JP3134936U - 圧接コネクタ - Google Patents
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Abstract
【課題】圧接コネクタの作業性を向上すると共に確実な接続を実現する。
【解決手段】突体間に圧接端子を上向きに配した複数本の柱状突体3を立設したハウジング1と、柱状突体間に挿入された被覆電線Lを上方から押圧して圧接端子のU字状スロットに圧入する押圧体を備えた圧接コネクタにおいて、押圧体をハウジングに対して擺動する着脱自在のレバー20として構成し、枢支部と対向するレバーの反対側の端部に係止部24を設けると共に、レバーの押し下げによる係止部の乗り上げによりレバーと離隔する方向にアームが弾性変形して被係止部6への上記係止部の係止を受け入れる弾性アーム5をハウジングに立設し、これらの係止部間に係止完了状態においてレバーの下降方向の遊びを生じさせることにより、係止後にレバーの下端がハウジングの上面に衝突して打撃音を生じさせるようにする。
【選択図】図1
【解決手段】突体間に圧接端子を上向きに配した複数本の柱状突体3を立設したハウジング1と、柱状突体間に挿入された被覆電線Lを上方から押圧して圧接端子のU字状スロットに圧入する押圧体を備えた圧接コネクタにおいて、押圧体をハウジングに対して擺動する着脱自在のレバー20として構成し、枢支部と対向するレバーの反対側の端部に係止部24を設けると共に、レバーの押し下げによる係止部の乗り上げによりレバーと離隔する方向にアームが弾性変形して被係止部6への上記係止部の係止を受け入れる弾性アーム5をハウジングに立設し、これらの係止部間に係止完了状態においてレバーの下降方向の遊びを生じさせることにより、係止後にレバーの下端がハウジングの上面に衝突して打撃音を生じさせるようにする。
【選択図】図1
Description
この考案は、LAN配線等に用いられる通信用のケーブルを接続するための圧接コネクタに関し、より詳細には複数本の被覆電線をシース内に収容したツイストベアケーブルの各電線をU字状スロットを有する圧接端子にワンタッチで接続する圧接コネクタに関する。
導体に絶縁体を被覆した被覆電線のペアを互いに撚り合わせた対撚線を多数本束ね、これらをシース内に収容した構成からなるツイストベアケーブルがLAN配線等に広く使用されている。上記ケーブルは一度に複数の電線を接続しなくてはならず、そのための接続部材として、各被覆電線を複数個配した圧接端子のU字状スロットにそれぞれ圧入することにより、スロットにより電線の被覆部分を切り込んで導通を図る圧接コネクタが公知である。
そしてこの種のコネクタとしては、複数本の柱状突体を立設すると共に、これらの柱状突体間に圧接端子を上向きに配したハウジングと、柱状突体間に挿入された被覆電線を上方から押圧することによりこれらを圧接端子のU字状スロットに圧入して導通を図るための蓋状の押圧体を備え、複数本の被覆電線を収容したシースはハウジングに設けた固定溝内に嵌入される圧接コネクタ(特許文献1)や、押圧体をハウジングに対して擺動する押さえ体と、この押さえ体を押し下げるレバーにより構成した圧接コネクタが公知である(特許文献2)。
特開2005−26018号公報
特開平8−273707号公報
前記の公知のコネクタはいずれも押圧体により被覆電線を圧接端子のU字状スロットに押し込んで圧入するので、インパクトツールなどの圧入用の工具を別途用意する必要がない。しかしながら、前者のコネクタはケーブルのシースをハウジングのみで保持しているので確実に保持できず、上面から外れるおそれがあった。また、この場合、カバー状の押圧体が付いているが、完全ではないので外れるおそれがあった。
後者のコネクタは押圧体をハウジングに対して擺動する押さえ体と、この押さえ体を押し下げるレバーの2部品により構成しているので部品点数が多く構造が複雑になる問題があった。また、レバー押し下げ時にケーブルのシースをハウジングとレバーの間で押さえて固定しているが、ハウジング側の固定方法が不完全なために確実に保持されないおそれがあった。さらに、レバーのロック機構が側面に2箇所あるために、再接続時などのレバーの解除がそれほど容易ではない問題もあった。
この考案は以上の従来技術の問題点に鑑みて、簡単な操作で電線の確実な接続および解除を行うことを可能とした圧接コネクタを提供することを目的として創作されたものであり、複数本の柱状突体を立設すると共に、これらの柱状突体間に圧接端子を上向きに配したハウジングと、柱状突体間に挿入された被覆電線を上方から押圧することによりこれらを圧接端子のU字状スロットに圧入して導通を図るための押圧体を備えた圧接コネクタにおいて、押圧体をハウジングに対して擺動する着脱自在のレバーとして構成し、枢支部と対向するレバーの反対側の端部に係止部を設けると共に、レバーの押し下げによる係止部の乗り上げによりレバーと離隔する方向にアームが弾性変形して被係止部への上記係止部の係止を受け入れる弾性アームをハウジングに立設し、これらの係止部間に係止完了状態においてレバーの下降方向の遊びを生じさせることにより、係止後にレバーの下端がハウジングの上面に衝突して打撃音を生じさせることを特徴とする。
また、ここでは第2考案として前記第1考案の圧接コネクタにおいて、ハウジングのレバーとの枢支部付近に、複数本の被覆電線を収容したシースを嵌入して仮固定できる大きさに設定した半円状のシース固定溝を設けると共に、レバー下方に係止時にシース固定溝に嵌入されたシースを押圧・抱持するための溝を設けた圧接コネクタも開示する。
また、第3考案として前記第1考案または第2考案の圧接コネクタにおいて、押し下げ時にハウジングの柱状突体間に挿入された被覆ケーブルを上方から押圧するための壁状の突体をレバー下方に垂設すると共に、ハウジングの柱状突体先端を先細部とし、上記先細部は擺動により下降してきたレバーの壁状の突体が最初に接する範囲より上方に設けることにより柱状突体の高さを可及的に高くした圧接コネクタも開示する。
また、第4考案として前記第1考案から第3考案のいずれかの圧接コネクタにおいて、電線の接続具合を視認できるようにレバーを透明素材により構成した圧接コネクタも開示する。
よって、この考案によれば、押圧体をハウジングに対して擺動する着脱自在のレバーとして構成し、枢支部と対向するレバーの反対側の端部に係止部を設けると共に、被係止部への上記係止部の係止を受け入れる弾性アームをハウジングに立設し、この弾性アームをレバーの押し下げによる係止部の乗り上げによりレバーと離隔する方向に弾性変形させるので、レバーを押し下げるだけでレバーの係止部が弾性アームの被係止部に係止してワンタッチで係止(ロック)が完了することとなる。よって、ロック機構(係止機構)が一箇所で済み、接続完了の確認と解除が容易となる。そして、この場合、ロック機構が真上にあるのでロックしているかしていないかを容易に目視でき、ロックの解除も真上からの作業なので容易に行うことができる。
さらに、この場合、係止部間に係止完了状態においてレバーの下降方向の遊びを生じさせることにより、弾性力に抗して係止した後に、レバーの下端がそのまま附勢されてハウジングの上面に衝突して打撃音を生じさせるので、接続完了を耳でも確認することができ、より確実な確認作業が実現できる。
また、この場合、第4考案によればレバーが透明素材により構成されているので、接続完了後でもレバーを外さなくても配線を視認することが可能となる。
次に、第2考案によれば、ハウジングのレバーとの枢支部付近に、複数本の被覆電線を収容したシースを嵌入して仮固定できる大きさに設定した半円状のシース固定溝を設けると共に、レバー下方に係止時にシース固定溝に嵌入されたシースを押圧・抱持するための溝を設けているので、先ず、レバーをハウジングから外した状態でケーブルのシースをハウジングに仮固定することによりケーブルの遊動を防止でき、各被覆電線を圧接端子のU字状スロットに位置させる作業を効率よく行うことができる。次いで、レバーをハウジングに装着して押し下げることによりケーブルのシースはハウジングとレバーのそれぞれの溝間に強固に挟み込まれて固定されるので、ケーブルに外力が加わったとしても圧接接続部への影響は少なく断線を防止することができる。
ところで、被覆電線を上方から押圧するに際し、蓋状の押圧体でなく擺動するレバーを採用した場合は梃作用により大きな押圧力を得ることができる反面、回転軌跡を描いて擺動するレバーと柱状突体が干渉して柱状突体の高さに制限が生じ、柱状突体間への被覆電線の挿入代が不足する問題を生じる。この場合、第3考案によれば、ハウジングの柱状突体先端を先細部とし、上記先細部は擺動により下降してきたレバーの壁状の突体が最初に接する範囲より上方に設けるので、柱状突体の高さを可及的に高くすることができ、被覆電線の挿入代を十分確保することが可能となる。
以下、この考案の具体的実施例を添付図面に基づいて説明する。図1〜図10、図14、図15はこの考案の圧接コネクタの実施例を示す図である。この考案の圧接コネクタは圧接端子10を上向きに設けたハウジング1と、ハウジングに対し着脱自在に設けられると共に擺動するレバー20からなり、ここでは4対8芯のツイストベアケーブルCを接続するためのコネクタを例示している。
上記レバー20は後端の幅方向両端内方に突設した軸ピン21、21を、ハウジング1の後端の幅方向両端に設けた軸孔2、2に挿入することによりハウジングとの枢支手段としている。又、レバー20の前端に突設される係止突起24を、押し下げ完了時にハウジング1の前端に立設した弾性アーム5の係止穴6に弾性係止させることにより両者の係止手段としている。なお、上記の軸孔2、2はレバー20をハウジング1に対し着脱自在とするために後端が開放されている。
ハウジング1には複数本の柱状突体3が立設されると共に、これらの柱状突体間にU字状スロットを有する圧接端子10(図6参照)が上向きに配される。一方、レバー20の下方には押し下げ時にハウジング1の柱状突体3間に挿入された被覆ケーブルLを上方から押圧して、圧接端子10のU字状スロットに圧入することにより導通を図るための壁状の突体22が複数垂設される。そして、前記柱状突体3は先端を先細部4とし、この先細部を擺動により下降してきたレバー20の壁状の突体22が最初に接する範囲より上方に設けることにより、擺動により回転軌跡に沿って降下する突体との干渉を避け、柱状突体の高さを可及的に高くしている。なお、図中符号11は上記の圧接端子10と接続されてハウジング下端より垂設されるはんだ端子である。
一方、ハウジング1のレバー20との枢支部付近には、ツイストベアケーブルCのシースSを嵌入して仮固定できる大きさに設定した半円状のシース固定溝9を設けると共に、レバー下方には押し下げ係止時に上記シースSを押圧・抱持してハウジングのシース固定溝との間に挟み込むための半円状の溝26が設けられる(図6〜図8参照)。
前記の弾性アーム5は、レバー20の押し下げによりレバーの前端に突設された係止突起24がその上端に乗り上げることによりレバーと離隔する方向に弾性変形されるよう、上端のレバー側にテーパ面7が形成されると共に、これに対応してレバーの上記の係止突起24は下端がテーパ面に構成される。また、上記係止突起24が係止される弾性アーム5の係止穴6は下方が開放されることによりレバーに下降方向の遊びを生じさせ、これにより弾性力に抗して係止した後に、レバーの下端がそのまま附勢されてハウジングの上面に衝突して打撃音を生じさせる作用を生じさせる。
また、弾性アーム5とレバー20の前端との間にはマイナスドライバーDの先端を挿入可能な間隙Kを設けることにより、間隙に挿入したマイナスドライバーで弾性アームを押し開いて係止を解除できるようにしている(図9参照)。なお、弾性アームとレバーの係止解除手段はこれに限らず、例えば図14および図15に示すように弾性アーム5の先端に指先を引っ掛けることが可能な張出28を突設することにより解除手段としてもよい。
また、ここではレバー20の上面にマイナスドライバーDの先端を挿入可能な長溝27を設けることにより、ドライバーをもってレバーを押圧可能としている。また、レバー20の幅方向上端両側をフランジ状に張り出させることにより、レバーを操作する際の手掛かり25、25としている。
また、ここでは、電線Lの接続具合を視認できるようにレバー20を透明素材により構成している。
図11〜図13は以上の構成よりなる圧接コネクタのモジュラーローゼットへの組み込み例を示す図であり、図11および図12は埋め込み型モジュラーローゼットM1への組み込み例、図13は露出型モジュラーローゼットM2への組み込み例を図示している。なお、図13において図中符号MCはモジュラーローゼットM2のカバーである。
C ツイストベアケーブル
S シース
L 被覆電線
1 ハウジング
3 柱状突体
4 先細部
5 弾性アーム
6 係止穴
10 圧接端子
20 レバー
24 係止突起
S シース
L 被覆電線
1 ハウジング
3 柱状突体
4 先細部
5 弾性アーム
6 係止穴
10 圧接端子
20 レバー
24 係止突起
Claims (7)
- 複数本の柱状突体を立設すると共に、これらの柱状突体間に圧接端子を上向きに配したハウジングと、柱状突体間に挿入された被覆電線を上方から押圧することによりこれらを圧接端子のU字状スロットに圧入して導通を図るための押圧体を備えた圧接コネクタにおいて、押圧体をハウジングに対して擺動する着脱自在のレバーとして構成し、枢支部と対向するレバーの反対側の端部に係止部を設けると共に、レバーの押し下げによる係止部の乗り上げによりレバーと離隔する方向にアームが弾性変形して被係止部への上記係止部の係止を受け入れる弾性アームをハウジングに立設し、これらの係止部間に係止完了状態においてレバーの下降方向の遊びを生じさせることにより、係止後にレバーの下端がハウジングの上面に衝突して打撃音を生じさせることを特徴とする圧接コネクタ。
- 弾性アームとレバー端との間にマイナスドライバーの先端を挿入可能な間隙を設けることにより、弾性アームとレバーとの係止状態の解除手段とした請求項1記載の圧接コネクタ。
- 弾性アーム先端に指先を引っ掛けることが可能な張出を突設することにより、弾性アームとレバーとの係止状態の解除手段とした請求項1または2記載の圧接コネクタ。
- ハウジングのレバーとの枢支部付近に、複数本の被覆電線を収容したシースを嵌入して仮固定できる大きさに設定した半円状のシース固定溝を設けると共に、レバー下方に係止時にシース固定溝に嵌入されたシースを押圧・抱持するための溝を設けた請求項1から3のいずれかに記載の圧接コネクタ。
- 押し下げ時にハウジングの柱状突体間に挿入された被覆ケーブルを上方から押圧するための壁状の突体をレバー下方に垂設すると共に、ハウジングの柱状突体先端を先細部とし、上記先細部は擺動により下降してきたレバーの壁状の突体が最初に接する範囲より上方に設けることにより柱状突体の高さを可及的に高くした請求項1から4のいずれかに記載の圧接コネクタ。
- レバーの上面にマイナスドライバーの先端を挿入可能な長溝を設けることにより、ドライバーをもってレバーを押圧可能とした請求項1から5のいずれかに記載の圧接コネクタ。
- 電線の接続具合を視認できるようにレバーを透明素材により構成した請求項1から6のいずれかに記載の圧接コネクタ。
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JP2007004546U JP3134936U (ja) | 2007-06-15 | 2007-06-15 | 圧接コネクタ |
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2007
- 2007-06-15 JP JP2007004546U patent/JP3134936U/ja not_active Expired - Fee Related
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