JP3136170B2 - テープレコーダのピンチローラ機構 - Google Patents

テープレコーダのピンチローラ機構

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JP3136170B2
JP3136170B2 JP03145273A JP14527391A JP3136170B2 JP 3136170 B2 JP3136170 B2 JP 3136170B2 JP 03145273 A JP03145273 A JP 03145273A JP 14527391 A JP14527391 A JP 14527391A JP 3136170 B2 JP3136170 B2 JP 3136170B2
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智則 中村
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はテープレコーダのピンチ
ローラ保持機構に関する。更に詳述すると、本発明は磁
気テープをキャプスタンに押し当てて挾みつけるピンチ
ローラの保持機構改良に関する。
【0002】
【従来の技術】テープレコーダのピンチローラ保持機構
は、図62に示すように、近年、樹脂化の傾向にあり、
モールド成形によって一体成形されたコの字形のピンチ
アーム101に軸102を貫通させ、その軸102に回
転自在にピンチローラ103を取付けるようにしてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ピンチ
ローラ103を保持するピンチアーム101の形状が軸
102を両持支持するようにコの字形をしているため、
プラスチックで一体に成形される場合、成形後の寸法変
化が大きくなり形状に狂いが生ずる虞がある。しかも、
コの字形のピンチアーム101を射出成形によって一体
成形する場合、ピンチローラ103の軸方向に閉ざされ
た凹部104が生ずるため、成形金型に少なくとも3つ
の割型を使用しなければならず、1つの金型から多数個
の製品を取り出すことができず大量生産ができない。ま
た、ピンチアーム101の凹部104内にピンチローラ
103を収容してからピンチアーム101に軸102を
通さなければならないので、これらの嵌め合せの際の位
置合せが容易ではなく組立てが大変である。
【0004】本発明は、コストダウンが可能でかつ組立
て作業も容易な構造の簡単なピンチローラの保持機構を
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、本発明は、ピンチローラと該ローラを支持する軸と
この軸を両端で支持するピンチアームとから成るピンチ
ローラ機構において、前記ピンチアームが前記ピンチロ
ーラを収納する上部開放の凹部を形成する壁部を少なく
とも一体的に形成した第1のアームと、この第1のアー
ムと重なって前記凹部の上部開放を前記ピンチローラの
軸方向に閉ざしてコの字形のピンチアームを形成する第
2のアームとに分割形成され、前記ピンチローラを支持
する軸を前記第1のアームあるいは第2のアームのいず
れかに一体成形すると共に前記第1のアームと第2のア
ームとの対向する面にこれらアーム同士を繋ぎ止める係
合手段を設け、尚かつ前記軸の先端部のみが相手側のア
ームに挿入されて前記ピンチローラを軸方向の両側から
前記第1のアームと第2のアームとにより挟んで前記第
1のアームと第2のアームとを圧入組付けするようにし
ている。
【0006】
【作用】したがって、第1のアームあるいは第2のアー
ムから突出する軸にピンチローラを嵌め込んでから第
のアームおよび第2のアームを係合手段を利用して圧入
することによってピンチローラ機構が組立てられる。こ
のピンチローラ機構は、ピンチローラを収納する開放さ
れた凹部を形成する第1のアームとこの凹部の上部開放
を閉ざす第2のアームとに軸方向に2分割して成形でき
る。
【0007】
【実施例】以下、本発明の構成を図面に示す実施例に基
づいて詳細に説明する。尚、本実施例は電気的に操作さ
れる1つのソレノイドの動作とモータの回転力を利用し
て各動作モードに切替えるモード切替え機構を採用した
オートリバース式レコーディングテープレコーダに応用
したものである。
【0008】このテープレコーダはヘッドを回転可能に
支持する回転ヘッド機構1と、この回転ヘッド機構1を
搭載して移動するヘッドシャーシ2と、このヘッドシャ
ーシ2をスライドさせるシャーシ駆動機構と、テープ走
行方向をフォワード側とリバース側に切替えるリバース
切替え機構と、テープレコーダのモードを切替えるモー
ド選択機構と、これらの駆動源たるモータ(図示省略)
と、モード切替え等のためのスイッチ類(図示省略)及
びこれらを支持するシャーシ(図示省略)とから主に構
成されている。このテープレコーダは、ソレノイド6の
パルス通電による駆動によって、カムギア68をモータ
と連動回転するフライホイールギア7と噛合させて回転
させ、ヘッドシャーシ2を移動させると共にFRカム7
4a,74b,74c,74dとトリガーアーム65の
動きによってFRアーム77の動きを制御してモードを
切替えるように構成されている。尚、駆動源となるモー
タとフライホイールギア7とは、モータプーリ8とフラ
イホイール9との間にメインベルト10を張架して連結
されている。また、フライホイール9と同軸上にはFR
プーリ85とFRベルト87を介して連結されるプーリ
4と、フォワード側のプレイギア55aと噛合するピニ
オン5が設けられている。また、リバース側の回転源と
なるフライホイール3はフォワード側のフライホイール
9に張架されるメインベルト10と接触させることによ
って回転させられるように設けられている。このフライ
ホイール3には、同軸上にピニオン3aが形成されてい
る。
【0009】回転ヘッド機構1は、ヘッド11,12及
びテープガイド13を一定の位置関係で保持したヘッド
ホルダ14と、これを回転可能に支持するヘッドフレー
ム15と、ヘッドホルダ14を回転させる扇形のヘッド
ギア16と、このヘッドギア16を駆動するヘッドレバ
ー17及び該ヘッドレバー17をリバースカム72の動
きによって駆動するリバースアーム18とから構成され
ている。
【0010】ヘッドホルダ14は、ヘッド(録再磁気ヘ
ッド11と消去ヘッド12)及びテープガイド13を固
着したヘッドブロック19と、このヘッドブロック19
を収容する円筒状の回転部材20と、この回転部材20
の背面側に固着されたアジマス調整用板21と、前記回
転部材20と一体に形成されたピニオン22と、当該ヘ
ッドホルダ14に回転力を付与して所定の位置で固定す
るヘッドスプリング23が当接される異形部24とから
構成されている。ヘッドホルダ14の軸部にはヘッド1
1,12に配線されるリード25を通すための穴26が
設けられており、外周面にはヘッドホルダ14の揺動範
囲にのみ歯を形成したピニオン22が一体成形されてい
る。また、軸部には2つの平面部分24aと円周面部分
24bとから構成される異形部24が設けられている。
この異形部24はヘッドフレーム15の大径の軸受部2
8と小径の軸受部30との間に位置するように形成され
ており、リバース側とフォワード側とで夫々ヘッドスプ
リング23のばね力を受けてヘッドホルダ14に対し回
転力を常に付与するため、2つの平面部分24a,24
aが非平行の配置関係となるように形成されている。
【0011】ヘッドフレーム15はヘッドホルダ14を
支持してヘッドシャーシ2に取付けるためのもので、ヘ
ッドホルダ14を収容する半円形の軸受面を形成した開
放型のブロックである。このヘッドフレーム15はヘッ
ドホルダ14の回転部材20を収容する大径の軸受部2
8と、アジマス調整板21が回転可能に収容される半円
形の溝部29と、回転部材20と異形部24との間の軸
部27に嵌合する小径の軸受部30とを有している。し
たがって、ヘッドホルダ14はヘッドフレーム15に対
し上方から落し込むことによって収容され、かつピニオ
ン22と回転部材20との間の軸部27と小径の軸受部
0の凹部との係合及びアジマス調整板21と半円形の
溝部29との間の係合によって軸方向へは離脱しないよ
うに収容されている。また、このヘッドフレーム15の
開放面側は、ヘッドシャーシ2に取付けられた状態にお
いて、ヘッドシャーシ2のヘッド取付用フレーム31と
このヘッド取付用フレーム31の凸部と軸受部30とで
部分的に塞がれ、収容するヘッドホルダ14が上方へは
離脱しないように設けられている。ヘッドフレーム15
は、ヘッドシャーシ2の一部を折曲げて一体に成形され
たヘッド取付用フレーム31にビス等で止め付けられ
て、ヘッドシャーシ2に固定されている。尚、小径の軸
受部30は本実施例の場合、五角形の溝で形成されてい
る。
【0012】ヘッドスプリング23は両端を巻回した棒
状スプリングで、ヘッドフレーム15のヘッドホルダ1
4を収容する凹部の外のピン34a,34bに架設さ
れ、ヘッドホルダ14の異形部24とこれを横切るよう
にして当接してヘッドホルダ14を下方へ向けて押し付
けるようにばね力を一方向に付勢するように配置されて
いる。したがって、ヘッドスプリング23は、ヘッドホ
ルダ14の異形部24に当接するとき、ヘッドホルダ1
4の一方の揺動端においては平面部分24aと円周面部
分24bとの境界の角部に当接し、更に円周面部分24
bに乗り上げてヘッドスプリング23を変形させながら
回転し、反対側に回転し終えたときには再び円周面部分
24bと平面部分24aとの角部にヘッドスプリング2
3が当接してヘッドホルダ14をヘッドフレーム15へ
押え付ける。このため、ヘッドホルダ14は1本のヘッ
ドスプリング23の押し下げ力によって上下方向のがた
つきが押えられると共に平面部分24aと円周面部分2
4bとの境界の角部においては回転力を付勢する。一
方、ヘッドホルダ14には、ヘッド取付用フレーム31
側のアジマス調整用ねじ32と当接するアジマス調整用
板21が固着されヘッドホルダ14の揺動範囲がアジマ
ス調整用ねじ32によって規制されている。したがっ
て、ヘッドホルダ14はその揺動端においてヘッドスプ
リング23によって常時平面部分24aが上にくるよう
に即ちヘッドホルダ14の回転が続けられるように常時
付勢され、アジマス調整用ねじ32の先端にアジマス調
整用板21が当接した状態で固定される。依って、アジ
マス調整用ねじ32の突出量を調整することによってヘ
ッド11,12のアジマス角度を調整できる。尚、アジ
マス調整用ねじ32はヘッド取付用フレーム31に載置
される板ばね33を介在させてヘッド取付用フレーム3
1に装着されており、アジマス調整板21の衝突によ
って緩み、位置が狂うことがないように設けられてい
る。
【0013】ヘッドホルダ14を回転させるヘッドギア
16は、ヘッドホルダ14を所定の角度範囲で揺動させ
るに十分なストロークを有する扇形の歯車であり、ヘッ
ドホルダ14のピニオン22と噛合する。このヘッドギ
ア16にはヘッドレバー17のU形の係合溝37と係合
する係合ピン35が設けられており、ヘッドシャーシ2
の移動方向と直交する方向にスライド可能なヘッドレバ
ー17と係合する。したがって、ヘッドレバー17の動
きによってヘッドギア16が正転及び逆転し、ヘッドホ
ルダ14をフォワード側ないしリバース側に回転させ
る。
【0014】ヘッドレバー17はヘッドシャーシ2の移
動方向と直交する方向即ち左右のキャプスタン軸53
a,53bの間を往復移動し得るようにヘッドシャーシ
2にスライド可能に取付けられている。例えば、ヘッド
シャーシ2にガイド孔38を設け、これを貫通して上下
方向に係合するガイド爪39a,39bをヘッドレバー
17側に設けることによってスライド可能にヘッドシャ
ーシ2にヘッドレバー17を取付ける。また、このヘッ
ドレバー17にはヘッドギア16の係合ピン35と係合
するU形の係合溝37が形成されている。
【0015】更に、ヘッドレバー17の両端にはヘッド
シャーシ2上に搭載されたフォワード側及びリバース側
のピンチアーム43a,43bに設けられているピンチ
圧用スプリング49a,49bと係合する作動爪40
a,40bとリバースアーム18と係合する係合ピン4
1とを有している。前記作動爪40a,40bは左右の
ピンチ圧用スプリング49a,49bの間隔よりも狭
く、ヘッドレバー17の移動によってピンチ圧用スプリ
ング49a,49bのいずれか一方とだけ当接するよう
に設けられている。作動爪40a,40bによってピン
チ圧用スプリング49a,49bをピンチローラ42
a,42bに向けて押し込むことによってピンチローラ
42a,42bを支軸44a,44bを中心に揺動させ
てキャプスタン軸53a,53bに当接させる。そし
て、テープをキャプスタン軸53a,53bに適宜圧力
で押しつける。また、ガイド爪39a,39bも同様
に、左右のプレイアーム54a,54bの間隔よりも狭
く配置されており、ヘッドレバー17の移動によってプ
レイアーム54a,54bのいずれか一方とだけ当接す
るように設けられている。このガイド爪39a,39b
はいずれか一方のヘッドレバー17の作動爪40aある
いは40bと当接しない方のピンチ圧用スプリング49
aあるいは49b側のプレイアーム54aあるいは54
bと係合し、このプレイアーム54aあるいは54bが
ヘッドシャーシ2の押し込みによってヘッドシャーシ2
から解放されたときにも移動しないように規制する。こ
れによって、選択されない方のプレイギア55aあるい
は55bがプレイモード時にプレイクラッチギア56a
あるいは56bと誤って噛合することを防いでいる。
尚、ヘッドレバー17とヘッドシャーシ2との間には引
張りコイルスプリング36が張架され、ヘッドレバー1
7を常時一方向例えばフォワード側へ引き戻すように付
勢している。
【0016】ピンチローラ42a,42bは軸回りに揺
動するピンチアーム43a,43bによって支持されて
いる。ピンチアーム43a,43bは図6に示すよう
に、例えばシャーシに固定されている支軸44a,44
bに装着される軸部45a,45bとピンチローラ42
a,42bを支持するアーム部46a,46bとがプラ
スチック等によって一体成形されている。ピンチローラ
42a,42bを包囲するコの字型のアーム部46a,
46bにはピンチローラ42a,42bの軸47a,4
7bを支持する軸受部48a,48bが上下に設けられ
ている。この軸受部48a,48bの一方は軸47a,
47bを貫通させる穴で、他方は軸47a,47bをピ
ンチローラ42a,42bの径方向から差し込むことに
よって挾持するC字型の穴(図示省略)である。よっ
て、ピンチローラ42a,42bは軸の一方を軸受部4
8a,48bの閉鎖された穴に差し込んだ後、開放され
た穴に側方から押し込むことによって保持される。ピン
チローラ42a,42bは通常ゴム等によって形成され
ている。
【0017】ピンチアーム43a,43bはシャーシ上
固定された支軸44a,44bに揺動自在に取付けら
れ、一端がプレイアーム54a,54bに固定され他端
がピンチアーム43a,43bに固定されたプレイアー
ム作動用スプリング50a,50bによって常時キャプ
スタン軸53a,53bから離れるようにばね力が付勢
されている。他方、ピンチアーム43a,43bには一
端がピンチアーム43a,43bの先端側に固定され他
端がピンチアーム43a,43bの比較的手前側に固定
されたピンチ圧用スプリング49a,49bが装着され
て、コイルを広げる方向にのみスプリングの動きが封じ
られるように止めつけられている。したがって、このピ
ンチ圧用スプリング49a,49bの一端をヘッドレバ
ー17の作動爪40a,40bでキャプスタン軸53
a,53b側に押せば、ピンチ圧用スプリング49a,
49bの働きによってピンチアーム43a,43bが弾
性力を持ってキャプスタン軸53a,53bに押しつけ
られる。このピンチローラ42a,42bはシャーシの
左右に設置され、フォワード側キャプスタン軸53aと
リバース側キャプスタン軸53bにそれぞれ対応するよ
うに配置されている。そして、ヘッドレバー17の両端
の作動爪40a,40bは左右のピンチローラ42a,
42bのピンチ圧用スプリング49a,49bと同時に
当接することはなく、いずれか一方と当接するように設
けられている。したがって、ヘッドがフォワード側に設
定されている場合においてヘッドシャーシ2が移動する
ときには、フォワード側のピンチローラ42aのピンチ
圧用スプリング49aとヘッドレバー17の作動爪40
aとが接触する。他方、ヘッドがリバース側に切替えら
れているときには、ヘッドレバー17がリバース側即ち
図上左側へ移動しているためにリバース側のピンチロー
ラ42bのピンチ圧用スプリング49bとヘッドレバー
17の作動爪40bとが接触する。
【0018】尚、ピンチローラは図60及び図61に示
すように、ピンチローラ42を支承する軸47と、軸部
45及び対向する第1及び第2の2つのアーム46a,
46bとをプラスチックによって一体成形したピンチア
ーム43によって支持するようにしても良い。この場
合、ピンチアーム43は、軸47を一体成形した第2の
アーム46aと、軸部45を一体成形した第1のアーム
46bとに二つ割りに成形し、ピンチローラ42を挾ん
で凹凸を嵌合させることによって一体化するように設け
られている。第2のアーム46aには軸47と共に第1
のアーム46bの係合部例えば穴58と嵌合する被係合
部例えば突起58aが一体成形されている。また、第1
のアーム46bには、ピンチローラ42を収納する凹部
100を形成する壁部86及びピンチアーム43全体を
ヘッドシャーシ2上に揺動自在に取付けるための支軸4
4a,44bを通すための軸部45とが第1のアーム4
6bに対し垂直に突出するように一体成形されている。
壁部86及び軸部45には第2のアーム46a側の突起
58aが嵌入する穴58b,58bが設けられている。
凹部100は、上方即ち第2のアーム46a側が開放さ
れており、第2のアーム46aと第1のアーム46bと
を合せたときに上方が閉ざされてコの字形のピンチアー
ム43を形成し、ピンチローラ42の軸方向が閉ざされ
た空間が形成されるように設けられている。これら第2
のアーム46aと第1のアーム46bとは、ピンチロー
ラ42の軸方向に突部が形成され、それと直交する径方
向には閉ざされる空所や凹部が形成されないため、それ
ぞれ2分割の割型で射出成形できる。即ち、軸方向に割
れる割型で第2のアーム46aと第1のアーム46bと
が同時に多数個取りできる。符号49はピンチ圧用スプ
リングである。
【0019】以上のように構成されているので、ピンチ
ローラ42のピンチアーム43への組込みは次のように
して行なわれる。まず、第2のアーム46aの軸47に
ピンチローラ42を嵌め込み、この第2のアーム46a
の突起58a,58aを第1のアーム46bの穴58
b,58bに嵌合することによって第2のアーム46a
と第1のアーム46bとをピンチローラ42を挾んで組
立てる。
【0020】ヘッドシャーシ2は、例えばシャーシとの
間に設けられたガイド爪と溝との係合などによって、一
定方向即ち左右のキャプスタン軸53a,53bの間を
走行するテープに対してヘッド11,12を接近ないし
離反させる方向に一定のストロークをもって移動可能に
設けられている。そして、このヘッドシャーシ2にはシ
ャーシとの間に張架されたリターンコイルスプリング5
1によってストップ位置即ちキャプスタン軸53a,5
3bからピンチローラ42a,42bを離していずれの
リール台57a,57bも回転させずにテープからヘッ
ドを離す位置に復帰するようにばね力が常時付勢されて
いる。リターンコイルスプリング51はシャーシ上に固
定された支軸52に装着されて一端がシャーシに係合さ
れ他端がヘッドシャーシ2に係合されている。また、シ
ャーシにはフォワード側のキャプスタン軸53aとリバ
ース側のキャプスタン軸53bとがキャプスタンメタル
等を介して取付けられており、それぞれフォワード側の
プレイギア55aとリバース側のプレイギア55bとを
支持するプレイアーム54a,54bが揺動自在に設け
られている。このプレイアーム54a,54bは、プレ
イモード時以外にはその移動方向においてヘッドシャー
シ2と係合し、ヘッドシャーシ2がプレイ位置に移行し
たときにその係合が解除されてプレイギア55a,55
bがリール台57a,57bのプレイクラッチギア56
a,56bと噛合する方向に回動し得るように設けられ
ている。一方、ヘッドシャーシ2のプレイ位置への移動
によって、ピンチアーム43a,43bとプレイアーム
54a,54bとの間に設けられたプレイアーム作動
スプリング50a,50bがピンチアーム43a,43
bの回動によって圧縮されるため、プレイアーム54
a,54bにばね力がより付勢される。依って、ヘッド
シャーシ2の動きに伴って移動した方のピンチローラ4
2aあるいは42bと連動するプレイギア55aあるい
は55bがリール台57aあるいは57bのプレイクラ
ッチギア56aあるいは56bと噛合してリールを回転
させる。他方、反対側のピンチローラ42bあるいは4
2aは、ヘッドレバー17に駆動されて移動しないこと
から、ヘッドシャーシ2との間の係合が解除されても、
プレイアーム54bあるいは54aはプレイクラッチギ
ア56bあるいは56aにプレイギア55bあるいは5
5aを噛合せる方向へは移動しない。即ち、選択された
テープ走行方向に対応するプレイアーム54aあるいは
54bのみが回転してプレイギア55aあるいは55b
をリール台57aあるいは57bのプレイクラッチギア
56aあるいは56bと噛合させる。尚、符号59はヘ
ッドシャーシ2が停止以外の状態のときカセットのイジ
ェクトを防止するためのアームである。
【0021】ヘッドシャーシ2はシャーシを貫通して反
対側に配置されるアシストカム60と係合するアシスト
ピン61を有する。このアシストピン61はアシストカ
ム60上を滑って移動し、カム変位をヘッドシャーシ2
に伝達するカム従動節である。本実施例のアシストピン
61は大径部61aと小径部61bとを有する二段ピン
である。そして、アシストカム60は、ホールド位置6
0d及びストップ位置60eにおいては小径部61bが
アシストカム60と当接し、それを除く他のモード位置
60a,60b,60c及びその途中経路においては大
径部61aが当接するように形成されている。これは各
動作モードからストップモードへ変更する際のヘッドシ
ャーシ及びリバース切替え機構の動きを静かにするた
め、アシストカム60の傾斜面にアシストピン61を乗
せたままアシストカム60のストップ位置60eの近く
まで移動させること、即ちアシストカム60によってヘ
ッドシャーシ2の動きを制御することが好ましいからで
ある。しかし、アシストカム60の中心に近づくためア
シストピン61の直径に対するアシストカム60の傾斜
をつけるための角度が大きくなる。また、アシストピン
61の直径が大きいとアシストピン61に対するアシス
トカム60の回転角度が大きくなる。そこで、アシスト
ピン1個分の距離を動かすための傾斜を緩くする方がヘ
ッドシャーシ2及びヘッドレバー17の移動を遅くして
衝撃を小さくする上で有利である。このためにはアシス
トピン61の径を細くすれば良いが、アシストピン61
の直径を細くすると、プレイ時のようにカム中心からの
距離が遠くなったとき、リターンコイルスプリング51
のばね荷重によってアシストピン61が折れてしまう虞
がある。一方、ストップ位置60e及びその直前のホー
ルド位置60dではそのばね荷重が小さくなることから
アシストピン61が細くても十分に耐え得る。そこで、
プレイモード等のばね荷重が大きいときには丈夫にしか
つストップ位置直前ではピンを転がすに必要な斜面に
該当する角度を大きくするため、図8に示すようにアシ
ストピン61を大径部61aと小径部61bとから成る
二段ピンとする一方、ストップ位置60eとホールド位
置60d及びその近傍のカム面を他の部位よりも軸方向
に薄くしてアシストピン61の小径部61bに対応する
位置に形成してアシストピン61の小径部61bとだけ
当接するように形成している。したがって、ストップ位
置60e及びホールド位置60d以外の他の部位60
a,60b,60cにおいては、アシストカム60はア
シストピン61の大径部61aと接触する。このアシス
トピン61はアシストアーム62に固着されてヘッドシ
ャーシ2に実質的に固定されており、ヘッドシャーシ2
とシャーシとの間に懸架されたリターンコイルスプリン
グ51によって常時アシストカム60の中心に向けて移
動するように付勢されている。アシストアーム62は回
転軸63を以ってヘッドシャーシ2に回転可能に取付け
られ、ヘッドシャーシ2との間に張架される強いコイル
スプリング64によって一定の位置に押しつけられ、実
質的にヘッドシャーシ2に固定されている。したがっ
て、通常はアシストアーム62はヘッドシャーシ2と一
体に移動するが、アシストカム60によるプレイ位置で
のオーバロック(プレイ手前で最大ストロークとなるが
ヘッドは所定の位置で止まる)を吸収するようになって
いる。
【0022】ヘッドシャーシ2を駆動するシャーシ駆動
機構は、モータによって回転するアシストカム60と、
このアシストカム60上を移動するヘッドシャーシ2側
のアシストピン61と、アシストカム60の動きを制御
するトリガーアーム65と、アシストカム60を各モー
ド位置に固定するための突起66a,66b,66c,
66d,66eと、トリガーカム67とから構成されて
いる。アシストカム60はカムギア68の一面に形成さ
れている。カムギア68はモータの回転力を利用してヘ
ッドシャーシ2の駆動、モードの選択及びリバース/フ
ォワード切替えを行うもので、再生/録音用欠歯部(以
下PLAY用欠歯部と表記する)69aと、早送り巻戻
し用欠歯部(以下FF・REW用欠歯部と表記する)6
9bと、早送り再生・巻戻し再生用欠歯部(以下CUE
・REV用欠歯部と表記する)69c及び停止・保持用
欠歯部(以下STOP・HOLD用欠歯部と表記する)
69dを有し、シャーシ上の軸70を中心にしてフライ
ホイールギア7と噛合うときにのみ回転する。尚、各欠
歯部69a,69b,69c,69dの後の歯部には切
欠き71が設けられて径方向に弾力性が与えられ、フラ
イホイールギア7との噛合いを容易にするように設けら
れている。本実施例の場合、このカムギア68には一方
の面にアシストピン61を駆動するアシストカム60及
びリバースアーム18を規制するリバースカム72及び
ブレーキアーム76を駆動するブレーキカム73が、他
方の面にはFRアーム77を駆動するFRカム74a,
74b,74c,74d、当該カムギア68をトリガー
アーム65に当接させて固定する突起66a,66b,
66c,66d及びトリガーアーム65の動きによって
当該カムギア68を僅かに回転させるためのトリガーカ
ム67が一体に形成されている。
【0023】アシストカム60は、図7に示すように、
カム変位量が最も大きな位置に録音・再生位置(以下P
LAY位置と表記する)60aを、最も変位量が小さな
部位に停止位置(以下STOP位置と表記する)60e
を、それらの途中に早送り・巻戻し位置(以下FF・R
EW位置と表記する)60bを早送り再生・巻戻し再
生位置(以下REV・CUE位置と表記する)60c及
び保持位置(以下HOLD位置と表記する)60dをそ
れぞれ形成している。HOLD位置60dはSTOP位
置60eよりも僅かにカム変位量が大きく、CUE・R
EV位置60cはFF・REW位置60bよりも大きく
PLAY位置60aよりもカム変位量が小さい。
【0024】リバースカム72は上述のアシストカム6
0の外側に形成されており、その一部がC字形のように
切欠かれた有端環状に形成されている。このアシストカ
ム60の外側の面をリバースアーム18のリバースピン
78が倣うときにリバースアーム18を駆動してヘッド
レバー17をリバース側に移動させる。このヘッドレバ
ー17の動きによってヘッドギア16を介してヘッドを
リバース側に回転させると共にリバース側のピンチロー
ラ42bをキャプスタン軸53bに押し当てるように設
けられている。このリバースカム72の終端には他の部
位よりも一段と変位が小さく抑えられたホールド部79
を有し、アシストピン61がアシストカム60のHOL
D位置60dに移動したときにリバースピン78が位置
してストップモードに移行する際のヘッドレバー17の
加速度を小さくするように設けられている。このリバー
スカム72はその始まりにおいて回転ヘッド機構1をフ
ォワード側に切替えるか、リバース側に切替えるかを選
択した後はカムギア68が1回転し終えるまで、即ちス
トップモードに入るまでは反対側に切替えることはでき
ない。
【0025】リバースカム72の更に外側にはブレーキ
カム73が設けられている。このブレーキカム73はカ
ムギア68がストップ位置69dに入る直前にブレーキ
アーム76の先端のラッチをフォワード側のリールギア
82a及びリバース側のリールギア82bへ押し当てて
リール台57a,57bの回転を固定するものである。
このカムギア68によって駆動されるブレーキアーム7
6はシャーシ上の支軸80周りに揺動するもので、カム
ギア68のブレーキカム73に駆動される従動突起81
を有する。この従動突起81がブレーキカム73に乗り
上げたときにのみブレーキアーム76はその先端のラッ
チを各リールギア82a,82bに噛み込ませる。ブレ
ーキアーム76は図示していないが、シャーシ上の2本
のピンの間でその動きが規制され、通常はいずれのリー
ルギア82a,82bにも噛合しないように配置されて
いるが、カムギア68のブレーキカム73に乗り上げて
いるときにはピンと係合している部分76aを撓ませな
がら先端のラッチ部分をリールギア82a,82bに押
し当てて、ブレーキカム73が通過したときにばね部7
6aの弾発力によってブレーキアーム76全体をカムギ
アの中心方向へ向けて付勢するように設けられている。
【0026】突起66a,66b,66c,66d,6
6eは、トリガーアーム65に当接して協働することに
よって、回転するカムギア68を止めてその位置に固定
するものである。各突起66a,66b,66c,66
eはカムギア65の各欠歯部69a,69b,69c,
69dがフライホイールギア7に位置してフライホイー
ルギア7とカムギア68との噛合いが外れた箇所でトリ
ガーアーム67の先端と当接するように、各モード位置
に対応させて4箇所配置されている。また、ストップ用
突起(以下STOP用突起と表記する)66eの若干手
前側でカムギア68の中心側寄りには保持用突起(以下
HOLD用突起と表記する)66dを兼ねるトリガーカ
ム67が設けられている。このトリガーカム67はカム
ギア68の回転方向と直交する面はカムギア68の回転
を止める固定用であって、カムギア68の回転方向に対
して傾斜する面はトリガーアーム65が当たったときに
カムギア68を若干回転させるためのものである。
【0027】FRカム74は、4つのポジションを設定
するように複数のカム74a,74b,74c,74d
の組合せによって構成されている。4つのポジションと
は左リールギア82と噛合する巻戻し(以下REWと表
記する)位置、左リールギア82から離れた位置、早送
り(以下FFと表記する)ギアと噛合するFF位置及び
そのFFギアから離れた位置で4つのカム74a,74
b,74c,74dと2つのFRピン83a,83bで
構成している。一方、FRアーム77はその一端のFR
ギア84とFRプーリ85とを支持し、FRプーリ85
とフライホイールプーリ4との間に掛け渡されるFRベ
ルト87の張力によって常時左リールギア82bからF
Rギア84が離されるように、即ち左リールギア82b
から離れた位置に復帰するように付勢されている。この
FRギア84を左リールギア82bに噛合させるべく2
本のFRピン83a,83bをFRカム74a,74
b,74c,74dで駆動している。FRカムはFF位
置及び2つの中立ポジションを作り出すカム74aと、
REWポジションを作り出すカム74bと、中立ポジシ
ョンを作り出すカム74cとから成り、これらカム74
a,74b,74c,74dと2本のFRピン83a,
83bとの係合によって短い距離で短時間にFRアーム
77の動きを規制し、FFモードとREWモードとの切
替えを行うようにしている。
【0028】FRアーム77はシャーシ上の支軸88に
自由に回転し得るように取付けられ、カムギア68上の
FRカム74a,74b,74c,74dによってその
動きが規制される。このFRアーム77のカムギア68
上に突出する辺の先端にはトリガーアーム65と係合す
る係合爪89が形成されている。また、FRギア84を
支持するピン90はその下端がシャーシと摺接し電気的
に接続されている。一方、FRギア84は、図59に示
すように、FRプーリ85と導電性プラスチックによっ
て一体成形された軸受スリーブ91上に嵌合されてい
る。FRギア84は軸受スリーブ91上に回転可能に嵌
め込まれ、摩擦クラッチを構成するフェルトのディスク
92を介してコイルスプリング93によってFRプーリ
85に向けて押しつけられている。コイルスプリング9
3は軸受スリーブ91の先端に固着されたフランジ94
とFRギア84との間に挿着され、FRギア84をフェ
ルトディスク92を介してFRプーリ85に押しつける
ように設けられている。したがって、FRプーリ85と
FRギア84との間に一定の大きさ以上の力が発生した
とき互いにスリップし回転伝達関係が遮断される。ま
た、ピン90とFRプーリ85とは導電性の軸受スリー
ブ91を介して電気的に接続されている。したがって、
FRベルト87とFRプーリ85との間に回転時に発生
する静電気は、FRプーリ85、軸受スリーブ91、ピ
ン90を介してシャーシにアースされる。これによっ
て、静電気の放電から制御用コンピュータのCPU等を
保護し誤動作を防ぐことができる。更に、FRプーリ8
5は軸受スリーブ91のほぼ中央に配置されかつ一体成
形されているため、FRプーリ85に掛けられたFRベ
ルト87部分の撓みを低減することができ、FRベルト
87の張力変動、引いては回転むらを低減してワウフラ
ッターの低下等を改善することができる。
【0029】トリガーアーム65は例えばL形に形成さ
れ、そのコーナ部分がシャーシ上の支軸95に嵌め込ま
れてそれを中心に回動するように設けられている。この
トリガーアーム65の一端はソレノイド6のプランジャ
ー6aのフランジ部分6bと係合し、他端はカムギア6
8の突起66a,66b,66c,66d,66e,6
7と当接するように設けられている。また、トリガーア
ーム65のソレノイド6と係合する辺の先端にはリバー
スアーム18と係合するピン27が形成されかつリバー
スアーム18との間に懸架される引張りばね96が引掛
けられる。したがって、このトリガーアーム65の動き
はピン27及び引張りばね96を介してリバースアーム
18に伝達される。
【0030】尚、シャーシ駆動機構は、アシストカム6
0とアシストピン61及びこれらの駆動源たるカムギア
68とリターンコイルスプリング51とによって主に構
成されている。また、モード選択機構は、FRギア84
を支持するFRアーム77とFRカム74a,74b,
74c,74dとFRピン83a,83b及びこれらの
駆動源たるカムギア68とから主に構成されている。
【0031】リバースアーム18はシャーシに固定され
た支軸97に嵌め込まれそれを中心に回動するように設
けられている。このリバースアーム18は、リバースカ
ム72と係合するリバースピン78と、ヘッドシャーシ
2上に配置されるヘッドレバー17の係合ピン41と係
合する係合部98及びトリガーアーム65のピン27と
係合する補助アーム99とが形成されている。
【0032】以上のように構成されているので、カムギ
ア68はモータに固着されているモータプーリ8とメイ
ンベルト10を介して接続されたフォワード側のフライ
ホイール9と同軸上のフライホイールギア7の位置に欠
歯部69a,69b,69c,69dが移動したときに
その噛合が解除されると共に突起66a,66b,66
c,66d,66eあるいはトリガーカム67がトリガ
ーアーム65に当たって回転を停止する。そして、ソレ
ノイド6の作動によってトリガーアーム65が突起66
a,66b,66c,66dから外されたときにアシス
トピン61の付勢によるアシストカム60の回転によっ
て僅かに回転方向に送られ、次の歯とフライホーイルギ
ア7とが噛合ってモータの回転による正回転が与えられ
る。但し、アシストピン61がアシストカム60のST
OP位置60eに位置する場合には、アシストピン61
によってアシストカム60が回転しないため、トリガー
アーム65の移動軌跡上にあるトリガーカム67をトリ
ガーアーム65の先端で突き動かすことによってカムギ
ア68を回転方向へ僅かに送る。この動きによってフラ
イホイールギア7とカムギア68の次の歯とが噛合す
る。尚、ソレノイド6としては例えば通電されたときに
のみプランジャーを引張るタイプのものが採用されてい
る。
【0033】以上のように構成されているので、次のよ
うにモード切替えは行なわれる。
【0034】STOPモードからFWD・PLAYモー
ドヘ[図49参照] STOPモード[図11及び図44]においてFWD・
PLAYモードが選択されると、モータの回転開始後、
ソレノイド6にT1 秒のパルスが通電される。このパル
ス通電によってトリガーアーム65が引かれるため、ト
リガーアーム65と当接している突起66dとの係合が
解除されると同時にトリガーカム67に当接されてカム
ギア68が回転方向に僅かに送られる。これによってフ
ライホイールギア7とカムギア68とが噛合し回転を始
める。同時にリバースアーム18もリバースカム72の
外側に向けて移動させられるが、トリガーアーム65の
駆動時間が短いため再びリバースアーム18はトリガー
アーム65の動きと共に元の位置に戻る。このため、リ
バースアーム18のリバースピン78はリバースカム7
2の内側に回り込みリバースカム72の内側を移動する
フォワード状態となる[図27]。その後、カムギア6
8の回転に伴ってFRアーム77の第1FRピン83a
がFRカム74cにのりあげFRギア84が左リールギ
ア82b側へ若干送られる。しかし、第2FRピン83
bが自由状態となっているためFRギア84が左リール
ギア82bに噛合するまでには至らない[図28]。そ
の後、FRアーム77の第1FRピン83aがFRカム
74cから落ちてFRアーム77が自由状態となるため
FRプーリ85にかけられているFRベルト87の張力
によってFRアーム77がカム74aにより中立位置に
戻る[図29]。更に、回転が進みFRアーム77の第
2FRピン83bがFRカム74aとFRカム74bと
の間に導かれ、FRアーム77の動きが規制されてFR
ギア84が中立位置に固定された状態でPLAY用欠歯
部69aがフライホイールギア7の位置にくるためカム
ギア68への回転の伝達は遮断される[図30]。この
とき、アシストピン61はアシストカム60の最大変位
位置を乗り越えた少し低いPLAY位置60aに位置し
ており、ヘッドシャーシ2は最も送り込まれた状態とな
る。そして、トリガーアーム65の先端とカムギア68
のPLAY用突起66aとが当接してカムギア68の回
転が阻止される。カムギア68はアシストピン61を介
して付勢されるリターンコイルスプリング51のばね力
によって、トリガーアーム65の押えがなくなれば回転
しようとする状態にある。このとき、ヘッドレバー17
はリバースアーム18のリバースカム72内への移動に
よって図上右側のフォワード側へ移動させられており、
ヘッドレバー17のリバース側のガイド爪39bがリバ
ース側のプレイアーム54bと係合してその動きを規制
し、リバース側のプレイギア55bがプレイクラッチギ
ア56bに噛合しないように設けられている。また、ヘ
ッドレバー17のリバース側作動爪40bもピンチアー
ム43bよりずれるため、リバース側のピンチ圧用スプ
リング49bをヘッドシャーシ2の動きによって押しつ
けることはなく、リバース側のキャプスタン軸53bに
テープを押しつけることがない。そして、このときヘッ
ドシャーシ2が最も送り込まれているためフォワード側
及びリバース側のプレイアーム54a,54bとヘッド
シャーシ2との係合が夫々解除されると共にヘッドレバ
ー17のフォワード側の作動爪40aによってピンチ圧
用スプリング49aが押されてピンチローラ42aがキ
ャプスタン軸53aに押し当てられると共にプレイアー
ム作動用スプリング50aを介してプレイアーム54a
をプレイクラッチギア56a側に回転させる[図4
]。これによって、フォワード側のピンチローラ42
aがキャプスタン軸53aにテープを押し当てて走行さ
せながらプレイギア55aがプレイクラッチギア56a
と噛み合いリールを回転させるFWD・PLAYモード
となる[図30]。
【0035】STOPモードからRVS・PLAYモー
ド[図49参照] STOPモード[図11]においてRVS・PLAYモ
ードが選択されると、図49に示すようにモータの回転
開始後、破線で示すようにソレノイド6にT2秒のパル
スが通電される。このパルス通電によってトリガーアー
ム65が引かれるためトリガーアーム65と当接してい
るSTOP用突起66eとの係合が解除され、同時にト
リガーカム67を押してカムギア68を回転方向に送り
フライホイールギア7とカムギア68とを噛合させる。
同時にリバースアーム18もリバースカム72の外側に
向けて移動させられ、その状態がトリガーアーム65の
駆動時間がFWD・PLAYモードのときよりも長いた
めリバースアーム18はリバースカム72の外側に回り
込みリバースカム72に沿って動くリバース状態となる
図12,図13]。その後、カムギア68の回転に伴
ってFRアーム77の第1FRピン83aがFRカム7
4cに乗り上げFRギア84が左リールギア82b側へ
若干送られる。しかし、第2FRピン83bが自由状態
となっており、かつFRベルト87で引張られているた
めFRギア84が左リールギア82bに噛合するまでに
は至らない[図13]。その後、カムギア68の回転に
よって第1FRピン83aがFRカム74cから外れる
ため、FRギア84はFRベルト87の張力によって引
き戻され中立状態に置かれる[図14]。更に、カムギ
ア68の回転が進み、第2FRピン83bがFRカム7
4aとFRカム74cとの間に導かれFRアーム77の
動きが規制されると、FRギア84が中立位置に固定さ
れた状態でPLAY用欠歯部69aがフライホイールギ
ア7の位置にくるためカムギア68への回転の伝達は遮
断される。このとき、前述のFWD・PLAYモードと
異なるのはリバースアーム18とリバースカム72との
働きによって、ヘッドレバー17がリバース側に移され
ており、フォワード側のガイド爪39aがプレイアーム
54aと係合してその動きを規制しプレイギア55aの
プレイクラッチギア56aへの噛み込みを防ぎ、かつフ
ォワード側の作動爪40aをピンチ圧用スプリング49
aよりずらしてヘッドシャーシ2の動きによってフォワ
ード側のピンチローラ42aをキャプスタン軸53aに
押しつけることがないようにしている。そして、ヘッド
レバー17のリバース側の作動爪40bによってピンチ
圧用スプリング49bを押してピンチローラ42bをキ
ャプスタン軸53bに押し当てると共に、プレイアーム
54bを回動させてプレイギア55bをプレイクラッチ
ギア56bと噛み合わせ、リバース側のピニオン3aに
よって左リール57bを回転させるRVS・PLAY
モードとなる[図15及び図45]。
【0036】FWD・PLAYモードからSTOPモー
ドへ[図50参照] FWD・PLAYモード[図30及び図47]において
STOPモードが選択されると、ソレノイド6にT1
のパルスが通電される。これによって、トリガーアーム
65がカムギア68の回転を阻止しているPLAY用突
起66aから外れてアシストピン61によるカムギア6
8の回転を許容する。これによってフライホイールギア
7がカムギア68とPLAY用欠歯部69aを越えて噛
合し、モータの回転力によってカムギア68を回転させ
る[図31]。このときFRアーム77はFRカム74
aとFRカム74bの間において第2FRピン83bが
その動きを規制されているため、FRカム74a,74
bに沿ってFRアーム77が揺動するも、FRギア84
が左リールギア82bあるいはFFギア75と噛み合う
ことはない。また、リバースアーム18もトリガーアー
ム65の駆動によって一瞬移動するが、再びリバースカ
ム72の内側に戻るためヘッドレバー17を移動させる
ことがない。更に、ヘッドシャーシ2が元のSTOP位
置に戻り始めるため、フォワード側のピンチ圧用スプリ
ング49aを押圧していたヘッドレバー17の作動爪4
0aも後退してキャプスタン軸53aへのピンチローラ
42aの押しつけも解除されると共にプレイアーム54
への付勢も解除され、プレイギア55aとプレイクラ
ッチギア56aとの噛合も解除されリール台57aへの
回転伝達が停止される。その後、FRアーム77が僅か
にFRギア84を左リールギア82bに向けて揺動させ
たときに、再びソレノイドにT3 秒間の比較的長い通電
が行なわれる。これによって、トリガーアーム65が駆
動され続け[図32]、フライホイールギア7はFF・
REW用欠歯部69bを越えてカムギア68の次の歯と
噛み合う。これによって、カムギア68はFFモードで
止まらずにアシストピン61の働きによって回転を続け
る。そして、ブレーキカム73にブレーキアーム76の
従動突起81が乗り上がり、ブレーキアーム76を押し
てその先端のラッチを左右のリールギア82a,82b
にそれぞれ噛合して左右のリール台57a,57bを固
定する[図33]。同時に、トリガーアーム65が引か
れた状態のままであるため、FRアーム77がトリガー
アーム65によって固定され、左リールギア82b側へ
移動しないように固定される。その後、ソレノイド6へ
の通電が停止されると、トリガーアーム65が元の位置
に戻りアシストピン61がHOLD位置60dを経てか
らSTOP位置60eへ移り、カムギア68をSTOP
モード位置へ回転させる[図11及び図44]。
【0037】RVS・PLAYモードからSTOPモー
ドへ[図50参照] RVS・PLAYモード[図15]においてSTOPモ
ードが選択されると、FWD・PLAYモードのときと
同様にソレノイド6にT1 秒のパルスが通電される。こ
れによって、トリガーアーム65が作動しカムギア68
の回転を阻止しているPLAY用突起66aとトリガー
アーム65との係合を解除してアシストピン61による
カムギア68の回転を許容する[図16]。これによっ
てフライホイールギア7がカムギア68とPLAY用欠
歯部69aを越えて噛合し、モータの回転力によってカ
ムギア68を回転させる。このときFRアーム77はF
Rカム74aとFRカム74bの間において第2FRピ
ン83bがその動きを規制されているため、FRカム7
4a,74bに沿ってFRアーム77が揺動するもFR
ギア84が左リールギア82bと噛み合うことはない。
また、リバースアーム18はリバースカム72にその動
きが規制されるためリバースカム72の変位に沿って一
定の動きをする。更に、ヘッドシャーシ2が元の位置に
戻り始めるため、リバース側のピンチ圧用スプリング4
9bを押圧していたヘッドレバー17の作動爪40bも
後退し、キャプスタン軸53bへのピンチローラ42b
の押しつけも解除すると共にプレイアーム54bへの付
勢も解除され、プレイギア55bのプレイクラッチギア
56bとの噛合も解除され、左リール台57bへの回転
力付与が停止される。その後、FRアーム77が僅かに
FRギア84を左リールギア82bに向けて揺動させた
ときに再びソレノイド6にT3 秒間通電される。これに
よって、トリガーアーム65が駆動され続け、カムギア
68はFF・REW用欠歯部69bを乗り越えてRVS
・REWモードで止まらずに次のギア面と噛み合い回転
を続ける[図17]。そして、ブレーキカム73にブレ
ーキアーム76の従動突起81が乗り上がりブレーキア
ーム76のラッチを左右のリールギア82a,82bに
それぞれ噛み込ませて左右のリール台57a,57bを
固定する[図18]。同時にトリガーアーム65が引か
れた状態のままであるため、FRアーム77がトリガー
アーム65によって固定され、左リールギア82b側へ
移動しないように固定される。その後、リバースアーム
18のリバースピン78がリバースカム72の保持位置
(以下HOLD位置と表記する)79に移行し、かつト
リガーアーム65がトリガーカム67と係合し、アシス
トピン61をアシスカム60のHOLD位置60dに保
持する[図19]。その後、ソレノイド6への通電が解
除されると、ソレノイド6によって引かれていたトリガ
ーアーム65が元の位置に戻りアシストピン61によっ
てカムギア68を回転させる。そして、カムギア68を
トリガーアーム65とSTOP用突起60eとが当接す
るまで回転させると共にリバースカム72のHOLD位
置79からリバースピン78を落としてリバースアーム
18を自由状態とする。これによって、ヘッドレバー1
7がスプリング36の力によって元の位置即ちフォワー
ド状態へと移動する。そして、STOPモードに移行す
る[図11及び図44]。
【0038】STOPモードからFFモードへ[図51
参照] STOPモード[図11]においてFFモードが選択さ
れると、モータの回転開始後、ソレノイドにT1 秒のパ
ルスが通電される。このパルス通電によってトリガーア
ーム65が引かれてフライホイールギア7にカムギア6
8を噛合させてモータによって回転させる。トリガーア
ーム65によって駆動されるリバースアーム18は、ト
リガーアーム65の駆動時間が短いためトリガーアーム
65の動きと共にリバースカム72の内側に再び戻って
フォワード状態となる[図27]。その後、カムギア6
8の回転に伴って[図28]の状態を経た後、FRベル
ト87の張力によってFRアーム77がFFギア75と
左リールギア82bとの中間位置に戻る[図29]。そ
して、カムギア68の回転に伴ってPLAYモード[
30]を通るため、フォワード側のリール台57aが回
転すると共にピンチローラ42aをキャプスタン軸53
aに当接させるが、ソレノイド6への通電によるトリガ
ーアーム65の駆動によってカムギア68はPLAY位
置に止まらずに次の歯に噛合い回転を続ける[図3
]。そして、次のFF・REW用欠歯部69bに至っ
たときにトリガーアーム65の先端がカムギア68のF
F・REW用突起66bに当接してカムギア68の回転
を止める。このときFRアーム77は第2FRピン83
bがFRカム74a,74bの間に導入されて回動し、
FRギア84をFFギア75に噛合させる。これによっ
て、FRギア84の回転がFFギア75を介して右リー
ルギア82aに伝達され、ピンチローラ42aをキャプ
スタン軸53aに当てずにリール台57aだけを回転さ
せる早送り(FF)モードになる[図35及び図4
]。
【0039】STOPモードからREWモードへ[図5
2参照] STOPモード[図11]においてREWモードが選択
されると、図52に示すようにモータの回転開始後、ソ
レノイド6にT1 秒のパルスが通電される。このパルス
通電によってトリガーアーム65が引かれてフライホイ
ールギア7とカムギア68が噛み合って回転を始める。
リバースアーム18はトリガーアーム65の駆動時間が
短いため再びトリガーアーム65の動きと共にリバース
カム72の内側に戻り、フォワード状態となる[図2
]。その後、カムギア68の回転に伴って[図28
の状態に至るが、ここで再びソレノイドにT4 秒の通電
が行われる。これによってトリガーアーム65が移動し
てFRアーム77と係合し、FRアーム77のFFギア
75側への移動を通電時間中阻止し続ける[図39]。
このとき、カムギアの回転に伴ってPLAYモード[
30]に入るため右リール台57aを回転させると共に
ピンチローラ42aをキャプスタン軸53aに当接させ
るが、ソレノイド6への通電によるトリガーアーム65
の駆動が長いためにカムギア65はPLAY位置に止ま
らずにPLAY用欠歯部69aを越えて次の歯に噛合い
回転を続ける。そして、カムギア68の回転に伴って第
2FRピン83bがFRカム74bに沿って移動するた
めFRアーム77は左リールギア82b側に回動しFR
ギア84を左リールギア82bに噛合させる。そして、
カムギア68がFF・REW用欠歯部69bに達したと
きトリガーアーム65がFF・REW用突起66bに当
接してカムギア68の回転が止められる。これによっ
て、FRギア84の回転が左リールギア82bに伝達さ
れ、ピンチローラ42aをキャプスタン軸53aに当て
ずに左リール台57bだけを回転させる巻戻し(RE
W)モードになる[図40]。
【0040】FFモードからSTOPモードへ[図53
参照] FFモード[図35]においてSTOPモードが選択さ
れると、図53に示すようにソレノイド6にT5 秒の比
較的長いパルスが通電される。これによって、トリガー
アーム65がFF・REW用突起66bから外れてアシ
ストピン61によるカムギア68の回転を許容する。こ
れによってFF・REW用欠歯部69bを越えてカムギ
ア68がフライホイールギア7と噛合し、モータの回転
力によってカムギア68を回転させる。カムギア68の
回転に伴ってCUE・REV用欠歯部69cがフライホ
イールギア7の位置に到達しても、依然としてソレノイ
ド6に通電されているため、トリガーアーム65がCU
E・REV用突起66cに突き当たることなくアシスト
ピン61の動きによってCUE・REV用欠歯部69c
を乗り越えて次の歯と噛合し、更に回転を続ける。FR
アーム77の第1FRピン83aがカム74dによりF
Rアーム77をFFギア75より離すと少し遅れてカム
ギア68の回転に伴ってFRアーム77の第2FRピン
83bもFRカム74aによって押されFRアーム77
をFFギア75から離す方向に移動させる。これによっ
てFRギア84がFFギア75から外れ、右リール台5
7aへの回転の伝達が遮断されFFモードを解除する。
そして、カムギア68の回転に伴ってCUE・REV用
欠歯部69cがフライホイールギア7の位置に到達して
も、依然としてソレノイド6に通電されているため、ト
リガーアーム65がCUE・REV用突起66cに突き
当たることなくアシストピン61の動きによってCUE
・REV用欠歯部69cを乗り越えて次の歯と噛合しF
WD・CUE位置に止まらずに更に回転を続ける。その
後、ブレーキカム73にブレーキアーム76の従動突起
81が乗り上がりブレーキアーム76を駆動して左右の
リール台57a,57bを固定する[図37]。その
後、ソレノイド6への通電が停止されると、トリガーア
ーム65が元の位置に戻り、STOP・HOLD用欠歯
部69dにおいてフライホイールギア7との噛合いが外
れたカムギア68はアシストピン61の力によって回転
し[図38]、トリガーアーム65がSTOP用突起6
6eに当接したときに回転を止めてSTOPモードへ移
行する[図11]。
【0041】REWモードからSTOPモードへ[図5
3参照] REWモード[図40]においてストップモードが選択
されると、FFモードからSTOPモードへ切替えられ
る場合と同様に、ソレノイドにT5 秒の比較的長いパル
スが通電されてカムギア68が回転させられ、FWD・
REVモード位置[図41]を通過してからFRギア8
4を左リールギア82bから外し、その後ブレーキアー
ム76をブレーキカム73によって作動させ、左右のリ
ール台57a,57bを固定する[図42]。その後、
ソレノイド6への通電が止められ、STOP・HOLD
用欠歯部69dによってフライホイールギア7から外れ
たカムギア68がアシストピン61の力でSTOP用突
起66eにトリガーアーム65が当たるまで回転し[
43]、その後STOPモードに移行する[図11]。
【0042】STOPモードからFWD,CUEモード
へ[図54参照] STOPモード[図11]においてFWD,CUEモー
ドが選択されると、モータの回転開始後ソレノイド6に
1 秒のパルスが通電される。このパルス通電によって
トリガーアーム65が引かれてフライホイールギア7と
カムギア68とが噛合し回転を始める。同時にリバース
アーム18もリバースカム72の外側に向けて移動させ
られるが、トリガーアーム65の駆動時間が短いためト
リガーアーム65の動きと共にリバースカム72の内側
に戻りフォワード状態となる[図27]。その後、カム
ギア68の回転に伴なって[図28及び図29]の状態
を経てからFWD・PLAYモード[図30]に一旦入
るが、再びソレノイド6へT1 秒のパルスが通電されて
トリガーアーム65が駆動されるためカムギア68はP
LAY用欠歯部69aに止まらずにカムギア68の次の
歯に噛合して回転を続ける。これによって、FRアーム
77がFFギア75側へ切替えられFRギア84がFF
ギア75に噛み合うFWD・FFモード状態に一旦移行
するが、再びソレノイド6に通電されてトリガーアーム
65が引かれるため、FF・REW用突起66bを越え
てアシストピン61の力によってカムギア68を回転さ
せ、カムギア68の次の歯と噛合する。これによって、
FWD・FFモードで止まらずにモータの回転でカムギ
ア68を回転させ、FRギア84をFFギア75に噛合
させたままアシストピン61を再びヘッドシャーシ2を
プレイ位置側へ送り込む。このときのアシストカム60
の変位量即ちヘッドシャーシ2の送り込み量は、PLA
Y時よりも小さく、ピンチローラ42aがキャプスタン
軸53aに当接せず、かつプレイアーム54aの動きを
阻止してプレイギア55aがプレイクラッチギア56a
に噛合するのを防ぎ、しかもヘッド11はテープに軽く
接触する程度である。したがって、再生音を出しながら
早送りによってテープを走行させる早送り再生・キュー
(CUE)状態となる[図36]。尚、リバースアーム
18はソレノイド6の駆動のたびに駆動されるが、リバ
ースカム72の内側に位置しヘッドレバー17に係合し
ていないことから、直ちに元の位置に戻る。
【0043】STOPからRVS・REVモードへ[図
54参照] STOPモード[図11]においてRVS・REVモー
ドが選択されると、モータの回転開始後、ソレノイドに
FWD・CUE時よりも長いT2 秒のパルスが通電され
る。このパルス通電によって駆動されるトリガーアーム
65の動きによってフライホイールギア7とカムギア6
8とが噛合して回転を始める。同時にリバースアーム1
8もリバースカム72の外側に向けて移動させられ、そ
の状態がトリガーアーム65の駆動時間がFWD・CU
Eモードのときよりも長いため、リバースアーム18は
リバースカム72の外側に回り込みリバースカム72に
沿って動くリバース状態となる[図12]。その後、カ
ムギア68の回転に伴って[図13,図14]の状態を
経てRVS・PLAY状態[図15]に一旦入るが、再
びソレノイド6へT1 秒の通電が行なわれてトリガーア
ーム65が駆動されるため、カムギア68はPLAY用
欠歯部69aで止まらずに次の歯に噛合して回転を続け
る[図16]。これによって、FRアーム77がFFギ
ア75側へ切替えられFRギア84をFFギア75に噛
合させるRVS・REWモードに入るが、再びソレノイ
ド6にT1 秒のパルスが通電されてトリガーアーム65
が引かれるためFF・REW用突起66b及び欠歯部6
9bを越えてカムギア68が更に回転を続ける。これに
よって、RVS・REWモードで止まらずにFRギア8
4をFFギア75に噛合させたままヘッドシャーシ2を
再びPLAY位置側へ送り込む。このときのアシストカ
ム60の変位量即ちヘッドシャーシ2の送り込み量はP
LAY時よりも小さくFF・REW時よりも大きい。し
たがって、ピンチローラ42bはキャプスタン軸53b
に押し当るまでに至らず、またプレイギア55bはプレ
イアーム54bがヘッドシャーシ2と係合した状態のま
まであるのでプレイクラッチギア56bへ噛み込まず、
ヘッド11だけがテープに軽く接触する。このため、R
VS・REW状態でテープ走行させながらヘッドだけを
テープに押し当て再生するREV状態となる[図2
]。
【0044】STOPモードからFWD・REVモード
へ[図55参照] STOPモード[図11]においてFWD・REVモー
ドが選択されると、モータの回転開始後ソレノイド6に
1 秒のパルスが通電される。このパルス通電によって
カムギア68がフライホイールギア7と噛合して回転を
始め、トリガーアーム65の駆動時間が短いためフォワ
ード状態となる[図27]。その後、カムギア68の回
転に伴なって[図28]の状態を経た時、再びソレノイ
ド6に比較的長いT6 秒間の通電が行われる。これによ
って、トリガーアーム65が動いてFRアーム77のF
Fギア75側への動きを阻止し[図39]、PLAYモ
ード[図30]を通過させ、更に回転を続けさせる。P
LAY位置を通過したカムギア68は、FRアーム77
をFRカム74bによって左リールギア82b側へ揺動
させFRギア84を左リールギア82bと噛合させるF
WD・REWモードに移行するが、ソレノイド6への通
電が継続されているためトリガーアーム65がFF・R
EW用突起66b及び欠歯部69bを越えて次の歯と噛
み合いカムギア68を更に回転させるため、FWD・R
EWモードを通過する。その後のカムギア68の回転に
よって、FRギア84を左リールギア82bに噛合させ
たままアシストピン61をCUE・REV位置60cへ
移動させてヘッドシャーシ2を再びPLAY位置側へ送
り込む。そして、再生音を出しながら巻戻しによってテ
ープを速く走行させる巻戻し再生・レビュー(REV)
モードに移行する[図41]。尚、リバースアーム18
はソレノイド6への長い通電によって駆動され続ける
が、リバースカム72の内側に位置しヘッドレバー17
に係合していないことから、リバース状態に移行するこ
とはない。
【0045】STOPからRVS・CUEモードへ[図
55参照] STOPモード[図11]においてRVS・CUEモー
ドが選択されると、モータの回転開始後ソレノイド6に
FWD・REVモード時よりも長いT2 秒のパルスが通
電される。このパルス通電によってカムギア68が回転
を開始すると共にリバースアーム18がリバースカム7
2の外に移動してリバース状態に入る[図12]。その
後、カムギア68の回転に伴って[図28]の状態を経
て再びソレノイド6に比較的長いT6 秒の通電が行われ
る。これによってトリガーアーム65がFRアーム77
のFFギア75側への動きを阻止して[図23]、RV
S・PLAYモード[図15]に入るが、ソレノイド6
には継続的に通電されているためカムギア68はPLA
Y位置に止まらずにPLAY用突起66a及び欠歯部6
9aを越えて更に回転を続ける。そして、FRアーム7
7の第2FRピン83bがFRカム74bに駆動されて
FRギア84を左リールギア82bと噛合させRVS・
FFモードに移行する。しかし、ソレノイド6への通電
は継続されているため、トリガーアーム65がFF・R
EW用突起66b及び欠歯部69bを越えてカムギア6
8を更に回転させ、RVS・FFモードを通過させる。
そして、カムギア68を更に回転させFRカム74bに
よってFRギア84を左リールギア82bに噛合させた
ままFRアーム77を固定してヘッドシャーシ2をPL
AY位置へ向けて送り込む。このCUE・REV位置6
0cのアシストカム60の変位量即ちヘッドシャーシ2
の送り込み量は、PLAY位置60aよりも小さくFF
・REW位置60bよりも大きい。したがって、ピンチ
ローラ42bはキャプスタン軸53bに当接せず、また
プレイギア55bもプレイクラッチギア56bへ噛み込
まないが、ヘッド11だけがテープに軽く接触する。し
たがって、RVS・FFモード状態でテープ走行させな
がらヘッドだけをテープに押し当て再生するRVS・C
UE状態となる[図24]。
【0046】FWD・PLAYモードからFWD・CU
Eモードへ[図56参照] FWD・PLAYモード[図30]においてFWD・C
UEモードが選択されると、ソレノイド6にT1 秒のパ
ルスが通電される。このパルス通電によってトリガーア
ーム65がPLAY用突起66aから外れるためカムギ
ア68がフライホイールギア7と噛合して回転を始め
る。このカムギア68の回転によって、アシストピン6
1に与えられているカム変位量が漸減していくためヘッ
ドシャーシ2がSTOP位置に向けて戻り出し、フォワ
ード側のプレイアーム54aが動いてプレイギア55a
をプレイクラッチギア56aから切り離してFWD・P
LAY状態を解除する。更に、第2FRピン83bが係
合するFRカム74a,74bによってその動きが拘束
されているFRアーム77がカムギア68の回転によっ
てFFギア75側へ切替えられてFRギア84がFFギ
ア75に噛み合うFWD・FF状態[図35]に入る
が、ここで再びソレノイド6にT1 秒間のパルスが通電
されてトリガーアーム65が引かれるため、FF・RE
W用突起69b及び欠歯部69bを越えてFWD・FF
位置で止まらずにカムギア68を回転させる。そして、
FRギア84をFFギア75に噛合させたままアシスト
カム60のCUE・REV位置60cのカム変位量をヘ
ッドシャーシ2に与えてをPLAY位置側へ向けて送り
込む。このCUE・REV位置60cのアシストカム6
0の変位量即ちヘッドシャーシの送り込み量は、PLA
Y位置60aよりも小さくFF・REW位置60bより
も大きいことから、ヘッド11だけがテープに軽く接触
してFF状態でテープを走行させて再生するFWD・C
UE状態となる[図36]。
【0047】RVS・PLAYモードからRVS・RE
Vモードへ[図56参照] RVS・PLAYモード[図15]においてRVS・R
EVモードが選択されると、比較的短いT1 秒のパルス
がソレノイド6へ通電され、トリガーアーム65がPL
AY用突起66aから外れてカムギア68がフライホィ
ールギア7に噛合して回転を開始すると、ヘッドシャー
シ2がSTOP位置側へ戻り始めてPLAY状態を解除
する。更に、カムギア68の回転に伴なってFRアーム
77がFFギア75側へ切替えられてFRギア84をF
Fギア75に噛合させるRVS・REWモードに入る
が、再びソレノイド6にT1 秒間のパルスが通電されて
トリガーアーム65が引かれるためFF・REW用突起
66b及び欠歯部69bを越えてRVS・REWモード
で止まらずにカムギア68を回転させる。そして、FR
ギア84をFFギア75に噛合させたままアシストカム
60のCUE・REV位置60cのカム変位量をヘッド
シャーシ2に与えてPLAY位置側へ送り込む。このヘ
ッドシャーシ2の動きは前述したようにヘッドだけをテ
ープに軽く接触させる程度であることから、RVS・R
EW状態でテープを走行させながら再生するRVS・R
EV状態となる[図20]。
【0048】FWD・CUEモードからSTOPモード
へ[図57参照] FWD・CUEモード[図36]においてSTOPモー
ドが選択されると、ソレノイド6にT1 秒の比較的短い
パルスが通電され、トリガーアーム65がCUE・RE
V用突起66cから外れてカムギア68を回転させる
図37]。カムギア68の回転に伴なって第1FRピ
ン83aがFRカム74dに乗り上げFRアーム77を
左リールギア82b側へ揺動させるため、FRギア84
がFFギア75から切離されてFWD・CUEモードを
解除する。第2FRピン83bがカム74aにより中間
位置に保持される。その後、カムギア68のブレーキカ
ム73がブレーキアーム76を駆動して左右のリール台
57a,57bを固定する[図37]。その後のカムギ
ア68の回転に伴ってアシストピン61がアシストカム
60上をSTOP位置60eへ向けて移動し[図3
]、STOPモード[図11]へ移行する。
【0049】FWD・REVモードからSTOPモード
へ[図57参照] FWD・REVモード[図41]においてSTOPモー
ドが選択されると、ソレノイド6にT1 秒の比較的短い
パルスが通電されトリガーアーム65がCUE・REV
用突起66cから外れてカムギア68が回転を開始する
図42]。このときFRアーム77は第2FRピン8
3bがFRカム74bから離れるためFRベルト87の
張力によって左リールギア82bからFRギア84を切
離す方向に揺動させられFWD・REVモードを解除す
る。左リールギア82bから外れたFRギア84は、F
Rベルト87の張力とトリガーアーム65の係合によっ
てFRアーム77がFFギア75側に移動するのが阻止
されて左リールギア82bとFFギア75との中間位置
にFRギア84が保持される。更に、カムギア68のブ
レーキカム73によってブレーキアーム76が駆動され
るため左右のリール台57a,57bが固定される[
42]。その後、カムギア68の回転に伴ってアシスト
ピン61がアシストカム60上をSTOP位置60eへ
向けて移動し[図43]、STOPモードへ移行する
図11]。
【0050】RVS・CUEモードからSTOPモード
へ[図58参照] RVS・CUEモード[図24]においてSTOPモー
ドが選択されると、ソレノイドにT7 秒の比較的長いパ
ルスが通電され、トリガーアーム65がCUE・REV
用突起66cから外れてカムギア68が回転を開始する
図25]。このカムギア68の回転によってFRアー
ム77は第2FRピン83bがFRカム74bの拘束か
ら離れるため、FRベルト87の張力によって左リール
ギア82bからFRギア84を切離す方向に揺動させら
れRVS・CUEモードが解除される。FRアーム77
はトリガーアーム65によってFFギア75側へ回動す
るのが阻止されて左リールギア82bとFFギア75と
の中間位置にFRギア84を保持させる。更に、カムギ
ア68の回転に伴なってブレーキカム73がブレーキア
ーム76を駆動して左右のリール台57a,57bを固
定する[図25]。更にその後、カムギア68の回転に
伴ってアシストピン61がアシストカム60上をSTO
P位置60eへ向けて移動するが、アシストピン61が
アシストカム60のHOLD位置60dに達した時にリ
バースピン78がリバースカム72のHOLD位置79
に落ちてリバースアーム18をフォワード側寄りに移動
させると共に、トリガーカム67を兼ねたHOLD用突
起66dにトリガーアーム65を当接させてカムギア6
8の回転を止める。即ちトリガーアーム65によってヘ
ッドシャーシ2を止めているHOLD状態に移行する
図26]。その後、ソレノイド6への通電が断たれて
トリガーアーム65がリバースアーム18との間に張架
されているスプリング96の力によって元の位置へ戻る
ため、カムギア68が再び回転を開始してアシストピン
61をSTOP位置60eに移動させる。そして、ヘッ
ドシャーシ2をSTOP位置に戻すと共にリバースカム
72上のリバースピン78をHOLD位置79からST
OP位置に落としてヘッドレバー17をフォワード側へ
戻す。これによってヘッドホルダ14が回転し、ヘッド
11がフォワード状態の所定位置にセットされたSTO
Pモードへ移行する[図11、図44]。
【0051】RVS・REVモードからSTOPモード
へ[図58参照)] RVS・REVモード[図20]においてSTOPモー
ドが選択されると、ソレノイド6にT7 秒の比較的長い
パルスが通電され、トリガーアーム65がCUE・RE
V用突起66cから外れてカムギア68が回転を開始す
る[図21]。このカムギア68の回転に伴なって第1
FRピン83aがFRカム74dに駆動されてFRアー
ム77がFFギア75からFRギア84を切離す方向に
揺動させRVS・REVモードを解除する。FRアーム
77がトリガーアーム65によって左リールギア82b
側に揺動するのが一時阻止され左リールギア82bとF
Fギア75との中間位置にFRギア84を保持する。更
に、ブレーキカム73がブレーキアーム76を駆動して
左右のリール台57a,57bを固定する[図21]。
その後、カムギア68の回転に伴ってアシストピン61
がアシストカム60上をSTOP位置60eへ向けて移
動するが、その途中においてHOLD位置60dにアシ
ストピン61が止められるHOLD状態に入り[図2
]、ヘッドシャーシ2とヘッドレバー17の動きをア
シストピン61で止めてそれらのSTOP位置へ戻る時
の加速度を小さくするようにしている。その後、ソレノ
イド6への通電が断たれてトリガーアーム65が元の位
置へスプリング96の力によって戻るため、カムギア6
8が再び回転を開始してアシストピン61をSTOP位
置60eに移動させると共にリバースカム72上のリバ
ースピン78をHOLD位置79からSTOP位置に落
とす。これによってSTOPモードへ移行する[図1
]。
【0052】尚、上述の実施例は本発明の好適な実施の
一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発明の
要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能であ
る。
【0053】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
のピンチローラ機構は、ピンチローラを支持する軸とピ
ンチアームとを一体成形し、かつ該ピンチアームをピ
チローラを収納する開放された凹部を形成する壁部を有
する第1のアームとこの凹部の上部開放を閉ざす第2の
アームとに軸方向に分割成形するようにしたので、ピン
チローラの軸方向には閉ざされた空間が形成されないた
めに型構造が単純な2分割とでき、1度に多数個の製品
取りができる。したがって、大量生産によるコストダウ
ンが可能である。
【0054】また、本発明のピンチローラ機構は、ピン
チローラの軸方向に2分割されて一方のアームに軸が一
体成形されているので、一方のアームから突出する軸に
ピンチローラを嵌め込んでから他方のアームを前記一方
のアームに係合手段を利用して圧入することによって簡
単かつ迅速にピンチローラが組立てられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のピンチローラ保持機機構を組込んだリ
バース式テープレコーダの回転ヘッド保持機構をフォワ
ード状態で示す正面図である。
【図2】図1のヘッド回転機構のヘッドホルダとヘッド
フレームとの関係を示すII−II線断面図である。
【図3】図2のヘッド回転機構のIII−III線断面
図である。
【図4】図1のヘッド回転機構のリバース状態を説明す
る図である。
【図5】図1のヘッド回転機構のHOLD状態を説明す
る図である。
【図6】リバース式レコーディングテープレコーダの構
造を示す概略図である。
【図7】図6のテープレコーダのギア及びカム等の関係
を示す概略図である
【図8】アシストカムとアシストピンとの関係を示す説
明図である。
【図9】図7のギア及びカム等の配置関係を反対方向か
ら見た図である。
【図10】同テープレコーダのヘッドシャーシと回転ヘ
ッド機構とを分解して示す分解斜視図である。
【図11】テープレコーダのSTOPモード状態を示す
ギア機構図である。
【図12】リバース選択状態を示すギア機構図である。
【図13】リバース側においてPLAYモードとREW
モードとを選択する分岐点における状態を示すギア機構
図である。
【図14】RVS・PLAYモードを選択した状態を示
すギア機構図である。
【図15】RVS・PLAYモードを示すギア機構図で
ある。
【図16】RVS・PLAYモードからSTOPモード
あるいはRVS・REVモードへ移行する分岐点におけ
る状態を示すギア機構図である。
【図17】RVS・PLAYモードからSTOPモード
を選択した状態を示すギア機構図である。
【図18】RVS・PLAYモードからSTOPモード
へ移行する際のリール台にブレーキがかけられた状態を
示すギア機構図である。
【図19】RVS・PLAYモードからSTOPモード
へ移行する際の保持状態を示すギア機構図である。
【図20】RVS・REVモード状態を示すギア機構図
である。
【図21】RVS・REVモード状態からSTOPモー
ドへ移行する際のブレーキ状態を示すギア機構図であ
る。
【図22】RVS・REVモード状態からSTOPモー
ドへ移行する際の保持状態を示すギア機構図である。
【図23】リバース側においてFFモードを選択した分
岐点での状態を示すギア機構図である。
【図24】RVS・CUEモードを示すギア機構図であ
る。
【図25】RVS・CUEモードからSTOPモードへ
移行する際のブレーキ状態を示すギア機構図である。
【図26】RVS・CUEモードからSTOPモードへ
移行する際の保持状態を示すギア機構図である。
【図27】FWD・PLAY選択状態を示すギア機構図
である。
【図28】REWモードとFWD・PLAYモードとを
選択する分岐点での状態を示すギア機構図である。
【図29】FFモードとFWD・PLAYモードとを選
択する分岐点での状態を示すギア機構図である。
【図30】FWD・PLAY状態を示すギア機構図であ
る。
【図31】FWD・PLAYモードからSTOPモード
への移行開始状態を示すギア機構図である。
【図32】更にそれが進んだ状態を示すギア機構図であ
る。
【図33】FWD・PLAYモードからSTOPモード
への移行する際のブレーキ状態を示すギア機構図であ
る。
【図34】STOPモードに切替わる直前の状態を示す
ギア機構図である。
【図35】FFモード状態を示すギア機構図である。
【図36】FWD・CUEモード状態を示すギア機構図
である。
【図37】FWD・CUEモードからSTOPモードへ
移行する際のブレーキがかけられた状態状態を示すギア
機構図である。
【図38】STOPモード直前の状態を示すギア機構図
である。
【図39】REWモードが選択された状態を示すギア機
構図である。
【図40】REWモード状態を示すギア機構図である。
【図41】FWD・REVモード状態を示すギア機構図
である。
【図42】FWD・REVモードからSTOPモードへ
移行する途中のブレーキ作動状態を示すギア機構図であ
る。
【図43】STOPモード直前の状態を示すギア機構図
である。
【図44】STOPモード時のヘッドシャーシの動きを
説明する平面図である。
【図45】RVS・PLAYモード時のヘッドシャーシ
の動きを説明する平面図である。
【図46】RVS・REVモード時のヘッドシャーシの
動きを説明する平面図である。
【図47】FWD・PLAYモード時のヘッドシャーシ
の動きを説明する平面図である。
【図48】FFモード時のヘッドシャーシの動きを説明
する平面図である。
【図49】STOPモードからFWD・PLAYあるい
はRVS・PLAYモードへ切替えるときのソレノイド
とそれに連動する各アーム類の動きを示すタイムチャー
トである。
【図50】FWD・PLAYあるいはRVS・PLAY
状態からSTOPモードへ切替えるタイムチャートであ
る。
【図51】STOPモードからFFモードへ切替えるタ
イムチャートである。
【図52】STOPモードからREWモードへ切替える
タイムチャートである。
【図53】FFモードあるいはREWモードからSTO
Pモードへ切替えるタイムチャートである。
【図54】STOPモードからFWD・CUEモードあ
るいはRVS・REVモードへ切替えるタイムチャート
である。
【図55】STOPモードからFWD・REVあるいは
RVS・CUEモードへ切替えるタイムチャートであ
る。
【図56】FWD・PLAY状態からFWD・CUEモ
ードへあるいはRVS・PLAY状態からRVS・RE
Vモードへへ切替えるタイムチャートである。
【図57】FWD・CUEモードからSTOPモードへ
あるいはFWD・REVモードからSTOPモードへ切
替えるタイムチャートである。
【図58】RVS・CUEからSTOPモードへあるい
はRVS・REVからSTOPモードへ切替えるタイム
チャートである。
【図59】駆動ギアの一例を示す中央縦断面図である。
【図60】本発明のピンチローラ保持機構の一実施例を
示す縦断面図である。
【図61】図60に示すピンチローラ保持機構の分解斜
視図である。
【図62】従来のピンチローラ保持機構の一例を示す分
解斜視図である。
【符号の説明】
42 ピンチローラ 43 ピンチアーム 45 回動軸を支承する軸部 46a 第2のアーム 46b 第1のアーム 47 ピンチローラを支持する軸部 58a 被係合部 58b 係合部 86 壁部 100 上部開放の凹部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実公 昭49−2175(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 15/29

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピンチローラと該ローラを支持する軸と
    この軸を両端で支持するピンチアームとから成るピンチ
    ローラ機構において、前記ピンチアームは前記ピンチロ
    ーラを収納する上部開放の凹部を形成する壁部を少なく
    とも一体的に形成した第1のアームと、この第1のアー
    ムと重なって前記凹部の上部開放を前記ピンチローラの
    軸方向に閉ざしてコの字形のピンチアームを形成する第
    2のアームとに分割形成され、前記ピンチローラを支持
    する軸を前記第1のアームあるいは第2のアームのいず
    れかに一体成形すると共に前記第1のアームと第2のア
    ームとの対向する面にこれらアーム同士を繋ぎ止める係
    合手段を設け、尚かつ前記軸の先端部のみが相手側のア
    ームに挿入されて前記ピンチローラを軸方向の両側から
    前記第1のアームと第2のアームとにより挟んで前記第
    1のアームと第2のアームとを圧入組付けすることを特
    徴とするテープレコーダのピンチローラ機構。
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