JP3135939U

JP3135939U - 手袋

Info

Publication number: JP3135939U
Application number: JP2007005624U
Authority: JP
Inventors: 二郎福▲崎▼
Original assignee: 株式会社フクシン
Priority date: 2007-07-23
Filing date: 2007-07-23
Publication date: 2007-10-04
Anticipated expiration: 2017-07-23

Abstract

【課題】ミトン型の外手袋の内部に、５本の指に対応する個指袋部を有するグラブ型の内手袋状物を挿入した多重構造の手袋において、型くずれを防いで高い機能性を維持する。
【解決手段】外手袋１１の親指袋部１と、内手袋状物１２の親指が挿入される個指袋部３との間を連結し、かつ、外手袋１１の四本指袋部２と、内手袋状物１２の親指以外の四本の指が挿入される４つの個指袋部４〜７との間を、それぞれの個指袋部４〜７ごとに連結し、指の動きに外手袋１１を追随させるようにする。
【選択図】図２

Description

この考案は、手と接触する内側手袋部と、この内側手袋部の外面に嵌められる外側手袋部とからなる多重構造で構成された手袋に関する。

手袋としては、５本の指をそれぞれ別個に入れる５つの個指袋を有するグラブ型の手袋と、親指を入れる親指袋部と他の四本の指を入れる四本指袋部との２つの袋部に分かれたミトン型の手袋とが知られている。

上記グラブ型の手袋は、指がそれぞれ所定の個指袋に収まるので、指の動きに手袋が追随し、指を自由に動かすことができる。一方、上記ミトン型の手袋は、上記４本の指が１つの四本指袋部に入るので、保温性に優れており、また、独特のファッション性も有する。ただし、上記ミトン型の手袋は、上記四本指袋部がその中にある四本の指の動きに追随しないため、物を掴みにくいという欠点を有する。

これに対して、保温性及びファッション性と、操作性とを両立させるために、多重構造とした手袋が存在する。その多重構造は、手と接する内側手袋部をグラブ型とし、その外面に嵌められ外気と接する外側手袋部をミトン型としたものである。このような多重構造手袋としては、例えば特許文献１に、親指を挿入する親指袋部と他の四本の指を挿入する四本指袋部とに分かれたミトン型の外手袋の内部に、５本の指をそれぞれ独立して入れるための５つの個指袋部を有するグラブ型の内手袋状物を、上記外手袋の治める指に対応するように挿入して、親指と中指の個指袋部の先端部を外手袋に結びつけて接合したものが記載されている。

実用新案登録３０７１５４０号公報

しかしながら、特許文献１に記載の手袋では、上記外手袋の中で上記個指袋部が十分に固定されておらず、上記外手袋の中で上記個指袋部が折れ曲がったり、絡まったり、内側に飛び出したりして、上記内手袋状物が型くずれを起こすおそれがあった。また、一部の個指袋しか固定されていないので、指を曲げても上記外手袋に引っかからずに上記個指袋部だけが曲がってしまい、しっかりと握ることが出来ない場合があった。

そこでこの考案は、ミトン型の外手袋の内部に、５本の指に対応する個指袋部を有するグラブ型の内手袋状物を挿入した多重構造の手袋において、型くずれを防いで高い機能性を維持することを目的とする。

この考案は、上記外手袋の親指袋部と、上記内手袋状物の親指が挿入される個指袋部との間を連結し、かつ、上記外手袋の四本指袋部と、上記内手袋状物の親指以外の四本の指が挿入される４つの個指袋部との間をそれぞれの個指袋部ごとに連結することによって、上記の課題を解決したのである。それぞれの個指袋部を外手袋に連結させることで、個指袋部同士が絡まったりすることなく、外手袋内での位置をほぼ固定することができ、型くずれが起きにくくすることができる。また、内部の上記個指袋部だけが曲がって上記外手袋が曲がらないという事態を防ぐことができる。

連結する方法としては、個々の個指袋部の先端部分と、それらの部分が接する上記外手袋の上記親指袋部及び上記四本指袋部の外縁部分との間を縫いつける方法が挙げられる。先端部分が縫いつけられていれば、手袋に入れた指を曲げる際に、個指袋部のみが曲がって上記外手袋が曲がらなくなるという事態を確実に防ぐことができるためである。

また、先端部分を縫いつけるとともに、上記個指袋部が上記外手袋に接する他の箇所も合わせて縫いつけてもよい。さらに、上記内手袋状物の手首側端縁を、上記外手袋の手首付近の内部に縫いつけて接合しておくと、上記内手袋状物の掌を覆う部分が上記外手袋の内部でめくれあがり、手を入れにくくなってしまうことを防ぐことができる。

なお、縫いつける際には、上記外手袋内に上記内手袋状物を挿入した上で上記外手袋の外側から縫いつけるとよい。

この考案により、内部に個々の指を入れる個指袋部を有し外形がミトン型である多重構造の手袋を手に嵌めて使用する際に、個々の個指袋部が全て外手袋と連結しているために、個々の指を曲げる際に、いくつかの指の個指袋部が外手袋を曲げることなく内部で曲がってしまうことを防ぎ、外手袋と一体となって指を曲げることができるので、物を確実に掴むことができる。また、そのような機能性を確保しつつ、ミトン型手袋としての保温性とファッション性も有する多重構造手袋を実現することができる。

以下、この考案の具体的な実施形態を図１及び図２を参照して説明する。この実施形態にかかる手袋は、外側手袋部と内側手袋部とを有する多重構造の手袋である。このうち、多重構造の最外部分である外側手袋部は、図１に示すように、親指を挿入する親指袋部１と、他の四本の指を挿入する四本指袋部２との二つの袋部に分かれたミトン型の外手袋１１となっている。従って、外観上はミトン型の手袋となる。

上記外手袋１１の内部にある内側手袋部は、図２に示すように、個々の指をそれぞれ別個に入れるための五つの個指袋部３，４，５，６，７を有するグラブ型の内手袋状物１２を、上記外手袋１１内に挿入したものである。このうち、親指を挿入する個指袋部３は、外手袋１１の親指袋部１の内部に挿入されており、それぞれ人差し指、中指、薬指、小指を挿入する個指袋部４，５，６，７は、外手袋１１の四本指袋部２の内部に挿入されている。

また、上記の外手袋１１の親指袋部１と、内手袋状物１２の親指が挿入される個指袋部３との間が連結されており、かつ、外手袋１１の四本指袋部２と、内手袋状物１２の親指以外の四本の指が挿入される４つの個指袋部４〜７との間はそれぞれの個指袋部ごとに連結されている。連結する箇所は、それぞれの個指袋部３〜７の先端部分２１〜２５と、その先端部分が外手袋１１の内部に接しているそれぞれの箇所３１〜３５との間である。それぞれの連結する箇所は、糸で縫いつけることで連結されてある。

なお、内手袋状物１２の手首側端部は、外手袋１１の手首側端部に縫いつけて固定しておき、外手袋１１の内部で内手袋状物１２がめくれ上がってしまうことを防いでいる。なお、縫い目は外手袋１１の手首側端部を覆うカバー部４１の内にあり、図示しない。

上記手袋は、それぞれの個指袋部３〜７に親指から小指を挿入して使用する。指を折り曲げると、個指袋部３〜７とともに、先端部分２１〜２５と縫いつけられた外手袋１１も曲がり、確実に物を掴むことができる。

この考案にかかる手袋の例を示す正面図この考案にかかる手袋の部分切欠図

符号の説明

１親指袋部
２四本指袋部
３〜７（親指から小指に対応する）個指袋部
１１外手袋
１２内手袋状物
２１〜２５（親指から小指に対応する個指袋部の）先端部分
３１〜３５（親指から小指に対応する外手袋の、個指袋部と接する）箇所
４１カバー部

Claims

親指を挿入する親指袋部と、他の四本の指を挿入する四本指袋部との２つの袋部に分かれたミトン型の外手袋の内部に、個々の指をそれぞれ別個に入れるための個指袋部を有するグラブ型の内手袋状物が挿入された多重構造の手袋であって、
前記内手袋状物の親指が挿入される個指袋部が前記外手袋の親指袋部の内部に挿入され、親指以外の４本の指が挿入される前記内手袋状物の４つの個指袋部が前記外手袋の四本指袋部の内部に挿入されており、
前記外手袋の親指が挿入される親指袋部と、前記内手袋状物の親指が挿入される個指袋部との間が連結され、かつ、前記外手袋の親指以外の四本の指が四本指袋部と、前記内手袋状物の親指以外の四本の指が挿入される４つの個指袋部との間がそれぞれの個指袋部ごとに連結されて、前記外手袋と前記内手袋状物とが接合された手袋。
上記の連結される箇所が、それぞれの前記個指袋部の先端部分と、それらの部分が接する上記親指袋部の先端部分及び上記四本指袋部の外縁部分との間であり、それぞれの箇所は糸で縫いつけることで上記外手袋と上記内手袋状物とが連結された、請求項１に記載の手袋。