JP2009176510A - メモリーカード用コネクタ - Google Patents

Abstract

【課題】本発明は、メモリーカード用コネクタに関し、部品点数の削減と、コストの低減を図ることが課題である。
【解決手段】メモリーカードを絶縁ハウジングの収納部に挿着させて前記絶縁ハウジングに併設させた電源コンタクトと信号コンタクトとにより前記メモリーカードの電気回路とプリント基板上の電気回路とを導通させるコネクタであって、前記収納部にメモリーカードが挿着されたことを検知する検知手段としての検知コンタクト６を前記絶縁ハウジング７に追加して併設し、当該検知コンタクトの先端部６ａを収納部３に収納された前記メモリーカード２のパッド２ａに接触させるように配設したメモリーカード用コネクタ１とするものである。
【選択図】図１

Description

本発明は、主に携帯電話のデータ記録用に使用されるマイクロＳＤカード等のメモリーカードを収納して、プリント基板上に装着するために当該基板に表面実装されるコネクタに関するものである。

従来、メモリーカード用コネクタは１ａ、図５に示すように、メモリーカード２を収納部３に収納すると、前記メモリーカード２の片面の電源用パッド２ａ若しくは信号用パッド２ｂが、それぞれ対応するピッチに併設された電源用コンタクト４ａ若しくは信号用コンタクト４ｂに摺接して導通する。その一方、メモリーカード２の片側の側面では、前記収納空間内に侵入している検知コンタクト５の一部を外側に押し出すことで、その一部がプリント基板側の検知回路に導出される検知コンタクト５ａと接触して導通し、収納部３にメモリーカード２が挿着されたことが電気的に検知されるようになっている。
特開２００６−１６４６０４号公報

しかし、従来のメモリーカード用コネクタ１ａでは、メモリーカードの挿着検知手段として、２枚の前記検知コンタクト５，５ａをコネクタ１ａの絶縁ハウジングに備えている。よって、メモリーカード挿着検知のために、２枚のコンタクトが必要になってコストが嵩み、部品管理も負担となり、組立工数も増えてしまう。そこで、コスト低減のため、本発明に係るメモリーカード用コネクタは、このような課題を解決するために提案されたものである。

本発明に係るメモリーカード用コネクタの上記課題を解決して目的を達成するための要旨は、メモリーカードを絶縁ハウジングの収納部に挿着させて前記絶縁ハウジングに併設させた電源コンタクトと信号コンタクトとにより前記メモリーカードの電気回路とプリント基板上の電気回路とを導通させるコネクタであって、前記収納部にメモリーカードが挿着されたことを検知する検知手段としての検知コンタクトを前記絶縁ハウジングに追加して併設し、当該検知コンタクトの先端部を収納部に収納された前記メモリーカードのパッドに接触させるように配設したことである。

前記検知コンタクトの後端部を前記プリント基板上の検知回路に接続するように配設するとともに、この検知コンタクトの先端部をメモリーカードの電源用パッドに当接するように配設して成ることを含むものである。

本発明のメモリーカード用コネクタによれば、メモリーカードの電気回路とプリント基板上の電気回路とを導通させるコネクタで、収納部にメモリーカードが挿着されたことを検知する検知手段としての検知コンタクトを前記絶縁ハウジングに追加して併設し、当該検知コンタクトの先端部を収納部に収納された前記メモリーカードのパッドに接触させるように配設したので、
収納部に早着されたメモリーカードのパッドを検知コンタクト用に兼用させることが可能となり、コンタクトの数が削減される。
また、前記検知コンタクトの後端部を前記プリント基板上の検知回路に接続するように配設するとともに、この検知コンタクトの先端部をメモリーカードの電源用パッドに当接するように配設して成ることで、コスト削減になるとともに、コンタクト群の中に入り込んで設けられ、絶縁ハウジングの側方に張り出して設けられる従来のコネクタに比べて実装面積が減少することになり、プリント基板上の実装有効面積が増大するものである。

本発明に係るメモリーカード用コネクタ１を、従来例のメモリーカード用コネクタ１ａと対応する部分には同一符号を付けて説明する。前記メモリーカード用コネクタ１は、図１（Ａ），（Ｂ）に示すように、メモリーカード２（図４参照）を絶縁ハウジング７の収納部３に挿着させて前記絶縁ハウジング７に併設させた電源コンタクト４ａと信号コンタクト４ｂとにより前記メモリーカード２の電気回路と、図２に示すプリント基板１１上の電気回路とを導通させるコネクタである。

前記収納部３にメモリーカード２が挿着されたことを検知する検知手段としての検知コンタクト６を前記絶縁ハウジング７に追加して併設し、当該検知コンタクト６の先端部６ａを収納部３に収納された前記メモリーカード２のパッドに接触させるように配設している。即ち、検知コンタクト６の後端部を前記プリント基板１１上の検知回路に接続するように配設するとともに、この検知コンタクト６の先端部６ａをメモリーカード２の電源用パッド２ａ（図５参照）に当接するように配設して成る。

前記検知コンタクト６は、電源用コンタクト４ａの横に近接して配設されている。また、図１（Ａ），（Ｂ）に示すように、一つの電源パッド２ａに、前記電源コンタクトの先端部４ａと検知コンタクト６の先端部６ａとが当接して兼用される。

前記検知コンタクト６が、コンタクト群の中に配置され、コンタクトの先端部側はメモリーカード２のパッド２ａ，２ｂ,…に対応して配置され、プリント基板１１側のコンタクト後端部４ａ，４ｂ等は当該検知コンタクト６の分だけ一つ増えるが、絶縁ハウジング７の幅内に収まっている。よって、メモリーカード用コネクタ１の実装面積は、従来のように絶縁ハウジング７の側方に検知コンタクトを設けて幅広くしてなるメモリーカード用コネクタ１ａの実装面積よりも、狭くなっている。これにより、プリント基板１１上の実装有効面積は逆に増大するものである。

本発明に係るメモリーカード用コネクタ１において、絶縁ハウジング７にインサート成形により一体成形されるコンタクトは、図３に示すように、金属薄板のキャリア１２に形成される。このコンタクト４ａ，４ｂ，…，６の周囲を囲うようにして存在するのは、絶縁ハウジング７の補強用の補強板４ｃである。

また、符号７ａは、プリント基板１１への取り付け用の位置決めボスを示し、符号８は、プリント基板１１に固着するためのホールドダウンを示し、符号９は、金属製のシェル１０を回転自在に軸支する支点を示し、符号１０は、図１（Ｂ），（Ｃ）、図４（Ａ）〜（Ｃ）に示すように、金属製のシェルを示すものであり、このシェル１０の内側にメモリーカード２を差し込んで抱えさせ、その状態で前記支点９を中心に回転させて、ホールドダウン８の小窓８ａに係止させてシェル１０を閉蓋させ、当該絶縁ハウジング７の収納部３に前記メモリーカード２を収納するものである。

このようなメモリーカード用コネクタ１により、検知コンタクト６を１本設けて、その先端部６ａをメモリーカード２の電源パッド２ａに摺接させることで、当該電源パッド２ａ及び電源コンタクト４ａが検知コンタクト用に兼用され、従来のように２本の検知コンタクトを独立して設けてこれらを接触させる必要が無くなった。

本発明に係るメモリーカード用コネクタ１でそのシェル１０を撤去した状態の平面図（Ａ）と、シェル１０を付けた状態の底面図（Ｂ）と、側面図（Ｃ）とである。 同本発明のメモリーカード用コネクタ１の、図１（Ａ）におけるＸ−Ｘ線に沿った断面図である。 同メモリーカード用コネクタ１におけるコンタクトのキャリア形成状態を説明する説明図である。 同メモリーカード用コネクタ１の平面図（Ａ）と、正面図（Ｂ）と、側面図（Ｃ）とである。 従来例に係るメモリーカード用コネクタ１ａの使用状態でシェル等を撤去した状態の平面図である。

符号の説明

１，１ａ メモリーカード用コネクタ、
２ メモリーカード、
３ 収納部、
４ コンタクト、 ４ａ 電源コンタクト、
４ｂ 信号コンタクト、 ４ｃ 補強板、
４ｄ 先端部、 ４ｅ 先端部、
５ 検知コンタクト、
６ 検知コンタクト、 ６ａ 先端部、
７ 絶縁ハウジング、 ７ａ 位置決めボス、
８ ホールドダウン、 ８ａ 小窓、
９ 支点、
１０ シェル、
１１ プリント基板。

Claims (2)

1. メモリーカードを絶縁ハウジングの収納部に挿着させて前記絶縁ハウジングに併設させた電源コンタクトと信号コンタクトとにより前記メモリーカードの電気回路とプリント基板上の電気回路とを導通させるコネクタであって、
   前記収納部にメモリーカードが挿着されたことを検知する検知手段としての検知コンタクトを前記絶縁ハウジングに追加して併設し、当該検知コンタクトの先端部を収納部に収納された前記メモリーカードのパッドに接触させるように配設したこと、
   を特徴とするメモリーカード用コネクタ。
2. 検知コンタクトの後端部を前記プリント基板上の検知回路に接続するように配設するとともに、この検知コンタクトの先端部をメモリーカードの電源用パッドに当接するように配設して成ること、
   を特徴とする請求項１に記載のメモリーカード用コネクタ。

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