JP3135722B2 - 車両の走行安全装置 - Google Patents

車両の走行安全装置

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JP3135722B2 JP04330313A JP33031392A JP3135722B2 JP 3135722 B2 JP3135722 B2 JP 3135722B2 JP 04330313 A JP04330313 A JP 04330313A JP 33031392 A JP33031392 A JP 33031392A JP 3135722 B2 JP3135722 B2 JP 3135722B2
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透 吉岡
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  • Optical Radar Systems And Details Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自車両の前方に存在す
る先行車両等の障害物との接触を回避するための走行安
全装置に関し、特に、レーダ装置を用いて自車両と障害
物との距離等を検出するものの改良に係わる。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の車両の走行安全装置
として、例えば特開昭53−16230号公報に開示さ
れるように、レーダ装置を用いて自車両と前方の障害物
との間の距離及び相対速度を連続的に検出するととも
に、その検出結果に基づいて自車両が前方障害物に接触
する可能性があるか否かを判断し、接触の可能性がある
とき自動制動装置を作動させて各車輪に制動力をかけた
り、あるいは警報装置を作動させて運転者に警報を発し
たりするようにしたものは知られている。
【0003】そして、特に、上記例示の公報のものに
は、レーダ装置から障害物の情報が出力されなくなった
とき、それまでに得られた情報を用いて上記障害物との
距離及び相対速度の現在値を推測し、それを基に接触可
能性を判断するようにすることが開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、レーダ装置か
ら障害物の情報が出力されなくなったとき、常にそれま
での情報を用いて障害物との距離等の現在値を推測し接
触可能性を判断することは問題がある。すなわち、上記
障害物の情報が出力されなくなる時点で、障害物が自車
両と比較的近い位置にあるものの自車両の進行路上から
側方に相対的に移動しつつあったときなどには、接触の
可能性がないにも拘らず、障害物との距離等の現在値を
不必要に推測することで却って接触可能性をありと誤っ
て判断する可能性があり、警報や自動制動の誤作動を招
くことになる。また、不必要な推測を行っている間は、
他の障害物との接触可能性を判断することができず、迅
速かつ適切な接触可能性の判断が確保されなくなる。
【0005】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、レーダ装置から障害物
の情報が出力されなくなったときの状況に応じて、障害
物との距離の現在値の推測及びこれに基づく接触可能性
の判断を規制することにより、接触可能性の判断を適切
に行い、安全性を確保しつつ警報や自動制動等の誤作動
を防止し得る車両の走行安全装置を提供せんとするもの
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、自車両の前方に向けてレー
ダ波を発信して前方に存在する障害物を検出するレーダ
装置を備え、該レーダ装置で検出された障害物の情報か
ら自車両と該障害物との接触の可能性を判断する車両の
走行安全装置において、上記レーダ装置から障害物の情
報が出力されなくなったときそれまでの情報に基づい
て、少なくとも自車両と障害物との間の距離の現在値を
推測する推測手段と、上記レーダ装置から障害物の情報
が出力されなくなったとき上記推測手段からの情報に基
づいて自車両と障害物との接触の可能性を判断する接触
可能性判断手段と、上記レーダ装置から障害物の情報が
出力されなくなったときの、該障害物の自車両に対する
相対位置関係を検知する検知手 段と、上記検知手段によ
る検知結果に応じて、上記推測手段による推測を規制す
る規制手段とを備える構成とする。
【0007】請求項記載の発明は、いずれも請求
記載の発明に従属し、その構成要素である検知手段
及び規制手段をより具体的に示するものである。
【0008】すなわち、請求項記載の発明では、上記
検知手段は、レーダ装置による障害物の検出領域を、自
車両の進行路上の中央領域とその両側の端領域とに分
け、レーダ装置から障害物の情報が出力されなくなった
とき該障害物が上記中央領域または端領域のいずれに存
在していたかを検知するものであり、上記規制手段は、
該検知手段からの信号を受け、上記障害物情報の非出力
時に障害物が中央領域に存在していたときには推測手段
による推測を許容する一方、上記障害物情報の非出力時
に障害物が端領域に存在していたときには推測手段によ
る推測を禁止するように設けられている。
【0009】請求項記載の発明では、上記検知手段
は、レーダ装置から障害物の情報が出力されなくなった
ときそれまでの情報を用いて該障害物が自車両と接触す
る方向に向って来ていたかを検知するものであり、上記
規制手段は、該検知手段からの信号を受け、上記障害物
情報の非出力時に障害物が自車両と接触する方向に向っ
て来ていたときには推測手段による推測を許容する一
方、上記障害物情報の非出力時に障害物が自車両と接触
する方向に向って来ていなかったときには推測手段によ
る推測を禁止するように設けられている。
【0010】さらに、請求項記載の発明では、上記検
知手段は、レーダ装置から障害物の情報が出力されなく
なったとき該レーダ装置による障害物の検出領域を左右
に拡大し、その拡大領域内に該障害物が存在しているか
を検知するものであり、上記規制手段は、該検知手段か
らの信号を受け、上記障害物情報の非出力時に障害物が
拡大領域に存在していないときには推測手段による推測
を許容する一方、上記障害物情報の非出力時に障害物が
拡大領域に存在しているときには推測手段による推測を
禁止するように設けられている。
【0011】
【作用】上記の構成により、請求項1記載の発明では、
レーダ装置から障害物の情報が出力されなくなったとき
、該障害物の自車両に対する相対位置関係が、例えば
該障害物が自車両と接触する方向に向って来ていたなど
推測を必要とする場合には、推測手段が、障害物情報の
非出力時以前に得られた情報に基づいて、少なくとも自
車両と障害物との間の距離の現在値を推測するととも
に、接触可能性判断手段が、該推測手段からの情報に基
づいて、自車両と障害物との接触の可能性を判断する。
そして、接触の可能性があるときには、警報や自動制動
等の接触回避処置がとられて、自車両と障害物との接触
が回避される。
【0012】一方、障害物の情報が出力されなくなった
ときの、該障害物の自車両に対する相対位置関係が推測
を必要としない場合には、規制手段によって上記推測手
段による推測が禁止されるので、接触可能性判断手段で
も推測手段からの情報に基づいた接触の可能性が判断さ
れることはない。これにより、警報や自動制動等の接触
回避処置が不必要にとられるのを防止することができ
る。また、推測段階で上記障害物との接触可能性の判断
が中止されるので、接触可能性判断手段では他の障害物
との接触可能性を判断することができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0014】図1は本発明の第1実施例に係わる車両の
走行安全装置のブロック構成を示す。この図において、
1は車体前部に設けられるレーダヘッドユニットであっ
て、該レーダヘッドユニット1は、レーダ波としてのパ
ルスレーザ光を発信部から自車両の前方に向けて発信す
るとともに、前方に存在する先行車両等の障害物に当た
って反射してくる反射波を受信部で受信する構成になっ
ている。また、レーダヘッドユニット1は、その発信部
から発信するパルスレーザ光を水平方向に比較的広角度
で走査させるスキャン式のものである。このレーダヘッ
ドユニット1の信号は演算部2に入力され、該演算部2
において、レーザ受信光の発信時点からの遅れ時間によ
って走査範囲内に存在する各障害物と自車両との間の距
離及び該障害物の自車両に対する方向等を演算するよう
になっている。上記レーダヘッドユニット1及び演算部
2により、自車両の前方に存在する障害物を検出するス
キャン式のレーダ装置3が構成されている。
【0015】また、4はステアリングハンドルの操舵角
(以下、単にステアリング舵角という)を検出する舵角
センサ、5は自車両の車速を検出する車速センサであ
り、この両センサ4,5の検出信号は共に進行路予測手
段6に入力される。該進行路予測手段6は、ステアリン
グ舵角θH と車速v0 とに基づいて自車両の進行路を予
測するもので、具体的に進行路の曲率半径Rを算出す
る。また、進行路予測手段6は、車両の横すべり角βも
算出する。上記曲率半径R及び横すべり角βは、下記の
数1により算出される。
【0016】
【数1】
【0017】さらに、11は上記レーダ装置3により検
出された障害物のうち、上記進行路予測手段6で予測さ
れた進行路に沿った領域内に存在しかつ自車両に最も近
接する障害物(以下、最近接障害物という)を識別する
識別手段であり、該識別手段11で識別された最近接障
害物の情報は、接触可能性判断手段12に入力され、該
判断手段12で自車両と障害物との接触の可能性が判断
される。そして、接触の可能性があるときには、該判断
手段12から出力される制御信号に基づいて、自動制動
装置のアクチュエータ13が作動して各車輪に制動力が
付与され、またその制動に先立って警報装置14が作動
してドライバーに警報が発せられるようになっている。
【0018】加えて、21は上記レーダ装置3(演算部
2)から出力される障害物の情報を所定期間記憶する記
憶部、22は上記レーダ装置3からの障害物情報を受け
る推測手段であって、該推測手段22は、レーダ装置3
から障害物の情報が出力されなくなったとき、上記記憶
部21に記憶されている、それまでの障害物の情報に基
づいて、自車両と障害物との間の距離の現在値を推測す
るものである。上記接触可能性判断手段12は、上記レ
ーダ装置3から障害物の情報が出力されなくなり上記識
別手段11で最近接障害物が把握不能になったとき、上
記推測手段22からの情報に基づいて自車両と障害物と
の接触の可能性を判断するようになっている。
【0019】また、23は上記レーダ装置3から障害物
の情報が出力されなくなったときの障害物の自車両に対
する相対位置関係を検知する検知手段、24は該検知手
段23からの信号を受ける規制手段であって、該規制手
段24は、上記障害物情報の非出力時に障害物の自車両
に対する相対位置関係に応じて、上記推測手段22にに
よる推測を規制するものである。
【0020】次に、上記識別手段11による最近接障害
物の識別、検知手段23による相対位置関係の検知及び
規制手段24による推測の規制等について、図2及び図
3に示すフローチャートを用いて詳述する。
【0021】図2及び図3において、スタートした後、
先ず始めに、ステップS1 で進行路予測手段6からのデ
ータ(つまり進行路の旋回半径R及び横すべり角β)を
入手し、ステップS2 でレーダ装置3(演算部2)から
のデータを入手する。このレーダ装置3のデータは、M
個の障害物データからなり、その各障害物データとし
て、該障害物と自車両との間の距離Li (i =1 〜M
),レーダ装置3の中心線(自車両の中心線と略一致
する)からの障害物の水平角度φi 及びノーエコーカウ
ンタCi を有する。尚、ノーエコーカウンタCi は、レ
ーダ装置3の一方向への走査に際しある一つの障害物
(i =n )と走査方向リーディング側に隣接する障害物
(i =n −1 )との間に要した時間を示すものである。
【0022】続いて、ステップS3 でln を無限大、t
n を0、iを0として初期値を設定する。ここで、ln
は進行路内に存在する障害物のうち、最も自車両に近接
する障害物との間の距離を意味する。
【0023】初期値設定の後、ステップS4 でiを1カ
ウントアップした後、ステップS5でiがM以下である
か否かを判定する。この判定がYESのときには、ステ
ップS6 で下記の各式によりψo ,ψmin ,ψmax ,ψ
A 及びψA'を算出する。
【0024】 ψo =(Li /2R)−β ψmin =ψo −(W/2Li ) ψmax =ψo +(W/2Li ) ψA =ψo −(W´/2Li ) ψA'=ψo +(W´/2Li ) ここで、図4に示すように、ψo は自車両CとLi 前方
の進行路の中心線CLとを結ぶ直線a2 が自車両Cの中
心線(レーダ装置4の中心線)a1 に対して成す夾角で
ある。また、自車両の進行路は、その中心線CLに沿っ
て車幅と略等しい幅W´を有する中央領域Aと、該中央
領域Aの両側に位置し中心線CLを挟んでWの幅を有す
る端領域Bとに分けられている。そして、ψmin 及びψ
max は、それぞれ自車両CとLi 前方の進行路の端領域
Bの左右両端(破線で示す境界線)とを結ぶ各直線が自
車両Cの中心線(レーダ装置4の中心線)a1 に対して
成す夾角であり、ψA 及びψA'は、それぞれ自車両Cと
Li 前方の進行路の中央領域Aの左右両端(実線で示す
端領域Bとの境界線)とを結ぶ各直線が自車両Cの中心
線(レーダ装置4の中心線)a1 に対して成す夾角であ
る。但し、符号は時計方向を正とする。尚、図4中、R
は進行路の曲率半径、βは自車両Cの横すべり角であっ
て、自車両Cの進行方向(速度ベクトルvo )と中心線
a1 との夾角である。
【0025】続いて、ステップS7 でto にノーエコー
カウンタCi を加算し、その加算値を新たにto とす
る。しかる後、ステップS8 で障害物の水平角度φi が
上記ψmin とψmax との間の値であるか否か、つまり障
害物が進行路上の領域A,B内のものであるか否かを判
定し、ステップS9 で障害物の水平角度φi が上記ψA
とψA'との間の値であるか否か、つまり障害物が進行路
上の中央領域A内のものであるか否かを判定する。そし
て、上記ステップS9 の判定がYESのとき、つまり進
行路上の障害物が中央領域A内に存在するときには、ス
テップS10でフラグFを「1」に設定する一方、判定が
NOのとき、つまり進行路上の障害物が中央領域Aでな
く端領域B内に存在するときには、ステップS11でフラ
グFに「0」を設定する。続いて、ステップS12で進行
路上の障害物と自車両との間の距離Li がln よりも小
さいか否かを判定し、その判定がYESのときには、ス
テップS13でその距離Li をln に、to をtn にそれ
ぞれ設定する。しかる後にステップS4 に戻る。また、
上記ステップS8 又はS12の判定がNOのときもステッ
プS4 に戻る。
【0026】上記ステップS4 〜S13を繰り返すことで
レーダ装置3で検出されたM個の障害物の中から、自車
両Cの進行路A,B上で自車両に最も近接した障害物を
識別し、その最近接障害物と自車両との間の距離をln
と設定するようになっている。
【0027】そして、M個の障害物データ全てのチェッ
クが終了したときには、ステップS14でto からtn を
減算した値を新たにto (=to −tn )とする。ここ
で、前のto はレーダ装置3の前フレーム走査時の最も
接近した障害物の検出時点からの全データのノーエコー
カウンタの加算値であり、tn はステップS13の置き換
えからレーダ装置3の1フレーム走査に際し最近接障害
物の走査に要する時間である。従って、新しいto は最
近接障害物の検出時点から最後に検出される障害物の検
出時点までの時間であり、この時間to に対し、レーダ
装置3の次の1フレーム走査の際に最近接障害物を検出
するまでノーエコーカウンタCi を加算することによ
り、2フレーム走査の際に最近接障害物を2度検出する
のに要した時間が測定される。この時間は、後述するス
テップS24における自車両と最近接障害物との相対速度
Vの算出に用いられる。
【0028】続いて、ステップS15でln が無限大、つ
まり初期値設定のままであるか否かを判定し、初期値設
定のままであるときには、ステップS16でln を0に設
定し、ステップS21へ移行する。ln が有限の値である
ときには、そのままステップS21へ移行する。
【0029】ステップS21では進行路内に障害物(最近
接障害物)があるか否かを判定し、その判定がYESの
ときには、ステップS22でnカウントを0に設定し、ス
テップS23で相対速度を計算するための各種の置き換え
を行った後、ステップS24で最小2乗法等の補間法によ
り現時点の自車両と最近接障害物との間の距離(つまり
現在値)lo を算出するとともに、この距離lo を用い
て現時点の自車両と最近接障害物との相対速度Vを算出
し、しかる後にリターンする。
【0030】一方、上記ステップS21の判定がNOのと
きには、ステップS25でnカウントを1カウントアップ
した後、ステップS26でnカウントが所定回数N以下で
あるか否かを判定し、ステップS27でフラグFが「1」
であるか否かを判定する。そして、上記両判定が共にY
ESのとき、つまり最近接障害物の情報が出力されなく
なった消失時点から間がなくかつ消失以前には該障害物
が進行路の中央領域A内に存在したときには、ステップ
S28で前回までのデータを用いて外挿法により現時点の
自車両と最近接障害物との間の距離lo を算出する。こ
の距離lo の現在値は、最近接障害物が消失する直前の
最近接障害物との間の距離ln と相対速度Vとを用い
て、下記の式により推測される。
【0031】lo =ln +V・T 但し、Tは最近接障害物が消失した時点からの経過時間
である。
【0032】上記距離lo の推測は、上記推測手段22
で行われる。この推測の後にリターンする。
【0033】上記ステップS26及びS27のいずれか一方
の判定がNOのときには、ステップS29でnカウントを
0に設定するとともに、ステップS30でlj ,tj を共
に0に設定する。また、ステップS31で自車両と最近接
障害物との間の距離lo 及び相対速度Vを共に0に設定
し、しかる後にリターンする。
【0034】以上のフローチャートのうち、特に、ステ
ップS6 ,S9 〜S11は、検知手段23による相対位置
関係の検知の具体的内容を示すものであって、レーダ装
置3による障害物の検出領域を自車両Cの進行路上の中
央領域Aとその両側の端領域Bとに分け、レーダ装置3
から障害物の情報が出力されなくなったとき該障害物が
上記中央領域A又は端領域Bのいずれに存在していたか
を検知するようになっている。また、ステップS27〜S
31は、規制手段24による推測の規制の具体的内容を示
すものであって、障害物情報の非出力時に障害物が進行
路上の中央領域Aに存在していたときには推測手段22
による推測を許容する一方、障害物情報の非出力時に障
害物が進行路上の端領域Bに存在していたときには推測
手段22による推測を禁止するようになっている。
【0035】次に、上記第1実施例の作用・効果につい
て説明するに、通常、識別手段11が、レーダ装置3で
検出されたM個の障害物の中から、自車両Cの進行路B
上で自車両に最も近接した障害物を識別し、この最近接
障害物の情報(自車両と障害物との間の距離lo 及び相
対速度Vの現在値)を接触可能性判断手段12に出力す
る。そして、上記判断手段12は、識別手段11からの
障害物情報に基づいて、自車両と最近接障害物との接触
の可能性を判断し、接触の可能性があるときには、自動
制動装置のアクチュエータ13を作動させて各車輪に制
動力を付与し、制動をかけ、またその制動に先立って警
報装置14を作動させてドライバーに警報を発する。こ
れにより、自車両と進行路上の最近接障害物との接触を
回避することができ、安全性を確保することができる。
【0036】一方、レーダ装置3から障害物の情報が出
力されなくなったときには、検知手段23によって、上
記障害物がそれまで自車両の進行路上の中央領域A又は
端領域Bのうち、いずれに存在していたか否かが判断さ
れる。そして、障害物が中央領域A内に存在していたと
きには、推測手段22が、記憶部21に記憶されてい
た、障害物情報の非出力時以前に得られた情報に基づい
て、自車両と障害物との相対速度Vの現在値を以前のも
のに保持しつつ、自車両と障害物との間の距離lo の現
在値を推測するとともに、接触可能性判断手段12が、
該推測手段22からの情報に基づいて、自車両と障害物
との接触の可能性を判断する。そして、接触の可能性が
あるときには、上記接触可能性判断手段12は、上記の
識別手段11からの障害物情報に基づいた接触可能性の
判断の場合と同様に、接触回避処置として警報及び自動
制動をかけるので、自車両と障害物との接触を回避する
ことができる。
【0037】また一方、障害物情報の非出力時に障害物
が端領域B内に存在していたときには、該障害物が自車
両の進行路A,B外に出たことで識別手段11により認
識されなくなり、障害物情報が出力されなくなることが
ほとんどである。このとき、上記推測手段22による推
測は、規制手段24によって禁止されるので、接触可能
性判断手段12でも推測手段22からの情報に基づいた
接触の可能性が判断されることはない。これにより、警
報や自動制動が不必要にかかるのを未然に防止すること
ができる。また、推測段階で上記障害物との接触可能性
の判断が中止されるので、接触可能性判断手段12では
他の障害物との接触可能性を判断することができる。
【0038】図5及び図6は本発明の第2実施例とし
て、検知手段23による相対位置関係の検知及び規制手
段24による推測の規制の変形例を示すフローチャート
である。尚、第2実施例では、走行安全装置の基本的構
成は第1実施例の場合と同じであるので、検知手段等の
構成要素については、図1中に示す符号を用いる。
【0039】図5及び図6において、スタートした後、
先ず始めに、ステップS41で進行路予測手段6からのデ
ータ(つまり進行路の旋回半径R及び横すべり角β)を
入手し、ステップS42でレーダ装置3からのデータを入
手する。このレーダ装置3のデータは、M個の障害物デ
ータからなり、その各障害物データとして、該障害物と
自車両との間の距離Li (i =1 〜M ),レーダ装置3
の中心線からの障害物の水平角度φi 及びノーエコーカ
ウンタCi を有する。
【0040】続いて、ステップS43でln を無限大、t
n を0、iを0として初期値を設定した後、ステップS
44でiを1カウントアップした後、ステップS45でiが
M以下であるか否かを判定する。この判定がYESのと
きには、ステップS46で下記の各式によりψo ,ψmin
及びψmax を算出する。
【0041】 ψo =(Li /2R)−β ψmin =ψo −(W´/2Li ) ψmax =ψo +(W´/2Li ) ここで、図4に示すように、ψo は自車両CとLi 前方
の進行路の中心線CLとを結ぶ直線a2 が自車両Cの中
心線a1 に対して成す夾角である。また、W´は進行路
での道幅(第1実施例における中央領域Aの幅に相当)
であって、自車両Cの車幅と略等しく設定されている。
ψmin 及びψmax は、それぞれ自車両CとLi 前方の進
行路の左右両端とを結ぶ各直線が自車両Cの中心線a1
に対して成す夾角である。
【0042】続いて、ステップS47でto にノーエコー
カウンタCi を加算し、その加算値を新たにto とす
る。しかる後、ステップS48で障害物の水平角度φi が
上記ψmin とψmax との間の値であるか否か、つまり障
害物が進行路A上のものであるか否かを判定する。この
判定がYESのときには、ステップS49で進行路上の障
害物と自車両との間の距離Li がln よりも小さいか否
かを判定し、その判定がYESのときには、ステップS
50でその距離Li をln に、to をtn にそれぞれ設定
する。しかる後にステップS44に戻る。また、上記ステ
ップS48又はS49の判定がNOのときもステップS44に
戻る。
【0043】上記ステップS44〜S50を繰り返すことで
レーダ装置3で検出されたM個の障害物の中から、自車
両Cの進行路A上で自車両に最も近接した障害物を識別
し、その最近接障害物と自車両との間の距離をln と設
定するようになっている。
【0044】そして、M個の障害物データ全てのチェッ
クが終了したときには、ステップS51でto からtn を
減算した値を新たにto (=to −tn )とした後、ス
テップS52でln が無限大、つまり初期値設定のままで
あるか否かを判定し、初期値設定のままであるときに
は、ステップS53でln を0に設定し、ステップS61へ
移行する。ln が有限の値であるときには、そのままス
テップS61へ移行する。
【0045】ステップS61では進行路内に障害物(最近
接障害物)があるか否かを判定し、その判定がYESの
ときには、ステップS62でnカウントを0に設定し、ス
テップS63で相対速度を計算するための各種の置き換え
を行った後、ステップS64で最小2乗法等の補間法によ
り現時点の自車両と最近接障害物との間の距離lo を算
出するとともに、この距離lo を用いて現時点の自車両
と最近接障害物との相対速度Vを算出し、しかる後にリ
ターンする。
【0046】一方、上記ステップS61の判定がNOのと
きには、ステップS65でnカウントを1カウントアップ
した後、ステップS66でnカウントが所定回数N以下で
あるか否かを判定し、ステップS67で記憶部21に記憶
された最近接障害物に関する過去のデータを入手する。
このデータは、最近接障害物の消失した時点からm回の
フレーム走査前にまで遡ったものであり、各フレーム走
査毎の、障害物と自車両との間の距離Lk (k =1 〜m
),レーダ装置3の中心線からの障害物の水平角度φk
及び自車両Cと障害物が存在する前方位置における進
行路の中心線CLとを結ぶ直線が自車両Cの中心線a1
に対して成す夾角ψokである。
【0047】上記データの入手後、先ず、ステップS68
でこのデータを基に、各フレーム走査毎の、自車両の進
行路の中心線CLから障害物の横方向変位量dk を算出
する。この横方向変位量dk は、下記の式により算出さ
れる。
【0048】dk =Lk ・tan (ψok−φk ) 続いて、ステップS69で各フレーム走査毎の横方向変位
量dk から、障害物の自車両に対する相対的な移動方向
が、上記進行路の中心線CLに対してなす傾きαを算出
する。そして、ステップS70で上記傾きαの絶対値が所
定値Kよりも小さいか否かを判定する。この所定値K
は、上記傾きαとの関係で自車両と障害物とが接触しな
いための値であって、自車両と障害物との間の距離及び
相対速度等をパラメータとする変数である。上記ステッ
プS70の判定がYESのとき、つまり上記傾きαとの関
係では自車両と障害物との接触の可能性があるときに
は、ステップS71で前回までのデータを用いて外挿法に
より現時点の自車両と最近接障害物との間の距離lo を
算出し、しかる後にリターンする。
【0049】上記ステップS66の判定がNOのとき、つ
まりnカウントが所定回数N以上であるとき、または上
記ステップS70の判定がNOのとき、つまり上記傾きα
との関係では自車両と障害物との接触の可能性がないと
きには、ステップS72でnカウントを0に設定するとと
もに、ステップS73でlj ,tj を共に0に設定する。
また、ステップS74で自車両と最近接障害物との間の距
離lo 及び相対速度Vを共に0に設定し、しかる後にリ
ターンする。
【0050】以上のフローチャートのうち、特に、ステ
ップS67〜S69は、検知手段23による相対位置関係の
検知の具体的内容を示すものであって、レーダ装置3か
ら障害物の情報が出力されなくなったとき該障害物が自
車両と接触する方向に向って来ていることを検知するよ
うになっている。また、ステップS70〜S74は、規制手
段24による推測の規制の具体的内容を示すものであっ
て、障害物情報の非出力時に障害物が自車両と接触する
方向に向って来ているときには推測手段22による推測
を許容する一方、障害物情報の非出力時に障害物が自車
両と接触する方向に向って来ていないときには推測手段
22による推測を禁止するようになっている。
【0051】したがって、上記第2実施例においては、
レーダ装置3から障害物の情報が出力されなくなったと
きには、検知手段23によって、上記障害物の進行路中
心線に対する傾きαが算出され、この傾きαから障害物
が自車両と接触する方向に向って来ていたか否かが判断
される。そして、接触する方向に向って来ていたときに
は、更に推測手段22が、記憶部21に記憶されてい
た、障害物情報の非出力時以前に得られた情報に基づい
て、自車両と障害物との相対速度Vの現在値を以前のも
のに保持しつつ、自車両と障害物との間の距離lo の現
在値を推測するとともに、接触可能性判断手段12が、
該推測手段22からの情報に基づいて、自車両と障害物
との接触の可能性を判断し、この接触の可能性があると
きには警報及び自動制動がかかり、自車両と障害物との
接触を回避することができる。
【0052】一方、上記傾きαから判断して障害物が自
車両と接触する方向に向って来ていないときには、上記
推測手段22による推測は、規制手段24によって禁止
されるので、接触可能性判断手段12でも推測手段22
からの情報に基づいた接触の可能性が判断されることは
ない。これにより、警報や自動制動が不必要にかかるの
を未然に防止することができる。また、推測段階で上記
障害物との接触可能性の判断が中止されるので、接触可
能性判断手段12では他の障害物との接触可能性を判断
することができる。
【0053】また、図7及び図8は本発明の第3実施例
として、検知手段23による相対位置関係の検知及び規
制手段24による推測の規制の別の変形例を示すフロー
チャートである。尚、第3実施例も、走行安全装置の基
本的構成は第1実施例の場合と同じであるので、検知手
段等の構成要素については、図1中に示す符号を用い
る。
【0054】図7及び図8において、スタートした後、
先ず始めに、ステップS81で進行路予測手段6からのデ
ータ(つまり進行路の旋回半径R及び横すべり角β)を
入手し、ステップS82でレーダ装置3からのデータを入
手する。このレーダ装置3のデータは、M個の障害物デ
ータからなり、その各障害物データとして、該障害物と
自車両との間の距離Li (i =1 〜M ),レーダ装置3
の中心線からの障害物の水平角度φi 及びノーエコーカ
ウンタCi を有する。
【0055】続いて、ステップS83でln を無限大、t
n を0、iを0として初期値を設定した後、ステップS
84でiを1カウントアップした後、ステップS85でiが
M以下であるか否かを判定する。この判定がYESのと
きには、ステップS86で下記の各式によりψo ,ψmin
,ψmax ,ψA 及びψA'を算出する。
【0056】 ψo =(Li /2R)−β ψmin =ψo −(W´/2Li ) ψmax =ψo +(W´/2Li ) ψA =ψo −(W/2Li ) ψA'=ψo +(W/2Li ) ここで、図4に示すように、ψo は自車両CとLi 前方
の進行路の中心線CLとを結ぶ直線a2 が自車両Cの中
心線(レーダ装置4の中心線)a1 に対して成す夾角で
ある。また、W´は進行路の道幅(第1実施例における
中央領域Aの幅に相当)であって、自車両Cの車幅と略
等しく設定されている。Wは上記進行路の中心線CLに
沿いかつ進行路の道幅W´よりも大きく設定された拡大
領域の幅(第1実施例における端領域Bの幅に相当)で
ある。そして、ψmin 及びψmaxは、それぞれ自車両C
とLi 前方の進行路の左右両端(実線で示す境界線)と
を結ぶ各直線が自車両Cの中心線a1 に対して成す夾角
であり、ψA 及びψA'は、それぞれ自車両CとLi 前方
の拡大領域の左右両端(破線で示す境界線)とを結ぶ各
直線が自車両Cの中心線a1 に対して成す夾角である。
【0057】続いて、ステップS87でto にノーエコー
カウンタCi を加算し、その加算値を新たにto とす
る。しかる後、ステップS88で障害物の水平角度φi が
上記ψmin とψmax との間の値であるか否か、つまり障
害物が進行路A上のものであるか否かを判定する。続い
て、ステップS89で進行路A上の障害物と自車両Cとの
間の距離Li がln よりも小さいか否かを判定し、その
判定がYESのときには、ステップS90でその距離Li
をln に、to をtn にそれぞれ設定する。しかる後に
ステップS84に戻る。また、上記ステップS88又はS89
の判定がNOのときもステップS84に戻る。
【0058】上記ステップS84〜S90を繰り返すことで
レーダ装置3で検出されたM個の障害物の中から、自車
両Cの進行路A上で自車両に最も近接した障害物を識別
し、その最近接障害物と自車両との間の距離をln と設
定するようになっている。
【0059】そして、M個の障害物データ全てのチェッ
クが終了したときには、ステップS91でto からtn を
減算した値を新たにto (=to −tn )とした後、ス
テップS92でln が無限大、つまり初期値設定のままで
あるか否かを判定し、初期値設定のままであるときに
は、ステップS93でln を0に設定し、ステップS101
へ移行する。ln が有限の値であるときには、そのまま
ステップS101 へ移行する。
【0060】ステップS101 では進行路A内に障害物
(最近接障害物)があるか否かを判定し、その判定がY
ESのときには、ステップS102 でnカウントを0に設
定し、ステップS103 で相対速度を計算するための各種
の置き換えを行った後、ステップS104 で最小2乗法等
の補間法により現時点の自車両と最近接障害物との間の
距離lo を算出するとともに、この距離lo を用いて現
時点の自車両と最近接障害物との相対速度Vを算出し、
しかる後にリターンする。
【0061】一方、上記ステップS101 の判定がNOの
ときには、ステップS105 でnカウントを1カウントア
ップした後、ステップS106 でnカウントが所定回数N
以下であるか否かを判定する。この判定がYESのとき
には、更に、ステップS107で障害物の水平角度φi が
上記ψA とψA'との間の値であるか否か、つまり障害物
が拡大領域B内に存在するか否かを判定する。そして、
この判定がNOのとき、つまり障害物が拡大領域B内に
存在していないときには、ステップS108 で前回までの
データを用いて外挿法により現時点の自車両と最近接障
害物との間の距離lo を算出し、しかる後にリターンす
る。
【0062】上記ステップS106 の判定がNOのとき、
つまりnカウントが所定回数N以上のとき、または上記
ステップS107 の判定がYESのとき、つまり障害物が
拡大領域B内に存在しているときには、ステップS109
でnカウントを0に設定するとともに、ステップS110
でlj ,tj を共に0に設定する。また、ステップS11
1 で自車両と最近接障害物との間の距離lo 及び相対速
度Vを共に0に設定し、しかる後にリターンする。
【0063】以上のフローチャートのうち、特に、ステ
ップS86及びS107 は、検知手段23による相対位置関
係の検知の具体的内容を示すものであって、レーダ装置
3から障害物の情報が出力されなくなったとき該レーダ
装置3の検出領域を左右に拡大し、その拡大領域B内に
該障害物が存在しているかを検知するようになってい
る。また、ステップS107 〜S111 は、規制手段24に
よる推測の規制の具体的内容を示すものであって、障害
物情報の非出力時に障害物が拡大領域B内に存在してい
ないときには推測手段22による推測を許容する一方、
障害物情報の非出力時に障害物が拡大領域B内に存在し
ているときには推測手段22による推測を禁止するよう
になっている。
【0064】したがって、上記第3実施例においては、
レーダ装置3から障害物の情報が出力されなくなったと
きには、検知手段23によって、該レーダ装置3の検出
領域を左右に拡大し、その拡大領域B内に該障害物が存
在しているか否かが判断される。そして、障害物が拡大
領域B内に存在していないときには、該障害物が未だ自
車両の進行路A上に存在する可能性があるので、推測手
段22が、記憶部21に記憶されていた、障害物情報の
非出力時以前に得られた情報に基づいて、自車両と障害
物との相対速度Vの現在値を以前のものに保持しつつ、
自車両と障害物との間の距離lo の現在値を推測すると
ともに、接触可能性判断手段12が、該推測手段22か
らの情報に基づいて、自車両と障害物との接触の可能性
を判断する。この接触の可能性があるときには警報及び
自動制動がかかるようになり、自車両と障害物との接触
を回避することができる。
【0065】一方、障害物が拡大領域B内に存在してい
るときには、該障害物がもはや自車両の進行路A外に移
動したものであるから、上記推測手段22による推測
は、規制手段24によって禁止され、接触可能性判断手
段12でも推測手段22からの情報に基づいた接触の可
能性が判断されることはない。これにより、警報や自動
制動が不必要にかかるのを未然に防止することができ
る。また、推測段階で上記障害物との接触可能性の判断
が中止されるので、接触可能性判断手段12では他の障
害物との接触可能性を判断することができる。
【0066】
【発明の効果】以上の如く、本発明における車両の走行
安全装置によれば、レーダ装置から障害物の情報が出力
されなくなったときには、そのときの障害物の自車両に
対する相対位置関係が推測を必要とするときにそれまで
の情報に基づいて自車両と障害物との間の距離の現在値
を推測し接触の可能性を判断する一方、そのときの障害
物の自車両に対する相対位置関係が推測を必要としない
ときには上記推測ひいては接触可能性の判断を禁止する
ようになっているので、接触可能性の判断を適切に行う
ことができ、安全性を確保しつつ警報や自動制動等の接
触回避処置が不必要にとられるのを防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係わる車両の走行安全装置の
ブロック構成図である。
【図2】最近接障害物の識別方法を示すフローチャート
図である。
【図3】自車両と最近接障害物との間の距離等の算出方
法を示すフローチャート図である。
【図4】自車両と進行路との位置関係を示す模式図であ
る。
【図5】変形例に係わる図2相当図である。
【図6】同じく図3相当図である。
【図7】別の変形例に係わる図2相当図である。
【図8】同じく図3相当図である。
【符号の説明】
3 レーダ装置 12 接触可能性判断手段 22 推測手段 23 検知手段 24 規制手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉岡 透 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツ ダ株式会社内 (72)発明者 奥田 憲一 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツ ダ株式会社内 (72)発明者 山本 康典 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツ ダ株式会社内 (72)発明者 森岡 里志 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツ ダ株式会社内 (72)発明者 足立 智彦 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツ ダ株式会社内 (56)参考文献 特開 昭53−16230(JP,A) 特開 平4−102200(JP,A) 実開 昭59−182704(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01S 7/48 - 7/51 G01S 17/00 - 17/95

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自車両の前方に向けてレーダ波を発信し
    て前方に存在する障害物を検出するレーダ装置を備え、
    該レーダ装置で検出された障害物の情報から自車両と該
    障害物との接触の可能性を判断する車両の走行安全装置
    において、 上記レーダ装置から障害物の情報が出力されなくなった
    ときそれまでの情報に基づいて、少なくとも自車両と障
    害物との間の距離の現在値を推測する推測手段と、 上記レーダ装置から障害物の情報が出力されなくなった
    とき上記推測手段からの情報に基づいて自車両と障害物
    との接触の可能性を判断する接触可能性判断手段と、 上記レーダ装置から障害物の情報が出力されなくなった
    ときの、該障害物の自車両に対する相対位置関係を検知
    する検知手段と、 上記検知手段による検知結果 に応じて、上記推測手段に
    よる推測を規制する規制手段とを備えたことを特徴とす
    る車両の走行安全装置。
  2. 【請求項2】 上記検知手段は、レーダ装置による障害
    物の検出領域を、自車両の進行路上の中央領域とその両
    側の端領域とに分け、レーダ装置から障害物の情報が出
    力されなくなったとき該障害物が上記中央領域または端
    領域のいずれに存在していたかを検知するものであり、 上記規制手段は、該検知手段からの信号を受け、上記障
    害物情報の非出力時に障害物が中央領域に存在していた
    ときには推測手段による推測を許容する一方、上記障害
    物情報の非出力時に障害物が端領域に存在していたとき
    には推測手段による推測を禁止するように設けられてい
    る請求項記載の車両の走行安全装置。
  3. 【請求項3】 上記検知手段は、レーダ装置から障害物
    の情報が出力されなくなったときそれまでの情報を用い
    て該障害物が自車両と接触する方向に向って来ていたか
    を検知するものであり、 上記規制手段は、該検知手段からの信号を受け、上記障
    害物情報の非出力時に障害物が自車両と接触する方向に
    向って来ていたときには推測手段による推測を許容する
    一方、上記障害物情報の非出力時に障害物が自車両と接
    触する方向に向って来ていなかったときには推測手段に
    よる推測を禁止するように設けられている請求項記載
    の車両の走行安全装置。
  4. 【請求項4】 上記検知手段は、レーダ装置から障害物
    の情報が出力されなくなったとき該レーダ装置による障
    害物の検出領域を左右に拡大し、その拡大領域内に該障
    害物が存在しているかを検知するものであり、 上記規制手段は、該検知手段からの信号を受け、上記障
    害物情報の非出力時に障害物が拡大領域に存在していな
    いときには推測手段による推測を許容する一方、上記障
    害物情報の非出力時に障害物が拡大領域に存在している
    ときには推測手段による推測を禁止するように設けられ
    ている請求項記載の車両の走行安全装置。
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