JP3135224U - 複合サッシ - Google Patents

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Abstract

【課題】 木質製内枠材が反り返ったりせずに木質の重厚感を高め、室内への雨水や冷気等の侵入を防ぐ耐水性・断熱性・気密性・遮音性に優れた複合サッシを提供する。
【解決手段】 窓枠1に障子枠2を嵌めて構成されるサッシでにおいて、前記窓枠1および前記障子枠2の少なくとも一方を室外側に面する合成樹脂製外枠材11a,11bと室内側に面する木質製内枠材12a,12bとで構成し、前記合成樹脂製外枠材11a,11bは、室内側に窓の外縁に沿って凹状に形成された嵌合凹溝21a,21bを有しており、前記木質製内枠材は、前記嵌合凹溝21a,21bに嵌合される凸状の嵌合凸部22a,22bを有するとともに、室内側の内枠面を前記合成樹脂製外枠材11a,11bを覆うフランジ部を有する。
【選択図】 図1

Description

本考案は、建具に関し、特に、室外側が合成樹脂製外枠材からなり、室内側が木質製内枠材からなる、耐水性・断熱性・気密性・遮音性を備え、室内において木のぬくもりを感じることのできる複合サッシに関するものである。
従来より、複合サッシは、室外側と室内側に異なる部材を用いて、室外側の耐水性等の耐候性と、室内側の外観に係る意匠性を備えるものであり、室外側には金属製外枠材を用い、室内側には木質製内枠材を用いた複合サッシが提案されている。
例えば、特開2006−124932号公報には、木部と樹脂部とを予め接着剤で一体化させた内枠材をアルミニウム等の金属製の外枠材にビスで接合固定させた窓サッシ用の障子枠材が提案されている(特許文献1)。この発明によれば、前記内枠材の樹脂部により、金属製の外枠材に発生する結露水が木部に浸潤するのを防止し、さらに、木部と樹脂部との一体化により、枠材の増加によるコストの増大と組み立て工数の増加及び枠材間のがたつきを回避できるとされている。
また、特開2007−032219号公報には、室外側に金属製部材、室内側に合成樹脂製部材と木製部材とで構成された複合サッシが提案されている(特許文献2)。この複合サッシは、木質框部材が合成樹脂製框部材の室内側に着脱自在に固定されており、室内側の結露を防止し、組立、取付施工あるいはメンテナンス時の取り付け、取り外しが容易であるとされている。また、枠部材と框部材との間および内外の召し合せ框間は各々框部材または枠部材に止水部材が設けられて塞がれているため、雨水等が室内側に流れ込むことがないとされている。
特開2006−124932号公報 特開2007−032219号公報
しかしながら、特許文献1および特許文献2に記載された発明においては、いずれも木質製内枠材を単に外観上の質感を高めるために使用されていることから、木質製内枠材が薄い板状に形成されており、合成樹脂製枠材との接合には接着剤とビスまたは取付部材を介し、接合面が単なる一平面で断ち切った状態に形成されている。このため、薄い木質製内枠材が時間経過により反り返ったり、合成樹脂製枠材との接合面に隙間ができて結露水が溜まって腐朽しやすいという問題がある。
また、金属製外枠材と木質製内枠材の間に合成樹脂製枠材を設けることにより、金属製外枠材で発生した結露水が木質製内枠材へ浸潤するを防止するものの、ガラスから発生した結露水は下方に流れ込み、障子枠や窓枠の木質製内枠材に浸潤して腐朽してしまう問題がある。
さらに、金属製外枠材と合成樹脂製枠材、木質製内枠材の3つの部材を利用しているため、製作工程が複雑で、組み立て工数の増加および枠材間のがたつきを完全に回避するのは困難であるという問題がある。
そして、特許文献1に記載の発明においては、引き違い窓として利用する際に、障子枠の上下框と窓枠に取り付けられたレールとの隙間および障子枠の召し合わせ框間には、気密性や水密性を高める工夫がなされておらず、強い風雨の際には雨水や冷気などの侵入を完全に防ぐことができず、室内に入り込んでくるリスクが高いという問題もある。
特許文献2に記載された発明においては、引き違い窓として利用する際に、水密性を高める工夫として止水部材が設けられているが、雨水等が室内側に流れ込むことがないことにとどまり、気密性を高め、冷気などの侵入を防ぐには十分でないという問題がある。
本考案は、このような問題点を解決するためになされたものであって、木質製内枠材が反り返ったりせずに木質の重厚感を高め、室内への雨水や冷気等の侵入を防ぐ耐水性・断熱性・気密性・遮音性に優れた複合サッシを提供することを目的としている。
本考案に係る複合サッシの特徴は、窓枠に障子枠を嵌めて構成されるサッシであって、前記窓枠および前記障子枠の少なくとも一方を室外側に面する合成樹脂製外枠材と室内側に面する木質製内枠材とで構成し、前記合成樹脂製外枠材は、室内側に窓の外縁に沿って凹状に形成された嵌合凹溝を有しており、前記木質製内枠材は、前記嵌合凹溝に嵌合される凸状の嵌合凸部を有するとともに、室内側の内枠面を前記合成樹脂製外枠材を覆うフランジ部を有する点にある。
また、本考案において、前記合成樹脂製外枠材と前記木質製内枠材とから構成される前記窓枠および前記障子枠は、複数の框を接合して枠組みされており、各木質製内枠材同士の接合面には前記合成樹脂製外枠材と同一素材の合成樹脂製シートを介在させて前記合成樹脂製外枠材とともに熱溶着して接合されていることが好ましい。
さらに、本考案において、前記障子枠は、室内側の木質製内枠材と窓ガラスとの間に前記合成樹脂製外枠材を介在させるとともに、この合成樹脂製外枠材の上縁部のうち室内側上縁部を前記木質製内枠材の上端面よりも低い範囲内で前記木質製内枠材に沿って上方に延出させて結露堰を形成し、この結露堰を有する前記合成樹脂製外枠材と前記窓ガラスとによって結露貯留ポケットを構成することが好ましい。
さらにまた、本考案において、複合サッシが引き違い窓の場合、前記窓枠および前記障子枠は、上框、下框、および左右の縦框からなる枠組み構造を備えており、前記窓枠の上框の下面および下框の上面の各長手方向には、断面略凸形状のレール部が形成されており、前記障子枠の上框の上面および下框の下面の各長手方向には、前記レール部にスライド可能に嵌合する断面凹形状のスライド凹部が形成されており、前記スライド凹部の凹状を形成する2つの開口縁部には、長手方向にブラシ状の外気遮蔽部材が前記窓枠の前記レール部に接するように取り付けられており、前記レール部には、長手方向に前記外気遮蔽部材に接する長さおよび角度で延出された軟質性気密保持部材が設けられていることが好ましい。
さらにまた、本考案において、複合サッシが引き違い窓の場合、障子枠の召し合わせ構造を構成する縦框には、互いに対向する召し合わせ面にそれぞれ対向側の縦框に接する長さを備え、かつ、斜めに延出された縦框用軟質性外気遮蔽部材が上下の長手方向に沿って設けられていることが好ましい。
本考案によれば、合成樹脂製外枠材と木質製内枠材とを用いた複合サッシにおいて、木質製内枠材が反り返るのを防ぎ、窓ガラスに発生した結露水が室内側の木質製内枠材に浸潤するのを防ぎ、また、耐水性・断熱性・気密性・遮音性を高めることができる。
以下、本考案に係る複合サッシの一実施形態について図面を用いて説明する。
図1は本考案に係る複合サッシを引き違い窓に適用した実施形態を示す斜視図であり、図2は本実施形態の複合サッシを縦方向に切断して横から見た状態の一部を縦断面図とした説明図、図3は本実施形態の複合サッシを横方向に切断して上から見た状態の一部を横断面図とした説明図、図4は図2の下框周辺部を拡大した図、図5は図4のレール部分をさらに拡大した図である。
図1から図3に示すように、本実施形態の複合サッシは、窓枠1が図示しない壁に設けられた開口に合わせて嵌め込まれ、障子枠2は窓枠1の開口を塞ぐように取り付けられている。
窓枠1および障子枠2は、いずれも室外側に面する部分は合成樹脂製外枠材11a,11bから構成されているとともに、室内側に面する部分は木質製内枠材12a,12bから構成されている。そして、室外側に面する合成樹脂製外枠材11a,11bの屋外に露出する面には、アクリル樹脂13a,13bが押出成形等によって合成樹脂製外枠材11a,11bと一体的に構成されており、耐候性が高められている。
前記合成樹脂製外枠材11a,11bには、室内側に窓の外縁に沿って凹状に形成された嵌合凹溝21a,21bが形成されている。前記木質製内枠材12a,12bには、前記嵌合凹溝21a,21bに嵌合される凸状の嵌合凸部22a,22bが形成されているとともに、室内側の内枠面における前記合成樹脂製外枠材11a,11bを覆うフランジ部が形成されている。そして、前記合成樹脂製外枠材11a,11bの嵌合凹溝21a,21bに前記木質製内枠材12a,12bの嵌合凸部22a,22bを長手方向からスライドさせて挿入し、各凹凸部を嵌め合わせている。室内側面は、ほぼ全体が木質製内枠材12a,12bによる木の質感を呈するようになっている。
これにより、従来のサッシの空気層に相当する嵌合凹溝21a,21bは嵌合凸部22a,22bで埋められ、木質製内枠材12a,12bはブロック状の厚みを備えるため、木質性内枠材12a,12bは合成樹脂製外枠材11a、11bと単なる一平面で断ち切った状態の接合面にならず、時間経過により反り返らずにサッシの強度と気密性を高め、それを維持することができる。また、従来の複合サッシに比べると使用部材が少なく組立工数が少ないことからも、枠材間のがたつきを回避し安定性を高くすることができる。
また、前記合成樹脂製外枠材11a,11bと前記木質製内枠材12a,12bとから構成される前記窓枠1および前記障子枠2は、それぞれ前記合成樹脂製外枠材11a,11bと前記木質製内枠材12a,12bとから構成される框23a,23bを上下左右4本備える四周の枠組みから構成されている。上下左右の4本の框23a,23bは、直角の四周枠組み構造となるように各両端が斜めに切断された框接合面24a,24bに形成されている。そして、各木質製内枠材12a,12bの框接合面24a,24bには、前記合成樹脂製外枠材11a,11bと同一素材の合成樹脂製シートを介在させて、前記合成樹脂製外枠材11a,11bとともに熱により溶解して直角に固着させている。これにより合成樹脂材料と木質材料とが固着される。なお、框の接合をより強く固定するために枠の外から窓枠の框接合面24aおよび障子枠の框接合面24bのそれぞれにボルトを貫通させてナットにより締め付けてもよい。
また、図4に示すように、前記障子枠2には、合成樹脂製外枠材11bの室外側面に位置する開口縁部に、断面が略長方形の合成樹脂製のガラス押さえ31が長手方向に沿って嵌め込まれ、前記ガラス押さえ31と前記合成樹脂製外枠材11bとで窓ガラス3を取り付けるためのガラス嵌め溝32が構成されている。
前記ガラス押さえ31における窓ガラス3との接触部分にはウレタン系軟質材の2枚の軟質ゴムを上下に配したガラス留め33が接着されており、前記ガラス嵌め溝32の室内側にはウレタン系軟質材の3枚の軟質ゴムを上下に配したガラス留め33が嵌め込まれており、これらのガラス留め33を介して障子枠2の溝に窓ガラス3が嵌め込まれている。
また、前記ガラス押さえ31は、屋外側の露出面がアクリル樹脂13bで覆われており、障子枠2の合成樹脂製外枠材11と外観上、違和感なく連結されている。
また、図1ないし図4に示すように、前記障子枠2において、室内側の木質製内枠材12bと窓ガラス3との隙間には、ガラス嵌め溝32の片側を構成する合成樹脂製外枠材11bが介在されている。この合成樹脂製外枠材11bの上縁部のうち室内側上縁部は、前記木質製内枠材12bの上端面よりも低い範囲内で前記木質製内枠材12bに沿って上方に延出させて結露堰34を形成している。この結露堰34を有する前記合成樹脂製外枠材11bと前記窓ガラス3とによって結露貯留ポケット35が構成されている。
これにより、窓ガラス3に発生した結露水が下方に流れ落ち、下の框に流れ込んでも合成樹脂部材11bからなる結露堰34で堰き止め、結露貯留ポケット35で結露水を貯留することができるため、結露水が木質製内枠材12bに浸潤することがない。
次に、図4および図5に示すように、前記窓枠1の上框23a1の下面および下框23a2の上面の各長手方向には、各々2本の断面略凸形状のレール部41が設けられている。一方、前記障子枠2の上下框のうち前記窓枠1と接する面、つまり前記障子枠2の上框23b1の上面および下框23b2の下面の各長手方向には、前記レール部41にスライド可能に嵌合する断面略凹形状のスライド凹部42が形成されており、この障子枠2のスライド凹部42を窓枠1のレール部41に嵌めることにより引き違い窓として窓の開閉が可能となっている。
そして、図4および図5に示すように、前記障子枠2のスライド凹部42の凹状を形成する2つの開口縁部には、ビニール製の薄い膜を芯材とするブラシ状の外気遮蔽部材43が長手方向に沿って取り付けられている。また、窓枠1のレール部41には、図4から図6に示すように、前記外気遮蔽部材43に接する長さおよび角度で左右に延出されたウレタン系軟質材の軟質性気密保持部材44を設けたレールキャップ45が長手方向に沿って前記レール部41に被せられている。
なお、軟質性気密保持部材44は、レールキャップ45の開口方向に延出されており、前記窓枠1の上框23a1の下面に設ける場合には軟質性気密保持部材44が斜め上方に向けて延出するようにレールキャップ45を設置し、下框の上面に設ける場合には図4および図5に示すように軟質性気密保持部材44が斜め下方に向けて延出するようにレールキャップ28を設置する。また、窓開閉時にはブラシ状の前記外気遮蔽部材43が軟質性気密保持部材44を滑るよう接している。
図4および図5に示すように、前記レールキャップ45により、窓枠1と障子枠2の境界において最も冷気等の入ってくる可能性の高いレール部41での気密性を高めることができる。しかも、前記軟質性気密保持部材44にウレタン系軟質材の軟質ゴムを適用することにより、前記障子枠2のブラシ状の外気遮蔽部材43がレールキャップ45との摺動において、前記軟質性気密保持部材44の側面と滑らかに接し、窓の開閉がスムーズに行える。さらに、たとえ前記軟質性気密保持部材44が経時的に劣化してきても、前記ブラシ状の外気遮蔽部材43は、軟質性気密保持部材44と気密性を保持できるように、ブラシの毛の長さが設定されており、長期間気密性を長く維持することができる。
次に、障子枠2の召し合わせ構造における気密性手段について図7を参照しつつ説明する。図7は、障子枠2の召し合わせ部分を横方向に切断して上から見た図である。図7に示すように、前記障子枠2の召し合わせ構造を構成する縦框23b3には、互いに対向する召し合わせ面に、それぞれ軟質ゴム製の二本の縦框用軟質性外気遮蔽部材51が上下の長手方向に沿って取り付けられている。縦框用軟質性外気遮蔽部材51は、それぞれ対向側の縦框に接する長さで、断面略ハの字状に斜めに延出されており、窓を閉じた際に二本の縦框用軟質性外気遮蔽部材51が対向側の窓の縦框と密接するように設置されている。
これにより、障子枠2同士の境界において最も冷気等の入ってくる可能性の高い召し合わせ部分での気密性を高めることができる。
つぎに、本考案に係る複合サッシの性能試験について公的機関を利用して実施したので以下に実施例として説明する。
<断熱性能試験1>
本実施形態の引違い窓について、断熱性試験を行った。
試験体は、引違い窓(ガラス仕様:3FL−A10−3FL−A10−3LowEアルゴンガス入り)とし、試験体の寸法は、枠外法で幅1600cm×高さ1800cm、枠内法で幅1472cm×高さ1671.8cm、試験体姿勢は垂直、熱流方向は水平にて、JIS A 4710−2004「建具の断熱性能試験方法」に準拠した試験方法にて行った。ここで、FLはフロートガラス、Aは中間層を示している。
その結果、本試験体の熱貫流抵抗(R)は0.625mK/Wとなり、JIS A 1706「サッシ」の断熱性H−5等級(R≧0.430mK/W)に相当し、極めて断熱性効果に優れていることが示された。
<断熱性能試験2>
本考案に係る複合サッシを縦すべり出し窓に適用した場合について、断熱性試験を行った。
試験体は、縦すべり出し窓(ガラス仕様:3FL−A16−3LowEアルゴンガス入り)とし、試験体の寸法は、枠外法で幅800cm×高さ1800cm、枠内法で幅674cm×高さ1674cm、試験体姿勢は垂直、熱流方向は水平にて、JIS A 4710−2004「建具の断熱性能試験方法」に準拠した試験方法にて行った。
その結果、本試験体は、熱貫流抵抗(R)は0.676mK/Wとなり、JIS A 1706「サッシ」の断熱性H−5等級(R≧0.430mK/W)に相当し、極めて断熱性効果に優れていることが示された。
本考案に係る複合サッシを縦すべり出し窓に適用した場合について、気密・水密・耐風圧性試験を行った。試験体は、縦すべり出し窓(ガラス仕様:3FL−A16−3LowEアルゴンガス入り)とし、試験体の寸法は、枠外法で幅800cm×高さ1450cm、枠見込189mmとした。
<気密性試験>
試験方法は、JIS A 1516−1998に準拠して行った。その結果、正圧の各圧力差における通気量は、JIS A 4706−2000に規定される気密性等級A−4において、気密性等級を上回らなかった。なお、10Pa差圧時換算の最大通気量は、1.18m/h・m(10Pa昇圧時)であった。
<水密性試験>
試験方法は、JIS A 1517−1996に準拠して行った。その結果、JIS A 4706−2000に規定される水密性等級W−5の条件において、枠外への流れだ出汁、しぶき、吹き出し、あふれ出しは発生しなかった。
<耐風圧性試験>
試験方法は、JIS A 1515−1998に準拠して行った。その結果、JIS A 4706−2000に規定される耐風圧性等級S−4において、各測定点とも正圧・負圧加圧時に基準以下の変形量であった。また、除圧後、枠及び戸の部材、金具その他に機能上支障のある残留変形はなかった。
以上より、本実施形態の複合サッシが気密性、水密性、耐風圧性に優れていることがわかる。
以上のような本実施形態によると、
1.窓枠材および障子枠材として室外側には合成樹脂製外枠材を配置し、室内側には木質製内枠材を配置しているため、アルミ材を使用する場合に比べて窓枠および障子枠の結露を防ぎつつ、効果的に木質感を得ることができる。
2.従来のサッシの空気層が木で埋められているため強度と気密性が高い。
3.木質製内枠材の経時的な反り返りがない。
4.合成樹脂製外枠材と木質製内枠材との接合面に隙間ができず、結露水等による木質製内枠材の腐朽を防ぐ。
5.木質製内枠材と合成樹脂製外枠材との枠材間のがたつきが無く安定性が高い。
6.室内面のほぼ全体が木質製内枠材であるため重厚な木質感として高い意匠性が得られる。
7.結露堰により結露水の木質製内枠材への浸潤を防ぐ。
8.障子枠と窓枠の境界の気密性を高め、窓の開閉がスムーズにできる。
9.障子枠同士の境界の気密性を高める等の効果を奏することができる。
なお、本考案に係る複合サッシは、前述した実施形態である引き違い窓に限定されるものではなく、縦すべり出し窓や横すべり出し窓、ハメ殺し窓等に適宜変更することができる。
また、本考案に係る複合サッシは、前述した実施形態である上下左右の4本の框からなる4周枠組み構造のみならず、三角形、多角形、円形、上部が円形になっているような、複数の框を接合して枠組みされているものも含まれる。
本考案に係る複合サッシは、前述した実施形態である窓枠と障子枠の両方が本発明に係る合成樹脂製外枠材と木質製内枠材とからなる構造となっているが、窓枠1のみ又は障子枠2のみが本考案に係る構造であってもよい。
本考案に係る複合サッシを引き違い窓とした時の実施形態を示す斜視図である。 本実施形態の縦断面図である。 本実施形態の横断面図である。 図2の下框周辺部の拡大図である。 図4のレール部の拡大図である。 本実施形態のレールキャップの拡大図である。 図3の召し合わせ部分の拡大図である。
符号の説明
1 窓枠
2 障子枠
3 ガラス
11a 窓枠の合成樹脂製外枠材
11b 障子枠の合成樹脂製外枠材
12a 窓枠の樹脂木質製内枠材
12b 障子枠のア樹脂木質製内枠材
13a 窓枠のアクリル樹脂
13b 障子枠のアクリル樹脂
21a 窓枠の嵌合凹溝
21b 障子枠の嵌合凹溝
22a 窓枠の嵌合凸部
22b 障子枠の嵌合凸部
23a1 窓枠の上框
23a2 窓枠の下框
23a3 窓枠の縦框
23b1 障子枠の上框
23b2 障子枠の下框
23b3 障子枠の縦框
24a 窓枠の框接合面
24b 障子枠の框接合面
31 ガラス押さえ
32 ガラス嵌め溝
33 ガラス留め
34 結露堰
35 結露貯留ポケット
41 レール部
42 スライド凹部
43 外気遮蔽部材
44 軟質性気密保持部材
45 レールキャップ
51 縦框用軟質性外気遮蔽部材

Claims (5)

  1. 窓枠に障子枠を嵌めて構成されるサッシであって、
    前記窓枠および前記障子枠の少なくとも一方を室外側に面する合成樹脂製外枠材と室内側に面する木質製内枠材とで構成し、
    前記合成樹脂製外枠材は、室内側に窓の外縁に沿って凹状に形成された嵌合凹溝を有しており、
    前記木質製内枠材は、前記嵌合凹溝に嵌合される凸状の嵌合凸部を有するとともに、室内側の内枠面を前記合成樹脂製外枠材を覆うフランジ部を有することを特徴とする複合サッシ。
  2. 請求項1において、前記合成樹脂製外枠材と前記木質製内枠材とから構成される前記窓枠および前記障子枠は、複数の框を接合して枠組みされており、各木質製内枠材同士の接合面には前記合成樹脂製外枠材と同一素材の合成樹脂製シートを介在させて前記合成樹脂製外枠材とともに熱溶着して接合されていることを特徴とする複合サッシ。
  3. 請求項1または請求項2において、前記障子枠は、室内側の木質製内枠材と窓ガラスとの間に前記合成樹脂製外枠材を介在させるとともに、この合成樹脂製外枠材の上縁部のうち室内側上縁部を前記木質製内枠材の上端面よりも低い範囲内で前記木質製内枠材に沿って上方に延出させて結露堰を形成し、この結露堰を有する前記合成樹脂製外枠材と前記窓ガラスとによって結露貯留ポケットを構成したことを特徴とする複合サッシ。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかにおいて、複合サッシが引き違い窓の場合、前記窓枠および前記障子枠は、上框、下框、および左右の縦框からなる枠組み構造を備えており、前記窓枠の上框の下面および下框の上面の各長手方向には、断面略凸形状のレール部が形成されており、前記障子枠の上框の上面および下框の下面の各長手方向には、前記レール部にスライド可能に嵌合する断面凹形状のスライド凹部が形成されており、
    前記スライド凹部の凹状を形成する2つの開口縁部には、長手方向にブラシ状の外気遮蔽部材が前記窓枠の前記レール部に接するように取り付けられており、
    前記レール部には、長手方向に前記外気遮蔽部材に接する長さおよび角度で延出された軟質性気密保持部材が設けられていることを特徴とする複合サッシ。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかにおいて、複合サッシが引き違い窓の場合、障子枠の召し合わせ構造を構成する縦框には、互いに対向する召し合わせ面にそれぞれ対向側の縦框に接する長さを備え、かつ、斜めに延出された縦框用軟質性外気遮蔽部材が上下の長手方向に沿って設けられていることを特徴とする複合サッシ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101504469B1 (ko) * 2013-08-30 2015-03-19 대림산업 주식회사 슬림타입 창호 프레임
JP2015085697A (ja) * 2013-10-28 2015-05-07 本田技研工業株式会社 車両用冷気遮蔽構造
JP2022550661A (ja) * 2019-07-31 2022-12-05 フィローブ カンパニー,リミテッド スライディング窓戸の2辺支持フレームウィンドウサッシが相互に重なるセンターバー部分でのウィンドウフレームサッシの断熱及びガラスパネル支持構造

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JP7418046B2 (ja) 2019-07-31 2024-01-19 フィローブ カンパニー,リミテッド スライディング窓戸の2辺支持フレームウィンドウサッシが相互に重なるセンターバー部分でのウィンドウフレームサッシの断熱及びガラスパネル支持構造

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