JP3132546B2 - 偏向ヨーク - Google Patents
偏向ヨークInfo
- Publication number
- JP3132546B2 JP3132546B2 JP07293481A JP29348195A JP3132546B2 JP 3132546 B2 JP3132546 B2 JP 3132546B2 JP 07293481 A JP07293481 A JP 07293481A JP 29348195 A JP29348195 A JP 29348195A JP 3132546 B2 JP3132546 B2 JP 3132546B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- correction piece
- correction
- piece
- rear end
- stage
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01J—ELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
- H01J29/00—Details of cathode-ray tubes or of electron-beam tubes of the types covered by group H01J31/00
- H01J29/46—Arrangements of electrodes and associated parts for generating or controlling the ray or beam, e.g. electron-optical arrangement
- H01J29/70—Arrangements for deflecting ray or beam
- H01J29/72—Arrangements for deflecting ray or beam along one straight line or along two perpendicular straight lines
- H01J29/76—Deflecting by magnetic fields only
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01J—ELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
- H01J29/00—Details of cathode-ray tubes or of electron-beam tubes of the types covered by group H01J31/00
- H01J29/46—Arrangements of electrodes and associated parts for generating or controlling the ray or beam, e.g. electron-optical arrangement
- H01J29/70—Arrangements for deflecting ray or beam
- H01J29/701—Systems for correcting deviation or convergence of a plurality of beams by means of magnetic fields at least
- H01J29/702—Convergence correction arrangements therefor
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01J—ELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
- H01J2229/00—Details of cathode ray tubes or electron beam tubes
- H01J2229/70—Electron beam control outside the vessel
- H01J2229/703—Electron beam control outside the vessel by magnetic fields
- H01J2229/7038—Coil separators and formers
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、インライン型カ
ラー受像管用の偏向ヨークにかかり、さらに具体的に
は、磁界調整(例えばミスコンバーゼンスの補正)を行
うための補正片を装着するための取付け構造の改良に関
するものである。
ラー受像管用の偏向ヨークにかかり、さらに具体的に
は、磁界調整(例えばミスコンバーゼンスの補正)を行
うための補正片を装着するための取付け構造の改良に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】インライン型のカラー受像管のネック部
に装着される偏向ヨークとしては、例えば図7に示すも
のがある。同図において、大径側と小径側を有するテー
パ形状の一対のセパレータ10,12のそれぞれの小径
側後端側、すなわちカラー受像管(図示せず)の電子銃
側には、小径側後端拡大面10a,12a(小径フラン
ジ部)が設けられている。セパレータ10,12のテー
パ部上には垂直偏向コイル18が設けられ、垂直偏向コ
イル18上にはコア16が設けられている。また、電気
回路を搭載した基板14がテーパ部に沿って設けられて
いる。補正構造20はセパレータ10,12の小径側後
端拡大面10a,12a上に設けられている。なお、図
示しないが、セパレータ10,12の内面側には水平偏
向コイルが設けられている。
に装着される偏向ヨークとしては、例えば図7に示すも
のがある。同図において、大径側と小径側を有するテー
パ形状の一対のセパレータ10,12のそれぞれの小径
側後端側、すなわちカラー受像管(図示せず)の電子銃
側には、小径側後端拡大面10a,12a(小径フラン
ジ部)が設けられている。セパレータ10,12のテー
パ部上には垂直偏向コイル18が設けられ、垂直偏向コ
イル18上にはコア16が設けられている。また、電気
回路を搭載した基板14がテーパ部に沿って設けられて
いる。補正構造20はセパレータ10,12の小径側後
端拡大面10a,12a上に設けられている。なお、図
示しないが、セパレータ10,12の内面側には水平偏
向コイルが設けられている。
【0003】図8には補正構造20が拡大して示されて
いる。セパレータ10,12の小径側後端拡大面10
a,12aには、一組のL字リブ22,24が対向して
所定の間隔で形成されており、それらの間には半円リブ
26,28がL字リブ22,24に沿って形成されてい
る。一方、補正片30は磁性体で形成されており、その
端部に折り返し部32が形成されている。補正片30
は、その両袖がL字リブ22,24に嵌め込まれるとと
もに、半円リブ26,28上をスライドする。補正片3
0のセパレータ10,12上における取付位置は、折り
返し部32によって補正片30をスライドさせることで
調整される。図9には、図8における補正片装着時の#
12−#12線に沿った断面が示されている。この図に
示すように、補正片30は、補正構造20内に強嵌合的
に嵌め込まれる。
いる。セパレータ10,12の小径側後端拡大面10
a,12aには、一組のL字リブ22,24が対向して
所定の間隔で形成されており、それらの間には半円リブ
26,28がL字リブ22,24に沿って形成されてい
る。一方、補正片30は磁性体で形成されており、その
端部に折り返し部32が形成されている。補正片30
は、その両袖がL字リブ22,24に嵌め込まれるとと
もに、半円リブ26,28上をスライドする。補正片3
0のセパレータ10,12上における取付位置は、折り
返し部32によって補正片30をスライドさせることで
調整される。図9には、図8における補正片装着時の#
12−#12線に沿った断面が示されている。この図に
示すように、補正片30は、補正構造20内に強嵌合的
に嵌め込まれる。
【0004】ここで、ミスコンバーゼンスの一例を示
す。図10(A)の例では、画面上でR(赤)の電子ビ
ームに対してB(青)の電子ビームが外側となってい
る。このようなHシフトミスコンバーゼンスパターンの
場合には、同図(B)に示すような位置に補正片30を
取り付けるようにする。逆に、同図(C)の例では、画
面上でRの電子ビームに対してBの電子ビームが内側と
なっている。このようなHシフトミスコンバーゼンスパ
ターンの場合には、同図(D)に示すような位置に補正
片30を取り付けるようにする。電子ビームの補正量
は、補正片30を電子ビームが並んでいる方向,すなわ
ち矢印F10,F12方向に移動することで調整でき
る。例えば、RとBの間隔が大きい場合には補正片30
を管軸方向(管中心軸方向)に近づけるようにする。
す。図10(A)の例では、画面上でR(赤)の電子ビ
ームに対してB(青)の電子ビームが外側となってい
る。このようなHシフトミスコンバーゼンスパターンの
場合には、同図(B)に示すような位置に補正片30を
取り付けるようにする。逆に、同図(C)の例では、画
面上でRの電子ビームに対してBの電子ビームが内側と
なっている。このようなHシフトミスコンバーゼンスパ
ターンの場合には、同図(D)に示すような位置に補正
片30を取り付けるようにする。電子ビームの補正量
は、補正片30を電子ビームが並んでいる方向,すなわ
ち矢印F10,F12方向に移動することで調整でき
る。例えば、RとBの間隔が大きい場合には補正片30
を管軸方向(管中心軸方向)に近づけるようにする。
【0005】このように、ミスコンバーゼンスの補正構
造20には、軸線方向に補正片を移動でき、最適位
置で補正片を保持できる構造が必要である。前記例で
は、を実現するため、軸線方向に補正片30をスライ
ドできるように、L字リブ22,24を対向して軸線と
平行に配置している。また、を実現するため、L字リ
ブ22,24の上部内側22A,24Aと、セパレータ
10上の円形リブ26,28間で補正片30がやや強嵌
合になるように寸法設定しており、金型加工を容易にす
るために円形リブ26,28をL字リブ22,24間の
一部分にのみ設けている。このような補正構造として
は、実開昭63−44364号,同63−19753号
に開示されたものがある。
造20には、軸線方向に補正片を移動でき、最適位
置で補正片を保持できる構造が必要である。前記例で
は、を実現するため、軸線方向に補正片30をスライ
ドできるように、L字リブ22,24を対向して軸線と
平行に配置している。また、を実現するため、L字リ
ブ22,24の上部内側22A,24Aと、セパレータ
10上の円形リブ26,28間で補正片30がやや強嵌
合になるように寸法設定しており、金型加工を容易にす
るために円形リブ26,28をL字リブ22,24間の
一部分にのみ設けている。このような補正構造として
は、実開昭63−44364号,同63−19753号
に開示されたものがある。
【0006】一方、偏向ヨークの出荷時には、調整用C
RT(図示せず)に一度その偏向ヨークを装着し、図1
0で説明した調整を行って出荷する。そして、この出荷
した偏向ヨークをCRTに組み込んでディスプレイ装置
として製品化する。しかし、各ディスプレイ装置のCR
Tと前記調整用CRTとの間で特性上の相違があるとき
には、装着するCRTに合わせて各偏向ヨークに新たな
調整用補正片を設け、出荷時と同様な調整を行う必要が
生ずる。図11には、かかる調整の様子が示されてお
り、補正片30の他に調整用補正片34が、接着剤36
によってL字リブ22,24の上面に固定されている。
補正対象となるミスコンバーゼンスのパターンによって
は、出荷時に、2枚の補正片を図11のように重ねて取
付けておく場合もある。
RT(図示せず)に一度その偏向ヨークを装着し、図1
0で説明した調整を行って出荷する。そして、この出荷
した偏向ヨークをCRTに組み込んでディスプレイ装置
として製品化する。しかし、各ディスプレイ装置のCR
Tと前記調整用CRTとの間で特性上の相違があるとき
には、装着するCRTに合わせて各偏向ヨークに新たな
調整用補正片を設け、出荷時と同様な調整を行う必要が
生ずる。図11には、かかる調整の様子が示されてお
り、補正片30の他に調整用補正片34が、接着剤36
によってL字リブ22,24の上面に固定されている。
補正対象となるミスコンバーゼンスのパターンによって
は、出荷時に、2枚の補正片を図11のように重ねて取
付けておく場合もある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
調整手法では、次のような不都合がある。 (1)調整する際に調整用補正片34を仮固定できない
ため、作業性の向上を図ることが難しい。 (2)接着剤36が固化するまでに、調整用補正片34
の位置ずれを起こすことがある。 (3)調整用補正片34を仮止め及びスライドできる構
造になっていないので、調整の再現性が必ずしも良好で
はなく、再度同じ位置に調整用補正片34を位置させる
ことが難しい。 (4)調整用補正片34の固定が接着剤のみの固定であ
るので、接着剤の塗布量のばらつきにより接着力が弱く
なった場合には、調整用補正片34が脱落することも考
えられる。
調整手法では、次のような不都合がある。 (1)調整する際に調整用補正片34を仮固定できない
ため、作業性の向上を図ることが難しい。 (2)接着剤36が固化するまでに、調整用補正片34
の位置ずれを起こすことがある。 (3)調整用補正片34を仮止め及びスライドできる構
造になっていないので、調整の再現性が必ずしも良好で
はなく、再度同じ位置に調整用補正片34を位置させる
ことが難しい。 (4)調整用補正片34の固定が接着剤のみの固定であ
るので、接着剤の塗布量のばらつきにより接着力が弱く
なった場合には、調整用補正片34が脱落することも考
えられる。
【0008】この発明は、以上の点に着目したもので、
その目的は、調整用補正片の装着作業及び位置調整作業
を改善すると共に、補正精度を向上させることである。
その目的は、調整用補正片の装着作業及び位置調整作業
を改善すると共に、補正精度を向上させることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで、上記課題を解決
するために本発明は、セパレータの小径側後端拡大面と
垂直方向に並べて設けられ、前記小径側後端拡大面に対
して平行な方向に延在する第1及び第2の挿入空間を有
して、前記小径側後端拡大面に設けられた取付け部と、
前記第1及び第2の挿入空間の内の少なくとも一つの挿
入空間に挿入された磁界調整のための補正片とを有する
偏向ヨークであり、前記取付け部は、前記小径側後端拡
大面側の前記第1の挿入空間に挿入される補正片の前記
小径側後端拡大面側である裏面側に当接する第1の当て
部と、表面側に当接する第2の当て部とを有すると共
に、前記第2の挿入空間に挿入される補正片の前記小径
側後端拡大面側である裏面側に当接する第3の当て部
と、表面側に当接する第4の当て部とを有し、前記第1
の当て部と前記第2の当て部は、前記補正片の挿入方向
と直交する前記補正片の幅方向において互いに異なる位
置にて前記補正片に押圧しつつ当接すると共に、前記第
3の当て部と前記第4の当て部は、前記補正片の挿入方
向と直交する前記補正片の幅方向において互いに異なる
位置にて前記補正片に押圧しつつ当接するよう構成した
ことを特徴とする偏向ヨークを提供するものである。
するために本発明は、セパレータの小径側後端拡大面と
垂直方向に並べて設けられ、前記小径側後端拡大面に対
して平行な方向に延在する第1及び第2の挿入空間を有
して、前記小径側後端拡大面に設けられた取付け部と、
前記第1及び第2の挿入空間の内の少なくとも一つの挿
入空間に挿入された磁界調整のための補正片とを有する
偏向ヨークであり、前記取付け部は、前記小径側後端拡
大面側の前記第1の挿入空間に挿入される補正片の前記
小径側後端拡大面側である裏面側に当接する第1の当て
部と、表面側に当接する第2の当て部とを有すると共
に、前記第2の挿入空間に挿入される補正片の前記小径
側後端拡大面側である裏面側に当接する第3の当て部
と、表面側に当接する第4の当て部とを有し、前記第1
の当て部と前記第2の当て部は、前記補正片の挿入方向
と直交する前記補正片の幅方向において互いに異なる位
置にて前記補正片に押圧しつつ当接すると共に、前記第
3の当て部と前記第4の当て部は、前記補正片の挿入方
向と直交する前記補正片の幅方向において互いに異なる
位置にて前記補正片に押圧しつつ当接するよう構成した
ことを特徴とする偏向ヨークを提供するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面も交えて各実施例につ
いて説明する。
いて説明する。
【実施例1】図1には、実施例1の偏向ヨークの主要部
が示されている。なお、従来例と同一部分には同一の符
号を付してある。本実施例では、セパレータ10の小径
側後端拡大面10aに、L字リブが2段重なった形状の
一組の取付けリブ40,41が、対向して所定の間隔で
軸線方向に形成されている。取付けリブ40,41の間
には、半円リブ26,28が取付けリブ40,41に沿
って形成されている。
が示されている。なお、従来例と同一部分には同一の符
号を付してある。本実施例では、セパレータ10の小径
側後端拡大面10aに、L字リブが2段重なった形状の
一組の取付けリブ40,41が、対向して所定の間隔で
軸線方向に形成されている。取付けリブ40,41の間
には、半円リブ26,28が取付けリブ40,41に沿
って形成されている。
【0011】補正片30は磁性体で形成されており、そ
の端部に折り返し部32が形成されている。補正片30
は、その両袖が1段目のL字リブ44,45に嵌め込ま
れると共に、半円リブ26,28上をスライドする。調
整用補正片37も同様に磁性体で形成されており、その
端部に折り返し部38が形成されている。調整用補正片
37は、その両袖が2段目のL字リブ42,43に嵌め
込まれると共に、1段目のL字リブ44,45の腕部上
面44a,45a上をスライドする。補正片30,37
のセパレータ10上における取付位置は、補正対象に応
じて折り返し部32,38によって補正片30,37を
スライドさせることで調整される。
の端部に折り返し部32が形成されている。補正片30
は、その両袖が1段目のL字リブ44,45に嵌め込ま
れると共に、半円リブ26,28上をスライドする。調
整用補正片37も同様に磁性体で形成されており、その
端部に折り返し部38が形成されている。調整用補正片
37は、その両袖が2段目のL字リブ42,43に嵌め
込まれると共に、1段目のL字リブ44,45の腕部上
面44a,45a上をスライドする。補正片30,37
のセパレータ10上における取付位置は、補正対象に応
じて折り返し部32,38によって補正片30,37を
スライドさせることで調整される。
【0012】図2(A)には、図1における#A−#A
線に沿った断面が示されている。この図に示すように、
補正片30は、1段目のL字リブ44,45に強嵌合的
に嵌め込まれる。調整用補正片37は、2段目のL字リ
ブ42,43の腕部下面42b,43bと1段目のL字
リブ44,45の腕部上面44a,45aとの間に嵌め
込まれる。取付けリブ40,41に挟まれた空間であ
り、かつ、2段目のL字リブ42,43の腕部下面42
b,43bと、1段目のL字リブ44,45の腕部上面
44a,45aとの間の空間が補正片37挿入用の空間
である。また、取付けリブ40,41に挟まれた空間で
あり、かつ、1段目のL字リブ44,45の腕部下面4
4b,45bと、小径側後端拡大面10aとの間の空間
が補正片30挿入用の空間である。補正片37挿入用の
空間と補正片30挿入用の空間とは、小径側後端拡大面
10aの垂直方向に所定間隔隔てられて設けられてお
り、かつ、軸線方向に延在している。ここでは、調整用
補正片37の厚みtと、挿入用溝幅h(2段目のL字リ
ブ42,43の腕部下面42b,43bと、1段目のL
字リブ44,45の腕部上面44a,45aとの間の寸
法)とが等しいものとする。
線に沿った断面が示されている。この図に示すように、
補正片30は、1段目のL字リブ44,45に強嵌合的
に嵌め込まれる。調整用補正片37は、2段目のL字リ
ブ42,43の腕部下面42b,43bと1段目のL字
リブ44,45の腕部上面44a,45aとの間に嵌め
込まれる。取付けリブ40,41に挟まれた空間であ
り、かつ、2段目のL字リブ42,43の腕部下面42
b,43bと、1段目のL字リブ44,45の腕部上面
44a,45aとの間の空間が補正片37挿入用の空間
である。また、取付けリブ40,41に挟まれた空間で
あり、かつ、1段目のL字リブ44,45の腕部下面4
4b,45bと、小径側後端拡大面10aとの間の空間
が補正片30挿入用の空間である。補正片37挿入用の
空間と補正片30挿入用の空間とは、小径側後端拡大面
10aの垂直方向に所定間隔隔てられて設けられてお
り、かつ、軸線方向に延在している。ここでは、調整用
補正片37の厚みtと、挿入用溝幅h(2段目のL字リ
ブ42,43の腕部下面42b,43bと、1段目のL
字リブ44,45の腕部上面44a,45aとの間の寸
法)とが等しいものとする。
【0013】図2(A)に示すものは、1段目の補正片
30と2段目の調整用補正片37との横幅がほぼ同寸法
の場合の例である。2枚の補正片の横幅が異なり、2
段目の補正片の横幅L1<1段目の補正片の横幅L2の
場合には図2(B)に示すように段をずらし、また、
横幅L1>横幅L2の場合には、図2(C)に示すよう
にL時リブを重ねずに別々に設けるようにする。
30と2段目の調整用補正片37との横幅がほぼ同寸法
の場合の例である。2枚の補正片の横幅が異なり、2
段目の補正片の横幅L1<1段目の補正片の横幅L2の
場合には図2(B)に示すように段をずらし、また、
横幅L1>横幅L2の場合には、図2(C)に示すよう
にL時リブを重ねずに別々に設けるようにする。
【0014】上述した実施例は、2段目の補正片37の
取付け位置が取付けリブ40,41により決定でき、従
来例のように作業者の目測で取付け位置が決まるもので
はないので、取付け位置の再現性が改善される。さらに
は、取付けリブ40,41により、接着剤を用いなくと
も2段目の補正片37の仮固定ができ、補正片37がそ
の厚み方向に脱落することもない。従って、本実施例の
偏向ヨークは、調整用補正片の装着作業及び位置調整作
業を改善できると共に、作業性の改善により補正片取付
け位置の精度が上がるので補正精度をも向上させること
ができる。
取付け位置が取付けリブ40,41により決定でき、従
来例のように作業者の目測で取付け位置が決まるもので
はないので、取付け位置の再現性が改善される。さらに
は、取付けリブ40,41により、接着剤を用いなくと
も2段目の補正片37の仮固定ができ、補正片37がそ
の厚み方向に脱落することもない。従って、本実施例の
偏向ヨークは、調整用補正片の装着作業及び位置調整作
業を改善できると共に、作業性の改善により補正片取付
け位置の精度が上がるので補正精度をも向上させること
ができる。
【0015】図2に示した実施例は調整用補正片37の
厚みtと、挿入用溝幅hとが等しいという理想的な状態
を示したものであるが、実際には補正片37の厚みtと
挿入用溝幅hとには寸法上のばらつきが生じる。t>h
となれば、補正片を軸線方向(管軸方向)に移動させる
時の操作力が大きくなり、作業性にマイナスであり、t
<hとなれば,補正片が軸線方向に自由に移動してしま
い仮固定できないといった場合もある。
厚みtと、挿入用溝幅hとが等しいという理想的な状態
を示したものであるが、実際には補正片37の厚みtと
挿入用溝幅hとには寸法上のばらつきが生じる。t>h
となれば、補正片を軸線方向(管軸方向)に移動させる
時の操作力が大きくなり、作業性にマイナスであり、t
<hとなれば,補正片が軸線方向に自由に移動してしま
い仮固定できないといった場合もある。
【0016】
【実施例2】そこで、上述の寸法のばらつきを取付けリ
ブ側で吸収する(即ち取付けリブ側の弾性力により補正
片を保持する)例を実施例2として示す。なお、以下の
説明では、説明を簡単にするため、1段目のL字リブ4
8,49の腕部48c,49cは、2段目の補正片37
の挿入によってたわまないものとする。この実施例にお
いても、取付けリブ40,41に挟まれた空間であり、
かつ、2段目のL字リブ46,47の腕部下面46b,
47bと、1段目のL字リブ48,49の腕部上面48
a,49aとの間の空間が補正片37挿入用の空間であ
る。また、取付けリブ40,41に挟まれた空間であ
り、かつ、1段目のL字リブ48,49の腕部下面48
b,49bと、小径側後端拡大面10aとの間の空間が
補正片30挿入用の空間である。補正片37挿入用の空
間と補正片30挿入用の空間とは、小径側後端拡大面1
0aの垂直方向に所定間隔隔てられて設けられており、
かつ、軸線方向に延在している。
ブ側で吸収する(即ち取付けリブ側の弾性力により補正
片を保持する)例を実施例2として示す。なお、以下の
説明では、説明を簡単にするため、1段目のL字リブ4
8,49の腕部48c,49cは、2段目の補正片37
の挿入によってたわまないものとする。この実施例にお
いても、取付けリブ40,41に挟まれた空間であり、
かつ、2段目のL字リブ46,47の腕部下面46b,
47bと、1段目のL字リブ48,49の腕部上面48
a,49aとの間の空間が補正片37挿入用の空間であ
る。また、取付けリブ40,41に挟まれた空間であ
り、かつ、1段目のL字リブ48,49の腕部下面48
b,49bと、小径側後端拡大面10aとの間の空間が
補正片30挿入用の空間である。補正片37挿入用の空
間と補正片30挿入用の空間とは、小径側後端拡大面1
0aの垂直方向に所定間隔隔てられて設けられており、
かつ、軸線方向に延在している。
【0017】図3(A)に示す取付けリブ40,41の
例では、2段目のL字リブ46,47の腕部46c,4
7cの先端に突起部46d,47dを設けている(突起
部を設ける位置は腕部46c,47cの先端でなく、途
中の部分でもよい。)。突起部46d,47dと1段目
のL字リブ48,49の腕部上面48a,49aとの間
の挿入用溝幅hをh<tmin (但し、tmin :補正片3
7のばらつく厚みtの最小値)に設定すると同時に、2
段目のL字リブ46,47の腕部下面46b,47bと
1段目のL字リブ48,49の腕部上面48a,49a
との間の寸法H>tmax (但し、tmax :補正片37の
ばらつく厚みtの最大値)に設定する。
例では、2段目のL字リブ46,47の腕部46c,4
7cの先端に突起部46d,47dを設けている(突起
部を設ける位置は腕部46c,47cの先端でなく、途
中の部分でもよい。)。突起部46d,47dと1段目
のL字リブ48,49の腕部上面48a,49aとの間
の挿入用溝幅hをh<tmin (但し、tmin :補正片3
7のばらつく厚みtの最小値)に設定すると同時に、2
段目のL字リブ46,47の腕部下面46b,47bと
1段目のL字リブ48,49の腕部上面48a,49a
との間の寸法H>tmax (但し、tmax :補正片37の
ばらつく厚みtの最大値)に設定する。
【0018】図3(B)は、図3(A)に示す取付けリ
ブ40,41の2段目のL字リブ46,47に、補正片
37を挿入した状態を示している。h<tmin のため、
突起部46d,47dは必ず補正片37に当接すること
になり、突起部46d,47dはt−h(但し、tは補
正片37の厚みの仕上がり寸法、tmin <t<tmax)
だけ押し上げられる。つまり、2段目のL字リブ46,
47の腕部46c,47cの厚さtaと長さlaを弾性
力を発生する適切な値に設定すれば、腕部46c,47
cのたわみによる補正片37への補正片厚み方向の押圧
力Faが常に得られる。その結果、補正片37の厚みt
と、挿入用溝幅hの寸法がばらついても、補正片の厚み
方向(小径側後端拡大面10aに垂直な方向)にがたな
く補正片37を取付けリブ40,41に装着でき、仮固
定が行える。さらには、補正片を軸線方向に移動させる
時の操作力も適当な力で行える。また、補正片37はた
わまないので、補正磁界に影響を及ぼすことなく補正片
の装着、位置調整が行え、補正に対する安定度が高い。
ブ40,41の2段目のL字リブ46,47に、補正片
37を挿入した状態を示している。h<tmin のため、
突起部46d,47dは必ず補正片37に当接すること
になり、突起部46d,47dはt−h(但し、tは補
正片37の厚みの仕上がり寸法、tmin <t<tmax)
だけ押し上げられる。つまり、2段目のL字リブ46,
47の腕部46c,47cの厚さtaと長さlaを弾性
力を発生する適切な値に設定すれば、腕部46c,47
cのたわみによる補正片37への補正片厚み方向の押圧
力Faが常に得られる。その結果、補正片37の厚みt
と、挿入用溝幅hの寸法がばらついても、補正片の厚み
方向(小径側後端拡大面10aに垂直な方向)にがたな
く補正片37を取付けリブ40,41に装着でき、仮固
定が行える。さらには、補正片を軸線方向に移動させる
時の操作力も適当な力で行える。また、補正片37はた
わまないので、補正磁界に影響を及ぼすことなく補正片
の装着、位置調整が行え、補正に対する安定度が高い。
【0019】図3(C)に示す取付けリブ40,41
は、1段目のL字リブ48,49の腕部48c,49c
の先端にも突起部48d,49dを設けたものである
(突起部を設ける位置は腕部48c,49cの先端でな
く、途中の部分でもよい。)。
は、1段目のL字リブ48,49の腕部48c,49c
の先端にも突起部48d,49dを設けたものである
(突起部を設ける位置は腕部48c,49cの先端でな
く、途中の部分でもよい。)。
【0020】図3(D)に補正片37を挿入した状態を
示すが、突起部48d,49dを設けたことにより、補
正片37は腕部48c,49cに一点、もしくは狭い範
囲で接することになる。この接触状態のほうが、補正片
37が面で接触するよりも安定した接触状態となるの
で、補正片を軸線方向に移動させる時の操作力としてよ
り安定した操作力が得られる。また、金型で挿入用溝幅
h(L字リブ48,49の突起部48d,49dと、L
字リブ46,47の突起部46d,47dとの間の寸
法)を微調整する場合にも、腕部48c,49cの上面
全面ではなく、突起部48d,49dの高さのみを調整
すればよいので、金型の加工が容易である。さらに、挿
入用溝幅hの寸法確認も、補正片の当たる場所(即ち寸
法を確認すべき場所)が特定されるので、容易になる。
(面で当たる場合のように実際にどこで当たっているの
か(即ち寸法を確認すべき場所)を注意深く見極める必
要がなくなる。)
示すが、突起部48d,49dを設けたことにより、補
正片37は腕部48c,49cに一点、もしくは狭い範
囲で接することになる。この接触状態のほうが、補正片
37が面で接触するよりも安定した接触状態となるの
で、補正片を軸線方向に移動させる時の操作力としてよ
り安定した操作力が得られる。また、金型で挿入用溝幅
h(L字リブ48,49の突起部48d,49dと、L
字リブ46,47の突起部46d,47dとの間の寸
法)を微調整する場合にも、腕部48c,49cの上面
全面ではなく、突起部48d,49dの高さのみを調整
すればよいので、金型の加工が容易である。さらに、挿
入用溝幅hの寸法確認も、補正片の当たる場所(即ち寸
法を確認すべき場所)が特定されるので、容易になる。
(面で当たる場合のように実際にどこで当たっているの
か(即ち寸法を確認すべき場所)を注意深く見極める必
要がなくなる。)
【0021】図3に示した例では2段目のリブの形状を
略L字としたが、例えば、図4(A)に示すように略U
字とし、厚みtと挿入用溝幅hとの寸法設定を前述と同
様にすることにより、同一の効果が得られる。図4
(B),(C)は1段目の補正片と2段目の補正片との
横幅が異なる場合の取付けリブの形状を示すものであ
る。
略L字としたが、例えば、図4(A)に示すように略U
字とし、厚みtと挿入用溝幅hとの寸法設定を前述と同
様にすることにより、同一の効果が得られる。図4
(B),(C)は1段目の補正片と2段目の補正片との
横幅が異なる場合の取付けリブの形状を示すものであ
る。
【0022】なお、上述の説明では、1段目のL字リブ
48,49の腕部48c,49cは、2段目の補正片3
7の挿入によってたわまないものとして説明したが、補
正片37への必要な押圧力Faが得られれば、腕部48
c,49cがたわんでもよい。
48,49の腕部48c,49cは、2段目の補正片3
7の挿入によってたわまないものとして説明したが、補
正片37への必要な押圧力Faが得られれば、腕部48
c,49cがたわんでもよい。
【0023】
【実施例3】次に、前述の補正片37の厚みtと挿入用
溝幅hの寸法のばらつきを、補正片37側で吸収する
(即ち補正片の弾性力により取付けリブに保持する)例
を実施例3として示す。補正片37の縦幅J(図1参
照)、または厚さtが小さい場合には、補正片自体に弾
性を持たせることができる。2段目のL字リブ46,4
7がたわまない場合、例えば図5(A)に示すように、
2段目のL字リブの腕部46c,47cの長さl1を大
きく取れない場合には、l1<l2(但し、l2は1段
目のL字リブ48,49の腕部48c,49cの長さ)
とし、かつ、挿入用溝幅h<tmin(但し、tmin :補
正片37のばらつく厚みtの最小値)に設定する。この
設定により、補正片37を2段目のL字リブ46,47
に挿入した場合、図5(B)に示すl2−l1の範囲で
補正片自体がたわみ、弾性力が発生する。このたわみの
反力として補正片への押圧力Faが得られる。よって、
補正片37の厚みtと、挿入用溝幅hの寸法がばらつい
ても、補正片の厚み方向にがたなく補正片37を取付け
リブ40,41に装着でき、仮固定が行える。さらに
は、補正片を軸線方向に移動させる時の操作力も適当な
力で行える。
溝幅hの寸法のばらつきを、補正片37側で吸収する
(即ち補正片の弾性力により取付けリブに保持する)例
を実施例3として示す。補正片37の縦幅J(図1参
照)、または厚さtが小さい場合には、補正片自体に弾
性を持たせることができる。2段目のL字リブ46,4
7がたわまない場合、例えば図5(A)に示すように、
2段目のL字リブの腕部46c,47cの長さl1を大
きく取れない場合には、l1<l2(但し、l2は1段
目のL字リブ48,49の腕部48c,49cの長さ)
とし、かつ、挿入用溝幅h<tmin(但し、tmin :補
正片37のばらつく厚みtの最小値)に設定する。この
設定により、補正片37を2段目のL字リブ46,47
に挿入した場合、図5(B)に示すl2−l1の範囲で
補正片自体がたわみ、弾性力が発生する。このたわみの
反力として補正片への押圧力Faが得られる。よって、
補正片37の厚みtと、挿入用溝幅hの寸法がばらつい
ても、補正片の厚み方向にがたなく補正片37を取付け
リブ40,41に装着でき、仮固定が行える。さらに
は、補正片を軸線方向に移動させる時の操作力も適当な
力で行える。
【0024】取付けリブ40,41の剛性が高く、2段
目のL字リブ46,47の腕部46c,47cの長さl
1を大きくしても腕部46c,47cがたわまない場合
には、図5(C)のように、l2<l1としても補正片
自体をたわませることができ、必要な押圧力Faが得ら
れる。なお、必要に応じて2段目のL字リブ46,47
の腕部46c,47c、1段目のL字リブ48,49の
腕部48c,49cに突起部を設けてもよい。このよう
に、補正片37側をたわませる場合には、取付けリブ4
0,41の剛性を高くできるので、取付けリブ40,4
1に他の部材を取付けることも可能となり、より設計の
自由度が広がる。
目のL字リブ46,47の腕部46c,47cの長さl
1を大きくしても腕部46c,47cがたわまない場合
には、図5(C)のように、l2<l1としても補正片
自体をたわませることができ、必要な押圧力Faが得ら
れる。なお、必要に応じて2段目のL字リブ46,47
の腕部46c,47c、1段目のL字リブ48,49の
腕部48c,49cに突起部を設けてもよい。このよう
に、補正片37側をたわませる場合には、取付けリブ4
0,41の剛性を高くできるので、取付けリブ40,4
1に他の部材を取付けることも可能となり、より設計の
自由度が広がる。
【0025】
【実施例4】次に、実施例4として、上記した補正片3
7の厚みtと挿入用溝幅hとの寸法のばらつきを、取付
けリブ側と補正片側との両方で吸収する例(実施例2,
3の考え方を合わせたもの)を図6に示す。実施例3の
図5(C)において、2段目のL字リブ46,47の腕
部46c,47cの長さl1を大きくし、かつ、腕部4
6c,47cの厚みuを小さくすれば、図6(A)に示
すように、補正片37がたわむと共にL字リブ46,4
7の腕部46c,47cもたわむ。(補正片37は実施
例3の場合と同様に弾性を有する寸法設定となってい
る。)
7の厚みtと挿入用溝幅hとの寸法のばらつきを、取付
けリブ側と補正片側との両方で吸収する例(実施例2,
3の考え方を合わせたもの)を図6に示す。実施例3の
図5(C)において、2段目のL字リブ46,47の腕
部46c,47cの長さl1を大きくし、かつ、腕部4
6c,47cの厚みuを小さくすれば、図6(A)に示
すように、補正片37がたわむと共にL字リブ46,4
7の腕部46c,47cもたわむ。(補正片37は実施
例3の場合と同様に弾性を有する寸法設定となってい
る。)
【0026】また、実施例3の図5(B)において、1
段目の補正片30が装着されない場合であって、1段
目のL字リブ48,49の腕部48c,49cの長さl
2を、2段目のL字リブ46,47の腕部46c,47
cの長さl1に対して相対的に大きくした場合(即ち、
l2−l1を大きくした場合)、または、1段目のL
字リブの腕部48c,49cの厚みvを小さくした場合
も、図6(B)に示すように、補正片37がたわむと共
に1段目のL字リブの腕部48c,49cもたわむ。
段目の補正片30が装着されない場合であって、1段
目のL字リブ48,49の腕部48c,49cの長さl
2を、2段目のL字リブ46,47の腕部46c,47
cの長さl1に対して相対的に大きくした場合(即ち、
l2−l1を大きくした場合)、または、1段目のL
字リブの腕部48c,49cの厚みvを小さくした場合
も、図6(B)に示すように、補正片37がたわむと共
に1段目のL字リブの腕部48c,49cもたわむ。
【0027】
【他の実施例】この発明には数多くの実施の形態があ
り、以上の開示に基づいて多用に改変することが可能で
ある。例えば、次のようなものも含まれる。 (1)前記実施例では取付けリブ40,41を軸線方向
に延在して設けたが、補正対象に応じて他の方向に延在
して設けてもよい。但し、取付けリブ40,41の延在
方向は小径側後端拡大面に平行な方向である。 (2)前記実施例では、セパレータ10の小径側後端拡
大面10a上の補正片の取付けリブ40,41のみ図示
したが、もちろん、取付けリブは、セパレータ10の小
径側後端拡大面10a上と、セパレータ12の小径側後
端拡大面12a上との少なくとも一方に形成すればよ
い。また、小径側後端拡大面10a,12aの裏面側
(前記実施例と反対側の面)に設けるようにしてもよ
い。
り、以上の開示に基づいて多用に改変することが可能で
ある。例えば、次のようなものも含まれる。 (1)前記実施例では取付けリブ40,41を軸線方向
に延在して設けたが、補正対象に応じて他の方向に延在
して設けてもよい。但し、取付けリブ40,41の延在
方向は小径側後端拡大面に平行な方向である。 (2)前記実施例では、セパレータ10の小径側後端拡
大面10a上の補正片の取付けリブ40,41のみ図示
したが、もちろん、取付けリブは、セパレータ10の小
径側後端拡大面10a上と、セパレータ12の小径側後
端拡大面12a上との少なくとも一方に形成すればよ
い。また、小径側後端拡大面10a,12aの裏面側
(前記実施例と反対側の面)に設けるようにしてもよ
い。
【0028】(3)取付けリブ,補正片の形状は、同様
の作用を奏するように種々設計変更が可能である。例え
ば、取付けリブを、断面V字やU字の凸形状又は凹形状
とするなどである。また、取付けリブを小径側後端拡大
面10a,12a上に複数組並列に設けてもよい。 (4)取付けリブを2段構造としたが、より多段の構造
とし、3枚以上の補正片を重ねて配置できる構成として
もよい。また、補正対象に応じて、補正片を装着しない
空き段があってもよい。
の作用を奏するように種々設計変更が可能である。例え
ば、取付けリブを、断面V字やU字の凸形状又は凹形状
とするなどである。また、取付けリブを小径側後端拡大
面10a,12a上に複数組並列に設けてもよい。 (4)取付けリブを2段構造としたが、より多段の構造
とし、3枚以上の補正片を重ねて配置できる構成として
もよい。また、補正対象に応じて、補正片を装着しない
空き段があってもよい。
【0029】(5)補正片の材質としては、磁性材の
他、鉄板などの金属板、アモルファスなど周囲の磁界を
調整できる材質であればよい。また、各段の補正片の材
質は補正対象に応じてそれぞれ決定すればよい。例え
ば、画面の左右両端部でBのビームがRのビームに対し
て同一側にずれるようなミスコンバーゼンス補正の場合
には、ケイ素鋼板製の補正片とパーマロイ製の補正片と
を用いることもある。
他、鉄板などの金属板、アモルファスなど周囲の磁界を
調整できる材質であればよい。また、各段の補正片の材
質は補正対象に応じてそれぞれ決定すればよい。例え
ば、画面の左右両端部でBのビームがRのビームに対し
て同一側にずれるようなミスコンバーゼンス補正の場合
には、ケイ素鋼板製の補正片とパーマロイ製の補正片と
を用いることもある。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば次
のような効果がある。 本発明の偏向ヨークは、複数の補
正片の取付け位置を全て取付け部により決定できるもの
であり、従来例のように作業者の目測で取付け位置を決
めるものではない。また、各補正片をスライドさせるこ
とができる。よって、各補正片の取付け位置の再現性が
大幅に改善される。さらには、取付け部により、接着剤
を用いなくとも複数枚の補正片の仮固定ができ、各補正
片がその厚み方向(小径側後端拡大面に垂直な方向)に
脱落することもない。従って、本発明の偏向ヨークは、
調整用補正片の装着作業及び位置調整作業を改善できる
と共に、作業性の改善により補正片取付け位置の精度が
上がるので補正精度をも向上させることができる。
のような効果がある。 本発明の偏向ヨークは、複数の補
正片の取付け位置を全て取付け部により決定できるもの
であり、従来例のように作業者の目測で取付け位置を決
めるものではない。また、各補正片をスライドさせるこ
とができる。よって、各補正片の取付け位置の再現性が
大幅に改善される。さらには、取付け部により、接着剤
を用いなくとも複数枚の補正片の仮固定ができ、各補正
片がその厚み方向(小径側後端拡大面に垂直な方向)に
脱落することもない。従って、本発明の偏向ヨークは、
調整用補正片の装着作業及び位置調整作業を改善できる
と共に、作業性の改善により補正片取付け位置の精度が
上がるので補正精度をも向上させることができる。
【0031】特に、取付け部は、小径側後端拡大面側の
前記第1の挿入空間に挿入される補正片の小径側後端拡
大面側である裏面側に当接する第1の当て部と、表面側
に当接する第2の当て部とを有すると共に、第2の挿入
空間に挿入される補正片の小径側後端拡大面側である裏
面側に当接する第3の当て部と、表面側に当接する第4
の当て部とを有し、第1の当て部と第2の当て部は、補
正片の挿入方向と直交する補正片の幅方向において互い
に異なる位置にて補正片に押圧しつつ当接すると共に、
第3の当て部と第4の当て部は、補正片の挿入方向と直
交する補正片の幅方向において互いに異なる位置にて補
正片に押圧しつつ当接するよう構成したので、取付け部
自体の弾性変形だけでなく、補正片自体も若干たわむこ
とになるので、補正片の厚みと挿入空間の寸法とがばら
ついても、補正片をその厚み方向にがたなく装着でき、
仮固定が行える。さらには、補正片をスライドさせる時
の操作力もより適当な力で行える。
前記第1の挿入空間に挿入される補正片の小径側後端拡
大面側である裏面側に当接する第1の当て部と、表面側
に当接する第2の当て部とを有すると共に、第2の挿入
空間に挿入される補正片の小径側後端拡大面側である裏
面側に当接する第3の当て部と、表面側に当接する第4
の当て部とを有し、第1の当て部と第2の当て部は、補
正片の挿入方向と直交する補正片の幅方向において互い
に異なる位置にて補正片に押圧しつつ当接すると共に、
第3の当て部と第4の当て部は、補正片の挿入方向と直
交する補正片の幅方向において互いに異なる位置にて補
正片に押圧しつつ当接するよう構成したので、取付け部
自体の弾性変形だけでなく、補正片自体も若干たわむこ
とになるので、補正片の厚みと挿入空間の寸法とがばら
ついても、補正片をその厚み方向にがたなく装着でき、
仮固定が行える。さらには、補正片をスライドさせる時
の操作力もより適当な力で行える。
【図1】この発明の実施例1の主要部を示す斜視図であ
る。
る。
【図2】実施例1の主要部の断面形状を示す図である。
【図3】実施例2の主要部の断面形状を示す図である。
【図4】実施例2の主要部の断面形状を示す図である。
【図5】実施例3の主要部の断面形状を示す図である。
【図6】実施例4の主要部の断面形状を示す図である。
【図7】背景技術を示す斜視図である。
【図8】図7の主要部を拡大して示す斜視図である。
【図9】図7の主要部を拡大して示す断面図である。
【図10】補正構造による補正手法を示す図である。
【図11】調整用補正片を備えた背景技術を示す斜視図
である。
である。
10,12 セパレータ 10a,12a 小径側後端拡大面 14 基板26,28 半円リブ(当て部) 30,37 補正片 40,41 取り付けリブ 42,43,46,47 2段目のL字リブ(当て部) 44,45,48,49 1段目のL字リブ(当て部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−45261(JP,A) 実開 昭62−9355(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 29/76
Claims (2)
- 【請求項1】セパレータの小径側後端拡大面と垂直方向
に並べて設けられ、前記小径側後端拡大面に対して平行
な方向に延在する第1及び第2の挿入空間を有して、前
記小径側後端拡大面に設けられた取付け部と、 前記第1及び第2の挿入空間の内の少なくとも一つの挿
入空間に挿入された磁界調整のための補正片とを有する
偏向ヨークであり、 前記取付け部は、前記小径側後端拡大面側の前記第1の
挿入空間に挿入される補正片の前記小径側後端拡大面側
である裏面側に当接する第1の当て部と、表面側に当接
する第2の当て部とを有すると共に、前記第2の挿入空
間に挿入される補正片の前記小径側後端拡大面側である
裏面側に当接する第3の当て部と、表面側に当接する第
4の当て部とを有し、 前記第1の当て部と前記第2の当て部は、前記補正片の
挿入方向と直交する前記補正片の幅方向において互いに
異なる位置にて前記補正片に押圧しつつ当接すると共
に、前記第3の当て部と前記第4の当て部は、前記補正
片の挿入方向と直交する前記補正片の幅方向において互
いに異なる位置にて前記補正片に押圧しつつ当接するよ
う構成した ことを特徴とする偏向ヨーク。 - 【請求項2】前記第4の当て部は、可撓性を有するリブ
であり、前記第3の当て部よりも前記補正片の幅方向の
内側にて前記補正片に当接し、前記補正片の前記第2の
挿入空間への挿入時に弾性変形して、前記補正片を押圧
することを特徴とする請求項1記載の偏向ヨーク。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07293481A JP3132546B2 (ja) | 1995-10-16 | 1995-10-16 | 偏向ヨーク |
TW085111395A TW305050B (ja) | 1995-10-16 | 1996-09-18 | |
MYPI96003937A MY114031A (en) | 1995-10-16 | 1996-09-24 | Deflection yoke |
KR1019960046402A KR100297533B1 (ko) | 1995-10-16 | 1996-10-14 | 편향요크 |
CN96112434A CN1083613C (zh) | 1995-10-16 | 1996-10-16 | 偏转线圈 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07293481A JP3132546B2 (ja) | 1995-10-16 | 1995-10-16 | 偏向ヨーク |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09115461A JPH09115461A (ja) | 1997-05-02 |
JP3132546B2 true JP3132546B2 (ja) | 2001-02-05 |
Family
ID=17795303
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP07293481A Expired - Fee Related JP3132546B2 (ja) | 1995-10-16 | 1995-10-16 | 偏向ヨーク |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3132546B2 (ja) |
KR (1) | KR100297533B1 (ja) |
CN (1) | CN1083613C (ja) |
MY (1) | MY114031A (ja) |
TW (1) | TW305050B (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100778395B1 (ko) * | 2001-06-05 | 2007-11-22 | 삼성에스디아이 주식회사 | 음극선관 |
KR20030065808A (ko) * | 2002-02-01 | 2003-08-09 | 삼성전기주식회사 | 편향요크 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6319753A (ja) * | 1986-07-10 | 1988-01-27 | Ishizaki Press Kogyo Kk | 電池缶の穴あき検出装置 |
JPS6344364U (ja) * | 1986-09-09 | 1988-03-25 | ||
JPH04249044A (ja) * | 1991-01-31 | 1992-09-04 | Toshiba Corp | インライン型カラ−受像管用偏向装置 |
-
1995
- 1995-10-16 JP JP07293481A patent/JP3132546B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1996
- 1996-09-18 TW TW085111395A patent/TW305050B/zh not_active IP Right Cessation
- 1996-09-24 MY MYPI96003937A patent/MY114031A/en unknown
- 1996-10-14 KR KR1019960046402A patent/KR100297533B1/ko not_active IP Right Cessation
- 1996-10-16 CN CN96112434A patent/CN1083613C/zh not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
KR970023594A (ko) | 1997-05-30 |
CN1152790A (zh) | 1997-06-25 |
JPH09115461A (ja) | 1997-05-02 |
KR100297533B1 (ko) | 2001-10-24 |
MY114031A (en) | 2002-07-31 |
TW305050B (ja) | 1997-05-11 |
CN1083613C (zh) | 2002-04-24 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4547695A (en) | CRT Shadow mask assembly | |
JP3132546B2 (ja) | 偏向ヨーク | |
JP3259552B2 (ja) | カラーブラウン管用色選別電極構体 | |
KR920001821B1 (ko) | 텔레비젼 표시 시스템 | |
JP3943343B2 (ja) | 陰極線管 | |
US20040164663A1 (en) | Color cathode ray tube | |
US5770932A (en) | Convergence correcting device | |
JP3019141B2 (ja) | 偏向ヨーク | |
JP3334677B2 (ja) | カラーブラウン管 | |
JPS6025812Y2 (ja) | ブラウン管 | |
EP1231625A1 (en) | Deflection yoke and color picture tube comprising the same | |
JPH07220645A (ja) | カラー受像管 | |
KR100465103B1 (ko) | 편향 요크 및 컬러 음극선관 장치 | |
JP2002270106A (ja) | カラー陰極線管 | |
JP3339045B2 (ja) | 偏向ヨーク | |
KR100217137B1 (ko) | 브라운관용 스프링장치 | |
KR100396497B1 (ko) | 편향요크 | |
US6580208B2 (en) | Deflection unit for color cathode ray tubes | |
JPH0739164Y2 (ja) | 偏向ヨーク装置 | |
JP3934435B2 (ja) | カラー陰極線管 | |
KR200260576Y1 (ko) | 편향요크의 퍼멀로이 보정체 고정구조 | |
US6495950B1 (en) | Deflection yoke for color cathode-ray tube | |
KR200149254Y1 (ko) | 음극선관용 벌브 고정 구조 | |
JPS5933156Y2 (ja) | 偏向ヨ−ク装置 | |
KR20020003616A (ko) | 음극선관의 인장 마스크 지지용 프레임 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071124 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081124 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091124 Year of fee payment: 9 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |