JP3138990B2 - 磁性塗料 - Google Patents
磁性塗料Info
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- JP3138990B2 JP3138990B2 JP02400458A JP40045890A JP3138990B2 JP 3138990 B2 JP3138990 B2 JP 3138990B2 JP 02400458 A JP02400458 A JP 02400458A JP 40045890 A JP40045890 A JP 40045890A JP 3138990 B2 JP3138990 B2 JP 3138990B2
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- acid
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規にして有用なる磁性
塗料に関する。さらに詳細には、主鎖にジアゾ結合とウ
レタン結合を含んだ特定の化合物の存在下に、少なくと
も1種の重合性不飽和単量体を重合させて得られるブロ
ック共重合体と、磁性粉末とを必須の成分として含んで
成る磁性塗料に関する。
塗料に関する。さらに詳細には、主鎖にジアゾ結合とウ
レタン結合を含んだ特定の化合物の存在下に、少なくと
も1種の重合性不飽和単量体を重合させて得られるブロ
ック共重合体と、磁性粉末とを必須の成分として含んで
成る磁性塗料に関する。
【0002】このような斬新なる形の、本発明の磁性塗
料は、とりわけ、磁気テープ、磁気カードならびに磁気
ディスクなどの磁気記録媒体用として、画期的なる効果
を発揮するものである。
料は、とりわけ、磁気テープ、磁気カードならびに磁気
ディスクなどの磁気記録媒体用として、画期的なる効果
を発揮するものである。
【0003】
【従来の技術】近年、オーディオ・ビジュアルにおける
8ミリビデオ、DATまたはS−VHSのようなハード
面での技術の進歩、コンピューターにおけるハード面の
著しい進歩あるいは記録媒体の高密度化などに伴って、
オーディオテープ、家庭用VTRテープまたはコンピュ
ーター用の磁気テープ、あるいはフロッピーディスクに
対する要求性能が高度化している。
8ミリビデオ、DATまたはS−VHSのようなハード
面での技術の進歩、コンピューターにおけるハード面の
著しい進歩あるいは記録媒体の高密度化などに伴って、
オーディオテープ、家庭用VTRテープまたはコンピュ
ーター用の磁気テープ、あるいはフロッピーディスクに
対する要求性能が高度化している。
【0004】特に、記録再生時における高信頼性が求め
られており、就中、ビデオテープにおいては、高信頼性
に加えて記録再生時の高画質化が要求されている。具体
的には、鮮明なる画像および音を再生するための高記録
密度化はもとよりのこと、高温高湿などの過酷な条件下
での高速長時間の走行に耐えること、そして、磁性層よ
り磁性粉の脱落が生じないことなどが要求されている。
られており、就中、ビデオテープにおいては、高信頼性
に加えて記録再生時の高画質化が要求されている。具体
的には、鮮明なる画像および音を再生するための高記録
密度化はもとよりのこと、高温高湿などの過酷な条件下
での高速長時間の走行に耐えること、そして、磁性層よ
り磁性粉の脱落が生じないことなどが要求されている。
【0005】こうした磁性層の特性ないしは物性を維持
するのが、専ら、結合剤の重要な機能であって、磁性粉
の分散性に優れるものであること、高感度、高SN比な
らびに高CN比などの上で、良好なる電磁特性が得られ
えるものであること、加えて、耐摩耗性ならびに耐湿熱
性などの耐久性にも優れるものであることが求められて
いる。
するのが、専ら、結合剤の重要な機能であって、磁性粉
の分散性に優れるものであること、高感度、高SN比な
らびに高CN比などの上で、良好なる電磁特性が得られ
えるものであること、加えて、耐摩耗性ならびに耐湿熱
性などの耐久性にも優れるものであることが求められて
いる。
【0006】これまでにも、かかる諸物性を満足させる
べく、種々の結合剤についての研究も為されており、磁
性層に良好なる耐摩耗性を付与し、磁気記録媒体の耐久
性を向上させる、主たる結合剤としては、塩ビ−酢ビ共
重合体とポリウレタン樹脂とをブレンドしたものが用い
られている。しかしながら、塩ビ−酢ビ共重合体とポリ
ウレタン樹脂との相溶性の程度により、磁性粉末の分散
性や、得られる磁気記録媒体の表面平滑性や、耐久性な
どが不良になる場合が多く、充分に満足されるようなも
のは、未だに得られてはいないというのが実状である。
べく、種々の結合剤についての研究も為されており、磁
性層に良好なる耐摩耗性を付与し、磁気記録媒体の耐久
性を向上させる、主たる結合剤としては、塩ビ−酢ビ共
重合体とポリウレタン樹脂とをブレンドしたものが用い
られている。しかしながら、塩ビ−酢ビ共重合体とポリ
ウレタン樹脂との相溶性の程度により、磁性粉末の分散
性や、得られる磁気記録媒体の表面平滑性や、耐久性な
どが不良になる場合が多く、充分に満足されるようなも
のは、未だに得られてはいないというのが実状である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明者ら
は、こうした現状の認識と、従来型技術における種々の
未解決課題の抜本的なる解決と、当業界における切なる
要望との上に立って、鋭意、検討を重ねた結果、一分子
中に少なくとも1個の、一般式
は、こうした現状の認識と、従来型技術における種々の
未解決課題の抜本的なる解決と、当業界における切なる
要望との上に立って、鋭意、検討を重ねた結果、一分子
中に少なくとも1個の、一般式
【化9】 (ただし、式中のR1 はアルキレン基、環状アルキレン
基、エステル基を有するアルキレン基、ベンゼン環、ベ
ンゼン環を含んだアルキレン基を、R2 およびR′2
は、それぞれ、同一であっても異なっていてもよい、ア
ルキレン基、アミド結合を含んだアルキレン基、または
アミド結合と水酸基とを併せ有するアルキレン基を表わ
すものとする。)で示される構造単位と、一般式
基、エステル基を有するアルキレン基、ベンゼン環、ベ
ンゼン環を含んだアルキレン基を、R2 およびR′2
は、それぞれ、同一であっても異なっていてもよい、ア
ルキレン基、アミド結合を含んだアルキレン基、または
アミド結合と水酸基とを併せ有するアルキレン基を表わ
すものとする。)で示される構造単位と、一般式
【化10】 (ただし、式中のR3 はポリオール残基を表わすものと
する。)で示される構造単位、つまり、ウレタン結合と
を併せ有する化合物の存在下に、少なくとも1種の重合
性不飽和単量体を重合せしめて得られるブロック共重合
体が、とりわけ、磁性塗料の分散性ならびに磁性記録媒
体の表面平滑性、耐久性および耐摩耗性などに優れた磁
性塗料となることを見出すに及んで、ここに、本発明を
完成させるに到った。
する。)で示される構造単位、つまり、ウレタン結合と
を併せ有する化合物の存在下に、少なくとも1種の重合
性不飽和単量体を重合せしめて得られるブロック共重合
体が、とりわけ、磁性塗料の分散性ならびに磁性記録媒
体の表面平滑性、耐久性および耐摩耗性などに優れた磁
性塗料となることを見出すに及んで、ここに、本発明を
完成させるに到った。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は必須
の成分として、それぞれ、ポリウレタンセグメントおよ
びビニル重合体セグメントを併せ有するブロック共重合
体と、磁性粉末とを含有することから成る、新規にして
有用なる磁性塗料を提供しようとするものであり、就
中、一分子中に少なくとも1個の、一般式
の成分として、それぞれ、ポリウレタンセグメントおよ
びビニル重合体セグメントを併せ有するブロック共重合
体と、磁性粉末とを含有することから成る、新規にして
有用なる磁性塗料を提供しようとするものであり、就
中、一分子中に少なくとも1個の、一般式
【化11】 (ただし、式中のR1 はアルキレン基、環状アルキレン
基、エステル基を有するアルキレン基、ベンゼン環、ま
たはベンゼン環を含んだアルキレン基を、R2 および
R′2 は、それぞれ、同一であっても異なっていてもよ
い、アルキレン基、シアノ基を含んだアルキレン基、ア
ミド結合を含んだアルキレン基、またはアミド結合と水
酸基を併せ有するアルキレン基を表すものとする。)で
示される構造単位と、一般式
基、エステル基を有するアルキレン基、ベンゼン環、ま
たはベンゼン環を含んだアルキレン基を、R2 および
R′2 は、それぞれ、同一であっても異なっていてもよ
い、アルキレン基、シアノ基を含んだアルキレン基、ア
ミド結合を含んだアルキレン基、またはアミド結合と水
酸基を併せ有するアルキレン基を表すものとする。)で
示される構造単位と、一般式
【化12】 (ただし、式中のR3 はポリオール残基を表わすものと
する。)で示される構造単位とを有し、かつ、1,50
0〜50,000なる数平均分子量を有する化合物の2
〜95重量部の存在下に、98〜5重量部の、少なくと
も1種の重合性不飽和単量体を重合せしめて得られるも
のであるという、特定のポリウレタンセグメントおよび
ビニル重合体セグメントを併せ有するブロック共重合体
を含んで成る、新規にして有用なる磁性塗料を提供しよ
うとするものである。
する。)で示される構造単位とを有し、かつ、1,50
0〜50,000なる数平均分子量を有する化合物の2
〜95重量部の存在下に、98〜5重量部の、少なくと
も1種の重合性不飽和単量体を重合せしめて得られるも
のであるという、特定のポリウレタンセグメントおよび
ビニル重合体セグメントを併せ有するブロック共重合体
を含んで成る、新規にして有用なる磁性塗料を提供しよ
うとするものである。
【0009】ここにおいて、上記した、一分子中に、そ
れぞれ、ウレタン結合とアゾ基とを併せ有する、数平均
分子量が1,500〜50,000なる、いわゆるポリ
ウレタン型高分子アゾ開始剤は、たとえば、前掲したよ
うな一般式〔I〕および〔II〕で以て示される、それ
ぞれ、特定の構造単位を有する化合物であるが、当該ポ
リウレタン型高分子アゾ開始剤は、たとえば、アゾビス
シアノプロパノール、アゾビスシアノ−n−ブタノー
ル、アゾビスシアノイソブタノールもしくはアゾビスシ
アノペンタノールの如き、各種のアゾビスシアノアルカ
ノール系化合物;または「VA−080、VA−082
もしくはVA−086」〔和光純薬工業(株)製品〕の
如き、各種のアゾアミドポリオールなどで代表されるよ
うな、一分子中に少なくとも1個のアゾ基および少なく
とも2個の水酸基を併せ有する化合物と、ポリイソシア
ネート化合物と、ポリオール化合物との反応によって得
られるという形のものである。
れぞれ、ウレタン結合とアゾ基とを併せ有する、数平均
分子量が1,500〜50,000なる、いわゆるポリ
ウレタン型高分子アゾ開始剤は、たとえば、前掲したよ
うな一般式〔I〕および〔II〕で以て示される、それ
ぞれ、特定の構造単位を有する化合物であるが、当該ポ
リウレタン型高分子アゾ開始剤は、たとえば、アゾビス
シアノプロパノール、アゾビスシアノ−n−ブタノー
ル、アゾビスシアノイソブタノールもしくはアゾビスシ
アノペンタノールの如き、各種のアゾビスシアノアルカ
ノール系化合物;または「VA−080、VA−082
もしくはVA−086」〔和光純薬工業(株)製品〕の
如き、各種のアゾアミドポリオールなどで代表されるよ
うな、一分子中に少なくとも1個のアゾ基および少なく
とも2個の水酸基を併せ有する化合物と、ポリイソシア
ネート化合物と、ポリオール化合物との反応によって得
られるという形のものである。
【0010】すなわち、こうした形の当該ポリウレタン
型高分子アゾ開始剤は、たとえば、イソホロンジイソシ
アネート、メチルシクロヘキサン−2,4−ジイソシア
ネート、メチルシクロヘキサン−2,6−ジイソシアネ
ート、4,4′−メチレンビス(シクロヘキシルイソシ
アネート)、1,3−ジ(イソシアネートメチル)シク
ロヘキサン、テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサ
メチレンジイソシアネート、トリメチルシクロヘキサン
ジイソシアネート、トリメチルシクロヘキサンジイソシ
アネート、トリレンジイソシアネートもしくはキシレン
ジイソシアネートの如き、各種のジイソシアネート種;
あるいはこれらの各ジイソシアネート類と、グリセリ
ン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、
ペンタエリスリトールもしくはジペンタエリスリトール
の如き、各種の多価アルコール類、またはイソシアネー
ト基と反応し得る官能基を有する、たとえば、500〜
1,500程度の数平均分子量を持った、極めて分子量
の低いポリエステル化合物との付加反応生成物(付加
物)の如き、各種のポリイソシアネート類と、エチレン
グリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコ
ール、ジプロピレングリコール、1,4−ブタンジオー
ル、1,3−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオー
ル、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、ネオペン
チルグリコール、シクロヘキサンジメタノール、2,2
−ジエチル−1,3−プロパンジオール、2−エチル−
2−ブチル−1,3−プロパンジオール、2−エチル−
1,3−ヘキサンジオール、2,2−ジメチル−3−ハ
イドロキシプロピル−2,2−ジメチル−3−ハイドロ
キシプロピオネート、12−ヒドロキシステアリルアル
コール、またはポリエチレングリコール、ポリプロピレ
ングリコールもしくはポリヘキサメチレングリコール、
あるいはトリメチロールエタン、トリメチロールプロパ
ン、グリセリン、ペンタエリスリトールもしくは水添ビ
スフェノールAまたはの如き、各種のジ−ないしはポリ
オール類;さらには、ビスフェノールAまたはポリエス
テルポリオール類などと、上述したような、一分子中に
少なくとも1個のアゾ基および少なくとも2個の水酸基
を併せ有する化合物との、三者成分を付加反応せしめる
ということによって得られる。
型高分子アゾ開始剤は、たとえば、イソホロンジイソシ
アネート、メチルシクロヘキサン−2,4−ジイソシア
ネート、メチルシクロヘキサン−2,6−ジイソシアネ
ート、4,4′−メチレンビス(シクロヘキシルイソシ
アネート)、1,3−ジ(イソシアネートメチル)シク
ロヘキサン、テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサ
メチレンジイソシアネート、トリメチルシクロヘキサン
ジイソシアネート、トリメチルシクロヘキサンジイソシ
アネート、トリレンジイソシアネートもしくはキシレン
ジイソシアネートの如き、各種のジイソシアネート種;
あるいはこれらの各ジイソシアネート類と、グリセリ
ン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、
ペンタエリスリトールもしくはジペンタエリスリトール
の如き、各種の多価アルコール類、またはイソシアネー
ト基と反応し得る官能基を有する、たとえば、500〜
1,500程度の数平均分子量を持った、極めて分子量
の低いポリエステル化合物との付加反応生成物(付加
物)の如き、各種のポリイソシアネート類と、エチレン
グリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコ
ール、ジプロピレングリコール、1,4−ブタンジオー
ル、1,3−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオー
ル、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、ネオペン
チルグリコール、シクロヘキサンジメタノール、2,2
−ジエチル−1,3−プロパンジオール、2−エチル−
2−ブチル−1,3−プロパンジオール、2−エチル−
1,3−ヘキサンジオール、2,2−ジメチル−3−ハ
イドロキシプロピル−2,2−ジメチル−3−ハイドロ
キシプロピオネート、12−ヒドロキシステアリルアル
コール、またはポリエチレングリコール、ポリプロピレ
ングリコールもしくはポリヘキサメチレングリコール、
あるいはトリメチロールエタン、トリメチロールプロパ
ン、グリセリン、ペンタエリスリトールもしくは水添ビ
スフェノールAまたはの如き、各種のジ−ないしはポリ
オール類;さらには、ビスフェノールAまたはポリエス
テルポリオール類などと、上述したような、一分子中に
少なくとも1個のアゾ基および少なくとも2個の水酸基
を併せ有する化合物との、三者成分を付加反応せしめる
ということによって得られる。
【0011】ここで斯かる上記のジ−ないしはポリオー
ル化合物の数平均分子量としては、特に制限はないけれ
ども、反応性などの面からすれば、好ましくは、1,5
00までであり、さらに好ましくは、1,000までで
あるのが望ましい。さらに、前述したポリエステルポリ
オールとして特に代表的なもののみを例示するに留めれ
ば、前掲された如き各種のジ−ないしはポリオール化合
物と、イソフタル酸、テレフタル酸、(無水)フタル
酸、(無水)テトラヒドロフタル酸、(無水)ヘキサヒ
ドロフタル酸、無水トリメリット酸、ピロメリット酸、
フマル酸、マレイン酸、こはく酸またはアゾピン酸の如
き各種のジ−ないしはポリカルボン酸(無水物)との脱
水縮合によって得られる水酸基含有ポリエステル樹脂
(油変性タイプをも含む。)および/またはε−カプロ
ラクトンまたはバレロラクトンの如き各種のラクトン化
合物の開環重合によって得られる水酸基含有ポリエステ
ル樹脂などであり、いずれも、公知慣用の反応性によっ
て得られるものなどである。
ル化合物の数平均分子量としては、特に制限はないけれ
ども、反応性などの面からすれば、好ましくは、1,5
00までであり、さらに好ましくは、1,000までで
あるのが望ましい。さらに、前述したポリエステルポリ
オールとして特に代表的なもののみを例示するに留めれ
ば、前掲された如き各種のジ−ないしはポリオール化合
物と、イソフタル酸、テレフタル酸、(無水)フタル
酸、(無水)テトラヒドロフタル酸、(無水)ヘキサヒ
ドロフタル酸、無水トリメリット酸、ピロメリット酸、
フマル酸、マレイン酸、こはく酸またはアゾピン酸の如
き各種のジ−ないしはポリカルボン酸(無水物)との脱
水縮合によって得られる水酸基含有ポリエステル樹脂
(油変性タイプをも含む。)および/またはε−カプロ
ラクトンまたはバレロラクトンの如き各種のラクトン化
合物の開環重合によって得られる水酸基含有ポリエステ
ル樹脂などであり、いずれも、公知慣用の反応性によっ
て得られるものなどである。
【0012】特に、磁気記録媒体の分散性を向上させる
ために、ジメチロールプロピオン酸などのカルボキシル
基含有ジオールおよびそれらのアルカリ金属塩;または
2−スルホナトリウム−1,4−ブタンジオール、1−
スルホナトリウム−1,4−ブタンジオール、3−スル
ホナトリウム−2,5−ジメチル−3−ヘキセン−2,
5−ジオール、2,5−ジスルホカリウム−3,4−ヘ
キサンジオール、3−スルホカリウム−1,5−ペンタ
ンジオールなどの−SO3M基含有ジオール(ただし、
Mは水素原子、アルカリ金属原子またはアミン塩を表わ
すものとする。)を使用してもよいことは、勿論であ
る。
ために、ジメチロールプロピオン酸などのカルボキシル
基含有ジオールおよびそれらのアルカリ金属塩;または
2−スルホナトリウム−1,4−ブタンジオール、1−
スルホナトリウム−1,4−ブタンジオール、3−スル
ホナトリウム−2,5−ジメチル−3−ヘキセン−2,
5−ジオール、2,5−ジスルホカリウム−3,4−ヘ
キサンジオール、3−スルホカリウム−1,5−ペンタ
ンジオールなどの−SO3M基含有ジオール(ただし、
Mは水素原子、アルカリ金属原子またはアミン塩を表わ
すものとする。)を使用してもよいことは、勿論であ
る。
【0013】ここにおいて、当該ポリウレタン型高分子
アゾ開始剤の合成方法としては、上記の三成分を、同時
に仕込んで、反応せしめるというような方法であると
か、まず、イソシアネート基含有ポリウレタン中間体
を、つまり、いわゆるウレタン・プレポリマーを調製
し、次いで、該プレポリマーに、一分子中に少なくとも
1個のアゾ基および少なくとも2個の水酸基を併せ有す
る化合物を反応せしめるというような方法などが例示さ
れるが、こうした合成方法は、得に限定されるようなも
のではなく、適宜、選択をして用いるというようにすれ
ばよい。
アゾ開始剤の合成方法としては、上記の三成分を、同時
に仕込んで、反応せしめるというような方法であると
か、まず、イソシアネート基含有ポリウレタン中間体
を、つまり、いわゆるウレタン・プレポリマーを調製
し、次いで、該プレポリマーに、一分子中に少なくとも
1個のアゾ基および少なくとも2個の水酸基を併せ有す
る化合物を反応せしめるというような方法などが例示さ
れるが、こうした合成方法は、得に限定されるようなも
のではなく、適宜、選択をして用いるというようにすれ
ばよい。
【0014】なお、これらのジ−ないしはポリオール化
合物と、ジ−ないしはポリイソシアネート化合物との反
応時において、鎖伸長剤として、エチレンジアミン、ヘ
キサメチレンジアミン、トリエチレンテトラミン、テト
ラエチレンペンタミン、ビスアミノプロピルアミンまた
は4−アミノメチル−1,8−ジアミノオクタンなどの
各種ポリアミン化合物を使用してもよいことは、勿論で
ある。
合物と、ジ−ないしはポリイソシアネート化合物との反
応時において、鎖伸長剤として、エチレンジアミン、ヘ
キサメチレンジアミン、トリエチレンテトラミン、テト
ラエチレンペンタミン、ビスアミノプロピルアミンまた
は4−アミノメチル−1,8−ジアミノオクタンなどの
各種ポリアミン化合物を使用してもよいことは、勿論で
ある。
【0015】また、前記した少なくとも1種の重合性不
飽和単量体とは、スチレン、α−メチルスチレン、p−
t−ブチルスチレンもしくはビニルトルエンの如き芳香
族系ビニル系モノマー;メチル(メタ)アクリレート、
エチル(メタ)アクリレート、n−プロピル(メタ)ア
クリレート、i−プロピル(メタ)アクリレート、n−
ブチル(メタ)アクリレート、i−ブチル(メタ)アク
リレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、2−エチ
ルヘキシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)ア
クリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、ベ
ンジル(メタ)アクリレート、ジブロモプロピル(メ
タ)アクリレート、トリブロモフェニル(メタ)アクリ
レートもしくはアルコキシアルキル(メタ)アクリレー
トの如き(メタ)アクリレート類;マレイン酸、フマル
酸もしくはイタコン酸の如き不飽和ジカルボン酸と1価
アルコールとのジエステル類;酢酸ビニル、安息香酸ビ
ニルもしくは「ベオバ」(オランダ国シェル社製のビニ
ルエステル)の如きビニルエステル類;「ビスコート8
F、8FM、17FM、3Fもしくは3FM」〔大阪有
機化学(株)製の含フッ素系アクリルモノマー〕、パー
フルオロシクロヘキシル(メタ)アクリレート、ジ−パ
ーフルオロシクロヘキシルフマレートまたはN−i−プ
ロピルパーフルオロオクタンスルホンアミドエチル(メ
タ)アクリレートの如き(バー)フルオロアルキル基含
有のビニルエステル類、ビニルエーテル類、ビニルエー
テル類、(メタ)アクリレート類ないしは不飽和ポリカ
ルボン酸エステル類のような含フッ素重合性化合物;あ
るいは(メタ)アクリロニトリル、塩化ビニル、塩化ビ
ニリデン、フッ化ビニルもしくはフッ化ブニリデンの如
きオレフィン類のような官能基をもたないビニル系モノ
マー類;(メタ)アクリルアミド、ジメチル(メタ)ア
クリルアミド、N−t−ブチル(メタ)アクリルアミ
ド、N−オクチル(メタ)アクリルアミド、ジアセトン
アクリルアミド、ジメチルアミノプロピルアクリルアミ
ドもしくはアルコキシ化N−メチロール化(メタ)アク
リルアミド類などのアミド結合含有ビニル系モノマー
類;ジアルキル〔(メタ)アクリロイロキシアルキル〕
ホスフェート類もしくは(メタ)アクリロイロキシアル
キルアシッドホスフェート類またはジアルキル〔(メ
タ)アクリロイロキシアルキル〕ホスファイト類もしく
は(メタ)アクリロイロキシアルキルアシッドホスファ
イド類;あるいは、上記(メタ)アクリロイロキシアル
キルアシッドホスフェート類、またはアシッドホスファ
イト類のアルキレンオキシド付加物、グリシジル(メ
タ)アクリレートやメチルグリシジル(メタ)アクリレ
ートなどのエポキシ基含有ビニル系モノマーとリン酸な
いしは亜リン酸またはこれらの酸性エステル類とのエス
テル化合物、さらには、3−クロロ−2−アシッドホス
ホキシプロピル(メタ)アクリレートなどのリン原子含
有ビニル系モノマー類;ジメチルアミノエチル(メタ)
アクリレート、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレ
ートなどのジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレ
ート類;2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、
2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、3−ヒ
ドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキ
シブチル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシブチル
(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)
アクリレート、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル
(メタ)アクリレート、ジ−2−ヒドロキシエチルフマ
レート、モノ−2−ヒドロキシエチルモノブチルフマレ
ート、またはポリプロピレングリコール、あるいは、ポ
リエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、「プ
ラクセルFMもしくはFAモノマー」〔ダイセル化学
(株)製のカプロラクトン付加モノマー〕の如きα,β
−エチレン性不飽和カルボン酸のヒドロキシアルキルエ
ステル類、またはこれらとε−カプロラクトンとの付加
物;(メタ)アクリル酸、クロトン酸、マレイン酸、フ
マル酸、イタコン酸もしくはシトラコン酸の如き不飽和
モノマーないしはジカルボン酸をはじめ、おれらのジカ
ルボン酸と1価のアルコールとのモノエステル類のよう
なα,β−エチレン性不飽和カルボン酸類、または前記
α,β−エチレン性不飽和カルボン酸ヒドロキシアルキ
ルエステル類とマレイン酸、コハク酸、フタル酸、ヘキ
アヒドロフタル酸、テトラヒドロフタル酸、ベンゼント
リカルボン酸、ベンゼンテトラカルボン酸、「ハイミッ
ク酸」〔日立化成工業(株)製品〕、テトラクロルフタ
ル酸もしくはドデシニルコハク酸の如きポリカルボン酸
の無水物との付加物のような各種の不飽和カルボン酸類
と「カージュラE」(シェル社製の、分岐状合成樹脂脂
肪酸のグリシジルエステル)、やし油脂肪酸グリシジル
エステルもしくはオクチル酸グリシジルエステルの如き
1価のカルボン酸のモノグリシジルエステルまたはブチ
ルグリシジルエーテル、エチレンオキシドないしはプロ
ピレンオキシドの如きモノエポキシ化合物との付加物、
あるいは、これらとε−カプロラクトンとの付加物;ヒ
ドロキシビニルエーテルの如き水酸基含有モノマー;
(メタ)アクリル酸、クロトン酸、マレイン酸、フマル
酸、イタコン酸もしくはシトラコン酸の如き不飽和モノ
−もしくはジカルボン酸をはじめ、これらのジカルボン
酸と1価アルコールとのモノエステル類の如きα,β−
エチレン性不飽和カルボン酸類;2−ヒドロキシエチル
(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メ
タ)アクリレート、3−ヒドロキシプロピル(メタ)ア
クリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレー
ト、3−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、4−
ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、3−クロロ−
2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ジ−2
−ヒドロキシエチルフマレート、モノ−2−ヒドロキシ
エチル−モノブチルフマレートもしくはポリエチレング
リコールモノ(メタ)アクリレートの如きα,β飽和カ
ルボン酸ヒドロアルキルエステル類とマレイン酸、こは
く酸、フタル酸、ヘキサヒドロフタル酸、テトラヒドロ
フタル酸、ベンゼントリカルボン酸、ベンゼンテトラカ
ルボン酸、「ハイミック酸」、テトラクロルフタル酸も
しくはドデシニルこはく酸の如きポリカルボン酸の無水
物との付加物の如きカルボキシル基含有モノマー;ビニ
ルエトキシシラン、α−メタクリロキシプロピルトリメ
トキシシラン、トリメチルシロキシエチル(メタ)アク
リレート、「KR−215もしくはX−22−500
2」〔信越化学工業(株)製品〕などのシリコン系モノ
マー類より選ばれる重合性モノマーなどを指称するもの
である。
飽和単量体とは、スチレン、α−メチルスチレン、p−
t−ブチルスチレンもしくはビニルトルエンの如き芳香
族系ビニル系モノマー;メチル(メタ)アクリレート、
エチル(メタ)アクリレート、n−プロピル(メタ)ア
クリレート、i−プロピル(メタ)アクリレート、n−
ブチル(メタ)アクリレート、i−ブチル(メタ)アク
リレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、2−エチ
ルヘキシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)ア
クリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、ベ
ンジル(メタ)アクリレート、ジブロモプロピル(メ
タ)アクリレート、トリブロモフェニル(メタ)アクリ
レートもしくはアルコキシアルキル(メタ)アクリレー
トの如き(メタ)アクリレート類;マレイン酸、フマル
酸もしくはイタコン酸の如き不飽和ジカルボン酸と1価
アルコールとのジエステル類;酢酸ビニル、安息香酸ビ
ニルもしくは「ベオバ」(オランダ国シェル社製のビニ
ルエステル)の如きビニルエステル類;「ビスコート8
F、8FM、17FM、3Fもしくは3FM」〔大阪有
機化学(株)製の含フッ素系アクリルモノマー〕、パー
フルオロシクロヘキシル(メタ)アクリレート、ジ−パ
ーフルオロシクロヘキシルフマレートまたはN−i−プ
ロピルパーフルオロオクタンスルホンアミドエチル(メ
タ)アクリレートの如き(バー)フルオロアルキル基含
有のビニルエステル類、ビニルエーテル類、ビニルエー
テル類、(メタ)アクリレート類ないしは不飽和ポリカ
ルボン酸エステル類のような含フッ素重合性化合物;あ
るいは(メタ)アクリロニトリル、塩化ビニル、塩化ビ
ニリデン、フッ化ビニルもしくはフッ化ブニリデンの如
きオレフィン類のような官能基をもたないビニル系モノ
マー類;(メタ)アクリルアミド、ジメチル(メタ)ア
クリルアミド、N−t−ブチル(メタ)アクリルアミ
ド、N−オクチル(メタ)アクリルアミド、ジアセトン
アクリルアミド、ジメチルアミノプロピルアクリルアミ
ドもしくはアルコキシ化N−メチロール化(メタ)アク
リルアミド類などのアミド結合含有ビニル系モノマー
類;ジアルキル〔(メタ)アクリロイロキシアルキル〕
ホスフェート類もしくは(メタ)アクリロイロキシアル
キルアシッドホスフェート類またはジアルキル〔(メ
タ)アクリロイロキシアルキル〕ホスファイト類もしく
は(メタ)アクリロイロキシアルキルアシッドホスファ
イド類;あるいは、上記(メタ)アクリロイロキシアル
キルアシッドホスフェート類、またはアシッドホスファ
イト類のアルキレンオキシド付加物、グリシジル(メ
タ)アクリレートやメチルグリシジル(メタ)アクリレ
ートなどのエポキシ基含有ビニル系モノマーとリン酸な
いしは亜リン酸またはこれらの酸性エステル類とのエス
テル化合物、さらには、3−クロロ−2−アシッドホス
ホキシプロピル(メタ)アクリレートなどのリン原子含
有ビニル系モノマー類;ジメチルアミノエチル(メタ)
アクリレート、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレ
ートなどのジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレ
ート類;2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、
2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、3−ヒ
ドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキ
シブチル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシブチル
(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)
アクリレート、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル
(メタ)アクリレート、ジ−2−ヒドロキシエチルフマ
レート、モノ−2−ヒドロキシエチルモノブチルフマレ
ート、またはポリプロピレングリコール、あるいは、ポ
リエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、「プ
ラクセルFMもしくはFAモノマー」〔ダイセル化学
(株)製のカプロラクトン付加モノマー〕の如きα,β
−エチレン性不飽和カルボン酸のヒドロキシアルキルエ
ステル類、またはこれらとε−カプロラクトンとの付加
物;(メタ)アクリル酸、クロトン酸、マレイン酸、フ
マル酸、イタコン酸もしくはシトラコン酸の如き不飽和
モノマーないしはジカルボン酸をはじめ、おれらのジカ
ルボン酸と1価のアルコールとのモノエステル類のよう
なα,β−エチレン性不飽和カルボン酸類、または前記
α,β−エチレン性不飽和カルボン酸ヒドロキシアルキ
ルエステル類とマレイン酸、コハク酸、フタル酸、ヘキ
アヒドロフタル酸、テトラヒドロフタル酸、ベンゼント
リカルボン酸、ベンゼンテトラカルボン酸、「ハイミッ
ク酸」〔日立化成工業(株)製品〕、テトラクロルフタ
ル酸もしくはドデシニルコハク酸の如きポリカルボン酸
の無水物との付加物のような各種の不飽和カルボン酸類
と「カージュラE」(シェル社製の、分岐状合成樹脂脂
肪酸のグリシジルエステル)、やし油脂肪酸グリシジル
エステルもしくはオクチル酸グリシジルエステルの如き
1価のカルボン酸のモノグリシジルエステルまたはブチ
ルグリシジルエーテル、エチレンオキシドないしはプロ
ピレンオキシドの如きモノエポキシ化合物との付加物、
あるいは、これらとε−カプロラクトンとの付加物;ヒ
ドロキシビニルエーテルの如き水酸基含有モノマー;
(メタ)アクリル酸、クロトン酸、マレイン酸、フマル
酸、イタコン酸もしくはシトラコン酸の如き不飽和モノ
−もしくはジカルボン酸をはじめ、これらのジカルボン
酸と1価アルコールとのモノエステル類の如きα,β−
エチレン性不飽和カルボン酸類;2−ヒドロキシエチル
(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メ
タ)アクリレート、3−ヒドロキシプロピル(メタ)ア
クリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレー
ト、3−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、4−
ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、3−クロロ−
2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ジ−2
−ヒドロキシエチルフマレート、モノ−2−ヒドロキシ
エチル−モノブチルフマレートもしくはポリエチレング
リコールモノ(メタ)アクリレートの如きα,β飽和カ
ルボン酸ヒドロアルキルエステル類とマレイン酸、こは
く酸、フタル酸、ヘキサヒドロフタル酸、テトラヒドロ
フタル酸、ベンゼントリカルボン酸、ベンゼンテトラカ
ルボン酸、「ハイミック酸」、テトラクロルフタル酸も
しくはドデシニルこはく酸の如きポリカルボン酸の無水
物との付加物の如きカルボキシル基含有モノマー;ビニ
ルエトキシシラン、α−メタクリロキシプロピルトリメ
トキシシラン、トリメチルシロキシエチル(メタ)アク
リレート、「KR−215もしくはX−22−500
2」〔信越化学工業(株)製品〕などのシリコン系モノ
マー類より選ばれる重合性モノマーなどを指称するもの
である。
【0016】ここで、磁気記録媒体の分散性を向上する
ために、前記のカルボキシル基含有モノマーまたはそれ
らのアルカリ金属塩やパラスチレンスルホン酸、2−ア
クリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、スルホ
ン酸エチル(メタ)アクリレートまたはそれらのアルカ
リ金属塩などのような各種の−COOM基および/また
は−SO3M基含有モノマーの利用が有効である。
ために、前記のカルボキシル基含有モノマーまたはそれ
らのアルカリ金属塩やパラスチレンスルホン酸、2−ア
クリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、スルホ
ン酸エチル(メタ)アクリレートまたはそれらのアルカ
リ金属塩などのような各種の−COOM基および/また
は−SO3M基含有モノマーの利用が有効である。
【0017】かくして、ビニル系(共)重合体を得るた
めの重合は、前記した各原料成分を用いて、公知慣用の
共重合反応法を駆使して遂行できるものであり、そのさ
い、アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)、ベンゾ
イルパーオキシド(BPO)、t−ブチルパーペンゾエ
ート(TBPB)、t−ブチルハイドロパーオキシド、
ジ−t−ブチルパーオキシド(DTBPO)またはクメ
ンハイドロパーオキシド(CHP)の如き各種のラジカ
ル発生重合触媒を単独で、あるいは2種以上を併用して
もよいことは、勿論である。
めの重合は、前記した各原料成分を用いて、公知慣用の
共重合反応法を駆使して遂行できるものであり、そのさ
い、アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)、ベンゾ
イルパーオキシド(BPO)、t−ブチルパーペンゾエ
ート(TBPB)、t−ブチルハイドロパーオキシド、
ジ−t−ブチルパーオキシド(DTBPO)またはクメ
ンハイドロパーオキシド(CHP)の如き各種のラジカ
ル発生重合触媒を単独で、あるいは2種以上を併用して
もよいことは、勿論である。
【0018】本発明の磁性塗料は、かくして得られるブ
ロック共重合体をはじめ、磁性粉末および塗布溶剤を必
須成分として用いられるが、さらに必要に応じて、硬化
剤、分散剤、潤滑剤、研摩剤または帯電防止剤などを混
合せしめてもよいことは、勿論である。 ここにおいて、上記した磁性粉末として特に代表的な
もののみを例示するに止めれば、γ−フェライト、コバ
ルトγ−フェライト、バリウム−フェライト、金属鉄お
よびその合金類(いわゆるメタル粉)などであるし、上
記塗布溶剤として特に代表的なもののみを例示するに止
めれば、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブ
チルケトンもしくはシクロヘキサノンの如きケトン類;
メタノール、エタノール、プロパノールもしくはブタノ
ールの如きアルコール類;酢酸エチル、酢酸ブチルもし
くはエチレングリコールモノアセテートの如きエステル
類;エチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレン
グリコールジメチルエーテルもしくはジオキサンの如き
エーテル類;ベンゼン、トルエンもしくはキシレンの如
き芳香族炭化水素溶剤:メチレンクロライド、四塩化炭
素もしくはクロロホルムの如きハロゲン化炭化水素;ま
たはジメチルホルムアミド、ジメチルスルホアミドもし
くはN−メチルピロリドンの如き非プロトン性極性溶剤
などであるが、勿論、ブロック共重合体を合成する時に
使用される溶剤であってもよい。
ロック共重合体をはじめ、磁性粉末および塗布溶剤を必
須成分として用いられるが、さらに必要に応じて、硬化
剤、分散剤、潤滑剤、研摩剤または帯電防止剤などを混
合せしめてもよいことは、勿論である。 ここにおいて、上記した磁性粉末として特に代表的な
もののみを例示するに止めれば、γ−フェライト、コバ
ルトγ−フェライト、バリウム−フェライト、金属鉄お
よびその合金類(いわゆるメタル粉)などであるし、上
記塗布溶剤として特に代表的なもののみを例示するに止
めれば、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブ
チルケトンもしくはシクロヘキサノンの如きケトン類;
メタノール、エタノール、プロパノールもしくはブタノ
ールの如きアルコール類;酢酸エチル、酢酸ブチルもし
くはエチレングリコールモノアセテートの如きエステル
類;エチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレン
グリコールジメチルエーテルもしくはジオキサンの如き
エーテル類;ベンゼン、トルエンもしくはキシレンの如
き芳香族炭化水素溶剤:メチレンクロライド、四塩化炭
素もしくはクロロホルムの如きハロゲン化炭化水素;ま
たはジメチルホルムアミド、ジメチルスルホアミドもし
くはN−メチルピロリドンの如き非プロトン性極性溶剤
などであるが、勿論、ブロック共重合体を合成する時に
使用される溶剤であってもよい。
【0019】また、必要に応じて使用される硬化剤は、
特に限定されるものではないが、低分子量ポリイソシア
ネートが適当であり、具体的には、「バーノク D−7
50」または「クリスボン NX」〔以上は共に、大日
本インキ化学工業(株)製品〕、「デスモデュール
L」〔住友バイエル(株)製品)、「コロネート L」
〔日本ポリウレタン(株)製品〕、「タケネート D−
102」(武田薬品社製品)、「バーノック D−95
0」〔大日本インキ化学工業(株)製品〕,「デスモジ
ュール R」、「デスモジュール RF」〔以上、住友
バイエル(株)製品〕の如きポリイソシアネート樹脂あ
るいは前記のジイソシアネート化合物などが用いられ
る。
特に限定されるものではないが、低分子量ポリイソシア
ネートが適当であり、具体的には、「バーノク D−7
50」または「クリスボン NX」〔以上は共に、大日
本インキ化学工業(株)製品〕、「デスモデュール
L」〔住友バイエル(株)製品)、「コロネート L」
〔日本ポリウレタン(株)製品〕、「タケネート D−
102」(武田薬品社製品)、「バーノック D−95
0」〔大日本インキ化学工業(株)製品〕,「デスモジ
ュール R」、「デスモジュール RF」〔以上、住友
バイエル(株)製品〕の如きポリイソシアネート樹脂あ
るいは前記のジイソシアネート化合物などが用いられ
る。
【0020】前記ブロック共重合体と低分子量ポリイソ
シアネートとの比率は、特に限定されるものではない
が、好ましくは、前記ブロック共重合体の100重量部
に対して、上掲された如き低分子量ポリイソシアネート
を3〜40重量部となる割合で加え、硬化させることに
よって、硬化後のウレタン樹脂の機械的強度、耐摩耗
性、耐湿熱性、耐溶剤性ならびに基材との密着性などを
大幅に向上せしめることができる。
シアネートとの比率は、特に限定されるものではない
が、好ましくは、前記ブロック共重合体の100重量部
に対して、上掲された如き低分子量ポリイソシアネート
を3〜40重量部となる割合で加え、硬化させることに
よって、硬化後のウレタン樹脂の機械的強度、耐摩耗
性、耐湿熱性、耐溶剤性ならびに基材との密着性などを
大幅に向上せしめることができる。
【0021】また、上記分散剤として特に代表的なもの
のみを例示するにとどめれば、カプリル酸、カプリン
酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ステアリン酸、オレイ
ン酸、エライジン酸、リノール酸もしくはリノレン酸の
如き炭素原子が12〜18個なる脂肪酸;またはかかる
脂肪酸のアルカリ金属またはアルカリ土類金属からなる
金属石鹸;あるいはレシチンなどである。
のみを例示するにとどめれば、カプリル酸、カプリン
酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ステアリン酸、オレイ
ン酸、エライジン酸、リノール酸もしくはリノレン酸の
如き炭素原子が12〜18個なる脂肪酸;またはかかる
脂肪酸のアルカリ金属またはアルカリ土類金属からなる
金属石鹸;あるいはレシチンなどである。
【0022】さらに、上記潤滑剤として特に代表的なも
ののみを例示するにとどめれば、シリコンオイル、カー
ボンブラックまたはグラファイトなどである。さらにま
た、上記研摩材としては、一般に使用されているような
ものであればよく、具体的には、溶融アルミナ、炭化珪
素酸化クロム、ダイヤモンド、人工ダイヤモンドまたは
ザクロ石などが特に代表的なものとして挙げられる。
ののみを例示するにとどめれば、シリコンオイル、カー
ボンブラックまたはグラファイトなどである。さらにま
た、上記研摩材としては、一般に使用されているような
ものであればよく、具体的には、溶融アルミナ、炭化珪
素酸化クロム、ダイヤモンド、人工ダイヤモンドまたは
ザクロ石などが特に代表的なものとして挙げられる。
【0023】そして、上記帯電防止剤として特に代表的
なもののみを例示するにとどめれば、グラファイトもし
くはカーボンブラックの如き導電性粉末;サポニンの如
き天然界面活性剤;アルキレンオキシド系、グリセリン
系ないしはグリシドール系の如きノニオン界面活性剤;
高級アルキルアミン類、第4級アンモニウム塩類もしく
はスルホニウム類の如きカチオン界面活性剤;カルボン
酸、スルホン酸、燐酸、硫酸エステル基ないしは燐酸エ
ステル基の如き酸性基を含むアニオン界面活性剤;また
はアミノ酸類、アミノスルホン酸類、アミノアルコール
の硫酸もしくは燐酸エステル類の如き両性界面活性剤な
どである。
なもののみを例示するにとどめれば、グラファイトもし
くはカーボンブラックの如き導電性粉末;サポニンの如
き天然界面活性剤;アルキレンオキシド系、グリセリン
系ないしはグリシドール系の如きノニオン界面活性剤;
高級アルキルアミン類、第4級アンモニウム塩類もしく
はスルホニウム類の如きカチオン界面活性剤;カルボン
酸、スルホン酸、燐酸、硫酸エステル基ないしは燐酸エ
ステル基の如き酸性基を含むアニオン界面活性剤;また
はアミノ酸類、アミノスルホン酸類、アミノアルコール
の硫酸もしくは燐酸エステル類の如き両性界面活性剤な
どである。
【0024】なお、上記ブロック共重合体に対しては、
通常、用いられている熱可塑性ウレタン樹脂、塩化ビニ
ル酢酸ビニル共重合体、繊維素系樹脂、塩化ビニル重合
体、ポリビニルブチラール系樹脂、熱可塑性ポリエステ
ル樹脂、塩化ビニルプロピオン酸ビニル系共重合体、エ
ポキシ樹脂またはフェノキシ樹脂のような市販品を併用
することも可能である。
通常、用いられている熱可塑性ウレタン樹脂、塩化ビニ
ル酢酸ビニル共重合体、繊維素系樹脂、塩化ビニル重合
体、ポリビニルブチラール系樹脂、熱可塑性ポリエステ
ル樹脂、塩化ビニルプロピオン酸ビニル系共重合体、エ
ポキシ樹脂またはフェノキシ樹脂のような市販品を併用
することも可能である。
【0025】本発明において用いられる、以上のように
して得られるブロック共重合体は、とりわけ、顔料分散
性、耐湿熱性、耐摩耗性、流動性ならびに永久伸びなど
の諸物性に優れているものであるために、磁気記録媒体
の結合剤以外の用途にも用いることができる。たとえ
ば、各種印刷インキ、磁性ゴム、各種塗料、導電性樹脂
または接着剤などが、その最たるものとして挙げられ
る。
して得られるブロック共重合体は、とりわけ、顔料分散
性、耐湿熱性、耐摩耗性、流動性ならびに永久伸びなど
の諸物性に優れているものであるために、磁気記録媒体
の結合剤以外の用途にも用いることができる。たとえ
ば、各種印刷インキ、磁性ゴム、各種塗料、導電性樹脂
または接着剤などが、その最たるものとして挙げられ
る。
【0026】
【実施例】次に、本発明を参考例、実施例および比較例
により、一層、具体的に説明するが、以下において、部
および%は特に断りのない限り、すべて重量基準である
ものとする。 参考例 1(高分子アゾ開始剤の調製例) 温度計、攪拌機および還流冷却器を備えた四ツ口フラス
コに、メチルエチルケトンの1,500部、アゾビスシ
アノプロパノールの58部およびジ−n−ブチル錫ジラ
ウレートの0.2部を仕込み、攪拌下ならびに冷却下
に、ヘキサメチレンジイソシアネートの546部を2時
間に亘って滴下してから、20℃に昇温して同温度に2
時間のあいだ保持して反応を続行させたのち、再び、氷
冷を行なった。
により、一層、具体的に説明するが、以下において、部
および%は特に断りのない限り、すべて重量基準である
ものとする。 参考例 1(高分子アゾ開始剤の調製例) 温度計、攪拌機および還流冷却器を備えた四ツ口フラス
コに、メチルエチルケトンの1,500部、アゾビスシ
アノプロパノールの58部およびジ−n−ブチル錫ジラ
ウレートの0.2部を仕込み、攪拌下ならびに冷却下
に、ヘキサメチレンジイソシアネートの546部を2時
間に亘って滴下してから、20℃に昇温して同温度に2
時間のあいだ保持して反応を続行させたのち、再び、氷
冷を行なった。
【0027】次いで、ジプロピレングリコールの396
部を加え、30℃に昇温してから、同温度に10時間の
あいだ保持し反応を続行させた。ここに得られたポリウ
レタン高分子アゾ開始剤は、ゲルパーミエーション・ク
ロマトグラフィー(GPC)により測定された、ポリス
チレン換算の数平均分子量が20,500で、25℃に
おけるガードナー粘度がZ1で、かつ、不揮発分が40
%なるものであった。この高分子アゾ開始剤についての
他の特性値を測定するために、該開始剤の20部に対し
て5部のハイドロキノンおよび20部のn−ブタノール
を加えて、100℃において10時間に及ぶ加熱を続行
して、該開始剤を分解せしめた。
部を加え、30℃に昇温してから、同温度に10時間の
あいだ保持し反応を続行させた。ここに得られたポリウ
レタン高分子アゾ開始剤は、ゲルパーミエーション・ク
ロマトグラフィー(GPC)により測定された、ポリス
チレン換算の数平均分子量が20,500で、25℃に
おけるガードナー粘度がZ1で、かつ、不揮発分が40
%なるものであった。この高分子アゾ開始剤についての
他の特性値を測定するために、該開始剤の20部に対し
て5部のハイドロキノンおよび20部のn−ブタノール
を加えて、100℃において10時間に及ぶ加熱を続行
して、該開始剤を分解せしめた。
【0028】ここに得られた分解物の数平均分子量は
3,200であり、此の目的高分子アゾ開始剤は、一分
子中に、平均6.4個のアゾ基を有するものであること
が判明した。 参考例 2(同上) 参考例1と同様の反応容器に、メチルエチルケトンの
1,000部と、n−メチルピロリドンの500部、ジ
プロピレングリコールの366部、ジメチロールプロパ
ンの30部およびジ−n−ブチル錫ジラウレートの0.
1部と仕込んで、攪拌下に、80℃までに昇温したの
ち、ヘキサンメチレンジイソシアネートの546部を、
2時間かけて滴下し、さらに、同温度に、5時間のあい
だ保持して、反応を続行せしめた。
3,200であり、此の目的高分子アゾ開始剤は、一分
子中に、平均6.4個のアゾ基を有するものであること
が判明した。 参考例 2(同上) 参考例1と同様の反応容器に、メチルエチルケトンの
1,000部と、n−メチルピロリドンの500部、ジ
プロピレングリコールの366部、ジメチロールプロパ
ンの30部およびジ−n−ブチル錫ジラウレートの0.
1部と仕込んで、攪拌下に、80℃までに昇温したの
ち、ヘキサンメチレンジイソシアネートの546部を、
2時間かけて滴下し、さらに、同温度に、5時間のあい
だ保持して、反応を続行せしめた。
【0029】ここに得られたイソシアネート基含有ポリ
ウレタンの(GPC)により測定された、ポリスチレン
換算の数平均分子量は3,700であった。ただし、イ
ソシアネート基をジエチルアミンと反応させるという処
理を施したのちに、GPCにより測定に供されている。
次いで、上記したと同様の反応容器に、このイソシアネ
ート基含有ポリウレタンの2,442部を仕込み、さら
に、該ポリウレタンに対して、58部のアゾビスイソプ
ロパノールを氷冷下に加えてから、30℃に昇温して、
同温度に10時間のあいだ保持して反応を行なった。
ウレタンの(GPC)により測定された、ポリスチレン
換算の数平均分子量は3,700であった。ただし、イ
ソシアネート基をジエチルアミンと反応させるという処
理を施したのちに、GPCにより測定に供されている。
次いで、上記したと同様の反応容器に、このイソシアネ
ート基含有ポリウレタンの2,442部を仕込み、さら
に、該ポリウレタンに対して、58部のアゾビスイソプ
ロパノールを氷冷下に加えてから、30℃に昇温して、
同温度に10時間のあいだ保持して反応を行なった。
【0030】かくして得られたポリウレタン型高分子ア
ゾ開始剤および分解物の数平均分子量は、それぞれ、1
8,000および3,000であり、したがって、この
ものは、一分子中に、平均6.0個のアゾ基を有するポ
リウレタン型高分子アゾ開始剤であることが知られる。
なお、この目的開始剤溶液は、不揮発分が40%であ
り、しかも、25℃におけるガードナー粘度がY−Zで
あった。
ゾ開始剤および分解物の数平均分子量は、それぞれ、1
8,000および3,000であり、したがって、この
ものは、一分子中に、平均6.0個のアゾ基を有するポ
リウレタン型高分子アゾ開始剤であることが知られる。
なお、この目的開始剤溶液は、不揮発分が40%であ
り、しかも、25℃におけるガードナー粘度がY−Zで
あった。
【0031】参考例 3(同上) 温度計、攪拌機およびエア・コンデンサーを備えた反応
容器に、アジピン酸の614部、ネオペンチルグリコー
ルの438部およびイソフタル酸の698部を仕込ん
で、140℃で1時間反応せしめ、次いで、2時間を要
して徐々に220℃まで昇温し、同温度で6時間反応せ
しめて、酸価が2で、水酸基価が78で、かつ、数平均
分子量が1,400なるポリエステル樹脂を得た。
容器に、アジピン酸の614部、ネオペンチルグリコー
ルの438部およびイソフタル酸の698部を仕込ん
で、140℃で1時間反応せしめ、次いで、2時間を要
して徐々に220℃まで昇温し、同温度で6時間反応せ
しめて、酸価が2で、水酸基価が78で、かつ、数平均
分子量が1,400なるポリエステル樹脂を得た。
【0032】次に、参考例1と同様の反応容器に、上記
ポリエステル樹脂の797部と、アゾビスシアノプロパ
ノールの55部、ジ−n−ブチル錫ジラウレートの0.
2部およびメチルエチルケトンの1,500部とを仕込
んでから、氷冷下に、トリレンジイソシアネートの14
8部を2時間かけて滴下した。滴下終了後も、30℃に
昇温して同温度に10時間にあいだ保持して反応を続行
せしめた処、数平均分子量が22,000で、粘度がW
−Xで、かつ、不揮発分が40%なる、目的とするポリ
ウレタン高分子アゾ開始剤の溶液が得られた。
ポリエステル樹脂の797部と、アゾビスシアノプロパ
ノールの55部、ジ−n−ブチル錫ジラウレートの0.
2部およびメチルエチルケトンの1,500部とを仕込
んでから、氷冷下に、トリレンジイソシアネートの14
8部を2時間かけて滴下した。滴下終了後も、30℃に
昇温して同温度に10時間にあいだ保持して反応を続行
せしめた処、数平均分子量が22,000で、粘度がW
−Xで、かつ、不揮発分が40%なる、目的とするポリ
ウレタン高分子アゾ開始剤の溶液が得られた。
【0033】なお、此のポリウレタン型高分子アゾ開始
剤の20部に対して、ハイドロキノンの5部およびn−
ブタノールの20部を加え、100℃において、10時
間のあいだ加熱し続けるということによって、此の高分
子アゾ開始剤を分解せしめた処、この分解物の数平均分
子量は3,300であり、したがって、此のポリウレタ
ン型高分子アゾ開始剤が、一分子中に、平均6.0個の
アゾ基を有するポリウレタン型高分子アゾ開始剤である
ことも判明した。
剤の20部に対して、ハイドロキノンの5部およびn−
ブタノールの20部を加え、100℃において、10時
間のあいだ加熱し続けるということによって、此の高分
子アゾ開始剤を分解せしめた処、この分解物の数平均分
子量は3,300であり、したがって、此のポリウレタ
ン型高分子アゾ開始剤が、一分子中に、平均6.0個の
アゾ基を有するポリウレタン型高分子アゾ開始剤である
ことも判明した。
【0034】参考例 4〜5(同上) 第1表に示される通りの、溶剤、アゾアルカノール化合
物、ポリオール化合物およびポリイソシアネート化合物
を用いるように変更し、かつ、同表に示される通りの条
件で反応を行うように変更した以外は、参考例1と同様
にして、目的とする各種のポリウレタン高分子アゾ開始
剤を得た。
物、ポリオール化合物およびポリイソシアネート化合物
を用いるように変更し、かつ、同表に示される通りの条
件で反応を行うように変更した以外は、参考例1と同様
にして、目的とする各種のポリウレタン高分子アゾ開始
剤を得た。
【0035】それぞれの高分子アゾ開始剤の諸性状値
は、同表に示される通りである。
は、同表に示される通りである。
【0036】
【表1】
【0037】参考例 6 温度計、攪拌機および還流冷却器を備えた四ツ口フラス
コに、トルエンの150部、ジメチルホルムアミドの5
0部およびメチルエチルケトンの500部を仕込み、8
0℃に昇温して、ここにメタクリル酸メチルの550
部、メタクリル酸t−ブチルの180部、メタクリル酸
2−ヒドロキシエチルの50部、2−アクリルアミド−
2−メチルプロパンスルホン酸および、参考例1で得ら
れたポリウレタン高分子アゾ開始剤の500部からなる
混合液を、4時間に亘って滴下し、滴下終了後も、同温
度に10時間のあいだ保持して重合反応を続行させた
処、数平均分子量が25,000なるポリウレタン−ア
クリル樹脂ブロック共重合体の、不揮発分が50%で、
かつ、25℃におけるガードナー粘度がZ1なる溶液が
得られた。
コに、トルエンの150部、ジメチルホルムアミドの5
0部およびメチルエチルケトンの500部を仕込み、8
0℃に昇温して、ここにメタクリル酸メチルの550
部、メタクリル酸t−ブチルの180部、メタクリル酸
2−ヒドロキシエチルの50部、2−アクリルアミド−
2−メチルプロパンスルホン酸および、参考例1で得ら
れたポリウレタン高分子アゾ開始剤の500部からなる
混合液を、4時間に亘って滴下し、滴下終了後も、同温
度に10時間のあいだ保持して重合反応を続行させた
処、数平均分子量が25,000なるポリウレタン−ア
クリル樹脂ブロック共重合体の、不揮発分が50%で、
かつ、25℃におけるガードナー粘度がZ1なる溶液が
得られた。
【0038】参考例7〜12 第2表(1)および(2)に示されるような重合溶剤、
開始剤および重合性不飽和結合含有単量体を用い、か
つ、同表に示されるような重合条件で行うように変更し
た以外は、参考例6と同様にして、各種ブロック共重合
体を得た。
開始剤および重合性不飽和結合含有単量体を用い、か
つ、同表に示されるような重合条件で行うように変更し
た以外は、参考例6と同様にして、各種ブロック共重合
体を得た。
【0039】
【表2】
【0040】
【表3】
【0041】参考例 13 温度計、攪拌機およびエア・コンデンサーを備えた反応
容器に、アジピン酸の1,218部および1,4−ブチ
レングリコールの720を仕込んで、140℃で1時間
反応せしめ、次いで、2時間を要して徐々に220℃ま
で昇温し、同温度で6時間反応せしめて、酸価が2で、
かつ、水酸基価が59なるポリエステル樹脂を得た。
容器に、アジピン酸の1,218部および1,4−ブチ
レングリコールの720を仕込んで、140℃で1時間
反応せしめ、次いで、2時間を要して徐々に220℃ま
で昇温し、同温度で6時間反応せしめて、酸価が2で、
かつ、水酸基価が59なるポリエステル樹脂を得た。
【0042】次いで、得られたポリエステル樹脂の92
1部、メチルエチルケトンの6000部、ジメチルホル
ムアミドの400部およびトリレンジイソシアネートの
79部を仕込み、80℃で10時間反応を続けた。得ら
れたポリウレタン樹脂の数平均分子量は、30,000
であった。 参考例 14 参考例13と同様の反応容器に、ジアピン酸の522
部、イソフタル酸の498部、テレフタル酸の664
部、エチレングリコールの186部、ネオペンチルグリ
コールの416部および1,4−ブチレングリコールの
360を仕込んで、140℃で1時間反応せしめ、次い
で、2時間を要して徐々に220℃まで昇温し、同温度
で6時間反応せしめて、酸価が3で、水酸基価が45で
あるポリエステル樹脂を得た。
1部、メチルエチルケトンの6000部、ジメチルホル
ムアミドの400部およびトリレンジイソシアネートの
79部を仕込み、80℃で10時間反応を続けた。得ら
れたポリウレタン樹脂の数平均分子量は、30,000
であった。 参考例 14 参考例13と同様の反応容器に、ジアピン酸の522
部、イソフタル酸の498部、テレフタル酸の664
部、エチレングリコールの186部、ネオペンチルグリ
コールの416部および1,4−ブチレングリコールの
360を仕込んで、140℃で1時間反応せしめ、次い
で、2時間を要して徐々に220℃まで昇温し、同温度
で6時間反応せしめて、酸価が3で、水酸基価が45で
あるポリエステル樹脂を得た。
【0043】次いで、このポリエステル樹脂の939
部、メチルエチルケトンの600部、ジメチルホルムア
ミドの400部およびトリレンジイソシアネートの61
部を仕込み、80℃で10時間反応を続けた。得られた
ポリウレタン樹脂の数平均分子量は31,500であっ
た。 実施例1 参考例6で得られたブロック共重合体の100部、メチ
ルエチルケトンの738部、Fe−Ni合金磁性粉の2
50部、カーボンブラックの8.6部および潤滑剤の
3.5部の混合物をボールミル中で48時間練肉したの
ち、「バーノックD−750」[大日本インキ化学工業
(株)製の、低分子量ポリイソシアネート]を14.3
部添加し、さらに1時間のあいだ練肉して、厚さが10
ミクロンなるポリエチレンテレフタレート基体フィルム
上に、乾燥後の厚みが8ミクロンとなるように塗布し乾
燥しカレンダー処理せしめ、所定の幅に裁断せしめて磁
気記録テープを作成した。
部、メチルエチルケトンの600部、ジメチルホルムア
ミドの400部およびトリレンジイソシアネートの61
部を仕込み、80℃で10時間反応を続けた。得られた
ポリウレタン樹脂の数平均分子量は31,500であっ
た。 実施例1 参考例6で得られたブロック共重合体の100部、メチ
ルエチルケトンの738部、Fe−Ni合金磁性粉の2
50部、カーボンブラックの8.6部および潤滑剤の
3.5部の混合物をボールミル中で48時間練肉したの
ち、「バーノックD−750」[大日本インキ化学工業
(株)製の、低分子量ポリイソシアネート]を14.3
部添加し、さらに1時間のあいだ練肉して、厚さが10
ミクロンなるポリエチレンテレフタレート基体フィルム
上に、乾燥後の厚みが8ミクロンとなるように塗布し乾
燥しカレンダー処理せしめ、所定の幅に裁断せしめて磁
気記録テープを作成した。
【0044】次いで、得られた磁気テープについて、以
下の試験を行なって性能の評価をした。 [磁気テープの光沢試験] カレンダー処理前の各磁気テープの磁性面を、デジタル
変角光沢計を用いて、入射角を45度とし、反射角を4
5度として測定した。 「磁気テープの耐湿熱耐久性試験] 得られた各磁気テープを、70℃で、かつ、相対湿度が
95%なる条件下に2週間保存し、さらに、常温に24
時間のあいだ放置したのち、ビデオテープレコーダーで
走行テストを行って評価をした。
下の試験を行なって性能の評価をした。 [磁気テープの光沢試験] カレンダー処理前の各磁気テープの磁性面を、デジタル
変角光沢計を用いて、入射角を45度とし、反射角を4
5度として測定した。 「磁気テープの耐湿熱耐久性試験] 得られた各磁気テープを、70℃で、かつ、相対湿度が
95%なる条件下に2週間保存し、さらに、常温に24
時間のあいだ放置したのち、ビデオテープレコーダーで
走行テストを行って評価をした。
【0045】 ○:繰り返し走行に問題のないもの △:わずかに走行ムラのあるもの ×:テープの粘着が激しくて走行停止するもの [磁気テープの耐摩耗性試験] 得られた磁気テープの磁性面を、テーパー式摩耗試験機
を用いて、磁性層が脱落するまでの回数を測定した。 [磁気テープの表面平滑性] 目視により判定した。 実施例 2〜7ならびに比較例 1および2 表3表(1)および(2)に示した配合条件で、実施例
1と同様の方法で、磁気テープを作成し、評価した。
を用いて、磁性層が脱落するまでの回数を測定した。 [磁気テープの表面平滑性] 目視により判定した。 実施例 2〜7ならびに比較例 1および2 表3表(1)および(2)に示した配合条件で、実施例
1と同様の方法で、磁気テープを作成し、評価した。
【0046】
【表4】
【0047】
【表5】
【0048】
【発明の効果】第3表(1)および(2)に示されるよ
うに、本発明は、かくして得られるブロック共重合体を
用いることにより、良好なる磁気記録媒体分散性ならび
に磁気記録媒体の表面平滑性、耐久性および耐摩耗性な
どが大幅に向上した、極めて実用性の高い磁性塗料を与
えるものである。
うに、本発明は、かくして得られるブロック共重合体を
用いることにより、良好なる磁気記録媒体分散性ならび
に磁気記録媒体の表面平滑性、耐久性および耐摩耗性な
どが大幅に向上した、極めて実用性の高い磁性塗料を与
えるものである。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−71425(JP,A) 特開 昭60−59524(JP,A) 特開 昭60−59523(JP,A) 特開 昭61−134918(JP,A) 特開 平2−240121(JP,A) 特開 平2−284963(JP,A) 特開 平2−67381(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C09D 5/23
Claims (7)
- 【請求項1】 ポリウレタンセグメントおよびビニル重
合体セグメントを併せ有するブロック共重合体と、磁性
粉末とを、必須の成分として含有することを特徴とする
磁性塗料。 - 【請求項2】 ポリウレタンセグメントおよびビニル重
合体セグメントを併せ有するブロック共重合体と、磁性
粉末と、ポリイソシアネートとを、必須の成分として含
有することを特徴とする磁性塗料。 - 【請求項3】 前記した、ポリウレタンセグメントおよ
びビニル重合体セグメントを併せ有するブロック共重合
体が、分子中に−SO3 M基および/または−COOM
基(ただし、Mは水素原子、アルカリ金属原子またはア
ミン塩を表わすものとする。)を有するものである、請
求項1または2に記載の磁性塗料。 - 【請求項4】 前記した、ポリウレタンセグメントおよ
びビニル重合体セグメントを併せ有するブロック共重合
体が、一分子中に少なくとも1個の、一般式 【化1】 (ただし、式中のR1 はアルキレン基、環状アルキレン
基、エステル基を有するアルキレン基、ベンゼン環、ベ
ンゼン環を含んだアルキレン基を、R2 およびR′2
は、それぞれ、同一であっても異なっていてもよい、ア
ルキレン基、アミド結合を含んだアルキレン基、または
アミド結合と水酸基とを併せ有するアルキレン基を表わ
すものとする。) で示される構造単位と、一般式 【化2】 (ただし、式中のR3 はポリオール残基を表わすものと
する。) で示される構造単位とを有する化合物の存在下に、少な
くとも1種の重合性不飽和単量体を重合せしめて得られ
るものである、請求項1または2に記載の磁性塗料。 - 【請求項5】 前記した、ポリウレタンセグメントおよ
びビニル重合体セグメントを併せ有するブロック共重合
体が、一分子中に少なくとも1個の、一般式 【化3】 (ただし、式中のR1 はアルキレン基、環状アルキレン
基、エステル基を有するアルキレン基、ベンゼン環、ベ
ンゼン環を含んだアルキレン基を、R2 およびR′2
は、それぞれ、同一であっても異なっていてもよい、ア
ルキレン基、アミド結合を含んだアルキレン基、または
アミド結合と水酸基とを併せ有するアルキレン基を表わ
すものとする。) で示される構造単位と、一般式 【化4】 (ただし、式中のR3 はポリオール残基を表わすものと
する。) で示される構造単位とを有し、しかも、1,500〜5
0,000なる数平均分子量を有する化合物の2〜95
重量部の存在下に、98〜5重量部の、少なくとも1種
の重合性不飽和単量体を重合せしめて得られるものであ
る、請求項1または2に記載の磁性塗料。 - 【請求項6】 前記した、ポリウレタンセグメントおよ
びビニル重合体セグメントを併せ有するブロック共重合
体が、一分子中に少なくとも1個の、一般式 【化5】 (ただし、式中のR1 はアルキレン基、環状アルキレン
基、エステル基を有するアルキレン基、ベンゼン環、ベ
ンゼン環を含んだアルキレン基を、R2 およびR′2
は、それぞれ、同一であっても異なっていてもよい、ア
ルキレン基、アミド結合を含んだアルキレン基、または
アミド結合と水酸基とを併せ有するアルキレン基を表わ
すものとする。) で示される構造単位と、一般式 【化6】 (ただし、式中のR3 はポリオール残基を表わすものと
する。) で示される構造単位とを有し、しかも、1,500〜5
0,000なる数平均分子量を有する化合物を用いて得
られる、分子中に−SO3 M基および/または−COO
M(ただし、Mは水素原子、アルカリ金属原子またはア
ミン塩を表わすものとする。)基を有するものである、
請求項1または2に記載の磁性塗料。 - 【請求項7】 前記した、ポリウレタンセグメントおよ
びビニル重合体セグメントを併せ有するブロック共重合
体が、一分子中に少なくとも1個の、一般式 【化7】 (ただし、式中のR1 はアルキレン基、環状アルキレン
基、エステル基を有するアルキレン基、ベンゼン環、ベ
ンゼン環を含んだアルキレン基を、R2 およびR′2
は、それぞれ、同一であっても異なっていてもよい、ア
ルキレン基、アミド結合を含んだアルキレン基、または
アミド結合と水酸基とを併せ有するアルキレン基を表わ
すものとする。) で示される構造単位と、一般式 【化8】 (ただし、式中のR3 はポリオール残基を表わすものと
する。) で示される構造単位とを有し、かつ、1,500〜5
0,000なる数平均分子量を有するものであって、し
かも、分子中に−SO3 M基および/または−COOM
(ただし、Mは水素原子、アルカリ金属原子またはアミ
ン塩を表わすものとする。)基を有する、少なくとも1
種の重合性不飽和単量体を用いて得られるものである、
請求項1または2に記載の磁性塗料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02400458A JP3138990B2 (ja) | 1990-12-05 | 1990-12-05 | 磁性塗料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02400458A JP3138990B2 (ja) | 1990-12-05 | 1990-12-05 | 磁性塗料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04209665A JPH04209665A (ja) | 1992-07-31 |
JP3138990B2 true JP3138990B2 (ja) | 2001-02-26 |
Family
ID=18510364
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP02400458A Expired - Fee Related JP3138990B2 (ja) | 1990-12-05 | 1990-12-05 | 磁性塗料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3138990B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4917184B1 (ja) | 2010-10-01 | 2012-04-18 | モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社 | 高電圧電気絶縁部品用液状シリコーンゴム組成物 |
-
1990
- 1990-12-05 JP JP02400458A patent/JP3138990B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04209665A (ja) | 1992-07-31 |
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---|---|---|---|
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