JPS6049979B2 - オ−トリバ−ス式テ−プレコ−ダ - Google Patents

オ−トリバ−ス式テ−プレコ−ダ

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JPS6049979B2
JPS6049979B2 JP53146747A JP14674778A JPS6049979B2 JP S6049979 B2 JPS6049979 B2 JP S6049979B2 JP 53146747 A JP53146747 A JP 53146747A JP 14674778 A JP14674778 A JP 14674778A JP S6049979 B2 JPS6049979 B2 JP S6049979B2
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JP
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lever
pin
locking
head
support plate
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晧 小山内
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Olympus Corp
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Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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【発明の詳細な説明】 この発明はFF、REWロックの可能なオートリバー
ス式テープレコーダに関する。
FF9REWロックの可能なテープレコーダにおいて
、テープ終端に達したとき、FF、REWロックが自動
的に解除され、ストップ状態を設定したりまたはオート
リバースにより再び再生モードを設定することが好まし
い。
しかしながら公知のテープレコーダにおいて、FF、R
EWロックの解除機構はかなり複雑であり部品数も多く
かつかなりのスペースを必要としている。 この発明は
簡単な構成によりFF、REWロックの解除を行ないう
るオートリバース式テープレコーダの提供を目的として
いる。
この目的を達成するため、この発明の一実施例によれ
ばFF、REWのための早送りレバーを回動したとき早
送りレバーの一端がピンチローラ支持板に係合してFF
、REWロックを行なつている。
そしてFF、REWがテープ終端に達した時オートリ
バース用プランジャを作動させそれに連動してピンチロ
ーラ支持板を回動させることにより早送りレバーとの係
合位置からピンチローラ支持板を離脱させてFF、RE
Wロックを解除している。 以下図面を参照しながらこ
の発明の一実施例について詳細に説明する。 まず第1
図を参照しながらこの発明に係るテープレコーダ10の
概略を説明すると、カセットテープは一対の回動ピン1
1、12によつて固定シャーシ14に回動可能に取付け
られた可動シャーシ16を具備していノる。
そして可動シャーシ16は、スタール方式と同様にカセ
ット18の挿入により係止機構20が解除されることに
より回動して上昇する。カセット18は可動シャーシ1
6が上昇したときリール機構22上に支持され、モータ
ー24より動力伝達機構26を介してリール機構22に
回転トルクが伝達されている。一対の録音・再生ヘッド
(録再ヘッド)27、28を持つーヘッド支持板30が
回動可能に固定シャーシ14上に取付けられている。こ
れらの録音ヘッド27、28は4トラック2チャンネル
ヘッドとしてもよく、回動中心より等距離に配設されて
いる。そしてこのヘッド支持板30を回動させてその突
−出ヘッドを切換える回動可能なりム板32およびカム
板を動作させるプランジャ機構34が同様に固定シャー
シ14上に取付けられている。更に可動シャーシ16上
のキヤプスタン36との間でテープを挾持するピンチロ
ーラ38を一端に持つ回動可能なピンチローラ支持板4
0が固定シャーシ14上に取付けられてヘッド支持板3
0の上方に位置している。そしてこのピンチローラ支持
板40を回動させてピンチローラ38を後退させること
によりテープの早送りを可能とするテープ早送りレバー
42が固定シャーシ14上に取付けられている。また消
去ヘッド44が固定シャーシ14上に進退自在に取付け
られかつこの消去ヘッドの進退を制御する消去ヘッド切
換機構46が設けられている。これら機械系部材に加え
てヘッド回路切換スイッチ48、モータ極性切換スイイ
ツチ50が固定シャーシ14下方のプリント基板(図示
しない)に取付けられかつテープ送行方向指示スイッチ
52が固定シャーシ14上に取付けられている。以下上
記機構等のそれぞれの構成部材および上記以外の他の機
構等について順次詳細に説明する。ここでカセットの挿
入される方向、つまり第1図の右方より見てテープが左
より右へ送られる方向をフオワード方向とし、その逆つ
まり右より左へ送られる方向をリバース方向ということ
とする。第1図かられかるように、リール機構22は一
対のリール台60,160を備えている。
リール台60,160はモータの回転方向に対応して供
給側または巻取側に変化することはいうまでもない。フ
オワード走行時での供給側リール台60についてその構
成をいえば、第2図および第3図に示すように、リール
台60は上端部におねじが切られかつスリットの形成さ
れたフランジ付リール.シャフト62と、リールシャフ
トのスリットに嵌合されるキーを有しワンウエークラツ
チ手段64を介してリールシャフトに取着されるリール
台本体66とを持つている。そしてリール台本体66の
外周に、N,S極が交互に形成されたパルス発!生用磁
気リング68が付着されている。また圧縮ばね70を介
してリールシャフト62のおねじ部に駆動瓜72が螺合
されている。ここでリールシャフト62は後述する動力
伝達機構26の一部を構成するリール歯車74の歯車シ
ャフト75の外く周に遊嵌されている。リール歯車74
はカラー76を介して歯車シャフト75に固定され、シ
ャフト75の下端部のおねじ部にナット78を螺合する
ことによりリール台60は可動シャーシ16に固定され
ている。この歯車シャフト75の自由端の環状溝80に
Eリング82を取付けることによりリール台本体66を
リールシャフト62に取着している。ワンウエークラツ
チ手段63は3個のうず巻状切欠きが等角的に外周に形
成されたクラッチプレート83と、このクラッチプレー
トとリール台本体66との間に配設されるフェルトプレ
ート84と、クラッチプレートのうず巻状切欠き内にそ
れぞれ配設される3個の鋼球86とを備えノている。こ
れらの鋼球86は、リール歯車74の内周面87とクラ
ッチプレートの切欠きとの間に規定される空隙内を遊動
可能な大きさに形成されている。また巻き取り側リール
台160は、第4図に示すように、クラッチプレートの
うず巻状切欠きのうず巻き方向が逆である点とマグネッ
トリング68を有しない点とを除けば供給側リール台6
0と同一の構成をしている。そして巻取り側リール台1
60の構成部材は供給側リール台60の対応する構成部
材に100を加えた参照番号によつて示されている。モ
ータ24の回転トルクはモータプー1J90より、従来
のようにアイドラーレバー等を経ることなく、歯車列よ
りなる動力伝達機構26を経てキヤプスタン36および
リールシャフト62,162に伝達されている。
この動力伝達機構26は、第4図に示すように、キヤプ
スタンシヤフトに取着されたキヤプスタン歯車92と、
リールシャフト62,162に取着された一対のリール
歯車74,174と、キヤプスタン歯車およびリール歯
車の間に位置する中間歯車94とを備えている。そして
モータ24の回転トルクはモータプーリ90よりフライ
ホィール96を介してキヤプスタン36に伝達され更に
そこからキヤプスタン歯車92、中間歯車94を介して
それぞれのリール歯車74,174に伝達されている。
ここでフライホィール96のリムにゴムタイヤ98が配
設されている。モータ24のモータプーリ90が、第4
図に示す反時計方向に回転すればキヤプスタン36、リ
ール歯車74,174は全て時計方向に回転する。
供給側のリール台60について考えると、リール歯車7
4が時計方向に回転すればリール歯車の内周面84との
接触によつて鋼球86は隙間の大きな方向に逃げ内周面
とクラッチプレート83との間で空転するためそれらの
間に摩擦力は生じない。そのためクラッチプレート83
は回転せず当然にリール台本体66、リールシャフト6
2も回転しない。これに対して巻取り側のリール台16
0において、リール歯車174の内周面187との接触
によつて鋼球186は隙間の小さな方向に移動してくさ
び作用を生じる。そのため内周面とクラッチプレート1
83との間で摩擦力が生じてクラッチプレート183を
時計方向に回転させる。クラッチプレート183の回転
によりフェルトプレート185を介してリール台本体1
66も回転しそれによつリール台160はテープ巻取機
能を行なう。他方、モータープーリ90が図示しない時
計方向に回転すれば上記と逆の動作によりクラッチプレ
ート83、フェルトプレート84、リール台本体66が
回転してリール台60がテープ巻取機能を行なう。上記
のように、動力伝達機構26がキヤプスタン歯車92、
中間歯車94、リール歯車74,174を備え、巻取り
側および供給側のリール台60,160の対応するリー
ル歯車74,174を同時に回転させているのにもかか
わらずワンウエークラツチ手段64,164によつて巻
取り側となるべきいずれかのリール台のみを回転させて
いるため単一のモータ24の回転方向を反転させること
によりフオワード走行またはリバース走行が容易に設定
できる。
モータ24の反転動作は終端検出時または必要に応じて
随時なされる。
そしてモータの反転を感知して突出ヘッドの切換えを行
なうための磁気感応素子100が第1図および第4図に
示すようにマグネットリング68に隣接して配設されて
いる。この磁気感応素子100はN,S極が交互に形成
されたパルス発生用磁気リング68のパルス変動を感知
して信号を生じ、その信号が第5図に示すように信号処
理回路102、論理回路10牡プランジャ駆動回路10
6で順次処理されてプランジャ機構を作動することによ
りヘッド支持板30を回動させて突出ヘッドの切換えを
行なつている。ここで磁気応感素子100のためのパル
スを発生する磁気リング68はリール台本体66の外周
に取付けられている。しかしモータプーリ90を磁気リ
ングとすることができ、そのように構成すれば部材数も
減少し、組立ても容易となる。その場合磁気反応素子は
モータプーリ90に隣接配置することはいうまでもない
。第1図および第6図に示すようにプランジャ機構38
はプランジャ110と、プランジャ駆動回路106に接
続されプランジャがその内部を往復作動するプランジャ
本体112とを備えている。
プランジャ110の自由端上面は平面113となつてい
る。そしてプランジャ110の往復動をヘッド支持板回
動用カム板32に伝達する連結板114の一端がこの平
面113に取付けられている。詳細にいえば連結板11
4の一端に植設されたピン116が平面113に穿設さ
れた貫通孔を介してのび、Eリング(図示しない)によ
つてプランジャ110に連結板114が取付けられてい
る。植設ピン116は連結板114を貫いて上方にも延
出している。そして連結板114の上方に位置しこの植
設ピン116の往復動を許容する長溝を有するプランジ
ャアーム118がプランジャ110に隣接して固定シャ
ーシ14上に回動可能に配設されている。また三角形断
面のガイド溝120がプランジャ110の回転を防止し
つつ往復動をガイドするようにプランジャ110に形成
されている。第6図からよくわかるように、プランジャ
アーム118と連結板114との間にピンチローラ支持
板40が位置している。
ピンチローラ支持板40は上方にのびた一体のカラーを
固定シャーシ14上の植設シャフト121に遊嵌させシ
ャフトにEリングを取付けることにより固定シャーシ上
に”配設されている。そして植設シャフトの回りにねじ
りコイルばね188が配設されて、反時計方向の偏倚力
をピンチローラ支持板40に与えている。ここでねじり
ばね188の一端は後述する偏心ピン197の側面に当
接している。またピンチローラ支持板40の一端にピン
チローラ38が回転可能に取付けられ、他端にテープ早
送りレバー42の植設ピン122の当接する切欠き12
3が形成されている。またカム板32とプランジャアー
ム118との間に位置する突出片124が支持ノ板40
に形成されている。突出片124はプランジャアーム1
18の2股状自由端の溝内に嵌合される植設ピン126
をその上面に有している。図示のように、ピンチローラ
38が支持されたピンチローラ支持板40の一端はT字
形に形成され、それぞれの先端は下方にのびた折曲片1
28,129となつている。図面の複雑化をさせるため
、回動中心となるシャフトピンを第1図をのぞく他の図
において特に〜印で示すこととする。
第7図かられかるように、下方にのびたピン130が連
結板114の他端に植設され、このピン130と固定シ
ャーシ14との間に引張コイルばね131が張設されて
いる。
そしてこの引張ばね131によつて植設ピン130は、
カム板32のハード形カム溝132の側面に押圧されて
いる。ハード形カム溝132は2個の隅部133,13
4と左右の溝135,136とから構成され、左右の溝
の間にV形片137が形成されている。フオワード方向
にテープが走行し録再ヘッド27が突出した状態では隅
部133に植設ピン130が押圧されている。カム板3
2の上面より大小の植設ピン138,139が突出し、
大きな植設ピン138と固定シャーシ14上の植設ピン
140との間にトルクばねとなるねじりコイルばね14
2が張設されている。カム板32は回動ピン144によ
つて固定シャーシ14に回動可能に取付けられ、図示の
状態では回動中心となるピン144と植設ピン130と
を結ぶ仮想線より下方にV形片137が位置している。
カム板32は更に2股状突出片148を一体的に備え、
突出片の長溝内にテープ走行方向指示スイッチ52の可
動接片149が嵌合されている。スイッチ52は可動接
片149をはさんで一対の固定接片150,151を持
ち、可動接片といずれかの固定接片との当接に.よりテ
ープ走行指示回路が閉じられてテープが左から右または
右から左に走行するのを示す所望のランプ(図示しない
)を点灯している。カム板32によつて回動されるヘッ
ド支持板30は、第8図および第9図に示すよに、端部
が上!方に僅かに折曲したアジマス調整用板ばね190
を備え、この板ばねの上から録再ヘッド27,28が取
付けられている(図の複雑化をさけるためヘッド27の
みを示す)。
ヘッド27はその下面に固着された取付け板192を板
ばね190の折っ曲端上に位置させ両端をビス193,
194でヘッド支持板30に取付けることにより配置さ
れている。ここで一方のビス193はたとえば2枚のワ
ッシャ195を挟持して取付けレベルを設定し他方のビ
ス194の螺合状態を調整することによりヘッドの傾き
、ずれなどを防止している。このように両端の折曲した
1枚の板ばねを利用した簡潔な構成によりヘッドのアジ
マス調整を広範囲で容易かつ確実に行なうことができる
。ヘッド支持板30はビス196によつて固定シャーシ
14に取付けられ、ビス196を中心として回動可能と
なつている。またヘッド支持板30が回動した時の突出
ヘッドの突出位置を調整するための一対のフ偏心ピン1
97,198が回動中心196の両側で等距離の位置に
それぞれ配設されている。第10図および第11図に示
すように偏心ピン198は上面にすり割を持ち下端部に
おねじの切られたビスの形態をとり、すり割面とねじ付
下端部とはj同軸的に形成されている。そしてヘッド支
持板30の側面に当接する周面を持つ環形溝199が中
央部に形成され、この環形溝の中心線は偏心ピンの中心
線に対してeだけ偏心している。上記のように偏心ピン
198は固定シャーシ14に取付け・られるおねじ付下
端部に対して環形溝199が相対的に偏心しているため
すり割面を回動すれば偏心ピン自体の位置は不変である
にもかかわらずヘッド支持板30との当接周面の偏心位
置を大きな範囲内で変化させることができる。従つて偏
心ピン198の占有空間を増加させることなく録再ヘッ
ドの突出位置を広範囲で十分かつ確実に調整できる。ま
た環形溝199内のヘッド支持板30は固定シャーシ1
4に対する偏心ピン198の螺合状態によつてその高さ
が規制されるため、ヘッド支持板上の録再ヘッドの取付
けレベルが偏心ピンの環形溝によつて調整できるととも
にヘッド支持板自体のあおりを防止できる。ここで別の
偏心ピン197も偏心ピン198と同一形状をしている
ことはいうまでもない。第8図からよくわかるよに、ヘ
ッド支持板30はカム板32の植設ピン139の嵌合さ
れる2股状突出片200を一体的に備えるとともに回動
中心の両側にレバー状突出片202,203を更に備え
ている。
これらのレバー状突出片202,203はヘッド回路切
換スイッチ48またはモータ極性切換スイッチ50のた
めの作動レバーとして作用している。モータ極性切換ス
イッチ50にについて第12図および第13図を参照し
ながら説明するとモータ極性切換スイッチ50は可動接
片204と一対の固定接片206,207とを備えてい
る。可動接片204は録再ヘッド207の突出した状態
ではレバー状突出片203に当接せず一方の固定接片2
06に固有の弾性によつて当接する特性を有している。
そして録再ヘッド28を突出させるためにヘッド支持板
30が、第8図で時計方向に、回動したとき突出片20
3によつて他方の固定接片207と当接するよう強制的
に動かされている。またヘッド回路切換スイッチ48も
同様の特性を持ち同様の動作をしている。実施例におい
て、ヘッド回路切換スイッチ48、モータ極性切換スイ
ッチ50およびテープ走行方向指示スイッチ52はそれ
ぞれ別々に配設しているが単一のスイッチを利用してヘ
ッド回路の切換、モータ極性の切換およびテープ走行方
向の指示を行なうような構成でもよい。モータ極性切換
スイッチ50の電気回路は、第14図のように、モータ
サーホ回路を利用してモータの正転または反転を行なう
ことが好ましい。また反転時でのモータの破損を防止す
るためモータは一定時間遅延させたのち起動することが
好ましい。第6図に示すように、ピンチローラ支持板4
0の切欠き123に当接可能な植設ピン122を一端に
持つテープ早送りレバー42が固定シャーシ14上の回
動ピン210に回動可能に、Eリングを利用して、取付
けられている。
テープ早送りレバー42は直角に下方に折曲したレバー
片212を先端に有するとともに三角孔214および長
孔216を有して構成されている。レバー片212は、
固定シャーシ14および可動シャーシ16を収納するケ
ース218より外方に突出して外部より操作可能となつ
ている。固定シャーシ14に回動ピン220によつて回
動可能に取付けられた連結板222の自由端に植設され
たピン224が三角孔214内に位置している。そして
回動ピン220に巻装されたねじりコイルばね226の
一端が三角孔214より突出した植設ピン220に当接
して植設ピン220を三角孔214の頂点227に偏倚
させてテープ早送りレバー42の中立位置を維持してい
る。この植設ピン220は、レバー片212が図示のA
またはB方向に回動されたときは、三角孔214の隅部
228,229に当接することとなる。他方、長溝21
6内にモータ早送りスイッチ230の可動接片232が
嵌合されている。可動接片232は、図示の中立状態に
おいては、固定接片233,234のいずれにも当接し
ていない。ヘッド支持板30の回動による突出ヘッドの
切換動作について以下説明する。
録再ヘッド27が突出しフオワード方向にテープが走行
しているとする。必要に応じて手動的にまたは終端検出
により自動的に、モータ24を反転させると、磁気感応
素子100が磁気リング68のパルス変動を感知し第5
図から示すように、信号処理回路102、論理回路10
4、プランジャ駆動回路106によつてプランジャ11
0は内方に所定距離だけ引張ばね131の偏倚力に抗し
て移動する。第7図に示すように、録再ヘッド27が突
出した状態においては、前述したように連結片114の
植設ピン130は隅部133に偏倚され、植設ピン13
0とカム板の回動中心144とを結ふ仮想線の下方にカ
ム溝132の■形片137が位置している。そのためプ
ランジャ110の内方への移動によりプランジャと一体
的に移動する連結板114の植設ピン130は右の溝1
35内を動き、右の溝135の末端を押圧してカム板3
2を回動中心144の回りで反時計方向に回動させる。
このカム板32の回動の際、2股状突起片148によつ
て可動接片149は他の固定接片151に押圧されて、
テープがリバース方向つまり右から左に走行することを
示す指示ランプが点灯される。カム板32の回動と同時
にカム板32の植設ピン139と2股状突出片200と
の係合によりヘッド支・持板30は回動中心196の回
りを、偏心ピン197に当接するまで、時計方向に回動
して、録再ヘッド28を突出させる。この偏心ピン19
7も上記偏心ピン198と同様の構成をしており録再ヘ
ッド28の突出位置および取付レベルを調整で・きる。
第8図かられかるように、ヘッド支持板30の時計方向
の回動により突出片202,203はスイッチ48,5
0の可動接片を押圧し可動接片の特性に抗して別の固定
接片にそれぞれ当接させる。そしてこのスイッチ48,
50の切換動作ノによつて、録再ヘッド28のためのヘ
ッド回路が形成されるとともにモータの極性が切換えら
れることとなる。録再ヘッド28が突出した後、連結板
114の植設ピン130は、第15図に示すように、下
方の隅角部134に当接するように引張ばね131(第
7図参照)の偏倚力によつて偏倚されている。
そして連結板114とともにプランジャ110も引張ば
ね131の偏倚力によつてその突出位置に戻されている
。ここで植設ピン130とカム板32の回動中心144
とを結ぶ仮想線の下方にカム溝132の■形片137が
位置している。そのため再度プランジャ110が引張ば
ね131の偏倚力に抗して内方に移動すれば、植設ピン
130は左の溝136内を移動してその末端を押圧する
ことによりカム板32を時計方向に回動させるとともに
ヘッド支持板30を偏心ピン198に当接するまて回動
させて第8図に示す録再ヘッド27の突出した状態が再
度設定される。そして連結板114は第7図に示す状態
に設定される。フオワード走行時およびリバース走行時
での早送りは、早送りレバー42を回動中心210の回
りで回動させることによつてなされる。たとえば第6図
においてリワインド(REW)は、早送りレバー42の
レバー片212をA方向に回動させることによつてなさ
れている。レバー片212を回動したとき植設ピン22
4は頂点227に押圧された中立位置から隅部228,
229に押圧された早送り位置に移動する。たとえばR
EWのため、第16図に示すようにレバー片212をA
方向に回動させれば、早送りレバー42の植設ピン12
2は切欠き123に係合して押圧し切欠きの左部分に沿
つて時計方向に移動することによりピンチローラ支持板
40も回動中心121の回りを時計方向に回動してピン
チローラ38はキヤプス,タン36より離反する。キヤ
プスタン36の取付けられた端部の下方折曲片128ま
たは129は録再ヘッド27,28のいずれかが突出し
た状態であつても常にヘッド支持体30の一部に極めて
隣接して位置している。そして折曲片128,129は
いずれもヘッド支持板30と同一または、下方レベルに
位置している。そのため、録再ヘッド27が突出した第
16図においてレバー片212の回動によつてピンチロ
ーラ支持板40が後退すれば折曲片129によつてヘッ
ド支持板30は、回動中心196(第8図参照)の回り
を僅かに時計方向に回動する。従つて突出していた録再
ヘッド27は僅かに後退しテープと突出ヘッドとの当接
がないためテープの早送りが支障なく行なえる。早送り
レバー42をA方向に回動させた後における早送りレバ
ー42、ヘッド支持板30およびピンチローラ支持板4
0の位置を第16図に想像線で示す。この状態では植設
ピン224はねじりばね188の偏倚力によつて隅部2
29に押圧されている。またたとえば録再ヘッド28が
突出した第15図において早送りレバー42をB方向に
回動すれば、植設ピン122は切欠き123を押圧して
切欠きの右部分に沿つて時計方向に回ノ動する。そして
下方折曲片128によつてヘッド支持板30は回動中心
196の回りを僅かに反時計方向に回動して録再ヘッド
28を後退させる。この場合もREWとなるが植設ピン
224は隅部228に押圧される。ここでレバー片21
2の回.動方向はテープの早送り方向と一致するため、
録再ヘッド27が突出していればレバー片をA方向に回
動すればREW,.B方向に回動すればFF(フアスト
フオワード)となる。また逆に、録再ヘッド28が突出
していればレバー片212のA方向の回動によりFF.
B方向への回動によりREWとなる。また早送りレバー
42をB方向に回動させてFFとしたときの早送りレバ
ー等の関係位置を第16図において想像線(二点鎖線)
で示す。
図かられかるように植設ピンン122は切欠き123に
係合して押圧するがピンチローラ支持板30は、早送り
レバー42をA方向に回動させた時と同様に、時計方向
に回動する。また植設ピン224は隅部228に押圧さ
れている。早送りレバー42の植設ピン122がピンチ
ローラ支持板の切欠き123に係合してピンチローラを
後退位置に移動させた状態つまりFF,REWロックは
ねじりばね188の偏倚力が切欠き123を介して植設
ピン122に伝達されることにより維持されている。そ
してFF.REWでテープ終端に達すれば、磁気感応素
子100の作用によりオートリバースが働いてプランジ
ャ110が往復動する。このプランジャ110の内方へ
の移動により、植設ピン116がプランジャアーム11
8の長溝内を移動して長溝の末端に当接してプランジャ
アームを回動中心240の回りで反時計方向に回動させ
る。プランジャアーム118の回転トルクは突出片12
4の植設ピン126に伝達されてピンチローラ支持板4
0を回動中心121の回りてねじりばね188の偏倚力
に抗して時計方向に回動される。このピンチローラ支持
板40の時計方向の回動により早送りレバー42の植設
ピン122と支持板40の切欠き123との係合が解除
されねじりばね226の偏倚力により植設ピン224が
三角孔214の頂点227に押圧される中立位置に早送
りレバーは回動する。この時植設ピン122は切欠き1
23の中央部分に位置することとなる。上記のようにF
F,REWロックはオートリバースによりプランジャを
駆動させ、そのプランジャの往復動が回転トルクに変換
されてプランジャアームを介してピンチローラ支持板に
伝達されることにより早送りレバーとピンチローラ支持
板との係合を除去することにより解除されている。この
ようなFF,REWロック解除システムはオートリバー
スを利用してプランジャを駆動することにより簡潔に行
なうことができ構成が複雑化することもない。更にFF
,REWロックはオートリバースを利用することなくプ
ログラムスイッチを随時作動させてプランジャを駆動さ
せることによつても行なうことができる。可動シャーシ
16の係止機構20は、第17図に示すように、固定シ
ャーシ14に往復動可能に取付けられた係止レバー24
2と固定シャーシに回動可能に取付けられた係止カム2
44とを備えている。
そして係止レバー242は横方向にのびた一対の長孔2
45,246を持ち固定シャーシ14の側面より下方に
のびた一対の折曲片に固定されたガイドピン247,2
48がEリングを利用してこれらの長孔内に離脱可能に
遊嵌されている。そして固定シャーシ14と係止レバー
242との間に張設された引張ばね249の偏倚力によ
つてこれらのガイドピン247,248は長孔245,
246の右端に押圧されている。また係止レバー242
の側面に係止ピン250が植設されている。そして係止
レバー242の内方端はカム面251を形成している。
第16図の符号252は係止レバー242の外端に取着
されるブッシュボタンを示している。これに対して係止
カム244は固定シャーシ14の側面より上方にのびた
折曲片に回動ピン254を利用して回動可能に取付けら
れ回動ピンに巻装されたねじりコイルばね256によつ
て、第17図において、反時計方向の偏倚力をうけてい
る。この係止カム244は一対のカム面257,258
と3個の係止溝259,260,261とを有している
。また可動シャーシ16はその上昇位置においてカム板
の係止溝260内に係止される係止ピン264を係止カ
ム244と対向する一側面に有するとともに係止レバー
242と対向する他側面に回転可能なガイドローラ26
6を有している。このガイドローラ266は植設ピン2
68の外周に遊嵌されている。そして可動シャーシ16
は固定シャーシ14の側面より上方にのびた折曲片との
間に張設された引張ばね270によつて上方に偏倚され
ている。この引張ばね270は第20図に示すように対
称的に他方の側面においても同様に配設されている。可
動シャーシ16を下降させるために、ブッシュボタン2
50を押圧すれば、係止レバー242はガイドピン24
7,248にガイドされこれらのガイドピンに長孔24
5,246の左端が当接するまで引張ばね249の偏倚
力に抗して押圧される。この係止レバー242の押圧ス
トロークの初期の段階において係止レバーの係止ピン2
50は係止カム244のカム面257の外側面に沿つて
動くことにより係止カムはねじりばね256の偏倚力に
抗して回動中心254の回りを時計方向に回動する。係
止カム244のこの時計方向の回動により可動シャーシ
16の係止ピン264は係止カムの係止溝260より離
脱する。また同時に係止レバー242のカム面251は
可動シャーシ16のガイドローラ266に当接して引張
ばね270の偏倚力に抗して可動シャーシを回動中心1
2の回りで反時計方向につまり下降する方向に押圧する
ため係止ピン264はカム面258に対向する位置に移
動する(第18図参照)。その後係止レバー242の押
圧ストロークが更にすすめばガイドローラ266は引張
ばね270の偏倚力に抗して係止レバー242のカム面
251に沿つて更に下方に移動し同時に可動シャーシ1
6の係止ピン264はカム面258に沿つて移動する。
そして係止ピン264は押圧ストロークの終了時に係止
溝261内に収納係止されて引張ばね270″の偏倚力
を十分にチャージし、第19図に示すように可動シャー
シ16は下降位置に設定される。押圧ストロークの終了
時はガイドピン247,248が長孔245,247の
左端に当接することによつて規定されている。また押圧
ストロークの終了時、係止ピン250は、係止溝259
内に収納係止され、引張ばね249の偏倚力は十分にチ
ャージされている。可動シャーシ16が下降位置にある
第19図において、固定シャーシ14上に回動ピン27
6によつて回動可能に取付けられた解除レバー278を
カセットの挿入により回動させることにより可動シャー
シの上昇動作が生じる。つまりカセットの挿入時カセッ
トは解除レバー278の一端に形成された上方折曲片2
80に当接して押圧する。この折曲片280へのカセッ
トの押圧により時計法向の回動力が解除レバー278に
生じる。ここて解除レバー278の他端は係止カム24
4の回動中心254より十分離間した位置で係止カムの
側面に隣接して配設されているとともに折曲片280自
体も回動中心276より十分離間しているため折曲片2
80に対するカセットの押力値が小さな値であつても係
止カム244に大きな回転トルクが生じる。そのためカ
セットが解除レバー278を僅かに押圧することにより
、すぐに係止カム244は図示の時計方向に回動しそれ
によつて可動シャーシ16の係止ピン264は係止溝2
61との係止状態から解放される。係止ピン264が係
止溝261より離脱すれば、係止レバー242の押圧ス
トローク時にチャージされた引張ばね270の偏倚力に
よつて係止ピン264はカム面258に沿つて移動し係
止カム244を回動させて別の係止溝260内に係止さ
れる。この係止ピン264の移動とともに可動シャーシ
16は上昇し係止ピン204が係止溝260内に係止さ
れた.時点でその上昇ストロークは完了する。ここで係
止レバー242と固定シャーシ14との間に配設された
引張ばね249も、引張ばね270と同様に、係止レバ
ーの押圧ストローク中に十分チャージされているため、
係止カム244を時計方向に!回動させる傾向の力が係
止ピン250からカム面257に作用している。そのた
め係止ピン264が係止溝261より離脱すると同時に
引張ばね249による係止ピン250を介して伝達され
る偏倚力も係止ピン264に作用する引張ばね270の
偏倚力とともに係止カム244を回動させており、それ
によつて係止ピン250は係止溝259より離脱した位
置に戻される。また十分チャージされた引張ばね249
の偏倚力によつて係止レバー240もその突出位置に戻
される。上記の係止機構20においては係止レバー24
2の押圧ストロークで偏倚力をチャージしこのチャージ
した偏倚力を利用して可動シャーシ16の上昇動作を行
なつているため、カセット挿入時の押力は小さな値でも
よい。
従つてカセットに大きな押力を与える必要もなくマイク
ロカセットのように強度的に劣るカセットであつても破
壊したり破損することなく可動シャーシの上昇動作を生
じjさせることができる。また2個の係止溝260,2
61を単一の係止カム244に形成しこの係止溝と係止
ピン264との係合により可動シャーシ16の上昇時お
よび下降時の係止を行なつているため係止機構20を簡
潔小形化できるとともに、門耐振性に勝れた係止が可能
となる。また可動シャーシ16の上昇時、係止溝260
と係止ピン264との係合によつて可動シャーシを係止
しているためばね定数の小さな引張ばね270の使用が
可能となる。係止溝260と係止ピン264との係”合
によつて可動シャーシを係止しているためばね定数の小
さな引張ばね270を使用しても可動シャーシの下降時
には十分なチャージがなされることはいうまでもない。
録再ヘッド27が突出した状態においては、第16図に
示すように、ヘッド支持板30の突出片203は係止レ
バー242の上方に位置していない。そのため係止レバ
ー242は押圧されても突出片203に当接しない。そ
れに対してヘッド支持板30が、時計方向に回動して録
再ヘッド28が突出すれば、第15図から示すように、
突出片203は係止レバー242をこえて側方にのびて
いる。そしてこの突出片203は、第17図に示すよう
に、係止レバー242の段部282の側方に隣接して位
置している。そのため録再ヘッド28の突出した状態で
カセットをエジエクトさせるために係止レバー242を
押圧すれば係止レバー242の段部282が突出片20
3を押圧してヘッド支持板30を反時計方向に回動させ
て別の録再ヘッド27を突出させることとなる。上記の
ようにカセットをエジエクトさせるため係止レバー24
2を押圧したとき、録再ヘッド27が突出していればそ
のまま維持され、録再ヘッド28が突出していればヘッ
ド支持板30の回動により録再ヘッド27が突出するた
めカセツトエジエクト後においては常に録再ヘッド27
の突出した状態が必ず得られる。そのため必要に応じて
カセットを再び挿入した時には、常に録画ヘッド27を
利用して録音・再生を行なうことができる。第1図およ
び第20図に示すように、テープレコーダ10は消去ヘ
ッド44を録音時に突出させ、再生時に後退させるため
の消去ヘッド切換機構46を備えている。
テープレコーダ10は、たとえば、カーステレオ装置の
一部として組込むことができ、消去ヘッド切換機構46
は、アンプのスイッチ(図示しない)を作動させる消去
ヘッド切換用ブッシュレバー290を備えている。この
ブッシュレバー290は、第20図からよくわかるよう
に、上面および側面に長孔292,293を持ち、固定
シャーシの植設ピン295,296がEリングを利用し
てこれらの長孔に遊嵌されている。そして、ブッシュレ
バー290の側面において上方に折曲した折曲片297
と、固定シャーシ14の側面において上方に折曲した折
曲片298との間に張設された引張コイルばね300の
偏倚力によつて、植設ピン295,296は長孔292
,293の左端に押圧されている。消去ヘッド44は、
2本のビス302,303によつてヘッド取付板304
上に取付けられ、このヘッド取付板は回動ピン306に
よつて固定シャーシ14に回動可能に取付けられている
。そして回動ピン306に巻装されたねじりコイルばね
308の一端がこのビス303に当接してヘッド取付板
304は時計方向の偏倚力をうけている。そしてビス3
03はブッシュレバー304の折曲片311に押圧され
ている。ここで引張ばね300の偏倚力はねじりばね3
08の偏倚力より大きいため、ヘッド取付板304は、
第20図に示すように、可動シャーシ16の下降時には
反時計方向に回動され、消去ヘッド44は後退した位置
におかれている。また係止ピン310がブッシュレバー
290の側面に植設されており、この係止ピンの係止可
能な2個の切欠き312,313が可動シャーシ16の
側面上端に形成されている。これらの切欠きのうち切欠
き312はブッシュレバー290を押圧することなく可
動シャーシ16を上昇させたとき、係止ピン310が係
合する位置に形成されている。そして他方の切欠き31
3は、長孔292,293の右端に、植設ピン295,
296が当接するまで引張ばね300の偏倚力に抗して
ブッシュレバー290を押圧してから可動シャーシ16
を上昇させた時、係止ピン310の係合する位置に形成
されている。上記のように係止ピン310と切欠き31
2,313との相対的位置が規定されているため、ブッ
シュレバー290を押圧することなく、カセットを挿入
し係止機構20を解除して引張ばね270の偏倚力によ
り可動シャーシ16を上昇させれば係止ピン310は切
欠き312内に係合される。
この状態では消去ヘッドの取付板304は引張ばね30
0の偏倚力により反時計方向に回動して消去ヘッド44
は後退した位置にありテープに当接できない。そのため
録音モードは設定できず再生モードの設定のみが可能と
なる。このような状態でもし誤つてブッシュレバー29
0を押圧しようとしてもブッシュレバーの係止ピン31
0が切欠き312内に係止されているため押圧できず、
従つて再生中における誤動作によるテープ消去が完全に
防止される。このように通常の状態では再生のみを行な
うことができ、録音はブッシュレバー290を押圧して
消去ヘッド44を突出させてテープと当接させなければ
行なえない。録音モード設定のためにはブッシュレバー
290を所定距離つまり植設ピン295,296が長孔
292,293の右端に当接するまで、引張ばね300
の偏倚力に抗して押圧する。そして、そのブッシュレバ
ー290を押圧した状態でカセットを挿入して可動シャ
ーシ16を上昇させれば、第21図に示すように、可動
シャーシの切欠き313に係止ピン310が係合される
。ここでブッシュレバー290を押圧して後退させれば
、ブッシュレバーの折曲片311も一体的に後退するた
め、ねじりばね308の偏倚力が有効に作用してヘッド
取付板304は回動中心306の回りで時計方向に回動
され、それによつて消去ヘッド44は所定の突出位置に
設定されてテープ面に当接することにより消去が可能と
なる。消去ヘッド44の突出位置を設定するヘッド取付
板304の時計方向の・回動角度は固定シャーシ14よ
り上方にのびた折曲ストッパ片314(第1図参照)に
よつて規制されている。このストッパ片314はねじり
ばね308の他端が当接する部材としても作用している
。一方のテープ面に既に録音がなされた後他方のテープ
面に録音をする際必要なテープ面での録音が終了した後
オートリバースにより録音済の音楽等が消去されること
もありうる。
このような誤動作を防止するためプランジャ駆動回路1
06内に位置した常閉のスイッチ315を、第20,2
1図に示すようにブッシュレバー290が押圧されたと
きオフとなるように配設されている。従つてブッシュレ
バー290が押圧された録音モード時において、スイッ
チ315はオフとなりプランジャ駆動回路106を閉成
してオートリバースを不能とするため反対のテープ面で
の録音を消去することが全く生じない。通常、カセット
においてA面は生(しよう)が正確に得られるのに対し
てB面では生を正確に得ることができない。
そのため実施例においてはA面が上面となるようにカセ
ットが挿入された時のみフオワード方向での録音が可能
となつており、きれいな音質で録音できる。ここで録音
モード時でのプログラムスイッチの作動を不能とするこ
とが好ましい。
そのため、たとえばプログラムスイッチをブッシュレバ
ー290に取付け、このプログラムスイッチに当接可能
なプログラムボタンを固定シャーシ14に取付けること
ができる。ここで再生モードにおいてブッシュレバー2
90は外方に突出し、また録音モードにおいて内方に押
圧されているためこの関係を利用して再生モードにおい
てのみブッシュレバー上のプログラムスイッチに当接可
能にプログラムボタンは、固定シャーシ14に配設され
ている。つまり録音モードにおいてプログラムボタンの
押圧ストローク範囲外までブッシュレバー290ととも
に移動するようにプログラムスイッチはブッシュレバー
に取付けられる。このように配設すれはブッシュレバー
290の押圧時にプログラムボ.タンはプログラムスイ
ッチを押圧せず、プログラムスイッチは作動しないため
録音モードでのプログラム(手動リバース)を完全に防
止できる。また、フオワード走行時のみ録音を行なつて
いるためヘッド28は、録再ヘッドでなく再生専用・の
ヘッドでもよいことはいうまでもない。テープ早送りは
、再生中必要とされる反面、録音中においては必要とさ
れない。
そのため録音中においてはテープ早送りレバー42の回
動を不能とするストッパ板316が、第1図に示すよう
にテープ早送りレバー42に隣接してて固定シャーシ1
4上に配設されている。ストッパ板316は、第22図
からよくわかるように、固定シャーシ14上の段付植設
ピン318,319の小径部が遊嵌される長孔320,
321を有している。そして植設ピンの小径部にEリン
グが取付けられている。更にストッパ板316は消去ヘ
ッド切換用のブッシュレバー290に植設されたガイド
ピ・ン324の遊嵌されるカム溝326を一端に有して
いる。また、ストッパ板316の他端は、早送りレバー
42の回動を規定するピン224に隣接してのびたスト
ッパ片328となつている。ブッシュレバー290を押
圧しない再生モード時においてはブッシュレバー290
のガイドピン324とカム溝326との係合によりスト
ッパ板316は第22図に示すような状態に維持されて
いる。ここでストッパ片328は、ピン324から離反
している。しかしながらブッシュレバー290を押圧し
消去ヘッド44をテープとの当接位置に突出させた録音
モード時においては、ブッシュレバーの押圧に伴なうガ
イドピン324の移動を可能とするようにストッパ板3
16は第22図の上方に動かされる。つまり、ガイドピ
ン324がカム孔326内を移動するにつれてストッパ
板316は上方への分力をうけ、植設ピン318,31
9にガイドされ、上方に動いて第23図に示す位置に設
定される。そしてこの上方の移動距離はピン224の前
方を横切つてストッパ片328が移動するようにカム孔
326の形状を考慮して決定されている。このようにブ
ッシュレバー290の押圧に連動して、ストッパ板のス
トッパ片328がピン324の前方に突出してピン22
4の回動路上に位置するため、たとえレバー片212を
いずれかの方向に回動させようとしてもピン224がス
トッパ片328に当接してレバー片を回動させることが
できない。そのため録音中における誤動作による早送り
が完全に防止される。第1図および第22図ないし第2
4図において、参照符号332は挿入されたカセットを
、位置決めピン333,334とともに所定の位置に正
確に配設するための可動位置決めピンを示している。
この可動位置決めピン332は固定シャーシ14上に回
動可能な支持板336に取付けられ、固定シャーシ上の
植設ピン338の回りに巻装されたねじりコイルばね3
40によつて内方への偏倚力をうけている。参照符号3
42はねじりばね340の他端が当接する植設ピンを示
している。また可動位置決めピン332はカセットのガ
イド孔との嵌合時にカセットを内方に押圧するとともに
ガイド孔に十分嵌合された後もカセットを内方に更に押
圧することのできる複円錐柱形状をしている。また固定
シャーシ14上の位置決めピン333,334も同様な
複円錐柱形状をしている。固定シャーシ14に配設され
るプリント基板(図示しない)のためのメインスイッチ
334が、第25図および第26図に示すように、固定
シャーシより下方にのびた(図では上にのびている)折
曲片346の側面に取付けられている。
このメインスイッチ334は固定接片347と可動接片
348とを持ち、可動接片は通常の状態で固定接片より
離反する特性を有している。可動シャーシ16は内方に
のびた折曲片350を持ち、可動シャーシの下降時にお
いてこの折曲片に可動接片348は当接せず、可動接片
348はその特性により固定接片347より離反してい
る。そして可動シャーシ16が上昇する時、可動接片3
48は折曲片350によつて固定接片347と当接する
ように動かされている。従つてカセットの挿入による可
動シャーシ16の上昇と同時にプリント基板の電気回路
が形成されてモータが、テープをフオワード方向に走行
させるように、回転する。第27図は固定シャーシ1牡
可動シャーシ16等の収納されるケース218を示して
おり、カセットはカセット挿入口356より挿入される
。多数の開口がケース218前面に形成されており、参
照符号358,360,362は係止レバー242のブ
ッシュボタン252、テープ早送りレバー42のレバー
片212、ブッシュレバー290のブッシュボタンのた
めの開口をそれぞれ示している。また三角窓364,3
66はテープの送行方向を示すランプの点灯表示窓を示
している。更に参照符号368はテープの終端検出によ
らず必要に応じて随時モータ24を反転させるプログラ
ムスイッチのためのプログラムボタン(いずれも図示し
ない)のための開口を示している。ケース218は一対
のハーフケース372,374とから構成され、上方の
ハーフケース372は、第28図に示すように、カセッ
ト挿入時にカセットガイドとなる一対のガイド片376
,377を備えている。これらのガイド片376,37
7は一対の嵌合孔を持ちこれらの孔に、ハーフケース3
72に植設されたピン378ないし381が嵌合される
ことによりハーフケース372に取付けられている。図
示のようにガイド片376,377は側方に折曲した折
曲片383,384を持ち、ガイド片の側面386,3
87によつてカセットの側方位置をガイドするとともに
折曲片の上面388,389(図では下方に面している
)によつてカセットの下方位置をガイドしている。そし
てカセットの挿入により上方に回動されるヒンジ付挿入
口カバー(図示しない)のねじりコイルばねの偏倚力に
よつてカセットに上方より偏倚力を与えてカセットの上
方位置をガイドしている。ガイド片376,377およ
び挿入口カバーによるこのようなりセットガイドはラフ
であるとはいえカセットをほぼ所定の位置まで十分ガイ
ドできる。そして正確な位置決めは複円錐柱形状の固定
された位置決めピン333,334および可動の位置決
めピン332によつてなされている。カセットをほぼ所
定の位置までガイドするラフガイド機構は上記のように
ケース218のガイド片376,377および挿入口カ
バーより形成されており、可動シャーシ16または固定
シャーシ14上の部材を全く利用していないためテープ
レコーダ自体の構成を複雑化することなく少ない部材で
所望のガイドを行なうことができる。第29第はFFス
イッチおよびプログラムスイッチの作動時のブロック図
を示しており、FFスイッチを作動させれば論理回路1
04におけるヘッド信号を切断するとともにモータを高
速で正転させる。
またプログラムスイッチを作動させれば論理回路104
におけるヘッド信号を切断してモータを高速で反転させ
、そしてリバーススイッチを離せば再びプランジャーが
作動してモータを正回転にしている。また第30図は録
音モード時で゛のオートリバースを不能とするスイッチ
315のブロック図を示している。上記のように、この
発明によればFF,REWのための早送りレバーを回動
したとき早送りレバーの一端がピンチローラ支持板に係
合してFF,REWロックを行なつている。
そして他方FF,REWがテープ終端に達したときオー
トリバース用プランジャを作動させそれに連動してピン
チローラ支持板を回動させることにより早送りレバーと
の係合位置からピンチローラ支持板を離脱させてFF,
REWロックを解除させている。このようにオートリバ
ース用プランジャの作動に連動してピンチローラ支持板
を回動させることによりFF,REWロックの解除が容
易になされかつ構成的に複雑化することもない。
【図面の簡単な説明】
図面はこの発明に係るテープレコーダの一実施例を示し
、第1図はケースを除去した状態での平面図、第2図は
リール台の分解斜視図、第3図はリール台の組立て状態
を示す縦断面図、第4図は動力伝達機構とワンウエーク
ラツチ手段との関連を示す概略説明図、第5図は磁気感
応素子の働きを示すブロック図、第6図はプランジャ、
カム板、ピンチローラ支持板およびテープ早送りレバー
の間の関連を示す平面図、第7図はカム板の動作を示す
平面図、第8図はヘッド支持板の動作を示す平面図、第
9図は第8図の線■−■方向から見たヘッド支持板の部
分正面図、第10図は偏心ピンとヘッド支持板との関連
を示す平面図、第11図は第10図の線■−■に沿つた
断面図、第12図はヘッド支持板とモータ極性切換スイ
ッチとの関連を示す平面図、第13図は第12図の線■
一■に沿つた断面図、第14図はモータ極性切換スイッ
チ50の働きを示すブロック図、第15図はヘッド切換
後のプランジャ、カム板、ピンチローラ支持板、テープ
早送りレバー、ヘッド支持板の間の関連を示す平面図、
第16図はテープ早送りレバー作動時でのピンチローラ
支持板およびヘッド支持板の状態を示す平面図、第17
図は係止レバー押圧前の係止機構の側面図であり可動シ
ャーシは上昇位置にある、第18図は係止レバーの押圧
中での係止機構の側面図、第19図は係止レバー押圧後
の係止機構の斜視図であり可動シャーシは下降位置にあ
る、第20図はブッシュレバー押圧前の消去ヘッドを示
す斜視図、第21図はブッシュレバーを押圧して録音モ
ードを設定した状態での消去ヘッドを示す斜視図、第2
2図はブッシュレバー押圧前のストッパ板の平面図、第
23図はブッシュレバー押圧後のストッパ板の平面図、
第24図は位置決めピン332を示す正面図、第25図
は電気回路のメインスイッチと可動シャーシとの関連を
示す底面図、第26図は第25図の線XX■−XX■方
向から見た側面図、第27図はケースの斜視図、第28
図はケースの上方ハーフケースの内面を示す斜視図、第
29図はFFスイッチ、りパースイッチの働きを示すブ
ロック図、第30図は録音時でのオートリバースを不能
とするスイッチを示すブロック図である。 10・・・・・・テープレコーダ、14・・・・・固定
シャーシ、16・・・・・・可動シャーシ、18・・・
・・・カセット、22・・・・・リール機構、24・・
・・・・モータ、27,28・・・・・・録再ヘッド、
30・・・・・ヘッド支持板、32・・・・カム体、3
4・・・・・・プランジャ機構、36・・・キヤプスタ
ン、38・・・・・・ピンチローラ、40・・ピンチロ
ーラ支持板、42・・・・・・テープ早送りレバー、4
4・・・・・・消去ヘッド、46・・・・・消去ヘッド
切換機構。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 FF、REWのための早送りレバーを回動したとき
    早送りレバーの一端がピンチローラ支持板に係合してF
    F、REWロックを行ない、FF、REWがテープ終端
    に達した時オートリバース用プランジャを作動させそれ
    に連動してピンチローラ支持板を回動させることにより
    早送りレバーとの係合位置からピンチローラ支持板を離
    脱させてFF、REWロックを解除しているオートリバ
    ース式テープレコーダ。
JP53146747A 1978-11-28 1978-11-28 オ−トリバ−ス式テ−プレコ−ダ Expired JPS6049979B2 (ja)

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JP53146747A JPS6049979B2 (ja) 1978-11-28 1978-11-28 オ−トリバ−ス式テ−プレコ−ダ

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JPS5573940A JPS5573940A (en) 1980-06-04
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0529079Y2 (ja) * 1988-09-29 1993-07-26

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JPH0529079Y2 (ja) * 1988-09-29 1993-07-26

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