JP3136900B2 - 汚水の処理方法 - Google Patents
汚水の処理方法Info
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Description
に関する。
ン成分を生物学的に除去する際には、A2O法(嫌気無
酸素好気法)によって処理されていた。このA2O法
は、嫌気状態にされた前処理槽、嫌気槽、好気槽、およ
び最終沈澱池が連設され、嫌気槽と好気槽の間に循環路
が設けられた装置を使用して行なわれる。この方法にお
いては、嫌気槽では脱窒菌の作用によって硝酸性窒素
(NO3 −N)を還元して窒素ガスにする脱窒反応が行
なわれ、好気槽では硝化菌の作用によってアンモニア性
窒素(NH4 −N)を硝酸性窒素に酸化する硝化反応が
行なわれる。
を還元して窒素ガスにする脱窒速度、およびアンモニア
性窒素を硝酸性窒素に酸化する硝化速度が小さく、反応
槽である嫌気槽や好気槽の容量を大きくしなくてはなら
ないと言う問題があった。このような問題に対処し、反
応槽内に脱窒菌や硝化菌を高濃度で存在させることによ
って、脱窒速度および硝化速度を大きくし、反応槽を小
型化する技術が発表されている(建設省:バイオテクノ
ロジーを活用した新排水処理システムの開発報告書(下
水道編)、p.632(1991))。
前処理槽、2は嫌気槽、3は好気槽、4は最終沈殿池で
ある。上記嫌気槽2および好気槽3内には、微生物を付
着固定させた担体(以下、微生物固体化担体と言う)4
0が入っており、この微生物固定化担体40の存在によ
って、脱窒菌または硝化菌の濃度を高濃度の状態に維持
することが図られている。34,35は微生物固定化担
体40が流出するのを防止するためのスクリーンであ
る。図中、30は原水タンク、31は処理水タンク、1
2,18は攪拌機、13は空気ブロワー、32は循環液
ポンプ、33は汚泥返送ポンプを示す。
ず、流入汚水50および最終沈澱池4から送られてきた
返送汚泥65が前処理槽1へ導入される。次いで、前処
理槽1から流出する処理汚水と活性汚泥の混合液(以
下、活性汚泥混合液と言う)が嫌気槽2へ導入されると
共に、後工程の好気槽3から流出する活性汚泥混合液の
一部60も導入される。この嫌気槽2では、嫌気的条件
下で活性汚泥混合液中の硝酸性窒素が脱窒菌の作用によ
って窒素ガスに還元され除去される。この脱窒処理され
た活性汚泥混合液は好気槽3に導入され、好気的条件下
で硝化菌の作用によってアンモニア性窒素が硝酸性窒素
に酸化される。また、好気槽3では、リン成分が微生物
体内に取り込まれ、リン成分の除去も行われる。好気槽
3から流出した活性汚泥混合液62は最終沈澱池4に送
られて沈降分離され、処理水63と沈殿汚泥64に分け
られる。沈殿汚泥64の一部は返送汚泥65として上記
前処理槽1へ送られ、残りは余剰汚泥66として、系外
に引き抜かれ、別途処分される。
の方法を実験的に実施した結果によれば、好気槽3にお
いては、投入した担体によって形成された微生物固定化
担体の存在によって、汚泥濃度(硝化菌の濃度)が上昇
し、硝化速度が大きくなったが、嫌気槽2においては、
担体を投入しても、汚泥濃度(脱窒菌の濃度)を高める
ことができず、脱窒速度を上げることはできなかった。
このように、従来技術を採用しても、好気槽3を小型化
することはできるが、嫌気槽2を小型化することはでき
ず、上記従来技術には更に改良すべき余地があることが
分かった。
し、嫌気槽および好気槽の双方を小型化することができ
る汚水の処理方法を提供することを目的とする。
めに、本発明においては、嫌気槽および好気槽には流動
可能な粒状の微生物固定化担体を存在させると共に、前
記好気槽には更にこの槽内だけに保持させる好気槽専用
の微生物固定化担体をも存在させ、好気槽の活性汚泥混
合液を嫌気槽へ循環させる際には、嫌気槽および好気槽
の両槽に存在させる微生物固定化担体だけを活性汚泥混
合液と共に嫌気槽へ送り、この微生物固定化担体を好気
槽と嫌気槽の間を循環させる。
の間を循環させる流動可能な粒状の微生物固定化担体の
外に、この粒状の微生物固定化担体よりも粒径が大きく
流動可能な微生物固定化担体を好気槽専用の微生物固定
化担体として存在させ、好気槽の活性汚泥混合液を嫌気
槽へ循環させる際には、好気槽専用の微生物固定化担体
と嫌気槽および好気槽の間を循環させる微生物固定化担
体を分離し、この嫌気槽および好気槽の両槽の間を循環
させる微生物固定化担体だけを活性汚泥混合液と共に嫌
気槽へ送ってもよい。
間を循環させる流動可能な粒状の微生物固定化担体の外
に、固定配置された微生物固定化担体を好気槽専用の微
生物固定化担体として存在させてもよい。
も、脱窒菌の濃度が上がらないのは、この槽では脱窒菌
の増殖速度が小さく、担体に付着して固定化される微生
物量が増加しないためであると考えられる。
菌)の種類は数多くあるが、その多くは通性嫌気性菌と
呼ばれる細菌であり、この通性嫌気性菌の増殖速度は嫌
気的条件下にある場合よりも好気的条件下にある場合の
方が遙に大きく、好気的条件下の増殖速度は嫌気的条件
下の増殖速度に対して2倍〜3倍になる。
であり、この硝化菌を嫌気的条件下におくことは好まし
くない。
物固定化担体を嫌気→好気→嫌気の状態に順次移す繰り
返し操作を行い、好気的条件下では脱窒菌の増殖を行な
わせ、嫌気的条件下では脱窒反応を行なわせる。また、
硝化菌の微生物固定化担体は常に好気的条件下におき、
硝化菌を増殖させながら硝化反応を行なわせるようにす
る。このため、性状の異なる2種類の担体を使用し、こ
れによって形成される微生物固定化担体の一方を脱窒菌
を増殖させ付着させる微生物固定化担体とし、他方を硝
化菌を増殖させ付着させる微生物固定化担体とし、互い
の性状を変えている。
る微生物固定化担体(循環用の微生物固定化担体)と、
好気槽内だけに保持する好気槽専用の微生物固定化担体
を存在させる。このため、循環用の微生物固定化担体
は、酸素含有ガスが吹き込まれている好気槽で滞留して
いる間に脱窒菌が増殖してその付着固定量が増加する。
そして、この脱窒菌の付着固定量が増加した微生物固定
化担体が嫌気槽に送られるので、嫌気槽においては、脱
窒菌の量が増加し、脱窒速度が大きくなる。
気槽だけに留まるので、硝化菌の増殖に支障を来すこと
はなく、この微生物固定化担体には活性の高い硝化菌が
高濃度で付着固定される。このため、好気槽において
は、大きな硝化速度が維持される。
置の説明図である。図1において、2は嫌気槽、3は好
気槽、5は好気槽3内に仕切りが設けられて区画された
循環部、4は最終沈殿池である。嫌気槽2には流動可能
な粒状担体によって形成された循環用の微生物固定化担
体Aが入っている。また、好気槽3には上記微生物固定
化担体Aの外にこの微生物固定化担体Aを形成する担体
よりも粒径が大きく流動可能な担体によって形成された
好気槽専用の微生物固定化担体Bも入っており、大きさ
が異なる2種類の微生物固定化担体が存在している。こ
のため、上記循環部5の流入側と排出側にはスクリーン
10,11が備えられている。スクリーン10は微生物
固定化担体Aは通過できるが、微生物固定化担体Bは通
過できない目幅なっており、スクリーン11は微生物固
定化担体Aが通過できない目幅なっている。12は攪拌
機、13はブロワー、14,15は散気装置、16は循
環装置、17は汚泥返送ポンプである。
体Bを形成させるための担体としては、微生物を固定化
できる粒状物であって、水中で流動させることができる
ものを使用する。例えば、ポリエチレングリコールやポ
リプロピレングリコール、ポリビニルアルコールあるい
はアクリルアミドなどの水溶性高分子物質を単独でゲル
化したもの、あるいはそれらの混合物をゲル化したも
の、上記水溶性高分子物質に微生物を混合してゲル化し
た包括固定化担体、砂、活性炭、プラスチック、スポン
ジ状高分子物質の粒子または小片などを使用することが
できる。
方体、円柱状など各種のものを使用することができる
が、より多くの微生物を固定化させるためには、貫通孔
が設けられたもの、例えば、円筒状のものなどのよう
に、内部にも微生物が固定化される箇所があり且つ粒子
の表面積が大きい形状のものが好ましい。このような形
状の担体は、特に、粒径が比較的大きい微生物固定化担
体Bを形成させる場合に使用するのがよい。
も異なるが、例えば、材質がプラスチック粒子である場
合、微生物固定化担体Aを形成させる担体の粒径は1mm
〜6mm程度、微生物固定化担体Bを形成させるせる担体
の粒径は5mm〜20mm程度であるのがよい。
あると、水と担体の分離が難しいと言う問題があり、6
mm以上であると、担体の比表面積が小さくなり付着固定
される汚泥の量が少なくなると言う問題がある。また、
微生物固定化担体Bの大きさが5mm以下であると、担体
Aと担体Bの分離が難しくなると言う問題があり、20
mm以上であると、担体の比表面積が小さくなり付着固定
される汚泥の量が少なくなると言う問題がある。
めの手段が槽の上部に設置する竪型の攪拌機である形状
で示されているが、水中に酸素を巻き込まないものであ
れば、例えば、水中撹拌機などのようなものであっても
よい。また、嫌気槽2の攪拌方法としては、嫌気槽2の
上部に蓋をして密閉にし、上部空間の気体を槽底部から
吹き込み、攪拌する方法もある。さらに、好気槽3から
排出された活性汚泥混合液52を処理水53と活性汚泥
54に分離する手段として、重力沈降方式による最終沈
殿池5が備えられているが、この分離手段としては、遠
心分離、加圧浮上分離、膜分離などの方式を適用するこ
ともできる。
は、処理すべき流入汚水50が嫌気槽2へ導入され、更
に、最終沈澱池4から送られてきた返送汚泥55および
後工程の好気槽の循環部5から活性汚泥混合液と微生物
固定化担体Aの混合物51も導入される。微生物固定化
担体Aは攪拌機12による攪拌によって流動状態にされ
る。この嫌気的状態の嫌気槽2においては、微生物固定
化担体Aおよび浮遊している活性汚泥中の脱窒菌の作用
によって、主として、硝酸性窒素の還元反応が行なわ
れ、活性汚泥混合液中の窒素成分が窒素ガスになって除
去される。なお、この脱窒反応においては、還元反応の
水素供与体としてBOD成分が利用されるので、BOD
成分の一部も除去されるが、大部分のBOD成分は次の
好気槽で分解除去される。
へ流入し、散気装置14から吹き込まれる空気等の酸素
含有ガスによる好気的条件下におかれる。微生物固定化
担体Aおよび微生物固定化担体Bは散気装置14から吹
き込まれるガスによって流動状態にされる。この好気槽
3においては、アンモニア性窒素を硝酸性窒素にする酸
化反応およびBOD成分の除去が行なわれると共に、活
性汚泥によるリン成分の取り込みが行われる。そして、
脱窒菌および硝化菌の増殖が促進され、多量の微生物が
微生物固定化担体Aおよび微生物固定化担体Bに付着す
る。
部5へ流入する。この際、微生物固定化担体Aだけがス
クリーン10を通過し、活性汚泥混合液と共に循環部5
へ流入する。流入してきた微生物固定化担体Aは散気装
置15から吹き込まれた酸素含有ガスによって攪拌さ
れ、流動状態に保たれる。そして、活性汚泥混合液と微
生物固定化担体Aの混合物は、その一部51が循環装置
16によって嫌気槽2へ送られる。
クリーン11を通過し最終沈澱池4へ送られて沈降分離
され、処理水53と沈殿汚泥54に分けられる。汚泥の
一部は返送汚泥55として嫌気槽2へ送られ、残りは余
剰汚泥56として、系外に引き抜かれ、別途処分され
る。
の装置の説明図である。図2において、図1と同じ部分
については同一の符号を付し説明を省略する。この装置
において、好気槽3内には、粒状担体によって形成され
た微生物固定化担体Aと、槽内に固定配置された担体に
よって形成された好気槽専用の微生物固定化担体Cが存
在している。好気槽3内に固定配置する担体cとして
は、ハニカム状に成形されたもの、波形に成形されたも
の、あるいは紐状やテープ状のもの等が使用される。ま
た、好気槽3内に存在する2種類の微生物固定化担体の
うち、一方の微生物固定化担体Cは槽内に固定されてい
るので、好気槽3内に循環部は設けられていない。11
は好気槽3からの微生物固定化担体Aの流出を防止する
ためのスクリーンである。
ては、図1の装置を使用する場合と同様の操作が行なわ
れる。この方法によれば、好気槽専用の微生物固定化担
体Cが槽内に固定されており、2種類の微生物固定化担
体A,Cを分離する機器がないので、運転管理が容易で
ある。
ための装置の説明図である。図3において、図1と同じ
部分については同一の符号を付し説明を省略する。この
装置においては、嫌気槽2の上流に前処理槽1が連設さ
れている。前処理槽1は嫌気的状態に維持されている。
18は攪拌機である。
ては、処理すべき流入汚水50および最終沈澱池4から
送られてきた返送汚泥55が前処理槽1へ導入される。
この嫌気的状態の前処理槽1内で、返送汚泥55の活性
汚泥からリンが放出される。次いで、前処理槽1の活性
汚泥混合液が嫌気槽2へ導入され、また好気槽3から活
性汚泥混合液と微生物固定化担体Aの混合物51も導入
され、脱窒反応が行なわれる。脱窒処理された活性汚泥
混合液は微生物固定化担体Aと共に好気槽3へ導入さ
れ、硝化反応が行なわれる。また、同時に、前処理槽1
で放出された量以上のリン成分が微生物内に取り込ま
れ、リン成分の十分な除去が行なわれる。以後は図1の
装置を使用する場合と同様に行なわれる。この方法は、
リン成分も十分に除去されると言う利点を有する。
するための装置の説明図である。図4において、図2と
同じ部分については同一の符号を付し説明を省略する。
この装置においては、嫌気槽2の上流に前処理槽1が連
設されている。前処理槽1は嫌気的状態に維持されてい
る。18は攪拌機である。
ては、処理すべき流入汚水50および最終沈澱池4から
送られてきた返送汚泥55が前処理槽1へ導入される。
この嫌気的状態の前処理槽1内で、返送汚泥55の活性
汚泥からリンが放出される。次いで、前処理槽1の活性
汚泥混合液が嫌気槽2へ導入され、また好気槽3から活
性汚泥混合液と微生物固定化担体Aの混合物51も導入
され、脱窒反応が行なわれる。脱窒処理された活性汚泥
混合液は微生物固定化担体Aと共に好気槽3へ導入さ
れ、硝化反応が行なわれる。また、同時に、前処理槽1
で放出された量以上のリン成分が微生物内に取り込ま
れ、リン成分の十分な除去が行なわれる。以後は図2の
装置を使用する場合と同様に行なわれる。この方法によ
れば、2種類の微生物固定化担体A,Cを分離する必要
がないので、運転管理が容易であると共に、リン成分を
十分に除去することもできる。
用例について説明する。図5は図1で説明した方法のよ
り好ましい態様を実施するための装置の説明図である。
図5において、次に記述する嫌気槽2および第2好気槽
3に係る箇所以外については、図1と同じ符号を付し説
明を省略する。この装置は、反応槽である嫌気槽2およ
び好気槽3が複数に区画されている。このため、嫌気槽
2および好気槽3内の反応が、例えば、初期、中期、終
期のように段階的に進行し、汚水成分の濃度は初期の段
階では高く、段階的に低下する。このため、汚水成分の
濃度が高い初期段階あるいは中期段階の区画では反応速
度が大きくなり、上記各槽の処理能力が向上する。
するための装置の説明図である。この装置は、図1の装
置における嫌気槽2から循環槽5までを構成する部分を
1ブロックとし、このブロックを2つ直列に接続し、脱
窒処理と硝化処理を2回繰り返して行なわせるようにな
っている。そして、流入汚水50は分流され、分流流入
汚水50aは前段の脱窒・硝化処理ブロックへ導入さ
れ、分流流入汚水50bは後段の脱窒・硝化処理ブロッ
クへ導入される。図6において、図1で説明した箇所に
ついては同じ符号を付し説明を省略する。図中、右側の
ブロックにおいて、102は嫌気槽、103は好気槽、
105は循環槽、110,111はスクリーン、112
は攪拌機、113はブロワー、114,115は散気装
置、116は循環装置であり、それぞれ、嫌気槽2、好
気槽3、循環槽5、スクリーン10,11、攪拌機1
2、ブロワー13、散気装置14,15、循環装置16
と同様の機能を有する。
段で行なうと、好気槽から嫌気槽へ循環させる循環物
(活性汚泥混合液と微生物固定化担体Aの混合物)の量
を増加させることとができるので、処理能力が向上し、
反応槽の容積を一層小さくすることができる。
である。好気槽から嫌気槽への循環量を増加させると、
処理反応は促進されるが、好気槽から送られる循環物中
には酸素が含まれているので、その循環量が限度を超え
ると、嫌気槽へ多量の酸素が持ち込まれ反応が阻害され
る等、種々の不都合が生ずる。しかし、図6の方法にお
いては、上記前段のブロックと後段のブロック内で、活
性汚泥混合液と微生物固定化担体Aの混合物51,15
1をそれぞれ別個に循環させるので、それぞれの循環量
を通常の方法と同量にしても、嫌気槽2および嫌気槽1
02へ持ち込まれる酸素量が通常の方法よりも増加する
ことはない。従って、装置全体の循環量を非常に多くす
ることができる。
て説明する。 (実施例)図1の構成による装置を使用する方法(実施
例1)、および図2の構成によるを使用する方法(実施
例2)によって汚水処理実験を行なった。なお、比較の
ために、図5の装置を使用する従来の方法についても実
施した。
で、形状が円筒状の粒状担体aを嫌気槽および好気槽に
投入し、微生物固定化担体Aを形成さた。投入した粒状
担体aは、大きさが外径4mm、内径3mm、長さ5m
mで、比重が1.01であった。また、ポリプロピレン
製で、形状が円筒状の粒状担体bを好気槽に投入し、微
生物固定化担体Bを形成させた。投入した粒状担体b
は、大きさが外径12mm、内径9mm、長さ12mm
で、比重が1.01であった。
に実施例1の場合と同じ粒状担体aを投入し、好気槽3
の下部には、ポリビニリデン製の紐状担体cを10cm
間隔で取り付けた。この紐状担体cの全部の長さは3.
6であった。
場合と同じ粒状担体aを嫌気槽および好気槽に投入し
た。
し、上記3装置を並列に配置して、各装置に同量の処理
汚水を流入させ、処理した。実験結果は表1に示す。
し充填された担体が占める容積の比を表す。活性汚泥混
合液の循環比は流入汚水流量に対するその循環流量の比
である。汚泥返送比は流入汚水流量に対する返送汚泥流
量の比である。
を比較すると、実施例1、2においては、嫌気槽と好気
槽の容積の合計が従来法の約2/3であり、且つ嫌気槽
の担体充填率が従来法の半分であったにもかかわらず、
処理水の全窒素(T−N)濃度はそれぞれ5.8mg/
L、6.0mg/Lで、従来法の8.9mg/Lに対し大幅
に低い値が得られ、脱窒の処理能力が著しく向上した。
この処理能力の向上は、次に記すように、汚泥濃度の上
昇による効果の現れであることは明らかである。
遊汚泥については、実施例1,2と従来法では何れも2
500mg/Lで同じであったが、担体に付着した汚泥に
ついては、従来法では700mg/Lであったのに対
し、実施例1,2では約2100mg/Lの値が得ら
れ、従来法に対し約3倍になった。この結果、嫌気槽内
の汚泥濃度(浮遊汚泥と担体付着汚泥の合計)は、従来
法では3200mg/Lであったのに対し、実施例1,
2では約4600mg/Lになり、著しい濃度上昇がも
たらされた。
って形成した2種類の微生物固定化担体を存在させ、そ
の一方の微生物固定化担体は嫌気槽と好気槽の間を循環
させて上記両槽に存在させ、他方の微生物固定化担体は
好気槽だけに存在させる方法である。
固定化担体が好気的状態の好気槽へ流入して脱窒菌が増
殖しその付着固定量が増加した後戻ってきたものである
ので、嫌気槽における脱窒反応の速度が大きくなって処
理能力が著しく向上する。このため、反応槽を大幅に小
型化することができる。
図である。
明図である。
の説明図である。
装置の説明図である。
するための装置の説明図である。
装置の説明図である。
Aの混合物 52,152 活性汚泥混合液 53 処理水 54 沈殿汚泥 55 返送汚泥 56 余剰汚泥
Claims (3)
- 【請求項1】 汚水を嫌気的状態に維持され且つ微生物
固定化担体が存在する嫌気槽で処理し、次いで好気的状
態に維持され且つ微生物固定化担体が存在する好気槽で
処理し、この好気槽で処理された活性汚泥混合液を前記
嫌気槽へ循環させることを含む汚水の処理方法におい
て、嫌気槽および好気槽には流動可能な粒状の微生物固
定化担体を存在させると共に、前記好気槽には更にこの
槽内だけに保持させる好気槽専用の微生物固定化担体を
も存在させ、前記好気槽の活性汚泥混合液を前記嫌気槽
へ循環させる際には、前記嫌気槽および好気槽の両槽に
存在させる微生物固定化担体だけを活性汚泥混合液と共
に前記嫌気槽へ送り、この微生物固定化担体を前記好気
槽と前記嫌気槽の間を循環させることを特徴とする汚水
の処理方法。 - 【請求項2】 好気槽には、嫌気槽および好気槽の間を
循環させる流動可能な粒状の微生物固定化担体の外に、
この粒状の微生物固定化担体よりも粒径が大きく流動可
能な微生物固定化担体を好気槽専用の微生物固定化担体
として存在させ、前記好気槽の活性汚泥混合液を前記嫌
気槽へ循環させる際には、前記好気槽専用の微生物固定
化担体と前記嫌気槽および好気槽の間を循環させる微生
物固定化担体を分離し、この嫌気槽および好気槽の両槽
の間を循環させる微生物固定化担体だけを活性汚泥混合
液と共に前記嫌気槽へ送ることを特徴とする請求項1記
載の汚水の処理方法。 - 【請求項3】 好気槽には、嫌気槽および好気槽の間を
循環させる流動可能な粒状の微生物固定化担体の外に、
固定配置された微生物固定化担体を好気槽専用の微生物
固定化担体として存在させることを特徴とする請求項1
記載の汚水の処理方法。
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