JP3131487B2 - 測距測角装置並びに平面線形測量方法及び平面線形測量装置 - Google Patents

測距測角装置並びに平面線形測量方法及び平面線形測量装置

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JP3131487B2 JP04029238A JP2923892A JP3131487B2 JP 3131487 B2 JP3131487 B2 JP 3131487B2 JP 04029238 A JP04029238 A JP 04029238A JP 2923892 A JP2923892 A JP 2923892A JP 3131487 B2 JP3131487 B2 JP 3131487B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、測距測角装置並びに平
面線形測量方法及び平面線形測量装置に関する。例えば
小口径シ−ルドトンネルの平面線形測量、道路線形測
量、幅員測量等の工事管理測量が本発明の技術分野に含
まれる。
【0002】
【従来の技術】例えば小口径シ−ルドトンネルなどのト
ンネル掘削工事に際しては、トンネルが設計通りに掘削
されているか否かを判断するために、トンネルの実際の
平面線形を測量し、その設計平面線形からの偏差を求め
ている。
【0003】平面線形測量の一つの方法として、測量者
の視凖に基づく各種の測量機器、例えばトランミット若
しくはセオドライトによりトンネルの枕口から掘削側に
向かって測量する方法がある。
【0004】また、他の方法としてレ−ザ−測量方法が
知られている。この方法では、トンネル設計平面線形の
中心線上において、トンネル枕口にレ−ザ−光源、トン
ネル掘削側にタ−ゲットがそれぞれ配置される。
【0005】そして、レ−ザ−光源から可視レ−ザ−光
をタ−ゲットへ照射し、このタ−ゲットによりトンネル
線形中心からの偏差を判読する。タ−ゲットとしては、
非透過性板に目盛が設けられたものか、或いはレ−ザ照
射点を電気的に読み取りディジタル表示されるものが用
いられる。
【0006】一方、道路工事における平面線形測量にも
トランミット若しくはセオドライトが使用されている。
特に近年では、一般にトータルステーションと称される
高精度なタキオメータ(測距測角儀)もしばしば使用さ
れている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、小口径
シ−ルドトンネル内は作業空間が狭いので、測量機の常
設が困難であり、作業環境も悪い。そのため、測量作業
には多大な時間と熟練を要する。
【0008】本発明は係る問題点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、熟練を要することな
く、測量作業を短時間で実行可能な測距測角装置並びに
平面線形測量方法及び平面線形測量装置を提供すること
である。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、計測光ビームを少なくとも二つのターゲ
ットに順次に入反射させることにより、上記計測光ビー
ムの出射位置と何れか一つの反射位置との間の水平直線
距離と、上記計測光ビームの出射位置と二つの反射位置
とがなす水平角度とを測定する測距測角装置であって、
計測光ビームを出射し、この計測光ビームに対する一つ
の上記ターゲットから反射した反射光ビームの検出に基
づき、上記計測光ビームの出射位置と一つの反射位置と
の間の直線距離を計測する測距手段と、この測距手段
に、その光軸と同軸に配置された同軸視準光学系と、上
記反射光ビームが検出されている期間に亘って反射光ビ
ーム検出信号を発生する検出信号発生手段と、上記測距
手段の光軸上に配置され、計測光ビームと反射光ビーム
とを互いに直角に偏角させ、且つ反射光ビームには計測
光ビームの光路を逆行させる光路変換手段と、上記測距
手段の光軸と同軸な回転中心軸線回りに、上記光路変換
手段を一定速度で回転させる回転手段と、上記直線距離
が水平直線距離となるように、少なくとも上記測距手段
と光路変換手段と回転手段とを整準させる整準手段と、
上記回転手段の回転角に比例するパルスを発生するパル
ス発生手段と、上記パルスと上記反射光検出信号とに基
づいて、上記水平角度を計測する測角手段と、計測され
た上記水平直線距離及び水平角度のデータ信号を外部へ
送信すると共に、上記測距測角装置の制御のために外部
から与えられるべき制御信号を受信する送受信手段とを
備えると共に、外部からの計測光ビームを反射させる反
射体を更に備えることにより、他の位置に配置された上
記測距測角装置に対するターゲットとしての役割を兼ね
ることを特徴とす。上記送受信手段は、上記データ信号
及び制御信号を無線で送受する無線送受信手段であって
もよく、或いは有線で送受信する有線送受信手段であっ
てもよい。本発明の平面線形測量装置は、複数の区間に
分割されるべき中心線を有してなるトンネルまたは道路
等の設計平面線形に対し、各区間の実際の水平直線距離
及び隣接する二つの区間がなす実際の水平角度を計測す
るための装置であって、上記中心線上の各区間の始点と
終点とにそれぞれ配置されたターゲットを備え、且つ、
これらターゲットは、上記中心線の始点に配置された一
つを除いては、請求項1乃至3の何れか1項に記載の複
数の測距測角装置であり、上記中心線上において二つの
上記ターゲットの間に位置する上記測距測角装置から、
上記二つのターゲットに対して対して上記計測光ビーム
を入反射させることにより、各区間の始点と終点との間
の水平直線距離と、隣接する二つの区間がなす水平角度
とを計測することを特徴とする。上記設計平面線形の中
心線は、直線、円曲線、クロソイド、三次元放物線のう
ちの少なくとも何れかを包含してもよい。
【0010】本発明の平面線形測量方法は、トンネル、
道路などの設計平面線形に対する実際の平面線形の偏差
を測量する平面線形測量方法であって、上記中心線の始
点の座標を予め計測する行程と、請求項4または5に記
載の平面線形測量装置により、上記各区間の実際の水平
直線距離及び隣接する二つの区間がなす実際の水平角度
を計測する行程と、上記予め計測された始点の座標と上
記計測された実際の水平直線距離及び水平角度とに基づ
いて、実際の平面線形のデータとしての上記各区間の始
点と終点との座標を算出する行程と、上記実際の平面線
形のデータと予め与えられた設計平面線形のデータとに
基づいて、設計平面線形と実際の平面線形との偏差を求
める行程と、からなることを特徴とする。
【0011】また、上記平面線形測量装置は、平面線形
測量装置に備えられた上記測距測角装置から離隔されて
配置され、各々の上記測距測角装置の送受信手段が送信
した実際の平面線形のデータに対応する上記水平直線距
離及び水平角度のデータを受信する受信手段と、上記設
計平面線形のデータ及び上記中心線の始点の座標が予め
記憶された記憶手段と、上記受信されたデータと上記記
憶されたデータとに基づいて、実際の平面線形のデータ
としての上記各区間の始点と終点との座標を算出すると
共に、上記設計平面線形に対する実際の平面線形の偏差
を算出する演算手段と、を更に備えてもよい。
【0012】或いは、上記平面線形測量装置に備えられ
た上記測距測角装置から離隔されて配置され、各々の上
記測距測角装置の送受信手段に対し、上記測距測角装置
を制御するための制御信号を送信する送信手段を更に備
えてもよい。
【0013】
【作用】本発明の測距測角装置によれば、測距測角装置
の整準手段による整準が調整済みであるとすると、光波
距離計の計測光ビームは水平面の法線方向へ出射された
後、光路変換手段により水平面に沿った方向へ光路変換
される。この計測光ビームは、光路変換手段の回転によ
り水平面に沿って360度方向へ回転照射される。ここ
で計測光ビームが一つのターゲットを通過すると、この
一つのターゲットからの反射光ビームが計測光ビームの
光路を逆行して光波距離計に検出され、この検出に基づ
いて計測光ビームの出射位置と反射位置との間の水平距
離が計測される。
【0014】一方、計測光ビームの出射位置と二つの反
射位置とがなす水平角は、光路変換手段の回転角度とし
て計測することができる。即ち、光路変換手段の一回転
において、計測光ビームが一方のターゲットから他方の
ターゲットに達するまでの間の光路変換手段の回転角で
ある。この回転角は、測角手段により計測することがで
きる。
【0015】本発明の平面線形測量装置によれば、平面
線形の中心線の始点にターゲットが配置され、この始点
に連続する中心線に沿ってターゲット付きの測距測角装
置が複数配置されている。従って、隣接する三台の測距
測角装置の組み合わせ、または中心線の始点のターゲッ
トとこれに隣接する二台の測距測角装置との組み合わせ
により、平面線形の中心線の各部分についての水平直線
距離及び水平角を計測できる。これら水平直線距離及び
水平角度は、実際の平面線形のデータに対応しているの
で、設計平面線形との比較に供することができる。
【0016】
【実施例】図1は、本発明の一実施例に係るプレーン型
測距測角儀12を示す。このプレーン型測距測角儀12
は、後述の本発明の平面線形測量装置110に使用され
る。
【0017】プレーン型測距測角儀12は、測距測角儀
本体14と、この本体14が取り付けられた整準機構1
6とを備えている。ここで本体14に固定された三次元
座標系は小文字xyzで示されている。また、大文字X
YZで示す三次元座標系は、プレーン型測距測角儀12
が配置された水平面をXY平面、このXY平面の法線方
向をZ方向とする座標系である。これらxyz座標系と
XYZ座標系とは、本体14の整準調整により一致させ
ることができる。本体14は円筒形の外筒18を備えて
いる。この外筒18の円周面に沿ったビーム透過窓部2
0は、防塵ガラスにより形成されている。
【0018】図2に示すように、外筒18の内部におい
て、減速器付モータ22のモータ軸24の回転は、モー
タ22に内臓された減速器(図示しない)により減速さ
れ、出力軸26に伝達される。この出力軸26にはペン
タプリズム固定金具28が取り付けられ、この固定金具
28には、光路変換手段として例えばペンタプリズム3
0が固定されている。
【0019】従ってペンタプリズム30はモータ22の
出力軸26の駆動により回転される。このペンタプリズ
ム30は入射光ビームと出射光ビームとを直角に光路変
更させる。即ち、ペンタプリズム30の鉛直方向(z方
向)の下方から入射した光ビームは、ペンタプリズム3
0の第1反射面32で反射され、更に第2反射面34で
反射され、z方向に直交する方向へ出射される。
【0020】ここで仮にペンタプリズム30が図2の状
態で静止しているとすると、ペンタプリズム30からの
出射光ビームは防塵ガラス20を介してx方向へ出射す
る。逆にx方向からペンタプリズム30へ入射した光ビ
ームは、ペンタプリズム30の第2反射面34で反射さ
れ、次に第1反射面32で反射されx方向に直交するz
方向へ出射される。
【0021】このペンタプリズム30の下方には、ター
ゲット点までの距離Lを計測するための光波距離計36
が配置されている。この光波距離計36は、その対物レ
ンズ部38がペンタプリズム30に対面するように配置
され、この対物レンズ部38は、計測光ビームB1 の出
射部及びこの計測光ビームB1 に対する反射光ビームB
2 の入射部を兼ねる。
【0022】対物レンズ部38からz方向に出射してペ
ンタプリズム30に入射した計測光ビームB1 は、ペン
タプリズム30の回転に伴いxy平面に水平な360°
方向に出射され、計測点の反射面に入射する。この反射
面からの反射光ビームB2 は、計測光ビームB1 の光路
を逆行して対物レンズ部38に戻る。この反射光ビーム
2 の検出に基いて計測点までの光路長、即ち直線距離
が位相差方式による光波距離計36で計測される。
【0023】尚、プレーン型測距測角儀12から計測点
までの光路長は、光波距離計36からz方向に出射され
た計測光ビームB1 をxy方向へ光路変換するために必
要な内部パスを含むため、実際の直線距離よりも長くな
る。しかし、内部パスの長さについては予め計測可能で
あるから、光波距離計36に内部パスの長さをオフセッ
ト値として設定しておくことにより、実際の直線距離L
を計測可能である。また、二つの計測点がプレーン型測
距測角儀12に対してなす水平角θを計測するための構
成は以下の通りである。
【0024】減速器付直流モータ22のモータ軸24に
はエンコーダ40(パルス発生手段)が設けられ、この
エンコーダ40はモータ軸24の回転角に比例したパル
スを出力することにより、ペンタプリズム30の回転角
を検出する。
【0025】ここでエンコーダ40をモータ22の出力
軸26ではなくモータ軸24に設けたのは、出力軸26
が減速されている(回転数が少ない)ために、モータ軸
24側のほうがペンタプリズム30の回転角の分解能を
高め得るためである。このエンコーダ40の検出信号
は、外筒18に内臓された制御装置42に与えられ、こ
こで計測点が原点座標に対してなす水平角θが演算され
る。
【0026】上記のようなペンタプリズム30、エンコ
ーダ40、制御装置42により、水平角θを演算する原
理について説明する。ここで、ペンタプリズム30の回
転方向に沿った二つの計測点には、それぞれ第1と第2
のターゲットが配置され、これらターゲットの反射面の
幅中心は計測点に一致しているものとする。
【0027】水平角θは、ペンタプリズム30の回転角
として表すことができる。即ち、ペンタプリズム30の
一回転において、計測光ビームが第1のターゲットの反
射面の幅中心で反射するペンタプリズム30の回転位置
をθI 、計測光ビームが第2のターゲットの反射面の幅
中心で反射するペンタプリズム30の回転位置をθII
すると、水平角θは、θI とθIIとがペンタプリズム3
0の回転方向でなす角度(θII−θI )として表され
る。
【0028】これらθI 及びθIIに対応するペンタプリ
ズム30の回転のタイミングtI 及びtIIは、光波距離
計36による反射光ビーム検出信号により検出できる。
【0029】従って、求めるべき角度θ=θII−θ
I は、タイミングtI 〜tII間のペンタプリズム30の
回転角度である。この回転角度は、エンコーダ40によ
るペンタプリズム30の回転角に比例するパルスから算
出できる。図3は上記制御装置42のブロック構成図を
示す。
【0030】制御装置42に必要な電源は、外筒18に
内臓されたバッテリー44から制御装置42の電源回路
50を介して供給される。代替的に、バッテリー44に
代えて外部の交流電源を用いてもよい。この場合、電源
回路50は、外筒18の電源用コネクタ46aを通じ
て、外筒18の外部に配置されたAC/DCアダプタ7
0にに接続される。このAC/DCアダプタ70は外部
交流電源72に接続される。そして、交流電源72から
の交流電流は、AC/DCアダプタ70により直流電流
に変換され、制御装置42の電源回路50へ供給され
る。
【0031】エンコーダ40からのパルスは、制御装置
42の波形整形回路52に与えられて波形整形された
後、カウンタ回路54でカウントされる。そのカウント
値のうち、回転角θI に対応するカウント値は第1のレ
ジスタ56に記憶され、回転角θIIに対応するカウント
値は第2のレジスタ58に記憶される。これら記憶され
た二つのカウント値に基づいて、CPU(中央処理装
置)60はθII−θI を演算し、水平角θを得る。光波
距離計36で求められた距離LもCPU60に与えられ
る。更にCPU60は、光波距離計36の測距動作の開
始/終了を制御すると共に、モータドライブ回路62を
通じてモータ22の駆動/停止を制御する。
【0032】このCPU60による制御は、プレーン型
測距測角儀12から離隔した場所に配置された後述の遠
隔制御装置からの制御信号により実行される。一方、C
PU60に得られた水平角θ及び距離Lは、測距測角デ
ータ信号として上記遠隔制御装置へ与えられる。
【0033】これらCPU60と遠隔制御装置との間の
信号の送受は、制御装置42の送受信回路64を通じて
無線または有線で実行される。ここで無線を用いる場合
には、送受信回路64には、例えば外筒18の上面に取
り付けられたアンテナ48が接続される。また遠隔制御
装置も適宜な無線送信手段を備えているものとする。遠
隔制御装置からの無線で送信された制御信号信号は、ア
ンテナ48で受信されて送受信回路64を通じてCPU
60へ与えられる。また、CPU60からの測距測角デ
ータ信号も送受信回路64及びアンテナ48により遠隔
制御装置へ送信される。一方、信号送受を有線で実行す
る場合には、外筒18に設けられた入出力コネクタ46
bと遠隔制御装置とをケーブルで接続する。
【0034】モータ22を制御するためのモータドライ
ブ回路62には、波形整形回路52を介してエンコーダ
40の出力がフィードバックされる。このフィードバッ
ク信号に基づいて、モータドライブ回路48はモータ2
2の回転速度を一定に制御する。
【0035】再度、図1及び図2を参照すると、外筒1
8には、ダイアゴナルミラー74を介して視準望遠鏡7
6が取り付けられている。この視準望遠鏡76は、視野
の静止時に、ダイアゴナルミラー74、光波距離計36
の対物レンズ部28、ペンタプリズム30を経て視野内
のターゲットを観測するものである。ここで光波距離計
36は、対物レンズ部28、ペンタプリズム30、ダイ
アゴナルミラー74及び視準望遠鏡76からなる視準光
学系と、測距のための測距光学系とが同軸とされてい
る。
【0036】外筒18の下部にはターゲット78が取り
付けられている。このターゲット78には、その周面に
配列された複数の反射プリズム80が保持されている。
このようなターゲット78は、後述するように、プレー
ン型測距測角儀12を複数台用いて平面線形測量を実行
する際に、他のプレーン型測距測角儀12に対するター
ゲットとしての役割を果たすものである。
【0037】外筒18の周面には測距測角儀本体14の
整準調整のための整準機構16が取り付けられてる。整
準機構16は上下に一対の上盤82と下盤84を備え、
このうちの上盤82のみが外筒周面に取り付けられ、下
盤84は適宜な三脚(図示せず)に固定されている。こ
れら上盤82と下盤84との間の間隔は、整準ねじ86
により可変に調整できる。更に、外筒18の上面及びタ
ーゲット78の下面には、整準調整の判断基準とされる
気泡管88が設けられている。
【0038】図4に示すように、整準ねじ86は外筒1
8の外壁18aの外周面に沿って例えば3個所に配置さ
れ、これら3個所の整準ねじ86を気泡管88を参照し
ながら適宜に調整することによりプレーン型測距測角儀
本体14が整準調整される。ここで本体14を正しく整
準調整することにより、xyz座標系とXYZ座標系と
が一致すると、本体14から360°方向に出射される
計測光ビームは、XY平面に沿った水平面に出射される
ことになる。
【0039】図5において、符号12a,12b,12
cは、上述したと同様なプレーン型測距測角儀12を示
す。但し、両側のプレーン型測距測角儀12a,12c
は、本体14を整準機構16に対して上下逆に取り付け
ることにより、上下逆向きに配置されている。この場
合、中央のプレーン型測距測角儀12bにより両側のプ
レーン型測距測角儀12a,12cのターゲット78へ
計測光ビームB1 を入反射させることにより、プレーン
型測距測角儀12bは、三台のプレーン型測距測角儀1
2a,12b,12cのなす水平角θと、二台のプレー
ン型測距測角儀12a,12bまたは12b,12c間
の水平距離Lを計測できる。同様に、プレーン型測距測
角儀12aまたは12bは、プレーン型測距測角儀12
bのターゲット78に対して計測光ビームB1 を入反射
させることができる。
【0040】図6は、本発明のプレーン型測距測角儀を
複数台用いた本発明の平面線形測量装置を小口径シール
ドトンネルの平面線形測量に適用した実施例を示す。測
量対象の小口径シールドトンネル100の杭口(トンネ
ル開始点)Aの中心には、バックポイント用プリズム1
02が設置されている。このプリズム102の座標は予
めゼオライト等で測量されている。
【0041】本発明の平面線形測量装置110は、トン
ネル100内に配置された第1乃至第4のプレーン型測
距測角儀12a,12b,12c,12dを備えてい
る。各プレーン型測距測角儀12a〜12dは、上述の
プレーン型測距測角儀12と全く同様である。但し、電
源としては各プレーン型測距測角儀12a〜12dに内
臓されたバッテリーを用いるものとし、後述の送受信イ
ンタ−フェ−スユニット114との間の信号の送受は、
有線ケーブル112によるものとする。
【0042】各プレーン型測距測角儀12a〜12d
は、トンネル100の設計平面線形の中心線104(ト
ンネル100の設計計画におけるトンネル中心線が立体
的に描く形状を平面的に見た線形の中心線)上に沿っ
て、トンネル杭口Aからトンネル切羽口108へ向かっ
て順次に配置されている。
【0043】更に詳しくは、プレーン型測距測角儀12
aは第1の直線終点(第1の円曲線始点)Bに、プレー
ン型測距測角儀12bは第1の円曲線終点(第2の円曲
線始点)Cに、プレーン型測距測角儀12cは第2の円
曲線終点(第2の直線始点)Cに、プレーン型測距測角
儀12dは路線終点(第2の直線終点)Eにそれぞれ配
置されている。
【0044】更に平面線形測量装置110は、トンネル
100の外部において、送受信インタフェースユニット
114と、このユニット114に順次に接続された例え
ばパーソナルコンピュータ116などの遠隔制御装置
と、XYプロッタ120またはプリンタなどの出力装置
を備えている。
【0045】送受信インタフェースユニット114は、
ケーブル112により各プレーン型測距測角儀12a〜
12dの入出力コネクタ46b(図1乃至図3参照)に
接続されている。
【0046】コンピュータ116は、送受信インタフェ
ースユニット114及びケーブル112を通じて各プレ
ーン型測距測角儀12a〜12dと信号を送受し、各プ
レーン型測距測角儀12a〜12dにより得られたプレ
ーン型測距測角データの処理や、各プレーン型測距測角
儀12a〜12dの制御を実行する。また、プレーン型
測距測角データを処理して得られた測量結果はXYプロ
ッタ120により作図または作表される。
【0047】コンピュータ116の図示しないメモリー
(記憶手段)には、トンネル設計平面線形のデータが、
コンピュータ116に付属するキーボード118から予
め入力されている。この入力データは、コンピュータ1
16の例えばフロッピーディスクなどの記録媒体に記録
される。
【0048】トンネル設計平面線形データの入力は、例
えば図示のトンネル平面線形のように、路線A〜Eが、
順次に第1の直線AB、第1の円曲線BC、第2の円曲
線CD、第2の直線DEからなる線形を例にとると以下
の通りである。
【0049】先ずトンネル開始点(路線開始点)AのX
Y座標値(X,Y)と方位角θとを入力し、次に
第1の直線ABの終点(第1の円曲線BCの始点)Bの
XY座標値(X,Y)と方位角θとを入力する。
そして第1の円曲線BCの終点(第2の円曲線CDの始
点)CのXY座標値(X,Y)と方位角θとを入
力し、次に第2の円曲線CDの終点(第2の直線DEの
始点)DのXY座標値(X,Y)と方位角θとを
入力し、更に路線終点(第2の直線DEの終点)EのX
Y座標値(X,Y)と方位角θとを入力する。
【0050】プレーン型測距測角儀12aは、バックポ
イント用プリズム102をターゲットとして、第1の直
線ABの距離L1 を計測し、且つプレーン型測距測角儀
12bのプリズム78をターゲットとして距離L2 を計
測する。更にプレーン型測距測角儀12aは、バックポ
イント用プリズム102及びプレーン型測距測角儀12
bのプリズム78をターゲットとしてA,B,Cのなす
角度θ1 を計測する。プレーン型測距測角儀12bは、
プレーン型測距測角儀12cのプリズム78をターゲッ
トとして、第2の円曲線CDの距離L3 を計測すると共
に、プレーン型測距測角儀12a,12cのプリズム7
8をターゲットとして、B,C,Dのなす角度θ2 を計
測する。
【0051】プレーン型測距測角儀12cは、プレーン
型測距測角儀12dのプリズム78をターゲットとし
て、第2の直線DEの距離L4 を計測すると共に、プレ
ーン型測距測角儀12b,12dのプリズム78をター
ゲットとして、C,D,Eのなす角度θ3 を計測する。
【0052】これらの距離計測(測距)及び角度計測
(測角)の詳細については後述する。トンネル100の
設計平面線形において、第1の直線ABをX軸に採り、
このX軸に直交する軸をY軸とし、杭口AのXY座標値
(XA ,YA )を(0,0)とおき、計測された各距離
1 ,L2 ,L3 ,L4 、各角度θ1 ,θ2 ,θ3 を用
いると、各プレーン型測距測角儀12a〜12dの実際
のXY座標値は以下のように示される。第1のプレーン
型測距測角儀12a(計測点B)のXY座標値(XB
B ) XB =L1 ……(i) YB =0 ……(ii)
【0053】第2のプレーン型測距測角儀12b(計測
点C)のXY座標値(XC ,YC ) XC =XB +|L2 ×cos θ1 | ……(iii) YC =L2 ×sin θ1 ……(iV) 第3のプレーン型測距測角儀12c(計測点D)のXY
座標値(XD ,YD ) XD =XC +|L3 ×cos θ2 | ……(V) YD =YC +|L3 ×sin θ2 | ……(Vi) 第4のプレーン型測距測角儀12d(計測点E)のXY
座標値(XE ,YE ) XE =XD +|L4 ×cos θ3 | ……(Vii) YE =YD +|L4 ×sin θ3 | ……(Viii)
【0054】これら各プレーン型測距測角儀12a〜1
2dのXY座標値のXY成分を求めるための演算式(i)
〜(Viii)は、予めコンピュータ116に入力されている
ものとする。
【0055】これら演算式(i) 〜(Viii)に従って求めら
れた各プレーン型測距測角儀12a〜12dのXY座標
値と予めパーソナルコンピュータ116に入力されたト
ンネル平面線形データとの差が求めるべき測量結果であ
る。掘削工事の途中で、このような差を測量することに
より、トンネル100が設計通りに掘削されているか否
かを判別できる。
【0056】仮に、差が存在しないか、或いは差が僅か
であれば、トンネル100は設計通りに掘削されている
ものと確認できる。一方、差が存在するならば、この差
をなくすようにトンネル100を調整または矯正する。
【0057】次に、上記のプレーン型測距測角儀12若
しくは平面線形測量装置110の動作について、図6に
示すトンネル平面線形測量を例として、図7に示すフロ
ーチャートに沿って説明する。
【0058】位置Aにバックポイント用プリズム102
を設置し、このプリズム102の座標を測量する(ステ
ップS1)。第1乃至第4のプレーン型測距測角儀12
a〜12dを各々の視準光学系を観測しながら、それぞ
れ位置B,C,D,Eに設置して整準調整する(ステッ
プS2)。各プレーン型測距測角儀12a〜12dの本
体14とパーソナルコンピュータ116とをケーブル1
12、送受信インターフェース114を介して接続する
(ステップS3)。位置B,C,D,Eの設計平面線形
における座標をパーソナルコンピュータ116に入力す
る(ステップS4)
【0059】以上で計測の準備が完了するが、ここまで
の準備作業は必ずしもステップS1〜S4の順序に限る
ものではない。計測準備が完了したら、パーソナルコン
ピュータ116から制御装置42に計測開始指令を与
え、制御装置42の制御により光波距離計36から計測
光を出射させると共に、減速器付モータ22を一定速度
で駆動させる( ステップS5)。各プレーン型測距測角
儀12a〜12dにより、角度θ1 ,θ2 ,θ3 の測角
を実行する(ステップS6)。
【0060】この測角は、バックポイント用プリズム1
02とプレーン型測距測角儀12bのプリズム78との
二つのプリズムをターゲットとして、プレーン型測距測
角儀12aによりθ1 が計測される。また、プレーン型
測距測角儀12a,12cの二つのプリズム78をター
ゲットとしてプレーン型測距測角儀12bによりθ
2が、プレーン型測距測角儀12b,12dの二つのプ
リズム78をターゲットとしてプレーン型測距測角儀1
2cによりθ3 が計測される。このステップS6で求め
るべき角度θN (N=1,2,3)は、 θN =θII−θI ……(ix)
【0061】と表せる。ここでθI は、ペンタプリズム
30の一回転において、計測光ビームが第1の反射位
置、即ち二つのうちの一方のターゲットに達するまでの
ペンタプリズム30の回転角である。また、θIIは、計
測光ビームが第2の反射位置、即ち他方のターゲットに
達するまでのペンタプリズム30の回転角である。
【0062】制御装置42は、モータ軸24の360度
回転に相当するエンコーダパルス数nと、ペンタプリズ
ム30の回転角θI に相当するエンコーダパルス数Δn
I とから、上記角度θI を次式に従って求める。 θI =(360・ΔnI )/n ……(x) 同様にして制御装置42は、角度θIIに比例するパルス
数をΔnIIとして、 θII=(360・ΔnII)/n ……(xi) を求める。
【0063】更に、制御装置42は、これら二つの角度
θI ,θIIにより、(ix)式からθNを求める。これら(i
X),(x) ,(xi)式は予め制御装置42に記憶されている
ものとする。このような測角をN=1,2,3について
実行することにより、角度θ1 〜θ4 が求められる。以
上の測角動作を数回繰り返し、角度θ1 〜θ4 を平均値
として求めることにより、計測の信頼性を高めることが
できる。
【0064】このようにして求められた角度θ1 〜θ4
は、制御装置42のCPU60から送受信回路64、ケ
ーブル112、送受信インターフェース114を介して
パーソナルコンピュータ116のメモリーに与えられ
る。
【0065】次に、測距を実行する(ステップS7)。
ここでプレーン型測距測角儀12aによる計測点Aにつ
いての測距の際には、制御装置42が上記測角ステップ
S6により得られた角度θ1 の回転位置でプレーン型測
距測角儀12aのペンタプリズム30を停止させる。こ
の状態では、プレーン型測距測角儀12aのペンタプリ
ズム30が杭口Aのプリズム78と正対することにな
る。この状態で光波距離計36は、杭口A(0,0)か
ら位置Bまでの水平距離L1 を求める。
【0066】同様の測距動作が、プレーン型測距測角儀
12bによりプレーン型測距測角儀12aのプリズム7
8をターゲットとして計測点Bについて、プレーン型測
距測角儀12cによりプレーン型測距測角儀12bのプ
リズム78をターゲットとして計測点Dについて、プレ
ーン型測距測角儀12dによりプレーン型測距測角儀1
2cのプリズム78をターゲットとして計測点Dについ
て、順次に実行されることにより、距離L2 〜L4 も求
まる。
【0067】このようにして求められた距離L1 〜L4
は、角度θ1 〜θ4 と同様にして制御装置42のCPU
60からコンピュータ116のメモリーに与えられる。
【0068】次に、計測点の座標値を求める(ステップ
S8)。コンピュータ116のCPUは、メモリーに与
えられた距離L1 〜L4 及び角度θ1 〜θ4 を上述の
(i) 〜(Viii)式に代入して、計測点B,C,D,EのX
Y座標値を順次に求める。
【0069】次いで、コンピュータ116のCPUは、
全ての計測点B,C,D,Eについての座標演算が完了
したか否かを判断する(ステップS9)。その判断の結
果が否である場合は、制御装置42を介して上記ステッ
プS6〜ステップS9を繰り返す。そして、全ての計測
点についての座標演算が完了すると、コンピュータ11
6は制御装置42を介して光波距離計36及びモータ2
2を停止させ、計測を終了させる(ステップS10)。
【0070】次に、コンピュータ116のCPUは、算
出された座標に基づいて、予め与えられた設計平面線形
に対する実際の平面線形の差を求め、XYプロッタ12
0により出力する(ステップS11)。
【0071】ここで差の算出例として、C点の差を示
す。図6において、BD間の曲線のなす弧の中心をO、
半径をRとする。また、直線BOとDOとがなす交角を
IAとする。C点の設計計画平面座標値は、 DXC=X+L×cos δ ……(Xii) DYC=Y+L×sin δ ……(Xii) として与えられる。ここでδは、距離Lの直線BCが
X軸に対してなす角度であり、 δ={180°−(180°−α)}/2=α/2 ……(XiV) である。ここでαは、BOCのなす角度である。次にこ
の角度αを求める。
【0072】プレーン型測距測角儀12a,12bは設
計計画トンネル断面上に設置されているため、トンネル
断面の中心から離芯しても、隣接する二台のプレーン型
測距測角儀間の距離誤差は非常に小さく、BC間の計測
距離L2 は正しいと見做せる。従って、この距離L2
用いて角度αを求めると、 α=cos -1{(2R2 −L2 2 )/2R} ……(xV) である。従って、C点の設計計画平面座標値は、 DXC=XB +L2 ×cos (α/2) ……(XVi) DYC=YB +L2 ×sin (α/2) ……(XVii) として与えられる。このC点の設計計画平面座標値と、
先に算出した実際のXY座標値((iii) ,(iV) 式)と
の差ΔXC ,ΔYC は、 ΔXC =DXC−XC ……(XViii) ΔYC =DYC−YC ……(XiX) として求まる。
【0073】本発明は上記実施例に限定されるものでは
なく、様々な変形が可能である。例えば平面線形を測量
すべき対象は、トンネル100に限らず、道路等を対象
としても上記実施例と同様な効果が奏される。
【0074】また、周囲が開けた道路などのように、プ
レーン型測距測角儀12の周囲に無線障害物が存在しな
い現場においては、パーソナルコンピュータ116と制
御装置42との間の信号送受は、有線方式に限らず無線
方式も採用可能である。更に、トンネル、道路等の設計
平面線形は、直線と曲線との組み合わせの他に、クロソ
イド、三次放物線等も適用可能である。
【0075】また、計測点の数、即ちプレーン型測距測
角儀12の配置台数も上記実施例に限定されるものでは
なく、トンネル、道路等の工事進行状況に応じて更に少
数または多数に設定することが可能である。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように本発明の測距測角装
置によれば、測距測角を光学的に自動的に実行できる。
また、この測距測角装置を複数台用いた平面線形測量方
法及び平面線形測量装置によれば、例えば小口径トンネ
ル内のプレーン型測距測角装置をトンネル外部から遠隔
操作することにより、トンネルの平面線形を測量でき
る。従って、作業環境の劣るトンネル内の測量において
も、作業者の負担が軽減され、作業時間が短縮し、作業
の合理化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプレーン型測距測角儀を示す側面図で
ある。
【図2】図1のプレーン型測距測角儀の要部を示すブロ
ック図である。
【図3】図2の制御装置の構成を示すブロック図であ
る。
【図4】図1のプレーン型測距測角儀の平面図である。
【図5】図1のプレーン型測距測角儀を複数台用いてプ
レーン型測距測角を実行する例を示す説明図である。
【図6】本発明の平面線形測量装置をトンネル測量に適
用して模式的に示す構成図である。
【図7】図6の計測行程を説明するフローチャートであ
る。
【符号の説明】 12,12a,12b,12c,12d…プレーン型測
距測角儀(測距測角装置)、16…整準機構(整準手
段)、22…モータ(回転手段)、30…ペンタプリズ
ム(光路変換手段)、36…光波距離計(プレーン型測
距手段)、12…エンコーダ(パルス発生手段)、42
…制御装置(測角手段)、64…送受信回路(送受信手
段)、76…視準望遠鏡、78…プリズム(反射体)、
114…送受信インターフェース(送信/送信手段)、
116…コンピュータ(記憶/演算手段)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01C 15/00 - 15/14 G01S 17/00 - 17/88 G01S 7/48 - 7/50

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 計測光ビームを少なくとも二つのターゲ
    ットに順次に入反射させることにより、上記計測光ビー
    ムの出射位置と何れか一つの反射位置との間の水平直線
    距離と、上記計測光ビームの出射位置と二つの反射位置
    とがなす水平角度とを測定する測距測角装置であって、 計測光ビームを出射し、この計測光ビームに対する一つ
    の上記ターゲットから反射した反射光ビームの検出に基
    づき、上記計測光ビームの出射位置と一つの反射位置と
    の間の直線距離を計測する測距手段と、 この測距手段に、その光軸と同軸に配置された同軸視準
    光学系と、 上記反射光ビームが検出されている期間に亘って反射光
    ビーム検出信号を発生する検出信号発生手段と、 上記測距手段の光軸上に配置され、計測光ビームと反射
    光ビームとを互いに直角に偏角させ、且つ反射光ビーム
    には計測光ビームの光路を逆行させる光路変換手段と、 上記測距手段の光軸と同軸な回転中心軸線回りに、上記
    光路変換手段を一定速度で回転させる回転手段と、 上記直線距離が水平直線距離となるように、少なくとも
    上記測距手段と光路変換手段と回転手段とを整準させる
    整準手段と、 上記回転手段の回転角に比例するパルスを発生するパル
    ス発生手段と、 上記パルスと上記反射光検出信号とに基づいて、上記水
    平角度を計測する測角手段と、 計測された上記水平直線距離及び水平角度のデータ信号
    を外部へ送信すると共に、上記測距測角装置の制御のた
    めに外部から与えられるべき制御信号を受信する送受信
    手段とを備えると共に、 外部からの計測光ビームを反射させる反射体を更に備え
    ることにより、他の位置に配置された上記測距測角装置
    に対するターゲットとしての役割を兼ねることを特徴と
    する測距測角装置。
  2. 【請求項2】 上記送受信手段が、上記データ信号及び
    制御信号を無線で送受する無線送受信手段であることを
    特徴とする請求項1記載の測距測角装置。
  3. 【請求項3】 上記送受信手段が、上記データ信号及び
    制御信号を有線で送受信する有線送受信手段であること
    を特徴とする請求項1記載の測距測角装置。
  4. 【請求項4】 複数の区間に分割されるべき中心線を有
    してなるトンネルまたは道路等の設計平面線形に対し、
    各区間の実際の水平直線距離及び隣接する二つの区間が
    なす実際の水平角度を計測するための装置であって、 上記中心線上の各区間の始点と終点とにそれぞれ配置さ
    れたターゲットを備え、且つ、これらターゲットは、上
    記中心線の始点に配置された一つを除いては、請求項1
    乃至3の何れか1項に記載の複数の測距測角装置であ
    り、 上記中心線上において二つの上記ターゲットの間に位置
    する上記測距測角装置から、上記二つのターゲットに対
    して対して上記計測光ビームを入反射させることによ
    り、各区間の始点と終点との間の水平直線距離と、隣接
    する二つの区間がなす水平角度とを計測することを特徴
    とする平面線形測量装置。
  5. 【請求項5】 上記設計平面線形の中心線が、直線、円
    曲線、クロソイド、三次元放物線のうちの少なくとも何
    れかを包含することを特徴とする請求項4記載の平面線
    形測量装置。
  6. 【請求項6】 トンネル、道路などの設計平面線形に対
    する実際の平面線形の偏差を測量する平面線形測量方法
    であって、 上記中心線の始点の座標を予め計測する行程と、 請求項4または5に記載の平面線形測量装置により、上
    記各区間の実際の水平直線距離及び隣接する二つの区間
    がなす実際の水平角度を計測する行程と、 上記予め計測された始点の座標と上記計測された実際の
    水平直線距離及び水平角度とに基づいて、実際の平面線
    形のデータとしての上記各区間の始点と終点との座標を
    算出する行程と、 上記実際の平面線形のデータと予め与えられた設計平面
    線形のデータとに基づいて、設計平面線形と実際の平面
    線形との偏差を求める行程と、からなることを特徴とす
    る平面線形測量方法。
  7. 【請求項7】 上記平面線形測量装置に備えられた上記
    測距測角装置から離隔されて配置され、各々の上記測距
    測角装置の送受信手段が送信した実際の平面線形のデー
    タに対応する上記水平直線距離及び水平角度のデータを
    受信する受信手段と、 上記設計平面線形のデータ及び上記中心線の始点の座標
    が予め記憶された記憶手段と、 上記受信されたデータと上記記憶されたデータとに基づ
    いて、実際の平面線形のデータとしての上記各区間の始
    点と終点との座標を算出すると共に、上記設計平面線形
    に対する実際の平面線形の偏差を算出する演算手段と、
    を更に備えることを特徴とする請求項4または5記載の
    平面線形測量装置。
  8. 【請求項8】 上記平面線形測量装置に備えられた上記
    測距測角装置から離隔されて配置され、各々の上記測距
    測角装置の送受信手段に対し、上記測距測角装置を制御
    するための制御信号を送信する送信手段を更に備えるこ
    とを特徴とする請求項4,5または7の何れか1項に記
    載の平面線形測量装置。
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