JP3139021B2 - 光学系機器シャーシ用材料 - Google Patents
光学系機器シャーシ用材料Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリカーボネート樹脂
組成物よりなる光学系機器シャーシ用材料に関する。詳
しくは、本発明は、強度・剛性が高く、外観が良好であ
り、特に線膨張係数・成形収縮率などの寸法精度に優れ
たポリカーボネート樹脂組成物よりなる光学系機器シャ
ーシ用材料に関するものである。
組成物よりなる光学系機器シャーシ用材料に関する。詳
しくは、本発明は、強度・剛性が高く、外観が良好であ
り、特に線膨張係数・成形収縮率などの寸法精度に優れ
たポリカーボネート樹脂組成物よりなる光学系機器シャ
ーシ用材料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ポリカーボネート樹脂は衝撃強度・耐熱
性等に優れており、電気・電子部品、機械部品、自動車
部品、医療・保安、建材、家庭用品など多くの用途に用
いられている。なかでもガラス繊維強化ポリカーボネー
ト樹脂は、剛性・寸法精度・難燃性に優れるため、機械
部品、事務機器部品等に用いられてきた。特に剛性・寸
法精度の要求の厳しい用途にはガラス繊維を多く充填し
たポリカーボネート樹脂が用いられている。
性等に優れており、電気・電子部品、機械部品、自動車
部品、医療・保安、建材、家庭用品など多くの用途に用
いられている。なかでもガラス繊維強化ポリカーボネー
ト樹脂は、剛性・寸法精度・難燃性に優れるため、機械
部品、事務機器部品等に用いられてきた。特に剛性・寸
法精度の要求の厳しい用途にはガラス繊維を多く充填し
たポリカーボネート樹脂が用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、かかるガラス
繊維強化ポリカーボネート樹脂においては、ポリカーボ
ネート樹脂へのガラス繊維の充填量が増すにつれて、剛
性・寸法精度が向上する反面、材料の異方性が大きくな
るという欠点が生じる。例えば、寸法精度について言え
ば、線膨張係数・成形収縮率ともに成形時の樹脂の流動
方向については小さくできるが、流動方向に対して直角
の方向については、ガラス繊維の充填量を増しても小さ
くならないため、実際の製品の精度としては不十分であ
り、ゲート位置等の金型設計及び製品設計上、大きな制
約を受ける。このような材料の異方性を低減するため、
従来よりガラス粉末・ガラスフレークなど異方性の小さ
い充填材をガラス繊維と併用して添加する方法が知られ
ているが、その方法では流動方向の線膨張係数・成形収
縮率が大きくなるため、結果として直角方向との差が小
さくなるのであって、材料の寸法精度のレベルとして
は、かえって低下する。また、剛性や強度も不十分な値
しかえられない。
繊維強化ポリカーボネート樹脂においては、ポリカーボ
ネート樹脂へのガラス繊維の充填量が増すにつれて、剛
性・寸法精度が向上する反面、材料の異方性が大きくな
るという欠点が生じる。例えば、寸法精度について言え
ば、線膨張係数・成形収縮率ともに成形時の樹脂の流動
方向については小さくできるが、流動方向に対して直角
の方向については、ガラス繊維の充填量を増しても小さ
くならないため、実際の製品の精度としては不十分であ
り、ゲート位置等の金型設計及び製品設計上、大きな制
約を受ける。このような材料の異方性を低減するため、
従来よりガラス粉末・ガラスフレークなど異方性の小さ
い充填材をガラス繊維と併用して添加する方法が知られ
ているが、その方法では流動方向の線膨張係数・成形収
縮率が大きくなるため、結果として直角方向との差が小
さくなるのであって、材料の寸法精度のレベルとして
は、かえって低下する。また、剛性や強度も不十分な値
しかえられない。
【0004】また、剛性・寸法精度を高めようとしてガ
ラス繊維を特に多く(例えば40重量%以上)充填する
と、ポリカーボネート樹脂のもつ靱性が損なわれ、強度
が低下するとともに、ガラス繊維の浮きにより成形品の
外観が悪化する従って、事務機器、特にレーザービーム
プリンター・複写機・ファクシミリ等の光学系機器のシ
ャーシ用として特に好適な材料、即ち、強度・剛性が高
く、外観が良好で、特に線膨張係数・成形収縮率などの
寸法精度が流動方向・直角方向ともに極めて優れた熱可
塑性樹脂材料は、工業的に得られていないのが実情であ
った。
ラス繊維を特に多く(例えば40重量%以上)充填する
と、ポリカーボネート樹脂のもつ靱性が損なわれ、強度
が低下するとともに、ガラス繊維の浮きにより成形品の
外観が悪化する従って、事務機器、特にレーザービーム
プリンター・複写機・ファクシミリ等の光学系機器のシ
ャーシ用として特に好適な材料、即ち、強度・剛性が高
く、外観が良好で、特に線膨張係数・成形収縮率などの
寸法精度が流動方向・直角方向ともに極めて優れた熱可
塑性樹脂材料は、工業的に得られていないのが実情であ
った。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上述の問
題を解決するために鋭意検討を行った結果、ポリカーボ
ネート樹脂に異なるアスペクト比を有する2種のガラス
繊維とロックウールを組合せて配合することにより、強
度・剛性が高く、外観が良好で、特に線膨張係数・成形
収縮率などの寸法精度が流動方向・直角方向ともに優れ
た組成物が得られることを見出し、本発明に到達した。
題を解決するために鋭意検討を行った結果、ポリカーボ
ネート樹脂に異なるアスペクト比を有する2種のガラス
繊維とロックウールを組合せて配合することにより、強
度・剛性が高く、外観が良好で、特に線膨張係数・成形
収縮率などの寸法精度が流動方向・直角方向ともに優れ
た組成物が得られることを見出し、本発明に到達した。
【0006】すなわち、本発明の要旨は、 (I)芳香族ポリカーボネート樹脂30〜90重量%、 (II)繊維径が6〜20μm、アスペクト比が10以上
のガラス繊維5〜60重量%、 (III)繊維径が6〜20μm、アスペクト比が10未満
のガラス繊維3〜30重量%、 (IV)繊維径が1〜10μm、アスペクト比が10〜1
00のロックウール2〜30重量%、 を配合してなる樹脂組成物からなる光学系機器シャーシ
用材料に存する。
のガラス繊維5〜60重量%、 (III)繊維径が6〜20μm、アスペクト比が10未満
のガラス繊維3〜30重量%、 (IV)繊維径が1〜10μm、アスペクト比が10〜1
00のロックウール2〜30重量%、 を配合してなる樹脂組成物からなる光学系機器シャーシ
用材料に存する。
【0007】以下、本発明を詳細に説明する。本発明に
おける光学系機器とは、光学的記憶装置を内蔵するレー
ザービームプリンター、ファクシミリ、乾式複写機、光
学的読み取り装置を内蔵する各種データリーダー、ビデ
オディスクプレーヤー、コンパクトディスクプレーヤ
ー、光ディスクドライブ等を意味する。本発明における
光学系機器シャーシとは、このような機器の光学系部品
が取り付けられる板状、もしくは函状の部品の総称であ
り、光学部品のほか駆動部品やモータ類、プリント基板
類などが、ボルトなどによりシャーシに取り付けられ
る。また、部品点数の削減のために、光学系シャーシが
機器の構造部品の一部を兼ねて設計されることもある。
おける光学系機器とは、光学的記憶装置を内蔵するレー
ザービームプリンター、ファクシミリ、乾式複写機、光
学的読み取り装置を内蔵する各種データリーダー、ビデ
オディスクプレーヤー、コンパクトディスクプレーヤ
ー、光ディスクドライブ等を意味する。本発明における
光学系機器シャーシとは、このような機器の光学系部品
が取り付けられる板状、もしくは函状の部品の総称であ
り、光学部品のほか駆動部品やモータ類、プリント基板
類などが、ボルトなどによりシャーシに取り付けられ
る。また、部品点数の削減のために、光学系シャーシが
機器の構造部品の一部を兼ねて設計されることもある。
【0008】したがって光学系機器のシャーシには、通
常の機器シャーシ、例えば機械式プリンターやフロッピ
ーディスクドライブなどのシャーシに要求される、機構
部品の重量を支えるだけの剛性・ボルト等の締め付けに
耐える強度などの特性に加えて、光学系の光軸のブレを
起こさないように、振動しにくく変形が少ないこと即ち
高い剛性と、環境温度による寸法変化の少ないこと即ち
低い線膨張率とが求められる。また、光学系シャーシ用
の熱可塑性樹脂材料には、設計寸法と実際の成形品の寸
法との誤差を小さくし、成形品の寸法のバラツキを抑え
るために、成形収縮率が樹脂の流動方向、直角方向とも
に小さいことが要求される。
常の機器シャーシ、例えば機械式プリンターやフロッピ
ーディスクドライブなどのシャーシに要求される、機構
部品の重量を支えるだけの剛性・ボルト等の締め付けに
耐える強度などの特性に加えて、光学系の光軸のブレを
起こさないように、振動しにくく変形が少ないこと即ち
高い剛性と、環境温度による寸法変化の少ないこと即ち
低い線膨張率とが求められる。また、光学系シャーシ用
の熱可塑性樹脂材料には、設計寸法と実際の成形品の寸
法との誤差を小さくし、成形品の寸法のバラツキを抑え
るために、成形収縮率が樹脂の流動方向、直角方向とも
に小さいことが要求される。
【0009】本発明において使用される芳香族ポリカー
ボネート樹脂は、種々のジヒドロキシジアリール化合物
とホスゲンとを反応させるホスゲン法や、ジヒドロキシ
ジアリール化合物とジフェニルカーボネートなどの炭酸
エステルとを反応させるエステル交換法によって得られ
る重合体または共重合体であり、代表的なものとして
は、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン
(ビスフェノールA)から製造されたポリカーボネート
樹脂が挙げられる。
ボネート樹脂は、種々のジヒドロキシジアリール化合物
とホスゲンとを反応させるホスゲン法や、ジヒドロキシ
ジアリール化合物とジフェニルカーボネートなどの炭酸
エステルとを反応させるエステル交換法によって得られ
る重合体または共重合体であり、代表的なものとして
は、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン
(ビスフェノールA)から製造されたポリカーボネート
樹脂が挙げられる。
【0010】上記ジヒドロキシジアリール化合物として
は、ビスフェノールAの他に、ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)メタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)エタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)
ブタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)オク
タン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)フェニルメタ
ン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニ
ル)プロパン、1,1−ビス(4−ヒドロキシ−3−t
−ブチルフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒド
ロキシ−3−ブロモフェニル)プロパン、2,2−ビス
(4−ヒドロキシ−3,5−ジブロモフェニル)プロパ
ン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジクロロ
フェニル)プロパンのようなビス(ヒドロキシアリー
ル)アルカン類;1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)シクロペンタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)シクロヘキサンのようなビス(ヒドロキシアリ
ール)シクロアルカン類;4,4′−ジヒドロキシジフ
ェニルエーテル、4,4′−ジヒドロキシ−3,3′−
ジメチルジフェニルエーテルのようなジヒドロキシジア
リールエーテル類;4,4′−ジヒドロキシジフェニル
スルフィド、4,4′−ジヒドロキシ−3,3′−ジメ
チルジフェニルスルフィドのようなジヒドロキシジアリ
ールスルフィド類;4,4′−ジヒドロキシジフェニル
スルホキシド、4,4′−ジヒドロキシ−3,3′−ジ
メチルジフェニルスルホキシドのようなジヒドロキシジ
アリールスルホキシド類;4,4′−ジヒドロキシジフ
ェニルスルホン、4,4′−ジヒドロキシ−3,3′−
ジメチルジフェニルスルホンのようなジヒドロキシジア
リールスルホン酸等が挙げられる。
は、ビスフェノールAの他に、ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)メタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)エタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)
ブタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)オク
タン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)フェニルメタ
ン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニ
ル)プロパン、1,1−ビス(4−ヒドロキシ−3−t
−ブチルフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒド
ロキシ−3−ブロモフェニル)プロパン、2,2−ビス
(4−ヒドロキシ−3,5−ジブロモフェニル)プロパ
ン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジクロロ
フェニル)プロパンのようなビス(ヒドロキシアリー
ル)アルカン類;1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)シクロペンタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)シクロヘキサンのようなビス(ヒドロキシアリ
ール)シクロアルカン類;4,4′−ジヒドロキシジフ
ェニルエーテル、4,4′−ジヒドロキシ−3,3′−
ジメチルジフェニルエーテルのようなジヒドロキシジア
リールエーテル類;4,4′−ジヒドロキシジフェニル
スルフィド、4,4′−ジヒドロキシ−3,3′−ジメ
チルジフェニルスルフィドのようなジヒドロキシジアリ
ールスルフィド類;4,4′−ジヒドロキシジフェニル
スルホキシド、4,4′−ジヒドロキシ−3,3′−ジ
メチルジフェニルスルホキシドのようなジヒドロキシジ
アリールスルホキシド類;4,4′−ジヒドロキシジフ
ェニルスルホン、4,4′−ジヒドロキシ−3,3′−
ジメチルジフェニルスルホンのようなジヒドロキシジア
リールスルホン酸等が挙げられる。
【0011】これらは単独または2種以上混合して使用
されるが、これらの他にピペラジン、ジピペリジル、ハ
イドロキノン、レゾルシン、4,4′−ジヒドロキシジ
フェニル類を混合して使用してもよい。本発明で使用さ
れるポリカーボネート樹脂の粘度平均分子量は、150
00〜30000のものが好ましい。
されるが、これらの他にピペラジン、ジピペリジル、ハ
イドロキノン、レゾルシン、4,4′−ジヒドロキシジ
フェニル類を混合して使用してもよい。本発明で使用さ
れるポリカーボネート樹脂の粘度平均分子量は、150
00〜30000のものが好ましい。
【0012】本発明において使用されるアスペクト比が
10以上のガラス繊維は、通常ポリカーボネート樹脂に
使用されるものであれば任意に使用されるが、無アルカ
リガラス(Eガラス)のチョップドストランドが最も好
ましい。ガラス繊維の径は6〜20μm、好ましくは9
〜14μmの範囲である。繊維径が6μm未満では、成
形品の外観が悪くなり、20μmを越えると補強効果が
不十分となるまた、ガラス繊維のアスペクト比は10以
上、好ましくは20以上、より好ましくは50〜50
0、更に好ましくは100〜400でなければならな
い。アスペクト比が10未満では、補強効果が不十分と
なる。チョップドストランドは、通常カット長1〜6m
mのものが使用される。
10以上のガラス繊維は、通常ポリカーボネート樹脂に
使用されるものであれば任意に使用されるが、無アルカ
リガラス(Eガラス)のチョップドストランドが最も好
ましい。ガラス繊維の径は6〜20μm、好ましくは9
〜14μmの範囲である。繊維径が6μm未満では、成
形品の外観が悪くなり、20μmを越えると補強効果が
不十分となるまた、ガラス繊維のアスペクト比は10以
上、好ましくは20以上、より好ましくは50〜50
0、更に好ましくは100〜400でなければならな
い。アスペクト比が10未満では、補強効果が不十分と
なる。チョップドストランドは、通常カット長1〜6m
mのものが使用される。
【0013】本発明において使用されるアスペクト比が
10未満のガラス繊維は、上述のようなガラス繊維を粉
砕した粉末状のものであり、通常ミルドファイバーと称
して市販されている。このものの繊維径は6〜20μ
m、好ましくは9〜14μmであり、アスペクト比は1
0未満、好ましくは2〜9でなければならない。径が6
μm未満あるいはアスペクト比が10を越えると、得ら
れる樹脂組成物の成形収縮率及び線膨張率の異方性が大
きく、また成形品の外観が悪くなる。一方、径が20μ
mを越えると、補強効果が不十分となる。
10未満のガラス繊維は、上述のようなガラス繊維を粉
砕した粉末状のものであり、通常ミルドファイバーと称
して市販されている。このものの繊維径は6〜20μ
m、好ましくは9〜14μmであり、アスペクト比は1
0未満、好ましくは2〜9でなければならない。径が6
μm未満あるいはアスペクト比が10を越えると、得ら
れる樹脂組成物の成形収縮率及び線膨張率の異方性が大
きく、また成形品の外観が悪くなる。一方、径が20μ
mを越えると、補強効果が不十分となる。
【0014】また、これらのガラス繊維は、樹脂との密
着性を向上させる目的で、シランカップリング剤(例え
ばアミノシラン、エポキシシラン)などによる表面処
理、あるいは取扱い性を向上させる目的で、アクリル系
樹脂、ウレタン系樹脂などによる収束処理を施して使用
してもよい。
着性を向上させる目的で、シランカップリング剤(例え
ばアミノシラン、エポキシシラン)などによる表面処
理、あるいは取扱い性を向上させる目的で、アクリル系
樹脂、ウレタン系樹脂などによる収束処理を施して使用
してもよい。
【0015】本発明において使用されるロックウールと
は、鉱物繊維の一種で、天然の岩石や鉱滓を溶融・加工
精製して得られる、通常SiO2 −Al2 O3 −MgO
−CaOを主成分とする無機の繊維である。繊維径は通
常1〜10μm、好ましくは3〜7μmの範囲内のもの
が使用される。アスペクト比は10〜100、好ましく
は15〜80の範囲内である。アスペクト比が10未満
では得られる樹脂組成物の剛性・強度が低く、成形収縮
率・線膨張率が大きくなる。一方100を越えると成形
収縮率・線膨張率の異方性が大きくなり、また成形品の
外観が悪化する。
は、鉱物繊維の一種で、天然の岩石や鉱滓を溶融・加工
精製して得られる、通常SiO2 −Al2 O3 −MgO
−CaOを主成分とする無機の繊維である。繊維径は通
常1〜10μm、好ましくは3〜7μmの範囲内のもの
が使用される。アスペクト比は10〜100、好ましく
は15〜80の範囲内である。アスペクト比が10未満
では得られる樹脂組成物の剛性・強度が低く、成形収縮
率・線膨張率が大きくなる。一方100を越えると成形
収縮率・線膨張率の異方性が大きくなり、また成形品の
外観が悪化する。
【0016】本発明において使用される上述の芳香族ポ
リカーボネート樹脂、ガラス繊維、及びロックウール
は、次のような比率で配合される。 (I)芳香族ポリカーボネート樹脂は30〜90重量
%、好ましくは40〜80重量%。 (II)アスペクト比が10以上のガラス繊維は5〜60
重量%、好ましくは10〜50重量%。 (III)アスペクト比が10未満のガラス繊維は3〜30
重量%、好ましくは5〜20重量%。 (IV)ロックウールは2〜30重量%、好ましくは5〜
20重量%。
リカーボネート樹脂、ガラス繊維、及びロックウール
は、次のような比率で配合される。 (I)芳香族ポリカーボネート樹脂は30〜90重量
%、好ましくは40〜80重量%。 (II)アスペクト比が10以上のガラス繊維は5〜60
重量%、好ましくは10〜50重量%。 (III)アスペクト比が10未満のガラス繊維は3〜30
重量%、好ましくは5〜20重量%。 (IV)ロックウールは2〜30重量%、好ましくは5〜
20重量%。
【0017】ここで(I)の芳香族ポリカーボネート樹
脂の配合量は、30重量%未満では得られる樹脂組成物
の強度と成形時の流動性が低下し、90重量%を越える
と剛性と寸法精度が低下する。また、(II)のアスペク
ト比が10以上のガラス繊維の配合量は、5重量%未満
では得られる組成物の剛性と寸法精度が低下し、60重
量%を越えると線膨張率と成形収縮率の異方性(流動方
向と、それと直角方向との値の差)が大きくなる。(II
I)のアスペクト比が10未満のガラス繊維の配合量は、
3重量%未満では線膨張率と成形収縮率の異方性が大き
くなり、30重量%を越えると得られる樹脂組成物の剛
性と寸法精度が低下する。(IV)のロックウールの配合
量は、2重量%未満では得られる樹脂組成物の線膨張率
と成形収縮率の異方性が大きくなり、また成形品の外観
が損なわれる。配合量が30重量%を越えると、得られ
る組成物の剛性と寸法精度が低下する。
脂の配合量は、30重量%未満では得られる樹脂組成物
の強度と成形時の流動性が低下し、90重量%を越える
と剛性と寸法精度が低下する。また、(II)のアスペク
ト比が10以上のガラス繊維の配合量は、5重量%未満
では得られる組成物の剛性と寸法精度が低下し、60重
量%を越えると線膨張率と成形収縮率の異方性(流動方
向と、それと直角方向との値の差)が大きくなる。(II
I)のアスペクト比が10未満のガラス繊維の配合量は、
3重量%未満では線膨張率と成形収縮率の異方性が大き
くなり、30重量%を越えると得られる樹脂組成物の剛
性と寸法精度が低下する。(IV)のロックウールの配合
量は、2重量%未満では得られる樹脂組成物の線膨張率
と成形収縮率の異方性が大きくなり、また成形品の外観
が損なわれる。配合量が30重量%を越えると、得られ
る組成物の剛性と寸法精度が低下する。
【0018】本発明の樹脂組成物は、これら4種の成分
をタンブラー、ブレンダー、バンバリーミキサー、押出
機などにより混合して使用されるが、押出機により溶融
混練することが最も好ましい。さらに、本発明の樹脂組
成物には、上記の配合物以外にも、周知の各種の添加
剤、例えばパラフィンワックスや脂肪酸エステルなどの
滑剤、ヒンダードフェノール類、リン酸エステル又は亜
リン酸エステル類などの酸化防止剤、アクリルゴムなど
の耐衝撃性改良剤、耐候剤、難燃剤、発泡剤、帯電防止
剤、顔料、染料などを含有していてもよい。また、本発
明の組成物には、本発明の効果を損なわない範囲で、他
の樹脂材料、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポ
リブチレンテレフタレート、ABSなどを混合して使用
することが出来る。また、本発明の光学系機器用シャー
シは、本発明の樹脂組成物を用いて、当該業者に周知の
方法で成形加工されるが、射出成形法が最も好ましい。
をタンブラー、ブレンダー、バンバリーミキサー、押出
機などにより混合して使用されるが、押出機により溶融
混練することが最も好ましい。さらに、本発明の樹脂組
成物には、上記の配合物以外にも、周知の各種の添加
剤、例えばパラフィンワックスや脂肪酸エステルなどの
滑剤、ヒンダードフェノール類、リン酸エステル又は亜
リン酸エステル類などの酸化防止剤、アクリルゴムなど
の耐衝撃性改良剤、耐候剤、難燃剤、発泡剤、帯電防止
剤、顔料、染料などを含有していてもよい。また、本発
明の組成物には、本発明の効果を損なわない範囲で、他
の樹脂材料、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポ
リブチレンテレフタレート、ABSなどを混合して使用
することが出来る。また、本発明の光学系機器用シャー
シは、本発明の樹脂組成物を用いて、当該業者に周知の
方法で成形加工されるが、射出成形法が最も好ましい。
【0019】
【実施例】以下に、本発明を実施例により更に具体的に
説明するが、本発明はその要旨を逸脱しない限りこれら
実施例によって何ら制約を受けるものではない。なお、
以下の実施例において、各種物性値の測定方法は下記の
通りである。 引張強度 ・・・ ASTM−D−638に準じて行っ
た。 曲げ強度及び曲げ弾性率 ・・・ ASTM−D−79
0に準じて行った。 アイゾット衝撃強度 ・・・ ASTM−D−256に
準じて厚み3.2mmのノッチ付試験片について行っ
た。 成形収縮率 ・・・ 肉厚3mm、100mm×100
mmの平板状の試験片を用い、試験片表面に樹脂の流動
方向及び直角方向にそれぞれ70mm間隔で付けられた
マーク間の距離を、三次元寸法測定装置を用いて測定
し、金型の実際の寸法との比率から成形収縮率を算出し
た。 線膨張係数 ・・・ 肉厚3mm、100mm×100
mmの平板状の試験片を用い、樹脂の流動方向及び直角
方向に沿ってそれぞれ長さ30mm、幅5mmの試験片
を切り出し、ASTM−D−696に準じて測定し、0
℃から100℃までの平均線膨張係数を求めた。 外観 ・・・ 目視により、ガラス繊維の浮き等を基準
にしてA(良)→B→C→D→E(不良)の5段階で評
価した。
説明するが、本発明はその要旨を逸脱しない限りこれら
実施例によって何ら制約を受けるものではない。なお、
以下の実施例において、各種物性値の測定方法は下記の
通りである。 引張強度 ・・・ ASTM−D−638に準じて行っ
た。 曲げ強度及び曲げ弾性率 ・・・ ASTM−D−79
0に準じて行った。 アイゾット衝撃強度 ・・・ ASTM−D−256に
準じて厚み3.2mmのノッチ付試験片について行っ
た。 成形収縮率 ・・・ 肉厚3mm、100mm×100
mmの平板状の試験片を用い、試験片表面に樹脂の流動
方向及び直角方向にそれぞれ70mm間隔で付けられた
マーク間の距離を、三次元寸法測定装置を用いて測定
し、金型の実際の寸法との比率から成形収縮率を算出し
た。 線膨張係数 ・・・ 肉厚3mm、100mm×100
mmの平板状の試験片を用い、樹脂の流動方向及び直角
方向に沿ってそれぞれ長さ30mm、幅5mmの試験片
を切り出し、ASTM−D−696に準じて測定し、0
℃から100℃までの平均線膨張係数を求めた。 外観 ・・・ 目視により、ガラス繊維の浮き等を基準
にしてA(良)→B→C→D→E(不良)の5段階で評
価した。
【0020】実施例1〜4及び比較例1〜7 (I)の芳香族ポリカーボネートとして粘度平均分子量
が22000のビスフェノールA型ポリカーボネート樹
脂(三菱化成(株)製、商品名:ノバレックス7022
A:ノバレックスは登録商標)、(II)のガラス繊維と
して繊維径13μm、長さ3mmのチョップドガラス繊
維(旭ファイバーグラス(株)製、商品名:486
A)、(III)のガラス繊維として繊維維径10μm、平
均繊維長40μmのミルドファイバー(旭ファイバーグ
ラス(株)製、商品名:MF−A)、(IV)のロックウ
ールとして繊維径5μm、平均繊維長100μmの鉱物
繊維(ラピナスロックフィル社製:商品名:RF410
3)を用い、以下に示す組成にて混合した後、シリンダ
ー径400mmのベント付押出機にて、樹脂温度280
〜300℃にて溶融混合してレット化した。
が22000のビスフェノールA型ポリカーボネート樹
脂(三菱化成(株)製、商品名:ノバレックス7022
A:ノバレックスは登録商標)、(II)のガラス繊維と
して繊維径13μm、長さ3mmのチョップドガラス繊
維(旭ファイバーグラス(株)製、商品名:486
A)、(III)のガラス繊維として繊維維径10μm、平
均繊維長40μmのミルドファイバー(旭ファイバーグ
ラス(株)製、商品名:MF−A)、(IV)のロックウ
ールとして繊維径5μm、平均繊維長100μmの鉱物
繊維(ラピナスロックフィル社製:商品名:RF410
3)を用い、以下に示す組成にて混合した後、シリンダ
ー径400mmのベント付押出機にて、樹脂温度280
〜300℃にて溶融混合してレット化した。
【0021】配合組成(重量%) 実施例1:(I)= 70,(II)=20,(III)= 5,(IV)= 5 実施例2:(I)= 70,(II)=15,(III)= 7,(IV)= 8 実施例3:(I)= 50,(II)=35,(III)= 7,(IV)= 8 実施例4:(I)= 50,(II)=30,(III)=10,(IV)=10 比較例1:(I)=100,(II)= 0,(III)= 0,(IV)= 0 比較例2:(I)= 70,(II)=30,(III)= 0,(IV)= 0 比較例3:(I)= 70,(II)=20,(III)=10,(IV)= 0 比較例4:(I)= 50,(II)=50,(III)= 0,(IV)= 0 比較例5:(I)= 50,(II)=35,(III)=15,(IV)= 0 比較例6:(I)= 50,(II)=10,(III)= 0,(IV)=40 比較例7:(I)= 50,(II)=40,(III)= 0,(IV)=10
【0022】さらに、ペレットを120℃の雰囲気で5
時間乾燥後、型締力75トンの射出成形機(東芝機械
(株)製:商品名IS75PNII)を用いて、シリンダ
ー温度280〜290℃、金型温度90〜100℃に
て、下記の物性値測定に必要な各種試験片を射出成形し
た。得られた試験片を用い、引張強度、曲げ強度、曲げ
弾性率、アイゾット衝撃強度、成形収縮率及び線膨張係
数を測定した。また引張試験片の外観を目視観察した。
結果を表1及び表2に示す。
時間乾燥後、型締力75トンの射出成形機(東芝機械
(株)製:商品名IS75PNII)を用いて、シリンダ
ー温度280〜290℃、金型温度90〜100℃に
て、下記の物性値測定に必要な各種試験片を射出成形し
た。得られた試験片を用い、引張強度、曲げ強度、曲げ
弾性率、アイゾット衝撃強度、成形収縮率及び線膨張係
数を測定した。また引張試験片の外観を目視観察した。
結果を表1及び表2に示す。
【0023】
【表1】
【0024】
【表2】
【0025】
【発明の効果】本発明の樹脂組成物は、従来のガラス繊
維強化ポリカーボネート樹脂に比べて強度・剛性が高
く、成形収縮率・線膨張率が樹脂の流動方向・直角方向
ともに低くて寸法安定性に優れ、しかも外観が良好であ
る。従って、光学系機器のシャーシ用材料として非常に
好適なものである。
維強化ポリカーボネート樹脂に比べて強度・剛性が高
く、成形収縮率・線膨張率が樹脂の流動方向・直角方向
ともに低くて寸法安定性に優れ、しかも外観が良好であ
る。従って、光学系機器のシャーシ用材料として非常に
好適なものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 倉原 義和 神奈川県茅ヶ崎市円蔵370番地 三菱化 成株式会社茅ヶ崎事業所内 (56)参考文献 特開 平2−60959(JP,A) 特開 昭51−36271(JP,A) 特開 昭63−6049(JP,A) 特開 昭61−241355(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 69/00 C08K 3/00 - 3/08
Claims (3)
- 【請求項1】 (I)芳香族ポリカーボネート樹脂
30〜90重量% (II)繊維径が6〜20μm、アスペクト比が10以上
のガラス繊維 5〜60重量% (III)繊維径が6〜20μm、アスペクト比が10未満
のガラス繊維 3〜30重量% (IV)繊維径が1〜10μm、アスペクト比が10〜1
00のロックウール 2〜30重量% を配合してなる樹脂組成物からなる光学系機器シャーシ
用材料。 - 【請求項2】 (1)芳香族ポリカーボネート樹脂
40〜80重量% (II)繊維径が6〜20μm、アスペクト比が50〜5
00のガラス繊維 10〜50重量% (III)繊維径が6〜20μm、アスペクト比が2〜9の
ガラス繊維 5〜20重量% (IV)繊維径が1〜10μm、アスペクト比が15〜8
0のロックウール 5〜20重量% を配合してなる樹脂組成物からなる光学系機器シャーシ
用材料。 - 【請求項3】 溶融成形時の流動方向とこれに直角方向
との成形収縮率の比が0.49以上であることを特徴と
する請求項1又は2記載の光学系機器シャーシ用材料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03001613A JP3139021B2 (ja) | 1991-01-10 | 1991-01-10 | 光学系機器シャーシ用材料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03001613A JP3139021B2 (ja) | 1991-01-10 | 1991-01-10 | 光学系機器シャーシ用材料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04239053A JPH04239053A (ja) | 1992-08-26 |
JP3139021B2 true JP3139021B2 (ja) | 2001-02-26 |
Family
ID=11506365
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03001613A Expired - Fee Related JP3139021B2 (ja) | 1991-01-10 | 1991-01-10 | 光学系機器シャーシ用材料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3139021B2 (ja) |
-
1991
- 1991-01-10 JP JP03001613A patent/JP3139021B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04239053A (ja) | 1992-08-26 |
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