JP3135224U - 複合サッシ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 窓枠1に障子枠2を嵌めて構成されるサッシでにおいて、前記窓枠1および前記障子枠2の少なくとも一方を室外側に面する合成樹脂製外枠材11a,11bと室内側に面する木質製内枠材12a,12bとで構成し、前記合成樹脂製外枠材11a,11bは、室内側に窓の外縁に沿って凹状に形成された嵌合凹溝21a,21bを有しており、前記木質製内枠材は、前記嵌合凹溝21a,21bに嵌合される凸状の嵌合凸部22a,22bを有するとともに、室内側の内枠面を前記合成樹脂製外枠材11a,11bを覆うフランジ部を有する。
【選択図】 図1
Description
本実施形態の引違い窓について、断熱性試験を行った。
試験体は、引違い窓(ガラス仕様:3FL−A10−3FL−A10−3LowEアルゴンガス入り)とし、試験体の寸法は、枠外法で幅1600cm×高さ1800cm、枠内法で幅1472cm×高さ1671.8cm、試験体姿勢は垂直、熱流方向は水平にて、JIS A 4710−2004「建具の断熱性能試験方法」に準拠した試験方法にて行った。ここで、FLはフロートガラス、Aは中間層を示している。
その結果、本試験体の熱貫流抵抗(R)は0.625m2K/Wとなり、JIS A 1706「サッシ」の断熱性H−5等級(R≧0.430m2K/W)に相当し、極めて断熱性効果に優れていることが示された。
本考案に係る複合サッシを縦すべり出し窓に適用した場合について、断熱性試験を行った。
試験体は、縦すべり出し窓(ガラス仕様:3FL−A16−3LowEアルゴンガス入り)とし、試験体の寸法は、枠外法で幅800cm×高さ1800cm、枠内法で幅674cm×高さ1674cm、試験体姿勢は垂直、熱流方向は水平にて、JIS A 4710−2004「建具の断熱性能試験方法」に準拠した試験方法にて行った。
その結果、本試験体は、熱貫流抵抗(R)は0.676m2K/Wとなり、JIS A 1706「サッシ」の断熱性H−5等級(R≧0.430m2K/W)に相当し、極めて断熱性効果に優れていることが示された。
<気密性試験>
試験方法は、JIS A 1516−1998に準拠して行った。その結果、正圧の各圧力差における通気量は、JIS A 4706−2000に規定される気密性等級A−4において、気密性等級を上回らなかった。なお、10Pa差圧時換算の最大通気量は、1.18m3/h・m2(10Pa昇圧時)であった。
<水密性試験>
試験方法は、JIS A 1517−1996に準拠して行った。その結果、JIS A 4706−2000に規定される水密性等級W−5の条件において、枠外への流れだ出汁、しぶき、吹き出し、あふれ出しは発生しなかった。
<耐風圧性試験>
試験方法は、JIS A 1515−1998に準拠して行った。その結果、JIS A 4706−2000に規定される耐風圧性等級S−4において、各測定点とも正圧・負圧加圧時に基準以下の変形量であった。また、除圧後、枠及び戸の部材、金具その他に機能上支障のある残留変形はなかった。
以上より、本実施形態の複合サッシが気密性、水密性、耐風圧性に優れていることがわかる。
1.窓枠材および障子枠材として室外側には合成樹脂製外枠材を配置し、室内側には木質製内枠材を配置しているため、アルミ材を使用する場合に比べて窓枠および障子枠の結露を防ぎつつ、効果的に木質感を得ることができる。
2.従来のサッシの空気層が木で埋められているため強度と気密性が高い。
3.木質製内枠材の経時的な反り返りがない。
4.合成樹脂製外枠材と木質製内枠材との接合面に隙間ができず、結露水等による木質製内枠材の腐朽を防ぐ。
5.木質製内枠材と合成樹脂製外枠材との枠材間のがたつきが無く安定性が高い。
6.室内面のほぼ全体が木質製内枠材であるため重厚な木質感として高い意匠性が得られる。
7.結露堰により結露水の木質製内枠材への浸潤を防ぐ。
8.障子枠と窓枠の境界の気密性を高め、窓の開閉がスムーズにできる。
9.障子枠同士の境界の気密性を高める等の効果を奏することができる。
2 障子枠
3 ガラス
11a 窓枠の合成樹脂製外枠材
11b 障子枠の合成樹脂製外枠材
12a 窓枠の樹脂木質製内枠材
12b 障子枠のア樹脂木質製内枠材
13a 窓枠のアクリル樹脂
13b 障子枠のアクリル樹脂
21a 窓枠の嵌合凹溝
21b 障子枠の嵌合凹溝
22a 窓枠の嵌合凸部
22b 障子枠の嵌合凸部
23a1 窓枠の上框
23a2 窓枠の下框
23a3 窓枠の縦框
23b1 障子枠の上框
23b2 障子枠の下框
23b3 障子枠の縦框
24a 窓枠の框接合面
24b 障子枠の框接合面
31 ガラス押さえ
32 ガラス嵌め溝
33 ガラス留め
34 結露堰
35 結露貯留ポケット
41 レール部
42 スライド凹部
43 外気遮蔽部材
44 軟質性気密保持部材
45 レールキャップ
51 縦框用軟質性外気遮蔽部材
Claims (5)
- 窓枠に障子枠を嵌めて構成されるサッシであって、
前記窓枠および前記障子枠の少なくとも一方を室外側に面する合成樹脂製外枠材と室内側に面する木質製内枠材とで構成し、
前記合成樹脂製外枠材は、室内側に窓の外縁に沿って凹状に形成された嵌合凹溝を有しており、
前記木質製内枠材は、前記嵌合凹溝に嵌合される凸状の嵌合凸部を有するとともに、室内側の内枠面を前記合成樹脂製外枠材を覆うフランジ部を有することを特徴とする複合サッシ。 - 請求項1において、前記合成樹脂製外枠材と前記木質製内枠材とから構成される前記窓枠および前記障子枠は、複数の框を接合して枠組みされており、各木質製内枠材同士の接合面には前記合成樹脂製外枠材と同一素材の合成樹脂製シートを介在させて前記合成樹脂製外枠材とともに熱溶着して接合されていることを特徴とする複合サッシ。
- 請求項1または請求項2において、前記障子枠は、室内側の木質製内枠材と窓ガラスとの間に前記合成樹脂製外枠材を介在させるとともに、この合成樹脂製外枠材の上縁部のうち室内側上縁部を前記木質製内枠材の上端面よりも低い範囲内で前記木質製内枠材に沿って上方に延出させて結露堰を形成し、この結露堰を有する前記合成樹脂製外枠材と前記窓ガラスとによって結露貯留ポケットを構成したことを特徴とする複合サッシ。
- 請求項1から請求項3のいずれかにおいて、複合サッシが引き違い窓の場合、前記窓枠および前記障子枠は、上框、下框、および左右の縦框からなる枠組み構造を備えており、前記窓枠の上框の下面および下框の上面の各長手方向には、断面略凸形状のレール部が形成されており、前記障子枠の上框の上面および下框の下面の各長手方向には、前記レール部にスライド可能に嵌合する断面凹形状のスライド凹部が形成されており、
前記スライド凹部の凹状を形成する2つの開口縁部には、長手方向にブラシ状の外気遮蔽部材が前記窓枠の前記レール部に接するように取り付けられており、
前記レール部には、長手方向に前記外気遮蔽部材に接する長さおよび角度で延出された軟質性気密保持部材が設けられていることを特徴とする複合サッシ。 - 請求項1から請求項4のいずれかにおいて、複合サッシが引き違い窓の場合、障子枠の召し合わせ構造を構成する縦框には、互いに対向する召し合わせ面にそれぞれ対向側の縦框に接する長さを備え、かつ、斜めに延出された縦框用軟質性外気遮蔽部材が上下の長手方向に沿って設けられていることを特徴とする複合サッシ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007004850U JP3135224U (ja) | 2007-06-26 | 2007-06-26 | 複合サッシ |
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JP2007004850U JP3135224U (ja) | 2007-06-26 | 2007-06-26 | 複合サッシ |
Publications (1)
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JP3135224U true JP3135224U (ja) | 2007-09-06 |
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Family Applications (1)
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JP2007004850U Expired - Fee Related JP3135224U (ja) | 2007-06-26 | 2007-06-26 | 複合サッシ |
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JP (1) | JP3135224U (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101504469B1 (ko) * | 2013-08-30 | 2015-03-19 | 대림산업 주식회사 | 슬림타입 창호 프레임 |
JP2015085697A (ja) * | 2013-10-28 | 2015-05-07 | 本田技研工業株式会社 | 車両用冷気遮蔽構造 |
JP2022550661A (ja) * | 2019-07-31 | 2022-12-05 | フィローブ カンパニー,リミテッド | スライディング窓戸の2辺支持フレームウィンドウサッシが相互に重なるセンターバー部分でのウィンドウフレームサッシの断熱及びガラスパネル支持構造 |
-
2007
- 2007-06-26 JP JP2007004850U patent/JP3135224U/ja not_active Expired - Fee Related
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JP7418046B2 (ja) | 2019-07-31 | 2024-01-19 | フィローブ カンパニー,リミテッド | スライディング窓戸の2辺支持フレームウィンドウサッシが相互に重なるセンターバー部分でのウィンドウフレームサッシの断熱及びガラスパネル支持構造 |
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