JP3137291B2 - 極性を示す軟質熱可塑性ポリオレフィン組成物 - Google Patents

極性を示す軟質熱可塑性ポリオレフィン組成物

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Description

【発明の詳細な説明】 発明の背景 発明の分野 本発明はポリオレフィン組成物に関係しており、より
詳細には、柔軟(軟質)(flexible)で極性を示す上記
組成物、並びにそれらから製造された成形品に関する。
背景の考察 ポリ塩化ビニル(PVC)シートは長年に渡り市販され
ており、ハウジング産業で標準的なライナー材料であっ
た。PVCシートは、多様な温度範囲に渡って柔軟性を示
し、熱シール可能(heat−sealable)であり、そして耐
油性を示す、ことによって特徴づけられる。しかしなが
ら、塩素のない環境に向かう傾向と共にPVCシート用代
替物が要求されてきている。エチレン/プロピレン/ジ
エンモノマー(EPDM)ゴムは代替物であるが、これらは
シールするのが困難である。従って、熱可塑性を示すと
共に熱シール可能があり、ハロゲンを含んでおらず、そ
して柔軟性を示す、PVCが入っていないシートが要求さ
れている。
発明の要約 本発明に従い、ハロゲンが入っていない軟質ポリマー
組成物を提供し、これは、 (a)極性を示さない熱可塑性ポリオレフィンが35−96
重量%であり、 (b)(i)エチレンを30−80重量%、 (ii)少なくとも1種の共重合し得るエチレン系不飽和
有機化合物を5−60重量%、および (iii)一酸化炭素を3−30重量%、 含んでいる、極性を示すエチレンコポリマーが2−50重
量%であり、そして (c)カルボン酸もしくはその誘導体でグラフト化した
オレフィンポリマーである相溶剤(compatibilizing a
gent)が1−30重量%である、 ブレンド物を含んでいる。
発明の詳細な説明 本発明は、屋根葺き用ライナーなどまたはフォルダー
類を製造するためのライナーとしてシート形態で有用性
を示し、そして包装用フィルムとしてフィルム形態で有
用性を示す、ハロゲンが入っていない軟質熱可塑性ポリ
マーブレンド物に関する。一般的には、極性を示さない
熱可塑性ポリオレフィンと極性を示す柔らかい熱可塑性
エチレンコポリマーとを一緒にすることによって上記ブ
レンド物を生じさせる。このブレンド物を生じさせるに
は相溶剤が必要である。上記ポリマーブレンド物を成形
することにより、シート類、フィルム類および他の成形
品を生じさせることでき、これらは、ポリ塩化ビニル
(PVC)に匹敵する特性を数多く示すが、より良好な伸
びを示すと共に、これには塩素が含まれていない。
この言葉「極性を示さない熱可塑性ポリオレフィン」
は、熱可塑性を示す如何なるポリオレフィンポリマーも
意味しているが、本明細書で定義する如き極性を示すエ
チレンコポリマーは排除する。一般に、これらのポリオ
レフィン類は、ASTM D−1238で測定して(使用するポ
リオレフィンに応じて190℃または230℃および2.16kgで
測定して)0.01−100g/10分の範囲、好適には5g/10分未
満のメルトフローインデックス(MFI)を示す。有効な
ポリオレフィン類は高密度ポリエチレン(HDPE)および
ポリプロピレンである。本発明の実施例では、他のポリ
オレフィンホモポリマー類およびエチレンのコポリマー
類も使用可能である。上記他のポリオレフィン類には低
密度ポリエチレン(LDPE)、非常に低密度のポリエチレ
ン(VLPE)、リニア低密度ポリエチレン(LLDPE)およ
びポリブチレン(PB)が含まれる。しかしながら、これ
らの他のポリオレフィン類は、他のポリオレフィン類、
例えばポリプロピレン(「PP」)または高密度ポリエチ
ンレン(「HDPE」)とブレンド可能である。本明細書で
用いる言葉「ポリプロピレン」は、プロピレンのホモポ
リマー類と同様、4から16個の炭素原子を有するアルフ
ァオレフィンコモノマーまたはエチレンを約1から約20
重量%含んでいてもよいポリプロピレンのコポリマー類
も包含している。このポリプロピレンは高い結晶性を示
すアイソタクティックまたはシンジオクタティックポリ
プロピレンであってもよい。このコポリマーはランダム
またはブロックどちらかのコポリマーであってもよい。
このPPもしくはコポリマーの密度は約0.88から約0.92g/
ccであってもよく、一般に約0.89から約0.91g/ccであ
る。
本発明のポリオレフィン樹脂として有効な高密度ポリ
エチレンの密度は約0.941から約0.965g/ccである。高密
度ポリエチレンは確立された市販品であり、その製造お
よび一般的特性は本技術でよく知られている。HDPEは、
典型的に、数平均分子量に対する重量平均分子量の比率
が約20から約40であることによって特徴づけられる、比
較的幅広い分子量分布を示す。
本明細書で用いる時の低密度ポリエチレン(LDPE)
は、密度が約0.910から約0.940g/ccである、低密度およ
び中密度両方のポリエチレンを意味している。この言葉
は、リニアポリエチレンと同様、熱可塑性樹脂であるが
極性を示さないエチレンコポリマー類も包含している。
本明細書では、密度が約0.910g/cc未満であるポリエ
チレンを意味する目的で、非常に低密度のポリエチレン
(VLDPE)を用い、そしてこれは、リニアポリエチレン
と同様、熱可塑性樹脂であるが極性を示さないエチレン
コポリマー類も包含している。
リニア低密度ポリエチレン(LLDPE)は、通常のLDPE
とは対照的に、長鎖の分枝が含まれていたとしてもその
量が僅かであることによって特徴づけられる種類の低密
度ポリエチレンである。LLDPEの製造方法は本技術分野
でよく知られており、このポリオレフィンは市販グレー
ドで入手可能である。この言葉LLDPEは、エチレンと他
のアルファオレフィン類、例えば1−ブテン、1−ヘキ
センおよび1−オクテンなどとのコポリマー類を意味し
ている。有効なLLDPE類は高い分子量および低い分子量
の両方を有している。1−ブテンとの上記コポリマー類
はより高い結晶性を示す傾向があり、従って、屋根葺き
用ライナーとして高い有用性を示すが、1−オクテンと
の上記コポリマー類はより透明であり、恐らくは包装用
途で高い有用性を示す。LLDPE類が好適である。
ポリブチレンには、ポリ(1−ブテン)のホモポリマ
ーが含まれると共に、例えばエチレン、プロピレン、ペ
ンテン−1などとのコポリマーも含まれる。商業的に有
効な製品は高分子量でイソタクティックのものである。
ホモポリマーおよびエチレン−ブテン−1とのコポリマ
ー類両方の多様な市販グレードが、約0.3から約20g/10
分の範囲のメルトフローインデックスで入手可能であ
る。
本発明のブレンド物の中には、極性を示さない熱可塑
性ポリオレフィン類が35−96重量%の範囲の濃度で存在
しており、この用いる濃度はこのブレンド物の最終使用
に依存している。例えば、包装用途のためのフィルムを
製造するブローンフィルム方法で有効なブレンド物に
は、ポリオレフィンが、一般に、屋根葺き用ライナーの
ためのシートを製造するに有効なブレンド物に入ってい
る量(例えば40−50%)よりも多い量で(例えば50−80
%)入っている。
本発明のブレンド物に有効な、極性を示すエチレンコ
ポリマー類およびそれらの製造は、Hammerの米国特許第
3,780,140号(これの記述は引用することによって本明
細書に組み入れられる)の中に記述されている。
この極性を示すエチレンコポリマー類は、エチレンと
一酸化炭素と1種以上のターモノマー類(これらは、塩
素が入っていない、共重合し得るエチレン系不飽和有機
化合物である)から本質的に成っている。塩素が入って
いない、3−20個の炭素原子を有する不飽和モノ−およ
びジカルボン酸、上記不飽和モノ−もしくはジカルボン
酸のエステル類、酸基が1−18個の炭素原子を含んでい
る飽和カルボン酸のビニルエステル類、アルキル基が1
−18個の炭素原子を含んでいるビニルアルキルエーテル
基、アクリロニトリル、メタアクリロニトリル、共重合
し得る不飽和炭化水素、例えば3−12個の炭素原子を有
するアルファ−オレフィン類など、環化合物、例えばノ
ルボルネンなど、およびビニル芳香族化合物、から成る
群から上記ターモノマー類を選択する。
これらのコポリマー類は、特に、(a)30−80重量%
量のエチレン、(b)3−30重量%量の一酸化炭素、お
よび(c)5−60重量%量の、これらと共重合して固体
状のコポリマー類を生じ得る1種以上のターモノマー
類、から本質的に成っている。好適なコポリマー類に
は、56−76%量のエチレンと3−15%量の一酸化炭素と
10−34%量の上記ターモノター(類)から本質的に成っ
ているコポリマー類が含まれる。より好適なコポリマー
類には、酢酸ビニルまたはアクリル酸アルキル(1−8
個の炭素)またはメタアクリル酸アルキル(特にアクリ
ル酸n−ブチル)が該ターモノマーであるコポリマー類
が含まれる。これらのコポリマー類は通常、ASTM D−
1238に従って測定して、0.1−1000g/10分、好適には1
−500の範囲内のメルトフローインデックスを示す。最
も好適には、このメルトインデックスは100g/10分未満
である。
本発明のブレンド物の中には、極性を示すエチレンコ
ポリマー類を3−50重量%の範囲の濃度で存在させる
が、この用いる個々の濃度はこのブレンド物の最終使用
に依存している。屋根葺き用ライナーおよび他の産業用
シート用途ではこのコポリマーを20−50%の量で用いる
一方、ブローンフィルム方法で製造する包装用フィルム
の場合、極性を上昇させるには10−40%量のコポリマー
で充分である。
本発明のブレンド物にはまた相溶剤を1−30重量%、
典型的には5−20重量%含める。この相溶剤は、公知方
法でカルボン酸またはそれの誘導体(例えば無水物な
ど)をポリマーにグラフト化させることによって官能化
したオレフィンポリマーである。上に記述した、極性を
示さない熱可塑性ポリオレフィン類のいずれかにグラフ
ト化処理を受けさせてもよい。カルボン酸またはそれの
誘導体を0.05から3.0重量%、好適には0.5から1重量%
の量で用いて、ポリオレフィンをグラフト改質する。こ
のポリオレフィンのグラフト化は、最先端技術文献の中
に記述されているように、溶融状態、溶液または懸濁液
内で実施可能である。この改質ポリオレフィンの溶融粘
度は制限されるものでないが、しかしながら、それぞ
れ、改質ポリプロピレンに関しては、ASTM D−1238に
従って測定したメルトインデックス(2.16kgおよび190
℃)が50から150g/10分であるとき最も有効な相溶を確
認し、そして改質ポリエチレンに関しては、メルトイン
デックス(2.16kgおよび190℃で測定)が6g/10分未満で
あるとき最も有効な相溶を確認した。無水マレイン酸が
好適な官能化剤である。このような改質ポリオレフィン
類は、例えばヨーロッパ特許出願公開第370,735号およ
び370,736号などの中に記述されている如く製造可能で
ある。
通常の素練り装置、例えばラバーミル、ブラベンダー
ミキサー、バンバリーミキサー、ブスコニーダー、ファ
レル連続ミキサーまたは2軸連続ミキサーなどを用いて
ポリマー材料と任意の添加剤とを混合することにより、
本発明のブレンド物を調製することができる。混合時間
は均一なブレンド物を得るに充分でなくてはならない。
満足される混合時間は、ポリマーの種類および相溶剤の
種類と量に依存している。典型的に、約5分間の混合時
間が満足される時間である。このポリマーブレンド物が
明らかに不均一な場合、追加的混合を行う必要がある。
本発明の組成物には、このポリマー成分に加えて、補
強用および非補強用充填材、抗酸化剤、安定剤、滑剤
(例えばオレアミドなど)、抗ブロッキング剤、帯電防
止剤、ワックス類、充填材用カップリング剤、顔料、難
燃剤、二酸化チタン、タルク、並びにポリマーコンパン
ド化技術で知られている他の加工助剤を含めることがで
きる。これらの顔料および他の添加剤は、この組成物全
体の0から約50重量%を構成しており、好適には充填材
の5から30重量%を構成している。
以下に示す実施例により本発明が更に理解されるであ
ろう。ここで、部およびパーセントは重量でありそして
温度は摂氏度である。
好適な態様の説明 実施例1 ブテンが10%含まれておりそしてMFI(190℃/2.16k
g)=1.0を示すリニア低密度ポリエチレンコポリマー
(LLDPE)を100phr、MFI(190℃/2.16kg)=12を示すエ
チレンターポリマー(60%がエチレンであり、30%がア
クリル酸n−ブチルであり、そして10%が一酸化炭素で
ある)(EnBACO)を100phr、そして上記リニア低密度ポ
リエチレンコポリマーを0.085%量の無水マレイン酸で
グラフト化したもの(LLDPE−MA)を10phr用い、これら
を溶融コンパンド化することによって、ポリマーブレン
ド物を調製した。ブラベンダー内部ミキサーを用い、50
−55グラムのバッチ量で、60rpmの速度で約5分間、溶
融コンパンド化を180℃で実施した。次に、その溶融物
を取り出した後、180℃の油圧プレス内で5分間成形す
ることにより、試験プラークを生じさせた。その後、応
力−歪み試験(DIN 53 504;S2)を実施した。結果を
表1に示す。 表1 実施例番号 1 比較 LLDPE 47.6% 50% EnBACO 47.6% 50% LLDPE−MA 4.8% 特性 TS(MPA) 6.5 5.0 Mod 100(MPa) 5.0 0 EB(%) 484 70 破壊伸びがより良好になることで示されるように、極
性を示すエラストマー状エチレンコポリマーと極性を示
さない熱可塑性ポリオレフィンとのブレンド物に無水マ
レイン酸グラフト化ポリオレフィンを加えた方が、純粋
なエラストマー−熱可塑性ブレンド物よりも高い柔軟性
が得られる。
実施例2および3 種々の鉱物充填材、例えばMg(OH)およびCaCO3
どの一緒に実施例1のポリマー類を溶融コンパンド化す
ることによって、ポリマーブレンド物を調製した。ブラ
ベンダー内部ミキサーを用い、50−55グラムのバッチ量
で、60rpmの速度で約5分間、溶融コンパンド化を180℃
で実施した。次に、その溶融物を取り出した後、180℃
の油圧プレス内で5分間成形することにより、試験プラ
ークを生じさせた。その後、応力−歪み試験(DIN 53
504;S2)を実施した。結果を表2に示す。 表2 実施例番号 2 3 LLDPE 35.3% 35.3% EnBACO 35.3% 35.3% LLDPE−MA 7.1% 7.1% Mg(OH) 17.8% − CaCO3 − 17.8% 抗酸化剤 0.4% 0.4% TiO2 4.0% 4.0% ステアリン酸 0.1% 0.1% 特性 TS(MPa) 6.0 6.0 Mod100(MPa) 5.9 5.5 EB(%) 200 342 ショアA 94 93 引裂き(KN/m) 178.4 158.8 充填材を加えると、実施例1に記述した如きポリマー
ブレンド物の物性が低下したが、充填材なし比較のレベ
ルにまでは低下しなかった。
実施例4−6 実施例1のLLDPEおよびLLDPE−MAを70phrの種々の非
晶質ターポリマー類と一緒に溶融コンパンド化すること
により、ポリマーブレンド物を調製した。第一ターポリ
マーは実施例1のターポリマーであった。第二ターポリ
マーは、35のメルトフロー(190℃/2.16kg)を示す、エ
チレンが62.5%であり酢酸ビニルが28.5%でありそして
一酸化炭素が9%であるターポリマー(EVACO1)であ
り、そして第三ターポリマーは、15のメルトフローイン
デックス(190℃/2.16kg)を示す、エチレンが71.5%で
あり酢酸ビニルが20.5%でありそして一酸化炭素が8%
であるターポリマー(EVACO2)であった。
ブラベンダー内部ミキサーを用い、50−55グラムのバ
ッチ量で、60rpmの速度で約5分間、溶融コンパンド化
を180℃で実施した。次に、その溶融物を取り出した
後、180℃の油圧プレス内で5分間成形することによ
り、試験プラークを生じさせた。その後、応力−歪み試
験(DIN 53 504;S2)を実施した。結果を表3に示
す。 表3 実施例番号 4 5 6 LLDPE 47% 47% 47.0% EnBACO 33% − − EVACO1 − 33% − EVACO2 − − 33% LLDPE−MA 7.0% 7.0% 7.0% 抗酸化剤 0.47% 0.47% 0.47% TiO2 4.6% 4.6% 4.6% CaCO3 7.0% 7.0% 7.0% アクリル系加工助剤 0.93% 0.93% 0.93% 特性 TS(MPa) 12.2 14 11.6 Mod100(MPa) 6.1 7.3 6.3 EB(%) 792 704 726 この実施例は、極性を示す種々のエチレンターポリマ
ー類をポリオレフィン類と一緒に溶融コンパンド化する
ことによって軟質ブレンド物が得られることを示してい
る。
実施例7−15 表4に示す如き種々の濃度を用い、実施例1のポリマ
ー類からポリマーブレンド物を調製した。ブラベンダー
内部ミキサーを用い、50−55グラムのバッチ量で、60rp
mの速度で約5分間、溶融コンパンド化を180℃で実施し
た。次に、その溶融物を取り出した後、180℃を油圧プ
レス内で5分間成形することにより、試験プラークを生
じさせた。その後、応力−歪み試験を実施した。結果を
表4に示す。
これらの実施例は、極性を示すコポリマーをポリオレ
フィンと組み合わせて使用して軟質ポリマーブレンド物
を得ることができる濃度範囲を示している。
実施例16および17 種々の量で実施例1のポリマー類を溶融コンパンド化
することによって、ポリマーブレンド物を調製した。25
mmの共回転2軸押出し機を用い、7kg/時の率および200
℃の温度で溶融コンパンド化を実施した。次に、その得
られるペレット化した材料を、圧縮比が3:1の連続圧縮
スクリューが備わっている30mmの単軸押出し機(L/D=2
5/1)により、キャストフィルム用ダイス工具を通して2
00℃の温度で再び押し出した。この押し出したフィルム
(1mm)に関して物性試験(DIN 53504,S2;DIN 53 50
7)を実施した。結果を表5に示す。 表5 実施例番号 16 17 比較 LLDPE 57.75 89.5 100 EnBACO 34.15 8.5 − LLDPE−MA 10.00 2.0 − 抗酸化剤 0.50 0.5 − 特性 TS(MPa) 8.3 21.8 27.0 Mod100(MPa) 6.5 7.8 9.3 EB(%) 520 855 845 引裂き(kN/m) 58 94 − 7日後の体積変化 ASTMオイル 23 − 43.3 No.1中/100℃(%) ASTMオイル 1.7 − 2.1 No.3中/室温(%) これらの実施例は、極性を示すポリオレフィン類と極
性を示さないポリオレフィン類との相溶ブレンド物が軟
質フィルムを与えることを示している。また、耐油性が
向上したことも分かる。

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハロゲンが入っていない軟質ポリマー組成
    物において、 (a)極性を示さない熱可塑性ポリオレフィンが35−96
    重量%であり、 (b)(i)エチレンを30−80重量%、 (ii)少なくとも1種の共重合し得るエチレン系不飽和
    有機化合物を5−60重量%、および (iii)一酸化炭素を3−30重量%、 含んでいる、極性を示すエチレンコポリマーが2−50重
    量%であり、そして (c)カルボン酸もしくはその誘導体でグラフト化した
    オレフィンポリマーである相溶剤が1−30重量%であ
    る、 ブレンド物を含む軟質ポリマー組成物。
  2. 【請求項2】該極性を示さない熱可塑性ポリオレフィン
    がポリプロピレン、高密度ポリエチレンまたはリニア低
    密度ポリエチレンである請求の範囲1の軟質ポリマー組
    成物。
  3. 【請求項3】該極性を示すエチレンコポリマーが、 (i)56−76重量%量のエチレン、 (ii)10−34重量%量の、酢酸ビニル、またはアルキル
    基が1−8個の炭素原子を有するアクリル酸アルキルも
    しくはメタアクリル酸アルキル、および (iii)3−15重量%量の一酸化炭素、 から本質的に成る、請求の範囲1または請求の範囲2の
    軟質ポリマー組成物。
  4. 【請求項4】該相溶剤が、酸含有量がポリマーの0.05−
    3重量%である酸グラフト化ポリプロピレンもしくは酸
    グラフト化ポリエチレンである請求の範囲1−3いずれ
    か記載の軟質ポリマー組成物。
  5. 【請求項5】酸グラフト化オレフィンポリマーが、
    (a)2.16kgおよび190℃で測定したメルトフローイン
    デックスが50−150g/10分の範囲である、マレイン酸も
    しくは無水マレイン酸でグラフト化したポリプロピレ
    ン、または(b)2.16kgおよび190℃で測定したメルト
    フローインデックスが6g/10分未満である、マレイン酸
    もしくは無水マレイン酸でグラフト化したポリエチレン
    またはリニア低密度ポリエチレである請求の範囲4記載
    の軟質ポリマー組成物。
  6. 【請求項6】該ブレンド物が、 (a)極性を示さない熱可塑性ポリオレフィンを40−50
    重量%、 (b)極性を示すエチレンコポリマーを20−50重量%、
    そして (c)酸でグラフト化したオレフィンポリマーを10−15
    重量%、 含んでいる請求の範囲1−5いずれか記載の軟質ポリマ
    ー組成物。
  7. 【請求項7】該ブレンド物が、 (a)極性を示さない熱可塑性ポリオレフィンを50−80
    重量%、 (b)極性を示すエチレンコポリマーを10−40重量%、
    そして (c)酸でグラフト化したオレフィンポリマーを1−15
    重量%、 含んでいる請求の範囲1−5いずれか記載の軟質ポリマ
    ー組成物。
  8. 【請求項8】該組成物の中に添加剤が全組成物の50重量
    %以下の量で含まれている請求の範囲1−7いずれか記
    載の軟質ポリマー組成物。
  9. 【請求項9】充填材をその充填した組成物の5から30重
    量%の濃度で加える請求の範囲1−8いずれか記載の軟
    質ポリマー組成物。
  10. 【請求項10】成形品の形態の請求の範囲1−9いずれ
    か記載の軟質組成物。
  11. 【請求項11】該成形品がシートまたはフィルムである
    請求の範囲10記載の軟質組成物。
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