JP3137863B2 - 動画像の符号化制御方法 - Google Patents
動画像の符号化制御方法Info
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- JP3137863B2 JP3137863B2 JP2004095A JP2004095A JP3137863B2 JP 3137863 B2 JP3137863 B2 JP 3137863B2 JP 2004095 A JP2004095 A JP 2004095A JP 2004095 A JP2004095 A JP 2004095A JP 3137863 B2 JP3137863 B2 JP 3137863B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は動画像の符号化制御方法
に係わり,特に量子化ステップ決定に伴う遅延をなくし
た動画像の符号化制御方法に関するものである。
に係わり,特に量子化ステップ決定に伴う遅延をなくし
た動画像の符号化制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のテレビ会議・テレビ電話用の符号
化器,例えば国際標準方式であるH.261を用いた符
号化器においては,これから符号化しようとする画像フ
レームを16画素×16ラインの小ブロックに分割し,
動き補償を行う。次に,その予測誤差を更に8画素×8
ラインの小ブロックに分割し,それぞれにDCT(離散
コサイン変換)を施す。最後に,量子化及び可変長符号
化を行い,最終的な符号化データを出力している(小野
“画像符号化技術の動向(2)”,NTT技術ジャーナ
ル NOV.1994 Vol.6 No.11, p.51 の右隅段落の26行目〜
34行目等)。
化器,例えば国際標準方式であるH.261を用いた符
号化器においては,これから符号化しようとする画像フ
レームを16画素×16ラインの小ブロックに分割し,
動き補償を行う。次に,その予測誤差を更に8画素×8
ラインの小ブロックに分割し,それぞれにDCT(離散
コサイン変換)を施す。最後に,量子化及び可変長符号
化を行い,最終的な符号化データを出力している(小野
“画像符号化技術の動向(2)”,NTT技術ジャーナ
ル NOV.1994 Vol.6 No.11, p.51 の右隅段落の26行目〜
34行目等)。
【0003】このH.261の量子化処理では,量子化
処理の遅延を小さくするために,あらかじめフレーム内
のすべてのブロックに対して一律の量子化ステップ(量
子化の刻み幅)を設定している。
処理の遅延を小さくするために,あらかじめフレーム内
のすべてのブロックに対して一律の量子化ステップ(量
子化の刻み幅)を設定している。
【0004】また,MPEGのテストモデルでは,動画
像として一定の品質を維持するために,フレームごとに
目標情報量Tを設定し,目標情報量Tとこれから量子化
するブロックjの直前に符号化したブロックj−1の発
生情報量bj-1 を用いて,
像として一定の品質を維持するために,フレームごとに
目標情報量Tを設定し,目標情報量Tとこれから量子化
するブロックjの直前に符号化したブロックj−1の発
生情報量bj-1 を用いて,
【0005】
【数1】
【0006】を計算して,ブロックjの量子化ステップ
Qj を求めている。ここで,picture_rateはフレーム
レート,bit _rateはビットレート,NB はフレーム内
のブックの総数,j≧1,b0 =0 である。
Qj を求めている。ここで,picture_rateはフレーム
レート,bit _rateはビットレート,NB はフレーム内
のブックの総数,j≧1,b0 =0 である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし,フレーム内の
すべてのブロックに対して一律の量子化ステップを用い
ると,フレームの目標情報量と実際の発生情報量とが異
なってしまうため,動画像としての品質を一定の水準に
維持できない。
すべてのブロックに対して一律の量子化ステップを用い
ると,フレームの目標情報量と実際の発生情報量とが異
なってしまうため,動画像としての品質を一定の水準に
維持できない。
【0008】また,ブロックj−1の発生情報量bj-1
からブロックjの量子化ステップQ j を求める方法で
は,ブロックj−1の符号化を終了し,発生情報量を検
出し,ブロックjの量子化ステップを求めた後,量子化
を開始するため,前記各処理による遅延がブロックごと
に発生する。
からブロックjの量子化ステップQ j を求める方法で
は,ブロックj−1の符号化を終了し,発生情報量を検
出し,ブロックjの量子化ステップを求めた後,量子化
を開始するため,前記各処理による遅延がブロックごと
に発生する。
【0009】本発明の目的は,動画像としての品質を一
定の水準に維持する量子化ステップを,処理遅延なしに
求めることができる動画像の符号化制御方法を提供する
ことにある。
定の水準に維持する量子化ステップを,処理遅延なしに
求めることができる動画像の符号化制御方法を提供する
ことにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明では,フレームご
とに目標情報量Tを設定し,目標情報量Tとすでに符号
化が終了しているブロックj−nの発生情報量bj-n を
用いて,j≧nの場合,
とに目標情報量Tを設定し,目標情報量Tとすでに符号
化が終了しているブロックj−nの発生情報量bj-n を
用いて,j≧nの場合,
【0011】
【数2】
【0012】j<nの場合,
【0013】
【数3】
【0014】により,ブロックjの量子化ステップQj
を求める。ただし,j≧1,b0 =0,nは2以上の整
数である。ここで,Cq は量子化ステップの初期値であ
り,動画像の最初のフレームのCq は適当な定数とす
る。それ以降のフレームのCq は直前に処理したフレー
ムの最後のブロックの量子化ステップに更新される。ま
た,Cr は目標情報量Tへの収束速度を決定するパラメ
ータであり,速く収束させたいときには例えば256と
いう大きな値を設定し,ゆっくり収束させたいときには
例えば16という小さな値を設定する。
を求める。ただし,j≧1,b0 =0,nは2以上の整
数である。ここで,Cq は量子化ステップの初期値であ
り,動画像の最初のフレームのCq は適当な定数とす
る。それ以降のフレームのCq は直前に処理したフレー
ムの最後のブロックの量子化ステップに更新される。ま
た,Cr は目標情報量Tへの収束速度を決定するパラメ
ータであり,速く収束させたいときには例えば256と
いう大きな値を設定し,ゆっくり収束させたいときには
例えば16という小さな値を設定する。
【0015】ブロックj−nまでの発生情報量Σbi-n
(Σはi=1からjまでの和)が,ブロックj−nまで
の目標情報量T・(j−n)/NBより小さいときに
は,(式2)の右辺第2項が負の値をとりブロックjの
量子化ステップQj は小さくなるので,ブロックjの発
生情報量bj は大きくなる。また,ブロックj−nまで
の発生情報量Σbi-n が,ブロックj−nまでの目標情
報量T・(j−n)/NBより大きいときには,(式
2)の右辺第2項が正の値をとりブロックjの量子化ス
テップQj は大きくなるので,ブロックjの発生情報量
bj は小さくなる。したがって,最終的にフレームごと
の発生情報量は目標情報量に一致する。
(Σはi=1からjまでの和)が,ブロックj−nまで
の目標情報量T・(j−n)/NBより小さいときに
は,(式2)の右辺第2項が負の値をとりブロックjの
量子化ステップQj は小さくなるので,ブロックjの発
生情報量bj は大きくなる。また,ブロックj−nまで
の発生情報量Σbi-n が,ブロックj−nまでの目標情
報量T・(j−n)/NBより大きいときには,(式
2)の右辺第2項が正の値をとりブロックjの量子化ス
テップQj は大きくなるので,ブロックjの発生情報量
bj は小さくなる。したがって,最終的にフレームごと
の発生情報量は目標情報量に一致する。
【0016】
【作用】本発明を用いれば,フレームごとの発生情報量
を目標情報量と一致させることができる。さらに,この
目標情報量を映像内容に合わせて適当に設定することに
より,符号化画像の動画像としての品質を一定の水準に
維持することができる。また,量子化開始時にすでに量
子化ステップが決定しているため,量子化ステップ決定
による遅延がなく,並列回路化による符号化処理が容易
になる。
を目標情報量と一致させることができる。さらに,この
目標情報量を映像内容に合わせて適当に設定することに
より,符号化画像の動画像としての品質を一定の水準に
維持することができる。また,量子化開始時にすでに量
子化ステップが決定しているため,量子化ステップ決定
による遅延がなく,並列回路化による符号化処理が容易
になる。
【0017】
【実施例】以下に本発明の実施例を説明する。図1は本
発明の実施例における符号化器,図2は符号化制御部の
量子化ステップ決定のフローチャートを示す。
発明の実施例における符号化器,図2は符号化制御部の
量子化ステップ決定のフローチャートを示す。
【0018】ブロックj−nのDCT係数11が量子化
部12に入力され,適当な量子化ステップ13を用い
て,量子化されたDCT係数14が求められる。量子化
されたDCT係数14は可変長符号化部15において符
号化データ16に変換される。符号化データ16はバッ
ファ17に入力され,発生情報量18が求められる。発
生情報量18は符号化制御部19に入力される。符号化
制御部19では発生情報量18とあらかじめフレームご
とに設定された目標情報量Tから,例えば図2に示すよ
うに,j≧nの場合…(量子化ステップ決定式20),
部12に入力され,適当な量子化ステップ13を用い
て,量子化されたDCT係数14が求められる。量子化
されたDCT係数14は可変長符号化部15において符
号化データ16に変換される。符号化データ16はバッ
ファ17に入力され,発生情報量18が求められる。発
生情報量18は符号化制御部19に入力される。符号化
制御部19では発生情報量18とあらかじめフレームご
とに設定された目標情報量Tから,例えば図2に示すよ
うに,j≧nの場合…(量子化ステップ決定式20),
【0019】
【数4】
【0020】j<nの場合…(量子化ステップ決定式2
1),
1),
【0021】
【数5】
【0022】に基づいて,Qj が求められる。ただし,
j≧1,b0 =0,nは2以上の整数である。ここで,
Cq は量子化ステップの初期値であり,動画像の最初の
フレームでは例えば10という適当な値を設定する。そ
れ以降のフレームでは直前に処理したフレームの最後の
ブロックのQj に更新される。また,Cr は目標情報量
Tへの収束速度を決定するパラメータであり,早く収束
させたいときには例えば256という大きな値を設定
し,ゆっくり収束させたいときには例えば16という小
さな値を設定する。得られたQj はブロックjの量子化
ステップ13として,量子化部12に入力される。
j≧1,b0 =0,nは2以上の整数である。ここで,
Cq は量子化ステップの初期値であり,動画像の最初の
フレームでは例えば10という適当な値を設定する。そ
れ以降のフレームでは直前に処理したフレームの最後の
ブロックのQj に更新される。また,Cr は目標情報量
Tへの収束速度を決定するパラメータであり,早く収束
させたいときには例えば256という大きな値を設定
し,ゆっくり収束させたいときには例えば16という小
さな値を設定する。得られたQj はブロックjの量子化
ステップ13として,量子化部12に入力される。
【0023】
【発明の効果】本発明を用いれば,フレームごとの発生
情報量が目標情報量と一致するため,動画像としての品
質を一定の水準に維持できる。また,量子化ステップ決
定による遅延がないため,逐次的にパイプライン処理を
行う符号化器に容易に実装できる。
情報量が目標情報量と一致するため,動画像としての品
質を一定の水準に維持できる。また,量子化ステップ決
定による遅延がないため,逐次的にパイプライン処理を
行う符号化器に容易に実装できる。
【図1】本発明の実施例における符号化器を示す図であ
る。
る。
【図2】符号化制御部の量子化ステップ決定のフローチ
ャートである。
ャートである。
11 DCT係数 12 量子化部 13 量子化ステップ 14 量子化されたDCT係数 15 可変長符号化部 16 符号化データ 17 バッファ 18 発生情報量 19 符号化制御部 20 量子化ステップ決定式 21 量子化ステップ決定式
Claims (1)
- 【請求項1】 フレームの目標情報量とすでに符号化し
たブロックの発生情報量を用いて量子化するブロックの
量子化ステップを決定する動画像の符号化制御方法にお
いて, これから量子化するブロックのn(nは2以上の整数)
個前までの各ブロックの発生情報量の累積を用いて, これから量子化するブロックの量子化ステップを求める
ことを特徴とする動画像の符号化制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004095A JP3137863B2 (ja) | 1995-02-08 | 1995-02-08 | 動画像の符号化制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004095A JP3137863B2 (ja) | 1995-02-08 | 1995-02-08 | 動画像の符号化制御方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08214293A JPH08214293A (ja) | 1996-08-20 |
JP3137863B2 true JP3137863B2 (ja) | 2001-02-26 |
Family
ID=12015955
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004095A Expired - Fee Related JP3137863B2 (ja) | 1995-02-08 | 1995-02-08 | 動画像の符号化制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3137863B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8054880B2 (en) * | 2004-12-10 | 2011-11-08 | Tut Systems, Inc. | Parallel rate control for digital video encoder with multi-processor architecture and picture-based look-ahead window |
-
1995
- 1995-02-08 JP JP2004095A patent/JP3137863B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08214293A (ja) | 1996-08-20 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071208 Year of fee payment: 7 |
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