JP3134939U - メモリーカード用コネクタ - Google Patents

Abstract

【課題】メモリーカードがインストールされているかどうかを検知することのできる電源スイッチを有するメモリーカード用コネクタに関する。
【解決手段】メモリーカード用コネクタ１００は、絶縁用ハウジング、電源スイッチ６０及び複数個の導電ターミナル、そして更にカバー５０から構成され、電源スイッチ６０は、第１検知ターミナル４０及び第２検知ターミナル３０から構成され、絶縁用ハウジングの空間部１０２に配設され、メモリーカードの挿入を検知する。第１検知ターミナル４０は絶縁用ハウジングに配設されており、メモリーカードがメモリーカード用コネクタ１００のカバー５０へインストールされて、カバー５０が閉められると、第２検知ターミナル３０が第１ターミナルに接触して電気回路を導通状態とし、メモリーカード用コネクタ１００へ電力を供給する。
【選択図】図１

Description

本考案はコネクタに関するもので、更に具体的に言うと、メモリーカードへ電力供給するため、また、メモリーカードが取り外された場合にメモリーカードへの電力を遮断するために、メモリーカードがインストールされているかどうかを検知することのできる電源スイッチを有するメモリーカード用コネクタに関する。

電子機器間で信号を伝送するには、コネクタが重要である。デジタルカメラ、デジタルフォトプリンタ、携帯電話機、パーソナル・デジタル・アシスタント（ＰＤＡ：個人用デジタル補助装置）等々の大容量を有する多種類の電子機器において、メモリーカードが取り外し可能に使用されている。このような電子機器には全て、多数の導電部を有するメモリーカードに接続するためのメモリーカード用コネクタが必要である。
従来のメモリーカード用コネクタは、絶縁用ハウジングと一列のターミナルを有する。ハウジングには凹部が形成されていて、ここにメモリーカードを収容するようになっている。ターミナルは弾力性があり、凹部内にしっかりと装着されており、メモリーカードのそれぞれの導電部に接続されている。

しかしながら、このような従来のメモリーカード用コネクタには、携帯用電子機器にとって非常に重要な問題であるところの節電装置が備わっておらず、メモリーカード用コネクタにメモリーカードがインストールされていてもいなくても関係なく、コネクタには常に電力が供給される状態になっている。
従来のメモリーカード用コネクタにはこのような欠点があるために、この結果、市場競争力がなく、やがては撤退せざるを得ない。

本考案は、このような欠点を解消して、上述の問題を軽減することのできるメモリーカード用コネクタを提供する。
本考案は、メモリーカード用コネクタに電力を供給するために、或いはまた、メモリーカードが取り外された場合にメモリーカードへの電力を遮断するために、メモリーカードがインストールされているかどうかを検知することのできる電源スイッチを有するメモリーカード用コネクタに関する。

上述の目的を達成するため、請求項１に係る考案は、メモリーカード用コネクタを介して電子機器に接続し、メモリーカードを選択的に接続するようにしたメモリーカード用コネクタにおいて、前記メモリーカード用コネクタは、底面部と、該底面部から上方に突出して形成され、基端部および末端部を有する相対向した左右側面部と、該底面部から突出して形成された後面部と、該底面部、左右側面部、及び後面部により限定された空間部を有する絶縁用ハウジングと、前記絶縁用ハウジングの空間部に配設され、弾性を有する主部と、前記主部から先端側に延出して形成されたハンダ部分と、前記主部から後端側に延出して形成された第１導電部とを有する第１検知ターミナル、及び、前記絶縁用ハウジングの空間部に配設され、前記第１検知ターミナルに選択的に接触し、弾性を有する主部と、前記主部から後端側に延出して形成されたハンダ部分と、前記主部から先端側に延出して形成され、前記絶縁用ハウジングの底面部上面で前記第１導電部の真上に位置付けられ、該第１導電部へ選択的に接触可能とした第２導電部とを有する第２検知ターミナルからなる電源スイッチと、前記絶縁用ハウジングの底面部を貫通して空間部内へ延在するように配置された主部と、該主部から突出して形成されたハンダ部分と、該主部から突出して形成され、絶縁用ハウジングの底面部に関して前記第２検知ターミナルの第２導電部の真上に位置付けられたメモリーカード導電部とを有する、複数個の導電ターミナルとから構成されることを特徴とする。

請求項２の考案は、請求項１記載のメモリーカード用コネクタにおいて、前記絶縁用ハウジングの後面部には、カバーが旋回可能に配設されていることを特徴とする。
請求項３の考案は、請求項２記載のメモリーカード用コネクタにおいて、前記カバーは、相対向する２つの端部を有する取付フレームと、前記取付フレームの両端部それぞれに形成され、絶縁用ハウジング後面部の各々の端部へ旋回可能に接続される１対の脚部と、前記取付フレームの端部にそれぞれ形成され、メモリーカードを選択的に保持するように適用される１対の保持用トラックとを有することを特徴とする。

請求項４の考案は、請求項３記載のメモリーカード用コネクタにおいて、前記絶縁用ハウジングは、その左右側面部の基端部側にそれぞれに装着用ノッチが形成されており、該装着用ノッチには前記各々の脚部に形成されたボスが回動可能に嵌着されるようになっていることを特徴とする。
請求項５の考案は、請求項３記載のメモリーカード用コネクタにおいて、前記絶縁用ハウジングは、その底面部に１対の取付用孔が形成されており、前記第１検知ターミナルは、その主部に１対の取付用タブが形成され、該取付用タブが絶縁用ハウジングの底面部の取付用孔に嵌入されるようになっていることを特徴とする。
請求項６の考案は、請求項４記載のメモリーカード用コネクタにおいて、前記絶縁用ハウジングは、その底面部に１対の取付用孔が形成されており、前記第１検知ターミナルは、その主部に１対の取付用タブが形成され、該取付用タブが絶縁用ハウジングの底面部の取付用孔に嵌められるようになっていることを特徴とする。

本考案は、メモリーカード用コネクタのカバーにメモリーカードを挿入してカバーを閉めると、カバー内に収容されたメモリーカードの存在により押圧力が生じ、メモリーカードとメモリーカード用コネクタの各部品が接触状態になり、電気回路が導通状態となることで、電源スイッチがオン状態となり、電力が供給される一方、メモリーカードをコネクタから取り外せば、導通状態の電気回路が遮断される、という構成を有することで、従来のようにメモリーカードが全く入っていなくても電力供給がなされたままになっているという状態がなくなり、これにより大いに節電効果がもたらされる。

本考案の他の目的、利点、新規性については、図面と共に以下に説明することで更に明らかになろう。
図１は本考案のメモリーカード用コネクタの実施例を示すカバー開放時の斜視図、図２は図１のメモリーカード用コネクタの分解拡大斜視図、図３はメモリーカードが挿入され、カバーが開いた状態にある図１のメモリーカード用コネクタの部分側断面図、図４は図３のカバーが開いている状態から、半分閉じられた状態のメモリーカード用コネクタの部分側断面図、図５は、図４のメモリーカード用コネクタの状態から、カバーが完全に閉じられた本考案の作動状態を示す部分側断面図である。

図１および図３を参照して本考案の実施例を説明する。本考案のメモリーカード用コネクタ１００は、電子機器に接続されて多数の導電部を有するメモリーカードＡと選択的に接続されるようになっている。

更に図２に関して説明すると、本考案のメモリーカード用コネクタ１００は、絶縁用ハウジング１０、第１検知ターミナル４０と第２検知ターミナル３０とから構成される電源スイッチ６０、複数個の導電ターミナル２０、そして更にカバー５０から構成されている。

前記絶縁用ハウジング１０は、底面部１０５、左右側面部１０３，１０３、後面部１０１と、これら底面部１０５、左右側面部１０３，１０３、後面部１０１によって囲まれた空間部１０２があり、前記一方の右側面部１０３には前記１対の取付用孔１０８，１０８が、また、前記左右側面部１０３，１０３の後面部近傍には１対の装着用ノッチ１０７，１０７がそれぞれ形成されている。

左右側面部１０３，１０３は、底面部から上方に突出するように形成され、それぞれ基端部および末端部がある。後面部１０１は底面部から上方に突出するように形成されている。取付用孔１０８は絶縁用ハウジング１０の底面部１０５に形成されている。装着用ノッチは、それぞれ、絶縁用ハウジングの左右側面部１０３，１０３にそれぞれ形成されている。

前記電源スイッチ６０は、第１検知ターミナル４０及び第２検知ターミナル３０から構成され、絶縁用ハウジング１０の空間部１０２に配設されており、図３に示すようにメモリーカードＡがインストールされたときにメモリーカードの挿入を検知することができて、メモリーカード用コネクタ及びメモリーカードへ選択的に電力供給ができるようになっている。

絶縁用ハウジング１０の空間部１０２に配設された第１検知ターミナル４０は、主部４０１、ハンダ部分４０３、第１導電部４０５から構成されていて、更に両側端部を下向きに折り曲げて形成した１対の取付用タブ４０７，４０７が設けられている。
前記主部４０１は弾性があり、ハンダ部分４０３が該主部４０１から突出して配設されており、電子機器に接続するようになっている。第１導電部４０５もハンダ部分４０３とは反対後方に主部４０１から突出して配設されている。

第１検知ターミナル４０の主部４０１の両側にはそれぞれ取付用タブ４０７，４０７が形成されていて、絶縁用ハウジング１０の底面部１０５に形成された１対の取付用孔１０８，１０８各々に嵌着されるようになっている。

第２検知ターミナル３０は、絶縁用ハウジング１０の空間部１０２に配設されており、メモリーカード用コネクタへ電力供給するために、前記第１検知ターミナル４０へ選択的に接触する。

前記第２検知ターミナル３０は、主部３０１と、ハンダ部分３０３、第２導電部３０５から構成されている。主部３０１は弾性があり、ハンダ部分３０３が該主部３０１から突出して配設されており、電子機器に接続するようになっている。
前記第２導電部３０５も第２検知ターミナル３０の主部３０１から突出して配設されていて、絶縁用ハウジング１０の底面部１０５に関して第１検知ターミナル４０の第１導電部４０５の真上に位置付けられていて、第１導電部４０５と選択的に接触するようになっている。

導電ターミナル２０は電源及び情報信号伝送ターミナルとして機能し、メモリーカード用コネクタとメモリーカードＡ間に電力および情報信号伝送がもたらされるようにするもので、絶縁用ハウジング１０の底面部１０５を貫通して、ハウジング１０の空間部１０２内へと延在して配設されている。

各々の導電ターミナル２０は、主部２０１、ハンダ部分２０３、メモリーカード用導電部２０５から構成されている。主部２０１は絶縁用ハウジング１０の内部に配設されていて、弾性がある。ハンダ部分２０３は主部２０１より突出して形成されていて、電子機器と接続される。メモリーカード用導電部は、導電ターミナル２０の主部２０１から、ハンダ部分２０３とは反対方向に突出して形成され、絶縁用ハウジング１０の底面部１０５に関して第２検知ターミナル３０の第２導電部３０５の真上に位置付けられていて、メモリーカードＡと選択的に接触するようになっている。

カバー５０は、絶縁用ハウジング１０の後面部に形成した装着用ノッチ１０７を介して旋回可能に取り付けられており、取付フレーム５０１、１対の脚部５０３，５０３、１対の保持用トラック５０７，５０７から構成されている。

前記取付フレーム５０１は相対向する端部があり、両脚部はこの対向する端部それぞれに形成されており、絶縁用ハウジング１０の後面部で側面部１０３へ旋廻可能に接続されている。各脚部５０３には更にボス５０５が形成されており、絶縁用ハウジング１０の対応する装着用ノッチ１０７にそれぞれ回動可能に嵌められる。
前記取付フレーム５０１の各々の端部には保持用トラック５０７がそれぞれ形成されていて、メモリーカードＡを摺動可能に保持できるようになっている。

図３〜５について更に説明する。メモリーカードＡをメモリーカード用コネクタにインストールするには、絶縁用ハウジング１０の後面部に設けた装着用ノッチ１０７とカバー５０脚部５０３のボス５０５との嵌着部を支点にしてカバー５０を旋回させて、メモリーカードＡをカバーの保持用トラック５０７を介してカバー５０内に滑り込ませる。メモリーカードＡを挿入されたカバー５０が、図３〜図４の矢印方向に示すように閉められ、図５の状態に完全に閉められると、メモリーカードＡの存在（幅厚み）による押圧力により、第２検知ターミナル３０の第２導電部部３０５が第１検知ターミナル４０の第１導電部部４０５と接触状態となり、メモリーカードＡのそれぞれの導電部が導電ターミナル２０のメモリーカード用導電部２０５に当接する。これにより電気回路が導通状態となり、電子機器から導電ターミナル２０へ電力が供給されるようになる。

メモリーカードＡを取り外すには、カバー５０を開けて、第３図の位置へ戻す。カバー５０を開けたとき、第２検知ターミナル３０と第１検知ターミナル４０との接触が解放され、電気回路が遮断されることで、これ以上電力が導電ターミナル２０へ供給されなくなる。

このようにメモリーカード用コネクタ自体が持つ電源スイッチ機能によりメモリーカードＡの挿入・取外しを検知して、メモリーカード用コネクタへの電力の供給・遮断を選択的に行なうようにしたので、本考案のメモリーカード用コネクタは、メモリーカードがメモリーカード用コネクタに全く入っていない場合には電源が遮断された状態となることで、電力の節約をすることができる。

本考案では好ましい実施例を前述の通り開示したが、これらは決して本考案に限定するものではなく、当該技術を熟知する者なら誰でも、本考案の精神と領域を脱しない範囲内で各種の変更や修正を加えることができ、従って本考案の保護範囲は、実用新案登録請求の範囲で指定した内容を基準とする。

本考案のメモリーカード用コネクタの実施例を示すカバー開放時の斜視図。 図１のメモリーカード用コネクタの分解拡大斜視図。 メモリーカードが挿入され、カバーが開いた状態にある図１のメモリーカード用コネクタの部分側断面図。 図３のカバーが開いている状態から、半分閉じられた状態のメモリーカード用コネクタの部分側断面図。 図４のメモリーカード用コネクタの状態から、カバーが完全に閉じられた本考案の作動状態を示す部分側断面図。

符号の説明

１０ 絶縁用ハウジング
１００ メモリーカード用コネクタ
１０１ 後面部
１０２ 空間部
１０３ 側面部
１０５ 底面部
１０７ 装着用ノッチ
１０８ 取付用孔
２０ 導電ターミナル
２０１ 主部
２０３ ハンダ部分
２０５ メモリーカード用導電部
３０ 電源スイッチの第２検知ターミナル
３０１ 主部
３０３ ハンダ部分
３０５ 第２導電部
４０ 電源スイッチの第１検知ターミナル
４０１ 主部
４０３ ハンダ部分
４０５ 第１導電部
４−７ 取付用タブ
５０ カバー
５０１ 取付フレーム
５０３ 脚部
５０５ ボス
５０７ 保持用トラック
６０ 電源スイッチ
Ａ メモリーカード

Claims (6)

1. メモリーカード用コネクタを介して電子機器に接続し、メモリーカードを選択的に接続するようにしたメモリーカード用コネクタにおいて、前記メモリーカード用コネクタは、
   底面部と、該底面部から上方に突出して形成され、基端部および末端部を有する相対向した左右側面部と、該底面部から突出して形成された後面部と、該底面部、左右側面部、及び後面部により限定された空間部を有する絶縁用ハウジングと、
   前記絶縁用ハウジングの空間部に配設され、弾性を有する主部と、前記主部から先端側に延出して形成されたハンダ部分と、前記主部から後端側に延出して形成された第１導電部とを有する第１検知ターミナル、及び、前記絶縁用ハウジングの空間部に配設され、前記第１検知ターミナルに選択的に接触し、弾性を有する主部と、前記主部から後端側に延出して形成されたハンダ部分と、前記主部から先端側に延出して形成され、前記絶縁用ハウジングの底面部上面で前記第１導電部の真上に位置付けられ、該第１導電部へ選択的に接触可能とした第２導電部とを有する第２検知ターミナルからなる電源スイッチと、
   前記絶縁用ハウジングの底面部を貫通して空間部内へ延在するように配置された主部と、該主部から突出して形成されたハンダ部分と、該主部から突出して形成され、絶縁用ハウジングの底面部に関して前記第２検知ターミナルの第２導電部の真上に位置付けられたメモリーカード導電部とを有する、複数個の導電ターミナルとから構成されることを特徴とするメモリーカード用コネクタ。
2. 前記絶縁用ハウジングの後面部には、カバーが旋回可能に配設されていることを特徴とする請求項１記載のメモリーカード用コネクタ。
3. 前記カバーは、相対向する２つの端部を有する取付フレームと、前記取付フレームの両端部それぞれに形成され、絶縁用ハウジング後面部の各々の端部へ旋回可能に接続される１対の脚部と、前記取付フレームの端部にそれぞれ形成され、メモリーカードを選択的に保持するように適用される１対の保持用トラックとを有することを特徴とする請求項２記載のメモリーカード用コネクタ。
4. 前記絶縁用ハウジングは、その左右側面部の基端部側にそれぞれに装着用ノッチが形成されており、該装着用ノッチには前記各々の脚部に形成されたボスが回動可能に嵌着されるようになっていることを特徴とする請求項３記載のメモリーカード用コネクタ。
5. 前記絶縁用ハウジングは、その底面部に１対の取付用孔が形成されており、前記第１検知ターミナルは、その主部に１対の取付用タブが形成され、該取付用タブが絶縁用ハウジングの底面部の取付用孔に嵌入されるようになっていることを特徴とする請求項３記載のメモリーカード用コネクタ。
6. 前記絶縁用ハウジングは、その底面部に１対の取付用孔が形成されており、前記第１検知ターミナルは、その主部に１対の取付用タブが形成され、該取付用タブが絶縁用ハウジングの底面部の取付用孔に嵌められるようになっていることを特徴とする請求項４記載のメモリーカード用コネクタ。