JP3133483B2 - 冷凍ドーナツ生地の解凍と発酵方法 - Google Patents
冷凍ドーナツ生地の解凍と発酵方法Info
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- JP3133483B2 JP3133483B2 JP04132495A JP13249592A JP3133483B2 JP 3133483 B2 JP3133483 B2 JP 3133483B2 JP 04132495 A JP04132495 A JP 04132495A JP 13249592 A JP13249592 A JP 13249592A JP 3133483 B2 JP3133483 B2 JP 3133483B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷凍ド−ナツ生地の解
凍と発酵方法に関する。
凍と発酵方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、冷凍ド−ナツ生地の解凍と発酵
は、10〜20℃の温度で解凍するか、或るいは室温で
解凍した後、発酵室へ移して発酵を行うという方法で行
われてきた。このような従来の方法では、冷凍ド−ナツ
生地の解凍と発酵に早くても、2時間以上の時間を要す
るので昼間の仕事時間において、人手がかかるという欠
点がある上、夜間に解凍及び発酵を行うと、朝には発酵
し過ぎの状態となっており、良好なド−ナツが得られな
いという問題がある。
は、10〜20℃の温度で解凍するか、或るいは室温で
解凍した後、発酵室へ移して発酵を行うという方法で行
われてきた。このような従来の方法では、冷凍ド−ナツ
生地の解凍と発酵に早くても、2時間以上の時間を要す
るので昼間の仕事時間において、人手がかかるという欠
点がある上、夜間に解凍及び発酵を行うと、朝には発酵
し過ぎの状態となっており、良好なド−ナツが得られな
いという問題がある。
【0003】これらの問題以外に、解凍中にイ−スト菌
を含む冷凍ド−ナツ生地が不均一に発酵する。生地の温
度と解凍温度の差が大きいため生地の表面に結露が生じ
る。生地と表面と中心部とで温度差がでる。表面ベタツ
キがでる。逆に表面が乾燥し過ぎる。発酵のし過ぎや発
酵不足或るいは発酵ムラがでるなどの問題が生じる。そ
して、ホイロ工程後或るいはフライング後において、ボ
リュウムバランス(形の均一性)が悪い。生地ダレが起
こる。表面状態などが悪い。表皮が厚くなるなどの問題
が生じ、冷凍ド−ナツ生地からの製品は、冷凍ド−ナツ
生地を用いない通常のド−ナツ生地製造方法で得られた
製品より品質が劣るという欠点があった。
を含む冷凍ド−ナツ生地が不均一に発酵する。生地の温
度と解凍温度の差が大きいため生地の表面に結露が生じ
る。生地と表面と中心部とで温度差がでる。表面ベタツ
キがでる。逆に表面が乾燥し過ぎる。発酵のし過ぎや発
酵不足或るいは発酵ムラがでるなどの問題が生じる。そ
して、ホイロ工程後或るいはフライング後において、ボ
リュウムバランス(形の均一性)が悪い。生地ダレが起
こる。表面状態などが悪い。表皮が厚くなるなどの問題
が生じ、冷凍ド−ナツ生地からの製品は、冷凍ド−ナツ
生地を用いない通常のド−ナツ生地製造方法で得られた
製品より品質が劣るという欠点があった。
【0004】また、これらの問題以外にも、室温解凍で
は、落下菌等の混入という衛生上の問題が生じていた。
は、落下菌等の混入という衛生上の問題が生じていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】菌等の混入という衛生
上の問題がなく、冷凍ド−ナツ生地の解凍と発酵を2時
間以内に終了させることができる方法、或るいは夜間に
リタ−ド、解凍、発酵を行うと、朝には良好な発酵状態
が得られる方法であって、しかも冷凍してないド−ナツ
生地を用いた場合と同等の品質の製品が得られるような
冷凍ド−ナツ生地の解凍と発酵方法を開発することを課
題とした。
上の問題がなく、冷凍ド−ナツ生地の解凍と発酵を2時
間以内に終了させることができる方法、或るいは夜間に
リタ−ド、解凍、発酵を行うと、朝には良好な発酵状態
が得られる方法であって、しかも冷凍してないド−ナツ
生地を用いた場合と同等の品質の製品が得られるような
冷凍ド−ナツ生地の解凍と発酵方法を開発することを課
題とした。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の点に鑑み
て、鋭意研究した結果、冷凍ド−ナツ生地の解凍工程、
予熱工程及びホイロ工程の温度、湿度、風速及び時間の
条件を夫々特定することにより、これらを2時間以内に
終了させることができ、且つベストの発酵状態が得られ
ること、また、冷凍ドーナツ生地のリタ−ド解凍工程、
予熱工程及びホイロ工程の温度、湿度、風速及び時間の
条件を夫々特定することにより、夜間に解凍と発酵を完
了し、朝には良好な発酵状態が得られること、そして発
酵完了後にフライングするボリュウムバランスや表面状
態などに優れ、且つ表皮が軟らかく魅力のある品質を有
するド−ナツ製品が得られることを見いだして本発明を
完成した。
て、鋭意研究した結果、冷凍ド−ナツ生地の解凍工程、
予熱工程及びホイロ工程の温度、湿度、風速及び時間の
条件を夫々特定することにより、これらを2時間以内に
終了させることができ、且つベストの発酵状態が得られ
ること、また、冷凍ドーナツ生地のリタ−ド解凍工程、
予熱工程及びホイロ工程の温度、湿度、風速及び時間の
条件を夫々特定することにより、夜間に解凍と発酵を完
了し、朝には良好な発酵状態が得られること、そして発
酵完了後にフライングするボリュウムバランスや表面状
態などに優れ、且つ表皮が軟らかく魅力のある品質を有
するド−ナツ製品が得られることを見いだして本発明を
完成した。
【0007】
【0008】本発明は、下記の(1)〜(4)の工程か
らなる冷凍ドーナツ生地のリタ−ド及び解凍と発酵方
法。 (1)冷凍ド−ナツ生地を温度−22〜−15℃で8〜
48時間リタ−ドする工程。 (2)その後、温度15〜22℃、湿度60〜65%、
風速0.6〜0.9m/sで、40〜50分間解凍する
工程。 (3)さらに、湿度60〜65%、風速0.6〜0.9
m/sで、20〜60分間で、解凍温度から予熱最終到
達温度28〜40℃まで段階的に温度を上昇させる予熱
工程。 (4)そして、温度35〜42℃、湿度50〜70%、
風速0.15〜1.2m/sで、10〜40分間発酵さ
せるホイロ工程。
らなる冷凍ドーナツ生地のリタ−ド及び解凍と発酵方
法。 (1)冷凍ド−ナツ生地を温度−22〜−15℃で8〜
48時間リタ−ドする工程。 (2)その後、温度15〜22℃、湿度60〜65%、
風速0.6〜0.9m/sで、40〜50分間解凍する
工程。 (3)さらに、湿度60〜65%、風速0.6〜0.9
m/sで、20〜60分間で、解凍温度から予熱最終到
達温度28〜40℃まで段階的に温度を上昇させる予熱
工程。 (4)そして、温度35〜42℃、湿度50〜70%、
風速0.15〜1.2m/sで、10〜40分間発酵さ
せるホイロ工程。
【0009】尚、本発明でいうド−ナツとは、リング
状、ボ−ル状、フィンガ−状などの形状のイースト・ド
−ナツやケ−キ・ド−ナツなどであり、ドーナツ製品は
箱詰めにされることが多く、ボリュウムバランスや表面
状態などの外観が商品価値を高める上で重要視される。
状、ボ−ル状、フィンガ−状などの形状のイースト・ド
−ナツやケ−キ・ド−ナツなどであり、ドーナツ製品は
箱詰めにされることが多く、ボリュウムバランスや表面
状態などの外観が商品価値を高める上で重要視される。
【0010】
【作用】冷凍ド−ナツ生地の解凍工程、予熱工程及びホ
イロ工程における温度、湿度、風速及び時間の条件は、
発酵完了時の生地の品質やフライング後のド−ナツ製品
の品質に大きく影響し、これらを夫々特定することによ
り、これらの工程を2時間以内に終了させることがで
き、且つベストの発酵状態を得ることができる。
イロ工程における温度、湿度、風速及び時間の条件は、
発酵完了時の生地の品質やフライング後のド−ナツ製品
の品質に大きく影響し、これらを夫々特定することによ
り、これらの工程を2時間以内に終了させることがで
き、且つベストの発酵状態を得ることができる。
【0011】また、冷凍ド−ナツ生地のリタ−ド工程、
解凍工程、予熱工程及びホイロ工程における温度、湿
度、風速及び時間の条件も、発酵完了時の生地の品質や
フライング後のド−ナツ製品の品質に大きく影響し、こ
れらを夫々特定することにより、夜間に解凍と発酵を完
了し、朝には良好な発酵状態を得ることができる。例え
ば、ホイロ工程における温度は、高くなる程、ド−ナツ
の生地をタテ方向(上下方向)へ広げるように作用し、
ホイロ工程における湿度は、高くなる程、ヨコ方向(左
右方向)へ広げるように作用し、ホイロ工程における風
速は、速くなるほど、生地の形を整えながら生地表面を
乾かすように作用する。
解凍工程、予熱工程及びホイロ工程における温度、湿
度、風速及び時間の条件も、発酵完了時の生地の品質や
フライング後のド−ナツ製品の品質に大きく影響し、こ
れらを夫々特定することにより、夜間に解凍と発酵を完
了し、朝には良好な発酵状態を得ることができる。例え
ば、ホイロ工程における温度は、高くなる程、ド−ナツ
の生地をタテ方向(上下方向)へ広げるように作用し、
ホイロ工程における湿度は、高くなる程、ヨコ方向(左
右方向)へ広げるように作用し、ホイロ工程における風
速は、速くなるほど、生地の形を整えながら生地表面を
乾かすように作用する。
【0012】そして、発酵完了後にフライングするとボ
リュウムバランスや表面状態などに優れ、且つ表皮が軟
らかく魅力ある品質を有するド−ナツ製品を得ることが
できる。
リュウムバランスや表面状態などに優れ、且つ表皮が軟
らかく魅力ある品質を有するド−ナツ製品を得ることが
できる。
【0013】
【実施例】次に本発明を実施例によって具体的に説明す
る。 (冷凍ド−ナツ生地を用いた解凍、予熱、発酵、フライ
ングテスト) テスト方法 (1)テスト機 :三洋電機製、ドウコンディショナ
− (2)テスト形態 :冷凍ド−ナツ生地重量 44.2
±0.2g/個(市販品を使用) :冷凍ド−ナツ生地16個〜252個をテスト機内に入
れて行った(4〜7個は生地温度測定に使用した)。 (3)設定条件 :外気温度 30℃、60% :庫内温度ディファレンシャル;1deg :風速は、熱線風速計で測定した。 (テスト機)次に、上述テスト機の構成を第1図を参照
して説明する。
る。 (冷凍ド−ナツ生地を用いた解凍、予熱、発酵、フライ
ングテスト) テスト方法 (1)テスト機 :三洋電機製、ドウコンディショナ
− (2)テスト形態 :冷凍ド−ナツ生地重量 44.2
±0.2g/個(市販品を使用) :冷凍ド−ナツ生地16個〜252個をテスト機内に入
れて行った(4〜7個は生地温度測定に使用した)。 (3)設定条件 :外気温度 30℃、60% :庫内温度ディファレンシャル;1deg :風速は、熱線風速計で測定した。 (テスト機)次に、上述テスト機の構成を第1図を参照
して説明する。
【0014】1は箱型のドウコンディショナ−であり、
該ドウコンディショナ−1は外郭を形成する断熱材にて
形成された断熱箱2と、該断熱箱2の前面側に開閉自在
に取り付けられたドア3と、内部に配設された内箱4と
から構成されている。この内箱4は伝熱パネルで形成さ
れ、断熱箱2の内側に所定の間隔をもって取り付けら
れ、その内箱4と断熱箱2との間の空間を冷気循環通路
2Aとし、その冷気循環通路2A内の上部に蒸発器5と
冷気循環ファン6とからなる冷却手段が配設され、前記
蒸発器5は断熱箱2外に配設されたコンプレッサ7、凝
縮器8、キャピラリ−チュ−ブ9、アキュ−ムレ−タ1
0と接続されて冷凍サイクルを形成するものである。
該ドウコンディショナ−1は外郭を形成する断熱材にて
形成された断熱箱2と、該断熱箱2の前面側に開閉自在
に取り付けられたドア3と、内部に配設された内箱4と
から構成されている。この内箱4は伝熱パネルで形成さ
れ、断熱箱2の内側に所定の間隔をもって取り付けら
れ、その内箱4と断熱箱2との間の空間を冷気循環通路
2Aとし、その冷気循環通路2A内の上部に蒸発器5と
冷気循環ファン6とからなる冷却手段が配設され、前記
蒸発器5は断熱箱2外に配設されたコンプレッサ7、凝
縮器8、キャピラリ−チュ−ブ9、アキュ−ムレ−タ1
0と接続されて冷凍サイクルを形成するものである。
【0015】更に、前記内箱4には上部と底部とに、前
記断熱箱2との間の空間、即ち冷気循環通路2Aと連通
する上部貫通口15と底部貫通口16とが設けられ、こ
れら貫通口は夫々冷気循環ファン6と熱気循環ファン1
2との前方側に設けられると共に、各貫通口は夫々電動
ダンパ17、18により開閉自在になっており、電動ダ
ンパ17、18を開いたときに内箱4内と、内箱4と断
熱箱2との間の冷気循環通路2Aとが連通して、冷気循
環が良好に行われるようになっている。更に、電動ダン
パ−17、18の開閉度を調節することにより湿度調整
も可能となる。
記断熱箱2との間の空間、即ち冷気循環通路2Aと連通
する上部貫通口15と底部貫通口16とが設けられ、こ
れら貫通口は夫々冷気循環ファン6と熱気循環ファン1
2との前方側に設けられると共に、各貫通口は夫々電動
ダンパ17、18により開閉自在になっており、電動ダ
ンパ17、18を開いたときに内箱4内と、内箱4と断
熱箱2との間の冷気循環通路2Aとが連通して、冷気循
環が良好に行われるようになっている。更に、電動ダン
パ−17、18の開閉度を調節することにより湿度調整
も可能となる。
【0016】また、ドウコンディショナ−1の内部に
は、庫内温度センサ−25と湿度センサ−26が設けら
れると共に、庫外にある凝縮器8の温度センサ−27が
設けられ、これらはワンチップマイコン等からなる制御
部28に接続されている。そして、制御部28は前記庫
内温度センサ−25及び湿度センサ−26からデ−タを
基に、前記電動ダンパ−17、18の開閉及び開閉度を
調節する。また、この制御部28は解凍、予熱、ホイロ
工程(発酵工程)を規定時間行うための時計機能が設け
られている。
は、庫内温度センサ−25と湿度センサ−26が設けら
れると共に、庫外にある凝縮器8の温度センサ−27が
設けられ、これらはワンチップマイコン等からなる制御
部28に接続されている。そして、制御部28は前記庫
内温度センサ−25及び湿度センサ−26からデ−タを
基に、前記電動ダンパ−17、18の開閉及び開閉度を
調節する。また、この制御部28は解凍、予熱、ホイロ
工程(発酵工程)を規定時間行うための時計機能が設け
られている。
【0017】また、前記内箱4内の底部近傍には、周囲
の空気を加熱するための加熱ヒ−タ11と、熱気循環フ
ァン12と、加湿ヒ−タ13を備えた加湿器14とが設
けられている。また、加熱ヒータ11はPID制御にて
温度の上昇率を調整するものである。ここで、加熱ヒー
タ11を従来の方法で制御したもの(表1)と、本発明
の制御を行ったもの(表2)との比較をしてみる。
の空気を加熱するための加熱ヒ−タ11と、熱気循環フ
ァン12と、加湿ヒ−タ13を備えた加湿器14とが設
けられている。また、加熱ヒータ11はPID制御にて
温度の上昇率を調整するものである。ここで、加熱ヒー
タ11を従来の方法で制御したもの(表1)と、本発明
の制御を行ったもの(表2)との比較をしてみる。
【0018】
【表1】
【0019】
【表2】
【0020】表1及び表2を見比べると、冷凍ドーナツ
生地の中心温度と、庫内温度との差が表1の従来のもの
より、表2の本発明の方が小さくなっている。この庫内
温度と生地中心温度との温度差が小さいということは、
結露しにくく、発酵も均一に行えるということである。
上述したようなドウコンディショナ−1を用いて発明を
実施するものであり、以下に第1発明を説明する。
生地の中心温度と、庫内温度との差が表1の従来のもの
より、表2の本発明の方が小さくなっている。この庫内
温度と生地中心温度との温度差が小さいということは、
結露しにくく、発酵も均一に行えるということである。
上述したようなドウコンディショナ−1を用いて発明を
実施するものであり、以下に第1発明を説明する。
【0021】第1発明は、通常−18℃〜−30℃で冷
凍保存された冷凍ド−ナツ生地を温度10〜22℃、湿
度60〜65%、風速0.6〜0.9m/sで40〜5
0分間かけて解凍する。但し、風速は湿度60%設定の
時に0.6m/sで、湿度65%設定時には風速は0.
9m/sとなる。この解凍は、温度、湿度、風速、時間
などをコントロ−ルすることができるようなドウコンデ
ィショナ−を用いて行うが、マイクロウエ−ブなどで加
熱できるような電子レンジなどを用いても差し支えな
い。
凍保存された冷凍ド−ナツ生地を温度10〜22℃、湿
度60〜65%、風速0.6〜0.9m/sで40〜5
0分間かけて解凍する。但し、風速は湿度60%設定の
時に0.6m/sで、湿度65%設定時には風速は0.
9m/sとなる。この解凍は、温度、湿度、風速、時間
などをコントロ−ルすることができるようなドウコンデ
ィショナ−を用いて行うが、マイクロウエ−ブなどで加
熱できるような電子レンジなどを用いても差し支えな
い。
【0022】解凍時の温度、湿度、風速、所要時間など
が上記の範囲外であると、解凍温度と生地の温度との温
度差が大きくなって、生地の表面に結露が生じたり、ま
た解凍中のイーストの均一な発酵ができなくなる。
が上記の範囲外であると、解凍温度と生地の温度との温
度差が大きくなって、生地の表面に結露が生じたり、ま
た解凍中のイーストの均一な発酵ができなくなる。
【0023】
【表5】
【0024】尚、風速は湿度と密接な関係があるため、
表5にて0.05、0.15、0.3、0.6、1.2
のデータを開示しており、湿度60%の時に風速0.6
m/sであり、湿度70%の時に風速1.2m/sであ
るため、湿度65%に対応した風速は0.9m/sとし
たものである。そして、解凍が終わった生地は予熱工程
で徐々に温度を上げて、結露を防止すると共に生地の内
外の温度差を無くして生地内外の発酵が均一に行われる
ようにするために湿度60〜65%、風速0.6〜0.
9m/sで温度25〜40℃まで20〜60分かけて温
度を上昇させる。
表5にて0.05、0.15、0.3、0.6、1.2
のデータを開示しており、湿度60%の時に風速0.6
m/sであり、湿度70%の時に風速1.2m/sであ
るため、湿度65%に対応した風速は0.9m/sとし
たものである。そして、解凍が終わった生地は予熱工程
で徐々に温度を上げて、結露を防止すると共に生地の内
外の温度差を無くして生地内外の発酵が均一に行われる
ようにするために湿度60〜65%、風速0.6〜0.
9m/sで温度25〜40℃まで20〜60分かけて温
度を上昇させる。
【0025】予熱時の温度、湿度、風速、所要時間が上
記の範囲外であると、周囲温度と生地の温度との温度差
が大きくなって生地の表面に結露が生じ、また均一発酵
を行うことができなくなる。ここで、イ−スト菌にはそ
の活性に最適な温度があり、ある温度範囲を越えると活
性が低下したり死滅したりする。約10℃以下では活性
は殆ど停止し、約60℃約10分で致死する。約38℃
以下の温度では温度が上がる程活性が上がり、約38℃
でイ−スト菌の活性が最高になる。
記の範囲外であると、周囲温度と生地の温度との温度差
が大きくなって生地の表面に結露が生じ、また均一発酵
を行うことができなくなる。ここで、イ−スト菌にはそ
の活性に最適な温度があり、ある温度範囲を越えると活
性が低下したり死滅したりする。約10℃以下では活性
は殆ど停止し、約60℃約10分で致死する。約38℃
以下の温度では温度が上がる程活性が上がり、約38℃
でイ−スト菌の活性が最高になる。
【0026】また、湿度と風速に関しては、表5に開示
したような関係になるため、予熱後は、予熱後はイース
ト菌の発酵活性の最も高い温度である35〜42℃で、
湿度50〜70%、風速0.15〜1.2m/sで10
〜40分間発酵させる。ホイロ工程の湿度、風速、温
度、所要時間などが上記の範囲外であると、周囲温度と
生地の温度との温度差が大きくなって生地の表面に結露
が生じたり、不均一発酵が生じたりして、表面の乾燥し
過ぎ、表面ベタツキの発生、生地ダレ、発酵状態のバラ
ツキなどが生じ、フライング後に品質の良好なド−ナツ
製品が得られない。
したような関係になるため、予熱後は、予熱後はイース
ト菌の発酵活性の最も高い温度である35〜42℃で、
湿度50〜70%、風速0.15〜1.2m/sで10
〜40分間発酵させる。ホイロ工程の湿度、風速、温
度、所要時間などが上記の範囲外であると、周囲温度と
生地の温度との温度差が大きくなって生地の表面に結露
が生じたり、不均一発酵が生じたりして、表面の乾燥し
過ぎ、表面ベタツキの発生、生地ダレ、発酵状態のバラ
ツキなどが生じ、フライング後に品質の良好なド−ナツ
製品が得られない。
【0027】また、イ−ストド−ナツ生地などは粘弾性
体であるため、最終発酵時(ファイナルプル−フ)時
に、温度を上げると生地が上下方向に伸び、湿度を上げ
ると生地が左右方向に広がる傾向が強く、生地がダレて
外観が悪くなり易い。このように、冷凍ド−ナツ生地の
解凍工程、予熱工程及び発酵工程の温度、湿度、風速及
び時間の条件を夫々特定して、生地の粘弾性、生地表面
の結露や乾燥状態、生地表皮厚さなどをコントロ−ルす
ることによってベストの発酵状態を2時間以内の短時間
に終了させることができる。
体であるため、最終発酵時(ファイナルプル−フ)時
に、温度を上げると生地が上下方向に伸び、湿度を上げ
ると生地が左右方向に広がる傾向が強く、生地がダレて
外観が悪くなり易い。このように、冷凍ド−ナツ生地の
解凍工程、予熱工程及び発酵工程の温度、湿度、風速及
び時間の条件を夫々特定して、生地の粘弾性、生地表面
の結露や乾燥状態、生地表皮厚さなどをコントロ−ルす
ることによってベストの発酵状態を2時間以内の短時間
に終了させることができる。
【0028】次に、実施例1〜4(本発明の方法を用い
た例)と比較例1〜4(従来の方法を用いた例)の説明
をする。解凍工程では温度、湿度、風速、時間を変化さ
せ、予熱工程では温度を段階的に上昇させ、発酵工程に
おいては温度、湿度、風速を一定にして時間を種々変化
させて解凍、予熱、発酵を行い、次いで温度190℃、
片面、45秒間フライングしてド−ナツを作ったテスト
結果を表3に示す。
た例)と比較例1〜4(従来の方法を用いた例)の説明
をする。解凍工程では温度、湿度、風速、時間を変化さ
せ、予熱工程では温度を段階的に上昇させ、発酵工程に
おいては温度、湿度、風速を一定にして時間を種々変化
させて解凍、予熱、発酵を行い、次いで温度190℃、
片面、45秒間フライングしてド−ナツを作ったテスト
結果を表3に示す。
【0029】
【表3】
【0030】実施例1〜4の結果から分かるように、解
凍工程中の温度は10〜22℃、湿度60〜65%、風
速0.6〜0.9m/s、時間は40〜50分で解凍
し、予熱工程中は湿度60〜65%を保ちながら、風速
0.6〜0.9m/sで、時間20〜60分間、温度2
5〜40℃まで段階的に昇温し、更に、発酵中は温度4
0℃、湿度50〜70%、風速0.15〜1.2m/
s、時間は10〜40分間発酵させるという条件で行う
と品質的にも最良となる。
凍工程中の温度は10〜22℃、湿度60〜65%、風
速0.6〜0.9m/s、時間は40〜50分で解凍
し、予熱工程中は湿度60〜65%を保ちながら、風速
0.6〜0.9m/sで、時間20〜60分間、温度2
5〜40℃まで段階的に昇温し、更に、発酵中は温度4
0℃、湿度50〜70%、風速0.15〜1.2m/
s、時間は10〜40分間発酵させるという条件で行う
と品質的にも最良となる。
【0031】比較例1〜4の結果から分かるように、解
凍工程、予熱工程における温度、湿度、風速、時間が本
発明の範囲外であると、発酵後の生地の表皮が厚くなっ
たり、表面がウエットになったり、オ−バ−プル−フィ
ング或るいは逆にアンダ−プル−フィングとなったりし
て、フライング後のド−ナツは総合評価が悪くなり、製
品価値を失ってしまう。
凍工程、予熱工程における温度、湿度、風速、時間が本
発明の範囲外であると、発酵後の生地の表皮が厚くなっ
たり、表面がウエットになったり、オ−バ−プル−フィ
ング或るいは逆にアンダ−プル−フィングとなったりし
て、フライング後のド−ナツは総合評価が悪くなり、製
品価値を失ってしまう。
【0032】尚、総合評価は使用したスクリ−ンにより
ド−ナツの表面にできたスクリ−ンマ−クとボリュウム
バランスから判定した。 ○:優れている、×:商品価値がない。 次に第2発明の説明を行う。使用する装置は第1発明と
同じドウコンディショナ−を用いる。
ド−ナツの表面にできたスクリ−ンマ−クとボリュウム
バランスから判定した。 ○:優れている、×:商品価値がない。 次に第2発明の説明を行う。使用する装置は第1発明と
同じドウコンディショナ−を用いる。
【0033】第2発明は、通常−18℃〜−30℃で冷
凍保存された冷凍ド−ナツ生地を温度−22〜−15
℃、8〜48時間かけてリタ−ドする。リタ−ド時の温
度、所要時間などが上記の範囲外であると、イーストの
発酵を抑制できなくなる。そして、リタ−ドが終わった
生地は、解凍工程で徐々に温度を上げて、結露を防止す
ると共に、生地の内外の温度差を無くして生地内外の発
酵が均一に行われるようにするために湿度60〜65
%、風速0.6〜0.9m/sで温度15〜22℃まで
40〜50分かけて解凍する。
凍保存された冷凍ド−ナツ生地を温度−22〜−15
℃、8〜48時間かけてリタ−ドする。リタ−ド時の温
度、所要時間などが上記の範囲外であると、イーストの
発酵を抑制できなくなる。そして、リタ−ドが終わった
生地は、解凍工程で徐々に温度を上げて、結露を防止す
ると共に、生地の内外の温度差を無くして生地内外の発
酵が均一に行われるようにするために湿度60〜65
%、風速0.6〜0.9m/sで温度15〜22℃まで
40〜50分かけて解凍する。
【0034】解凍時の温度、湿度、風速、所要時間など
が上記の範囲外であると、庫内温度と生地の温度との温
度差が大きくなって生地表面が乾燥したり、結露が生じ
たり、また、均一な発酵を行うことができなくなったり
する。その後、予熱工程で徐々に温度を上げて、結露を
防止すると共に、生地の内外の温度差を無くして生地内
外の発酵が均一に行われるようにするため、湿度60〜
65%、風速0.6〜0.9m/s、温度28〜40℃
まで40〜50分かけて予熱する。
が上記の範囲外であると、庫内温度と生地の温度との温
度差が大きくなって生地表面が乾燥したり、結露が生じ
たり、また、均一な発酵を行うことができなくなったり
する。その後、予熱工程で徐々に温度を上げて、結露を
防止すると共に、生地の内外の温度差を無くして生地内
外の発酵が均一に行われるようにするため、湿度60〜
65%、風速0.6〜0.9m/s、温度28〜40℃
まで40〜50分かけて予熱する。
【0035】予熱時の湿度、風速、最終温度、所要時間
などが上記の範囲外であると、表皮が厚くなったり(風
速が大きい場合)、生地がダレたり(湿度が高い場
合)、周囲温度と生地の温度との温度差が大きくなっ
て、生地の表面に結露が生じたり、また均一な発酵を行
うことができなくなったりするので好ましくない。予熱
後は表5の如く、イ−ストの発酵活性の最も高い温度で
ある35〜40℃で、湿度50〜70%、風速0.15
〜1.2m/sで10〜40分間発酵させる。
などが上記の範囲外であると、表皮が厚くなったり(風
速が大きい場合)、生地がダレたり(湿度が高い場
合)、周囲温度と生地の温度との温度差が大きくなっ
て、生地の表面に結露が生じたり、また均一な発酵を行
うことができなくなったりするので好ましくない。予熱
後は表5の如く、イ−ストの発酵活性の最も高い温度で
ある35〜40℃で、湿度50〜70%、風速0.15
〜1.2m/sで10〜40分間発酵させる。
【0036】湿度、風速、最終温度、所要時間などが上
記の範囲内であれば最良の発酵であるが、この範囲外で
あっても下記に示す範囲内であれば問題はない。ホイロ
工程の湿度、風速、温度、所要時間などが上記の範囲該
であると、例えば、湿度が70%以上であると生地表皮
がウエット状態となり、生地がダレる、また、湿度が5
5%以下であると生地表面が厚くなり、形が悪くなる。
また、風速が0.2m/s以下であると生地表皮がウエ
ット状態となり、風速が1.2m/s以上であると生地
表皮が厚くなる傾向がある。
記の範囲内であれば最良の発酵であるが、この範囲外で
あっても下記に示す範囲内であれば問題はない。ホイロ
工程の湿度、風速、温度、所要時間などが上記の範囲該
であると、例えば、湿度が70%以上であると生地表皮
がウエット状態となり、生地がダレる、また、湿度が5
5%以下であると生地表面が厚くなり、形が悪くなる。
また、風速が0.2m/s以下であると生地表皮がウエ
ット状態となり、風速が1.2m/s以上であると生地
表皮が厚くなる傾向がある。
【0037】このように、冷凍ド−ナツ生地のリタ−ド
工程、解凍工程、予熱工程及びホイロ工程の温度、湿
度、風速及び時間の条件をそれぞれ特定して、生地の粘
弾性、生地表面の結露や乾燥状態、生地表皮厚さなどを
コントロ−ルすることによって、夜間に解凍と発酵を完
了し、朝には良好な発酵状態を得ることができる。本発
明の方法の実施態様としては、夜間にリタ−ド、解凍、
予熱及び発酵を行う方法以外に、夜間にリタ−ド、解
凍、予熱を行い、朝或るいは日中に予熱及び発酵を行う
方法、夜間にリタ−ド、解凍と予熱を行い、朝或るいは
日中に発酵を行う方法などがあり、これらの工程を適宜
組み合わせて作業を行うことができる。
工程、解凍工程、予熱工程及びホイロ工程の温度、湿
度、風速及び時間の条件をそれぞれ特定して、生地の粘
弾性、生地表面の結露や乾燥状態、生地表皮厚さなどを
コントロ−ルすることによって、夜間に解凍と発酵を完
了し、朝には良好な発酵状態を得ることができる。本発
明の方法の実施態様としては、夜間にリタ−ド、解凍、
予熱及び発酵を行う方法以外に、夜間にリタ−ド、解
凍、予熱を行い、朝或るいは日中に予熱及び発酵を行う
方法、夜間にリタ−ド、解凍と予熱を行い、朝或るいは
日中に発酵を行う方法などがあり、これらの工程を適宜
組み合わせて作業を行うことができる。
【0038】これらの予熱工程、ホイロ工程では、上記
解凍工程に用いた温度、湿度、風速、時間などをコント
ロ−ルすることができるような装置、設備、各種コンデ
ィショナ−などを用いて行うことができ、また、解凍時
のものと同一であっても、別の物であってもよい。次に
オ−バ−ナイトでリタ−ド、解凍、予熱、発酵を行った
実施例5〜8(本発明の方法を用いた例)と比較例5〜
8(従来の方法を用いた例)とを説明する。
解凍工程に用いた温度、湿度、風速、時間などをコント
ロ−ルすることができるような装置、設備、各種コンデ
ィショナ−などを用いて行うことができ、また、解凍時
のものと同一であっても、別の物であってもよい。次に
オ−バ−ナイトでリタ−ド、解凍、予熱、発酵を行った
実施例5〜8(本発明の方法を用いた例)と比較例5〜
8(従来の方法を用いた例)とを説明する。
【0039】表4に示すように、リタ−ド工程において
は、温度、時間を変化させ、解凍工程、予熱工程におい
ては温度、湿度、風速、時間を変化させ、ホイロ工程に
おいては温度、湿度、風速を一定にして時間を変化させ
てリタ−ド、解凍、予熱、発酵を行い、次いで、温度1
90℃、片面、45秒間フライングしてド−ナツを作っ
たテスト結果を表4に示す。
は、温度、時間を変化させ、解凍工程、予熱工程におい
ては温度、湿度、風速、時間を変化させ、ホイロ工程に
おいては温度、湿度、風速を一定にして時間を変化させ
てリタ−ド、解凍、予熱、発酵を行い、次いで、温度1
90℃、片面、45秒間フライングしてド−ナツを作っ
たテスト結果を表4に示す。
【0040】
【表4】
【0041】実施例5〜8の結果から分かるように、リ
タ−ド工程中の温度は−22〜−15で、時間は8〜4
8時間でリタ−ドし、解凍工程中の温度は10〜25
℃、湿度60〜65%、風速0.6〜0.9m/s、時
間は40〜50分で解凍し、予熱工程中は湿度60〜6
5%を保ちながら、風速0.6〜0.9m/sで、時間
20〜60分間、温度25〜40℃まで段階的に昇温さ
せ、更にホイロ中は温度40℃、湿度50〜70%、風
速0.15〜1.2m/s、時間は10〜40分間発酵
させるという条件で行うと品質的にも最良となる。
タ−ド工程中の温度は−22〜−15で、時間は8〜4
8時間でリタ−ドし、解凍工程中の温度は10〜25
℃、湿度60〜65%、風速0.6〜0.9m/s、時
間は40〜50分で解凍し、予熱工程中は湿度60〜6
5%を保ちながら、風速0.6〜0.9m/sで、時間
20〜60分間、温度25〜40℃まで段階的に昇温さ
せ、更にホイロ中は温度40℃、湿度50〜70%、風
速0.15〜1.2m/s、時間は10〜40分間発酵
させるという条件で行うと品質的にも最良となる。
【0042】比較例5〜8の結果から分かるように、解
凍工程、予熱工程における温度、湿度、風速、時間が本
発明の範囲外であると、発酵後の生地の表皮が厚くなっ
たり、表面がウエットになったり、オ−バ−プル−フィ
ング或るいはアンダ−プル−フィングとなったりして、
フライング後のド−ナツは総合評価が悪くなり、製品価
値を失ってしまう。
凍工程、予熱工程における温度、湿度、風速、時間が本
発明の範囲外であると、発酵後の生地の表皮が厚くなっ
たり、表面がウエットになったり、オ−バ−プル−フィ
ング或るいはアンダ−プル−フィングとなったりして、
フライング後のド−ナツは総合評価が悪くなり、製品価
値を失ってしまう。
【0043】尚、総合評価は使用したスクリ−ンにより
ド−ナツの表面にできたスクリ−ンマ−クとボリュ−ム
バランス等から判定した。 ○:優れている、×:商品価値がない。 以上の方法を前述したドウ・コンディショナ−を用いて
行うが、以下のその説明をする。
ド−ナツの表面にできたスクリ−ンマ−クとボリュ−ム
バランス等から判定した。 ○:優れている、×:商品価値がない。 以上の方法を前述したドウ・コンディショナ−を用いて
行うが、以下のその説明をする。
【0044】まず、第1発明における解凍工程である
が、内箱4内の底部に設けられた加熱ヒータ11にて庫
内温度を10〜22℃に保ち、湿度60%の時には風速
0.6m/sで湿度65%の時には風速0.9m/sな
るよう加湿器14及び熱気循環ファン12を制御する。
この制御を40〜50分間行う。そして、解凍温度、例
えば10℃で解凍したら10〜25℃まで昇温し、湿度
及び風速は解凍時と同様に制御する。この制御は20〜
60分間かけて段階的に昇温するように行われる。尚、
解凍温度が22℃である場合、予熱最終到達温度は40
℃とする。
が、内箱4内の底部に設けられた加熱ヒータ11にて庫
内温度を10〜22℃に保ち、湿度60%の時には風速
0.6m/sで湿度65%の時には風速0.9m/sな
るよう加湿器14及び熱気循環ファン12を制御する。
この制御を40〜50分間行う。そして、解凍温度、例
えば10℃で解凍したら10〜25℃まで昇温し、湿度
及び風速は解凍時と同様に制御する。この制御は20〜
60分間かけて段階的に昇温するように行われる。尚、
解凍温度が22℃である場合、予熱最終到達温度は40
℃とする。
【0045】次に、温度を35〜42℃で湿度は50〜
70%、風速は0.15〜1.2m/sに前記加湿器1
4、熱気循環ファン12、加温ヒータ11を制御する。
この制御を10〜45分間行うことにより良好な発酵が
可能となる。次に、第2発明においては、まず蒸発器5
と冷気循環ファン6とにより、−22〜−15℃で、加
湿器14にて湿度60〜65%、冷気循環ファン6にて
風速0.6〜0.9m/sで制御する。この制御は8〜
48時間かけて行う。
70%、風速は0.15〜1.2m/sに前記加湿器1
4、熱気循環ファン12、加温ヒータ11を制御する。
この制御を10〜45分間行うことにより良好な発酵が
可能となる。次に、第2発明においては、まず蒸発器5
と冷気循環ファン6とにより、−22〜−15℃で、加
湿器14にて湿度60〜65%、冷気循環ファン6にて
風速0.6〜0.9m/sで制御する。この制御は8〜
48時間かけて行う。
【0046】その後、加温ヒータ11にて温度15〜2
2℃、加湿器14にて湿度60〜65%、熱気循環ファ
ンにて風速0.6〜0.9m/sで解凍制御する。この
制御は40〜50分間行う。さらに、同じ湿度、風速
で、温度を15℃で解凍したなら28℃まで昇温させ、
22℃で解凍したなら40℃まで段階的に昇温させるよ
う制御する。この制御は20〜60分間で行う。
2℃、加湿器14にて湿度60〜65%、熱気循環ファ
ンにて風速0.6〜0.9m/sで解凍制御する。この
制御は40〜50分間行う。さらに、同じ湿度、風速
で、温度を15℃で解凍したなら28℃まで昇温させ、
22℃で解凍したなら40℃まで段階的に昇温させるよ
う制御する。この制御は20〜60分間で行う。
【0047】そして、温度を35〜42℃で湿度は50
〜70%、風速は0.15〜1.2m/sに前記加湿器
14、熱気循環ファン12、加温ヒータ11を制御す
る。この制御を10〜45分間行うことにより良好な発
酵が可能となる。
〜70%、風速は0.15〜1.2m/sに前記加湿器
14、熱気循環ファン12、加温ヒータ11を制御す
る。この制御を10〜45分間行うことにより良好な発
酵が可能となる。
【0048】
【0049】
【発明の効果】本発明の方法によれば、夜間に冷凍ド−
ナツ生地のリタ−ド解凍(発酵の進行抑えながら解凍す
る)と発酵を行い、朝には良好な発酵状態を得ることが
できる。又、菌等の混入という衛生上の問題のない方法
であり、しかも冷凍していないド−ナツ生地を用いた場
合と同様にボリューム・バランス(形の均一性)が良
く、表皮が柔らかく、魅力のあるドーナツを得ることが
できる。
ナツ生地のリタ−ド解凍(発酵の進行抑えながら解凍す
る)と発酵を行い、朝には良好な発酵状態を得ることが
できる。又、菌等の混入という衛生上の問題のない方法
であり、しかも冷凍していないド−ナツ生地を用いた場
合と同様にボリューム・バランス(形の均一性)が良
く、表皮が柔らかく、魅力のあるドーナツを得ることが
できる。
【0050】更に、夜の時間や電力を有効に使用するの
で省力化、省電力化、作業の能率アップなどの効果があ
る。
で省力化、省電力化、作業の能率アップなどの効果があ
る。
【図1】本発明を実施するためのドウコンディショナ−
の縦側断面図である。
の縦側断面図である。
2 断熱箱 2a 冷気循環通路 4 内箱 5 蒸発器 6 冷気循環ファン 12 熱気循環ファン 13 加熱ヒ−タ 14 加湿器 15 上部開口 16 底部開口 17 電動ダンパ− 18 電動ダンパ−
Claims (1)
- 【請求項1】 下記の(1)〜(4)の工程からなる冷
凍ドーナツ生地のリタ−ド及び解凍と発酵方法。 (1)冷凍ド−ナツ生地を温度−22〜−15℃で8〜
48時間リタ−ドする工程。 (2)その後、温度15〜22℃、湿度60〜65%、
風速0.6〜0.9m/sで、40〜50分間解凍する
工程。 (3)さらに、湿度60〜65%、風速0.6〜0.9
m/sで、20〜60分間で、解凍温度から予熱最終到
達温度28〜40℃まで段階的に温度を上昇させる予熱
工程。 (4)そして、温度35〜42℃、湿度50〜70%、
風速0.15〜1.2m/sで、10〜40分間発酵さ
せるホイロ工程。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04132495A JP3133483B2 (ja) | 1992-05-25 | 1992-05-25 | 冷凍ドーナツ生地の解凍と発酵方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04132495A JP3133483B2 (ja) | 1992-05-25 | 1992-05-25 | 冷凍ドーナツ生地の解凍と発酵方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05316926A JPH05316926A (ja) | 1993-12-03 |
JP3133483B2 true JP3133483B2 (ja) | 2001-02-05 |
Family
ID=15082715
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP04132495A Expired - Fee Related JP3133483B2 (ja) | 1992-05-25 | 1992-05-25 | 冷凍ドーナツ生地の解凍と発酵方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3133483B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7137334B2 (en) * | 2002-10-04 | 2006-11-21 | Belshaw Bros., Inc. | Devices, systems and methods for thawing, heating and/or glazing previously frozen baked goods or dough-based products |
WO2006125260A1 (en) * | 2005-05-24 | 2006-11-30 | Moffat Pty Limited | Scheduling and tracking system and method for bakery products |
AU2006251860B2 (en) * | 2005-05-24 | 2011-10-06 | Moffat Pty Limited | Improved bakery process |
-
1992
- 1992-05-25 JP JP04132495A patent/JP3133483B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05316926A (ja) | 1993-12-03 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
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