例を示
す説明図である。
【図4】図4は本発明の薄層クロマトグラムを用いた光
学分割の一実験の結果を示す説明図である。
【符号の説明】
11 薄層クロマトグラムにおける光学分割用充填剤
層 12 薄層クロマトグラムにおけるシリカゲル層 20 光学異性体混合物を付着させたところ 21 光学分割された光学異性体の蛍光スポット 22 光学分割された光学異性体の蛍光スポット

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平板状の支持体の一部表面に光学分割用
    充填剤層を設けてなることを特徴とする薄層クロマトグ
    ラム。
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