JP3138952U - ドラム缶溶接部圧延装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ドラム缶胴体の稜線に沿って生じた溶接段差部を圧延する際に、圧延する領域と圧延量の調整が可能なドラム缶溶接部圧延装置を提供する。
【解決手段】重ね代を設けて円筒状に形成された鋼板の重合部分をシーム溶接したドラム缶胴体14の稜線に沿って生じた溶接段差部を圧延して他の部分と同一厚みにするドラム缶溶接部圧延装置10において、下位置にある溶接段差部の上下を開放した状態で、ドラム缶胴体14を水平に載置する保持手段16と、保持手段16に載置されたドラム缶胴体14の一方側に配置され、溶接段差部の両端部を除く領域を対となる上、下ローラ17、18で圧延する圧延手段19とを有する。
【選択図】図1

Description

本考案は、重ね代を設けて円筒状に形成された鋼板の重合部分をシーム溶接したドラム缶胴体の稜線に沿って生じた溶接段差部を圧延して他の部分と同一厚みにするドラム缶溶接部圧延装置に関する。
内面塗装された鋼製ドラム缶は、重ね代を設けて円筒状に形成された鋼板の重合部分をシーム溶接して形成したドラム缶胴体の内面側に塗装を施した後、ドラム缶胴体の両開口部にそれぞれ天、地板を取付けることにより製造される。ここで、ドラム缶胴体には、稜線に沿って溶接段差部が形成されているため、ドラム缶胴体の内面塗装の際に、溶接段差部の隅部に空気層が形成されて塗料が浸透しなかったり、塗膜の密着性が低下する等の問題が生じている。そこで、溶接段差部の外側を支持ダイに接触させた状態でドラム缶胴体を支持ダイ上に載置し、先部に加圧シリンダを介して加圧ローラが設けられたスライダをドラム缶胴体内に挿入して、加圧シリンダを動作させて加圧ローラで溶接段差部の内側を押圧しながら溶接段差部に沿ってスライダを移動させ、溶接段差部を圧延して他の部分と同一厚みにしている(例えば、特許文献1参照)。
特許第2583840号公報
しかしながら、特許文献1に記載された発明では、加圧ローラは溶接段差部の全長に渡って一定の圧下量で転動走行するので、溶接段差部を圧延する際に圧延範囲と圧延量の調整ができない構造となっている。すなわち、加圧ローラは、加圧された状態で溶接段差部の一端側に噛み込み、溶接段差部上を走行して溶接段差部の他端側から抜け出ることになる。このため、溶接段差部の両端側では、中央部に比べて加圧ローラによる圧下点の周囲の材料による拘束力が小さいため変形が大きく、溶接段差部の両端部では肉薄化が生じたり、割れが発生したりするという問題が生じる。
本考案はかかる事情に鑑みてなされたもので、重ね代を設けて円筒状に形成された鋼板の重合部分をシーム溶接したドラム缶胴体の稜線に沿って生じた溶接段差部を圧延する際に、圧延する領域と圧延量の調整が可能なドラム缶溶接部圧延装置を提供することを目的とする。
前記目的に沿う本考案に係るドラム缶溶接部圧延装置は、重ね代を設けて円筒状に形成された鋼板の重合部分をシーム溶接したドラム缶胴体の稜線に沿って生じた溶接段差部を圧延して他の部分と同一厚みにするドラム缶溶接部圧延装置において、
下位置にある前記溶接段差部の上下を開放した状態で、前記ドラム缶胴体を水平に載置する保持手段と、
前記保持手段に載置された前記ドラム缶胴体の一方側に配置され、前記溶接段差部の両端部を除く領域を対となる上、下ローラで圧延する圧延手段とを有する。
本考案に係るドラム缶溶接部圧延装置において、前記上ロールは正面視して幅方向中央部が前記ドラム缶胴体の内面と同一の曲率を有する円弧状凸部を備え、前記下ロールは正面視して幅方向中央部が前記ドラム缶胴体の外面と同一の曲率を有する円弧状凹部を備えていることが好ましい。
また、前記下ローラは前記保持手段に載置された前記ドラム缶胴体に形成された前記溶接段差部の外面に当接し、前記上ローラは昇降可能になっていることが好ましい。
本考案に係るドラム缶溶接部圧延装置において、前記圧延手段は、前記保持手段に載置された前記ドラム缶胴体に形成された前記溶接段差部に対して上下にそれぞれ平行に配置される上、下アーム部材と、該上、下アーム部材の基側を接続する連結部材とを備えたフレームを有し、前記上ロールは前記上アーム部材の先部に昇降機構を介して設けられ、前記下ロールは前記下アーム部材の先部に設けられていることが好ましい。
ここで、前記フレームは、一方側から他方側に向けて配置されたレール上に載置された移動台車に取付けられ、前記移動台車は、前記レールと平行に配置されて回転するボールネジに螺合したナットと接続することができる。
本考案に係るドラム缶溶接部圧延装置において、前記保持手段は、該保持手段の一方側に配置され該保持手段に載置された前記ドラム缶胴体の一方側端部の一部に当接するストッパー部材と、前記保持手段の他方側に配置され該保持手段に載置された前記ドラム缶胴体の他方側端部の一部を押圧し該ドラム缶胴体を前記ストッパー部材側にスライドさせるスライド押圧部とを備えた位置決め機構を有していることが好ましい。
請求項1〜6記載のドラム缶溶接部圧延装置においては、シーム溶接で形成したドラム缶胴体の稜線に沿って生じた溶接段差部を圧延する際に、溶接段差部の両端部を除く領域を圧延するので、溶接段差部の両端部における肉薄化や割れの発生を防止することができ、高品質のドラム缶を製造することが可能になる。
特に、請求項2記載のドラム缶溶接部圧延装置においては、上ロールには幅方向中央部がドラム缶胴体の内面と同一の曲率を有する円弧状凸部が設けられ、下ロールには幅方向中央部がドラム缶胴体の外面と同一の曲率を有する円弧状凹部が設けられているので、溶接段差部の内外面を同時にドラム缶胴体の内外面とそれぞれ同一の曲率を有するように圧延することができ、溶接段差部を他の部分と同一厚みにすることができる。
請求項3記載のドラム缶溶接部圧延装置においては、上ローラが昇降可能になっているので、圧延する際に圧延領域と圧延量の調整が容易にできる。
請求項4記載のドラム缶溶接部圧延装置においては、上、下ローラを溶接段差部の内外面にそれぞれ確実に当接させることができる。
請求項5記載のドラム缶溶接部圧延装置においては、上、下ロールの位置制御を正確に行うことができる。
請求項6記載のドラム缶溶接部圧延装置においては、ドラム缶胴体を保持手段の一定の場所に確実に載置することができる。
続いて、添付した図面を参照しつつ、本考案を具体化した実施の形態につき説明し、本考案の理解に供する。
ここで、図1は本考案の一実施の形態に係るドラム缶溶接部圧延装置の側面図、図2は同ドラム缶溶接部圧延装置の正面図、図3は重ね代を設けて円筒状に形成された鋼板の重合部分をシーム溶接したドラム缶胴体の部分拡大正面図、図4は同ドラム缶溶接部圧延装置に設けられた保持手段の側面図、図5は同ドラム缶溶接部圧延装置に設けられた移動台車の説明図である。
図1〜図3に示すように、本考案の一実施の形態に係るドラム缶溶接部圧延装置10は、重ね代11、12を設けて円筒状に形成された鋼板13の重合部分をシーム溶接したドラム缶胴体14の稜線に沿って生じた溶接段差部15を圧延して他の部分と同一厚みにするもので、ドラム缶溶接部圧延装置10において前側(ドラム缶溶接部圧延装置10の側面図である図1においては右側)に配置され、下位置にある溶接段差部15の上下を開放した状態で、ドラム缶胴体14を水平に載置する保持手段16と、保持手段16に載置されたドラム缶胴体14の一方側、すなわちここではドラム缶胴体14の後側に配置され、溶接段差部15の両端部を除く領域を対となる上、下ローラ17、18で圧延する圧延手段19とを有している。圧延手段19と保持手段16は、床20上に設置された取付けベース21の上に載置された取付け架台22にそれぞれ取付けられている。以下、詳細に説明する。
図2、図4に示すように、保持手段16は、取付け架台22の前端部の左右両側にそれぞれ設けられた取付け部材23、24を介して同一高さ位置に、前後方向に向けて水平に保持される長尺の胴体保持フレーム25、26を有している。また、保持手段16は、胴体保持フレーム25、26の上方で胴体保持フレーム25、26と平行になるように両端側が支持されたガイド軸27を基側に挿通させて胴体保持フレーム25、26上をスライドし、胴体保持フレーム25、26上の任意位置で固定可能な対となるスライド部材28、29、30、31と、スライド部材28、29、30、31上にそれぞれ設けられたドラム缶胴体支持部材32とを有している。
ここで、スライド部材28、29、30、31の上面側には後側から前側に下り傾斜面が形成されており、ドラム缶胴体支持部材32は下り傾斜面上の任意の位置で固定可能になっている。また、ドラム缶胴体支持部材32の上部には、ドラム缶胴体14の側部と直接当接する軟質の弾性部材の一例であるウレタンゴム製の当接部材33が設けられ、当接部材33のドラム缶胴体14との当接側には、ドラム缶胴体14の曲率に合わせた円弧面が形成されている。このような構成とすることにより、ドラム缶胴体14の長さに応じてスライド部材28、29、30、31を移動させて、ドラム缶胴体14の軸方向の最適な位置でドラム缶胴体14の側部に当接部材33を確実に接触させることができると共に、ドラム缶胴体支持部材32をスライド部材28、29、30、31の下り傾斜面上で移動させることで当接部材33の高さ位置を調整でき、ドラム缶胴体14の中心軸の高さ位置を調整しながらドラム缶胴体14を水平状態にして保持することができる。
更に、保持手段16は、保持手段16の胴体保持フレーム25、26の後側にそれぞれ取付け部材34、34aを介して配置され保持手段16に載置されたドラム缶胴体14の後端部(一方側端部)の一部に当接するストッパー部材35、35aと、胴体保持フレーム25、26の前側にそれぞれ配置され保持手段16に載置されたドラム缶胴体14の前側端部(他方側端部)の一部を押圧しドラム缶胴体14をストッパー部材35、35a側にスライドさせてストッパー部材35、35aに当接させるスライド押圧部36、36aとを備えた位置決め機構37を有している。ここで、スライド押圧部36、36aは、ドラム缶胴体14の前側端部の一部に当接する押圧部材38、38aと、押圧部材38、38aの基側を支持するアーム部材39、39aとを有している。
更に、スライド押圧部36、36aは、アーム部材39、39aの中間部の後側に突出して設けられた支持部材40、40aをそれぞれ取付け部材23、24の前側の上部に突出して設けられたフレーム部材41、41aにピン42を介して回動可能に取付けるピン支持部材43、43aと、アーム部材39、39aの下部の後側に突出して設けられた突出部材44、44aにピン45を介して連結するシリンダロッド46、46aを備え、基側が取付け部材23、24の前側の下部に連結する連結部材47の両側にそれぞれ固定されている第1の流体圧シリンダ48、48aとを有している。このような構成とすることにより、第1の流体圧シリンダ48、48aを操作してシリンダロッド46、46aを進退させると、アーム部材39、39aは支持部材40、40aを介してピン42を中心として回動することができる。このため、シリンダロッド46、46aを後退させてアーム部材39、39aを前側に傾けた状態で保持手段16にドラム缶胴体14を載置した後、シリンダロッド46、46aを前進させてアーム部材39、39aを後側に傾けることで、アーム部材39、39aに取付けた押圧部材38、38aでドラム缶胴体14の前側端部の一部を押圧しドラム缶胴体14をストッパー部材35、35a側にスライドさせてストッパー部材35、35aに当接させて、位置決めすることができる。
図1、図2に示すように、圧延手段19は、保持手段16に載置されたドラム缶胴体14に形成された溶接段差部15に対して上下にそれぞれ平行に配置される上、下アーム部材49、50と、上、下アーム部材49、50の基側を接続する連結部材51とを備えたフレーム52を有している。そして、図1、図5に示すように、フレーム52は、取付け架台22の上面で前後方向に向けて、すなわちドラム缶胴体14の軸心と平行になるように
配置された対となるレール53、54上に載置された移動台車55に取付けられ、移動台車55は、レール53、54間の中央下方にレール53、54と平行に配置されて回転するボールネジ56に螺合したナット57と接続している。
上ロール17は、上アーム部材49の先部に昇降機構58を介して設けられ、下ロール18は下アーム部材50の先部に設けられている。ここで、上ロール17は正面視して幅方向中央部がドラム缶胴体14の内面と同一の曲率を有する円弧状凸部59を備えている。そして、昇降機構58は、上アーム部材49の先部に第1の取付けピン61を介して後側が回動可能に取付けられた対となる上板部材62、63と、上板部材62、63の前側で第1の取付けピン61と同一高さ位置となるように両側が支持されて上ロール17を回転可能に保持する上ロール回転軸64とを有している。また、昇降機構58は、上板部材62、63の後側で第1の取付けピン61より上方位置に回転可能に設けられた第2の取付けピン65と、上アーム部材49の上面に取付けられ、そのシリンダロッド66が連結部材67、第2の取付けピン65を介して第1の取付けピン61を基準として上板部材62、63を首振り可能にする第2の流体圧シリンダ68とを有している。
また、下ロール18は正面視して幅方向中央部がドラム缶胴体14の外面と同一の曲率を有する円弧状凹部60を備えている。そして、下ロール18には、下ロール18の同心位置に貫通して設けられた下ロール回転軸69を備え、下ロール回転軸69の両側は下アーム部材50の先部に取付けられた対となる下板部材70、71でそれぞれ支持されている。以上のような構成とすることにより、第2の流体圧シリンダ68を伸ばすと、第2の取付けピン65が押圧されて、図1において上板部材62、63が時計方向に第1の取付けピン61を基準に回動し、これによって、上ロール回転軸64が下がり、上ロール17が下降する。そして、上ロール17は円弧状凸部59を備え、下ロール18は円弧状凹部60を備えているので、上ロール17が下降して、下ロール18と共に溶接段差部15の内外面を挟んだ際に、下ロール18は溶接段差部15の外面に当接することができ、上ローラ17は溶接段差部15の内面に当接することができる。なお、第2の流体圧シリンダ68を操作して上ロール17の下降量を調整することで、上、下ローラ17、18で溶接段差部15を圧延する際の圧下力を調整することができる。
移動台車55は、レール53、54の上部側に被さって各レール53、54上をスライドする対となるスライドブロック72、73、72a、73aと、スライドブロック72、73、72a、73aに載置された台車フレーム74と、台車フレーム74上に設けられ、フレーム52に設けられた下アーム部材50と連結部材51を一体に固定する取付けフレーム75とを有している。また、台車フレーム74の下部中央部には、ボールネジ56に螺合したナット57と連結する接続部材76が取付けられている。
ここで、ボールネジ56の後側は、取付け架台22の後側に設けられた第1の軸受77で回転可能に支持され、ボールネジ56の前側は、取付け架台22の前側に設けられた軸受部78に挿入され、軸受部78に設けられた第2の軸受79で回転可能に支持されている。そして、第1の軸受77から突出したボールネジ56の後側はカップリング80を介して回転源の一例であるサーボモータ81の出力軸82と接続している。なお、第1の軸受77、カップリング80、及び出力軸82は、取付け架台22の後部とサーボモータ81の間に設けられたケーシング83内に収容されている。
サーボモータ81を駆動させてボールネジ56を回転させることにより、ボールネジ56に螺合したナット57をボールネジ56に沿って移動させることができ、ナット57の移動を接続部材76を介して移動台車55に伝えることができる。そして、移動台車55はレール53、54にスライドブロック72、73、72a、73aを介して取付けられているため、移動台車55はレール53、54に沿って移動することになる。
ここで、ボールネジ56の回転数からボールネジ56上のナット57の位置が判るので、移動台車55のレール53、54上の位置を求めることができ、移動台車55の位置からフレーム52に設けた上ロール17のレール53、54上での位置が判る。これにより、上ロール17の位置に基づいて第2の流体圧シリンダ68を操作するようにすると、上ロール17の位置に基づいて上ロール17の下降量を調整することができる。
次に、本考案の一実施の形態に係るドラム缶溶接部圧延装置の使用方法について説明する。
先ず、ドラム缶胴体14の側部が最適な位置で当接部材33で支持されるようにドラム缶胴体14の長さに応じてスライド部材28、29、30、31を移動させる。そして、各ドラム缶胴体支持部材32をスライド部材28、29、30、31上でそれぞれ移動させて、溶接段差部15が下位置に来るようにしてドラム缶胴体14を当接部材33で支持した際に、溶接段差部15の外側の円弧面と下ロール18に形成された円弧状凹部60の円弧面が正面視して一致するようにする。
次いで、第1の流体圧シリンダ48、48aを操作してシリンダロッド46、46aを後退させてアーム部材39、39aを前側に傾けた状態で保持手段16に溶接段差部15が下位置に来るようにドラム缶胴体14を載置する。そして、第1の流体圧シリンダ48、48aを操作してシリンダロッド46、46aを前進させてアーム部材39、39aを後側に傾けることで、アーム部材39、39aに取付けた押圧部材38、38aでドラム缶胴体14の前側端部の一部を押圧しドラム缶胴体14をストッパー部材35、35a側にスライドさせてストッパー部材35、35aに当接させる。これにより、ドラム缶胴体14は両端部をストッパー部材35、35a及び押圧部材38、38aで挟まれて保持され、ドラム缶胴体14の側部は両側から当接部材33で水平状態に支持されて、ドラム缶胴体14の位置決めが行われる。
続いて、昇降機構58を操作して上ロール17を上昇させ、上ロール17と下ロール18との間に溶接段差部15が挿入可能な隙間を形成する。そして、サーボモータ81を運転してボールネジ56を回転させてナット57を後側から前側に移動させることで、移動台車55をレール53、54上で後側から前側に移動させて、上、下ロール17、18を溶接段差部15に沿って後側から前側に向けて移動させ前側に抜き出る状態にする。ここで、溶接段差部15の外側の円弧面と下ロール18に形成された円弧状凹部60の円弧面が正面視して一致するように保持手段16に載置されているドラム缶胴体14の高さ位置が調整されているので、下ローラ18の円弧状凹部60は保持手段16に載置されたドラム缶胴体14に形成された溶接段差部15の外面に当接しながら回転する。
溶接段差部15の圧延は、上、下ロール17、18間に鋼板13厚みと同一の隙間が形成されるように上ロール17を下降させた状態で移動台車55を前側から後側に向けて移動させることにより行う。このとき、上、下ロール17、18を溶接段差部15に沿って前側から後側に向けて移動させながら、昇降機構58を操作して上ロール17を徐々に下降させ、溶接段差部15の前端から、例えば、8〜15mmの長さの未圧延領域が形成されるようにする。圧延が開始されると、下ローラ18は円弧状凹部60を溶接段差部15の外面に当接させながら回転し、上ロール17にはドラム缶胴体14の内面と同一の曲率を有する円弧状凸部59が形成されているので上ローラ17は溶接段差部15の内面に円弧状凸部59を当接させながら回転する。このため、溶接段差部15は、その内外面の両側から押圧されて、溶接段差部15の厚みがドラム缶胴体14の他の部分の厚みと同一になる。
移動台車55が後側に移動して上、下ロール17、18がドラム缶胴体14の後端に接近すると、昇降機構58を操作して上ロール17を徐々に上昇させ、溶接段差部15の後端から、例えば、8〜15mmの長さの未圧延領域を残して圧延を終了する。そして、移動台車55を初期位置まで戻して上、下ロール17、18をドラム缶胴体14の後端部から離脱させ、ドラム缶胴体14を保持手段16から取出し次工程に搬送する。このように、ドラム缶胴体14の稜線に沿って生じた溶接段差部15を圧延する際に、溶接段差部15の両端部を除く領域のみを圧延するので、溶接段差部15の両端部における肉薄化や割れの発生を防止できる。そして、ドラム缶胴体14の両端側に形成されている未圧延領域は、次工程においてプレス圧延されてドラム缶胴体14の他の部分の厚みと同一にする。
以上、本考案の実施の形態を説明したが、本考案は、この実施の形態に限定されるものではなく、考案の要旨を変更しない範囲での変更は可能であり、前記したそれぞれの実施の形態や変形例の一部又は全部を組み合わせて本考案のドラム缶溶接部圧延装置を構成する場合も本考案の権利範囲に含まれる。
例えば、保持手段に載置したドラム缶胴体の溶接段差部を前側から後側に向けて圧延したが、後側から前側に向けて圧延してもよい。
また、上ロールの位置に基づいて上ロールの下降量を調整することができるので、対となる上、下ローラで溶接段差部の両端部及び溶接段差部の両端部を除く領域をそれぞれ圧延する際の圧下力の調整が可能となり、溶接段差部の両端部を除く領域を圧延する際の圧下力に対して溶接段差部の両端部を圧延する際の圧下力を小さくすると、溶接段差部の全領域を一度に圧延することができ、しかも、両端部における肉薄化や割れの発生を防止できる。
本考案の一実施の形態に係るドラム缶溶接部圧延装置の側面図である。 同ドラム缶溶接部圧延装置の正面図である。 重ね代を設けて円筒状に形成された鋼板の重合部分をシーム溶接したドラム缶胴体の部分拡大正面図である。 同ドラム缶溶接部圧延装置に設けられた保持手段の側面図である。 同ドラム缶溶接部圧延装置に設けられた移動台車の説明図である。
符号の説明
10:ドラム缶溶接部圧延装置、11、12:重ね代、13:鋼板、14:ドラム缶胴体、15:溶接段差部、16:保持手段、17:上ローラ、18:下ローラ、19:圧延手段、20:床、21:取付けベース、22:取付け架台、23、24:取付け部材、25、26:胴体保持フレーム、27:ガイド軸、28、29、30、31:スライド部材、32:ドラム缶胴体支持部材、33:当接部材、34、34a:取付け部材、35、35a:ストッパー部材、36、36a:スライド押圧部、37:位置決め機構、38、38a:押圧部材、39、39a:アーム部材、40、40a:支持部材、41、41a:フレーム部材、42:ピン、43、43a:ピン支持部材、44、44a:突出部材、45:ピン、46、46a:シリンダロッド、47:連結部材、48、48a:第1の流体圧シリンダ、49:上アーム部材、50:下アーム部材、51:連結部材、52:フレーム、53、54:レール、55:移動台車、56:ボールネジ、57:ナット、58:昇降機構、59:円弧状凸部、60:円弧状凹部、61:第1の取付けピン、62、63:上板部材、64:上ロール回転軸、65:第2の取付けピン、66:シリンダロッド、67:連結部材、68:第2の流体圧シリンダ、69:下ロール回転軸、70、71:下板部材、72、72a、73、73a:スライドブロック、74:台車フレーム、75:取付けフレーム、76:接続部材、77:第1の軸受、78:軸受部、79:第2の軸受、80:カップリング、81:サーボモータ、82:出力軸、83:ケーシング

Claims (6)

  1. 重ね代を設けて円筒状に形成された鋼板の重合部分をシーム溶接したドラム缶胴体の稜線に沿って生じた溶接段差部を圧延して他の部分と同一厚みにするドラム缶溶接部圧延装置において、
    下位置にある前記溶接段差部の上下を開放した状態で、前記ドラム缶胴体を水平に載置する保持手段と、
    前記保持手段に載置された前記ドラム缶胴体の一方側に配置され、前記溶接段差部の両端部を除く領域を対となる上、下ローラで圧延する圧延手段とを有することを特徴とするドラム缶溶接部圧延装置。
  2. 請求項1記載のドラム缶溶接部圧延装置において、前記上ロールは正面視して幅方向中央部が前記ドラム缶胴体の内面と同一の曲率を有する円弧状凸部を備え、前記下ロールは正面視して幅方向中央部が前記ドラム缶胴体の外面と同一の曲率を有する円弧状凹部を備えていることを特徴とするドラム缶溶接部圧延装置。
  3. 請求項1及び2のいずれか1項に記載のドラム缶溶接部圧延装置において、前記下ローラは前記保持手段に載置された前記ドラム缶胴体に形成された前記溶接段差部の外面に当接し、前記上ローラは昇降可能になっていることを特徴とするドラム缶溶接部圧延装置。
  4. 請求項3記載のドラム缶溶接部圧延装置において、前記圧延手段は、前記保持手段に載置された前記ドラム缶胴体に形成された前記溶接段差部に対して上下にそれぞれ平行に配置される上、下アーム部材と、該上、下アーム部材の基側を接続する連結部材とを備えたフレームを有し、前記上ロールは前記上アーム部材の先部に昇降機構を介して設けられ、前記下ロールは前記下アーム部材の先部に設けられていることを特徴とするドラム缶溶接部圧延装置。
  5. 請求項4記載のドラム缶溶接部圧延装置において、前記フレームは、一方側から他方側に向けて配置されたレール上に載置された移動台車に取付けられ、前記移動台車は、前記レールと平行に配置されて回転するボールネジに螺合したナットと接続していることを特徴とするドラム缶溶接部圧延装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のドラム缶溶接部圧延装置において、前記保持手段は、該保持手段の一方側に配置され該保持手段に載置された前記ドラム缶胴体の一方側端部の一部に当接するストッパー部材と、前記保持手段の他方側に配置され該保持手段に載置された前記ドラム缶胴体の他方側端部の一部を押圧し該ドラム缶胴体を前記ストッパー部材側にスライドさせるスライド押圧部とを備えた位置決め機構を有していることを特徴とするドラム缶溶接部圧延装置。
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