JP3139961U - バッグ類肩掛けベルト用滑り止め具 - Google Patents
バッグ類肩掛けベルト用滑り止め具 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3139961U JP3139961U JP2007009977U JP2007009977U JP3139961U JP 3139961 U JP3139961 U JP 3139961U JP 2007009977 U JP2007009977 U JP 2007009977U JP 2007009977 U JP2007009977 U JP 2007009977U JP 3139961 U JP3139961 U JP 3139961U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- slip
- shoulder
- shoulder belt
- tool body
- user
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Purses, Travelling Bags, Baskets, Or Suitcases (AREA)
Abstract
【課題】肩掛けベルトの滑り止め機能に優れ、使用感も良好であり、外観体裁にも配慮したバッグ類肩掛けベルト用滑り止め具を提供する。
【解決手段】バッグ類肩掛けベルト用滑り止め具1は、平面略矩形状で、使用者の首側に位置させる一方の辺部中央に弧状凹部12を形成した皮革材等からなる肩掛けベルト3の寸法に対応させた滑り止め具本体11と、その下面側に配置され、使用者の肩上に当接させるゴム材からなる滑り止めパッド部と、滑り止めパッド部と滑り止め具本体11とに亘って設けたこれら両者間の位置ずれを防止する突片及び受穴の組み合わせからなる位置合わせ機構部と、滑り止め具本体11の上面側に設けた肩掛けベルト3の寸法に対応させた一対の肩掛けベルト挿通領域18、19を形成する皮革材等からなり、滑り止め具本体11の幅方向に開閉可能な肩掛けベルト挿通部20、21と、を有する構成としたものである。
【選択図】図2
【解決手段】バッグ類肩掛けベルト用滑り止め具1は、平面略矩形状で、使用者の首側に位置させる一方の辺部中央に弧状凹部12を形成した皮革材等からなる肩掛けベルト3の寸法に対応させた滑り止め具本体11と、その下面側に配置され、使用者の肩上に当接させるゴム材からなる滑り止めパッド部と、滑り止めパッド部と滑り止め具本体11とに亘って設けたこれら両者間の位置ずれを防止する突片及び受穴の組み合わせからなる位置合わせ機構部と、滑り止め具本体11の上面側に設けた肩掛けベルト3の寸法に対応させた一対の肩掛けベルト挿通領域18、19を形成する皮革材等からなり、滑り止め具本体11の幅方向に開閉可能な肩掛けベルト挿通部20、21と、を有する構成としたものである。
【選択図】図2
Description
本考案は、バッグ類肩掛けベルト用滑り止め具に関し、詳しくはショルダーバッグ、ハンドバッグ等のようなバッグ類の肩掛けベルトが使用中に肩から滑り落ちることを確実に防止するバッグ類肩掛けベルト用滑り止め具に関する。
例えば、通勤通学、外出、買い物、旅行等の用途に使用されるショルダーバッグ、ハンドバッグ等のようなバッグ類においては、その持ち運びの便宜上から肩掛けベルトを付加して使用されることが多い。
この場合に、肩掛けベルトをそのまま肩部に掛ける使用態様の場合には、歩行する際に肩掛けベルトの位置ずれ、滑り落ちが多発し、このため使用者は肩掛けベルトをできるだけ首の付け根側に掛け直す必要に迫られるという煩雑さが生じていた。この点は、ショルダーバッグを多く使用する男性、肩掛け式ハンドバッグを多く使用する女性共通の問題である。
上述した使用態様の他に、衣服の肩部の損傷防止や滑り止め等の観点から、肩掛けベルトの略中央位置に更にフェルト、スエード、ゴム等を用いたパッドを含む滑り止め具を付加した使用態様もよく見かけるところである。
ところが、従来においては、上述したような滑り止め具に関しては、肩掛けベルトの幅、使用状況等に配慮した製品は殆ど見当たらず、肩掛けベルトの幅に比較し幅が広すぎるもの、肩に掛けた状態でのバッグ類による重量負荷との関係で首側に食い込み、肩側(外側)が浮き上がった状態のもの等、外観体裁の良好でないものが多いのが実情である。
また、肩掛けベルトやパッド具の使用頻度が多くなってくるとフェルト、スエード、ゴム等の滑り止め機能が低下し、肩掛けベルトの位置ずれ、滑り落ちが多発するという問題も包含している。
滑り止め具としては、ゴム製のものも使用されているが、単に滑り止め機能のみを追及したデザインのものが多く外観体裁の点で満足し得るものではない。なお、上述した肩掛け式ハンドバッグに関しては、肩掛けベルトが通常細幅であることから滑り止め具まで備えたものは殆ど存在しない。
特許文献1には、添片の片面にシリコンからなる滑り止め用の複数の突起を設け、この添片をバッグ等に取り付ける肩掛け用の帯に添設した構成からなる滑り止め付帯が提案されている。この特許文献1の場合も単に滑り止め機能のみを追及したものであり、デザイン性を考慮したようなものではない。
登録実用新案第3029863号公報
本考案が解決しようとする問題点は、肩掛けベルトの滑り止め機能に優れ、使用感も良好であり、外観体裁、ファッション性の点をも配慮したようなバッグ類肩掛けベルト用滑り止め具が存在しない点である。
本考案は、バッグ類に取り付けられた肩掛けベルトを挿通した状態で使用者の肩上に配置するバッグ類肩掛けベルト用滑り止め具であって、平面略矩形状で、使用者の首側に位置させる一方の辺部中央に弧状凹部を形成した滑り止め具本体と、この滑り止め具本体における下面側に配置され、使用者の肩上に当接させる滑り止めパッド部と、前記滑り止めパッド部と滑り止め具本体とに亘って設けたこれら両者間の位置ずれを防止する突片及び受穴の組み合わせからなる位置合わせ機構部と、前記滑り止め具本体の上面側に設けた肩掛けベルト挿通領域を形成する肩掛けベルト挿通部と、を一体化してなることを最も主要な特徴とする。
請求項1記載の考案によれば、肩掛けベルトの滑り止め機能に優れ、首の周りや肩等における使用感も良好であり、更に、作成時の無駄を排し省資源化にも貢献し得るバッグ類肩掛けベルト用滑り止め具を提供することができる。
請求項2記載の考案によれば、請求項1記載の考案と同様な効果を奏するとともに、肩掛けベルトの寸法に対応させた外観体裁の良好なバッグ類肩掛けベルト用滑り止め具を提供することができる。
請求項3記載の考案によれば、請求項2記載の考案と同様な効果を奏するとともに、肩掛けベルト挿通部を滑り止め具本体の幅方向に開閉可能としているので、肩掛けベルトの挿通、離脱も容易なバッグ類肩掛けベルト用滑り止め具を提供することができる。
請求項4記載の考案によれば、請求項3記載の考案と同様な効果を奏するとともに、滑り止め具本体及び肩掛けベルト挿通部の外面を色彩、模様等により装飾した構成としているので、ファション性に富む斬新なバッグ類肩掛けベルト用滑り止め具を提供することができる。
請求項5記載の考案によれば、請求項3、4記載の各考案と同様な効果を奏するとともに、前記細めで、多少長く形成した突起が、使用者の胸、背中にあたる部分の衣類に食い込み易く、更に、前記垂直状と傾斜状との各突起が、使用に際して衣類に垂直状、傾斜状に食い込むことになり、この滑り止め具に対して滑り止め作用を一層発揮できるバッグ類肩掛けベルト用滑り止め具を提供することができる。
請求項6記載の考案によれば、前記請求項1乃至5に記載の各考案と同様な効果を奏するとともに、前記請求項1乃至5に記載の滑り止め具本体の形状を、使用者の肩の外方側に位置する辺の寸法よりも、使用者の肩の内方側に位置する辺の寸法を長く形成することにより、この滑り止め具に対して滑り止め作用を一層発揮できるバッグ類肩掛けベルト用滑り止め具を提供することができる。
請求項5記載の考案によれば、請求項3、4記載の各考案と同様な効果を奏するとともに、前記細めで、多少長く形成した突起が、使用者の胸、背中にあたる部分の衣類に食い込み易く、更に、前記垂直状と傾斜状との各突起が、使用に際して衣類に垂直状、傾斜状に食い込むことになり、この滑り止め具に対して滑り止め作用を一層発揮できるバッグ類肩掛けベルト用滑り止め具を提供することができる。
請求項6記載の考案によれば、前記請求項1乃至5に記載の各考案と同様な効果を奏するとともに、前記請求項1乃至5に記載の滑り止め具本体の形状を、使用者の肩の外方側に位置する辺の寸法よりも、使用者の肩の内方側に位置する辺の寸法を長く形成することにより、この滑り止め具に対して滑り止め作用を一層発揮できるバッグ類肩掛けベルト用滑り止め具を提供することができる。
本考案は、肩掛けベルトの滑り止め機能に優れ、使用感も良好であり、外観体裁にも配慮したバッグ類肩掛けベルト用滑り止め具を提供するという目的を有するものである。
本考案は、バッグ類に取り付けられた肩掛けベルトを挿通した状態で使用者の肩上に配置するバッグ類肩掛けベルト用滑り止め具であって、平面略矩形状で、使用者の首側に位置させる一方の辺部中央に弧状凹部を形成した皮革材、合成皮革材、布材の内のいずれかの材質からなる肩掛けベルトの寸法に対応させた滑り止め具本体と、この滑り止め具本体における下面側に配置され、使用者の肩上に当接させるゴム材からなる滑り止めパッド部と、前記滑り止めパッド部と滑り止め具本体とに亘って設けたこれら両者間の位置ずれを防止する突片及び受穴の組み合わせからなる位置合わせ機構部と、前記滑り止め具本体の上面側に設けた肩掛けベルトの寸法に対応させた一対の肩掛けベルト挿通領域を形成する皮革材、合成皮革材、布材の内のいずれかの材質からなり、滑り止め具本体の幅方向に開閉可能な肩掛けベルト挿通部と、を有し、前記位置合わせ機構部により前記滑り止めパッド部と滑り止め具本体と位置合わせした状態で前記滑り止めパッド部を滑り止め具本体における下面に接合固着するとともに、前記滑り止め具本体と肩掛けベルト挿通部とを縫製加工により一体化した構成により上記目的を実現した。
以下に、本考案の実施例に係るバッグ類肩掛けベルト用滑り止め具について図面を参照して詳細に説明する。
本実施例に係るバッグ類肩掛けベルト用滑り止め具(以下「滑り止め具」ともいう)1は、図1に示すように、例えばハンドバッグのようなバッグ類2に取り付けられた肩掛けベルト3を挿通した状態で前記肩掛けベルト3とともに使用者の肩上に配置し、肩掛けベルト3が使用者の肩から滑り落ちたりずれたりすることを防止するものである。
本実施例に係る滑り止め具1は、図2に示すように、平面略矩形状で、使用者の首側に位置させる一方の辺部中央に弧状凹部12を形成し、かつ、首側から肩側に向かって図6に示すように幅方向に湾曲させた皮革材、合成皮革材、布材の内のいずれかの材質からなる前記肩掛けベルト3の寸法に対応させた上下2枚構造の滑り止め具本体11と、図5、図6に示すように、前記滑り止め具本体11における下面側に配置されるとともに、首側が大きく、肩側小さい突起部14を列設状態で多数設け、これらを使用者の肩上に当接させるゴム材からなる平面略矩形状で、かつ、前記弧状凹部12に対応する形状の弧状凹部16を形成した滑り止め具本体11より一回り小寸法の滑り止めパッド部13と、図7に示すように前記滑り止めパッド部13の滑り止め具本体11との接合面に上方に突出する状態に設けた例えば菱形形状の突起15と、滑り止め具本体11に設けた前記突起15が嵌着される例えば菱形形状の受穴11cとの組み合わせからなる位置合わせ機構部17と、前記滑り止め具本体11の上面側に設けた肩掛けベルト3の寸法に対応させた一対の肩掛けベルト挿通領域18、19を形成する皮革材、合成皮革材、布材の内のいずれかの材質からなり、滑り止め具本体11の幅方向に開閉可能な一対の肩掛けベルト挿通部20、21と、を有している。
なお、前記滑り止め具本体11の形状は、使用者の内方側(すなわち首側)に位置する辺の寸法を、使用者の肩の外方側(すなわち腕側)に位置する辺の寸法よりも長く形成(図示せず)して実施しても良い。使用者の肩の外方側(すなわち腕側)に位置する辺の部分よりも、肩の内方側(すなわち首側)に位置する辺の部分を長く形成することで、当該部分の肩への密着度合いを多くすることにより、この滑り止め具に対して滑り止め作用を一層発揮できる。
なお、前記滑り止め具本体11の形状は、使用者の内方側(すなわち首側)に位置する辺の寸法を、使用者の肩の外方側(すなわち腕側)に位置する辺の寸法よりも長く形成(図示せず)して実施しても良い。使用者の肩の外方側(すなわち腕側)に位置する辺の部分よりも、肩の内方側(すなわち首側)に位置する辺の部分を長く形成することで、当該部分の肩への密着度合いを多くすることにより、この滑り止め具に対して滑り止め作用を一層発揮できる。
そして、この滑り止め具1を作成する際、前記位置合わせ機構部17により前記滑り止めパッド部13と滑り止め具本体11と位置合わせした状態で前記滑り止めパッド部13を滑り止め具本体11における下面に例えば接着により接合固着するようにしている。また、前記滑り止め具本体11と一対の肩掛けベルト挿通部20、21とを縫製加工により各々一体化している。なお、図1において、点々で示す4は縫製縫い目である。
前記滑り止めパッド部13の突起部14は、図5に示すように、前記弧状凹部16側の辺に沿って大きい寸法の突起14aを、使用者の肩側に位置する辺に沿って小さい寸法の突起14cを、突起部14と突起14cとの間の位置に中間寸法の突起部14bを各々この滑り止めパッド部13の長さ方向に沿って列設している。
なお、前記使用者の肩側に位置する辺に沿って形成される小さい寸法の前記突起14cの内、使用に際して使用者の胸、背中にあたる部分の突起14c(図5中の左右に位置する範囲の部分)は、これを他の突起141a、14b、14cよりも、細めで、多少長く形成して実施しても良い。この場合、当該細めで、多少長く形成した突起が、使用者の胸、背中にあたる部分の衣類に食い込み易く、この滑り止め具1に対して滑り止め作用を一層発揮することができる。以上の点は、他の変形実施例においても、同様に言えることである。
更に、図5に示す各突起の内、前記突起14c側に位置する部分における突起を垂直状に形成し、前記突起14a側に位置する部分における突起を図中において多少上方に傾斜させて形成して実施しても良い。この場合、当該垂直状と傾斜状との各突起が、使用に際して衣類に垂直状、傾斜状に食い込むことになり、この滑り止め具1に対して滑り止め作用を一層発揮することができる。以上の点は、他の変形実施例においても、同様に言えることである。
なお、前記使用者の肩側に位置する辺に沿って形成される小さい寸法の前記突起14cの内、使用に際して使用者の胸、背中にあたる部分の突起14c(図5中の左右に位置する範囲の部分)は、これを他の突起141a、14b、14cよりも、細めで、多少長く形成して実施しても良い。この場合、当該細めで、多少長く形成した突起が、使用者の胸、背中にあたる部分の衣類に食い込み易く、この滑り止め具1に対して滑り止め作用を一層発揮することができる。以上の点は、他の変形実施例においても、同様に言えることである。
更に、図5に示す各突起の内、前記突起14c側に位置する部分における突起を垂直状に形成し、前記突起14a側に位置する部分における突起を図中において多少上方に傾斜させて形成して実施しても良い。この場合、当該垂直状と傾斜状との各突起が、使用に際して衣類に垂直状、傾斜状に食い込むことになり、この滑り止め具1に対して滑り止め作用を一層発揮することができる。以上の点は、他の変形実施例においても、同様に言えることである。
次に、前記一対の肩掛けベルト挿通部20、21のうちの一方の肩掛けベルト挿通部20と、滑り止め具本体11との配置関係について、図2、図3、図4及び図6、図7を参照して説明する。
前記滑り止め具本体11は、前記弧状凹部12を各々有し同一形状で重合配置される上片11a、下片11bから構成している。
前記肩掛けベルト挿通部20は、前記滑り止め具本体11に対して図2において手前側の位置でこの滑り止め具本体11に縫製により一体化されるものである。
すなわち、前記肩掛けベルト挿通部20は、平坦で略矩形状に形成した重合下片22aと、この重合下片22aの図2において手前側の辺に沿って略90度折り曲げた垂直片23aと、垂直片23aの下辺から前記上片11aに沿うように略90度折り曲げた添設片24aと、この添設片24aの端辺と一体にかつ折り返し形状に設けられ、前記上片11a、下片11bの間に嵌め込まれる嵌め込み片25aとを具備している。
また、前記肩掛けベルト挿通部20は、平坦で略矩形状に形成され、前記重合下片22a上に重合される重合上片22bと、この重合上片22bの図2において奥側の辺に沿って略90度折り曲げた垂直片23bと、垂直片23bの下辺から前記上片11aに沿うように略90度折り曲げた添設片24bと、この添設片24bの端辺と一体にかつ折り返し形状に設けられ、図2において奥側の辺側において前記嵌め込み片25aと対称配置に前記上片11a、下片11bの間に嵌め込まれる嵌め込み片25bとを具備し、これらにより、前記上片11aの上面との間で側方から見て長方形状の肩掛けベルト挿通領域18を形成するように構成している。
更に、図8、図9にも示すように、前記重合下片22aには一対のホック凹部26を設け、前記重合上片22bには一対のホック凸部27を上下対応配置に設け、一対のホック凹部26と一対のホック凸部27とを係止することで前記重合下片22a上に前記重合上片22bを(例えば面ファスナー等を用いて)ぴったり重合密着させるように構成している。
このような肩掛けベルト挿通部20の構成により、前記ホック凸部27をホック凹部26から離脱させ、前記重合上片22b、重合下片22aを前記垂直片23a、垂直片23bの基部(添設片24a、24bとの境界部)に沿って外側に折り曲げることで、図9に示すように、前記上片11aの上方領域を開放し、肩掛けベルト3を上片11a上に容易に配置し得るように構成している。
他方の肩掛けベルト挿通部21も、前記上片11a、下片11bの長さ方向に沿った寸法が前記肩掛けベルト挿通部20の場合よりも小寸法とした点を除き、上述した肩掛けベルト挿通部20の場合と略同様な構造で、かつ、前記上片11aの上面との間で側方から見て長方形状の肩掛けベルト挿通領域19を形成するとともに、前記肩掛けベルト挿通部20と一定の間隔を隔て、かつ、対向配置で前記上片11a、下片11bと縫製により一体化している。
次に、本実施例に係る滑り止め具1の作用、効果について説明する。
本実施例に係る滑り止め具1によれば、バッグ類2に取り付けられた肩掛けベルト3を肩掛けベルト挿通領域19、20に挿通した状態で、前記肩掛けベルト3とともに使用者の肩上に前記弧状凹部12が首側となる状態で配置することによって、使用者が歩行するような場合においても前記肩掛けベルト3が使用者の肩から滑り落ちたりずれたりすることを効果的に防止することができる。そして、使用に際して、使用者の肩上に前記弧状凹部12が首側となる状態で配置構成されているので、この滑り止め具1自体が外側に滑り落ちない作用を発揮することができる。滑り止め具1自体が外側に滑り落ちない作用は、前記弧状凹部12が首側となる状態で配置構成されていることに加えて、前記各突起141a、14b、14cにより一層発揮できる。
すなわち、本実施例に係る滑り止め具1は、既述したように、前記滑り止め具本体11に使用者の首側に位置させる弧状凹部12を設けるとともに、滑り止め具本体11を使用者の首側から肩側に向かって湾曲させ、更に、滑り止めパッド部13に首側から肩側に向かって大、中、小の寸法関係を有する突起14a、14b、14cを列設した構成としている。
従って、前記滑り止め具1が首の周りを囲むような良好なフィット感をもって首から肩に掛けて配置されるとともに、滑り止め具本体11の湾曲形状と前記突起14、14b、14cとによって、前記肩掛けベルト3を介して使用者の肩、首の部分に作用するバッグ類2の重量による重量負荷の均等化を図ることができ、この結果、肩掛けベルト3の滑り落ち、位置ずれを的確に防止できる。
また、同時に従来例で述べたような滑り止め具1の一辺が使用者の首側に食い込み、他辺側が肩から浮き上がったような不体裁状態の発生を回避できる。更に、前記突起14a、14b、14cによって、使用者の肩に対する肩揉み効果も期待できる。
また、本実施例に係る滑り止め具1によれば、前記肩掛けベルト挿通部20、21にホック凹部26、ホック凸部27の嵌め込み、離脱を利用した(例えば面ファスナー等を用いて)重合密着、開放機構を採用しているので、肩掛けベルト3の滑り止め具1に対する挿通及び取り外しも極めて簡略化する。
また、前記滑り止め具本体11、肩掛けベルト挿通部20、21の寸法を、バッグ類2、肩掛けベルト3の寸法に適合させた寸法(例えばショルダーバッグの肩掛けベルト用には広幅、ハンドバッグの肩掛けベルト用には狭幅とする等)とすることで、外観体裁も良好なものとなる。
更に、前記滑り止め具1の作成時においては、前記位置合わせ機構部17の突起15、受穴11cの嵌合による滑り止めパッド部13と滑り止め具本体11との位置合わせを行い、この後全体を縫製するようにしているので、滑り止めパッド部13と滑り止め具本体11との位置決めが正確かつ簡略化し、これにより、接着時、縫製時の作業容易化及び無駄となる不良品発生を回避することができ、省資源化に寄与することができる。
本実施例に係る滑り止め具1の具体的使用態様としては、例えば、火災や地震等の発生に伴う緊急避難時等において、既述したように、滑り止め具1にバッグ類2に取り付けられている肩掛けベルト3を挿通した状態で前記肩掛けベルト3とともに使用者の肩上に配置し、更に、両手に他の荷物を持ち又は子供の手を引いて避難するような例を挙げることができる。
このような場合においても、本実施例に係る滑り止め具1によれば、使用者の肩にこの滑り止め具1がぴったりとフィットした状態となり、滑り落ちや位置ずれが無く、バッグ類2を確実に運搬することができる。
図10は、本実施例に係る滑り止め具1の変形例である滑り止め具1Aを示すものであり、この滑り止め具1Aは、前記滑り止め具本体11、及び、一対の肩掛けベルト挿通部20、21の外面に色彩、模様等を付し装飾してファッション性を持たせたことが特徴である。
前記滑り止め具1Aに関する装飾は、例えば、滑り止め具本体11の上片11aの外面を茶色に、肩掛けベルト挿通部20の外面を赤色に、肩掛けベルト挿通部21の外面を青色に色分けして着色したり、これらの外面を1色で着色したり、更にはこれらの外面に花柄等を付したり、これらの外面に色分け模様を付したり等、種々の装飾形態を選定することができる
このような構成によれば、外観体裁が良好であり、かつ、ファッション性に富んだ滑り止め具1Aとすることができる。
本考案の滑り止め具は、ショルダーバッグやハンドバッグ等の肩掛けベルト用とする他、旅行バッグ、スポーツバッグ、ショッピングバッグ、肩掛け鞄等用として広範に応用可能である。
1 滑り止め具
1A 滑り止め具
2 バッグ類
3 肩掛けベルト
4 縫製縫い目
11 滑り止め具本体
11a 重合上片
11b 重合下片
11c 受穴
12 弧状凹部
13 滑り止めパッド部
14 突起部
14a 突起
14b 突起
14c 突起
15 突起
16 弧状凹部
17 位置合わせ機構部機構部
18 肩掛けベルト挿通領域
19 肩掛けベルト挿通領域
20 肩掛けベルト挿通部
21 肩掛けベルト挿通部
22a 重合下片
22b 重合上片
23a 垂直片
23b 垂直片
24a 添設片
24b 添設片
25a 嵌め込み片
25b 嵌め込み片
26 ホック凹部
27 ホック凸部
1A 滑り止め具
2 バッグ類
3 肩掛けベルト
4 縫製縫い目
11 滑り止め具本体
11a 重合上片
11b 重合下片
11c 受穴
12 弧状凹部
13 滑り止めパッド部
14 突起部
14a 突起
14b 突起
14c 突起
15 突起
16 弧状凹部
17 位置合わせ機構部機構部
18 肩掛けベルト挿通領域
19 肩掛けベルト挿通領域
20 肩掛けベルト挿通部
21 肩掛けベルト挿通部
22a 重合下片
22b 重合上片
23a 垂直片
23b 垂直片
24a 添設片
24b 添設片
25a 嵌め込み片
25b 嵌め込み片
26 ホック凹部
27 ホック凸部
Claims (6)
- バッグ類に取り付けられた肩掛けベルトを挿通した状態で使用者の肩上に配置するバッグ類肩掛けベルト用滑り止め具であって、
平面略矩形状で、使用者の首側に位置させる一方の辺部中央に弧状凹部を形成した滑り止め具本体と、
この滑り止め具本体における下面側に配置され、使用者の肩上に当接させる滑り止めパッド部と、
前記滑り止めパッド部と滑り止め具本体とに亘って設けたこれら両者間の位置ずれを防止する突片及び受穴の組み合わせからなる位置合わせ機構部と、
前記滑り止め具本体の上面側に設けた肩掛けベルト挿通領域を形成する肩掛けベルト挿通部と、
を一体化してなることを特徴とするバッグ類肩掛けベルト用滑り止め具。 - バッグ類に取り付けられた肩掛けベルトを挿通した状態で使用者の肩上に配置するバッグ類肩掛けベルト用滑り止め具であって、
平面略矩形状で、使用者の首側に位置させる一方の辺部中央に弧状凹部を形成した皮革材、合成皮革材、布材の内のいずれかの材質からなる肩掛けベルトの寸法に対応させた滑り止め具本体と、
この滑り止め具本体における下面側に配置され、使用者の肩上に当接させるゴム材からなる滑り止めパッド部と、
前記滑り止めパッド部と滑り止め具本体とに亘って設けたこれら両者間の位置ずれを防止する突片及び受穴の組み合わせからなる位置合わせ機構部と、
前記滑り止め具本体の上面側に設けた肩掛けベルトの寸法に対応させた一対の肩掛けベルト挿通領域を形成する皮革材、合成皮革材、布材の内のいずれかの材質からなり、滑り止め具本体の幅方向に開閉可能な肩掛けベルト挿通部と、
を有し、
前記位置合わせ機構部により前記滑り止めパッド部と滑り止め具本体と位置合わせした状態で前記滑り止めパッド部を滑り止め具本体における下面に接合固着するとともに、前記滑り止め具本体と肩掛けベルト挿通部とを縫製加工により一体化してなることを特徴とするバッグ類肩掛けベルト用滑り止め具。 - バッグ類に取り付けられた肩掛けベルトを挿通した状態で使用者の肩上に配置するバッグ類肩掛けベルト用滑り止め具であって、
平面略矩形状で、使用者の首側に位置させる一方の辺部中央に弧状凹部を形成し、かつ、首側から肩側に向かって幅方向に湾曲させた皮革材、合成皮革材、布材の内のいずれかの材質からなる肩掛けベルトの寸法に対応させた滑り止め具本体と、
この滑り止め具本体における下面側に配置されるとともに、首側が大きく、肩側小さい突起部を多数突設した使用者の肩上に当接させるゴム材からなる滑り止めパッド部と、
前記滑り止めパッド部の滑り止め具本体との接合面に設けた突起と、滑り止め具本体に設けた前記突起が嵌着される受穴の組み合わせからなる位置合わせ機構部と、
前記滑り止め具本体の上面側に設けた肩掛けベルトの寸法に対応させた一対の肩掛けベルト挿通領域を形成する皮革材、合成皮革材、布材の内のいずれかの材質からなり、滑り止め具本体の幅方向に開閉可能な肩掛けベルト挿通部と、
を有し、
前記位置合わせ機構部により前記滑り止めパッド部と滑り止め具本体と位置合わせした状態で前記滑り止めパッド部を滑り止め具本体における下面に接合固着するとともに、前記滑り止め具本体と肩掛けベルト挿通部とを縫製加工により一体化してなることを特徴とするバッグ類肩掛けベルト用滑り止め具。 - バッグ類に取り付けられた肩掛けベルトを挿通した状態で使用者の肩上に配置するバッグ類肩掛けベルト用滑り止め具であって、
平面略矩形状で、使用者の首側に位置させる一方の辺部中央に弧状凹部を形成し、かつ、首側から肩側に向かって幅方向に湾曲させた外面を色彩、模様等により装飾した皮革材、合成皮革材、布材の内のいずれかの材質からなる肩掛けベルトの寸法に対応させた滑り止め具本体と、
この滑り止め具本体における下面側に配置されるとともに、首側が大きく、肩側小さい突起部を多数突設した使用者の肩上に当接させるゴム材からなる滑り止めパッド部と、
前記滑り止めパッド部の滑り止め具本体との接合面に設けた突起と、滑り止め具本体に設けた前記突起が嵌着される受穴の組み合わせからなる位置合わせ機構部と、
前記滑り止め具本体の上面側に設けた肩掛けベルトの寸法に対応させた一対の肩掛けベルト挿通領域を形成する外面を色彩、模様等により装飾した皮革材、合成皮革材、布材の内のいずれかの材質からなり、滑り止め具本体の幅方向に開閉可能な肩掛けベルト挿通部と、
を有し、
前記位置合わせ機構部により前記滑り止めパッド部と滑り止め具本体と位置合わせした状態で前記滑り止めパッド部を滑り止め具本体における下面に接合固着するとともに、前記滑り止め具本体と肩掛けベルト挿通部とを縫製加工により一体化してなることを特徴とするバッグ類肩掛けベルト用滑り止め具。 - 前記突起は、使用者の肩側に位置する辺に沿っては小さい寸法の前記突起を形成し、かつ、当該突起の内、使用に際して使用者の胸、背中にあたる部分の突起を他の突起よりも細めで、長く形成したとともに、
前記突起は、使用者の肩の外方側に位置する部分の突起を垂直状に形成し、かつ、使用者の肩の内方側に位置する部分の突起を内方側に傾斜させて形成してなるものであることを特徴とする請求項3又は4記載のバッグ類肩掛けベルト用滑り止め具。 - 前記滑り止め具本体の形状を、使用者の肩の外方側に位置する辺の寸法よりも、使用者の肩の内方側に位置する辺の寸法を長く形成してなるものであることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のバッグ類肩掛けベルト用滑り止め具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007009977U JP3139961U (ja) | 2007-12-27 | 2007-12-27 | バッグ類肩掛けベルト用滑り止め具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007009977U JP3139961U (ja) | 2007-12-27 | 2007-12-27 | バッグ類肩掛けベルト用滑り止め具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3139961U true JP3139961U (ja) | 2008-03-06 |
Family
ID=43290129
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007009977U Expired - Fee Related JP3139961U (ja) | 2007-12-27 | 2007-12-27 | バッグ類肩掛けベルト用滑り止め具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3139961U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011041776A (ja) * | 2009-08-21 | 2011-03-03 | Shinichi Okada | 肩掛けベルト鞄肩滑り防止調節器具 |
-
2007
- 2007-12-27 JP JP2007009977U patent/JP3139961U/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011041776A (ja) * | 2009-08-21 | 2011-03-03 | Shinichi Okada | 肩掛けベルト鞄肩滑り防止調節器具 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4575874A (en) | Pad for a shoulder strap | |
US20130168428A1 (en) | Sling bag with strap fastening arrangement | |
US20090283561A1 (en) | Anti-slip apparatus | |
US20050205620A1 (en) | Shoulder belt, and baby band with the shoulder belt | |
JP3139961U (ja) | バッグ類肩掛けベルト用滑り止め具 | |
JP3145295U (ja) | 物体識別装置 | |
JP2000157335A (ja) | 背負子用保持具 | |
US20060168761A1 (en) | Locking handle device | |
CN215531805U (zh) | 围裙 | |
KR102423519B1 (ko) | 무게분산형 가방끈 세트 | |
CN210581342U (zh) | 一种手袋 | |
JP2024064352A (ja) | バッグ | |
JP3010035U (ja) | ウエストポーチ | |
JP3175195U (ja) | 多形態バッグ | |
JP4871568B2 (ja) | 背負い鞄の肩ベルト取付環用カバー及びそれを備えた背負い鞄用背当てパッド | |
JPH0737532Y2 (ja) | 抱き具の機能を具えたリュックサック | |
JP3045243U (ja) | 背負い帯取付具 | |
JP3059813U (ja) | バッグ | |
JP3102498U (ja) | バッグ用携帯電話ケース | |
JP3086358U (ja) | バッグ | |
JP3076700U (ja) | 携帯電話収納体付きズボン | |
JP6162752B2 (ja) | すべり止め器具 | |
JP3060759U (ja) | 肩掛け兼用手提袋 | |
JP3094109U (ja) | バッグ | |
JPH033542Y2 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A623 | Registrability report |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A623 Effective date: 20080116 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110213 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120213 Year of fee payment: 4 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |