JP3140081U - 移動式スラグ篩分け設備 - Google Patents

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文生 濱田
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Abstract

【課題】地金が混入している原料スラグから効率的、低コストで所定粒度範囲にある製品スラグを製造しながら一定サイズ以上の地金を分離可能な移動式スラグ篩分け設備を提供する。
【解決手段】製鉄所で発生した原料スラグが集積されている集積場まで移動し、傾斜配置された振動篩15と磁力選別機17を用いて、原料スラグを製品スラグと地金とに分離する移動式スラグ篩分け設備10であって、振動篩15の篩網の上方に、篩網に向けて圧縮空気を噴出し、しかもその噴出口18が篩網と隙間を有する複数の空気噴出ノズル19が、振動篩15の原料スラグの投入位置の下方側で振動篩15の上流位置に、隙間を有して縦横に並べて配置され、篩網に載った塊状の原料スラグによる篩網の目詰まりを防止する。
【選択図】図2

Description

本考案は、製鉄所で発生した原料スラグが集積されている集積場まで移動し、傾斜配置された振動篩と磁力選別機を用いて、製品スラグと地金を分離する移動式スラグ篩分け設備に関する。
例えば、製鉄所の精錬工程で発生する製鋼スラグは地金を含有しているので、一般に、地金分は回収してリサイクルされ、スラグ分は破砕、分級して製品スラグとし、例えば、路盤材や埋め立て材として利用されている。ここで、製鋼スラグから地金を回収し製品スラグを製造する場合、先ず、転炉から排出された製鋼スラグを転炉鍋車等で受けて放流場まで運搬し、放流して冷却固化させる。次いで、冷却固化した製鋼スラグを重機等により解砕してサイズの大きな地金分を除去し、残りをトラック等に積載して集積場まで搬送する。そして、集積場で一定期間放置して細粒化させた後、トラック等に積載して分級プラントまで搬送しサイズ調整して製品スラグを製造し、製品スラグは再びトラック等に積載されて製品集積場まで運搬され、出荷まで保管される(例えば、特許文献1参照)。
特開平6−329449号公報
しかしながら、特許文献1に記載された従来の技術では、サイズの大きな地金分は回収されるが、サイズが小さな地金やスラグ内に取込まれている地金は回収できず、地金の回収率が低いという問題がある。また、製品スラグを製造するのに、放流場から集積場、集積場から分級プラント、分級プラントから製品集積場と3回の運搬作業が必要になり、運搬コストが上昇するという問題が生じる。更に、製品スラグが出荷されるまで長期間を要する場合もあり製品集積場として広い場所を確保し、保管用の設備を整備しなければならないという問題もある。
本考案はかかる事情に鑑みてなされたもので、製鉄所で発生した原料スラグが集積されている集積場まで移動し、傾斜配置された振動篩と磁力選別機を用いて、効率的かつ低コストで製品スラグと地金に分離する移動式スラグ篩分け設備を提供することを目的とする。
前記目的に沿う本考案に係る移動式スラグ篩分け設備は、製鉄所で発生した原料スラグが集積されている集積場まで移動し、傾斜配置された振動篩と磁力選別機を用いて、原料スラグを製品スラグと地金とに分離する移動式スラグ篩分け設備であって、
前記振動篩の篩網の上方に、該篩網に向けて圧縮空気を噴出し、しかもその噴出口が前記篩網と隙間を有する複数の空気噴出ノズルが、前記振動篩の原料スラグの投入位置の下方側で該振動篩の上流位置に、隙間を有して縦横に並べて配置され、前記篩網に載った塊状の原料スラグによる該篩網の目詰まりを防止している。
本考案に係る移動式スラグ篩分け設備において、前記篩網の網目間隔は5mm以上50mm以下、縦横に並べて配置された前記空気噴出ノズルの間隔は200mm以上600mm以下、前記噴出口と前記篩網の隙間は100mm以上350mm以下であることが好ましい。
本考案に係る移動式スラグ篩分け設備において、前記空気噴出ノズルは、前記噴出口からの空気噴出方向を変えて前記篩網上の空気衝突範囲の調整が可能となっていることが好ましい。
本考案に係る移動式スラグ篩分け設備において、前記振動篩は折りたたみ可能な屋根を有し、第1のトレーラに搭載された前記振動篩及び前記磁力選別機の高さはいずれも3.8m以内であり、前記第1のトレーラ外に配置されたホッパーから前記振動篩に原料スラグを供給する第1のベルトコンベアを備え、前記振動篩には原料スラグの該振動篩による篩下物を前記第1のトレーラ外に排出する第2のベルトコンベア、前記磁力選別機には前記振動篩による篩上物を前記磁力選別機によって分離した前記地金及びその残りの篩上スラグをそれぞれ前記第1のトレーラ外に排出する第3、第4のベルトコンベアがそれぞれ設けられ、前記第2〜第4のベルトコンベアの各機体は前記トレーラの幅方向に移動可能となって、該第1のトレーラに収納可能となっていることが好ましい。
本考案に係る移動式スラグ篩分け設備において、前記第2、第4、第3のベルトコンベアで排出された前記篩下物、前記篩上スラグ、及び前記地金を各山積み場まで搬送する第5〜第7のベルトコンベアを備え、前記第1のベルトコンベア及び前記第5〜第7のベルトコンベアを前記ホッパーと共に搬送する第2のトレーラを更に備えていることが好ましい。
本考案に係る移動式スラグ篩分け設備において、前記第1のトレーラには、前記空気噴出ノズルに加圧した空気を供給するコンプレッサと、前記振動篩、前記磁力選別機、前記第1〜第7のベルトコンベア、及び前記コンプレッサにそれぞれ電力を供給する発電機とが積載されていることが好ましい。
請求項1〜6記載の移動式スラグ篩分け設備においては、篩網に載った塊状の原料スラグによる該篩網の目詰まりを防止するので、安定した篩分け作業ができ、効率的に製品スラグと地金を分離することが可能になる。また、原料スラグが集積されている集積場まで移動して作業を行うので、原料スラグの運搬回数を少なくして、効率的かつ低コストで製品スラグと地金を分離することが可能となる。更に、製品スラグの集積場を別途確保する必要がないので、設備負担が軽減される。そして、振動篩を傾斜配置することで、原料スラグを篩網上で容易に移動させることができ、篩分けの効率及び精度を向上させることが可能になる。
特に、請求項2記載の移動式スラグ篩分け設備においては、篩網の網目間隔を調整することで、例えば、路盤材として使用できる製品スラグを製造することができると共に、リサイクルに容易なサイズの地金が回収できる。また、使用する篩網の網目間隔、原料スラグの粒度分布や凝集により生じた塊状の原料スラグのサイズに応じて、縦横に並べて配置された空気噴出ノズルの間隔及びその噴出口と篩網の隙間をそれぞれ調整することで、塊状の原料スラグの解砕、篩網の網目に詰まった原料スラグの除去ができ、安定した篩分け作業が可能になる。
請求項3記載の移動式スラグ篩分け設備においては、篩網の詰まり易い場所と空気衝突範囲を合わせることができるので、安定して篩分け作業を行うことができる。
請求項4記載の移動式スラグ篩分け設備においては、屋根を設けることで、雨天時における篩分け作業中の原料スラグの含水率の増加を防止して、篩網の詰まりを防止できる。また、第1のトレーラに搭載された振動篩及び磁力選別機の高さをいずれも3.8m以内とし、第2〜第4のベルトコンベアの各機体は第1のトレーラの幅方向に移動でき、第1のトレーラに収納可能となっているので、第1のトレーラを公道で牽引することが可能になり、移動式スラグ篩分け設備を何処へでも移動することができる。
請求項5記載の移動式スラグ篩分け設備においては、第1のベルトコンベア及び第5〜第7のベルトコンベアをホッパーと共に第2のトレーラで搬送するので、振動篩、磁力選別機、及び第2〜第4のベルトコンベアを積載している第1のトレーラと共に、第1のベルトコンベア、第5〜第7のベルトコンベア、及びホッパーを第2のトレーラで集積場の最適な場所まで同時に移動でき、集積場に到着して直ちに移動式スラグ篩分け設備の設置に取り掛かることが可能になる。
請求項6記載の移動式スラグ篩分け設備おいては、第1のトレーラには、空気噴出ノズルに空気を供給するコンプレッサと、振動篩、磁力選別機、第1〜第7のベルトコンベア、及びコンプレッサに電力を供給する発電機とが積載されているので、集積場における移動式スラグ篩分け設備の設置が完了すると、直ちに作業を開始することが可能になる。
続いて、添付した図面を参照しつつ、本考案を具体化した実施の形態につき説明し、本考案の理解に供する。
ここで、図1は本考案の一実施の形態に係る移動式スラグ篩分け設備の稼動時の配置を示す平面図、図2は同移動式スラグ篩分け設備の一部省略側面図、図3(A)、(B)はそれぞれ図2のP−P矢視断面図、Q−Q矢視断面図、図4は同移動式スラグ篩分け設備の振動篩の平面図である。
図1、図2、図3(A)、(B)に示すように、本考案の一実施の形態に係る移動式スラグ篩分け設備10は、製鉄所で発生した原料スラグが集積されている集積場まで移動し、傾斜配置された振動篩15と磁力選別機17を用いて、製品スラグと地金を分離するものであって、振動篩15の篩網14(図4参照)の上方に、篩網14に向けて圧縮空気を噴出し、しかもその噴出口18が篩網14と隙間を有する複数の空気噴出ノズル19が、振動篩15の原料スラグの投入位置の下方側で振動篩15の上流位置に、隙間を有して縦横に並べて配置され、篩網14に載った塊状の原料スラグによる篩網14の目詰まりを防止している。以下、詳細に説明する。
振動篩15及び磁力選別機17は、公道上を走行できる規格の第1のトレーラ11に積載されている。ここで、第1のトレーラ11は、図示しない牽引車が接続される第1のトレーラ11の前側に配置された連結部20と、第1のトレーラ11の後側に配置されて連結部20の載置台21より高さが低く、下部に車輪22を備えた積載台23とを有し、積載台23の前後方向両側には図示しないアウトリガーが設けられている。
また、図示しない第2のトレーラに積載されて集積場まで搬送されるホッパー12は、原料スラグが上方から投入され、下部に向かって平断面が徐々に縮小する貯留槽24と、貯留槽24の底部に設けられ貯留槽24の底部から排出される原料スラグを徐々に切り出すフィーダー25と、貯留槽24を集積場に設置するための設置架台26を有している。なお、貯留槽24の底部からフィーダー25で切り出された原料スラグは、第1のベルトコンベア28を用いて振動篩15に供給される。ここで、第1のベルトコンベア28の傾斜角度(フィーダー25から振動篩15に向けて上り傾斜)は、第1のベルトコンベア28を支持する支柱29の高さを調節して、例えば、18°以下となるようにしている。これにより、原料スラグが第1のベルトコンベア28上で滑るのを防止できる。
振動篩15は、第1のベルトコンベア28の先部に設けられた補助ホッパー30でガイドされながら落下する原料スラグを受入れる上流側から下流側に向けて下り傾斜している篩網14(網目間隔が5mm以上50mm以下、例えば、15mmに調整されている)を備えた篩部31と、篩部31の下方に連接して設けられ篩網14を通過した篩下物を収容する篩下物収容部32と、篩部31の下流側に設けられ篩網14上を下流側に移動してきた篩上物を収容する篩上物収容部33と、篩部31に振動を加える振動発生部(図示せず)とを有している。また、振動篩15は、雨天時に取付けて篩網14に雨水がかかるのを防止する折りたたみ可能な屋根34を有している。屋根34を折りたたみ可能にすることで、第1のトレーラ11の積載台23上に第1の架台13を介して取付けた振動篩15の高さを3.8m以内に納めることができる。
更に、篩下物収容部32の下部には篩下物を取出す取出し口35が設けられ、取出し口35に設けられたシュート(図示せず)を介して取出された篩下物を第1のトレーラ11(積載台23)外に排出する第2のベルトコンベア36と、篩上物収容部33の下流側に設けられた排出口(図示せず)から篩上物を磁力選別機17に送出す篩上物搬送ベルトコンベア37とが振動篩15に設けられている。ここで、第2のベルトコンベア36の機体は積載台23の幅方向に移動可能になって、積載台23に収納可能となっている。なお、図3(A)に示すように、篩下物収容部32から第2のベルトコンベア36を介して第1のトレーラ11外に排出された篩下物は、第5のベルトコンベア38に受入られて山積み場まで搬送される。このとき、第5のベルトコンベア38の傾斜角度は、第5のベルトコンベア38を支持する支柱39の高さを調節して、例えば18°以下となるようにしている。これにより、篩下物が第5のベルトコンベア38上で滑るのを防止できる。
空気噴出ノズル19は、原料スラグの投入位置の下方側で(補助ホッパー30を通過して篩網14上に原料スラグが落下する領域で)振動篩15の上流位置の上方に第1の取付け架台13の上部に取付け部材40を介して設けられた取付け枠体41に縦横に、例えば格子状に(縦位置と横位置をそれぞれ揃えて)並べて配置されている。すなわち、図4に示すように、圧縮空気を供給する図示しないコンプレッサの空気取出口に一端側が接続し他端側が分岐して振動篩15の第1の架台13に取付けられた複数の開閉弁43(本実施の形態では4個)とそれぞれ接続する空気供給配管42が設けられ、各開閉弁43には、取付け枠体41に両側が取付けられ、篩網14上を流れる原料スラグの流れ方向に直交する方向に隙間を設けて空気噴出ノズル19が接続されると共に先端部が封じられた空気配管44が連結されている。更に、空気配管44には、空気噴出ノズル19が接続される箇所に図示しないT型継手が設けられており(T型継手の水平部が空気配管44に接続され、水平部の中央に垂直に設けられた接続口に空気噴出ノズル19が接続される)、T型継手の取付け角度位置を調整することで、噴出口18からの空気噴出方向を変えることができ、篩網14上の空気衝突位置の調整が可能となっている。
ここで、各空気配管44(本実施の形態では4本)は、篩網14上を流れる原料スラグの流れ方向に200mm以上600mm以下、例えば400mmの間隔を設けて配置されている。また、それぞれの空気配管44には、T型継手が200mm以上600mm以下、例えば300mm間隔で接続されており、空気噴出ノズル19が空気配管44に300mm間隔で接続されるようになっている。更に、取付け枠体41の取付け高さを調整することで、空気噴出ノズル19の噴出口18と篩網14の隙間は100mm以上350mm以下、例えば150mmに設定されている。
磁力選別機17には、例えば、篩上物を地金とその残りの篩上スラグに分離する磁石を備えた図示しない回転ドラムと、分離された篩上スラグと地金をそれぞれ分離して回収する図示しない回収部とを備えた従来から使用されているものが使用できる。そして、磁力選別機17は、雨水がかかるのを防止する屋根45を有している。なお、第1のトレーラ11の積載台23上に第2の架台16を介して取付けた磁力選別機17の高さ(屋根45の上端までの高さ)が3.8m以内に納まるように、磁力選別機17の高さに応じて、屋根45部分の高さ及び第2の架台16の高さがそれぞれ調整されている。
また、磁力選別機17は、回収部のスラグ排出口46及び地金排出口47からそれぞれ排出された篩上スラグ及び地金を、それぞれ第1のトレーラ11外に排出する第4のベルトコンベア48、第3のベルトコンベア49とを有している。ここで、第3、第4のベルトコンベア49、48の各機体は積載台23の幅方向に移動可能になって、第1のトレーラ11に収納可能になっている。なお、図3(B)に示すように、第4のベルトコンベア48を介して第1のトレーラ11外に排出された篩上スラグは、第6のベルトコンベア50に受入られて山積み場まで搬送され、第3のベルトコンベア49を介して第1のトレーラ11外に排出された地金は、第7のベルトコンベア51に受入られて山積み場まで搬送される。このとき、下流側に向かって上り傾斜となる第6、第7のベルトコンベア50、51の傾斜角度は、第6、第7のベルトコンベア50、51をそれぞれ支持する支柱52、53の高さを調節して、例えば18°以下となるようにしている。これにより、篩上スラグ及び地金がそれぞれ第6、第7のベルトコンベア50、51上で滑るのを防止できる。
また、移動式スラグ篩分け設備10は、第1のトレーラ11の連結部20の載置台21上に取付けられたコンテナ54と、コンテナ54内にコンプレッサと共に収容され、振動篩15、磁力選別機17、第1〜第7のベルトコンベア28、36、49、48、38、50、51、及びコンプレッサにそれぞれ電力を供給する図示しない発電機とを有している。そして、第1、第5〜第7のベルトコンベア28、38、50、51は、ホッパー12と共に第2のトレーラで集積場まで搬送される。これにより、集積場の任意の場所にホッパー12を置くと共に第1のトレーラ11を停車させて移動式スラグ篩分け設備10を設置することができ、設置が完了すると直ちに作業を開始することができる。
次に、本考案の一実施の形態に係る移動式スラグ篩分け設備10の使用方法について説明する。
第1のトレーラ11に牽引車を連結し、第1、第5〜第7のベルトコンベア28、38、50、51及びホッパー12を第2のトレーラに積載して、集積場まで移動する。なお、第1のトレーラ11が走行中は、振動篩の屋根34は折りたたんだ状態にしておく。集積場内の作業場所に第1のトレーラ11を停止させ、第2のトレーラから、第1、第5〜第7のベルトコンベア28、38、50、51、及びホッパー12を降ろし、図1〜図3に示すように各機器を配置する。そして、コンプレッサの空気取出口と振動篩15の第1の架台13に取付けられた複数の開閉弁43とを空気供給配管42で接続し、振動篩15、磁力選別機17、第1〜第7のベルトコンベア28、36、49、48、38、50、51、及びコンプレッサを図示しない電源ケーブルで接続する。なお、天候の状況に応じて、折りたたんだ状態の屋根34を引き出し振動篩15の上方を覆うように配置する。
次いで、発電機を運転して振動篩15、磁力選別機17、第1〜第7のベルトコンベア28、36、49、48、38、50、51、及びコンプレッサを稼動させ、例えば、図示しないホイルローダーを用いて集積場の原料スラグをすくい上げホッパー12に投入する。投入された原料スラグはフィーダー25によりホッパー12底部から切り出され、第1のベルトコンベア28上に排出され、排出された原料スラグは振動篩15の振動している篩網14の上流側に落下する。そして、原料スラグは下流側に向かって下り傾斜している篩網14上を移動し、15mm以下のサイズの原料スラグは篩網14を通過し篩下物となって篩下物収容部32内に溜まる。一方、15mmを超えるサイズの原料スラグは篩網14上に残留し、篩上物収容部33に篩上物として溜まる。
ここで、コンプレッサの制御圧力は1〜1.5MPa、供給する総空気量は毎分800〜1500リットルであり、開閉弁43を経由して各空気噴出ノズル19に供給される。そして、開閉弁43の開閉操作を行うことで、各空気噴出ノズル19から空気を間欠的に(例えば、1〜60秒間隔で噴出時間は1〜5秒)噴出させることができ、開閉弁43を常時開状態にすることで、各空気噴出ノズル19から空気を連続して噴出させることができる。これによって、凝集によって塊状となった原料スラグの解砕や、篩網14の網目に詰まった原料スラグの除去ができる。なお、原料スラグの粒度、含水量等の影響で、塊状となった原料スラグを解砕するのに必要な空気圧と風量、篩網14で網目の閉塞が発生する場所は変化するので、移動式スラグ篩分け設備10を短時間運転して、塊状となった原料スラグの解砕状況、篩網14で網目の閉塞が発生する場所を特定し、空気噴出ノズル19が接続されているT型継手の取付け角度位置を変えて篩網14上の空気衝突範囲がこの特定した場所に一致するように調整すると共に、コンプレッサから供給される圧縮空気の圧力と各空気噴出ノズル19から噴射される風量を設定する。これによって、篩網14の閉塞が防止され、安定した篩分け作業ができる。
篩下物収容部32内に溜まった篩下物は取り出し口35から第2のベルトコンベア36に排出され、第5のベルトコンベア38に送り出される。そして、第5のベルトコンベア38に送り出された篩下物は、第5のベルトコンベア38で篩下物の山積み場所まで搬送されて排出される。一方、篩上物収容部33内に溜まった篩上物は、篩上物搬送ベルトコンベア37で磁力選別機17内に搬送される。
磁力選別機17内に搬送された篩上物が回転ドラムに沿って移動しながら落下する場合、篩上物中の地金は回転ドラムに吸着されるため、篩上スラグと地金の落下位置が異なって、篩上スラグと地金は回収部に分離して回収される。そして、回収された篩上スラグはスラグ排出口46から第4のベルトコンベア48に排出され、第4のベルトコンベア48に排出された篩上スラグは更に第6のベルトコンベア50に排出されて篩上スラグの山積み場所まで搬送されて排出される。また、回収された地金は地金排出口47から第3のベルトコンベア49に排出され、第3のベルトコンベア49に排出された地金は更に第7のベルトコンベア51に排出されて地金の山積み場所まで搬送されて排出される。
以上、本考案の実施の形態を説明したが、本考案は、この実施の形態に限定されるものではなく、考案の要旨を変更しない範囲での変更は可能であり、前記したそれぞれの実施の形態や変形例の一部又は全部を組み合わせて本考案の移動式スラグ篩分け設備を構成する場合も本考案の権利範囲に含まれる。
例えば、原料スラグの流れに直交するように上流側から下流側に並べて空気配管を配置し、各空気配管に空気噴出ノズルの縦位置と横位置がそれぞれ揃うように格子状に並べて配置したが、下流側に配置した空気配管に並べて設ける空気噴出ノズルの位置が、直上流側に配置される空気配管に並べて設けた空気噴出ノズル間の中間位置と揃うようにしてもよい。
また、製品スラグの粒度を細分化するために、2段式の振動篩を使用することもできる。この場合、各段の篩網の上方に噴出口を篩網に向けて隙間を有して複数の空気噴出ノズルを縦横に並べて配置する。そして、下段の篩網側に設ける空気噴出ノズルには、傘を取付けて、上段の篩網を通過した原料スラグが下段側に設けた空気噴出ノズルの間を容易に通過できるようにするのがよい。
本考案の一実施の形態に係る移動式スラグ篩分け設備の稼動時の配置を示す平面図である。 同移動式スラグ篩分け設備の一部省略側面図である。 (A)、(B)はそれぞれ図2のP−P矢視断面図、Q−Q矢視断面図である。 同移動式スラグ篩分け設備の振動篩の平面図である。
符号の説明
10:移動式スラグ篩分け設備、11:第1のトレーラ、12:ホッパー、13:第1の架台、14:篩網、15:振動篩、16:第2の架台、17:磁力選別機、18:噴出口、19:空気噴出ノズル、20:連結部、21:載置台、22:車輪、23:積載台、24:貯留槽、25:フィーダー、26:設置架台、28:第1のベルトコンベア、29:支柱、30:補助ホッパー、31:篩部、32:篩下物収容部、33:篩上物収容部、34:屋根、35:取出し口、36:第2のベルトコンベア、37:篩上物搬送ベルトコンベア、38:第5のベルトコンベア、39:支柱、40:取付け部材、41:取付け枠体、42:空気供給配管、43:開閉弁、44:空気配管、45:屋根、46:スラグ排出口、47:地金排出口、48:第4のベルトコンベア、49:第3のベルトコンベア、50:第6のベルトコンベア、51:第7のベルトコンベア、52、53:支柱、54:コンテナ

Claims (6)

  1. 製鉄所で発生した原料スラグが集積されている集積場まで移動し、傾斜配置された振動篩と磁力選別機を用いて、原料スラグを製品スラグと地金とに分離する移動式スラグ篩分け設備であって、
    前記振動篩の篩網の上方に、該篩網に向けて圧縮空気を噴出し、しかもその噴出口が前記篩網と隙間を有する複数の空気噴出ノズルが、前記振動篩の原料スラグの投入位置の下方側で該振動篩の上流位置に、隙間を有して縦横に並べて配置され、前記篩網に載った塊状の原料スラグによる該篩網の目詰まりを防止することを特徴とすることを特徴とする移動式スラグ篩分け設備。
  2. 請求項1記載の移動式スラグ篩分け設備において、前記篩網の網目間隔は5mm以上50mm以下、縦横に並べて配置された前記空気噴出ノズルの間隔は200mm以上600mm以下、前記噴出口と前記篩網の隙間は100mm以上350mm以下であることを特徴とする移動式スラグ篩分け設備。
  3. 請求項1及び2のいずれか1項に記載の移動式スラグ篩分け設備において、前記空気噴出ノズルは、前記噴出口からの空気噴出方向を変えて前記篩網上の空気衝突範囲の調整が可能となっていることを特徴とする移動式スラグ篩分け設備。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の移動式スラグ篩分け設備において、前記振動篩は折りたたみ可能な屋根を有し、第1のトレーラに搭載された前記振動篩及び前記磁力選別機の高さはいずれも3.8m以内であり、前記第1のトレーラ外に配置されたホッパーから前記振動篩に原料スラグを供給する第1のベルトコンベアを備え、前記振動篩には原料スラグの該振動篩による篩下物を前記第1のトレーラ外に排出する第2のベルトコンベア、前記磁力選別機には前記振動篩による篩上物を前記磁力選別機によって分離した前記地金及びその残りの篩上スラグをそれぞれ前記第1のトレーラ外に排出する第3、第4のベルトコンベアがそれぞれ設けられ、前記第2〜第4のベルトコンベアの各機体は前記第1のトレーラの幅方向に移動可能となって、該第1のトレーラに収納可能となっていることを特徴とする移動式スラグ篩分け設備。
  5. 請求項4記載の移動式スラグ篩分け設備において、前記第2、第4、第3のベルトコンベアで排出された前記篩下物、前記篩上スラグ、及び前記地金を各山積み場まで搬送する第5〜第7のベルトコンベアを備え、前記第1のベルトコンベア及び前記第5〜第7のベルトコンベアを前記ホッパーと共に搬送する第2のトレーラを更に備えていることを特徴とする移動式スラグ篩分け設備。
  6. 請求項5記載の移動式スラグ篩分け設備において、前記第1のトレーラには、前記空気噴出ノズルに加圧した空気を供給するコンプレッサと、前記振動篩、前記磁力選別機、前記第1〜第7のベルトコンベア、及び前記コンプレッサにそれぞれ電力を供給する発電機とが積載されていることを特徴とする移動式スラグ篩分け設備。
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