JPH04341085A - 動画像符号化装置 - Google Patents

動画像符号化装置

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Publication number
JPH04341085A
JPH04341085A JP3113435A JP11343591A JPH04341085A JP H04341085 A JPH04341085 A JP H04341085A JP 3113435 A JP3113435 A JP 3113435A JP 11343591 A JP11343591 A JP 11343591A JP H04341085 A JPH04341085 A JP H04341085A
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JP
Japan
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step width
code amount
quantization step
frame
function
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP3113435A
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English (en)
Inventor
Koshi Sakurada
桜田 孔司
Yoichi Yamada
陽一 山田
Yoko Harada
洋子 原田
Yukio Go
呉 志雄
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テレビ電話やテレビ会
議等に用いられるもので、動画像を直交変換して量子化
し、可変長符号化する動画像符号化装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、このような分野の技術としては、
例えば、アイ  イー  イー  イー  トランスア
クションズ  オン  コミニケーションズ(IEEE
 TRANSACTIONS ON COMMUNIC
ATIONS )、COM−32[3](1984−3
)(米)W.H.CHEN&  W.K.PRATT“
シーン  アダプティブ  コーダ(Scene Ad
aptive Coder)”、P.225−232に
記載されるものがあった。
【0003】この種の文献に記載されているように、従
来、動画像を符号化する動画像符号化装置としては、動
画像を正方ブロックに分割し、該ブロックデータを直交
変換して量子化し、可変長符号化する装置がよく知られ
ている。符号化されたデータは、通常、符号バッファに
入力され、該符号バッファより伝送路へ出力される。符
号バッファは、蓄積容量に制限があり、さらに伝送路に
は伝送容量に制限があるので、量子化時の量子化ステッ
プ幅を制御することにより、符号量を所定範囲内に確保
する必要がある。
【0004】この符号量制御方式に関する技術が、前記
文献に記載されている。この技術によれば、mをブロッ
ク番号、S(m)をブロックmが符号化された時点での
符号バッファ状態(−0.5<S(m)<0.5)、B
(m)をブロックmの符号量、Lをバッファ容量、Rを
伝送路のブロック当りの平均伝送量、Φ{・}を符号バ
ッファ状態に対する量子化ステップ幅の補正量関数、C
を適当な定数(0<C<1)として、ブロックmの量子
化ステップ幅D(m)が次式(1)により計算される。         D(m)=CD(m−1)+(1−C
)Φ{S(m)}                 
                         
                ・・・(1)  但
し、       S(m)=(m−1)+[B(m)−R]
/L                       
                         
          ・・・(2)この符号量制御方式
によれば、符号バッファに占める符号データの割合が5
0%以上である場合(S(m)>0)には、量子化ステ
ップ幅を増加して符号量の増加を抑制し、これに対して
前記割合が50%以下である場合(S(m)<0)には
、量子化ステップ幅を減少して符号量の増加を促進する
。そのため、常に前記割合が50%(S(m)=0)付
近になるようブロック単位で量子化ステップ幅が制御さ
れる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成の装置では、次のような課題があった。
【0006】画素値変化の激しい領域や動きの大きい領
域等、もともと情報量の多い領域データを含む動画像を
符号化すると、該画素値変化の激しい領域や動きの大き
い領域に対し、量子化ステップ幅が増大して画質劣化(
ぼけ)が発生するという問題があった。
【0007】さらに、従来の装置では、符号バッファに
占める符号データの割合が50%付近となるようブロッ
ク単位で量子化ステップ幅が変更されるので、該量子化
ステップ幅が振動して不安定になる傾向がある。その結
果、ブロック境界が視覚的に目立って観察される現象(
ブロック歪み)が発生するという問題もあり、それらを
解決することが困難であった。
【0008】本発明は、前記従来技術が持っていた課題
として、画質が局所的に劣化するという点について解決
した動画像符号化装置を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、前記課題
を解決するために、動画像を直交変換して量子化ステッ
プ幅で量子化し、その量子化データを可変長符号化して
符号化データを出力する動画像符号化装置において、現
フレーム以前の1または複数のフレームにおける前記量
子化ステップ幅と前記符号化データのフレーム符号量と
に基づき、フレーム符号量対量子化ステップ幅関数を推
定する関数推定手段と、前記フレーム符号量対量子化ス
テップ幅関数に基づき、現フレームの目標符号量に対応
した前記量子化ステップ幅を算出するステップ幅計算手
段とを、設けている。
【0010】第2の発明は、第1の発明の関数推定手段
を、前記量子化ステップ幅をq、前記フレーム符号量を
Nとし、前記フレーム符号量対量子化ステップ幅関数を
N=a1 q−1+a2 (a1 ,a2 ;正定数)
の形で推定する構成にしている。
【0011】第3の発明は、第1の発明の関数推定手段
を、前記量子化ステップサイズをq、前記フレーム符号
量をNとし、前記フレーム符号量対量子化ステップ幅関
数をN=a1 q−a2 +a3 (a1 ,a2 ,
a3 ;正定数)の形で推定する構成にしている。
【0012】第4の発明は、第1の発明の関数推定手段
を、前記量子化ステップ幅をq、前記フレーム符号量を
Nとし、前記フレーム符号量対量子化ステップ幅関数を
N=a1 e×p(−a2 q)+a3 (a1 ,a
2 ,a3 ;正定数)の形で推定する構成にしている
【0013】第5の発明は、第1の発明の関数推定手段
を、前記量子化ステップ幅をq、前記フレーム符号量を
Nとし、前記フレーム符号量対量子化ステップ幅関数を
N=a1 −a2 Log(q)(a1 ,a2 ;正
定数)の形で推定する構成にしている。
【0014】
【作用】第1の発明によれば、以上のように動画像符号
化装置を構成したので、動画像が入力されると、その動
画像が直交変換して量子化データ幅で量子化され、その
量子化データが可変長符号化されて符号化データが出力
される。関数推定手段では、現フレーム以前のフレーム
における量子化ステップ幅とフレーム符号量とに基づき
、フレーム符号量対量子化ステップ幅関数を推定してス
テップ幅計算手段へ与える。
【0015】ステップ幅計算手段では、フレーム符号量
対量子化ステップ幅関数に基づき、現フレームの目標符
号量に対応した量子化幅を算出し、その算出した量子化
幅によって前記の量子化を行わせる。これにより、安定
した画質で再現可能な動画像の符号化が行える。
【0016】第2の発明によれば、量子化ステップ幅と
フレーム符号量とに基づき、フレーム符号量対量子化ス
テップ幅関数が推定され、入力された動画像の特徴に整
合したフレーム符号量対量子化ステップ幅関数が、1フ
レーム単位に修正される。従って、その修正されたフレ
ーム符号量対量子化ステップ幅関数に基づき、量子化ス
テップ幅が計算され、的確な量子化が行える。
【0017】第3〜第5の発明によれば、対象フレーム
の直前の複数フレームに基づき、フレーム符号量対量子
化ステップ幅関数が修正されるので、より精度の高いフ
レーム符号量対量子化ステップ幅関数の修正が行われ、
より的確な量子化処理が行える。従って、前記課題を解
決できるのである。
【0018】
【実施例】
第1の実施例 図1は、本発明の第1の実施例を示す動画像符号化装置
の機能ブロック図である。
【0019】この動画像符号化装置は、個別回路、ある
いはコンピュータのプログラム制御等で構成されており
、動画像データSiを直交変換データS1に変換する直
交変換手段1を有し、その出力側には、量子化手段2が
接続されている。量子化手段2は、量子化ステップ幅S
7で直交変換データS1を量子化し、該量子化データS
2を出力する機能を有している。量子化手段2の出力側
には、量子化データS2を可変長符号化して符号化デー
タS3a及びその符号長データS3bを出力する可変長
符号化手段3が接続され、さらにその可変長符号化手段
3の出力側に、符号化データS3aを一時記憶して所定
のタイミングで符号化データSoを伝送路へ出力する符
号バッファ4が接続されている。
【0020】可変長符号化手段3の出力側には、符号量
計数手段5、及び関数推定手段6を介してステップ幅計
算手段7が接続されている。符号量計数手段5は、符号
量レジスタを有し、符号長データS3bを入力してフレ
ーム符号量S5を関数推定手段6へ出力する機能を有し
ている。関数推定手段6は、フレーム符号量S5と、ス
テップ幅計算手段7から出力される量子化ステップ幅S
7とを入力し、フレーム符号量対量子化ステップ幅関数
S6を推定し、それをステップ幅計算手段7へ与える機
能を有している。ステップ幅計算手段7は、フレーム符
号量対量子化ステップ幅関数S6と目標符号量データS
tとを入力し、量子化ステップ幅S7を計算して量子化
手段2及び関数推定手段6へ与える機能を有している。
【0021】次に、図2及び図3を参照しつつ、各機能
ブロックの動作(1)〜(8)を説明する。
【0022】(1)  直交変換手段1動画像データS
iが直交変換手段1へ入力される。この動画像データS
iは、1フレームの正方ブロックに分割し、該ブロック
毎にラスタ走査されたディジタル信号列であって、例え
ばTVカメラ(テレビジョンカメラ)等により入力され
たアナログ動画像をアナログ/ディジタル変換(以下、
A/D変換という)してフレームメモリに格納する。そ
して、該フレームメモリより、ブロック毎の画像データ
を読出せばよい。正方ブロックの大きさは、例えば8×
8画素または16×16画素とする。
【0023】このような動画像データSiが直交変換手
段1に入力されると、該直交変換手段1では、動画像デ
ータSiを例えば離散コサイン変換(以下、DCTとい
う)を行い、直交変換データ(例えば、DCTデータ)
S1を量子化手段2へ出力する。この直交変換データS
1は、動画像データSiとして入力されたブロック毎に
、低周波成分より高周波成分に順番に出力される。この
順番は、いわゆるジグ−ザグ(Zig−Zag)走査と
呼ばれる方法等、種々の方法に従えばよい。
【0024】(2)  量子化手段2 量子化手段2は、ステップ幅計算手段7から出力される
量子化ステップ幅S7に基づき、直交変換データS1を
量子化するために、該直交変換データS1に対応する例
えば離散的な代表値(量子化データ)S2を計算し、可
変長符号化手段3へ出力する。量子化データS2の計算
は、種々の方法を適用できるが、一例として次式(3)
より計算する。       Qi=ωi×Di/q         
                       ・・
・(3)但し、Diは1ブロックの直交変換データ列中
のi番目のデータ、QiはDiに対応する量子化データ
、ωiはDiに対する重み係数(1≧ω1 ≧ω2 ≧
…≧0)、qは量子化ステップ幅である。
【0025】(3)  可変長符号化手段3可変長符号
化手段3は、量子化データS2を入力し、可変長の符号
化データS3aを符号バッファ4へ出力すると共に、該
符号化データS3aの符号長データS3bを符号量計数
手段5へ出力する。
【0026】可変長符号化の方法としては、種々の方法
が適用できるが、本実施例では例えば一般によく知られ
た方法として、次のような方法により可変長符号化を行
う。即ち、ブロック毎の量子化データ列において、連続
して発生するデータ「0」の数ZRと、続いて発生する
量子化データの値Lの組合せ(ZR,L)を検出する。 そして(ZR,L)の生起確率に応じて予め用意された
ハフマン符号テーブルを参照することにより、該(ZR
,L)に対応する符号化データS3a及び符号長データ
S3bを検出する。
【0027】(4)  符号バッファ4符号バッファ4
は、符号化データS3aを入力し、それを一時的に蓄積
する。そして、蓄積された符号化データSoを順次伝送
路へ出力する。
【0028】(5)  符号量計数手段5符号量計数手
段5は、1フレームの符号化処理開始時に、内部の符号
量レジスタを0にリセットする。その後、符号量データ
S3bを入力する度に、該符号長データS3bを符号量
レジスタに加算し、1フレームの符号化処理終了時に符
号量レジスタのデータを関数推定手段6へ出力する。こ
の時点において、関数推定手段6へ送られるデータは、
1フレームの符号量(これをフレーム符号量という)と
なる。
【0029】(6)  関数推定手段6関数推定手段6
は、ステップ幅計算手段7より量子化ステップ幅S7を
入力すると共に、符号量計数手段5よりフレーム符号量
S5を入力し、フレーム符号量対量子化ステップ幅関数
S6を推定する。フレーム符号量対量子化ステップ幅関
数S6は、既に符号化された最新フレームFt−1 の
フレーム符号量とNt−1 と量子化ステップ幅qt−
1 とに基づき、次のフレームFt に関するフレーム
符号量Nt と量子化ステップ幅qt との関係を推定
したものであって、例えば次式(4),(5)のように
表現する。       Nt =a1 /qt +a2     
                        ・
・・(4)          =a1 /qt +N
t−1 −a1 /qt−1            
 ・・・(5)但し、       a1 =a1 (qt−1 ,Nt−1 
)                      ・・
・(6)ここで、(6)式のパラメータa1 (qt−
1 ,Nt−1 )のテーブルは、実際の動画像のサン
プルから実験的に定めておけばよい。
【0030】(5)式によれば、パラメータa1 を定
めることにより、フレーム符号量対量子化ステップ幅関
数が一意に定まることがわかる。そこで、関数推定手段
6では、ステップ幅計算手段7より量子化ステップ幅q
t−1 を入力すると共に、符号量計数手段5よりフレ
ーム符号量Nt−1 を入力し、a1 (qt−1 ,
Nt−1 )の値をステップ幅計算手段7へ出力する。
【0031】第2図は、本実施例のフレーム符号量対量
子化ステップ幅関数の例を示す図である。縦軸はフレー
ム符号量Nt を、横軸は量子化ステップ幅qt をそ
れぞれ表す。
【0032】qt−1 =qi かつNt−1 =Ni
のときには、フレーム符号量対量子化ステップ幅関数S
6として曲線11が選択される。関数推定手段6は、ス
テップ幅計算手段7へパラメータa1 (qi ,Ni
 )のデータを出力する。同様に、qt−1 =qj 
かつNt−1 =Nj のときには、フレーム符号量対
量子化ステップ幅関数S6として曲線12が選択される
。関数推定部6は、ステップ幅計算手段7へパラメータ
a1 (qj,Nj )のデータを出力する。
【0033】(7)  ステップ幅計算手段7ステップ
幅計算手段7は、関数推定手段6よりパラメータa1 
のデータを入力すると共に、目標符号量データStを入
力し、次のフレームの符号化処理のための量子化ステッ
プ幅S7を計算し、該量子化ステップ幅S7を量子化手
段2へ出力する。
【0034】量子化ステップ幅S7は、(5)式に基づ
き、次式(7)より求められる。
【0035】
【数1】
【0036】目標符号量データStは、次のフレームの
符号化処理に当り、該フレームの目標とすべき符号量を
示すデータである。図1において、目標符号量データS
tの与え方については特に明示していないが、該目標符
号量データStが常に固定データとなるよう構成しても
よい。あるいは、符号量計数手段5より得られるフレー
ム符号量S5に基づき、目標符号量データStが修正さ
れるよう構成してもよい。
【0037】(8)  図1の全体的な動作図3を参照
しつつ、本実施例による動画像符号化装置の全体的な動
作を説明する。
【0038】図3は、本実施例による量子化ステップ幅
S7の検出例を示す図である。縦軸はフレーム符号量N
t を、横軸は量子化ステップ幅qt をそれぞれ表す
【0039】まず、本装置に符号化開始の指示が与えら
れると、関数推定手段6は、パラメータa1 の初期値
として曲線20に対応する(5)式上のデータをステッ
プ幅計算手段7へ出力する。次いで、ステップ幅計算手
段7は、第1フレームの目標符号量St1とパラメータ
a1 とに基づいて曲線20上の目標符号量St1に対
応するステップ幅q1 を第1フレームの量子化ステッ
プ幅として量子化手段2へ出力する。
【0040】動画像データSiは直交変換手段1で直交
変換データS1に変換され、量子化ステップ幅q1 を
用いて、量子化手段2、可変長符号化手段3及び符号バ
ッファ4により、第1フレームの符号化処理が行われる
。 同時に、符号量計数手段5では、符号長データS3bの
フレーム符号量S5を計数する。
【0041】第1フレームの符号化処理が完了すると、
符号量計数手段5が関数推定手段6へフレーム符号量N
1 を出力する。関数推定手段6が座標P1 (q1 
,N1 )の値に基づき、図3中の曲線21に該当する
パラメータa1 をステップ幅計算手段7へ出力すると
、該ステップ幅計算手段7では、第2フレームに対する
目標符号量St2とパラメータa1 に基づいて、曲線
21上の目標符号量St2に対応するステップ幅q2 
を第2フレームの量子化ステップ幅として量子化手段2
へ出力する。
【0042】その後、直交変換手段1、量子化手段2、
可変長符号化手段3、及び符号バッファ4は、ステップ
幅q2 を用いて第2フレームの符号化処理を行う。第
2フレームの符号化処理が完了すると、符号量計数手段
5がフレーム符号量N2 を検出し、関数推定手段6が
座標P2 (q2 ,N2 )の値に基づき、曲線22
に該当するパラメータa1 を検出する。そして、ステ
ップ幅計算手段7が、第3フレームの目標符号量St3
とパラメータa1 とに基づき、曲線22上の目標符号
量St3に対応するステップ幅q3 を、第3フレーム
の量子化ステップ幅として量子化手段2へ出力する。
【0043】以下同様の処理が繰り返され、本装置に符
号化停止の指示が与えられた時点で、本装置の1回の符
号化動作が終了する。
【0044】以上のように、この第1の実施例によれば
、入力された動画像の特徴に整合したフレーム符号量対
量子化ステップ幅関数S6が1フレーム単位に修正され
、該関数S6に基づいて最適な量子化ステップ幅S7が
選択できる。そのため、例えばシーンチェンジの伴う入
力画像に対しても、安定した画質を維持しつつ、符号量
の制御が的確に行える。
【0045】第2の実施例 第2の実施例は、図1における関数推定手段6とステッ
プ幅計算手段7の内部構成が第1の実施例と異なる以外
、第1の実施例と同一である。従って、第1の実施例と
異なる関数推定手段6、ステップ幅計算手段7、及び装
置全体の機能と動作(I)〜(III)について図4及
び図5を参照しつつ以下説明する。
【0046】(I)  関数推定手段6関数推定手段6
は、ステップ幅計算手段7より量子化ステップ幅S7を
入力すると共に、符号量計数手段5よりフレーム符号量
S5を入力し、該入力された2つのデータの組を記憶す
る。関数推定手段6は入力データの組をM組記憶するよ
う構成され、新規のデータ組が入力される毎に、記憶内
容が最新のM組分のデータに更新される。
【0047】関数推定手段6は、記憶されたM組のフレ
ーム符号量及び量子化ステップ幅のデータに基づき、フ
レーム符号量対量子化ステップ幅関数S6を推定する。 フレーム符号量対量子化ステップ幅関数は、既に符号化
された最新M個のフレームFt−1 ,Ft−2 ,…
,Ft−M のフレーム符号量Nt−1 ,Nt−2 
,…,Nt−M と量子化ステップ幅qt−1 ,qt
−2 ,…,qt−M とに基づき、次のフレームFt
 に関するフレーム符号量Nt と量子化ステップ幅q
t との関係を推定したものであって、本実施例では、
第1の実施例と同様に、次式(8)のように表現する。
【0048】     Nt =bk /qt +ck       
                      ・・・
(8)                      
  但し、bk ,ck (k=1,2,…,KMAX
 );定数関数推定手段6は、(8)式で表現されるK
MAX 個のフレーム符号量対量子化ステップ幅関数S
6の中から、M組のデータqt−i ,Nt−i (i
=1,2,…,M)に最も一致する関数を選択し、対応
するbk ,ck の値をステップ幅計算手段7へ出力
する。
【0049】関数の選択方法としては、従来公知の類似
度計算方法等といった種々の方法を適用できるが、本実
施例では一例として次の手順(i),(ii)によって
関数の選択を行う。(i)k=1,2,…,kMAX 
の各々に対し、(8)式とM組のデータqt−i ,N
t−i (i=1,2,…,M)との距離Rk を計算
する。距離Rk は次式(9),(10)により定義す
る。       γik=T(k,qt−i ,Nt−i 
)                    ・・・(
10)但し、ωi はω1 >ω2 …>ωM なる重
み係数、T(k,q,N)は(8)式とデータ(量子化
ステップ幅q,フレーム符号量N)とのユークリッド距
離を表す定数テーブルである。
【0050】(ii)  Rk が最小となるkを検出
し、対応するbk ,ck を選択することにより、(
8)式のフレーム符号量対量子化ステップ幅関数S6を
一意に決定する。図4は、本実施例における関数推定手
段6の動作を説明する図である。縦軸はフレーム符号量
Nt を、横軸は量子化ステップ幅qt をそれぞれ表
す。
【0051】図4において、曲線41は、(8)式で表
現されるフレーム符号量対量子化ステップ幅関数S6の
1つであり、座標(qt−i ,Nt−i ),(qt
−2 ,Nt−2 ),(qt−3 ,Nt−3 )は
各々フレームFt−1 ,Ft−2 ,Ft−3 の符
号化により得られた量子化ステップ幅qt 及びフレー
ム符号量Nt である。
【0052】(9)式によれば、曲線41とM=3組の
データqt−i ,Nt−i (i=1,2,3)との
距離Rk は、       Rk =ω1 γ1k+ω2 γ2k+ω
3 γ3k                ・・・(
11)で表され、データqt−i ,Nt−i (i=
1,2,3)が曲線41に近づくほど、小さな値をとる
。従って、前記(i),(ii)のステップを踏むこと
により、複数個のフレーム符号量対量子化ステップ幅関
数S6の中から、M組のデータqt−i ,Nt−i 
(i=1,2,…,M)に最も整合する関数が決定され
る。
【0053】(II)  ステップ幅計算手段7ステッ
プ幅計算手段7は、関数推定手段6よりパラメータbk
 ,ck を入力すると共に、目標符号量データStを
入力し、次のフレームの符号化処理のための量子化ステ
ップ幅S7を計算し、該量子化ステップ幅S7を量子化
手段2へ出力する。
【0054】量子化ステップ幅S7は、(8)式に基づ
き、次式(12)によって計算される。
【0055】
【数2】
【0056】但し、St;第1の実施例と同様の目標符
号量 (III)  図1の全体的な動作 図5を参照しつつ、本実施例による動画像符号化装置の
全体的な動作を説明する。
【0057】図5は、本実施例による量子化ステップ幅
S7の検出例を示す図である。縦軸はフレーム符号量N
t を、横軸は量子化ステップ幅qt をそれぞれ表す
【0058】まず、本装置に符号化開始の指示が与えら
れると、関数推定手段6がパラメータbk ,ck の
初期値として曲線51に対応する(8)式上の値をステ
ップ幅計算手段7へ出力すると共に、曲線51上の適当
な2点P−1,Po の座標データを記憶する。
【0059】ステップ幅計算手段7は、第1フレームの
目標符号量St1とパラメータbk ,ck に基づき
、曲線51上の目標符号量St1に対応するステップ幅
q1 を第1フレームの量子化ステップ幅として量子化
手段2へ出力する。直交変換手段1、量子化手段2、可
変長符号化手段3、及び符号バッファ4は、量子化ステ
ップ幅q1 を用いて第1フレームの符号化処理を行い
、同時に符号量計数手段5が符号化データの符号量を計
数する。
【0060】第1フレームの符号化処理が完了すると、
符号量計数手段5が、関数推定手段6へフレーム符号量
N1 を出力する。関数推定手段6は、座標P1 (q
1 ,N1 )の値を記憶すると共に、座標P−1,P
0 ,P1 に基づいてフレーム符号量対量子化ステッ
プ幅関数S6を決定する。この例では、該関数S6が曲
線51のまま変更されない。
【0061】関数推定手段6は、曲線51に対応するパ
ラメータbk ,ck をステップ幅計算手段7へ出力
する。次いで、ステップ幅計算手段7が第2フレームの
目標符号量St2とパラメータbk ,ck に基づき
、曲線51上の目標符号量St2に対応する量子化ステ
ップ幅q2 を第2フレームの量子化ステップ幅として
量子化手段2へ出力すると、直交変換手段1、量子化手
段2、可変長符号化手段3、及び符号バッファ4が量子
化ステップ幅q2 を用いて第2フレームの符号化処理
を行う。第2フレームの符号化処理が終了すると、符号
量計数手段5が関数推定手段6へフレーム符号量N2 
を出力し、関数推定手段6が座標P2 (q2 ,N2
 )の値を記憶し、さらに座標P0 ,P1 ,P2 
に基づいてフレーム符号量対量子化ステップ幅関数を決
定する。この例では、該関数S6が曲線52に変更され
る。
【0062】関数推定手段6は、曲線52に対応するパ
ラメータbk ,ck をステップ幅計算手段7へ出力
する。ステップ幅計算手段7は、第3フレームの目標符
号量St3とパラメータbk ,ck に基づき、曲線
52上の目標符号量St3に対応するステップ幅q3 
を第3フレームの量子化ステップ幅として量子化手段2
へ出力すると、続いて第3フレームの符号化処理が行わ
れる。
【0063】以下同様の処理が繰り返され、本装置に符
号化停止の指示が与えられた時点で、本装置の1回の符
号化動作が終了する。
【0064】以上のように、この第2の実施例によれば
、入力された動画像の特徴に整合したたフレーム符号量
対量子化ステップ幅関数が、1フレーム単位に修正され
る。しかも、該修正は対象フレームの直前の複数フレー
ムに基づいて行われるので、直前1フレームのみによる
第1の実施例に比べ、より精度の高い修正が可能である
。  なお、本発明は上記実施例に限定されず、種々の
変形が可能である。その変形例としては、例えば次のよ
うなものがある。
【0065】(A)  第1及び第2の実施例では、フ
レーム符号量対量子化ステップ幅関数S6を(4)式,
(8)式のように表現するよう関数推定手段6を構成す
る場合につき説明した。これは、動画像を直交変換して
量子化し、可変長符号化する動画像符号化装置において
は、量子化ステップ幅S7の増加に伴ってフレーム符号
量S5の減少の割合が緩やかに変化するという一般的傾
向に基づいている。従って、前記関数としては、第1及
び第2の実施例に記載した以外の前記一般的傾向を有す
る任意好適な形で表現してよい。
【0066】例えば、次の3式(13),(14),(
15)を用いても、関数推定手段6及びステップ幅計算
手段7の内部構成を変更することにより、第1及び第2
の実施例と同様の効果が得られる。       Nt =a3 ×qt −a4 +a5 
                      ・・・
(13)      Nt =a6 ×exp(−a7
 ×qt )+a8         ・・・(14)
      Nt =a9 −a10×Logqt  
                   ・・・(15
)(B)  第1及び第2の実施例では、動画像データ
SiはTVカメラ等により入力されたアナログ画像をデ
ィジタル化した原画像データであるとして説明を行った
が、該動画像データSiを原画像データに基づいて加工
された他の画像データとしてもよい。例えば、動画像デ
ータSiを、原画像フレームデータと既に符号化された
直前フレームの復号化画像データとの差分画像データと
してもよい。この場合、連続する原画像フレーム間の相
関が高いときには、第1及び第2の実施例に比べ符号化
効率が向上する。
【0067】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、第1の発明
によれば、現フレーム以前のフレームにおける量子化ス
テップ幅とフレーム符号量とに基づき、フレーム符号量
対量子化ステップ幅関数を推定し、その推定値により、
現フレームが目標符号量に対応した量子化ステップ幅を
算出するようにしたので、画像の特徴に最も整合したフ
レーム符号量対量子化ステップ幅関数を推定でき、目標
符号量に対する最適な量子化ステップ幅が選択され、安
定した符号量制御が行える。従って、従来のように量子
化ステップ幅をブロック単位で補正する場合に比べ、画
質の局所的な劣化(例えば、画素値変化の激しい領域や
動きの大きい領域に対するぼけ、異なる量子化ステップ
幅を持つブロック間に発生するブロック歪み等)のない
安定した画質が得られる。
【0068】第2の発明によれば、入力された動画像の
特徴に整合したフレーム符号量対量子化ステップ幅関数
が1フレーム単位に修正され、該関数に基づいて最適な
量子化ステップ幅を選択できる。そのため、例えばシー
ンチェンジの伴う入力画像に対しても、安定した画質を
維持しつつ、符号量の制御が的確に行える。
【0069】第3〜第5の発明によれば、入力された動
画像の特徴に整合したフレーム符号量対量子化ステップ
幅関数が、1フレーム単位に修正される。しかも、該修
正は対象フレームの直前の複数フレームに基づいて行わ
れるので、直前1フレームのみによる第1の発明に比べ
、より精度の高い修正が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す動画像符号化装置の機能
ブロック図である。
【図2】第1の実施例を示すフレーム符号量対量子化ス
テップ幅関数の例を示す図である。
【図3】第1の実施例を示す量子化ステップ幅の検出例
を示す図である。
【図4】第2の実施例を示す関数推定手段の動作説明図
である。
【図5】第2の実施例を示す量子化ステップ幅の検出例
を示す図である。
【符号の説明】
1            直交変換手段2     
       量子化手段3            
可変長符号化手段4            符号バッ
ファ5            符号量計数手段6  
          関数推定手段7        
    ステップ幅計算手段Si          
動画像データS1          直交変換データ
S2          量子化データS3a,So 
 符号化データ S3b        符号長データ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  動画像を直交変換して量子化ステップ
    幅で量子化し、その量子化データを可変長符号化して符
    号化データを出力する動画像符号化装置において、現フ
    レーム以前の1または複数のフレームにおける前記量子
    化ステップ幅と前記符号化データのフレーム符号量とに
    基づき、フレーム符号量対量子化ステップ幅関数を推定
    する関数推定手段と、前記フレーム符号量対量子化ステ
    ップ幅関数に基づき、現フレームの目標符号量に対応し
    た前記量子化ステップ幅を算出するステップ幅計算手段
    とを、設けたことを特徴とする動画像符号化装置。
  2. 【請求項2】  請求項1記載の動画像符号化装置にお
    いて、前記関数推定手段は、前記量子化ステップ幅をq
    、前記フレーム符号量をNとし、前記フレーム符号量対
    量子化ステップ幅関数をN=a1 q−1+a2 (a
    1 ,a2 ;正定数)の形で推定する構成にした動画
    像符号化装置。
  3. 【請求項3】  請求項1記載の動画像符号化装置にお
    いて、前記関数推定手段は、前記量子化ステップサイズ
    をq、前記フレーム符号量をNとし、前記フレーム符号
    量対量子化ステップ幅関数をN=a1 q−a2 +a
    3 (a1 ,a2 ,a3 ;正定数)の形で推定す
    る構成にした動画像符号化装置。
  4. 【請求項4】  請求項1記載の動画像符号化装置にお
    いて、前記関数推定手段は、前記量子化ステップ幅をq
    、前記フレーム符号量をNとし、前記フレーム符号量対
    量子化ステップ幅関数をN=a1 exp(−a2 q
    )+a3 (a1 ,a2 ,a3 ;正定数)の形で
    推定する構成にした動画像符号化装置。
  5. 【請求項5】  請求項1記載の動画像符号化装置にお
    いて、前記関数推定手段は、前記量子化ステップ幅をq
    、前記フレーム符号量をNとし、前記フレーム符号量対
    量子化ステップ幅関数をN=a1 −a2 Log(q
    )(a1 ,a2 ;正定数)の形で推定する構成にし
    た動画像符号化装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06284401A (ja) * 1993-03-25 1994-10-07 Kodo Eizo Gijutsu Kenkyusho:Kk 画像符号化装置
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JP2008187574A (ja) * 2007-01-31 2008-08-14 Sony Corp 情報処理装置および方法、プログラム、並びに記録媒体
JP5365518B2 (ja) * 2007-09-12 2013-12-11 ソニー株式会社 画像処理装置及び方法

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