JP3139437B2 - 音声信号検出処理装置 - Google Patents

音声信号検出処理装置

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JP3139437B2
JP3139437B2 JP10007410A JP741098A JP3139437B2 JP 3139437 B2 JP3139437 B2 JP 3139437B2 JP 10007410 A JP10007410 A JP 10007410A JP 741098 A JP741098 A JP 741098A JP 3139437 B2 JP3139437 B2 JP 3139437B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ISDNなどに多
地点で音声及び画像による会議通信を行うテレビ会議シ
ステムなどに設けられる音声信号検出処理装置に関し、
特に、多地点の会議端末装置の通信制御を行う会議端末
制御装置などに設けられて多地点での音声信号(話者)
選択及び音声信号の加算処理を行う音声信号検出処理装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ISDNを用いて多地点で映像及
び音声を伝送して会議を行うテレビ会議システムでは、
撮影した画像信号を帯域圧縮しており、この動きの少な
いテレビ会議信号(画像信号及び音声信号)を伝送速度
384kb/sで伝送している。また、多少の品質劣化
を許容する場合、ISDNによるテレビ電話などと同様
の通信インタフェースを用いた伝送速度64kb/sに
よる伝送も可能である。このような伝送方式の規格とし
ては、符号化音声データ及び画像データを伝送速度12
8kb/s〜1.5Mb/sで伝送する「ITU−T
G.722/サブバンド適応差分PCM(ADPC
M)」方式が周知である。
【0003】このようなテレビ会議システムは、ISD
Nなどの通信ネットワークに多地点で音声及び画像によ
る通信を行う会議端末装置と、この複数の会議端末装置
に対する通信制御を行う会議端末制御装置とを有してい
る。また、会議端末制御装置に音声信号(話者)選択及
び音声信号の加算処理を行う話者選択音声信号加算部
が設けられている。この話者選択音声信号加算部によ
って主に音声信号の明瞭化を確保するための話者選択処
理を行っている。例えば、10地点を接続するテレビ会
議システムでの音声信号処理では4地点を話者として選
択している。すなわち、音声信号加算回路によって、選
択されたそれぞれの信号を加算して4地点以外の地点の
会議端末装置へ送出する。
【0004】また、選択された4地点では、加算した音
声信号から自地点の音声信号を除去した音声信号を出力
している。これは主話者、準話者のように、主に話をし
ているチャネルの音声信号を選択せずに、全てのチャネ
ルの音声信号を加算すると、背景ノイズが重畳して、音
声品質が著しく劣化し、かつ、多人数の音声信号の加算
によって、音声信号そのものがノイズになることを避け
るためである。このため多地点の音声信号の加算処理に
は、音声信号検出回路が用いられる。なお、多地点で音
声のみの会議を行う音声会議システムも同様である。
【0005】図4は、従来のテレビ会議システムに用い
られる音声信号検出処理装置の構成を示すブロック図で
ある。この例は多地点の会議端末装置の通信制御を行う
会議端末制御装置などに設けられて多地点での音声信号
(話者)選択及び音声信号の加算処理を行う音声信号検
出処理装置であり、入力音声信号のパワーを算出するパ
ワー算出回路1と、このパワー算出回路1からのパワー
算出した音声信号を閾値と比較して通話音声信号の有音
又は無音の検出を行う音声検出回路2と、音声検出回路
2が有音又は無音を検出するための閾値を設定する固定
閾値設定部3とを有している。
【0006】また、音声検出回路2からの検出信号に基
づいて入力音声信号に対する減衰量を制御するための制
御信号を送出する減衰量制御回路4と、入力音声信号を
減衰量制御回路4の制御信号に基づいて可変減衰して出
力する可変減衰回路5とを有している。
【0007】次に、この従来例の動作について説明す
る。パワー算出回路1で入力音声信号パワーを算出し、
このパワー算出した音声信号を音声検出回路2で固定閾
値設定部3からの有音又は無音を識別する既知の閾値と
比較する。この比較で有音又は無音を検出し、その検出
信号に基づいて減衰量制御回路4が可変減衰回路5に制
御信号を送出する。この制御信号に基づいて可変減衰回
路5が可変減衰の切替えを行っている。なお、許可信号
はホスト装置がチャネルに対する制御を行うためのもの
であり、例えば、チャネル1はモニタのみを行い、音声
信号加算の対象外の場合に不許可とするものである。ま
た、検出信号は入力音声信号がアクティブの接続先が話
中の状態を示し、自動的に画面の切替えを行うために図
示しない制御装置に送出されるものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このような上記従来例
の音声信号検出処理装置では、以下の(1),(2),
(3)で説明するような、通話品質悪化の問題があっ
た。
【0009】(1)会議場所での空調機などによる背景
ノイズのレベルが高いチャネルがあると、そのチャネル
を常時選択してしまう。 (2)話者がマイクロホンから離間し、又は、発声レベ
ルが低い場合、話者が選択されずに音声情報が伝送され
なくなる。 (3)入力音声信号に対する有音又は無音の検出遅延に
よって通話初期部で信号欠落による話頭切断が発生す
る。
【0010】本発明は、このような従来の技術における
課題を解決するものであり、テレビ会議システムなどに
あって、背景ノイズが大きい場合や話者の発声レベルが
低い場合に、その話者の誤検出が低減し、かつ、音声信
号検出における加算切替え時の通話初期部での音声信号
欠落(話頭切れ)を阻止できると共に、音声信号の遅延
が最小限になり、通話品質が向上する音声信号検出処理
装置の提供を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に、本発明の音声信号検出処理装置は、入力音声信号を
パワー算出した音声信号と背景ノイズとの相対レベルと
を監視して通話音声信号の有音又は無音の検出を行い、
かつ、入力音声信号を遅延すると共に、有音又は無音の
検出に基づいて、遅延した入力音声信号と、遅延しない
入力音声信号の二つの減衰量を可変制御し、かつ、可変
減衰した二つの入力音声信号を加算した出力音声信号を
送出する音声信号処理手段を備える構成としてある。
【0012】また、本発明の音声信号検出処理装置は、
音声信号処理手段、パワー算出回路と、パワー算出し
た音声信号から背景ノイズを算出する背景ノイズ算出回
路と、算出した背景ノイズとパワー算出した音声信号と
の相対レベルを監視して有音又は無音の検出を行う音声
検出回路と、入力音声信号を遅延して出力する遅延回路
と、検出信号に基づいて入力音声信号を減衰させる制御
信号を送出する減衰量制御回路と、遅延回路からの音声
信号を減衰量制御回路からの制御信号に基づいて可変減
衰して送出する第1可変減衰回路と、入力音声信号を可
変減衰して送出する第2可変減衰回路と、可変減衰した
音声信号を加算した出力音声信号を送出する加算器とを
備える構成としてある。
【0013】更に、本発明の音声信号検出処理装置は、
この装置が通信ネットワークに多地点で音声及び画像に
よる通信を行う複数の会議端末装置及び複数の会議端末
装置に対する通信制御を行う会議端末制御装置を備える
テレビ会議システム又は音声のみでの会議を行う音声会
議システムにあって、会議端末制御装置における話者選
音声信号加算部に複数の会議端末装置の設置数に対
応して設けられるものである。
【0014】また、本発明の音声信号検出処理装置は、
入力音声信号がサブバンド適応差分PCM方式における
符号化音声データである。 また、減衰量制御回路が、音
声検出回路からの有音又は無音を判断した検出信 号によ
って第1及び第2可変減衰回路のそれぞれの可変減衰量
を制御する構成としてある。
【0015】更に、本発明の音声信号検出処理装置は、
第1及び第2可変減衰回路のそれぞれの可変減衰量の制
御として、音声検出回路での無音検出時に第1及び第2
可変減衰回路の両方の減衰量の制御を行い、音声検出回
路での無音検出時から有音検出時に第1の可変減衰回路
のみの減衰量を徐々に低下させる制御を行い、音声検出
回路での有音検出後に所定のタイミングで第1可変減衰
回路の減衰量を徐々に増加させ、かつ、第2可変減衰回
路の減衰量を徐々に低減させる制御を行い、音声検出回
路での有音検出時から無音検出時は第2可変減衰回路の
みの減衰量を徐々に増加させる制御を行う構成としてあ
る。
【0016】また、本発明の音声信号検出処理装置は、
所定のタイミングが、音声信号を検出のために必要とさ
れる時間以上の無音区間が入力音声信号に発生するタイ
ミングであり、遅延回路での入力音声信号に対する遅延
を、音声信号を検出する時間を超える遅延時間とする構
成としてある。
【0017】このような構成の本発明の音声信号検出処
理装置は、入力音声信号をパワー算出した音声信号と背
景ノイズとの相対レベルを監視して通話音声信号の有音
又は無音の検出しており、背景ノイズが大きい場合や話
者の発声レベルが低い場合に、その話者の誤検出が低減
する。また、音声信号を検出する時間を超える遅延時間
としており、音声信号の切替えによるノイズの発生が阻
止され、また、話者選択時の話頭切れが防止されると共
に、音声信号の遅延が最小限になり、その通話品質が向
上する。
【0018】
【発明の実施の形態】次に、本発明の音声信号検出処理
装置の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。図
1は、本発明の音声信号検出処理装置が適用される多地
点テレビ会議システムの要部構成を示すブロック図であ
る。この例は、図示しない、ISDNなどに接続される
多地点のテレビ会議場所などに設置される複数の会議端
末装置に対する通信制御を行う会議端末制御装置の要部
であり、符号化音声データ及び画像データを伝送し、例
えば、伝送速度128kb/s〜1.5Mb/sで伝送
する「ITU−T G.722」規格によるサブバンド
ADPCM方式が適用される。
【0019】この例は、チャネル(CH1,2,3…)
のそれぞれの画像信号及び音声信号を分岐する分岐回路
10a,10b,10c…と、この分岐回路10a〜1
0cからのチャネル1〜3ごとのサブバンドADPCM
の音声信号を16kHzでサンプリングし、その16ビ
ットのリニアデータを送出するデコーダ11a,11
b,11c…と、デコーダ11a〜11cからのリニア
データが入力され、話中選択及び音声加算を行う話者選
音声信号加算回路12とを有している。
【0020】また、この例は分岐回路10a〜10cか
らのチャネル1〜3ごとの画像信号を切り替える画像切
替回路13と、話者選択音声信号加算回路12からの
チャネル1〜3ごとのデータをデコーダ11a〜11c
に対して逆変換するコーダ14a,14b,14c…
と、コーダ14a〜14cからの音声データと画像切替
回路13からの画像データを切り替えて多地点の会議端
末装置での表示画像及び出力音声を切り替えるためのマ
ルチプレクサ(MUX)15a,15b,15c…とを
有している。
【0021】図2は、図1に示す話者選択音声信号加
算回路12の詳細な構成を示すブロック図である。この
話者選択音声信号加算回路12は本発明に対応する図
3に示す音声信号検出処理装置20,21,22,23
…と、この音声信号検出処理装置20〜23…からの音
声信号を加算したチャネル1,2…ごとの音声信号を送
出する加算器24,25とを有している。
【0022】図3は図2中の音声信号検出処理装置20
〜23の詳細な構成を示すブロック図である。この音声
信号検出処理装置20〜23は、それぞれチャネル1,
2,3…の音声信号を処理し、入力音声信号のパワーを
算出するパワー算出回路30と、このパワー算出回路3
0がパワー算出した音声信号から背景ノイズを算出する
背景ノイズ算出回路31と、背景ノイズ算出回路31で
算出した背景ノイズとパワー算出した音声信号との相対
レベルを監視して通話音声信号の有音又は無音を検出し
た検出信号を送出する音声検出回路32とを有してい
る。
【0023】更に、音声信号検出処理装置20〜23
は、入力音声信号を遅延して出力する遅延回路33と、
この遅延回路33からの音声信号を可変減衰して送出す
る第1可変減衰回路としての可変減衰回路34と、入力
音声信号を可変減衰して送出する第2可変減衰回路とし
ての可変減衰回路35と、音声検出回路32からの検出
信号に基づいて入力音声信号を減衰させるための制御信
号を可変減衰回路34,35へ送出する減衰量制御回路
36と、可変減衰回路34,35で可変制御した音声信
号を加算して出力音声信号として送出する加算器37と
を有している。
【0024】 音声検出回路32には許可信号が入力され
る。この許可信号は、ホスト装置からチャネルに対する
制御を行うものであり、例えば、チャネル1はモニタの
みを行い、音声信号加算の対象外の場合に不許可とする
ものである。また、音声検出回路32が送出する検出信
号は、入力音声信号がアクティブの接続先が話中の状態
を示しており、自動的に画面の切替えを行うために図示
しない制御装置に送出するものである。
【0025】 次に、この実施形態の動作について説明す
る。図1に示す会議端末制御装置は、ISDNなどに接
続される多地点のテレビ会議場所などに設置される複数
の会議端末装置に対する通信制御を行う。また、符号化
音声データ及び画像データを、例えば、伝送速度128
kb/s〜1.5Mb/sかつサブバンドADPCM方
式で伝送する。
【0026】 分岐回路10a〜10cでチャネル(CH
1,2,3…)のそれぞれの画像信号及び音声信号を分
岐し、この分岐したチャネル1〜3ごとのサブバンドA
DPCMの音声信号をデコーダ11a〜11cが16k
Hzでサンプリングし、その16ビットのリニアデータ
を送出する。このデコーダ11a〜11cからのリニア
データが話者選択音声信号加算回路12に入力されて
話中選択及び音声加算処理を行う。また、分岐回路10
a〜10cからのチャネル1〜3ごとの画像信号を画像
切替回路13が切り替える。更に、話者選択音声信号
加算回路12からのチャネル1〜3ごとのデータをデコ
ーダ11a〜11cに対してコーダ14a〜14cが逆
変換する。コーダ14a〜14cからの音声データと画
像切替回路13からの画像データとをマルチプレクサ
(MUX)15a〜15cで切り替えて、多地点の会議
端末装置での表示画像及び出力音声を切り替える。
【0027】 図2に示す話者選択音声信号加算回路1
2では、音声信号検出処理装置20〜23で音声信号を
加算したチャネル1,2…ごとの音声信号を加算器2
4,25が加算して出力する。
【0028】 図3に示す音声信号検出処理装置20〜2
3は、パワー算出回路30がパワー算出した音声信号に
対して背景ノイズ算出回路31で背景ノイズを算出す
る。この背景ノイズとパワー算出回路30からの音声信
号とを音声検出回路32が、その相対レベルを監視して
通話音声信号に対する有音又は無音の検出を行う。音声
検出回路32からの検出信号が減衰量制御回路36に入
力され、かつ、入力音声信号が遅延回路33及び可変減
衰回路35に入力される。遅延回路33からの入力音声
信号が可変減衰回路34に入力される。可変減衰回路3
4,35が減衰量制御回路36の制御に基づいて可変減
衰を行い、それぞれの出力信号を加算器37で加算し、
出力音声信号として送出する。
【0029】 このように、入力音声信号をパワー算出し
た音声信号と背景ノイズとの相対レベルを監視して通話
音声信号の有音又は無音の検出するため音声信号に対す
る有音又は無音の検出誤りが低減される。また、音声信
号の切替えによるノイズの発生が阻止される。また、入
力音声信号を遅延することによって話者選択時の話頭切
れが防止される。
【0030】 次に、音声信号検出処理装置20〜23の
動作の要部を詳細に説明する。遅延回路33での入力音
声信号に対する遅延によって話者選択時の話頭切れが防
止される。すなわち、話者が選択され、音声信号を加算
し始める際に遅延回路33が遅延した音声信号を出力す
る。この後、音声検出回路32での無音検出によって遅
延しない音声信号を出力する切替えを行うために減衰量
制御回路36からの制御信号によって可変減衰回路35
が可変減衰を行う。
【0031】背景ノイズ算出回路31は、具体的には、
測定レベル(lev−out)を上昇させるためのアッ
プタイマと、測定レベル(lev−out)を低下させ
るためのダウンタイマとを備え、この二つのアップタイ
マとダウンタイマの閾値を(up−th,dn−th)
をアップタイマの閾値がダウンタイマの閾値よりも大き
くなるように設定しておく。そして、 次の条件(1)
(2)(3)(4)(5)(6)(7)に基づいて測定
レベル(lev−out)を変化させる。
【0032】 (1)入力音声信号パワー(in−le
v)の更新開始処理を実行する。 (2)入力音声信号パワー(in−lev)が測定レベ
ル(lev−out)より大きい場合には、アップタイ
マ(up−timer)に「1」を加算して、以下の
(4)の処理を実行する。 (3)入力音声信号パワー(in−lev)が測定レベ
ル(lev−out)より小さい場合には、ダウンタイ
マ(dn−timer)に「1」を加算して、以下の
(6)の処理を実行する。 (4)そして、アップタイマ(up−timer)がタ
イマの閾値(up−th)より大きい場合は、測定レベ
ル(lev−out)に「1」を加算し、アップタイマ
(up−timer)=0に設定して上記の(1)の処
理の実行に戻る。
【0033】 (5)アップタイマ(up−timer)
がタイマの閾値(up−th)より小さい場合は、上記
の(1)の処理を実行する。 (6)ダウンタイマ(dn−timer)がタイマの閾
値(dn−th)よりも大きい場合は測定レベル(le
v−out)から「1」を減算してダウンタイマ(dn
−timer)=0に設定して上記の(1)を処理す
る。 (7)ダウンタイマ(dn−timer)がタイマの閾
値(dn−th)よりも小さい場合、上記の(1)の処
理を実行する。
【0034】 音声検出回路32は、背景ノイズ算出回路
31で測定された背景ノイズレベルと、パワー算出回路
30で算出した入力音声信号のパワー信号とを比較し
て、音声信号の有無(有音又は無音)を判断する。この
判断は外部装置からの検出信号によって行い、この有音
又は無音の判断結果を出力する。
【0035】 可変減衰回路34,35は、減衰量制御回
路36の制御によって遅延回路33からの入力音声信号
及び入力音声信号そのものを可変減衰する。例えば、0
〜40dBの減衰量による可変減衰を行う。この可変減
衰回路34,35からの所定値に減衰した入力音声信号
が加算器37で加算して出力音声信号として送出され
る。
【0036】 減衰量制御回路36は、可変減衰回路3
4,35に対して音声検出回路32からの検出信号、す
なわち、有音又は無音を判断した検出信号によって、次
の(1)(2)(3)(4)の制御を行う。
【0037】 (1)音声検出回路32での無音の非音声
信号検出時は可変減衰回路34,35の両方に対する減
衰を制御する。 (2)音声検出回路32での無音の非音声信号検出時か
ら有音の音声信号検出時は、可変減衰回路34のみの減
衰量を徐々に低下させる制御を行う。 (3)音声検出回路32での有音の音声信号検出後は、
所定タイミングで可変減衰回路34の減衰量を徐々に増
加させて、可変減衰回路35の減衰量を徐々に低減させ
る制御を行う。 (4)音声検出回路32での有音の音声信号検出時から
無音の非音声信号検出時は、可変減衰回路35のみの減
衰量を徐々に増加させる制御を行う。
【0038】 上記(3)における可変減衰回路34の減
衰量を徐々に増加させる所定タイミングは、音声信号検
出のために必要とされる時間以上の無音区間が入力音声
信号に生じるタイミングである。話頭切断を阻止するた
めの遅延は、検出時間以上の時間とすれば良い。この遅
延の出力音声信号の状態、すなわち、可変減衰回路34
の減衰量が0から入力音声信号の選択に切り替えるタイ
ミングは、通話音声レベルが無くなった遅延時間後のタ
イミングで良い。
【0039】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の音声信号検出処理装置によれば、入力音声信号をパワ
ー算出した音声信号と背景ノイズとの相対レベルを監視
して通話音声信号の有音又は無音の検出しており、背景
ノイズが大きい場合や話者の発声レベルが低い場合に、
その話者の誤検出が低減できるようになる。
【0040】 また、音声信号を検出する時間を超える遅
延時間としており、音声信号の切替えによるノイズの発
生が阻止され、また、話者選択時の話頭切れが防止され
ると共に、音声信号の遅延が最小限になり、その通話品
質が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の多地点テレビ会議システムの要部構成
を示すブロック図である。
【図2】図1に示す話者選択音声信号加算回路の詳細
な構成を示すブロック図である。
【図3】図2中の音声信号検出処理装置の詳細な構成を
示すブロック図である。
【図4】従来の多地点テレビ会議システムにおける音声
信号検出処理装置の実施形態における構成を示すブロッ
ク図である。
【符号の説明】
12 話者選択音声信号加算回路 13 画像切替回路 20〜23 音声信号検出処理装置 30 パワー算出回路 31 背景ノイズ算出回路 32 音声検出回路 33 遅延回路 34,35 可変減衰回路 36 減衰量制御回路 37 加算器

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力音声信号における有音又は無音を検
    出し、かつ、遅延及び可変減衰して出力する音声信号検
    出処理装置において、 入力音声信号をパワー算出した音声信号と背景ノイズと
    の相対レベルとを監視して通話音声信号の有音又は無音
    の検出を行い、かつ、入力音声信号を遅延すると共に、
    有音又は無音の検出に基づいて、遅延した入力音声信号
    と、遅延しない入力音声信号の二つの減衰量を可変制御
    し、かつ、可変減衰した二つの入力音声信号を加算した
    出力音声信号を送出する音声信号処理手段を備えること
    を特徴とする音声信号検出処理装置。
  2. 【請求項2】 前記請求項1記載の音声信号処理手段
    が、 入力音声信号のパワー算出を行うパワー算出回路と、 前記パワー算出回路が出力するパワー算出した音声信号
    から背景ノイズを算出する背景ノイズ算出回路と、 前記背景ノイズ算出回路で算出した背景ノイズとパワー
    算出した音声信号との相対レベルを処理して有音又は無
    音の検出を行う音声検出回路と、 入力音声信号を遅延して出力する遅延回路と、 前記音声検出回路からの検出信号に基づいて入力音声信
    号を減衰させる制御信号を送出する減衰量制御回路と、 前記遅延回路からの音声信号を前記減衰量制御回路から
    の制御信号に基づいて可変減衰して送出する第1可変減
    衰回路と、 前記入力音声信号を前記減衰量制御回路からの制御信号
    に基づいて可変減衰して送出する第2可変減衰回路と、 前記第1及び第2可変減衰回路で可変減衰した音声信号
    を加算した出力音声信号を送出する加算器と、 を備えることを特徴とする音声信号検出処理装置。
  3. 【請求項3】 前記請求項1記載の音声信号処理手段
    が、 通信ネットワークに多地点で音声及び画像による通信を
    行う複数の会議端末装置及び前記複数の会議端末装置に
    対する通信制御を行う会議端末制御装置を備えるテレビ
    会議システムにあって、前記会議端末制御装置における
    話者選択音声信号加算部に前記複数の会議端末装置の
    設置数に対応して設けられることを特徴とする音声信号
    検出処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の音声信号処理手段が、 通信ネットワークに多地点で音声による通信を行う複数
    の会議端末装置及び前記複数の会議端末装置に対する通
    信制御を行う会議端末制御装置を備える音声会議システ
    ムにあって、前記会議端末制御装置における話者選択
    音声信号加算部に複数の会議端末装置の設置数に対応し
    て設けられることを特徴とする音声信号検出処理装置。
  5. 【請求項5】 前記入力音声信号が、 サブバンド適応差分PCM方式における符号化音声デー
    タであることを特徴とする請求項1記載の音声信号検出
    処理装置。
  6. 【請求項6】 前記減衰量制御回路が、 音声検出回路からの有音又は無音を判断した検出信号に
    よって第1及び第2可変減衰回路のそれぞれの可変減衰
    量を制御することを特徴とする請求項2記載の音声信号
    検出処理装置。
  7. 【請求項7】 前記第1及び第2可変減衰回路のそれぞ
    れの可変減衰量の制御として、 音声検出回路での無音検出時に第1及び第2可変減衰回
    路の両方の減衰量の制御を行い、 音声検出回路での無音検出時から有音検出時に第1の可
    変減衰回路のみの減衰量を徐々に低下させる制御を行
    い、 音声検出回路での有音検出後に所定のタイミングで第1
    可変減衰回路の減衰量を徐々に増加させ、かつ、第2可
    変減衰回路の減衰量を徐々に低減させる制御を行い、 音声検出回路での有音検出時から無音検出時は第2可変
    減衰回路のみの減衰量を徐々に増加させる制御を行う、 ことを特徴とする請求項記載の音声信号検出処理装
    置。
  8. 【請求項8】 前記所定のタイミングが、 音声信号を検出のために必要とされる時間以上の無音区
    間が入力音声信号に発生するタイミングであることを特
    徴とする請求項記載の音声信号検出処理装置。
  9. 【請求項9】 前記遅延回路での入力音声信号に対する
    遅延が、 音声信号を検出する時間を超える遅延時間であることを
    特徴とする請求項2記載の音声信号検出処理装置。
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