JP3132879B2 - リン酸エステル金属塩の製造方法 - Google Patents
リン酸エステル金属塩の製造方法Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、樹脂の滑剤、油剤のゲ
ル化剤及び化粧品用の粉体等として有用なリン酸エステ
ル金属塩の製造方法に関するものである。
ル化剤及び化粧品用の粉体等として有用なリン酸エステ
ル金属塩の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
リン酸エステル金属塩の製造法は、リン酸エステルをア
ルカリ金属塩とした後、目的とする金属の塩とを塩交換
する方法(特開昭53−84919 号) 、及びアルカリ金属塩
を経ず、直接リン酸エステルと酢酸金属塩とを無溶剤
下、生成する酢酸を充分蒸散しうる様な高温(80〜180
℃)条件下で反応を行う方法(特公昭42−12646 号) が
知られていた。しかしながら、前者の方法は、アルカリ
金属塩が残るため、例えば、生成物を油のゲル化剤とし
て使用した場合、ゲルに濁りが生じるという問題を有し
ていた。また、後者の方法は転化率が低く、高純度のも
のが得られないため、油のゲル化剤として使用した場
合、ゲル強度が弱く、またゲルに濁りが生じるという問
題を有していた。
リン酸エステル金属塩の製造法は、リン酸エステルをア
ルカリ金属塩とした後、目的とする金属の塩とを塩交換
する方法(特開昭53−84919 号) 、及びアルカリ金属塩
を経ず、直接リン酸エステルと酢酸金属塩とを無溶剤
下、生成する酢酸を充分蒸散しうる様な高温(80〜180
℃)条件下で反応を行う方法(特公昭42−12646 号) が
知られていた。しかしながら、前者の方法は、アルカリ
金属塩が残るため、例えば、生成物を油のゲル化剤とし
て使用した場合、ゲルに濁りが生じるという問題を有し
ていた。また、後者の方法は転化率が低く、高純度のも
のが得られないため、油のゲル化剤として使用した場
合、ゲル強度が弱く、またゲルに濁りが生じるという問
題を有していた。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するため鋭意検討を重ねた結果、リン酸エステル
と金属塩とを、特定の条件下に反応させれば、その目的
を達成し得ることを見い出し、本発明を完成した。即
ち、本発明は、式(I)
を解決するため鋭意検討を重ねた結果、リン酸エステル
と金属塩とを、特定の条件下に反応させれば、その目的
を達成し得ることを見い出し、本発明を完成した。即
ち、本発明は、式(I)
【0004】
【化4】
【0005】〔式中、R1:水素原子がフッ素原子で置換
されていてもよい直鎖又は分岐鎖の炭素数2〜24のアル
キル基、又は炭素数4〜22のアルキル基で置換されてい
てもよいフェニル基を示す。 R2:水素原子、又は水素原子がフッ素原子で置換されて
いてもよい直鎖又は分岐鎖の炭素数2〜24のアルキル
基、又は炭素数4〜22のアルキル基で置換されていても
よいフェニル基を示す。但し、R2が水素原子を示す場
合、 n=0である。 A1, A2:同一又は異なって、炭素数2〜3のアルキレン
基を示す。 m, n :m, nは0以上の数を示し、0≦ m+n ≦50であ
る。〕 で表されるリン酸エステルと、式(II)
されていてもよい直鎖又は分岐鎖の炭素数2〜24のアル
キル基、又は炭素数4〜22のアルキル基で置換されてい
てもよいフェニル基を示す。 R2:水素原子、又は水素原子がフッ素原子で置換されて
いてもよい直鎖又は分岐鎖の炭素数2〜24のアルキル
基、又は炭素数4〜22のアルキル基で置換されていても
よいフェニル基を示す。但し、R2が水素原子を示す場
合、 n=0である。 A1, A2:同一又は異なって、炭素数2〜3のアルキレン
基を示す。 m, n :m, nは0以上の数を示し、0≦ m+n ≦50であ
る。〕 で表されるリン酸エステルと、式(II)
【0006】
【化5】
【0007】〔式中、R3:H 又は炭素数1〜3のアルキ
ル基を示す。M :Mg, Ca, Ba, Al, Tl, Ti, Zr, Pd, Z
n, Cu, Ni, Co, Feからなる群から選ばれる少なくとも
一種を示す。a :M の原子価を示す。〕で表される金属
塩又はその水和物とを、総炭素数1〜4のアルコールか
ら選ばれる有機溶剤と水との、1:2〜5(重量比)の
混合溶剤の存在下に、30〜80℃にて反応させることを特
徴とする、式(III) 及び/又は式(IV)で表されるリン
酸エステル金属塩の製造方法を提供するものである。
ル基を示す。M :Mg, Ca, Ba, Al, Tl, Ti, Zr, Pd, Z
n, Cu, Ni, Co, Feからなる群から選ばれる少なくとも
一種を示す。a :M の原子価を示す。〕で表される金属
塩又はその水和物とを、総炭素数1〜4のアルコールか
ら選ばれる有機溶剤と水との、1:2〜5(重量比)の
混合溶剤の存在下に、30〜80℃にて反応させることを特
徴とする、式(III) 及び/又は式(IV)で表されるリン
酸エステル金属塩の製造方法を提供するものである。
【0008】
【化6】
【0009】〔式中、R1, R2 , A1, A2, M, a, m, nは前
記の意味を示す。〕本発明に使用される式(I)で表さ
れるリン酸エステルにおいて、R1(OA1)m−にて表される
基としては、例えば、エチル基、プロピル基、ブチル
基、ペンチル基、ヘキシル基、2−エチルヘキシル基、
ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデ
シル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、
ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル基、オ
クタデシル基、オレイル基、エライジル基、エイコシル
基、イソステアリル基、もしくはオキソ法、チーグラー
法、ゲルベ法によって得られる高級アルコール等の炭素
数2〜24の直鎖もしくは分岐鎖の飽和もしくは不飽和の
アルコールより水酸基を除いたあとに得られる基、ヘプ
タデカフルオロデシル基、トリデカフルオロオクチル
基、フェニル基、ブチルフェニル基、オクチルフェニル
基、ノニルフェニル基、ドデシルフェニル基、又はこれ
らのアルキレン(炭素数2〜3)オキサイド付加物(ア
ルキレンオキシドの平均付加モル数は50以下)より水酸
基を除いたあとに得られる基等が挙げられる。
記の意味を示す。〕本発明に使用される式(I)で表さ
れるリン酸エステルにおいて、R1(OA1)m−にて表される
基としては、例えば、エチル基、プロピル基、ブチル
基、ペンチル基、ヘキシル基、2−エチルヘキシル基、
ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデ
シル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、
ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル基、オ
クタデシル基、オレイル基、エライジル基、エイコシル
基、イソステアリル基、もしくはオキソ法、チーグラー
法、ゲルベ法によって得られる高級アルコール等の炭素
数2〜24の直鎖もしくは分岐鎖の飽和もしくは不飽和の
アルコールより水酸基を除いたあとに得られる基、ヘプ
タデカフルオロデシル基、トリデカフルオロオクチル
基、フェニル基、ブチルフェニル基、オクチルフェニル
基、ノニルフェニル基、ドデシルフェニル基、又はこれ
らのアルキレン(炭素数2〜3)オキサイド付加物(ア
ルキレンオキシドの平均付加モル数は50以下)より水酸
基を除いたあとに得られる基等が挙げられる。
【0010】また、式(I)で表されるリン酸エステル
において、R2(OA2)n−にて表される基としては、例えば
水素原子(R2=水素原子、n=0)、又は R1(OA1)m−に
て表される基として前記に例示した基等が挙げられる。
尚、式(I)で表されるリン酸エステルはヒドロキシル
基を有する化合物にオキシ塩化リン、五酸化リン、ポリ
リン酸等のリン酸化剤を反応させて製造され、リン酸エ
ステルのモノエステル体、ジエステル体又はこれらの混
合物として得られる。
において、R2(OA2)n−にて表される基としては、例えば
水素原子(R2=水素原子、n=0)、又は R1(OA1)m−に
て表される基として前記に例示した基等が挙げられる。
尚、式(I)で表されるリン酸エステルはヒドロキシル
基を有する化合物にオキシ塩化リン、五酸化リン、ポリ
リン酸等のリン酸化剤を反応させて製造され、リン酸エ
ステルのモノエステル体、ジエステル体又はこれらの混
合物として得られる。
【0011】又、本発明において使用される式(II)で
表される金属塩又はその水和物としては、例えば、酢酸
カルシウム、酢酸マグネシウム、酢酸アルミニウム、酢
酸亜鉛、酢酸バリウム、酢酸チタン、酢酸鉄、酢酸パラ
ジウム、酢酸銅、酢酸ニッケル、酢酸コバルト、酢酸タ
リウム、酢酸ジルコニウム、プロピオン酸カルシウム、
プロピオン酸マグネシウム、プロピオン酸アルミニウ
ム、プロピオン酸バリウム、プロピオン酸ジルコニウ
ム、プロピオン酸パラジウム、酪酸カルシウム、酪酸マ
グネシウム、酪酸アルミニウム、酪酸パラジウム、酪酸
バリウム又はこれらの水和物等が挙げられる。
表される金属塩又はその水和物としては、例えば、酢酸
カルシウム、酢酸マグネシウム、酢酸アルミニウム、酢
酸亜鉛、酢酸バリウム、酢酸チタン、酢酸鉄、酢酸パラ
ジウム、酢酸銅、酢酸ニッケル、酢酸コバルト、酢酸タ
リウム、酢酸ジルコニウム、プロピオン酸カルシウム、
プロピオン酸マグネシウム、プロピオン酸アルミニウ
ム、プロピオン酸バリウム、プロピオン酸ジルコニウ
ム、プロピオン酸パラジウム、酪酸カルシウム、酪酸マ
グネシウム、酪酸アルミニウム、酪酸パラジウム、酪酸
バリウム又はこれらの水和物等が挙げられる。
【0012】本発明において、式(II)で表される金属
塩又はその水和物の使用量は式(I)で表されるリン酸
エステルに対し、1倍当量以上を用い、過剰率に関して
は制限はないが好ましくは1.5 倍当量〜2倍当量を用い
る。
塩又はその水和物の使用量は式(I)で表されるリン酸
エステルに対し、1倍当量以上を用い、過剰率に関して
は制限はないが好ましくは1.5 倍当量〜2倍当量を用い
る。
【0013】本発明においては、溶剤として総炭素数1
〜4のアルコールから選ばれる有機溶剤と水との混合溶
剤が使用される。有機溶剤としては、例えば、メタノー
ル、エタノール、イソプロパノール又はこれらの混合物
が特に好ましく、その使用量は式(I)で表されるリン
酸エステルに対し、 120〜300 重量%が好ましい。使用
量が前記範囲より少なすぎると、生成物の純度が低くな
り、また多すぎると経済的に不利となる。この場合にお
いて、混合溶剤中の水の量は有機溶剤に対して200〜500
重量%である。
〜4のアルコールから選ばれる有機溶剤と水との混合溶
剤が使用される。有機溶剤としては、例えば、メタノー
ル、エタノール、イソプロパノール又はこれらの混合物
が特に好ましく、その使用量は式(I)で表されるリン
酸エステルに対し、 120〜300 重量%が好ましい。使用
量が前記範囲より少なすぎると、生成物の純度が低くな
り、また多すぎると経済的に不利となる。この場合にお
いて、混合溶剤中の水の量は有機溶剤に対して200〜500
重量%である。
【0014】本発明における反応温度は30〜80℃、より
好ましくは50〜70℃であり、30℃未満の温度では反応時
間が延長し、80℃をこえる温度では生成物の一部分解が
認められ、収率、純度が低下する。反応時間は特に制限
はないが1〜5時間程度、好ましくは1〜2時間が良
い。反応終了後、濾過等によりリン酸エステル金属塩を
取り出し、水洗と乾燥により精製を行い、高収率で高純
度の前記式 (III)及び/又は(IV)で表されるリン酸エ
ステル金属塩を得ることができる。
好ましくは50〜70℃であり、30℃未満の温度では反応時
間が延長し、80℃をこえる温度では生成物の一部分解が
認められ、収率、純度が低下する。反応時間は特に制限
はないが1〜5時間程度、好ましくは1〜2時間が良
い。反応終了後、濾過等によりリン酸エステル金属塩を
取り出し、水洗と乾燥により精製を行い、高収率で高純
度の前記式 (III)及び/又は(IV)で表されるリン酸エ
ステル金属塩を得ることができる。
【0015】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳しく説明
するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものでは
ない。
するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものでは
ない。
【0016】実施例1 ジセチルリン酸1モル(546g)に1モルの酢酸カルシウ
ム(158g)、エタノール:水(1:2)混液を4リット
ル加えて撹拌下65〜70℃に加温し、約2時間反応を行っ
た。生成物を濾過により取り出し、水洗、乾燥を行うこ
とによりジセチルリン酸カルシウム塩 565gを得た。収
率 100%、酸価(KOHng/g)は2であり、高純度のリン
酸エステル金属塩が得られていることを確認した。
ム(158g)、エタノール:水(1:2)混液を4リット
ル加えて撹拌下65〜70℃に加温し、約2時間反応を行っ
た。生成物を濾過により取り出し、水洗、乾燥を行うこ
とによりジセチルリン酸カルシウム塩 565gを得た。収
率 100%、酸価(KOHng/g)は2であり、高純度のリン
酸エステル金属塩が得られていることを確認した。
【0017】実施例2 ジイソステアリルリン酸1モル(609g) に1モルの酢酸
カルシウム(158g)、エタノール:水(1:2)混液を
4.5リットル加えて撹拌下65〜70℃に加温し、約2時間
反応を行った。生成物を濾過により取り出し、水洗、乾
燥を行うことによりジイソステアリルリン酸カルシウム
塩 625gを得た。収率 100%、酸価(KOHng/g)は 0.5
であり、高純度のリン酸エステル金属塩が得られている
ことを確認した。
カルシウム(158g)、エタノール:水(1:2)混液を
4.5リットル加えて撹拌下65〜70℃に加温し、約2時間
反応を行った。生成物を濾過により取り出し、水洗、乾
燥を行うことによりジイソステアリルリン酸カルシウム
塩 625gを得た。収率 100%、酸価(KOHng/g)は 0.5
であり、高純度のリン酸エステル金属塩が得られている
ことを確認した。
【0018】実施例3 モノドデシルリン酸1モル(266g) に1モルの酢酸マグ
ネシウム(142g)、エタノール:水(1:2)混液を2
リットル加えて撹拌下65〜70℃に加温し、約2時間反応
を行った。生成物を濾過により取り出し、水洗、乾燥を
行うことによりモノドデシルリン酸マグネシウム塩 277
gを得た。収率 100%、酸価(KOHng/g)は1であり、
高純度のリン酸エステル金属塩が得られていることを確
認した。
ネシウム(142g)、エタノール:水(1:2)混液を2
リットル加えて撹拌下65〜70℃に加温し、約2時間反応
を行った。生成物を濾過により取り出し、水洗、乾燥を
行うことによりモノドデシルリン酸マグネシウム塩 277
gを得た。収率 100%、酸価(KOHng/g)は1であり、
高純度のリン酸エステル金属塩が得られていることを確
認した。
【0019】実施例4 モノセチルリン酸1モル(322g) に1モルの酢酸亜鉛(2
19g)、エタノール:水(1:2)混液を 2.5リットル
加えて撹拌下65〜70℃に加温し、約2時間反応を行っ
た。生成物を濾過により取り出し、水洗、乾燥を行うこ
とによりモノセチルリン酸亜鉛塩 354gを得た。収率 1
00%、酸価(KOHng/g)は2であり高純度のリン酸エス
テル金属塩が得られていることを確認した。
19g)、エタノール:水(1:2)混液を 2.5リットル
加えて撹拌下65〜70℃に加温し、約2時間反応を行っ
た。生成物を濾過により取り出し、水洗、乾燥を行うこ
とによりモノセチルリン酸亜鉛塩 354gを得た。収率 1
00%、酸価(KOHng/g)は2であり高純度のリン酸エス
テル金属塩が得られていることを確認した。
【0020】実施例5 ジイソステアリルリン酸1モル(609g) に 0.7モルの酢
酸アルミニウム(143g) 、エタノール:水(1:2)混
液を 4.5リットル加えて撹拌下65〜70℃に加温し、約2
時間反応を行った。生成物を濾過により取り出し、水
洗、乾燥を行うことによりジイソステアリルリン酸アル
ミニウム塩 614gを得た。収率 100%、酸価(KOHng/
g)は 0.5であり、高純度のリン酸エステル金属塩が得
られていることを確認した。
酸アルミニウム(143g) 、エタノール:水(1:2)混
液を 4.5リットル加えて撹拌下65〜70℃に加温し、約2
時間反応を行った。生成物を濾過により取り出し、水
洗、乾燥を行うことによりジイソステアリルリン酸アル
ミニウム塩 614gを得た。収率 100%、酸価(KOHng/
g)は 0.5であり、高純度のリン酸エステル金属塩が得
られていることを確認した。
【0021】比較例1 特公昭42−12646 号公報に記載の方法に準じて行った。
即ち、ジセチルリン酸1モル(546g) を 100℃に加温
し、酢酸カルシウム1モル(158g) を添加し、窒素気流
中減圧下で撹拌し、酢酸及び水分を除去しながら一定速
度で昇温して 180℃になる様にし、8時間反応させ、ジ
セチルリン酸カルシウム塩を得た。酸価(KOHng/g)は
20であり、得られたリン酸エステル金属塩の純度は低い
ことを確認した。
即ち、ジセチルリン酸1モル(546g) を 100℃に加温
し、酢酸カルシウム1モル(158g) を添加し、窒素気流
中減圧下で撹拌し、酢酸及び水分を除去しながら一定速
度で昇温して 180℃になる様にし、8時間反応させ、ジ
セチルリン酸カルシウム塩を得た。酸価(KOHng/g)は
20であり、得られたリン酸エステル金属塩の純度は低い
ことを確認した。
【0022】
【発明の効果】本発明の製造法によれば、高純度、高収
率でリン酸エステル金属塩を製造することができる。そ
して、これを油のゲル化剤として使用して得られる油の
ゲルは化粧品用途等に極めて優れた性質を有している。
率でリン酸エステル金属塩を製造することができる。そ
して、これを油のゲル化剤として使用して得られる油の
ゲルは化粧品用途等に極めて優れた性質を有している。
Claims (1)
- 【請求項1】 式(I) 【化1】 〔式中、R1:水素原子がフッ素原子で置換されていても
よい直鎖又は分岐鎖の炭素数2〜24のアルキル基、又は
炭素数4〜22のアルキル基で置換されていてもよいフェ
ニル基を示す。R2:水素原子、又は水素原子がフッ素原
子で置換されていてもよい直鎖又は分岐鎖の炭素数2〜
24のアルキル基、又は炭素数4〜22のアルキル基で置換
されていてもよいフェニル基を示す。但し、R2が水素原
子を示す場合、n=0である。A1, A2:同一又は異なっ
て、炭素数2〜3のアルキレン基を示す。m, n :m, n
は0以上の数を示し、0≦ m+n ≦50である。〕で表さ
れるリン酸エステルと、式(II) 【化2】 〔式中、R3:H 又は炭素数1〜3のアルキル基を示す。
M :Mg, Ca, Ba, Al, Tl, Ti, Zr, Pd, Zn, Cu, Ni, C
o, Feからなる群から選ばれる少なくとも一種を示す。a
:M の原子価を示す。〕で表される金属塩又はその水
和物とを、総炭素数1〜4のアルコールから選ばれる有
機溶剤と水との、1:2〜5(重量比)の混合溶剤の存
在下に、30〜80℃にて反応させることを特徴とする、式
(III) 及び/又は式(IV)で表されるリン酸エステル金
属塩の製造方法。 【化3】 〔式中、R1, R2,A1, A2, M, a, m, nは前記の意味を示
す。〕
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04030651A JP3132879B2 (ja) | 1992-02-18 | 1992-02-18 | リン酸エステル金属塩の製造方法 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04030651A JP3132879B2 (ja) | 1992-02-18 | 1992-02-18 | リン酸エステル金属塩の製造方法 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05222068A JPH05222068A (ja) | 1993-08-31 |
JP3132879B2 true JP3132879B2 (ja) | 2001-02-05 |
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ID=12309704
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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JP (1) | JP3132879B2 (ja) |
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---|---|---|---|---|
TW251302B (ja) * | 1992-12-28 | 1995-07-11 | Kao Corp | |
US7732385B2 (en) | 2002-06-28 | 2010-06-08 | Nippon Oil Corporation | Lubricating oil additives, lubricating oil compositions containing such additives and processes for producing such additives and compositions |
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1992
- 1992-02-18 JP JP04030651A patent/JP3132879B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
JPH05222068A (ja) | 1993-08-31 |
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