JP3135509U - 石鹸泡立て具 - Google Patents

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Abstract

【課題】全体にボリューム感があり、泡立て効果に優れた石鹸泡立て具を提供する。
【解決手段】細い合成繊維フィラメント糸を材料として筒状に編成されてなる筒状体1の中央部よりやや下側を捩ってこの捩り部より下側部分を裏返し、この裏返された部分の上端を上端口部2よりも下側位置で縫着して2重構造のネット状袋4を構成し、このネット状袋4の内部に上端口部2よりスポンジ状の発泡体5を収納し、発泡体5が収納されたネット状袋4は上端口部2が絞られた状態で閉じられボール状に作られている。
【選択図】図3

Description

本考案は、洗面所や手洗い所などにおいて使用される石鹸を擦りつけ泡立てて使用するようにした石鹸泡立て具に関するものである。
従来、この種石鹸泡立て具として、例えば特許文献1に開示されているような洗顔用泡立て具が知られている。この特許文献1に開示されている洗顔用泡立て具は、筒形のネット素材を一端から内外を反転させつつ折り返して、折り返し端部に開口部を備え、他端部を閉じた多重ネット袋を形成し、この多重ネット袋を洗顔料とともに湿潤して外側から揉んで細かな泡を立てられるようにしたものである。
特開2000−245649号公報
上記特許文献1に開示されているものでは、前記開口部より固形の石鹸を入れるか、多重ネット袋に液状の洗顔料を含ませるかして洗顔用泡立て具に適度の水をかけた状態で揉むことにより泡立て、この泡は洗顔用泡立て具の他端部側から一端部側に搾り出されて掌で受けて使用するものであるが、洗顔用泡立て具は多重ネット構造になっているものの搾り出し時において紐状に延びるようなものであってボリューム感がなく、泡立て効果に劣るという問題があった。
本考案の目的は、このような課題を解決するものであり、全体にボリューム感があり、泡立て効果に優れた石鹸泡立て具を提供することにある。
本考案の請求項1に記載の石鹸泡立て具は、細い合成繊維フィラメント糸を材料として筒状に編成されてなる筒状体の中央部よりやや下側を捩ってこの捩り部より下側部分を裏返し、この裏返された部分の上端を上端口部よりも下側位置で縫着して2重構造のネット状袋を構成し、このネット状袋の内部に上端口部よりスポンジ状の発泡体を収納し、発泡体が収納されたネット状袋は上端口部が絞られた状態で閉じられてなることを特徴とする。
請求項2に記載の石鹸泡立て具は、細い合成繊維フィラメント糸を材料として筒状に編成されてなる筒状体の中央部よりやや下側を捩ってこの捩り部より下側部分を裏返し、この裏返された部分の上端を上端口部よりも下側位置で縫着して2重構造のネット状袋を構成し、このネット状袋の内部に上端口部よりネット状泡立て材を収納し、ネット状泡立て材が収納されたネット状袋は上端口部が絞られた状態で閉じられてなることを特徴とする。
請求項3に記載の石鹸泡立て具は、上端口部に吊り紐を装着したことを特徴とする。
以上のように、本考案の石鹸泡立て具は、ネット状袋の内部にスポンジ状の発泡体あるいはネット状泡立て材を収納して作られているので、全体にボリューム感があり、泡立て効果に優れ、石鹸泡立て具に適量の水をかけて固形石鹸を擦りつけるか液状の洗顔料を含ませた状態で全体を揉むことにより泡立て、この泡を石鹸泡立て具から搾り取って掌で受けて手の洗浄や洗顔などに使用することができる。
以下、本考案の実施の形態を、図面に基づいて説明する。
先ず、図1〜図6に示す第1の実施の形態について説明すると、1は細い合成繊維フィラメント糸を材料として円形編機により筒状に編成されたネット状筒状体で、この筒状体1の中央部よりやや下側を捩ってこの捩り部より下側部分を裏返し、この裏返された部分の上端を上端口部2よりも下側位置で縫着してある。3はその縫着部である。これにより2重構造のネット状袋4が作られる。5はこのネット状袋4の内部に上端口部2より収納されたスポンジ状の小さな発泡体で、この発泡体5はネット状袋4が丸く膨らむ程度に無数収納されている。無数の発泡体5が収納されたネット状袋4は上端口部2が絞られた状態で面状ファスナー6で閉じられボール状の石鹸泡立て具が完成する。7は両端を団子状に結んだ吊り紐で、この吊り紐7の団子状の結び部7aは前記上端口部2を面状ファスナー6で閉じる前にネット状袋4の上端に挿入され、団子状の結び部7aの上側で面状ファスナー6により上端口部2を閉じており、これにより吊り紐7は石鹸泡立て具から抜け外れないようになっている。
ところで、前記石鹸泡立て具を構成するネット状袋4は水を通すことができる程度に細かいメッシュ状に編まれている。
以上の構成の石鹸泡立て具を使用する場合、手洗い所や洗面所などにおいて吊り紐7が水道の蛇口8などに引っ掛けられた状態から吊り紐7を水道の蛇口8などから外し、石鹸泡立て具に適量の水をかけて固形石鹸を擦りつけるか液状の洗顔料を含ませた状態で全体を揉むことにより泡立て、この泡を石鹸泡立て具から搾り取って掌で受けて手の洗浄や洗顔などに使用するものである。本石鹸泡立て具はネット状袋4の内部にスポンジ状の発泡体5を詰め込んであるので、スポンジ状の発泡体5を詰め込まないものに比べて泡立て効果が格段に向上する。
ところで、本石鹸泡立て具で泡立てられる石鹸とは固形石鹸は勿論、液状の洗顔料などを含むものである。
また、前記ネット状袋4の上端口部2を絞った状態で閉じるために面状ファスナー6を用いているが、粘着テープなどを用いても良い。さらに、ネット状袋4の内部に詰め込まれるスポンジ状の発泡体5は図面に示す実施の形態ではサイコロ状の小さなものが使用されているが、長さの長い発泡体を使用するようにしても良い。
石鹸泡立て具を使用しない状態のときは前記吊り紐7を手洗い所に取り付けたフック8などに引っ掛けておけば良い。
次に、図7〜図8に示す第2の実施の形態について説明すると、前記第1の実施の形態ではネット状袋4の内部にスポンジ状の発泡体5を詰め込んで泡立て効果を向上させようとしているが、第2の実施の形態ではネット状袋4の内部にこのネット状袋4に多層に重なるようにネット状袋4と同様に細い合成繊維フィラメント糸を材料として円形編機により筒状に編成され上端が開口する複数枚のネット状内袋9を挿入しており、ネット状内袋9の上端をネット状袋4の上端に揃わせ、吊り紐7の団子状の結び部7aを最内側のネット状内袋9の上端に挿入し、団子状の結び部7aの上側で面状ファスナー6により上端口部2を閉じて石鹸泡立て具を完成している。
なお、ネット状袋4の内部にネット状内袋を団子状に丸めて挿入しても良く、あるいは筒状のままのネットを長さ方向に丸めて挿入しても良い。ネット状内袋の代わりにみかんなどを入れる硬いネット材料をネット状袋4に収納するようにしても良い。
要は、ネット状袋4の内部にネット状泡立て材を収納しておれば良い。
本考案の第1の実施の形態における石鹸泡立て具の筒状体を途中で捩った状態を示す斜視図である。 同石鹸泡立て具の筒状体を捩り部より下側部分で裏返して作られた2重構造のネット状袋の斜視図である。 同石鹸泡立て具の全体分解斜視図である。 同完成された石鹸泡立て具の斜視図である。 同完成された石鹸泡立て具の断面図である。 同石鹸泡立て具をフックに吊り下げた状態を示す斜視図である。 本考案の第2の実施の形態における石鹸泡立て具のネット状袋に複数枚のネット状内袋を挿入した状態を示す斜視図である。 同完成された石鹸泡立て具の斜視図である。
符号の説明
1 ネット状筒状体
2 上端口部
3 縫着部
4 ネット状袋
5 発泡体
6 面状ファスナー
7 吊り紐
7a 結び部
8 フック
9 ネット状内袋

Claims (3)

  1. 細い合成繊維フィラメント糸を材料として筒状に編成されてなる筒状体の中央部よりやや下側を捩ってこの捩り部より下側部分を裏返し、この裏返された部分の上端を上端口部よりも下側位置で縫着して2重構造のネット状袋を構成し、このネット状袋の内部に上端口部よりスポンジ状の発泡体を収納し、発泡体が収納されたネット状袋は上端口部が絞られた状態で閉じられてなることを特徴とする石鹸泡立て具。
  2. 細い合成繊維フィラメント糸を材料として筒状に編成されてなる筒状体の中央部よりやや下側を捩ってこの捩り部より下側部分を裏返し、この裏返された部分の上端を上端口部よりも下側位置で縫着して2重構造のネット状袋を構成し、このネット状袋の内部に上端口部よりネット状泡立て材を収納し、ネット状泡立て材が収納されたネット状袋は上端口部が絞られた状態で閉じられてなることを特徴とする石鹸泡立て具。
  3. 上端口部に吊り紐を装着したことを特徴とする請求項1または2記載の石鹸泡立て具。
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