JP3138363U - スピーカー装置 - Google Patents

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知久 島津
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日本オルガン株式会社
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Abstract

【課題】本考案の課題は、音源とアンプとスピーカー装置とから構成される汎用の音響電子機器において、それが設置される、様々な広さや音響特性の会揚に幅広く対応可能で、尚且つ広範囲の会衆席に自然で高品質な音を提供可能なスピーカー装置を小型、低コストに実現して提供することにある。
【解決手段】本考案のスピーカー装置は、スピーカーボックスのフロントバッフルに備えた主たるスピーカーユニットと高音補助用スピーカーに加えて、前記フロントバッフル面とは異なる方向を向いた高音補助用スピーカーを1個または複数個取り付けたことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本考案は、高品質な音響装置の技術に関し、特にホールや教会聖堂等に設置される電子オルガンや電子ピアノといった電子楽器、その他の音響機器に用いるスピーカー装置に関するものである。
室内用音響機器等、聴取者に対して近距離で使用される高音質スピーカー装置は、一般には図6−Aに示されるように高音域においてパワーレスポンスが徐々に低下する周波数特性を持つものとされており、この特性が良いとされている。これとは反対に、広い場所で使用される拡声用スピーカー装置では、一般に図6−Bに示されるような明瞭度を保つために高音域においてもパワーレスポンスを平坦に保つものとされている(非特許文献1参照)。このため、一般的な高音質スピーカー装置は指向特性に優れ、良い音質を備えているにも関わらず、明瞭度を維持できない特性であるため、ホール等の広い音響空間では使用する事が出来なかった。また、従来の拡声用スピーカー装置では、ホーン型スピーカーユニットを使用しており、明瞭度には優れているものの指向特性が狭く、ホール等の広い会衆席の全領域に自然で良質な音を供給することが出来ないという欠点をもっていた。
このホーン型スピーカーはドライバーユニットの振動板から出た音を、ホーンを通して空間に放射する形態のスピーカーであって、指向性が鋭く能率が高く、過渡特性が良いので歯切れの良い音が得られるのが特徴であるが、反面、コーン型やドーム型に比べて再生帯域が狭く、指向性が強いため、聴取者の場所によって音量が異なるし、低音を出すためには非常に大きなホーンを必要とするといった欠点がある。このようなホーン型スピーカーユニットの問題点を改善してホール用に設置するスピーカー装置は、大型で高価なものにならざるを得ず、小型、低コストに製作する事が困難であった。
一方、電子オルガン等の電子楽器をホールや教会聖堂内に設置して使用する場合には、設置する音響空間の大きさや、構造によって、聴取者に届く音質に差が出てくる。音響機器を設置する場所毎にその条件に適応したスピーカーシステムを設計するようにすれば、この問題は解決可能であるが、それではシステム毎の一品料理となりコストの高いものとなってしまう。
山本武夫著「スピーカ・システム」ラジオ技術社 昭和52年7月15日初版発行 123〜124頁
本考案の課題は、前述した問題点を解消すること、すなわち、音源とアンプとスピーカー装置とから構成される汎用の音響電子機器において、それが設置される、様々な広さや音響特性の会揚に幅広く対応可能で、尚且つ広範囲の会衆席に自然で高品質な音を提供可能なスピーカー装置を小型、低コストに実現して提供することにある。
本考案のスピーカー装置は、スピーカーボックスのフロントバッフルに備えた主たるスピーカーユニットと高音補助用スピーカーに加えて、前記フロントバッフル面とは異なる方向を向いた高音補助用スピーカーを1個または複数個取り付けたことを特徴とする。この前記フロントバッフル面とは異なる方向を向いた高音補助用スピーカーは天板や側面板、底面板、背面板のいずれかに取り付けることが出来る。
また、本考案のスピーカー装置は、前記フロントバッフル面とは異なる方向を向いた高音補助用スピーカーに音量切り替え手段を取り付けるものとした。
更に、本考案のスピーカー装置は、上記の構成に加え、フロントバッフル面とは異なる方向を向いた高音補助用スピーカーには音を切断する手段を取り付けるものとした。
本考案のスピーカー装置は、スピーカーボックスのフロントバッフルに備えた主たるスピーカーユニットと高音補助用スピーカーに加えて、天板や側面板、底面板、背面板のいずれか等に前記フロントバッフル面とは異なる方向を向いた高音補助用スピーカーを1個または複数個取り付ける構成を採用したことにより、大型化することなく、また、大きなコスト高を招くことなく指向特性に幅を持たせることができる。
また、本考案のスピーカー装置は、前記フロントバッフル面とは異なる方向を向いた高音補助用スピーカーに音量切り替え手段を取り付けるものとしたことにより、使用する会場の広さや音響特性に応じて音質調整が可能となる。
更に、本考案のスピーカー装置は、上記の構成に加え、フロントバッフル面とは異なる方向を向いた高音補助用スピーカーには音を切断する手段を取り付けるものとしたことにより、狭い室内に設置し近距離で鑑賞する場合にも通常の高音質スピーカー装置と同様に高音域においてパワーレスポンスが徐々に低下する周波数特性を持たせることができる。
以下図面を用いて本考案のスピーカー装置を説明する。本考案のスピーカー装置は、図1の外観図に示されるごとく一般的なスピーカー装置と同様に、スピーカーボックスのフロントバッフル1に例えば一つの主たる低音用スピーカー2、及び例えば一つの主たる高音用スピーカー3を備えている。また、これらの主たるスピーカー群には、更に中音用スピーカーを加えたいわゆる3ウェイ構成とする事も可能で、更に重低音用スピーカーを加えた4ウェイ構成とする事も可能である。そして本考案の特徴である高音補助用スピーカー4が、フロントバッフル1に取り付けられたスピーカーとは異なる向きとなって、指向性に幅がでるように、例えばスピーカーボックスの天板5に取り付けられている。これは必ずしも1つであるとは限られない。高音補助用スピーカーは必要な能力に応じて複数使用するようにしてもよい。フロントバッフル面とは異なる方向を向いた高音補助用スピーカー4を付設する技術的意義は音の指向性に幅を持たせるためであるから、設置場所は天板5に限らず側面板や背面板や底板に直接取り付けても良いし、図2に示すように傾斜面を持った取り付け台6を介してスピーカーボックスの所望の面位置に取り付けてもよい。この形態であれば、設置位置、取り付ける向き(360度)を適宜調整することによりオルガン等音響機器を設置する会場の条件に応じて幅広い指向性の対応を取ることが可能となる。
スピーカー装置内部の音声回路については、図3に示す回路構成図のごとく図示されていないパワーアンプの出力が接続される入力端子10に始まり、コイルやコンデンサーで構成され音声信号から高音成分のみを抽出するためのハイパスフィルター11を経由し、抵抗器等で構成される音量調節器12及び回路切断器13を通って高音補助用スピーカー4に接続されている。音量調節器及び回路切断機の操作レバーは、外観図に描かれていないスピーカーボックスの背面に取り付けられており、簡便に操作が可能である。この操作レバーはフロントバッフル等背面以外の揚所に取り付けても良い。図3の回路構成図において、入力端子10の先は分岐してハイパスフィルター14を通って主たる高音用スピーカー3に接続されている。更に入力端子10の先は分岐し、コイルやコンデンサーで構成され音声信号の低音成分のみを抽出するためのローパスフィルター15を通って主たる低音用スピーカー2に接続されている。主たるスピーカーを3ウェイや4ウェイ構成とする場合は、更にローパスフィルターやハイパスフィルターを追加すれば良い。以上のような装置構成により、フロントバッフル1に配置される主たるスピーカー群2,3によって、一般的なスピーカー装置と同様に全音域の音声を再生し、更に天板5等に配置される高音補助用スピーカー4によって、主たるスピーカー群の高音域で低下するパワーレスポンスを補う事が出来る。また必要に応じて音量調節器12及び回路切断器13を用いて高音補助用スピーカー4の音量を調整したり、音を停上したりする事も可能である。
本実用新案の実施例について以下図面を用いて説明する。本実施例のスピーカー装置は、図4の実施例外観図に示されるごとく、スピーカーボックスのフロントバッフル1に二つの主たる低音用スピーカー2,2’、及び一つの主たる高音用スピーカー3を備えている。ここで本実施例では低音再生能力を増強するために、主たる低音用スピーカーを二つ備えている。そして本実用新案の特徴である高音補助用スピーカー4が、スピーカーボックスの天板5に一つ取り付けられている。スピーカー装置内部の音声回路については、図5に示す実施例回路構成図のごとくパワーアンプの出力が接続される入力端子10に始まり、コイルやコンデンサーで構成され音声信号から高音成分のみを抽出するためのハイパスフィルター11を経由し、抵抗器等で構成される音量調節器12及び回路切断器13を通って高音補助用スピーカー4に接続されている。音量調節器及び回路切断機の操作レバーは、外観図に描かれていないスピーカーボックスの背面に取り付けられており、簡便に操作が可能である。再び回路構成図の説明に戻ると、入力端子10の先は分岐してハイパスフィルター14を通って主たる高音用スピーカー3に接続されている。更に入力端子10の先は分岐し、ローパスフィルター15を通って主たる低音用スピーカー2、及びローパスフィルター15’ を通って主たる低音用スピーカー2’に接続されている。以上の構成によるスピーカー装置により、以下の効果が得られた。すなわち、広い空間である教会堂において、スピーカー装置に本スピーカー装置を採用した電子オルガンを設置して演奏した結果、音量調節器12による簡単な調整だけで教会堂の会衆席の様々な場所にて聴取した場合においても明瞭度が良く、自然で高品質な音声を得る事が出来た。また同じ電子オルガンを狭い室内に設置して使用した場合にも、高音補助用スピーカーの音量を小さくするか、若しくは音を停止する事によって、他の一般的な高音質スピーカーと同様の音質を得る事が出来たことにより、本考案の効果確認が出来た。
本明細書では主として電子オルガンに本考案のスピーカー装置を採用したものについて説明したが、本考案のスピーカー装置は電子オルガンに限らず、広く音響機器に採用することが出来、その音響機器をホールのような広い場所でも、家庭の部屋においても幅広く使用することを可能に出来る。
本考案に係るスピーカー装置の基本構成を示す外観図である。 フロントバッフル面とは異なる方向を向いた高音補助用スピーカーの取り付け形態例を示す図である。 本考案に係るスピーカー装置の基本回路構成を示す図である。 本考案に係るスピーカー装置の1実施例の外観図である。 本考案に係るスピーカー装置の1実施例の回路構成図である。 スピーカーの周波数特性を説明する図である。
符号の説明
1 フロントバッフル
2,2’ 低音用スピーカー
3 高音用スピーカー
4 フロントバッフル面とは異なる方向を向いた高音補助用スピーカー
5 天板
6 取り付け台
10 入力端子
11,14 ハイパスフィルター
12 音量調節器
13 回路切断器
15,15’ ローパスフィルター

Claims (4)

  1. スピーカーボックスのフロントバッフルに備えた主たるスピーカーユニットと高音補助用スピーカーに加えて、前記フロントバッフル面とは異なる方向を向いた高音補助用スピーカーを1個または複数個取り付けたことを特徴とするスピーカー装置。
  2. フロントバッフル面とは異なる方向を向いた高音補助用スピーカーが天板や側面板、底面板、背面板のいずれかに1個または複数個取り付けられたものである請求項1に記載のスピーカー装置。
  3. フロントバッフル面とは異なる方向を向いた高音補助用スピーカーには音量切り替え手段が取り付けられ、使用する会場の広さや音響特性に応じて音質調整が出来る様にしたことを特徴とする請求項1又は2に記載のスピーカー装置。
  4. フロントバッフル面とは異なる方向を向いた高音補助用スピーカーには音を切断する手段が取り付けられ、個室内にて近距離で使用する場合においてはこれを切断することにより通常の高音質スピーカー装置と同様に使用出来る事を特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のスピーカー装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101370234B1 (ko) * 2013-02-28 2014-03-06 이상항 확성기용 지향장치

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