JP3138355B2 - 2極遮断器 - Google Patents

2極遮断器

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JP3138355B2
JP3138355B2 JP05045711A JP4571193A JP3138355B2 JP 3138355 B2 JP3138355 B2 JP 3138355B2 JP 05045711 A JP05045711 A JP 05045711A JP 4571193 A JP4571193 A JP 4571193A JP 3138355 B2 JP3138355 B2 JP 3138355B2
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movable contact
contact
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movable
crossbar
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冨永成和
古本哲男
進 二村
川淵卓実
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Tempearl Industrial Co Ltd
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Tempearl Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業状の利用分野】本件の発明は、一般的に安全ブレ
ーカと呼ばれる2極の配線用断器組立の作業性改善に係
り、特に機構の開閉付勢力を接点板と連結するカードあ
るいはクロスバー(以下クロスバーとする)と呼ばれる
部材の構造に係る。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の配線用遮断器の構造例を
図4に示す。図4において10,21は端子板、11,
12は接点、13は可動接点板、14は係合片、15は
バイメタル、16は押え板、17はリンク、18はハン
ドル、19はクロスバー、20はリード線であり、自力
あるいは他力により常時可動接点12を開付勢している
弾性を有する可動接点板13を、係合片14、押え板1
6、リンク17、ハンドル18、それに図示しないフレ
ーム等より成る機構が、開付勢力に抗して接点閉方向に
押圧し、接点を閉接したり、該押圧力を解いて、可動接
点板の自力あるいは他力による接点開離力により接点を
開離させたりしている。
【0003】19はクロスバーで、前述の機構と可動接
点板とを連動させているが、特に単一の機構の開及び閉
の状態を2本の独立した可動接点板に同時に且つ電気的
に絶縁して伝えることを目的としており、図4の上下方
向にのみに摺動し、それ以外の方向へは移動を阻むよう
な基台を含むフレームに形成される摺動ガイド溝に装着
される。
【0004】より具体的に説明すれば、機構が接点を閉
接する方向に働いている時には、押え板16のクロスバ
ー当接部1602がクロスバー19の中央上部を押え、
クロスバー19が2本の可動接点板13,13の両方を
均等に押える方向に移動して、接点を閉接する。
【0005】一方、機構が接点を開離する方向に働いて
いる時には、押え板16のクロスバー当接部1602の
クロスバー19の中央上部の押圧拘束が解かれ、自力あ
るいは他力による可動接点板13,13の開離力により
クロスバー19とクロスバー当接部1602の両方を持
ち上げて接点が開離する。
【0006】上述の接点が開離する場合には、二つの場
合が考えられる。一つは手動ハンドルによるオンからオ
フへの操作であり、さらに一つは通常オン時からの異常
電流によるトリップオフである。トリップオフの場合、
遮断する電流は過電流もしくは短絡電流といった相当大
きな電流であり、遮断時発生するアークによる過熱で2
つの極のいずれかの極の接点が、開離しはじめ頃に溶着
する場合がある。そのためクロスバー19には図5に示
すが如く2本の可動接点板13,13の間から可動接点
板のクロスバー主体部1902載置面1301の裏側1
302へ廻り込んで、且つ外方へ拡がって伸びる係合爪
1901,1901を設け、一方の接点が溶着気味で開
離しにくい場合、他方の接点の開離力が係合爪を有する
クロスバーを介して溶着気味の接点側にも働いて、溶着
が発生しないよう配慮されている。
【0007】しかしながら図4,5に示すようなクロス
バーと可動接点板の構成では、組立を自動化する際、次
のような問題がある。すなわち可動接点板13,13の
内内寸法に比べ、爪1901,1901の外外寸法が大
きく、また片方の爪の根元と他方の爪の先端の外外寸法
の方が大きいので、組み立てる際は器体に対して可動接
点板13,13を組み付けておき、その後クロスバー1
9を可動接点板に対して組み付けるという順序がとれ
ず、予めクロスバー19の爪1901,1901に対し
て可動接点板13,13を係合させておき、その後器体
に組み付けなければならず、はなはだ都合が悪く、この
部分がこの種の遮断器の組立作業性の改善を困難なもの
にしていた。
【0008】
【目的】本件の発明は、前述の爪1901,1901の
接点溶着防止の効果は損なうことなく、且つ組立も器体
に対して可動接点板13,13を組み付けた後、クロス
バー19の爪を可動接点板に対して係合させて組み付け
可能とし、この部分の自動組立が可能な2極の配線用遮
断器を提供することを目的とする。
【0009】
【手段】以上の目的を達成するため、本件の発明では、
前記2つの係合爪のふところ深さに差をつけ、クロスバ
ーを可動接点板間に挿入する際は、まずふところの深い
側の係合爪を片側の可動接点板にいっぱいに係合させ、
次にふところの浅い側の係合爪を残りの可動接点板に係
合させ、その状態で基台とカバーより成る器体のカバー
をかぶせた時、クロスバーに設けたカバー内壁当接部が
カバー内壁に規制され、ふところの深い爪側に移動して
ふところの浅い側の係合が外れることを防いで、係合爪
は2つの可動接点板に係合したまま抜けることが無いよ
うにしたものである。
【0010】
【実施例の説明】図1は本件発明の一実施例の組立分解
図である。6はカバー7とともに器体を構成する基台
で、固定接点組み付け部602,602、可動接点板組
み付け部603,603を有し、クロスバーガイド溝6
01,601を有する。4,4は固定接点、2,2は可
動接点板で基部203を例えばねじ8,8で基台6の組
み付け部603,603に互いに平行状に配置して固着
される。3,3は可動接点板2,2の先端に固定接点
4,4に対抗配置して固着される可動接点板である。な
お2,2は弾性ばね板を基材とし、自力あるいは他力に
より接点3,3と4,4が互いに開離した状態で安定す
るよう基台に対して固着される。
【0011】1は本件発明に係るクロスバーで、主体部
101とカバー内面当接部102と、異なる深さのふと
ころ105,106を有する係合爪103,104を有
し、内面当接部102側のふところ105の方が他方の
ふところ106より、深くできている。係合爪103,
104の先端は主体部101に対しほぼ対称位置に配さ
れており、ふところの深い105側のふところ奥底部
と、ふところの浅い106側の係合爪104の先端間寸
法W2は基台に組み付けられた状態での2本の可動接点
板2,2の内々間寸法W1よりほんの少し小さくできて
いる。
【0012】5は押え板で、機構に連結する穴502と
クロスバー押え部501、係合部503を有し、常時は
503が図示しない係合片に係合して位置を拘束され機
構により穴502が操作されて押え部501がクロスバ
ー1を押圧し、接点3,3と4,4が閉接するよう可動
接点板2,2を付勢する。
【0013】上述の部品において、基台6に対して固定
接点4,4、可動接点板2,2を組み付けた後、クロス
バー1をガイド溝601,601に挿入するとともに図
2の如く、まずふところの深い側の爪103を片側の可
動接点板2にふところいっぱいまで斜めに係合させる。
その時可動接点板2,2の内々寸内々寸法をW1に対
し、クロスバー1のふところの深い側の押底部105と
係合片104の先端間寸法W2はほんの少し小さくなっ
ているので、係合爪104が図2の可動接点板2の上方
より下側へ来るよう容易に落し込むことが可能である。
無論、この間クロスバー1は基台ガイド溝601,60
1により図2の手前と奥方向には支えられている。
【0014】その後、図示しない他の機構部品を組み付
けて、図3の如く基台6に対してカバー7をかぶせる
と、クロスバー1のカバー内面当接部102がカバー7
の内面に当接し、図3におけるクロスバー1の左方への
移動を阻止し、ふところの浅い側の係合爪104と図の
右側の可動接点板の係合が外れなくなる。
【0015】
【効果】以上の2極遮断器は、組み立てられた状態で
は、クロスバーカバー内壁当接部102はカバー内壁で
移動を阻止されて、係合爪103,104と可動接点板
2,2の係合は外れることはないから、図5に示す従来
の構造と同じく短絡や過電流遮断時において片側の接点
が溶着気味であっても残りの可動接点板が開離すること
により、溶着気味の接点を引き離すことが出来、溶着の
発生を押えることが出来る。
【0016】また組み付け時、図5の構造の2極遮断器
では、クロスバー19の係合爪1901,1901に対
して可動接点板13,13を予め係合させておき、基台
に組み付ける必要があり、組立作業性が悪かったが、本
件の発明では、基台に対して可動接点板2,2を先に組
み付けておき、その後クロスバー1を容易に組み付け出
来るので、組立てるのに非常に都合がよい。なお本件の
発明は配線用保護以外についての遮断器についても、構
造が類似であれば使用可能なことは自明である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本件発明の2極配線用遮断器のクロスバー周
辺構造の分解組立図
【図2】 同上、可動接点板とクロスバーの組立説明図
【図3】 同上、組み立てた状態での可動接点板とクロ
スバーの係合を示す図
【図4】 2極配線用遮断器の構造説明図
【図5】 従来の2極配線用遮断器の可動接点板とクロ
スバーの係合を示す図
【符号の説明】
1 クロスバー 101 …… 主体部 102 …… カバー内壁当接部 103 …… ふところが深い側の係合爪 104 …… ふところが浅い側の係合爪 105 …… 深い側のふところ 106 …… 浅い側のふところ 2 可動接点板 201 …… 接点反対側面 202 …… 接点側面 3 可動接点 4 固定接点
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01H 73/24 H01H 71/12

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開閉する接点と、該接点を開閉する機構
    と、過電流あるいは漏電等を検知し機構を引き外して接
    点を閉から開に移行する手段を有する2極遮断器におい
    て、 2つの固定接点、2つの可動接点、該2つの可動接点の
    各々を先端に固着し互いに平行的に基台に配置される2
    つの可動接点板、 該2つの可動接点板に同時に直交して遊嵌すると共に、
    接点開閉方向にフレームガイド溝内を摺動し、機構に従
    動して前記2つの接点を開閉するクロスバー、 基台と組み合わせられてそれらを外部と内部に区分する
    カバーとより成り、 前記クロスバーは、2つの可動接点板の固定接点側とは
    反対側の面に載置される主体部と、前記2つの可動接点
    板の間から2つの可動接点板の固定接点側の面に広がっ
    て伸びる2つの係合爪と、主体部の一側端のカバー内面
    当節部とより成り、 該2つの係合爪のふところ深さに差をつけると共に、ふ
    ところ深さの浅い側の爪の先端と深い側の爪のふところ
    奥底部の間の外ピッチは、ほぼ基台に配置された2つの
    可動接点板間の内ピッチと同一もしくは若干小さくなっ
    ており、且つカバー内面当接部はふところが深い側の主
    体端部に設けられ、部品が組み立てられカバーがかかっ
    た状態で、クロスバーをふところが浅い側の係合爪と可
    動接点板の係合がほぼふところいっぱいにかかる方向
    に、カバー内面当接部とカバー内面とで位置規制するこ
    とを特徴とする2極遮断器。
JP05045711A 1993-02-10 1993-02-10 2極遮断器 Expired - Lifetime JP3138355B2 (ja)

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