JP3136482B2 - 回転ポンチによる布地の孔明け装置 - Google Patents

回転ポンチによる布地の孔明け装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、織布・不織布等
の布地や皮革類などの基布に孔を明ける際に採用して好
適な回転ポンチによる布地の孔明け装置に関する。
【0002】
【従来の技術】布地に孔模様を縫成する装置としては、
従来、例えば特開平8−158235号公報記載のもの
が有った。この従来の技術は、自動刺しゅうミシンにお
ける針棒をミシン運転中において休止および運転自在と
するとともに、上記針棒の休止中において、下降する回
転メス取付台に基布に孔を形成する回動メスを設け、針
棒に隣接して設けた昇降棒の下端には針棒下端のミシン
針を案内する針ガイドを設け、上記針棒と昇降棒とを前
記回転メスにより基布に形成された孔内に縫目を作ると
きにのみ、上記昇降棒を下限まで下降させてミシン針を
案内するように連動させる連動手段を設けた孔状模様縫
製装置である。
【0003】すなわち、この従来例は、自動刺しゅうミ
シンの運転中において、特定信号により針棒が上限で停
止すると同時に回動メス取付台が下降して下尖りの回転
メスを回転させながら刺しゅう棒に「ピーン」ときつく
張った基布に突き刺し、基布を押し広げて周囲が毛羽立
った小孔を形成したのち、回動メス取付台が上昇する。
次に、刺しゅう枠が動き、いま形成した孔が針棒の直下
に移動して停止し、ついで針ガイドがミシン針よりも少
し早いタイミングで下降して孔を所定大きさに保持す
る。
【0004】次いで、上記のように孔内に嵌入した針ガ
イド内にミシン針が下降して縫目を作り上昇する。ミシ
ン針が上昇し、針ガイドも上昇すると、刺しゅう枠が動
いて基布の孔のない部分が針棒の直下にきて停止し、つ
いでミシン針が上下して孔のない部分に縫目を作る。
【0005】さらに、縫目を作ったミシン針が上昇して
基布から抜けると再び刺しゅう枠が移動して基布の孔の
部分をミシン針の直下に移動させ、前回と同様に針ガイ
ドとミシン針を下降させて縫目を作りミシン針と針ガイ
ドが上昇すると刺しゅう枠が動く。上記の作用の繰り返
しによって基布に設けた孔の周囲に縫目を形成すること
で、孔の周囲をいわゆる『カガリ縫い』して基布の『ホ
ツレ止め』を実行するというものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記した従来の技術に
おける回転メスと称する孔明け用回転錐は、この従来例
唯一の実施例である前記従来例公報『0018』欄に記
載のように、回転メスの下端は、円錘状や角錐状に尖っ
ており、これら錐状部に沿わせてテーパ状の羽根を一昔
以前のガラスペンのように縦向き四方に設けてあり、
『これらの羽根は布を切らないように刃のないものとす
る』と有る。つまり、このような先の尖った回転メスで
布に孔を明けるには、前述した通り、錐状の回転メスを
回転させながら下面に当てものがない基布にその張力を
利用して突き刺しながら基布を回転羽根で無理にカキム
シリ押し広げることで、基布に孔を明けることになる。
したがって、この孔は、下尖りの錐を基布に突き通して
孔明けすることになるから、基布を刺しゅう枠にきつく
張る必要が有り、刺しゅう枠がないと実施できないとい
う本質的な問題点が有る。
【0007】また、この従来例による前記の孔は、その
周縁から起毛して毛羽立っているため、この起毛部分を
針ガイドで押し広げなから前記のように『カガリ縫い』
して孔の周囲の『ホツレ止め』をすると共に、孔の輪郭
をバッキリさせる必要が有り、面倒で手間が掛るし、皮
革やプラスチックフイルムやシートには美しい孔を明け
ることができないという第2の問題点も有る。
【0008】さらに、この従来例で、孔の周辺に起毛部
分を針ガイドで押し載せることで孔を広げつつ『カガリ
縫い』をするため、孔の周辺部分だけが基布面よりも高
くなり、クレータ状に盛り上がってしまい、平坦な『カ
ガリ縫い』ができないという第3の問題点の他に、メス
と称する下尖りの回転錐では、直径5mm以上の大孔を基
布に明けることができないという数多くの本質的かつ、
重大な問題点が有る。
【0009】この従来例とは別に、本出願人が先に提案
した特開平9−217262号公報記載の孔明け方法も
周知である。この方法は、ミシンヘッドに少なくとも3
本以上の針棒を備えて刺繍縫いを行うものであって、該
ミシンヘッドに於ける2本の針棒は針棒先端を夫々カッ
ター刃に形成すると共に、1本はカッター刃が織物地の
経糸と直交する方向となるように、他の1本は織物地の
緯糸と直交する方向となるようになし、初めに織物地の
適当箇所に対し希望する模様形状のステッチ縫いを行
い、次に該ステッチ縫いされた内方を上記カッター刃の
上下作動で経糸及び緯糸を順次切断することによりステ
ッチ縫い模様形状の孔明けを行い、次に他の針棒で孔明
けされた周縁部分のかがり縫いを行うことを特徴とする
ミシン縫い刺繍に於ける模様作成方法である。
【0010】この従来例は、孔明け個所に角孔や円形孔
を明けるに当り、二本の針棒の下部に平刃状傾斜面を有
する直交二枚のカッター刃をそれぞれ備えて、これら2
枚のカッター刃で織物地の径糸と緯糸とを分けて切断す
ることで布地に孔明けをする方法である。したがって、
布地に直径5mm程度の小経孔を明ける際にも直交二枚の
カッタ刃をそれぞれ約20回ずつ計40回程度昇降させ
なければならないので、孔明け作業に長時間を要して作
業性悪く、しかも、孔の輪郭が不明瞭で、美しい孔を明
けることができず、また、針棒一本の一枚刃だけでは、
布地に孔を明けることができないという本質的かつ、重
大な問題点が有る。
【0011】この発明は、前記した各問題点を除去する
ために、織布・不織布などの布地や皮革類等の基布に円
筒状回転ポンチの円形刃先で円形孔を明けるに当り、ミ
シンヘッドにおける一本の針棒に円筒状孔明け回転ポン
チを備えることで、布地に輪郭明瞭な丸孔などを瞬時に
透設できるようにすることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記の本発明の目的は、
布下げ孔と針逃がし孔とを有するミシンの針板上に孔を
明けるべき基布を横動可能に張設し、前記布下げ孔のほ
ぼ中央における基布の下面に円筒刃先を接近させて回転
孔明けポンチを前記針板の下部に配設し、前記ミシンの
ミシンヘッドにおける針棒から縫い針と針元布地押さえ
とを除去するとともに、この針棒に前記基布を円筒刃先
に押し付けて円形孔を明けるための布下げ座を取付具に
より前記ミシンヘッドの外部に突設したことで達成でき
た。
【0013】また、前記ミシンヘッドに複数の針棒を平
行して備え、前記布下げ座を有する針棒以外の他の針棒
に針元布地押さえと縫い針とを備えることにより、この
縫い針で前記円形孔の周縁をかがり縫いすることもでき
る。そして、布下げ座としては、金属やプラスチック製
剛性繊維を下面開口の容器内に縦に密集配置した可撓繊
維束体の下面部分とか、微細竹や金属の線条束体の下面
や剛性針束の尖端面または硬質・半硬質合成ゴム柱体と
か硬質または半硬質プラスチック柱体の摩擦面や粗面な
どを用いることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態例について図
面を参照して説明する。先ず、この発明の基本実施形態
は、図1、図2に示すように、たとえば刺しゅうミシン
における金属製等周知の針板1の所要個所に設けた布下
げ孔1a上に自動枠等を介し孔を明けるべき織物布地等
の基布2を配置し、前記ミシンにおける針棒7にコ字形
の取付具8Aにより図1、図2のように取付けた布下げ
座8で前記布下げ孔下に設けた周知の回転孔明けポンチ
3の円筒刃先4に前記基布2を図4のように押し付け回
転対接して、この基布2に図5のような直径1.5〜1
0mm程度の円形孔5を明けることに有る。
【0015】本発明では先ず、周知の自動刺しゅうミシ
ンや一般の縫合ミシンにおける針板1の針逃がし孔1b
の近くにおける針板1に、比較的に大径の布下げ孔1a
を図1、図2のように、透設するとともに、この孔1a
の直下における針板下部に、回転ポンチ3を垂設するの
であるが、この際は、回転ポンチ3の円筒刃先4が図2
のように前記布下げ孔1aのほぼ中央直下に位置するよ
うに、回転孔明け具3Aを針板1の下面に図1の鎖線で
示す固定片3Bで強固に垂設固定する。
【0016】次いで、周知の自動刺しゅうミシンや縫合
ミシンにおけるミシンヘッド6に備えた複数の針棒7の
うちの一本の針棒から縫い針と針元布地押さえとその下
降復帰ばねとを図3のように取外し除去すると共に、こ
の針棒7を同図中の縦長コ字形の金属製取付具8Aの上
下のアーム8aの孔に図1の鎖線のように上から挿通し
てミシンヘッド6に針棒7を図1のように昇降可能に、
しかも、上昇スプリングSPで上昇復帰するように配設
し、この針棒7の所定個所に上記取付具8Aを図2のよ
うに止めねじnで螺着し固定すると共に、針棒7の上部
には上昇復帰スプリングSPを止めねじnで若干圧縮し
て備える。
【0017】さらに、上記取付具8Aのスリット付縦孔
8Bの下部に半硬質合成ゴムや樹脂柱体からなる布下げ
座8を図1のように挿通して位置決めした後、取付具8
Aの正面スリット8Cの間隔を取付具8Aの側面からス
リット8Cを経て螺入した止めねじnで図2のように締
め付け狭めることで、上記布下げ座8を取付具8Aにシ
ッカリ固定して前記ミシンヘッド6の前部に図1、図2
のように昇降可能に縦設する。
【0018】そして、本発明は、前記針板1上に配置し
た基布2を針板下に設置した回転孔明けポンチ3の円形
刃先4に布下げ座8で図1の鎖線および図4のように押
し付け回転対接して基布2に円形孔5を図5のように明
ける装置であり、この装置に用いる前記布下げ座8とし
て、前記の例の他に金属製やプラスチック製フィラメン
トからなる多数本の可撓性線条物や細棒集合体を束ねた
線条束体を用いてもよく、またこれら束体に粘性の小さ
い接着液を滲透硬化させたものを用いてもよく、さら
に、上記各布下げ座8は、図1のように取付具8Aの縦
孔8B内に複数個内装し、最下の使用中のものが摩耗し
たら、下のものから上の布下げ座へと順番に交換使用で
きるようにしてもよい。
【0019】次に、前記針棒7とこれに付設した前記布
下げ座8を昇降させる構成例につき説明する。二本の針
棒7は、図1のようにミシンヘッド6の前側上下に設け
た針棒受け6A、6Aの孔に遊挿してあって、上昇復帰
スプリングSPにより常には図1の実線で示す上死点位
置にあり、図3における左側の針棒7には、通常の針棒
同様に針元布地押さえ9とその下動復帰スプリング9A
および縫い針10がそれぞれ周知の刺しゅうミシンヘッ
ドと同様に備えてあり、図2の右側の針棒7には布下げ
座8が前述した図1の通り備えてある。
【0020】一方、前記ミシンヘッド6は、図1、図2
のように刺しゅうミシンにおける固定ビーム11Aに備
えた周知のヘッド受アーム11に対して、図1のように
その前部上下に横設したガイドレール12,12に係合
したヘッドスライダ13で二本の針棒間隔寸法だけ自動
刺しゅうミシンにおける針替えロッド14の動きによ
り、図2矢示のように横動可能に実装してある。そし
て、前記二本の針棒7の中間部には、それぞれ昇降片1
5が後方(図1では右側)に向け固定突設してあって、
これら二本の針棒7の各昇降片15の一つに前記ミシン
ヘッド6を針替えロッド14で動かすことで選択的に凹
凸係合する昇降筒16をその孔で遊挿した固定縦軸17
が前記ヘッド受アーム11の前側内部に縦設してある。
【0021】また、前記昇降筒16を介して布下げ座8
を昇降駆動するために、ヘッド受アーム11内には、図
2のようにシャフトカバー11B内に横設した回転軸1
8に図1のように偏心させて軸着したカム板19を回転
可能に配設すると共に、このカム板19の外周面に備え
たローラベアリング内装の昇降リング20の下部に昇降
アーム21を図1のように突設し、このアーム21に中
間部を軸22Aで枢支した後部軸支の回転アーム22の
前端を軸22Bとリング片23とを介して前記昇降筒1
6の突片16Aに軸23Aで図1のように枢支結合す
る。
【0022】なお、図1、図4における符号8Dで示す
ものは布下げ座8の収納容器であり、また、図1,図2
において、符号6Bで示すものはヘッドカバーさらに、
ヘッド受けアーム11のガイドレール12とミシンヘッ
ド6のヘッドスライダ13との間には、図1のように各
対向溝向にローラやボールを介在してアーム11に対す
るミシンヘッド6の横動を助成するようにしてあり、こ
の横動幅は針替ロッド14の動き寸法や周知のストッパ
で制限してある。
【0023】そして、前記回転ポンチ3の刃先に近い側
面には、当然に前記各図および図4のように基布2の抜
きカスの取り除き孔3aが設けてあり、また、図2、図
3における符号10Aで示すものは、針棒7の縫い針1
0に通した上糸(図示せず)をガイドする周知の糸マネ
キで、この糸マネキは、針棒7の昇降に関連して周知手
段で揺動するようにしてあり、布下げ座8を有する針棒
側には必要ないので除去してもよいが、図2、図3の仮
想線で示すように残して置いてもよい。
【0024】また、図1、図2において、符号Pで示し
たものは、別設した周知のコンプレッサ等の送気源から
の気流を前記孔明け具3A内に備えた周知の風車式回転
羽根に向け噴出するための可撓パイプで、回転ポンチ3
は、上記回転羽根の回転力で毎秒100〜300回程度
の高速度で回転するような周知の噴気式回転孔明け具3
Aを本発明では用いるが、この回転孔明け具は、小型の
高速電気ドリル等の周知の電気式回転円筒刃先による孔
明け具を用いてもよい。
【0025】さらに、布下げ座8が、針棒7を中心とし
て水平円弧方向に妄動しないようにするには、針棒7を
角棒や縦溝付丸棒にして針棒受け6A部分で回転止めを
したり、または、昇降片15や取付具8Aの左右側面ま
たは、張り出し片を、ミシンヘッド6に突設した横ぶれ
規制片(周知の板片でよいので図示せず)で、転子や滑
り部材を介し昇降可能に支持する。
【0026】本発明の布地孔明け装置は、以上のように
構成をなしたので、これを使用するに当り、図1、図2
のように、針板1の布下げ孔1a上に孔を明けるべき布
地や皮革類その他シート状の基布2を縫合ミシンでは、
直接そのまま、または自動刺しゅうミシンに応用する場
合は、周知の自動枠を介し配置しておく。次いで、前記
ミシンヘッド6を横動して位置決めをする針替ロッド1
4により、ヘッド6における二本の針棒7のうち、布下
げ座8を備えた針棒7の昇降片15だけを図1の実線で
示すように針棒7の上死点で昇降筒16に係合させると
共に、パイプPから孔明け具3A内に給気して回転ポン
チ3を毎秒200〜300回程度の高速度で回転させて
おく。
【0027】その後、回転軸18を刺しゅうミシンにお
ける周知の駆動手段と回転開始指令により回転させる
と、偏心カム板19を介し昇降リング20が図1の鎖線
で示すように上記偏心寸法だけ下動し、この下動により
上記リング20の昇降アーム21、回転アーム22、リ
ング片23、昇降筒16および昇降片15もそれぞれ順
次に図1の鎖線のように下動すると同時に針棒7と布下
げ座8とが共に図1鎖線のように協動下動する結果、前
記ポンチ3の高速回転している円筒状刃先4に布下げ孔
1aを経て基布2をその固有収縮力または張力に抗し布
下げ座8で図4のように押し付けることにより、図5に
示すような輪郭鮮明の円形孔5を基布2に素早く明ける
ことができた。
【0028】この孔明け時には、ミシン針10を有する
針棒7は当然に不動であり、また布下げ座8の下部のザ
ラ付き粗面、または摩擦下面で基布2をその水平張力に
抗し回転ポンチ3の刃先4に押し当てながら孔明けでき
るので、基布2の孔明け時における横ズレを防止でき、
美しい円形孔5を基布2に瞬時に明けることができた。
孔明け後、図1の実線のように布下げ座8の上死点で回
転軸18を停止し、布下げ座8を上昇維持させること
で、布下げ座8に用いている線条束体は、その素材の有
する固有弾力で元の密集納置状態に復元すると共に、基
布2自体も図5のように自己収縮力または、自動枠張設
張力等の自己張力により、水平復帰し、ポンチ3の円筒
刃先4から1〜2mm程度の僅小寸法だけ図5のように離
れるため、基布2には無用な傷は付かない。
【0029】
【実施例】この布地孔明け後、基布2の円形孔5の周縁
をカガリ縫いしてホツレ止めをするに当っては、先ず、
針替えロッド14を図2のや矢示方向に引いてミシンヘ
ッド6を針棒間隔だけ右動させることで、今度は、昇降
筒16にミシン針10を下部に有する針棒7の昇降片1
5を凹凸係合させた後、回転軸18を回転させること
で、カム板19を初めとする昇降アーム21や回動アー
ム22、リング片23や昇降筒16および昇降片15を
順次に介してミシン針10が有る針棒だけが上下動し、
周知の孔まわりカガリ縫い運針により、基布2の円形孔
5の縁辺を縫い針10でカガリ縫いすることができた。
【0030】また、円形孔5をポンチ刃先4の径選択に
より、孔直径2〜3mm程度の比較的小径の円形孔5とな
し、この円形孔5の多数を任意の孔明け輪郭に沿って基
布2に多数隣接連続して明けることで、基布2に多数の
連続円形孔5による角形や楕円等任意の孔明けパターン
による種々の形状大きさの孔を明けることができた。さ
らに、布下げ座8の取付具8Aは、図示の縦長コ字形の
もの以外に、扁平コ字形のものや』状のものなど種々の
形状のものに変更・変形できる。
【0031】さらにまた、針板1の布下げ孔1aの形状
とか、大きさは任意の形や大きさに選定できるのは勿論
のこと、布下げ孔1aの後縁から前の針板1全体をカッ
トしてもよい。
【0032】
【発明の効果】この発明は、以上のような形態を採用し
たので、以下に記載の効果を奏する。本発明では、布下
げ孔1aと針逃がし孔1bとを有するミシンの針板1上
に孔を明けるべき基布2を横動可能に張設し、前記布下
げ孔1aのほぼ中央における基布2の下面に円筒刃先4
を接近させて回転孔明けポンチ3を前記針板1の下部に
配設し、前記ミシンのミシンヘッド6における針棒7か
ら縫い針と針元布地押さえとを除去するとともに、この
針棒7に前記基布2を円筒刃先4に押し付けて円形孔5
を明けるための布下げ座8を取付具8Aにより前記ミシ
ンヘッド6の外部に突設したことで、上記回転ポンチに
より布地に輪郭鮮明な孔を瞬時に明けることができたと
いう工業的効果が有る。
【0033】また、請求項2による発明によれば、前記
ミシンヘッド6に複数の針棒7を平行して備え、前記布
下げ座8を有する針棒7以外の他の針棒7に針元布地押
さえ9と縫い針10とを備えることにより、この縫い針
10で前記円形孔5の周縁をかがり縫い可能となしたの
で、孔明け直後にほぼ同じ場所で上記円形孔5の縁辺の
カガリ縫いを実行でき、孔まわりの基布ホツレを皆無に
できたという効果を付加できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の実施形態の一例を示す要部拡大縦
断側面図
【図2】本発明装置の実施形態の一例を示す要部の斜視
【図3】図2に示すものの組立前の状態を示す斜視図
【図4】本発明装置の要部拡大断面図
【図5】同上と状態を異にした断面図
【符号の説明】
1 針板 1a 布下げ孔 1b 針逃がし孔 2 基布 3 回転孔明けポンチ 3A 回転孔明け具 4 円筒刃先 5 円形孔 6 ミシンヘッド 7 針棒 8 布下げ座 8A 取付具 9 針元布地押さえ 10 縫い針 11 ヘッド受けアーム 12 ガイドレール 13 ヘッドスライダ 14 針替えロッド 15 昇降片 16 昇降筒 17 縦軸 18 回転軸 19 カム板 20 昇降リング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D05C 7/04 B26F 1/44

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 布下げ孔1aと針逃がし孔1bとを有す
    るミシンの針板1上に孔を明けるべき基布2を横動可能
    に張設し、前記布下げ孔1aのほぼ中央における基布2
    の下面に円筒刃先4を接近させて回転孔明けポンチ3を
    前記針板1の下部に配設し、前記ミシンのミシンヘッド
    6における針棒7から縫い針と針元布地押さえとを除去
    するとともに、この針棒7に前記基布2を円筒刃先4に
    押し付けて円形孔5を明けるための布下げ座8を取付具
    8Aにより前記ミシンヘッド6の外部に突設してなる回
    転ポンチによる布地の孔明け装置。
  2. 【請求項2】 前記ミシンヘッド6に複数の針棒7を平
    行して備え、前記布下げ座8を有する針棒7以外の他の
    針棒7に針元布地押さえ9と縫い針10とを備えること
    により、この縫い針10で前記円形孔5の周縁をかがり
    縫い可能となした請求項1記載の回転ポンチによる布地
    の孔明け装置。
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CN111823035B (zh) * 2020-07-17 2021-07-13 山东工业职业学院 数控打孔装置

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