JP3133907B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多出力レベルを得るこ
とのできるMOS型マスクROMを備えた半導体装置の
製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、マスクROMの書き込みにはチ
ャネル領域に不純物イオンを注入することによって、ト
ランジスタのしきい値を変えることによって行われてい
る。そして、チャネルの不純物濃度は1つのしきい値に
対して書き込みのためのイオン注入を行わないか、又
は、それぞれ1回のイオン注入の不純物濃度を制御し
て、3値なら2回のイオン注入を、4値なら3回のイオ
ン注入を行っていた。よってマスクROMの大容量化及
びチップの縮小化のため、3値から4値の出力レベルを
実現する場合、最低1回以上イオン注入工程を増加しな
ければならない。
【0003】以下に、図8を用いて従来のマスクROM
の製造方法を説明する。
【0004】まず、第1導電型の半導体基板11上にゲ
ート酸化膜13を形成し、ゲート酸化膜13の上にチャ
ネル領域に対向する複数のゲート電極14a乃至14d
(ゲート電極には、例えば、N+ ポリシリコン1500
Åとその上層にタングステンシリサイドを2000Åと
からなるポリサイド構造が用いられる。)を形成し、ま
た、半導体基板11の表面内部に複数の第2導電型のソ
ース/ドレイン領域12を形成し、それぞれ同サイズの
チャネル長とチャネル幅を有する第1の出力レベルを有
するトランジスタ15a乃至第4の出力レベルを有する
トランジスタ15dを含む複数のメモリセルトランジス
タを形成する。
【0005】次に、上記ゲート酸化膜13及びゲート電
極14a乃至14dの上に、第2トランジスタ15bの
ゲート電極14b上のみを開口した、第1の情報書き込
み用レジストパターン17aをフォトリソグラフィによ
り形成する。
【0006】次に、ROMデータパターンであるレジス
トパターン17aをマスクとして、第1のROMデータ
書き込みイオン注入を行う。このイオン注入によって、
第2トランジスタ17bのチャネル領域に不純物イオン
が注入され、チャネル不純物注入部16bが形成される
(図8(a))。
【0007】次に、上述の工程と同様にして、第3トラ
ンジスタ15cのゲート電極14c上のみを開口した、
第2の情報書き込み用レジストパターン17bをフォト
リソグラフィにより形成し、該レジストパターン17b
をマスクとして、第2のROMデータ書き込みイオン注
入を、第1のROMデータ書き込みイオン注入のときの
ドーズ量とは異なるドーズ量で行い、チャネル不純物注
入領域16cが形成される(図8(b))。
【0008】次に、上述の工程と同様にして、第4トラ
ンジスタ15dのゲート電極14d上のみを開口した、
第3の情報書き込み用レジストパターン17cをフォト
リソグラフィにより形成し、該レジストパターン17c
をマスクとして、第3のROMデータ書き込みイオン注
入を、第4トランジスタ15dがオフトランジスタとな
るような、第1及び第2のROMデータ書き込みイオン
注入のときのドーズ量とは異なるドーズ量で行い、チャ
ネル不純物注入領域16dが形成される(図8
(c))。尚、図8は従来の技術における、4値出力レ
ベルを有するトランジスタへの不純物イオン注入工程を
説明する断面図である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の従来の
製造方法では、4値以上の多出力レベルを実現させるた
めには、(出力レベル数−1)回のROMデータ書き込
みイオン注入が必要となる。これは、1出力レベル増加
するために書き込み工程を1回増やすことになり、長納
期、高コストを引き起こすという問題がある。
【0010】また、同じ多出力レベルを得る方法とし
て、特開昭59−14836号公報及び特開昭61−2
63263号公報には、メモリセルを構成する複数のト
ランジスタのチャネル領域に選択的に不純物イオンを注
入し、実効チャネル幅を相違させることによって、多出
力レベルを得る半導体装置の製造方法が開示されてい
る。しかし、この製造方法では1回のROMデータ書き
込み注入で書き込みできる利点はあるが、実効チャネル
幅をチャネル領域への不純物イオン注入により変化させ
る方法を採っているため、チャネル幅Wfの1/3の領
域(最小の不純物イオン注入領域)を最小解像寸法で形
成したとしても、チャネル幅Wfはその3倍程度必要で
あり、結局メモリセルサイズは単純にチャネル幅Wfを
最小解像寸法で形成した場合の2倍となる。したがっ
て、メモリセルに2ビットの多値情報を記憶させても、
結果的に大容量化・チップ面積の縮小化の効果はない。
【0011】更に、4値の出力レベルを2回の注入工程
で書き込みする技術として、第1トランジスタ(しきい
値電圧0〜0.5V)はROMデータ書き込み注入な
し、第2トランジスタ(しきい値電圧0.5〜1.0
V)はボロン+リンイオン注入、第3トランジスタ(し
きい値電圧1.5〜2.0V)はボロンイオン注入、第
4トランジスタ(しきい値電圧15V以上)はゲート酸
化膜厚をフィールド酸化で形成する方法がある。この方
法は、ROMデータ書き込みを他工程のマスクと兼用し
ているため、マスク工程の増加はないが、フィールド酸
化膜形成という最初の段階でROMデータ書き込みを行
うため、ROMの短納期化の面で非常に問題がある。
【0012】本発明の目的は、同じ出力レベルを、従来
より工程数を低減し、且つ、メモリセルサイズを増加さ
せることのなく実現することができる半導体装置の製造
方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明の
半導体装置の製造方法は、半導体基板上に形成された第
2乃至第4の出力レベルを有するメモリセルトランジス
タのチャネル領域にデータ書き込み用イオン注入するこ
とによって、第1乃至第4の出力レベルを有するメモリ
セルトランジスタを形成する工程を有するマスクROM
を備えた半導体装置の製造方法であって、第2の出力レ
ベルを有するメモリセルトランジスタ及び第4の出力レ
ベルを有するメモリセルトランジスタのチャネル領域に
所定のドーズ量及び注入エネルギーでデータ書き込み用
イオン注入を行い、第3の出力レベルを有するメモリセ
ルトランジスタ及び上記第4の出力レベルを有するメモ
リセルトランジスタに、上記第4の出力レベルを有する
メモリセルトランジスタの駆動電流が零となるようなド
ーズ量及び注入エネルギーでデータ書き込み用イオン注
入を行う半導体装置の製造方法において、上記第1の出
力レベルを有するメモリセルトランジスタと上記第2及
び第3の出力を有するメモリセルトランジスタのうち駆
動能力の大きい方のメモリセルトランジスタとの駆動能
力差、上記第2の出力レベルを有するメモリセルトラン
ジスタと上記第3の出力レベルを有するメモリセルトラ
ンジスタとの駆動能力差及び上記第2及び第3の出力レ
ベルを有するメモリセルトランジスタのうち駆動能力の
小さい方のメモリセルトランジスタと第4の出力レベル
を有するメモリセルトランジスタとの駆動能力差が略等
しくなるような所定の駆動能力を有するセレクトトラン
ジスタを上記第1乃至第4の出力レベルを有するメモリ
セルトランジスタに直列に接続することを特徴とするも
のである。
【0014】また、請求項2記載の本発明の半導体装置
の製造方法は、上記第1の出力レベルを有するトランジ
スタと同じ駆動能力を有するセレクトトランジスタを上
記第1乃至第4の出力レベルを有するメモリセルトラン
ジスタに直列に接続することを特徴とする、請求項1
載の半導体装置の製造方法である。
【0015】
【作用】上述の構成を用いることにより、メモリセルサ
イズを増加されることなく、2回のイオン注入工程で、
4値の出力レベルを有するトランジスタが形成される。
【0016】また、駆動能力の最も大きいメモリセルト
ランジスタの駆動能力と等しい駆動能力を有するセレク
トトタンジスタをメモリセルトランジスタに直列に接続
することによって、各メモリセルトランジスタ間の駆動
能力差が均等に近づく。
【0017】
【実施例】以下、一実施例に基づいて本発明について詳
細に説明する。
【0018】図1は本発明の第1の実施例の半導体装置
の製造工程を示す断面図であり、図2(a)及び(b)
は図1(b)及び(c)の平面図であり、図3はトラン
ジスタのチャネルへのボロン注入としきい値電流及びド
ライブ電流との関係を示す図であり、図4は本発明の第
2の実施例の半導体装置の製造工程を示す断面図であ
り、図5は第3の実施例の半導体装置の平面図であり、
図6は図5の等価回路図であり、図7は一のメモリセル
トランジスタが2つのセレクトトランジスタと直列に接
続された状態を示す図である。
【0019】以下に、図1及び図2を用いて本発明の第
1の実施例の4値出力レベルのマスクROMの製造方法
を説明する。
【0020】まず、図1及び図2に示すように、第1導
電型の半導体基板1に複数の帯状のソース/ドレイン領
域2を互いに平行に等間隔で形成する。本実施例におい
て、半導体基板1の表面濃度は、書き込みイオン注入を
行わない、メモリセルトランジスタのしきい値が通常
0.4〜1.0V程度(回路構成により異なる場合があ
る。)となるように設定してあり、使用するゲート酸化
膜の厚さによっても異なるが、通常1016〜1017cm
-3の範囲とする。
【0021】次に半導体基板1上にゲート酸化膜3を形
成し、上記ゲート酸化膜3の上にソース/ドレイン領域
2と直行する複数の帯状のゲート電極4を等間隔で形成
する。上記の方法で、複数のソース/ドレイン領域とゲ
ート電極のマトリックス上に、図1及び図2に示すよう
にそれぞれ同サイズのチャネル長及びチャネル幅を有す
る、メモリセルを構成する第1の出力レベルを有するメ
モリセルトランジスタ(以下、「第1トランジスタ」と
略す。)5a、第2の出力レベルを有するトランジスタ
(以下、「第2トランジスタ」と略す。)5b、第3の
出力レベルを有するトランジスタ(以下、「第3トラン
ジスタ」と略す。)5c及び乃至第4の出力レベルを有
するトランジスタ(以下、「第4トランジスタ」と略
す。)5dを形成する。
【0022】次に、上記ゲート酸化膜3及びゲート電極
4の上に、第2トランジスタ5b及び第4トランジスタ
5dのチャネル領域6b、6d上を開口した、第1の情
報書き込み用レジストパターン7aをフォトリソグラフ
ィにより形成する(図1(b)、図2(a))。
【0023】次に、ROMデータパターンであるレジス
トパターン7aをマスクとして、第1のROMデータ書
き込みイオン注入を行う。このイオン注入によって、第
2トランジスタ5b及び第4トランジスタ5dのチャネ
ル領域6b及び6dに不純物イオンが注入され、チャネ
ル不純物注入部が形成される(図2(b))。上記イオ
ン注入はレジストパターンを通過せず、レジストパター
ンのない領域のゲート電極4及びゲート酸化膜3を通過
してチャネル領域に注入されるエネルギー(例えば、B
+ イオンで120〜200keV程度)で、重ね注入で
第4トランジスタ5dを駆動電流が零であるオフトラン
ジスタとすることのできるドーズ量(2.0〜3.0×
101 3 cm- 2 )で行う。尚、本発明における、駆動
電流が零の範囲は、0〜0.01μAの範囲である。上
記イオン注入により、ROM書き込み無しのメモリセル
トランジスタのドライブ電流が約200μAとした場合
(ゲート長L/ゲート幅W=0.8μm/0.8μm、
ゲート酸化膜厚170Å程度のトランジスタの場合)第
2トランジスタ5b及び第4トランジスタ5dのドライ
ブ電流は、図3に示すように約60μAに下がる。
【0024】次に、上述の工程と同様にして、第3トラ
ンジスタ5c及び第4トランジスタ5dのチャネル領域
6c及び6d上を開口した、第2の情報書き込み用レジ
ストパターン7bをフォトリソグラフィにより形成し
(図1(c)、図2(b))、該レジストパターン7b
をマスクとして、第2のROMデータ書き込みイオン注
入を行う。このイオン注入によって、第3トランジスタ
5c及び第4トランジスタ5dのチャネル領域6c及び
6dに不純物イオンが注入され、チャネル不純物注入部
が形成される(図2(c))。上記イオン注入はレジス
トパターンを通過せず、レジストパターンのない領域の
ゲート電極4及びゲート酸化膜3を通過してチャネル領
域に注入されるエネルギー(例えば、B+ イオンで12
0〜200keV程度)で、重ね注入で第4トランジス
タ5dをオフトランジスタとすることのできるドーズ量
(4.0〜5.0×101 3 cm- 2 )で行う。上記イ
オン注入により、ROM書き込み無しのメモリセルトラ
ンジスタのドライブ電流が約200μAとした場合(ゲ
ート長L/ゲート幅W=0.8μm/0.8μm、ゲー
ト酸化膜厚170Å程度のトランジスタの場合)、第3
トランジスタ5cのドライブ電流は、図3に示すように
約20μAに下がり、第4トランジスタ5dのドライブ
電流は60μAから更に下がってオフトランジスタとな
る。
【0025】以上の工程によって、2回のROM書き込
み注入で、ROM書き込みなしの第1トランジスタ5a
のドライブ電流は約200μA、第2トランジスタ5b
のドライブ電流は約60μA、第3トランジスタ5cの
ドライブ電流は約20μA、第4トランジスタ5dはオ
フトランジスタとなり、4値の出力レベルを実現でき
る。
【0026】次に、本発明の第2の実施例を図4を用い
て説明する。
【0027】まず、第1導電型の半導体基板1上にゲー
ト酸化膜3を形成し、ゲート酸化膜3の上にチャネル領
域に対向する複数のゲート電極4(ゲート電極には、例
えば、N+ ポリシリコン1500Åとその上層にタング
ステンシリサイドを2000Åとからなるポリサイド構
造が用いられる。)を形成し、また、半導体基板1の表
面内部に複数の第2導電型のソース/ドレイン領域2を
形成し、それぞれ同サイズのチャネル長とチャネル幅を
有する第1トランジスタ乃至第4トランジスタ5a乃至
5dを含む複数のメモリセルトランジスタを形成する
(図4(a))。
【0028】以下、上述の第1の実施例と同様の工程
(図4(b)、(c))を行うことにより、2回のRO
M書き込み注入で、ROM書き込みなしの第1トランジ
スタ5aのドライブ電流は約200μA、第2トランジ
スタ5bのドライブ電流は約60μA、第3トランジス
タ5cのドライブ電流は約20μA、第4トランジスタ
5dはオフトランジスタとなり、4値の出力レベルを実
現できる。
【0029】但し、第1の実施例の方が、第2の実施例
よりメモリセルサイズが小さくなる。これは、第2の実
施例においては、ソース・ドレイン領域にコンタクト孔
を形成する必要があるからである。
【0030】次に、請求項1及び請求項2に記載の本発
明の実施例について、図5乃至図7を用いて説明する。
【0031】まず、上述の第1及び第2の実施例と同様
に、半導体基板1上にゲート酸化膜3を形成し、上記ゲ
ート酸化膜3上にチャネルに対向する複数のゲート電極
4を形成し、また、半導体基板1上に複数のソース/ド
レイン領域2を形成して、それぞれ同サイズのゲート長
及びゲート幅を有する、第1トランジスタ乃至第4トラ
ンジスタを含むメモリセルトランジスタ5を形成する。
また、上記メモリセルトランジスタ5と直列に接続され
たセレクトトランジスタ8を形成する。上記セレクトト
ランジスタは図5乃至図7に示すように、メモリセルト
ランジスタ5のソース側及びドレイン側にそれぞれ1個
づつ形成され、チャネル長及びチャネル幅はメモリセル
トランジスタ5を選択したときの配線抵抗を含む1つの
セレクトトランジスタ8の駆動能力がメモリセルトラン
ジスタ5の内、最も駆動能力の大きいトランジスタの駆
動能力と同等になるように形成した後、上述の第1及び
第2の実施例と同様に、メモリセルトランジスタ5にデ
ータ書き込み注入を行う。本実施例において、駆動能力
の最も大きいメモリセルトランジスタはデータ書き込み
の為のイオン注入を行わないトランジスタなので、セレ
クトトランジスタにも、ゲート電極形成後のイオン注入
は行わない。
【0032】尚、本実施例においては、駆動能力の最も
大きいメモリセルトランジスタと略同等の駆動能力を有
するセレクトトランジスタを接続させたが、これは、ド
ーズ量の異なる2回のイオン注入を行うことによって、
4つのチャネル領域の不純物濃度をすべて異ならせるこ
とにより、第1トランジスタと第2トランジスタとの駆
動能力差が、第2トランジスタと第3トランジスタとの
駆動能力差及び第3トランジスタと第4トランジスタと
の駆動能力差より大きくなるということ、即ち、最も大
きい駆動能力を有するトランジスタと2番目に大きい駆
動能力を有するトランジスタとの駆動能力差が、他のト
ランジスタ間の駆動能力差に比べて大きくなるというこ
とに基づいている。本発明は、本実施例に限定されず、
セレクトトランジスタ8のゲート長及びゲート幅を最適
化し、メモリセルトランジスタ5の駆動能力差を略々均
等になるようにすることが望ましい。
【0033】以上の工程により、第1実施例及び第2実
施例の第1トランジスタ5aは、セレクトトランジスタ
8を直列接続されることによって、バックゲート効果等
を無視した、簡単な方法で概算した場合、読み出し電流
は200μAから、66.6μAとなり、第2トランジ
スタ5bの読み出し電流は60μAから、37.5μ
A、第3トランジスタ5cの読み出し電流は20μAか
ら、16.6μA、第4トランジスタ5dの読み出し電
流は零のままとなる。尚、ドライブ電流XμAのトラン
ジスタの両端に駆動電流が200μAのトランジスタを
接続した場合の読み出し電流YμAの計算式は、以下の
ようになる。
【0034】 Y=200/(200×2/200+200/X) =100/(1+100/X) 以上、本実施例においては、4値出力のROMの形成方
法について述べたが、5値乃至8値出力ROMの形成に
は、3種類の異なるドーズ量の3回のデータ書き込み用
イオン注入をメモリセルトランジスタのチャネル領域
に、該メモリセルトランジスタの出力レベルに応じて、
0回、1回、2回又は3回重ねて行うことによって可能
であり、更に、N回注入の場合でも、その組み合わせに
より、2値の多値ROM形成の可能性はある。
【0035】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように本発明を
用いることにより、従来4値出力レベルのマスクROM
を形成する際、3回行っていたイオン注入を、2回のイ
オン注入で実現できる。これにより、3値出力レベルを
有するマスクROMと同工程で実現でき、メモリセルサ
イズ当たりの記憶容量の増大(2値に比べて4値では容
量が2倍になる。)又はチップサイズの縮小(2値に比
べて4値では1ビット当たりのメモリセルエリアが約1
/2となるので、チップサイズとしては約60%に縮小
できる。)が可能になり、また、短納期又は低コストを
実現できる。
【0036】また本発明を用い、メモリセルトランジ
スタの駆動能力差をほぼ均等にすることにより、特性の
ばらつきに対する回路マージンを大きく取れるのでセン
スアンプのメモリセルの誤動作を防ぐことができ、ま
た、例えば、メモリセルトランジスタの駆動能力が20
0μAであるところを100μAとなり50%のばらつ
きが生じたとしても、実質は66μAが50μAとなり
26%のばらつきに抑えられ、読み出し能力を向上させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の半導体装置の製造工程
を示す断面図である。
【図2】(a)は図1(b)の平面図であり、(b)は
図1(c)の平面図である。
【図3】図3はトランジスタのチャネルへのボロン注入
としきい値電流及びドライブ電流との関係を示す図であ
る。
【図4】本発明の第2の実施例の半導体装置の製造工程
を示す断面図である。
【図5】本発明の第3の実施例の半導体装置の平面図で
ある。
【図6】図5の等価回路図である。
【図7】一のメモリセルトランジスタが2つのセレクト
トランジスタと直列に接続された状態を示す図である。
【図8】従来技術による製造工程図である。
【符号の説明】
1 半導体基板 2 ソース/ドレイン領域 3 ゲート酸化膜 4 ゲート電極 5 メモリセルトランジスタ 6 チャネル領域 7 レジスト 8 セレクトトランジスタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/8246 G11C 16/04 H01L 27/112

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に形成された第2乃至第4
    の出力レベルを有するメモリセルトランジスタのチャネ
    ル領域にデータ書き込み用イオン注入することによっ
    て、第1乃至第4の出力レベルを有するメモリセルトラ
    ンジスタを形成する工程を有するマスクROMを備えた
    半導体装置の製造方法であって、第2の出力レベルを有
    するメモリセルトランジスタ及び第4の出力レベルを有
    するメモリセルトランジスタのチャネル領域に所定のド
    ーズ量及び注入エネルギーでデータ書き込み用イオン注
    入を行い、第3の出力レベルを有するメモリセルトラン
    ジスタ及び上記第4の出力レベルを有するメモリセルト
    ランジスタに、上記第4の出力レベルを有するメモリセ
    ルトランジスタの駆動電流が零となるようなドーズ量及
    び注入エネルギーでデータ書き込み用イオン注入を行う
    半導体装置の製造方法において、 上記第1の出力レベルを有するメモリセルトランジスタ
    と上記第2及び第3の出力を有するメモリセルトランジ
    スタのうち駆動能力の大きい方のメモリセルトランジス
    タとの駆動能力差、上記第2の出力レベルを有するメモ
    リセルトランジスタと上記第3の出力レベルを有するメ
    モリセルトランジスタとの駆動能力差及び上記第2及び
    第3の出力レベルを有するメモリセルトランジスタのう
    ち駆動能力の小さい方のメモリセルトランジスタと第4
    の出力レベルを有するメモリセルトランジスタとの駆動
    能力差が略等しくなるような所定の駆動能力を有するセ
    レクトトランジスタを上記第1乃至第4の出力レベルを
    有するメモリセルトランジスタに直列に接続することを
    特徴とする、 半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 上記第1の出力レベルを有するトランジ
    スタと同じ駆動能力を有するセレクトトランジスタを上
    記第1乃至第4の出力レベルを有するメモリセルトラン
    ジスタに直列に接続することを特徴とする、請求項1記
    載の半導体装置の製造方法。
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KR100236061B1 (ko) * 1996-07-31 1999-12-15 김영환 마스크롬 제조방법
KR20010018728A (ko) * 1999-08-21 2001-03-15 김영환 마스크 롬의 제조 방법

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