JPH07113640A - レーザ測距による掘削機の姿勢測定方法及びその装置 - Google Patents

レーザ測距による掘削機の姿勢測定方法及びその装置

Info

Publication number
JPH07113640A
JPH07113640A JP28429593A JP28429593A JPH07113640A JP H07113640 A JPH07113640 A JP H07113640A JP 28429593 A JP28429593 A JP 28429593A JP 28429593 A JP28429593 A JP 28429593A JP H07113640 A JPH07113640 A JP H07113640A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
excavator
laser
angle
points
measured
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP28429593A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiyuki Ushio
嘉之 潮
Tadashi Soga
唯志 曽我
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KIUCHI SYST SERVICE KK
Original Assignee
KIUCHI SYST SERVICE KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KIUCHI SYST SERVICE KK filed Critical KIUCHI SYST SERVICE KK
Priority to JP28429593A priority Critical patent/JPH07113640A/ja
Publication of JPH07113640A publication Critical patent/JPH07113640A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)
  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】2点の測距とローリング角の測定または3点の
測距からローリング角、ピッチング角、方位角を求めて
掘削機の姿勢を測定すること。 【構成】掘削機2の異なる2点に固定されたレーザ反射
体7,8から反射された変調レーザを受信して2固定点
の位置を測定するためのレーザ測距儀4と、掘削機2の
中心軸の回りのローリング角を測定するローリング角測
定装置11と、測距儀4により測定された2固定点の位
置とローリング角測定装置11により測定されたローリ
ング角とから掘削機本体2のピッチング角と方位角とを
計算するためのコンピュータ9とからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、測距儀を用いて掘削機
の姿勢を計算により求めることにより、掘削機の基準か
らの偏差量を表示するためのレーザ測距による掘削機の
姿勢表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】水道管、通信線などを埋設するための管
など多種の管が埋設される。このような管を埋設するた
めに孔が掘削される。このような掘削孔の総延長距離は
近年益々増大し、掘削しながら同時に管を埋設していく
掘削技術の自動化が急速に押し進められてきた。
【0003】これに対して、掘進方向を自動制御する技
術は、前記自動化技術に較べて遅れている。掘削孔が長
大になると、掘進予定線と掘削機の中心線とのずれ、す
なわち掘進方向のずれが問題になる。この問題を解決す
るためには、掘削機の正確な姿勢を知らなければならな
い。
【0004】2点と1つの回転角、または、3点の測距
から計算により物体の姿勢を求める方法は古来よりよく
知られている。また、現在はレーザ測距儀が開発されて
いるので、瞬間的に距離を測定することができる。した
がって、掘削機の姿勢を数学的に計算してリアルタイム
で知ることは容易に可能である。しかし、姿勢を知るだ
けでは容易な姿勢制御はできない。3点で位置が定まる
物体の1点を動かすと他の点も動くからである。なお、
現在のレーザ測距儀の測定精度は必ずしも十分とはいえ
ないので、この点の配慮も必要である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明は上述のよう
な技術的背景のもとになされたものであり、下記目的を
達成する。
【0006】この発明の目的は、2点の測距とローリン
グ角の測定からローリング角、ピッチング角、方位角を
求めて掘削機の姿勢を測定することができるレーザ測距
による掘削機の姿勢測定装置を提供することにある。
【0007】この発明の他の目的は、3点の測距からロ
ーリング角、ピッチング角、方位角を求めて掘削機の姿
勢を測定することができるレーザ測距による掘削機の姿
勢測定装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明のレーザ測距に
よる掘削機の姿勢測定方法は、掘削機本体の異なる2固
定点に2体のレーザ反射体をそれぞれに固定し、固定地
点に設置したレーザ測距儀から変調レーザを前記2体の
レーザ反射体に向けて発射し、前記2体のレーザ反射体
から反射されて戻る前記変調レーザを受信して前記2固
定点の位置を測定するとともに、前記掘削機本体に設け
たローリング角測定装置により前記掘削機本体のローリ
ング角を測定し、前記測距儀により測定された前記2固
定点の位置と前記ローリング角測定装置により測定され
た前記ローリング角とから前記掘削機本体のピッチング
角と方位角とをコンピュータにより計算し、前記コンピ
ュータにより計算されたピッチング角と方位角と測定さ
れた前記ローリング角に基づいて前記掘削機本体の掘進
計画線からの偏差量を前記コンピュータにより計算す
る、ことを特徴としている。
【0009】また、この発明のレーザ測距による掘削機
の姿勢測定方法は、掘削機本体の異なる2点にそれぞれ
に固定された2体のレーザ反射体と、変調レーザを前記
2体のレーザ反射体に向け発射し前記2体のレーザ反射
体から反射された変調レーザを受信して前記2固定点の
位置を測定するためのレーザ測距儀と、前記掘削機本体
のローリング角を測定するローリング角測定装置と、前
記測距儀により測定された前記2固定点の位置と前記ロ
ーリング角測定装置により測定されたローリング角とか
ら前記掘削機本体のピッチング角と方位角とを計算する
とともに、計算された前記ピッチング角と方位角と測定
された前記ローリング角とから前記掘削機本体の掘進計
画線からの偏差量を計算するためのコンピュータと、か
らなることを特徴としている。
【0010】さらにまた、この発明のレーザ測距による
掘削機の姿勢測定装置は、掘削機本体の異なる3固定点
に3体のレーザ反射体をそれぞれに固定し、固定地点に
設置したレーザ測距儀から変調レーザを前記3体のレー
ザ反射体に向けて発射し、前記3体のレーザ反射体から
反射されて戻る前記変調レーザを受信して前記3固定点
の位置を測定し、前記測距儀により測定された前記3固
定点の位置から掘削機本体のローリング角とピッチング
角と方位角とをコンピュータにより計算し、前記コンピ
ュータにより計算されたピッチング角とローリング角と
方位角とから前記掘削機本体の掘進計画線からの偏差量
を前記コンピュータにより計算する、ことを特徴として
いる。
【0011】さらにまた、この発明のレーザ測距による
掘削機の姿勢測定装置は、掘削機本体の異なる3点にそ
れぞれに固定された3体のレーザ反射体と、変調レーザ
を前記3体のレーザ反射体に向け発射し前記3体のレー
ザ反射体から反射された変調レーザを受信して前記3固
定点の位置を測定するためのレーザ測距儀と、前記測距
儀により測定された前記3固定点の位置から前記掘削機
本体のローリング角とピッチング角と方位角とを計算す
るとともに、計算された前記ローリング角とピッチング
角と方位角とから前記掘削機本体の掘進計画線からの偏
差量を計算するためのコンピュータと、からなることを
特徴としている。
【0012】
【作用】この発明のレーザ測距による掘削機の姿勢表示
装置は、掘削機の2点の距離を測定する。また、掘削機
のローリング角を測定する。2点の距離とローリング角
とから、掘削機の掘進距離と姿勢をコンピュータにより
計算する。ローリング角は正確に測定できる。その計算
直から掘削機の基準からの偏差量を表示する。
【0013】また、この発明のレーザ測距による掘削機
の姿勢表示装置は、前記2点が、掘削機の中心軸の方向
に長く離隔されているので、ピッチング角が小さくても
前記2点の内の1点の変動距離は大きい。このため、ピ
ッチング角も実用的な正確さで計算される。
【0014】
【実施例】
(実施例1)次に本発明のレーザ測距による掘削機の姿
勢表示装置の実施例を説明する。
【0015】図1は、本発明のレーザ測距による掘削機
の姿勢表示装置の実施例1を示す。掘削孔1内で掘削機
2を右側に進行させている。掘削孔1内の床3などにレ
ーザ測距儀4を設置する。このレーザ測距儀4の位置
(以下、機械原点という。)は、図に示す後視点5と後
視点6の2点から公知の工法交会法(2辺挟角法)によ
り求める。掘削機2の固定2点にプリズム7,8を固定
して設ける。このプリズム7,8は、入射レーザを入射
方向と正反対の方向へ反射することができる。
【0016】したがって、レーザ測距儀4のレーザ照射
点から発射された変調されたレーザはプリズム7,8で
反射して再び照射点に戻ることができる。プリズム7,
8が固定されている2点を以下測量点7,8という。掘
削機2の進行に従い2測量点の位置は変動するが、レー
ザ照射点から出た変調されたレーザは、2測量点を照射
することができる。このような照射方法は公知であるの
で、説明は省略するが、レーザビームを走査する方法、
2測量点を個別に追尾し2測量点に向けレーザビームを
照射する方法などが知られている。
【0017】レーザ測距儀4は公知の光波測距儀であ
る。この光波測距儀の測距原理は、よく知られているの
で詳しく説明しないが、本発明に関係する点を簡単に説
明する。レーザの波長はきわめて短いので、10メート
ルの長さのレーザビームに含まれている波の数を計数す
ることができるカウンタはない。そこで、レーザは変調
される。変調光の波が単位長さ当り何個含まれているか
を測定する。このように測定可能な変調光の波長は長い
ので、波の数を数えたただけでは、変調光の2分の1波
長程度の誤差が生じる。
【0018】たとえば、この分野で普通に用いられてい
る変調光の振動数は15MHZ のオーダーであるので、
光速度をこの値で割ると、波長は20メートルとなる。
従って、波数を計数するだけのレーザ測距では、この程
度の誤差が生じる。そこで、レーザ測距儀は、位相差計
を備えている。用いるレーザ変調光の単位位相をたとえ
ば1000分割し、すなわち1波長を1000分割し
て、位相差計により1波長の1000分の1の長さ測定
を行う。このような位相差計を用いると、10メートル
当り1cm程度の誤差が生じる。変調周波数を1桁あげ
たり、分割数を多くしたりして、10メートル当り0.
1cm程度の誤差にとどめることは現在の技術で可能で
ある。測定距離が20メートルになると、誤差は2倍に
なる。15MHZ の変調レーザを用いる場合は、掘削機
の掘進距離が10メートル増大するごとに、機械原点を
10メートル前進させれば、誤差を常に一定以下に維持
することができる。
【0019】また、レーザ測距儀4は、レーザビームの
照射角度を測定することができるので、レーザ測距儀は
2点間の距離だけでなく3次元的位置座標を計算により
測定することができる。このようなレーザ測距儀4がコ
ンピュータ9に接続されている。レーザ測距儀4により
機械原点と2測量点7,8との間の距離が測定される。
機械原点は、通常この種測距儀の中心部から吊り下げら
れている錘の矢が向く鉛直下方の地点として定められて
いる。機械原点と2測量点7,8との間の距離がコンピ
ュータ9に入力される。コンピュータ9には、後記する
計算式により掘削機2のピッチング角、方位角、掘削機
2に固定されている2点間の距離などを計算することが
できるソフトが用いられる。また、このコンピュータ9
は、前記計算の結果から掘削機2を動かす量の絶対値ま
たはその量の正負を出力することができる。
【0020】掘削機2は、ローリング角測定装置を備え
ている。ローリング角測定装置としてはU字管11が用
いられている。掘削機2には中心軸が設定されている。
U字管11は、X軸まわりの回転角、すなわち、ローリ
ング角を測定するためのものである。このU字管11
は、測定したローリング角の値を前記コンピュータに出
力することができる。このようなU字管11は公知であ
るので説明は省略する。掘削機2には直交する3軸が設
定されている。中心軸をY軸とし、またY軸が水平であ
るときに、鉛直に向く軸をZ軸、左右方向の軸をX軸と
いう。また、Z軸まわりの角度を方位角、X軸まわりの
角度をピッチング角という。したがって、ローリング角
はY軸まわりの回転角である。
【0021】コンピュータ9には表示画面10を有して
いる。コンピュータ9は、ローリング角、プリズム7,
8の位置に関するデータを受けて、ピッチング角、方位
角、掘削機2の特定点(たとえば、掘削機2の先端点)
の位置を計算できる位置解析機能、掘進計画線(たとえ
ば、掘削開始点と掘削終了点とを結ぶ直線)と現実の掘
削機2の位置とのズレ、すなわち、方位角偏差、水平・
垂直位置偏差を計算する偏差計算機能を有する。また、
表示画面は、前記角度・位置、偏差値について掘削機の
ジャッキストローク量、カッター圧力、裏込注入圧力等
掘削に関して発生する諸々のデータをリアルタイムでサ
ンプリングした各種のデータとともに予定値を表示する
ことができる。
【0022】これらの機能以外にも、セグメント割付機
能、運転パラメータ設定機能、掘進計画線設定・表示・
修正機能、掘削機寸法設定機能、各種演算パラメータ設
定機能などの設定・修正機能を備えている。また、後視
点設定機能、測量履歴管理機能、測量結果記録機能など
の管理機能も備えている。外部装置として、各種データ
を出力して記録するための印字装置13がコンピュータ
9に接続されている。
【0023】図2、図3は、掘進計画線に関する入力用
表示画面を示し、図2は水平面についてのもの、図3は
垂直面についてのものである。曲がりがない直線掘進に
より掘削開始点より5,000(=5m)位置における
計画値の掘削を行う場合の入力例が示されている。進入
方位角、曲率半径、X座標の始点・終点、Y座標の始点
・終点、Z座標の始点・終点が、手で入力される。
【0024】図4は、水平、水垂の計画座標と現在の掘
削機の座標から目標の方位、ピッチングを掘進中の掘削
機2の後端面すなわちX−Z平面の基準円の左右上下の
偏差量をレーダー様に表示した画面を示している。偏差
量は、数値としても表示している。また、掘削機2の管
理点の現在(管理すべき点の現在座標)の座標も参考の
ため示されている。
【0025】次に、前記ソフトにより実行される計算の
基礎を説明する。図6に示すように、掘削機2の掘削計
画線をY軸として設定する。このY軸に対して前記X,
Z軸を設定する。掘削開始前に掘削機2の中心軸をY軸
に一致させる。2測量点の各位置の座標を、A(xA
A ,zA ),B(xB ,yB ,zB )で表す。掘削開
始前の点A,Bの初期座標A0 ,B0 及び掘削機2の中
心軸上の設定2点C,Dの初期座標C0 ,D0 を次のよ
うに選ぶ。
【0026】
【数1】 ここで用いた長さLは、掘削機の後端点と先端点との間
の距離である。掘削機2が掘削を開始してある距離だけ
進み、姿勢が変化する。ローリング角はU字管11によ
りわかる。ローリング角、ピッチング角、方位角をそれ
ぞれにθr ,θp,θd で表す。いま、ピッチング角、
方位角が零である場合を考える。すなわち、θp =θd
=0.この場合、X−Z平面の座標変換の行列Θr は、
【0027】
【数2】 で表される。この1次変換により、座標A0 (xA0,y
A0,zA0),B0 (xB0,yB0,zB0)は、A
0 (1) (xA0 (1) ,yA0 (1) ,zA0 (1) ),B
0 (1) (xB0 (1) ,yB0 (1) ,zB0 (1) )に変わり、こ
れら新しい座標値は、次により表される。
【0028】
【数3】 次に、点A0 (1) が原点(0,0,0)に一致するよう
に、点B0 (1) ,C0,D0 を平行移動させる。この平
行移動により、点B0 (1) 、C0 ,D0 の移動先を、B
0 (2) (xB0 (2) ,yB0 (2) ,zB0 (2) ),C
0 (2) (xC0 (2) ,yC0 (2) ,zC0 (2) ),D
0 (2) (xD0 (2) ,yD0 (2) ,zD0 (2) )で表すと、
【0029】
【数4】
【0030】
【数5】
【0031】
【数6】 次に点Aが原点Oと一致するようにベクトルABを平行
移動させる。この平行移動による点Bの移動先をB(1)
(xB (1) ,yB (1) ,zB (1) )で表すと、
【0032】
【数7】 式7に現れているxB ,xA ,yB ,yA ,zB ,zA
は、レーザ測距儀4で測定されている。図7は、このよ
うな平行移動による点B(1) と点B0 (2) の位置関係を
示したものである。点B0 (2) は、点B0 がローリング
角相当の角度の回転変換と平行移動を受けたものである
ので、ベクトルOB0 (2) は、θp =θd =0の状態に
ある。
【0033】次いで、ベクトルOB0 (2) を回転移動さ
せてOB(1) に重ねるためのピッチング角θp と方位角
θd を求める。この回転を行う際には、まずX軸に対し
てピッチング角θp 回転させ、次いでZ軸に対して方位
角θd 回転させるものとする。したがって、角θp は点
0 (2) のz座標がzB (1) となるまで移動させるとき
のx軸に対する回転角である。この回転による点B0
(2) の移動先を点B0 (3) (xB0 (3) ,yB0 (3) ,zB0
(3) )で表すと、次式が得られる。
【0034】
【数8】 また、点B0 (3) のy座標は原点を中心とし、半径
【0035】
【数9】 の円
【0036】
【数10】 にz=zB (1) を代入して得られる。すなわち、
【0037】
【数11】 式(8,9)で得た値を用いて、図7から、角θp が計
算される。
【0038】
【数12】 また、図8から、方位角θd は、
【0039】
【数13】 このように求めた角度θp ,θd を用いて、さらに掘削
機2の中心軸上の2点C,Dの位置を計算により求める
ことができる。2点A,Bが図6に示す位置にあること
が測定された場合に、2点C,Dの各座標は次のように
計算される。掘削機2の3つの角度、ローリング角
θr 、ピッチング角θp 、方位角θd は、U字管11に
よる測定、式(10,11)によりすでに求められてい
る。基準の位置にあった掘削機2の点A,Bをローリン
グ角θr 、ピッチング角θp 、方位角θd の順に回転さ
せた状態が、図7に示すベクトルABとして示されてい
る。Y軸に対する回転の1次変換行列は、式(2)です
でに与えられている。X軸,Y軸を中心とする回転変換
行列は、次の式で与えられる。
【0040】
【数14】 基準位置にある掘削機2を測定された向きに逆に向かせ
る変換行列Θは、
【0041】
【数15】 基準位置にあった3点A0 ,C0 ,D0 は3軸回転によ
り、式(14)で表される1次変換を受ける。この1次
変換後の3点の座標A0 ’(xA0’,yA0’
A0’),C0 ’(xC0’,yC0’,zC0’),D
0 (xD0’,yD0’,zD0’)は、次式で表される。こ
の変換で、点D0 の座標は、(0,0,0)になってい
る。
【0042】
【数16】 この回転変換により得られた掘削機の姿勢は現在の掘削
機の進行方向に一致しており、また、掘削機2の後部の
点D0 は原点に一致している。最後に点A0 ’を点Aに
一致させるように点C0 ’,D0 ’を平行移動させれ
ば、掘削機2の中心軸上の2点C(xC ,yC
C ),D(xD ,yD ,zD )の現在の位置を知るこ
とができる。すなわち、
【0043】
【数17】 (実施例1の動作)次に、前記実施例1の動作を説明す
る。掘進計画線に概略方向づけて掘削機2を設置する。
表示装置をONとし、必要データを入力し、掘削機2の
運転を開始する。掘削機2のU字管11によりローリン
グ角θr が測定されその値がコンピュータ9に入力され
る。この角度θr は、表示装置に表示されている。この
値を見て、この値の正負に従って掘削機2のY軸まわり
の正負の回転駆動を行わせる。この角度θr だけ逆方向
に掘削機2を回転駆動する。
【0044】掘削機2の後端点C0 の基準計画線上への
垂直距離の偏差が表示装置に表示されている。掘削機2
の後端点C0 の基準計画線上への垂直距離の偏差量の正
負に従って、後端点C0 が計画線上に乗るように掘削機
2を平行移動させる。このとき、点D0 を点C0 の移動
に合わせて平行移動させる。式(10,11)により、
ピッチング角θp 、方位角θd が計算されている。
【0045】これらの角度は、表示装置に表示されてい
る。この角度分だけ掘削機2が回転駆動される。X軸ま
わりの回転駆動とZ軸まわりの回転駆動は別々に行う。
このような平行移動、回転駆動の制御は手動又は自動操
作で行うことができる。なお、図4に示す黒丸は掘削機
2の現在位置であり、図の中心は計画位置を示す。
【0046】(実施例2)実施例1におけるプリズム
7,8の他にもう1つのプリズムを掘削機2に固定して
設け、掘削機2の異なる3点に3体のプリズムを固定す
る。レーザ測距儀4により3点の位置座標を測定する。
これら3点の内の1点(実施例1と同様に点A)を原点
に一致させるように、平行移動する。その平行移動の3
次元量と3つの角ローリング角、ピッチング角、方位角
を未知数とし、他の2点の6つの実測値を既知数とし
て、実施例1で説明したのと同様に、他の2点に関して
それぞれに平行移動と回転の変換を行った連立行列変換
式から、平行移動量と3つの回転角を計算により求める
ことができる。
【0047】(その他の実施例)本発明は、上記実施例
に限られることはなく、本発明の趣旨の範囲内で、設計
変更が行われる。たとえば、掘削機の姿勢制御の駆動
は、表示装置の偏差量を目で見て、偏差量を零にするよ
うに操作を手動によるものとして説明したが、掘削機を
駆動する駆動装置(駆動用油圧モータ、油圧シリンダ、
スクリューなど)を自動制御することは容易に可能であ
る。
【0048】
【発明の効果】この発明レーザ測距による掘削機の姿勢
制御装置によると、次の効果が奏される。掘削機の姿勢
を簡単に測定できる。また、同時に、掘削機の掘進距離
(掘進方向の平行移動量)を知ることができる。3つの
角度を測定したので順番に角度修正する制御方法のため
に測定値を利用できる。測定値は表示のためにも利用で
きる。表示装置で常時掘進方向と掘進位置を確認しなが
ら姿勢を修正することができるので、工事の安全管理が
容易である。ローリング角を直接に測定する測定方法に
よると、簡単に正確に測定しやすいローリング角と2点
の測距とから方位角とピッチング角とを求めることによ
り、掘削機の姿勢の測定が正確になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明のレーザ測距による掘削機の姿
勢表示装置の実施例1を示す正面図である
【図2】図2は、水平面について掘進計画線に関するデ
ータの入力用表示画面を示す正面図である。
【図3】図3は、垂直面について掘進計画線に関するデ
ータの入力用表示画面を示す正面図である。
【図4】図4は、掘進中の掘削機2の後端面すなわちX
−Z平面の基準円の左右上下の偏差量から目標の方位、
ピッチング量をレーダー様に表示した画面を示す正面図
である。
【図5】図5は、掘削機の姿勢、推進速度、圧力、カッ
ター圧力を掘削時に発生する諸々のデータを監視する図
である。
【図6】図6は、ベクトル解析のための立体座標図であ
る。
【図7】図7は、ベクトルの平行移動を示す立体座標図
である。
【図8】図8は、ベクトルの回転移動を示す立体座標図
である。
【符号の説明】
2…掘削機本体、 4…レーザ測距儀 7,8…レーザ反射体 9…コンピュータ 10…表示画面 11…ローリング角測定装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】掘削機本体の異なる2固定点に2体のレー
    ザ反射体をそれぞれに固定し、 固定地点に設置したレーザ測距儀から変調レーザを前記
    2体のレーザ反射体に向けて発射し、前記2体のレーザ
    反射体から反射されて戻る前記変調レーザを受信して前
    記2固定点の位置を測定するとともに、前記掘削機本体
    に設けたローリング角測定装置により前記掘削機本体の
    ローリング角を測定し、 前記測距儀により測定された前記2固定点の位置と前記
    ローリング角測定装置により測定された前記ローリング
    角とから前記掘削機本体のピッチング角と方位角とをコ
    ンピュータにより計算し、 前記コンピュータにより計算されたピッチング角と方位
    角と測定された前記ローリング角に基づいて前記掘削機
    本体の掘進計画線からの偏差量を前記コンピュータによ
    り計算する、 ことを特徴とするレーザ測距による掘削機の姿勢測定方
    法。
  2. 【請求項2】掘削機本体の異なる2点にそれぞれに固定
    された2体のレーザ反射体と、 変調レーザを前記2体のレーザ反射体に向け発射し前記
    2体のレーザ反射体から反射された変調レーザを受信し
    て前記2固定点の位置を測定するためのレーザ測距儀
    と、 前記掘削機本体のローリング角を測定するローリング角
    測定装置と、 前記測距儀により測定された前記2固定点の位置と前記
    ローリング角測定装置により測定されたローリング角と
    から前記掘削機本体のピッチング角と方位角とを計算す
    るとともに、計算された前記ピッチング角と方位角と測
    定された前記ローリング角とから前記掘削機本体の掘進
    計画線からの偏差量を計算するためのコンピュータと、 からなることを特徴とするレーザ測距による掘削機の姿
    勢測定装置。
  3. 【請求項3】掘削機本体の異なる3固定点に3体のレー
    ザ反射体をそれぞれに固定し、 固定地点に設置したレーザ測距儀から変調レーザを前記
    3体のレーザ反射体に向けて発射し、前記3体のレーザ
    反射体から反射されて戻る前記変調レーザを受信して前
    記3固定点の位置を測定し、 前記測距儀により測定された前記3固定点の位置から掘
    削機本体のローリング角とピッチング角と方位角とをコ
    ンピュータにより計算し、 前記コンピュータにより計算されたピッチング角とロー
    リング角と方位角とから前記掘削機本体の掘進計画線か
    らの偏差量を前記コンピュータにより計算する、 ことを特徴とするレーザ測距による掘削機の姿勢測定方
    法。
  4. 【請求項4】掘削機本体の異なる3点にそれぞれに固定
    された3体のレーザ反射体と、 変調レーザを前記3体のレーザ反射体に向け発射し前記
    3体のレーザ反射体から反射された変調レーザを受信し
    て前記3固定点の位置を測定するためのレーザ測距儀
    と、 前記測距儀により測定された前記3固定点の位置から前
    記掘削機本体のローリング角とピッチング角と方位角と
    を計算するとともに、計算された前記ローリング角とピ
    ッチング角と方位角とから前記掘削機本体の掘進計画線
    からの偏差量を計算するためのコンピュータと、 からなることを特徴とするレーザ測距による掘削機の姿
    勢測定装置。
JP28429593A 1993-10-19 1993-10-19 レーザ測距による掘削機の姿勢測定方法及びその装置 Pending JPH07113640A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28429593A JPH07113640A (ja) 1993-10-19 1993-10-19 レーザ測距による掘削機の姿勢測定方法及びその装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28429593A JPH07113640A (ja) 1993-10-19 1993-10-19 レーザ測距による掘削機の姿勢測定方法及びその装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07113640A true JPH07113640A (ja) 1995-05-02

Family

ID=17676684

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28429593A Pending JPH07113640A (ja) 1993-10-19 1993-10-19 レーザ測距による掘削機の姿勢測定方法及びその装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07113640A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106959459A (zh) * 2017-05-09 2017-07-18 厦门言必信网络科技有限公司 一种基于智能手机和测距仪的监控设备方位确定方法
CN111256622A (zh) * 2020-01-22 2020-06-09 同济大学 一种对偶激光式机器人关节角度测量方法及角度测量装置
CN113110607A (zh) * 2021-05-15 2021-07-13 北京坤世拓智能科技有限公司 一种用于激光定向测距的云台控制装置
CN113914880A (zh) * 2021-09-01 2022-01-11 中铁九局集团电务工程有限公司 基于激光测距的倾角可修正隧道打孔方法及打孔机器人

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106959459A (zh) * 2017-05-09 2017-07-18 厦门言必信网络科技有限公司 一种基于智能手机和测距仪的监控设备方位确定方法
CN111256622A (zh) * 2020-01-22 2020-06-09 同济大学 一种对偶激光式机器人关节角度测量方法及角度测量装置
CN111256622B (zh) * 2020-01-22 2021-06-04 同济大学 一种对偶激光式机器人关节角度测量方法及角度测量装置
CN113110607A (zh) * 2021-05-15 2021-07-13 北京坤世拓智能科技有限公司 一种用于激光定向测距的云台控制装置
CN113914880A (zh) * 2021-09-01 2022-01-11 中铁九局集团电务工程有限公司 基于激光测距的倾角可修正隧道打孔方法及打孔机器人
CN113914880B (zh) * 2021-09-01 2024-02-23 中铁九局集团电务工程有限公司 基于激光测距的倾角可修正隧道打孔方法及打孔机器人

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8745884B2 (en) Three dimensional layout and point transfer system
KR101502880B1 (ko) 수평으로 연장하는 컨투어 라인들을 따라 공간 지점들을 측정하고 마킹하는 장치
US8060344B2 (en) Method and system for automatically performing a study of a multidimensional space
JP5538929B2 (ja) 三次元位置計測及び墨出しシステムとその使用方法
US8595946B2 (en) Two dimension layout and point transfer system
US5055666A (en) Surveying apparatus detecting relative angular position of projector and range finder
JP3210817B2 (ja) 三次元座標自動計測解析法
JPH068733B2 (ja) レーザーポジショナー及びこれを用いた定点マーキング方法
CN101067375A (zh) 隧道无线激光放样装置
JP3390629B2 (ja) 推進工法の測量方法
JPH07113640A (ja) レーザ測距による掘削機の姿勢測定方法及びその装置
JPH08254409A (ja) 三次元形状計測解析法
JPH1123272A (ja) 反射プリズム付き測量器械
JPH0843084A (ja) トンネル用多機能計測車
JPH04313013A (ja) プレーン形二次元測距測角儀
JP3247143B2 (ja) 移動体の位置・姿勢測量装置
JPH0446366B2 (ja)
JPH06100078B2 (ja) トンネル覆工機の自動測量位置決めシステム
KR100258405B1 (ko) 터널공사시 발파위치 및 내공측정방법 및 장치
JP4422927B2 (ja) 土木工事における測量方法
JPH02210213A (ja) トンネルの断面マーキング測量方法
EP4224114A1 (en) Laser scanning data processing device, laser scanning method, and program
JPH0843093A (ja) 工事途上における工事完了部分及び重機の位置測定方法
JP2002090143A (ja) 建設機械用の方向角測定装置
CN116147487A (zh) 竖井掘进机位姿测量方法及系统