JP3138842B2 - シリコーンゲルパーツの製造方法 - Google Patents

シリコーンゲルパーツの製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の目的】
【産業上の利用分野】本発明は例えば運動靴におけるミ
ッドソール埋込み用緩衝材などのシリコーンゲル製パー
ツの製造方法に関する。
【0002】
【発明の背景】近年シリコーンゲルの衝撃緩衝性能や吸
振性能が評価され、スポーツ用具やインシュレータなど
に広く利用されつつある。このシリコーンゲルの原液は
粘稠で熱硬化性であり、この材料でパーツを成形するに
は、一般にシリコーンゲル原液を型に流し込んで加熱硬
化する方法で作る。しかしシリコーンゲルは熱硬化性で
あるため、射出成形では1ショットに時間が掛かり効率
的でなく、また射出成形では金型費もかさむ。そこで効
率良くシリコーンゲル製パーツを製造する一つの手法と
して、ゴムの成形機である加硫プレス機を用いる方法が
採り得る。しかし、この場合にも次のような問題点があ
る。
【0003】即ちまず、キャビティ内にシリコーンゲル
原液を流し込む際には、充填量が多くなりがちで、シリ
コーンゲル原液のロスが大きく、また表面張力の関係か
ら、充填されたシリコーンゲル原液が平滑化するまでの
放置時間が長く掛かってしまう。更に上金型は平板であ
るため、上金型を乗せる際に、上金型とシリコーンゲル
原液との間に気泡が入り込むことがあるが、この気泡の
有無を上金型の外側から確認できない。そのため、その
ままの状態で加熱硬化すれば、多くの不良品がでてしま
う。
【0004】一方シリコーンゲル原液が加熱硬化した後
には、上金型をはずした時に硬化したシリコーンゲルが
キャビティ側に残るため、これをイジェクターピンを用
いて一つ一つ離型するには時間が掛かる。また製品が軟
質のときは、厚いバリの部分を設け、このバリを持って
離型する方法も考えられるが、バリを厚くすればシリコ
ーンゲルのロスが多くなるばかりでなく、後にトリミン
グが必要となり、手間が掛かってしまう。
【0005】
【開発を試みた技術的事項】本発明はこのような背景に
鑑みなされたものであって、加硫プレス機を用いてシリ
コーンゲル製のパーツを製造するにあたり、シリコーン
ゲル原液充填時及び離型時の作業性の向上と、不良率の
低下及び原料の有効利用とを図るべく、シリコーンゲル
製パーツの製造方法の改良を試みたものである。
【0006】
【発明の構成】
【目的達成の手段】即ち本出願に係る第一の発明たるシ
リコーンゲルパーツの製造方法は、キャビティ内にシリ
コーンゲル原液を充填してこれを均一にならす充填工程
と、シリコーンゲル原液の表層部を空気を抱き込まない
ようにしながらキャビティ端部から次第にフィルムで覆
う被覆工程と、キャビティ上に上金型を乗せて加圧加熱
するゲル硬化工程と、冷却後上金型を外し、フィルムを
引き上げてフィルムとともにキャビティから硬化したシ
リコーンゲルを取り出す離型工程とを具えて成ることを
特徴として成るものである。
【0007】また本出願に係る第二の発明たるシリコー
ンゲルパーツの製造方法は、前記要件に加えて前記被覆
工程において、前記フィルムは予め筒状に巻いておき、
これをキャビティ端部から転がすようにしてシリコーン
ゲルの表層部を覆うことを特徴として成るものである。
これら発明により前記目的を達成せんとするものであ
る。
【0008】
【発明の作用】本発明ではシリコーンゲル原液の表層部
をキャビティ端部から空気を抱き込まないように、次第
にフィルムで覆う被覆工程を設けたから、シリコーンゲ
ル原液を均一且つ平坦に延ばしつつ、空気を排除しなが
ら覆っていくことができ、上金型を乗せる際の気泡の入
り込みが防止できる。
【0009】また被覆工程でフィルムをシリコーンゲル
原液の表面に設けたから、離型工程においては、端部か
らこのフィルムを剥がしていけば、硬化したシリコーン
ゲルの濡れ性がキャビティに対してよりもフィルムに対
するほうが良好であるため、硬化したシリコーンゲルが
フィルムと一緒になってキャビティ内より離型されてく
る。
【0010】
【実施例】以下本発明の製造方法を図1〜4のようなシ
リコーンゲル製パーツPの製造を例にとって段階的に説
明するが、その前にシリコーンゲルについて説明する。
【0011】シリコーンゲルは、例えば次式[1]で示
されるシリコーンゲルの原液たるジオルガノポリシロキ
サン(以下A成分という): RR1 2SiO−(R2 2SiO)nSiR1 2R…[1] [ただし、Rはアルケニル基であり、R1 は脂肪族不飽
和結合を有しない一価の炭化水素基であり、R2 は一価
の脂肪族炭化水素基(R2 のうち少なくとも50モル%
はメチル基であり、アルケニル基を有する場合にはその
含有率は10モル%以下である)であり、nはこの成分
の25℃における粘度が100〜100,000cSt
になるような数である]と、25℃における粘度が50
00cSt以下であり、1分子中に少なくとも2個のS
i原子に直接結合した水素原子を有するシリコーンゲル
の原液たるオルガノハイドロジェンポリシロキサン(B
成分)とからなり、且つこのB成分中のSi原子に直接
結合している水素原子の合計量に対するA成分中に含ま
れるアルケニル基の合計量の比(モル比)が0.1〜
2.0になるように調整された混合物を硬化させること
により得られる付加反応型シリコーンコポリマーであ
る。
【0012】このシリコーンゲルについてさらに詳しく
説明すると、上記A成分は直鎖状の分子構造を有し、分
子の両末端にあるアルケニル基RがB成分中のSi原子
に直接結合した水素原子と付加して架橋構造を形成する
ことができる化合物である。この分子末端に存在するア
ルケニル基は、低級アルケニル基であることが好まし
く、反応性を考慮するとビニル基が特に好ましい。また
分子末端に存在するR1は、脂肪族不飽和結合を有しな
い一価の炭化水素基であり、このような基の具体例とし
てはメチル基、プロピル基及びヘキシル基等のようなア
ルキル基、フェニル基並びにフロロアルキル基を挙げる
ことができる。上記[1]式においてR2は一価の脂肪
族炭化水素であり、このような基の具体的な例として
は、メチル基、プロピル基及びヘキシル基等のようなア
ルキル基並びにビニル基のような低級アルケニル基を挙
げることができる。ただし、R2 のうち少なくとも50
モル%はメチル基であり、R2 がアルケニル基である場
合には、アルケニル基は10モル%以下の量であること
が好ましい。アルケニル基の量が10モル%を越えると
架橋密度が高くなり過ぎて高粘度になりやすい。またn
は、このA成分の25℃における粘度が通常は100〜
100,000cSt、好ましくは200〜20,00
0cStの範囲内になるように設定される。
【0013】上記のB成分は、A成分の架橋剤でありS
i原子に直接結合した水素原子がA成分中のアルケニル
基と付加してA成分を硬化させる。B成分は上記のよう
な作用を有していればよく、B成分としては直鎖状、分
岐した鎖状、環状、あるいは網目状などの種々の分子構
造のものが使用できる。また、B成分中のSi原子には
水素原子の他、有機基が結合しており、この有機基は通
常はメチル基のような低級アルキル基である。さらに、
B成分の25℃における粘度は通常は5000cSt以
下、好ましくは500cSt以下である。このようなB
成分の例としては、分子両末端がトリオルガノシロキシ
基で封鎖されたオルガノハイドロジェンポリシロキサ
ン、ジオルガノシロキサンとオルガノハイドロジェンシ
ロキサンとの共重合体、テトラオルガノテトラハイドロ
ジェンシクロテトラシロキサン、HR1 2SiO 1/2単位
とSiO 4/2単位とからなる共重合体ポリシロキサン、
及びHR1 2SiO 1/2単位とR1 3SiO 1/2単位とSi
O 4/2単位とからなる共重合体ポリシロキサンを挙げる
ことができる。ただし上記式においてR1 は前記と同じ
意味である。そして上記のB成分中のSiに直接結合し
ている水素原子の合計モル量に対するA成分中のアルケ
ニル基の合計モル量との比率が通常は0.1〜2.0、
好ましくは0.1〜1.0の範囲内になるようにA成分
とB成分とを混合して硬化させることにより製造され
る。
【0014】この場合の硬化反応は、通常は触媒を用い
て行なわれる。ここで使用される触媒としては、白金系
触媒が好適であり、この例としては微粉砕元素状白金、
塩化白金酸、酸化白金、白金とオレフィンとの錯塩、白
金アルコラート及び塩化白金酸とビニルシロキ酸との錯
塩を挙げることができる。このような錯塩はA成分とB
成分との合計重量に対して通常は0.1ppm(白金換
算量、 以下同様)以上、好ましくは0.5ppm以上の
量で使用される。このような触媒の量の上限については
特に制限はないが、例えば触媒が液状である場合、ある
いは溶液として使用することができる場合には200p
pm以下の量で十分である。
【0015】そして上記のようなA成分、B成分及び触
媒を混合し、室温に放置するか、あるいは加熱すること
により硬化して本発明で使用されるシリコーンゲルが生
成する。加熱して硬化させる場合、加熱温度は通常50
〜160℃である。このようにして得られたシリコーン
ゲルは、JIS(K2207−1980、50g荷重)
で測定した針入度が通常5〜250を有する。尚このよ
うなシリコーンゲルの硬度は、上記A成分とB成分とに
より形成された架橋構造によって変動する。シリコーン
ゲルの硬化前の粘度及び硬化後の針入度は両末端がメチ
ル基であるシリコーンオイルを、得られるシリコーンゲ
ルに対して5〜75重量%の範囲内の量であらかじめ添
加することにより調整することができる。このようにシ
リコーンゲルは上記のようにして調整することもできる
し、また市販されているものを使用することもできる。
本発明で使用することができる市販品の例としては、C
F5027、TOUGH−3、TOUGH−4、TOU
GH−5、TOUGH−6、TOUGH−7、TOUG
H−8(トーレ・ダウコーニングシリコーン社製)やX
32−902/cat1300、KE1308/cat
1300−L4(信越化学工業株式会社製)、F250
−121(日本ユニカ株式会社製)等を挙げることがで
きる。
【0016】また、上記のA成分、B成分及び触媒の他
に、顔料、硬化遅延剤、難燃剤、導電性フィラー等をシ
リコーンゲルの特性を損なわない範囲内で配合すること
もでき、更に防振、緩衝性等を高める為に、微小中空球
体のフィラーを混入してなるシリコーンゲルを用いても
よく、このようなフィラー材料に日本フィライト株式会
社製造のフィライト(登録商標)や同社販売のエクスパ
ンセル(登録商標)マツモトマイクロスフェアー(松本
油脂製薬株式会社製造販売)等が例示できる。
【0017】次にこのようなシリコーンゲルを用いたパ
ーツの製造方法について説明する。なお、以下の実施例
は、ゴム成形機の一種である加硫プレス機を用いて本発
明を実施したものである。
【0018】(1)充填工程 まず上記A液とB液とから成るシリコーンゲル原液G0
を真空脱泡したものを、離型剤を塗布したキャビティ1
0の各成形凹部11に流し込み、キャビティと上金型と
の接触する部分にも一面にシリコーンゲル原液が塗布さ
れた状態にする。尚、このときシリコーンゲル原液G0
は、表面張力により図1(a)のように盛り上がり、そ
の表層部12には流し込みの際に巻き込んだ空気や、キ
ャビティ10の底の角部に閉じ込められた空気が浮き上
がって、泡Bが付着した状態となる。
【0019】この状態で図1(b)に示すようにシリコ
ーンゲル原液G0 をほぼ均一にならした後、シリコーン
ゲル原液G0 の表層部12にドライヤー等で熱風を吹き
付けて、図1(c)に示すように表層部12の粘度を下
げて泡を除去する。なお泡の除去は、加熱法の他にバキ
ュームを用いる方法や、針等でつついて泡を破壊する方
法も採り得る。
【0020】(2)被覆工程 本工程は、本発明の最も特徴的な工程である。すなわ
ち、図2に示すようにPETフィルム13を芯棒Aに筒
状に巻いたものを用意し、これをキャビティ10の端に
置き、そこから筒を転がすようにしてシリコーンゲル原
液G0 の表面を覆っていくとともに、その際余剰のシリ
コーンゲル原液G0 を前へ押し進めてゆき、成形凹部1
1の上面とシリコーンゲル原液G0 の上面とが平坦にな
るようにする。この際、押し進められたシリコーンゲル
原液G0 は、くさび状にPETフィルム13と接触しな
がら空気を排除しつつ押し進められてゆく。
【0021】つまりPETフィルム13でシリコーンゲ
ル原液G0 を被覆することなく、上金型14をキャビテ
ィ10に乗せれば、上金型14とシリコーンゲル原液G
0 との接触の瞬間にシリコーンゲル原液G0 の凹凸の間
に空気を巻き込んでしまうため、あらかじめシリコーン
ゲル原液G0 の表面に空気を存在させないようにPET
フィルム13で覆い、その上から上金型14を乗せるよ
うにしたのである。
【0022】尚、芯棒Aは余剰のシリコーンゲル原液を
押し出す程度の重量があるのが好ましく、またPETフ
ィルム13は、筒状に巻いて使用することを考慮する
と、その厚さは70〜300μ、好ましくは100μ程
度がよい。またこのような目的で適用するフィルムは、
一定以上の硬度を有し、且つ延び率が低いものがよく、
具体的には高密度ポリエチレン、ナイロン12、PET
の3種類をはじめとしてポリイミドフィルム、PP、P
VCなどがあるが、PETは入手しやすく安価であるた
め用いやすい。
【0023】またこれらフィルムは必ずしも筒状に巻い
て使用する必要はなく、シリコーンゲル原液に向けて凸
となる曲面を形成するようにフィルムを湾曲させて、次
第に前方のシリコーンゲル原液G0 を覆っていくような
方法を採ってもよい。この場合には、0.5〜2mm程
度の硬質樹脂シートやアルミシートなどでも適用でき
る。更に剛性の強いフィルムやシートを使用する場合に
は、キャビティ上に剛性フィルムを気泡が入らないよう
に滑らせるように乗せていき、その際に余剰のシリコー
ンゲルを押し出す方法を採ればよい。なお以上述べた被
覆工程は、シリコーンゲル以外の例えばゴムを型に流し
込んで成形する場合も適用し得る。
【0024】(3)ゲル硬化工程 シリコーンゲル原液を加熱して硬化させる工程である。
即ち図3に示すように、シリコーンゲル原液G0 をPE
Tフィルム13で覆った上から上金型14を乗せ、上方
から圧力を掛けるとともに、キャビティ10及び上金型
14内に設けられるヒータ15によってシリコーンゲル
原液G0 を加熱して硬化させる。
【0025】(4)離型工程 シリコーンゲル原液G0 が硬化したら、放冷する他、冷
却用ホースからキャビティ10と上金型14とに水を流
して強制冷却してもよい。そして上金型14を外した
後、図4(a)に示すようにPETフィルム13の端部
を持って、ゆっくりPETフィルム13をめくり上げる
ように剥がしていく。
【0026】このようにすれば硬化したシリコーンゲル
の濡れ性がキャビティに対してよりもフィルムに対する
ほうが良好であるため、シリコーンゲルG(=パーツ
P)の全てが、図4(a)に示すようにPETフィルム
13に密着した状態でキャビティ10から剥がれてく
る。因みにシリコーンゲル原液G0 の上にフィルムを設
けることで、このように容易に離型作業を行なうことが
できるわけであり、これによりパーツPはPETフィル
ム13に密着した状態で扱えるから、製品数量をフィル
ムシート単位で管理できるとともに、検査も効率的に行
なえるという利点もある。また更には余剰のシリコーン
ゲルによって生ずるバリも、離型の際にすべてPETフ
ィルム13側に付着するから、キャビティ10の清掃も
容易となる。
【0027】次にPETフィルム13から成形されたパ
ーツPを剥がして回収する。因みにこのようにしてパー
ツPを剥がす際には、パーツPの角部よりパーツをやや
捻るようにして角部に力を集中的に掛ければ、パーツP
だけがPETフィルム13から剥離できる。従ってバリ
は、図4(b)に示すようにPETフィルム13側に付
着して残るため、パーツPの周囲はバリのないきれいな
仕上がりとなり、トリミングの必要もない。
【0028】なお本発明では、シリコーンゲル原液G0
と上金型14との間に空気が入らないようにする目的で
設けたPETフィルム13を、離型工程でも利用してい
るわけであるが、空気が入らないようにするという目的
を考慮せずに、単にフィルムをシリコーンゲル原液G0
の上に乗せておき、シリコーンゲルの硬化後にフィルム
とともにパーツを離型するという技術だけでも独立の発
明として捉えることができ、例えば加硫プレス機を用い
ゴム成形品を製造する場合にもこの技術を適用すること
ができる。因みにこのような技術を主体的に考える場合
には、フィルムはある程度の剛性を具えるものであって
もよく、この場合も同様にフィルム端部からめくり上げ
るように剥がしていく方法を採る。
【0029】
【発明の効果】本発明ではシリコーンゲル原液の表層部
を、空気を抱き込まないようにしてキャビティ端部から
次第にフィルムで覆う被覆工程を有するから、上金型を
乗せても気泡が混入することがなく、従来法における不
良率が40〜50%であったのに対し、本発明を適用し
たものでは、不良率5%前後に低減することができた。
またシリコーンゲル原液のロスは、本発明の適用により
50%削減できた。
【0030】また離型工程では、フィルムを硬化したシ
リコーンゲルがフィルムに密着したまま剥がすようにし
たから、離型の効率化が図れるとともに、フィルム単位
での製品管理や検査の合理化が図れ、離型から検査まで
の所要時間が従来の5分の1で済むようになった。また
更にフィルムを剥がす際に、バリもフィルム側に付着す
るから、金型の清掃に手間が掛からず、しかもパーツを
フィルムから剥がすときには、バリはフィルム側に残る
から、トリミング等の後処理が不要な製品ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシリコーンゲルパーツの製造方法を段
階的に示す縦断面図であって、このうち充填工程を示す
ものである。
【図2】同上被覆工程を示す縦断面図である。
【図3】同上ゲル硬化工程を示す縦断面図である。
【図4】同上離型工程を示す縦断面図である。
【符号の説明】
10 キャビティ 11 成形凹部 12 表層部 13 PETフィルム 14 上金型 15 ヒータ A 芯棒 B 泡 P パーツ G0 シリコーンゲル原液 G シリコーンゲル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B29L 31:50 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A43B 1/00 - 23/30 A43D 1/00 - 119/00 B29C 33/00 - 33/76 B29C 39/00 - 39/44 B29C 41/38 - 41/44 B29C 43/00 - 43/58 B29C 45/26 - 45/44 B29C 49/48 - 49/56 B29C 49/70 B29C 51/30 - 51/40 B29C 51/44

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャビティ内にシリコーンゲル原液を充
    填してこれを均一にならす充填工程と、シリコーンゲル
    原液の表層部を空気を抱き込まないようにしながらキャ
    ビティ端部から次第にフィルムで覆う被覆工程と、キャ
    ビティ上に上金型を乗せて加圧加熱するゲル硬化工程
    と、冷却後上金型を外し、フィルムを引き上げてフィル
    ムとともにキャビティから硬化したシリコーンゲルを取
    り出す離型工程とを具えて成ることを特徴とするシリコ
    ーンゲルパーツの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記被覆工程において、前記フィルムは
    予め筒状に巻いておき、これをキャビティ端部から転が
    すようにしてシリコーンゲルの表層部を覆うことを特徴
    とした請求項1記載のシリコーンゲルパーツの製造方
    法。
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