JP3133264B2 - 光電変換装置及びその製造方法 - Google Patents

光電変換装置及びその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、太陽電池装置等の
光入射側に反射防止膜が設けられた光電変換装置及びそ
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、入射した光を太陽電池装置内
に効率的に取り込むために、太陽電池装置の光入射側に
は、反射防止膜が設けられている。この反射防止膜とし
ては、太陽電池ハンドブック(電気学会編、1985年
7月30日発行)の53ページに開示されているよう
に、多結晶のSiO2 、MgF2 、TiO2 等が用いら
れている。特に、太陽光発電(高橋清等編著、森北出版
株式会社発行)の69ページに開示されているように、
空気の屈折率及び太陽電池装置の光電変換素子の屈折率
によって求められた反射防止膜の理想的な屈折率に、よ
り近い屈折率を有する多結晶膜を反射防止膜として選択
している。
【0003】また、反射防止膜の光の取込みの効率をよ
り向上させるために、反射防止膜を多層構造に構成する
ことが実現されている。特に、2層構造の反射防止膜と
して、1層目にTaOx 膜、2層目(空気との界面)に
MgF2 膜を逐次蒸着法により形成して、反射損失を約
4%程度まで低下させている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ここで、前記反射防止
膜の反射損失をさらに低減させて反射防止特性の改善を
図ろうとした場合に、空気から太陽電池装置の光電変換
素子との間に位置するガラス基板までの屈折率が段階的
に変化するように前記反射防止膜を多層化をすることが
考えられる。しかし、従来のMgF2 膜は、屈折率1.
44であり、反射防止膜の材料の中で空気の屈折率によ
り近い膜の1つであるため、MgF2 膜の空気側に多層
化を図るには制限があり、反射防止特性の改善を図るこ
とは困難である。
【0005】また、前記多結晶膜の組成は定まっている
ので、前記多結晶膜の屈折率は一義的に定められてお
り、反射防止膜の理想的な屈折率に近いものを選択する
ことはできるが、求められた屈折率に設定することは困
難である。このため、さらに反射損失を低減させて入射
した光を太陽電池装置内により効率的に取込むことは困
難である。
【0006】また、屋外において用いられる太陽電池装
置等に形成される反射防止膜には、屋外の環境に耐えう
る耐候性(例えば、疎水性、耐酸性等)が必要とされ
る。これは、屋外においては反射防止膜の表面に水分等
が付着し易く、水分の付着によって誘起される汚れの付
着が光の入射を妨げ、光を効率的に取り込めなくなるた
めである。さらに、酸性雨或いは酸性土によって反射防
止膜が腐食され損傷したりすると、光を効率的に取り込
めなくなるためでもある。
【0007】前述した従来のMgF2 膜を用いた反射防
止膜は、屋外において生じ得る水分の付着の低減、及び
酸性土壌地における腐食を防止する耐候性に関して不十
分であり、屋外で使用する場合には前述したようなこと
が原因となって光の取込みの効率が低減するという問題
が生じている。
【0008】本発明の目的は、反射防止特性及び耐候性
の向上を図る反射防止膜が設けられた光電変換装置を提
供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の光電変換装置
は、光入射側に反射防止膜を備えた光電変換装置であっ
て、前記反射防止膜は、表面部がフッ素原子の注入によ
りアモルファス化された多結晶のMgF 2 膜からなるこ
とを特徴とする
【0010】多結晶のMgF2 膜は、屈折率1.44で
あり、反射防止膜の材料の中では空気の屈折率と近く、
空気との界面に構成される反射防止膜としては理想的な
膜の1つと考えられる。このMgF2 膜をアモルファス
化して屈折率を微小量変化(低減)させることで、反射
防止膜の表面部の屈折率を空気の屈折率により近づける
ことができる。これによって、空気と反射防止膜との界
面における反射損失をより低減させることができ、より
効率的に光を取り込むことができる。また、反射防止膜
は表面部にフッ素原子を含有するような組成であるの
で、反射防止膜にはフッ素原子の特性が反映される。フ
ッ素原子の特性として、疎水性及び耐酸性等が挙げられ
るので、前記反射防止膜の疎水性及び耐酸性を向上させ
ることができる。したがって、この反射防止膜によって
汚れを誘起する水分の付着の防止と、酸性雨及び酸性土
による腐食の防止を図ることができる。
【0011】また、本発明の光電変換装置の製造方法
は、光電変換素子の光入射側に、多結晶のMgF 2 膜を
形成する工程と、フッ素原子の注入により前記反射防止
膜の表面部分をアモルファス化する工程と、を有するこ
とを特徴とする。
【0012】上記したように、多結晶膜にフッ素原子を
注入することで表面部をアモルファス化することができ
る。フッ素原子の注入の時間を調節することによって、
前記 アモルファス膜の組成を調節することができるた
め、前記アモルファス膜の屈折率を調節することができ
る。
【0013】また、本発明の光電変換装置の製造方法
は、光電変換素子の光入射側にTiO x 組成、Al x
y 組成又はZrO x 組成のいずれかの組成からなる多結
晶の反射防止膜を形成する工程と、酸素原子の注入によ
り前記反射防止膜の表面部分をアモルファス化する工程
と、を有することを特徴とする。
【0014】TiO2 組成、Al2 3 組成及びZrO
2 組成の多結晶の膜を、アモルファス化することで前記
膜の屈折率を微小量変化(低減)させることができる。
前記反射防止膜の少なくとも表面部の屈折率を空気の屈
折率に近づけることができるので、空気と反射防止膜と
の界面における反射損失を低減させることができ、効率
的に光を取り込むことができる。この場合に、前記アモ
スファス膜は、TiO2 組成、Al2 3 組成及びZr
2 組成の多結晶膜に酸素原子を注入することにより形
成される。これによって、酸素原子の注入の時間を調節
することによって、前記アモルファス膜の組成を調節す
ることができるため、前記アモルファス膜の屈折率を調
節することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の光電変換装置の
実施の形態として太陽電池装置を用い、この太陽電池装
置について図を参照しつつ説明を行う。
【0016】(第1の実施の形態) 図1は、第1の実施の形態に係る太陽電池装置の構成を
概略的に示した断面図である。
【0017】前記太陽電池装置は、アモルファスシリコ
ン、結晶系シリコン、又は化合物半導体等を主材料とし
た光電変換素子1と、光電変換素子1によって変換され
た出力を外部に取り出す出力端子2,3と、ガラス基板
4と、前記光電変換素子1と前記ガラス基板4とを接着
させるための半透明樹脂5と、裏面側のパッシベーショ
ン6とで構成される。なお、この太陽電池装置は、複数
の光電変換素子が直列に接続されるように形成してもよ
い。また、この第1の実施の形態において、前記ガラス
基板4には、強化ガラスを用いているが、この強化ガラ
スの代わりに半透明のフィルム等を用いてもよい。ま
た、前記太陽電池装置は、ガラス基板4上に直接光電変
換素子1を形成して半透明樹脂5を不要としたものであ
っても良い。
【0018】(単層構造の反射防止膜) この太陽電池装置のガラス基板4の光入射面には、少な
くとも表面部がアモルファス化された反射防止膜7が形
成される。
【0019】反射防止膜7の形成ついては、まず、ガラ
ス基板4の光入射側となる面に、MgF2 ターゲットを
対向させて、スパッタリング法にて膜厚約800オング
ストロームの多結晶MgF2 膜を形成する。このとき
に、室温から100度までの低温に設定して、前記Mg
2 の膜からのフッ素原子の抜けを防止している。続い
て、形成したMgF2 膜の表面に、加速電圧10keV
でフッ素原子を30秒間打込み(イオン注入)、MgF
2 膜のアモルファス化を行う。アモルファス化を行うこ
とで、MgF2 膜の組成、即ち結晶構造の自由度を調節
し、反射防止膜7の屈折率を微小量変化(低減)させる
ことができる。例えば、屈折率が1.33のアモルファ
ス化MgF2 膜を反射防止膜7の表面部に形成すること
ができる。
【0020】このようにして、反射防止膜7の表面部の
屈折率を空気の屈折率に近づけることができるので、反
射防止膜7の内部において屈折率を段階的に変化させる
ことができるとともに、空気と反射防止膜7との界面に
おける反射損失を低減させることができる。このため、
前記太陽電池装置は、照射された光をより効率的に内部
に取り込むことができる。なお、反射防止膜7の屈折率
は、フッ素原子の打込み時間を調節することで制御でき
る。
【0021】上述のようにして少なくとも表面部がアモ
ルファス化された反射防止膜7がガラス基板4の光入射
面に形成された本実施の形態の太陽電池装置と、従来の
抵抗加熱法で形成したMgF2 膜から成る多結晶構造の
反射防止膜がガラス基板4の光入射面に形成された太陽
電池装置とを用意し、それぞれの出力特性の比較を行っ
た結果を表1に示す。この場合の条件は、太陽電池装置
のセル面積は1200cm2 であり、照射光はAM−
1.5,100mW/cm2 である。
【0022】
【表1】
【0023】この表1から、本発明の太陽電池装置の方
が従来のものに比べて、出力電流が7mA増加し、効率
が約2%の向上していることが分かる。これは、反射防
止膜7をアモルファス化することで、反射防止膜7と空
気との界面における光の反射損失を低減させることがで
きたからである。なお、フッ素原子の打込み時間を長く
することで、従来の多結晶の反射防止膜よりも最大3%
まで反射損失を低減させることができる。
【0024】また、アモルファス化された反射防止膜が
ガラス基板4に形成された本発明のサンプルと、従来の
多結晶の反射防止膜がガラス基板に形成された従来のサ
ンプルとを用意し、屋外(市街地、酸性土壌地)に30
日間放置した後の各サンプルの光透過率の変化を比較し
た結果を表2に示す。この表2の数値は、(放置前の光
透過率)/(放置後の光透過率)の値を示す。
【0025】
【表2】
【0026】この表2から、どちらの場所でも、本発明
のサンプルの方が従来のものよりも光透過率の変化が小
さかったことが分かる。即ち、アモルファス化された本
実施の形態の反射防止膜7は、汚れが少なく、耐酸性に
も優れていることが分かる。本発明のサンプルの方が従
来のものよりも汚れが少ないのは、フッ素原子が従来の
多結晶の反射防止膜よりも多く含有されたために、疎水
性が増加したからであると推測される。また、本発明の
サンプルの方が従来のものよりも耐酸性が優れているこ
とも、フッ素原子が従来の反射防止膜よりも多く含有さ
れたためであると推測される。
【0027】上述のように、反射防止膜7の表面部をア
モルファス化することによって、反射防止膜7の表面部
の屈折率を空気の屈折率に近づけることができるので、
反射防止膜7の内部において屈折率を段階的に変化させ
ることができるとともに、空気と反射防止膜との界面の
反射損失を低減させることができる。従って、従来の多
結晶膜のみから成る反射防止膜よりも、光の取込み効率
を向上させることができる。また、フッ素原子を打込ん
でアモルファス化することで、反射防止膜7の表面部の
フッ素原子の含有率は増加する。これによって、疎水性
及び耐酸性等の耐候性が向上し、屋外においても反射防
止膜の光学的特性を長期間保つことができる。
【0028】なお、上述のMgF2 膜の代わりに多結晶
のTiO2 膜、Al2 3 膜、又はZrO2 膜等をアモ
ルファス化して反射防止膜として用いることもできる。
この場合、スパッタリング法で形成されたTiO2
成、Al2 3 組成又はZrO2 組成の多結晶膜に酸素
原子を打ち込むことによって、アモルファス化されたT
iOx 膜、Alx y 膜、又はZrOx 膜等が形成でき
る。また、打込み時間を調節することで屈折率の調節が
行われる。
【0029】なお、上述の場合に、前記MgF2 膜より
も屈折率の大きい多結晶のTiO2膜、Al2 3 膜、
又はZrO2 膜等を用いた反射防止膜では、反射防止膜
の表面部だけではなく、反射防止膜全体をアモルファス
化して、反射防止膜全体の屈折率を調節するようにして
もよい。これによって、空気及びガラス基板4の屈折率
によって求められる反射損失を最適にする屈折率に、反
射防止膜の屈折率を設定することができ、光の取込みを
より効率的に行うことができる。
【0030】(多層構造の反射防止膜) 図2は、太陽電池装置に設けられた多層構造の反射防止
膜の構成を概略的に示す断面図である。前述の単層構造
の反射防止膜7はMgF2 膜だけであったが、反射防止
膜7aはMgF2 膜が最表面に設けられる多層構造であ
る。つまり、ガラス基板4の光入射面に設けられる反射
防止膜7aは、材料の異なる2層の内部層9と、内部層
9上に形成されるMgF2 膜から成る表面層8とで形成
される。前記内部層9は、TiO2 膜、Al2 3 膜、
又はZrO2 膜等の多結晶膜で形成される。なお、図2
には、3層構造の多層構造の反射防止膜を示している
が、屈折率が段階的に変化するように設定されるのであ
れば幾層になってもよい。
【0031】上述のような構成において、前述の単層の
反射防止膜にて説明したように、MgF2 膜から成る表
面層8をアモルファス化すると、表面層8の屈折率を調
節(低減)することができるので、空気と前記表面層8
との界面における反射損失をより低減させることができ
る。また、前述の単層構造の反射防止膜にて説明したよ
うに、反射防止膜の表面層にフッ素原子が多く含有され
ることになるので耐候性の向上を図ることができる。
【0032】さらに、表面層8の全体をアモルファス化
することで、上述の空気と表面層8との界面における反
射損失を低減させることができることに加えて、光電変
換に必要な中波長における反射損失を広範囲にわたって
低減させることができる。これよって、光の取込みの効
率をより向上させることができる。
【0033】また、表面部分のMgF2 から成る表面層
8だけでなく内部層9をアモルファス化してもよい。こ
の場合、まず、前述したMgF2 から成る表面層8を生
成したときと同様にスパッタリング法でTiO2 膜、A
2 3 膜、ZrO2 膜等のいずれかで組成される層を
形成し、形成された層に酸素原子を打込みアモルファス
化する。続いて、形成された層に他の組成からなる層を
積層し、酸素原子を打ち込んでアモルファス化して2層
の内部層9を生成する。これによって、各層の屈折率も
調節することができる。なお、内部層9の屈折率も、酸
素原子の打込み時間を調節するだけで容易に制御するこ
とができる。
【0034】特に、各層の表面部をアモルファス化して
屈折率を調節(低減)することで、各層の界面における
屈折率をそれぞれ近づけることができ、各層の界面にお
ける反射損失をより低減させることができる。したがっ
て、光の取込みの効率をより向上させることができる。
【0035】また、各層の全体をアモルファス化して各
層の屈折率を調節することで、各層の界面における反射
損失を低減させるとともに、光電変換に必要な中波長に
おける反射損失を広範囲にわたって低減させることもで
きる。これによって、光の取込みの効率をより向上させ
ることができる。
【0036】(第2の実施の形態) 図3は、第2の実施の形態の太陽電池装置の概略的な構
成を示す図である。導電性のある金属基板の主面に絶縁
膜21を介してアルミニウム等から成る電極22を形成
し、電極22上にアモルファスシリコン等からなる光電
変換素子23を形成し、光電変換素子23上に酸化錫等
から成る透明電極24を形成し、光電変換素子23にて
変換された電気的な出力を取出すことのできる出力端子
25,26を形成して、太陽電池装置を構成する。さら
に、前記太陽電池装置の透明電極24の光入射側に前述
した単層構造の反射防止膜7又は多層構造の反射防止膜
7aを設ける。これによって、第2の実施の形態に係る
太陽電池装置においても前述した第1の実施の形態の太
陽電池装置に示したような効果を得ることができる。
【0037】また、多結晶のMgF2 で構成された反射
防止膜7,7aにフッ素原子をイオン注入することで、
反射防止膜7,7aのアモルファス化を行っているが、
低温蒸着法等の他の方法でアモルファス化してもよい。
なお、多結晶のMgF2 膜に限らず他のフッ素化合物か
ら成る膜をアモルファス化して反射防止膜として用いて
も、耐侯性を向上させることができる。
【0038】なお、上述したように反射防止膜の表面部
に、アモルファス化MgFx 膜を用いたが、アモルファ
ス化されたTiOx 膜、Alx y 膜、又はZrOx
等の他の材料の膜を用いて、光の取込みの効率化を図る
ようにしてもよい。
【0039】
【発明の効果】上述の本発明によれば、反射防止膜の表
面近傍及び膜全体をアモルファス化することによって、
光の取込みの効率化を図ることができる。また、前記反
射防止膜を多層構造にすることによって、さらに光の取
込みの効率化を図ることができる。また、前記反射防止
膜の少なくとも表面にフッ素が含まれるようにすること
で、反射防止膜の疎水性及び耐酸性などの耐候性の向上
も図ることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係る太陽電池装置の構成を
概略的に示した断面図である。
【図2】太陽電池装置の反射防止膜の構成を概略的に示
す断面図である。
【図3】第2の実施の形態に係る太陽電池装置の構成を
概略的に示した断面図である。
【符号の説明】
1 光電変換素子 4 ガラス基板 7,7a 反射防止膜 8 表面層 9 内部層
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−44477(JP,A) 特開 平6−120531(JP,A) 特開 平7−138744(JP,A) 特開 平2−901(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 31/04 - 31/078 G02B 1/10 - 1/12

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光入射側に反射防止膜を備えた光電変換
    装置であって、前記反射防止膜は、表面部がフッ素原子
    の注入によりアモルファス化された多結晶のMgF 2
    からなることを特徴とする光電変換装置。
  2. 【請求項2】 光電変換素子の光入射側に、多結晶のM
    gF 2 膜を形成する工程と、フッ素原子の注入により前
    記反射防止膜の表面部分をアモルファス化する工程と、
    を有することを特徴とする光電変換装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 光電変換素子の光入射側にTiO x
    成、Al x y 組成又はZrO x 組成のいずれかの組成
    からなる多結晶の反射防止膜を形成する工程と、酸素原
    子の注入により前記反射防止膜の表面部分をアモルファ
    ス化する工程と、を有することを特徴とする光電変換装
    置の製造方法。
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WO2010013333A1 (ja) * 2008-07-31 2010-02-04 株式会社島津製作所 真空装置及び真空処理方法
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