JP3139809B2 - 壁軸組に対する内壁パネルの取付金具 - Google Patents
壁軸組に対する内壁パネルの取付金具Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、建築物の壁軸組に内
壁パネルを取付け固定するときに用いられる取付金具に
関する。
壁パネルを取付け固定するときに用いられる取付金具に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、建築物の壁軸組に内壁パネルを取
り付けるには、壁軸組の間隙に通しボルトを挿入し、こ
の通しボルトの基端部に断面T字形あるいは断面L字形
もしくは断面コ字形の取付具を取付けて、この取付具に
内壁パネルの側端枠を嵌め込んで、取付け固定してい
た。
り付けるには、壁軸組の間隙に通しボルトを挿入し、こ
の通しボルトの基端部に断面T字形あるいは断面L字形
もしくは断面コ字形の取付具を取付けて、この取付具に
内壁パネルの側端枠を嵌め込んで、取付け固定してい
た。
【0003】また、壁軸組に対して内壁パネルを一定間
隔離して設置する場合は、ふかし用の厚板材を壁軸組と
内壁パネルの側端枠との間に配していた。
隔離して設置する場合は、ふかし用の厚板材を壁軸組と
内壁パネルの側端枠との間に配していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の従来
の取付け方法では、内壁パネルの側端枠を取付具に嵌め
込んで取付け固定するだけなので、この取付け固定状態
が頑丈なものではなかった。
の取付け方法では、内壁パネルの側端枠を取付具に嵌め
込んで取付け固定するだけなので、この取付け固定状態
が頑丈なものではなかった。
【0005】また、内壁パネルを壁軸組に対して密接し
た状態に取付けるには、数人の作業員が内壁パネルを壁
軸組側に押し付けて、止めるようにしていたので、内壁
パネルの取付け作業に人手を多く必要とするといった問
題があった。
た状態に取付けるには、数人の作業員が内壁パネルを壁
軸組側に押し付けて、止めるようにしていたので、内壁
パネルの取付け作業に人手を多く必要とするといった問
題があった。
【0006】しかも、上記のように、数人の作業員で内
壁パネルを軸組側に押し付けて、この内壁パネルを取り
付けても、内壁パネルを壁軸組に完全に密接した状態に
取り付けることは困難であり、不安定な取付け状態とな
る場合があるといった問題があった。
壁パネルを軸組側に押し付けて、この内壁パネルを取り
付けても、内壁パネルを壁軸組に完全に密接した状態に
取り付けることは困難であり、不安定な取付け状態とな
る場合があるといった問題があった。
【0007】更に、壁軸組と内壁パネルとの間にふかし
(間隔補填)用の厚板材を配して、壁軸組に対して内壁
パネルを一定間隔離して設置していたので、このふかし
用の厚板材は、取付具に対して何ら固定されるものでは
なかった。
(間隔補填)用の厚板材を配して、壁軸組に対して内壁
パネルを一定間隔離して設置していたので、このふかし
用の厚板材は、取付具に対して何ら固定されるものでは
なかった。
【0008】このために、ふかし用の厚板材の配置状態
が不安定なものであり、内壁パネルの取付け状態が安定
したものではなかった。
が不安定なものであり、内壁パネルの取付け状態が安定
したものではなかった。
【0009】しかも、このふかし用の厚板材は、内壁パ
ネルを取付けるときに、壁軸組と内壁パネルとの間に配
入して、このふかし用の厚板材を数本の釘打ちで内壁パ
ネルに取付けなければならなかったために、この取付け
作業が面倒なものであった。
ネルを取付けるときに、壁軸組と内壁パネルとの間に配
入して、このふかし用の厚板材を数本の釘打ちで内壁パ
ネルに取付けなければならなかったために、この取付け
作業が面倒なものであった。
【0010】この発明の目的は、上記従来の課題を解決
することにある。
することにある。
【0011】すなわち、壁軸組に対する内壁パネルの取
付けを容易に行うことができる。しかも、取付け作業員
を多く必要としない。更に、壁軸組に対して内壁パネル
を一定間隔離した状態で且つ壁軸組側に引き寄せて取付
け固定することができる。加えて、構造が簡単で安価に
制作することができる壁軸組に対する内壁パネルの取付
金具を提供することである。
付けを容易に行うことができる。しかも、取付け作業員
を多く必要としない。更に、壁軸組に対して内壁パネル
を一定間隔離した状態で且つ壁軸組側に引き寄せて取付
け固定することができる。加えて、構造が簡単で安価に
制作することができる壁軸組に対する内壁パネルの取付
金具を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明の壁軸組に対す
る内壁パネルの取付金具は、上記目的を達成するため
に、壁軸組の間隙に挿入されて、これらの壁軸組に先端
部が係止される挿入係止片部と、この挿入係止片部に挿
通して配置され、壁軸組に対して内壁パネルを一定間隔
離した状態に取付けるための平面視略コ字形のふかし用
金具と、前記挿入係止片部の基端部に一体に設けられ、
一方側の内壁パネルの縦枠が取付けられる取付板部と、
この取付板部に対して一方側の内壁パネルが取付けられ
る面の反対側に向けて略直角方向に折曲して設けられ、
他方側の内壁パネルの縦枠が弾性によって押さえ付けら
れた状態で取付けられる押さえ片部とが備えられ、前記
取付板部に側面視ヘ字形の引き寄せ誘導溝が形成され、
内壁パネルの縦枠がこの取付板部に当てがわれ、引き寄
せ溝からこの内壁パネルの縦枠にガイド用の釘打ちがな
され、取付板部の一端を叩くことにより前記釘を基端部
方向へ移動させて内壁パネルが前記壁軸組側へ引き寄せ
られ、さらに引き寄せ誘導溝から内壁パネルの縦枠に固
定用の釘打ちがなされているものとした。
る内壁パネルの取付金具は、上記目的を達成するため
に、壁軸組の間隙に挿入されて、これらの壁軸組に先端
部が係止される挿入係止片部と、この挿入係止片部に挿
通して配置され、壁軸組に対して内壁パネルを一定間隔
離した状態に取付けるための平面視略コ字形のふかし用
金具と、前記挿入係止片部の基端部に一体に設けられ、
一方側の内壁パネルの縦枠が取付けられる取付板部と、
この取付板部に対して一方側の内壁パネルが取付けられ
る面の反対側に向けて略直角方向に折曲して設けられ、
他方側の内壁パネルの縦枠が弾性によって押さえ付けら
れた状態で取付けられる押さえ片部とが備えられ、前記
取付板部に側面視ヘ字形の引き寄せ誘導溝が形成され、
内壁パネルの縦枠がこの取付板部に当てがわれ、引き寄
せ溝からこの内壁パネルの縦枠にガイド用の釘打ちがな
され、取付板部の一端を叩くことにより前記釘を基端部
方向へ移動させて内壁パネルが前記壁軸組側へ引き寄せ
られ、さらに引き寄せ誘導溝から内壁パネルの縦枠に固
定用の釘打ちがなされているものとした。
【0013】
【作用】この発明の取付金具を用いて、内壁パネルを建
築物の壁軸組に取り付けるには、次に説明するように行
う。
築物の壁軸組に取り付けるには、次に説明するように行
う。
【0014】まず、取付金具の挿入係止片部を壁軸組の
間隙に挿入し、この挿入係止片部の先端部を壁軸組に係
止する。
間隙に挿入し、この挿入係止片部の先端部を壁軸組に係
止する。
【0015】すると、取付金具のふかし用金具が軸組の
前面に当接されて、取付金具が安定した状態に保持され
る。
前面に当接されて、取付金具が安定した状態に保持され
る。
【0016】次に、取付金具の取付板部に一方側の内壁
パネルの縦枠を取付け固定する。これは、取付金具の取
付板部の一方側面に一方側の内壁パネルの縦枠の側面を
当接した状態で、この取付板部に設けられた側面視略へ
字形の引き寄せ誘導溝の中央頂点部分にガイド用の釘を
挿入して内壁パネルの縦枠にこの釘を打ち込む。
パネルの縦枠を取付け固定する。これは、取付金具の取
付板部の一方側面に一方側の内壁パネルの縦枠の側面を
当接した状態で、この取付板部に設けられた側面視略へ
字形の引き寄せ誘導溝の中央頂点部分にガイド用の釘を
挿入して内壁パネルの縦枠にこの釘を打ち込む。
【0017】その後、取付金具の取付板部の一側端を金
槌等で叩くと、釘が側面視略へ字形の引き寄せ誘導溝の
中央頂点部分から傾斜溝に沿って一端部へと移動する。
槌等で叩くと、釘が側面視略へ字形の引き寄せ誘導溝の
中央頂点部分から傾斜溝に沿って一端部へと移動する。
【0018】この釘の移動に伴って、内壁パネルの縦枠
が壁軸組側に引き寄せられる。
が壁軸組側に引き寄せられる。
【0019】そして、この状態で固定用の釘を側面視略
へ字形の引き寄せ誘導溝の他端部に挿入して打ち込むと
前記した釘の逆移動が阻止されて、内壁パネルが壁軸組
に引き寄せられた安定した状態が保持される。
へ字形の引き寄せ誘導溝の他端部に挿入して打ち込むと
前記した釘の逆移動が阻止されて、内壁パネルが壁軸組
に引き寄せられた安定した状態が保持される。
【0020】その後、取付金具の平面視略へ字形の弾性
押さえ片部とふかし用金具との間に他方側の内壁パネル
の縦枠を押し込む。
押さえ片部とふかし用金具との間に他方側の内壁パネル
の縦枠を押し込む。
【0021】すると、この他方側の内壁パネルの縦枠
は、この取付金具の弾性押さえ片部で押さえ付けられ
て、壁軸組側に引き寄せられた状態で取付けられる。
は、この取付金具の弾性押さえ片部で押さえ付けられ
て、壁軸組側に引き寄せられた状態で取付けられる。
【0022】この発明の取付金具には、ふかし用金具が
設けられているので、内壁パネルを壁軸組に対して一定
間隔離した状態で且つ安定した状態で取付けることがで
きる。
設けられているので、内壁パネルを壁軸組に対して一定
間隔離した状態で且つ安定した状態で取付けることがで
きる。
【0023】
【実施例】以下、この発明に係る壁軸組に対する内壁パ
ネルの取付金具の一実施例について、図面に基づいて説
明する。
ネルの取付金具の一実施例について、図面に基づいて説
明する。
【0024】図1はこの発明に係る壁軸組に対する内壁
パネルの取付金具の一実施例を示す斜視図、図2は図1
の取付金具を壁軸組の間隙に挿入する直前の状態を示す
斜視図、図3は図1の取付金具が壁軸組の間隙に挿入さ
れてその先端部が係止された状態を示す平面図、図4は
取付金具の壁軸組に対する他の係止状態を示す平面図、
図5は取付金具における挿入係止片部とふかし用金具と
の挿通状態を示す部分斜視図、図6は壁軸組に挿入して
係止された取付金具に一方側の内壁パネルの縦枠を壁軸
組に対して一定間隔離した状態で取付け固定した状態を
示す部分斜視図、図7は図6の状態の取付金具に他方側
の内壁パネルの縦枠を取付ける直前の状態を示す部分斜
視図、図8は図7の状態から取付金具の弾性押さえ片部
とふかし用金具との間に他方側の内壁パネルの縦枠を押
し入れて押し付け状態で取付け固定した状態を示す部分
斜視図、図9はこの発明に係る取付金具によって、内壁
パネルを壁軸組側に引き寄せる状態を説明するものであ
って、(a)は取付金具の取付片部に設けられた平面視
略へ字形の引き寄せ誘導溝の中央頂点部分にガイド用の
釘を挿入して打ち込む状態を示す部分斜視図、(b)は
平面視略へ字形の引き寄せ誘導溝に釘を挿入して打ち込
んだ後に、取付金具の取付板部の一端を金槌で叩いて、
釘を移動させ、内壁パネルを壁軸組側に引き寄せた状態
を示す部分斜視図、(c)は内壁パネルを壁軸組側に引
き寄せた状態で、平面視略へ字形の引き寄せ誘導溝の他
端部に固定用の釘を挿入して打ち込むことによって、釘
の逆移動を阻止して内壁パネルを固定した状態を示す部
分斜視図である。
パネルの取付金具の一実施例を示す斜視図、図2は図1
の取付金具を壁軸組の間隙に挿入する直前の状態を示す
斜視図、図3は図1の取付金具が壁軸組の間隙に挿入さ
れてその先端部が係止された状態を示す平面図、図4は
取付金具の壁軸組に対する他の係止状態を示す平面図、
図5は取付金具における挿入係止片部とふかし用金具と
の挿通状態を示す部分斜視図、図6は壁軸組に挿入して
係止された取付金具に一方側の内壁パネルの縦枠を壁軸
組に対して一定間隔離した状態で取付け固定した状態を
示す部分斜視図、図7は図6の状態の取付金具に他方側
の内壁パネルの縦枠を取付ける直前の状態を示す部分斜
視図、図8は図7の状態から取付金具の弾性押さえ片部
とふかし用金具との間に他方側の内壁パネルの縦枠を押
し入れて押し付け状態で取付け固定した状態を示す部分
斜視図、図9はこの発明に係る取付金具によって、内壁
パネルを壁軸組側に引き寄せる状態を説明するものであ
って、(a)は取付金具の取付片部に設けられた平面視
略へ字形の引き寄せ誘導溝の中央頂点部分にガイド用の
釘を挿入して打ち込む状態を示す部分斜視図、(b)は
平面視略へ字形の引き寄せ誘導溝に釘を挿入して打ち込
んだ後に、取付金具の取付板部の一端を金槌で叩いて、
釘を移動させ、内壁パネルを壁軸組側に引き寄せた状態
を示す部分斜視図、(c)は内壁パネルを壁軸組側に引
き寄せた状態で、平面視略へ字形の引き寄せ誘導溝の他
端部に固定用の釘を挿入して打ち込むことによって、釘
の逆移動を阻止して内壁パネルを固定した状態を示す部
分斜視図である。
【0025】この発明に係る取付金具1は、壁軸組2,
2の間隙3に挿入されて、これらの壁軸組2,2に先端
部11aが係止される挿入係止片部11と、この挿入係
止片部に挿通して配置され、壁軸組2,2に対して内壁
パネル4A,4Bを一定間隔離した状態に取付けるため
の平面視略コ字形のふかし用金具12と、挿入係止片部
11の基端部11bに一体に設けられ、一方側の内壁パ
ネル4Aの縦枠41Aが取付けられる取付板部13と、
この取付板部13に対して一方側の内壁パネル4Aが取
付けられる面の反対側に向けて略直角方向に折曲して設
けられ、他方側の内壁パネル4Bの縦枠41Bが弾性に
よって押さえ付けられた状態で取付けられる平面視略へ
字形の弾性押さえ片部14とが備えられているものであ
る。
2の間隙3に挿入されて、これらの壁軸組2,2に先端
部11aが係止される挿入係止片部11と、この挿入係
止片部に挿通して配置され、壁軸組2,2に対して内壁
パネル4A,4Bを一定間隔離した状態に取付けるため
の平面視略コ字形のふかし用金具12と、挿入係止片部
11の基端部11bに一体に設けられ、一方側の内壁パ
ネル4Aの縦枠41Aが取付けられる取付板部13と、
この取付板部13に対して一方側の内壁パネル4Aが取
付けられる面の反対側に向けて略直角方向に折曲して設
けられ、他方側の内壁パネル4Bの縦枠41Bが弾性に
よって押さえ付けられた状態で取付けられる平面視略へ
字形の弾性押さえ片部14とが備えられているものであ
る。
【0026】更に、前記した取付板部13には、当てが
った縦枠41Aにガイド用の釘5Aを打ち込んだ後に取
付板部13の一端を叩くことによってこの釘5Aを基端
部11b方向へ移動させて内壁パネル4Aを壁軸組2側
に引き寄せる側面視略へ字形の引き寄せ誘導溝15が設
けられている。
った縦枠41Aにガイド用の釘5Aを打ち込んだ後に取
付板部13の一端を叩くことによってこの釘5Aを基端
部11b方向へ移動させて内壁パネル4Aを壁軸組2側
に引き寄せる側面視略へ字形の引き寄せ誘導溝15が設
けられている。
【0027】取付金具1の挿入係止片部11の先端部分
は、90度ひねり曲げられて、その先端部11aが垂直
方向に向けられている。
は、90度ひねり曲げられて、その先端部11aが垂直
方向に向けられている。
【0028】この先端部11aには、両側に突出した係
止爪部11c,11cが設けられている。
止爪部11c,11cが設けられている。
【0029】ふかし用金具12には、図5に示すよう
に、その前後片12a、12aに半円孔12bがそれぞ
れ設けられ、この半円孔12bの両基端部と頂部とに外
向きに延びる係入孔12c,12d,12eが設けられ
ている。
に、その前後片12a、12aに半円孔12bがそれぞ
れ設けられ、この半円孔12bの両基端部と頂部とに外
向きに延びる係入孔12c,12d,12eが設けられ
ている。
【0030】そして、挿入係止片部11は通常このふか
し用金具12の半円孔12bに挿入されていて、挿入係
止片部11に対してふかし用金具12が回動可能な状態
とされている。
し用金具12の半円孔12bに挿入されていて、挿入係
止片部11に対してふかし用金具12が回動可能な状態
とされている。
【0031】また、ふかし用金具12に挿入された挿入
係止片部11の基端部11bの両側には、取付板部13
の前面前方に向けて突出された当接片部16が設けら
れ、この当接片部16は弾性押さえ片部14と一体に形
成されていて、薄板形状のものである。
係止片部11の基端部11bの両側には、取付板部13
の前面前方に向けて突出された当接片部16が設けら
れ、この当接片部16は弾性押さえ片部14と一体に形
成されていて、薄板形状のものである。
【0032】そして、基板部17が取付板部13の裏面
に固着されていて、当接片部16はこの取付板部13の
裏面側から前面側に向けて折曲して基板部17から延設
された二股形状の薄板からなり、弾性押さえ片部14は
基板部17の先端部から取付板部13の裏面外側に向け
て略直角方向に折曲されて更に略へ字形に形成された弾
性薄板からなるものである。
に固着されていて、当接片部16はこの取付板部13の
裏面側から前面側に向けて折曲して基板部17から延設
された二股形状の薄板からなり、弾性押さえ片部14は
基板部17の先端部から取付板部13の裏面外側に向け
て略直角方向に折曲されて更に略へ字形に形成された弾
性薄板からなるものである。
【0033】尚、これらの当接片部16と弾性押さえ片
部14は、取付板部13と一体に形成されたものであっ
てもよい。
部14は、取付板部13と一体に形成されたものであっ
てもよい。
【0034】壁軸組2,2はリップ付き溝型鋼で構成さ
れていて、間隙3を隔てて背中合わせ状態で配置されて
いる。
れていて、間隙3を隔てて背中合わせ状態で配置されて
いる。
【0035】そして、一方の壁軸組2の前側面側にの
み、断面コ字形の軸組補体2Bが開放部分を前向きにし
て配置されている。
み、断面コ字形の軸組補体2Bが開放部分を前向きにし
て配置されている。
【0036】更に、軸組補体2Bの開放部分の先端には
断面L字形の当て金具21が一片部21aで開放口を覆
うように配されている。
断面L字形の当て金具21が一片部21aで開放口を覆
うように配されている。
【0037】また、取付金具1のふかし用金具12の前
後幅は、この軸組補体2Cの前後幅と同幅に形成されて
いる。
後幅は、この軸組補体2Cの前後幅と同幅に形成されて
いる。
【0038】また、この実施例においては、内壁パネル
4A,4Bは、両側端の縦枠41A,41A及び41
B,41Bと、これらの縦枠41A,41A及び41
B,41Bの間に配された断熱材42A、42Bとから
構成されている。
4A,4Bは、両側端の縦枠41A,41A及び41
B,41Bと、これらの縦枠41A,41A及び41
B,41Bの間に配された断熱材42A、42Bとから
構成されている。
【0039】そして、一方側の内壁パネル4Aの厚さよ
り他方側の内壁パネル4Bの厚さが軸組補体2Bの前後
幅すなわち取付金具1のふかし用金具12の前後幅の分
だけ厚く形成されている。
り他方側の内壁パネル4Bの厚さが軸組補体2Bの前後
幅すなわち取付金具1のふかし用金具12の前後幅の分
だけ厚く形成されている。
【0040】更に、他方側の内壁パネル4Bの縦枠41
B,41Bは端面の軸組補体2Bに対向する部分が軸組
補体2Bの前後幅分だけ切り込まれていて、肉厚が横断
面略L字形に形成されている。
B,41Bは端面の軸組補体2Bに対向する部分が軸組
補体2Bの前後幅分だけ切り込まれていて、肉厚が横断
面略L字形に形成されている。
【0041】尚、符号6は両内壁パネル4A,4Bの対
向する縦枠41A,41B間の間隔を保持するために一
方の縦枠41Bに予め取付けられた間隔保持材である。
この発明の取付金具1を用いて、内壁パネル4A,4
Bを建築物の壁軸組2,2に取り付けるには、次に説明
するように行う。
向する縦枠41A,41B間の間隔を保持するために一
方の縦枠41Bに予め取付けられた間隔保持材である。
この発明の取付金具1を用いて、内壁パネル4A,4
Bを建築物の壁軸組2,2に取り付けるには、次に説明
するように行う。
【0042】まず、図2に示すように、取付金具1の取
付板部13を水平に向けた状態で、挿入係止片部11を
壁軸組2,2の間隙3に挿入する。
付板部13を水平に向けた状態で、挿入係止片部11を
壁軸組2,2の間隙3に挿入する。
【0043】次に、図3,図4に示すように、この取付
金具13の向きを90度変えて、その挿入係止片部11
の先端部11aの係止爪部11c,11cを壁軸組2,
2に係止して抜け止めした状態とする。
金具13の向きを90度変えて、その挿入係止片部11
の先端部11aの係止爪部11c,11cを壁軸組2,
2に係止して抜け止めした状態とする。
【0044】図3は、取付金具1の挿入係止片部11の
先端部11aの係止爪部11c,11cが、壁軸組2,
2の裏面に係止された状態を示している。
先端部11aの係止爪部11c,11cが、壁軸組2,
2の裏面に係止された状態を示している。
【0045】また、図4は別例であって、取付金具1の
挿入係止片部11の先端部11aの係止爪部11c,1
1cが、壁軸組2,2の略中央位置に設けられた係止穴
に挿入されて係止された状態を示している。
挿入係止片部11の先端部11aの係止爪部11c,1
1cが、壁軸組2,2の略中央位置に設けられた係止穴
に挿入されて係止された状態を示している。
【0046】このとき、ふかし用金具12は図5に示す
ように、縦向きの状態すなわち上側からみるとコ字形に
見える状態とされており、このふかし用金具12の下側
あるいは上側の係入孔12cあるいは12dに挿入係止
片部11が係入されていて、ふかし用金具12が回動を
阻止された状態とされている。
ように、縦向きの状態すなわち上側からみるとコ字形に
見える状態とされており、このふかし用金具12の下側
あるいは上側の係入孔12cあるいは12dに挿入係止
片部11が係入されていて、ふかし用金具12が回動を
阻止された状態とされている。
【0047】この状態では、取付金具1のふかし用金具
12の先端面が他方の軸組2の前面に当接し、当接片部
16が、一方の軸組2の前面側に配された軸組補体2B
の開放部分に設けられた当て金具21の一片部21aの
前面に当接されて、取付金具1が安定した状態に保持さ
れる。
12の先端面が他方の軸組2の前面に当接し、当接片部
16が、一方の軸組2の前面側に配された軸組補体2B
の開放部分に設けられた当て金具21の一片部21aの
前面に当接されて、取付金具1が安定した状態に保持さ
れる。
【0048】次に、図6に示すように、取付金具1の取
付板部13に一方側の内壁パネル4Aの縦枠41Aを取
付け固定する。
付板部13に一方側の内壁パネル4Aの縦枠41Aを取
付け固定する。
【0049】これは、取付金具1の取付板部13の一方
側面に一方側の内壁パネル4Aの縦枠41Aの側面を当
接した状態で、図9(a)に示すように、この取付板部
13に設けられた側面視略へ字形の引き寄せ誘導溝15
の中央頂点部分15aにガイド用の釘5Aを挿入して内
壁パネル4Aの縦枠41Aにこの釘5Aを打ち込む。
側面に一方側の内壁パネル4Aの縦枠41Aの側面を当
接した状態で、図9(a)に示すように、この取付板部
13に設けられた側面視略へ字形の引き寄せ誘導溝15
の中央頂点部分15aにガイド用の釘5Aを挿入して内
壁パネル4Aの縦枠41Aにこの釘5Aを打ち込む。
【0050】その後、図9(b)に示すように、取付金
具1の取付板部13の一側端を金槌7等で叩くと、釘5
Aが側面視略へ字形の引き寄せ誘導溝15の中央頂点部
分15aから傾斜溝に沿って一端部15bへと移動す
る。
具1の取付板部13の一側端を金槌7等で叩くと、釘5
Aが側面視略へ字形の引き寄せ誘導溝15の中央頂点部
分15aから傾斜溝に沿って一端部15bへと移動す
る。
【0051】この釘5Aの移動に伴って、内壁パネル4
Aの縦枠41Aが壁軸組2側に引き寄せられて、軸組補
体2Bに密接される。
Aの縦枠41Aが壁軸組2側に引き寄せられて、軸組補
体2Bに密接される。
【0052】そして、この状態で図9(c)に示すよう
に、固定用の釘5Bを側面視略へ字形の引き寄せ誘導溝
15の他端部15cに挿入して打ち込むと前記した釘5
Aの逆移動が阻止されて、内壁パネル4Aが壁軸組2側
に引き寄せられた安定した状態が保持される。
に、固定用の釘5Bを側面視略へ字形の引き寄せ誘導溝
15の他端部15cに挿入して打ち込むと前記した釘5
Aの逆移動が阻止されて、内壁パネル4Aが壁軸組2側
に引き寄せられた安定した状態が保持される。
【0053】その後、図7,図8に示すように、取付金
具1の平面視略へ字形の弾性押さえ片部14と壁軸組2
との間に他方側の内壁パネル4Bの縦枠41Bを押し込
む。
具1の平面視略へ字形の弾性押さえ片部14と壁軸組2
との間に他方側の内壁パネル4Bの縦枠41Bを押し込
む。
【0054】すると、この他方側の内壁パネル4Bの縦
枠41Bは、この取付金具1の弾性押さえ片部14で押
さえ付けられて、壁軸組2に密接した状態で取付けられ
る。
枠41Bは、この取付金具1の弾性押さえ片部14で押
さえ付けられて、壁軸組2に密接した状態で取付けられ
る。
【0055】最後に、取付金具1の弾性押さえ片部14
に設けられた釘挿入孔に釘5Cを打ち込むと、他方側の
内壁パネル4Bが取付金具1から外れることなく、安定
した状態で取付け固定される。
に設けられた釘挿入孔に釘5Cを打ち込むと、他方側の
内壁パネル4Bが取付金具1から外れることなく、安定
した状態で取付け固定される。
【0056】このようにして、内壁パネルを各壁軸組に
順に取付け固定していく。
順に取付け固定していく。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、この発明に係る取
付金具によれば、壁軸組に対する内壁パネルの取付けを
容易に行うことができる。
付金具によれば、壁軸組に対する内壁パネルの取付けを
容易に行うことができる。
【0058】しかも、取付け作業員を多く必要としな
い。
い。
【0059】更に、壁軸組に対して内壁パネルを一定間
隔離した状態で且つ壁軸組側に引き寄せて安定した状態
で取付け固定することができる。
隔離した状態で且つ壁軸組側に引き寄せて安定した状態
で取付け固定することができる。
【0060】加えて、構造が簡単で安価に制作すること
ができる等の効果を奏する。
ができる等の効果を奏する。
【図1】この発明に係る壁軸組に対する内壁パネルの取
付金具の一実施例を示す斜視図である。
付金具の一実施例を示す斜視図である。
【図2】図1の取付金具を壁軸組の間隙に挿入する直前
の状態を示す斜視図である。
の状態を示す斜視図である。
【図3】図1の取付金具が壁軸組の間隙に挿入されてそ
の先端部が係止された状態を示す平面図である。
の先端部が係止された状態を示す平面図である。
【図4】取付金具の壁軸組に対する他の係止状態を示す
平面図である。
平面図である。
【図5】取付金具における挿入係止片部とふかし用金具
との挿通状態を示す部分斜視図である。
との挿通状態を示す部分斜視図である。
【図6】壁軸組に挿入して係止された取付金具に一方側
の内壁パネルの縦枠を壁軸組に対して一定間隔離した状
態で取付け固定した状態を示す部分斜視図である。
の内壁パネルの縦枠を壁軸組に対して一定間隔離した状
態で取付け固定した状態を示す部分斜視図である。
【図7】図6の状態の取付金具に他方側の内壁パネルの
縦枠を取付ける直前の状態を示す部分斜視図である。
縦枠を取付ける直前の状態を示す部分斜視図である。
【図8】図7の状態から取付金具の弾性押さえ片部とふ
かし用金具との間に他方側の内壁パネルの縦枠を押し入
れて押し付け状態で取付け固定した状態を示す部分斜視
図である。
かし用金具との間に他方側の内壁パネルの縦枠を押し入
れて押し付け状態で取付け固定した状態を示す部分斜視
図である。
【図9】この発明に係る取付金具によって、内壁パネル
を壁軸組側に引き寄せる状態を説明するものであって、
(a)は取付金具の取付片部に設けられた平面視略へ字
形の引き寄せ誘導溝の中央頂点部分にガイド用の釘を挿
入して打ち込む状態を示す部分斜視図、(b)は平面視
略へ字形の引き寄せ誘導溝に釘を挿入して打ち込んだ後
に、取付金具の取付板部の一端を金槌で叩いて、釘を移
動させ、内壁パネルを壁軸組側に引き寄せた状態を示す
部分斜視図、(c)は内壁パネルを壁軸組側に引き寄せ
た状態で、平面視略へ字形の引き寄せ誘導溝の他端部に
固定用の釘を挿入して打ち込むことによって、釘の逆移
動を阻止して内壁パネルを固定した状態を示す部分斜視
図である。
を壁軸組側に引き寄せる状態を説明するものであって、
(a)は取付金具の取付片部に設けられた平面視略へ字
形の引き寄せ誘導溝の中央頂点部分にガイド用の釘を挿
入して打ち込む状態を示す部分斜視図、(b)は平面視
略へ字形の引き寄せ誘導溝に釘を挿入して打ち込んだ後
に、取付金具の取付板部の一端を金槌で叩いて、釘を移
動させ、内壁パネルを壁軸組側に引き寄せた状態を示す
部分斜視図、(c)は内壁パネルを壁軸組側に引き寄せ
た状態で、平面視略へ字形の引き寄せ誘導溝の他端部に
固定用の釘を挿入して打ち込むことによって、釘の逆移
動を阻止して内壁パネルを固定した状態を示す部分斜視
図である。
【符号の説明】 1 取付金具 11 挿入係止片部 11a 先端部 11b 基端部 12 ふかし用金具 13 取付板部 14 弾性押さえ片部 15 引き寄せ誘導溝 2 壁軸組 3 間隙 4A 一方側の内壁パネル 41A 縦枠 4B 他方側の内壁パネル 41B 縦枠 5A ガイド用の釘 5B 固定用の釘
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩前 篤 大阪府大阪市北区中之島6丁目2−27 積水ハウス株式会社内 (72)発明者 奥地 進 大阪府松原市小川町408番地の1 奥地 建産株式会社内 (56)参考文献 実開 平3−108138(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04B 2/74 511 E04B 2/74 551
Claims (1)
- 【請求項1】 壁軸組の間隙に挿入されて、これらの壁
軸組に先端部が係止される挿入係止片部と、この挿入係
止片部に挿通して配置され、壁軸組に対して内壁パネル
を一定間隔離した状態に取付けるための平面視略コ字形
のふかし用金具と、前記挿入係止片部の基端部に一体に
設けられ、一方側の内壁パネルの縦枠が取付けられる取
付板部と、この取付板部に対して一方側の内壁パネルが
取付けられる面の反対側に向けて略直角方向に折曲して
設けられ、他方側の内壁パネルの縦枠が弾性によって押
さえ付けられた状態で取付けられる押さえ片部とが備え
られ、 前記取付板部に側面視ヘ字形の引き寄せ誘導溝が形成さ
れ、内壁パネルの縦枠がこの取付板部に当てがわれ、引
き寄せ溝からこの内壁パネルの縦枠にガイド用の釘打ち
がなされ、取付板部の一端を叩くことにより前記釘を基
端部方向へ移動させて内壁パネルが前記壁軸組側へ引き
寄せられ、さらに引き寄せ誘導溝から内壁パネルの縦枠
に固定用の釘打ちがなされることを特徴とする壁軸組に
対する内壁パネルの取付金具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04032173A JP3139809B2 (ja) | 1992-02-19 | 1992-02-19 | 壁軸組に対する内壁パネルの取付金具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04032173A JP3139809B2 (ja) | 1992-02-19 | 1992-02-19 | 壁軸組に対する内壁パネルの取付金具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05230904A JPH05230904A (ja) | 1993-09-07 |
JP3139809B2 true JP3139809B2 (ja) | 2001-03-05 |
Family
ID=12351548
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP04032173A Expired - Fee Related JP3139809B2 (ja) | 1992-02-19 | 1992-02-19 | 壁軸組に対する内壁パネルの取付金具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3139809B2 (ja) |
-
1992
- 1992-02-19 JP JP04032173A patent/JP3139809B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05230904A (ja) | 1993-09-07 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |