JP3131399B2 - 移動体のtv受信システム - Google Patents

移動体のtv受信システム

Info

Publication number
JP3131399B2
JP3131399B2 JP09066514A JP6651497A JP3131399B2 JP 3131399 B2 JP3131399 B2 JP 3131399B2 JP 09066514 A JP09066514 A JP 09066514A JP 6651497 A JP6651497 A JP 6651497A JP 3131399 B2 JP3131399 B2 JP 3131399B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
channel
unit
amplifier
field intensity
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP09066514A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10261976A (ja
Inventor
哲也 杉正
和行 中村
豊 小泉
雅浩 藤澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawasaki Motors Ltd
Original Assignee
Kawasaki Jukogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawasaki Jukogyo KK filed Critical Kawasaki Jukogyo KK
Priority to JP09066514A priority Critical patent/JP3131399B2/ja
Publication of JPH10261976A publication Critical patent/JPH10261976A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3131399B2 publication Critical patent/JP3131399B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Circuits Of Receivers In General (AREA)
  • Input Circuits Of Receivers And Coupling Of Receivers And Audio Equipment (AREA)
  • Superheterodyne Receivers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の送信局から
の電波を、移動する各地域において安定して受信するこ
とができる移動体のTV受信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】船舶、自動車等の移動体においてたとえ
ば放送局からのTV電波を受信する場合、移動する地域
によって受信信号の強度、受信チャンネルが異なってい
る。従来、たとえば船舶では、共用のアンテナ手段が設
けられ、放送局からのTV電波は、このアンテナ手段を
介して受信している。受信されたTV電波は、一定の利
得の広帯域増幅器で増幅され、増幅されたTV電波が各
船室に装備されたTV受信機に送給される。そのため、
強電界地域では過増幅となって歪んだTV画像しか得ら
れず、良好なTV画像を得ることができなかった。ま
た、放送局からの受信可能な電波についても、各船室の
TV受信機によって選択しなければならず、その選択操
作が煩雑であった。
【0003】このような不都合を解消するために、たと
えば、特開平6−77779号公報に、改良された受信
機が開示されている。この受信機では、各地域に対応し
た受信可能なチャンネル情報が記憶手段に記憶されてお
り、受信する地域を指定することによって、指定した地
域の受信可能なチャンネル情報が読出され、これによっ
て使用者は容易に受信可能なチャンネル(換言すると放
送局)を選択することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この改
良された受信機は、一台の受信機において良好なTV画
像を得ることを目的としており、それ故に、複数の受信
機を備えた船舶等の移動体の受信システムに適用するこ
とが困難である。すなわち、複数の受信機を備えたもの
に適用しようとした場合には、複数の受信機の全てに上
述したような構成を採用する必要が生じ、非現実的であ
る。
【0005】本発明の目的は、複数の受信機を装備した
移動体に好都合に適用することができ、送信局からの電
波を安定して受信することができる移動体のTV受信シ
ステムを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、(a)TV電
波を受信するアンテナ手段12と、 (b)アンテナ手段12によって受信された受信信号を
増幅する増幅器2であって、 (b1)アンテナ手段12の出力が与えられる第1端子
22を、第1複数の第2端子24a〜24cに選択して
切換えるとともに、もう1つの第3端子24dに選択し
て切換える第1切換スイッチ20と、 (b2)前記各第2端子24a〜24cからの受信信号
がそれぞれ与えられる第1複数の増幅手段14,16,
18であって、各増幅手段14,16,18は、相互に
異なる予め定められた増幅率をそれぞれ有する増幅手段
14,16,18とを有する増幅器2と、 (c)減衰器4であって、 (c1)第1複数の各増幅手段14,16,18の出力
と第3端子24dの出力とが共通に与えられる第4端子
34を、第2複数の第5端子36a〜36cに選択して
切換えるとともに、もう1つの第6端子36dに選択し
て切換える第2切換スイッチ32と、 (c2)各第5端子36a〜36cからの信号が与えら
れる第2複数の減衰手段26,28,30とを有する減
衰器4と、 (d)各減衰器26,28,30からの信号と第6端子
の信号とが共通に与えられる分配器6と、 (e)分配器6からの信号が分配されて与えられ、チャ
ンネル選択手段を備える第2複数のTV受信機10と、 (f)分配器6からの信号が与えられる利得制御ユニッ
ト8であって、 (f1)所定の時間間隔を置いて選局チャンネルを順次
自動的に設定し、その設定されたチャンネルのTV電波
を中間周波数信号に変換するチューナ手段40と、 (f2)チューナ手段40によって設定された各チャン
ネルにおける中間周波数信号が一定となるようにゲイン
を制御してAGC信号を導出する自動ゲイン制御手段4
2と、 (f3)自動ゲイン制御手段42からのAGC信号の大
きさを検出して強度検出信号を導出する電波強度検出手
段44と、 (f4)電波強度検出手段44からの強度検出信号をデ
ジタル信号に変換するA/D変換手段46と、 (f5)制御演算手段48であって、 (f5−1)A/D変換手段46の出力に応答し、デジ
タル変換された電波強度信号を記憶する記憶部を有する
電波強度記憶手段52と、 (f5−2)電波強度の予め定める基準値を記憶し、こ
の基準値は、この基準値を越える電波強度の受信信号に
よって、TV受信機10によって良好な視聴TV画像が
得られる値である基準値記憶手段54と、 (f5−3)電波強度記憶手段52の記憶部にそれぞれ
記憶されている電波強度信号が、基準値記憶手段5に記
憶されている基準値を越える受信可能なチャンネルを記
憶するチャンネル記憶手段56と、 (f5−4)チャンネル記憶手段56に記憶されている
受信可能なチャンネルの電波強度を、TV受信機10に
適切なレベルで与えられるように、増幅器2の増幅率ま
たは減衰器4の減衰率の選択を行う演算処理手段58と
を含む制御演算手段48と、 (f6)チャンネル記憶手段56に記憶された受信可能
なチャンネル情報を表示するチャンネル表示手段60と
を有し、 (f7)チャンネル記憶手段56に記憶された受信可能
なチャンネルに対応する電波強度値が電波強度記憶手段
52から読出され、演算処理手段58は、この読出され
た電波強度値の平均値を演算し、 この演算された平均電波強度が最適レベルである場合に
は、第1および第2切換スイッチ20,32のスイッチ
ング状態を保ち、 平均電波強度値が最適レベルでない場合には、平均電波
強度値が所定の適正値となるように、演算処理手段48
が演算処理して増幅器2の増幅率または減衰器4の減衰
率を設定し、第1および第2切換スイッチ20,32を
切換える利得制御ユニット8とを含むことを特徴とする
移動体のTV受信システムである。また本発明は、各T
V受信機10には、 チャンネル記憶手段56からのチャンネル情報に基づい
て受信可能なチャンネルを表示する手段が付設されるこ
とを特徴とする。また本発明は、増幅手段14,16,
18の第1複数と、減衰手段26,28,30の第2複
数とは、等しく、 各減衰手段26,28,30は、各増幅手段14,1
6,18の増幅率の絶対値に等しい減衰率をそれぞれ有
することを特徴とする。本発明に従えば、アンテナ手段
によって受信された受信信号は、まず、増幅器および/
または減衰器によって増幅および/または減衰され、こ
のように利得調整された受信信号が分配器に送給され
る。分配器に送給された信号は、複数の受信機に送給さ
れる。したがって、アンテナ手段によって受信された受
信信号は、利得調整された後複数の受信機に送給される
ため、各受信機にて適正レベルの信号が送給され、アン
テナ手段からの電波信号を良好に受信することができ
る。また、分配器に送給された信号の一部は、利得制御
ユニットに送給される。利得制御ユニットは、分配器か
らの信号に基づいて、この信号レベルが適正となるよう
にアンテナ手段の受信信号の利得を設定し、この設定し
た利得でもって増幅器および/または減衰器の増幅率お
よび/減衰率を切換える。それ故に、アンテナ手段から
分配器に送給される受信信号は、常時、適正レベルとな
るように利得制御ユニットによって制御され、適正レベ
ルの信号が複数の受信機に送給され、複数の受信機は良
好に電波を受信することができる。
【0007】本発明に従えば、制御演算手段は複数の送
信局からの電波のうち受信可能なTV電波の電波強度に
基づいて受信信号の利得を設定するので、受信可能な電
波を対象とした適切な利得が得られ、したがって複数の
TV受信機は、受信可能な電波について良好に受信する
ことができる。
【0008】本発明に従えば、アンテナ手段にて受信さ
れた受信信号は、まず増幅器にて増幅されるので、受信
信号とノイズ信号とを区別し易くなり、TV受信信号を
所要の通りに信号処理することができる。
【0009】本発明に従えば、利得制御ユニットは受信
可能な送信局に関する信号を複数のTV受信機に付設さ
れた受信可能なチャンネルを表示する手段に送給するの
で、各TV受信機の操作者は利得制御ユニットから送給
される信号を利用することによって、受信可能な送信局
を容易に選択することができる。また本発明に従えば、
増幅手段14,16,18の第1複数と、減衰手段2
6,28,30の第2複数とは等しく、後述の本発明の
実施の形態では、たとえば3であり、さらに各減衰手段
26,28,30は、各増幅手段14,16,18の増
幅率の絶対値、たとえば後述の本発明の実施の形態では
10デシベル、20デシベル、30デシベルに等しい減
衰率をそれぞれ有する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明に従う移動体用の受信システムの一実施形態について
説明する。図1は、本発明に従う移動体用の受信システ
ムの一例を簡略的に示すブロック図であり、図2は、図
1の受信システムにおける増幅器および減衰器を簡略的
に示すブロック図であり、図3は、図1の受信システム
における制御演算手段を簡略的に示すブロック図であ
る。
【0011】主として図1を参照して、図示の受信シス
テムは、船舶においてTV電波を受信するためのシステ
ムであり、増幅器2、減衰器4、分配器6、利得制御ユ
ニット8および複数のTV受信機10を備えている。T
V放送局(TV電波を送信する送信局として機能する)
からのTV電波は、システムのアンテナ手段12によっ
て受信され、アンテナ手段12からの受信信号は、ま
ず、増幅器2に送給される。増幅器2は、後述する如く
して受信信号を増幅する。増幅器2にて増幅された受信
信号は、次いで、減衰器4に送給される。減衰器4は、
後述する如くして増幅器2からの増幅された受信信号を
減衰する。このように、アンテナ手段12からの受信信
号をまず増幅器2によって増幅するので、受信信号が増
幅された後に種々の信号処理が行われ、したがって受信
信号の処理が容易となるとともに、その信号処理を正確
に行うことができる。
【0012】増幅器2および減衰器4は、たとえば、図
2に示すとおりに構成することができる。図示の増幅器
2は、相互に並列に配設された3つの増幅手段、すなわ
ち第1、第2および第3増幅手段14,16,18を備
えている。この実施形態では、たとえば、第1増幅手段
14は信号をたとえば10デシベル(dB)上昇させる
ものであり、第2増幅手段16は信号をたとえば20デ
シベル上昇させるものであり、第3増幅手段18は信号
をたとえば30デシベル上昇させるものである。これら
3つの増幅手段14,16,18は、切換スイッチ20
を切換ることによって選択される。すなわち、切換スイ
ッチ20の端子22と端子24aとが電気的に接続され
ると、アンテナ手段12からの受信信号は第1増幅手段
14を通して送給され、この第1増幅手段14によって
受信信号が10デシベル上昇される。また、切換スイッ
チ20の端子22と端子24b(24c)とが電気的に
接続されると、アンテナ手段12からの受信信号は第2
(第3)増幅手段16(18)を通して送給され、第2
(第3)増幅手段16(18)によって受信信号が20
デシベル(30デシベル)上昇される。切換スイッチ2
0は端子24dを有し、この端子24dに接続されると
受信信号は増幅されることなく、そのまた増幅器2を通
過する。なお、この実施形態では、増幅器2の増幅率が
3段階に切換えることができるが、4段階以上に切換え
ることができるようにすることもできる。
【0013】また、図示の減衰器4は、相互に並列に配
設された3つの減衰手段、すなわち第1、第2および第
3減衰手段26,28,30を備えている。この実施形
態では、たとえば、第1減衰手段26は信号をたとえば
10デシベル減衰するものであり、第2減衰手段28は
信号をたとえば20デシベル減衰するものであり、第3
減衰手段30は信号をたとえば30デシベル減衰するも
のである。これら3つの減衰手段26,28,30は、
切換スイッチ32を切換ることによって選択される。す
なわち、切換スイッチ32の端子34と端子36aとが
電気的に接続されると、増幅器2からの信号は第1減衰
手段26を通して送給され、この第1減衰手段26によ
って上記信号が10デシベル減衰される。また、切換ス
イッチ32の端子34と端子36b(36c)とが電気
的に接続されると、増幅器2からの信号は第2(第3)
減衰手段28(30)を通して送給され、第2(第3)
増幅手段28(30)によって受信信号が20デシベル
(30デシベル)に減衰される。切換スイッチ32は端
子36dを有し、この端子36dに接続されると受信信
号は減衰されることなく、そのまま減衰器4を通過す
る。この実施形態では、減衰器4の減衰率が3段階に切
換えることができるが、4段階以上に切換えることがで
きるようにすることもできる。
【0014】
【0015】再び図1に戻って、減衰器4にて減衰され
た信号は、分配器6に送給される。分配器6は、減衰器
4からの信号をTV受信機10と利得制御ユニット8に
分配して送給する。TV受信機10は、たとえば各船室
に装備され、これらのTV受信機10は並列的に分配器
6に接続され、後述如くして利得調整された分配器6か
らの信号が送給される。なお、TV受信機10は、通常
の受信機でよい。
【0016】また、分配器6から利得制御ユニット8に
送給された信号は、このユニット8内で次のように処理
される。利得制御ユニット8は、チューナ手段40、自
動ゲイン制御手段42(AGC回路手段)、電波強度検
出手段44、A/D変換手段46および制御演算手段4
8とを備えている。チューナ手段40はTVチャンネル
設定手段50を含み、チャンネル設定手段50は、所定
の時間間隔を置いて選局チャンネルを順次自動的に設定
し、チューナ手段40はチャンネル設定手段50によっ
て設定されたチャンネルの電波を中間周波数信号に変換
する。日本国で受信可能なTVチャンネルは62チャン
ネルであり、したがってチャンネル設定手段50は1チ
ャンネルから62チャンネルまで一局づつ選択してい
き、順次設定されたチャンネルの電波の中間周波数信号
が自動ゲイン制御手段42に送給される。なお、チュー
ナ手段40については、この受信システムが用いられる
国の放送局のTV電波が受信できるものが用いられる
(TV受信機10についても同様である)。自動ゲイン
制御手段42は、チューナ手段40によって設定された
各チャンネルにおける中間周波数信号が一定となるよう
にゲインを制御し、ゲインが制御されたAGC信号は、
自動ゲイン制御手段42から電波強度検出手段44に送
給される。電波強度検出手段44はAGC信号の信号の
大きさを検出し、この強度検出手段44からの強度検出
信号がA/D変換手段46に送給されてアナログ信号か
らデジタル信号に変換される。変換されたデジタル信号
は制御演算手段48に送給されて次のとおりに処理され
る。
【0017】図1とともに図3を参照して、制御演算手
段48は、電波強度記憶手段52、基準値記憶手段5
4、チャンネル記憶手段56および演算処理手段58と
を含んでいる。電波強度記憶手段52はチューナ手段4
0が選択できるチャンネルに対応して62の記憶部を有
しており、1チャンネルから62チャンネルまでのデジ
タル変換された電波強度信号が電波強度記憶手段52の
各記憶部に記憶される。基準値記憶手段54には、この
受信システムにおける受信可能な電波強度の基準値が記
憶されており、この基準値を越える電波強度の受信信号
については、TV受信機10によって良好な視聴TV画
像が得られる。チャンネル記憶手段56には、受信可能
なチャンネル、換言すると所定の基準値を越えた電波強
度の受信信号に対応するチャンネルが記憶される。演算
処理手段58は、受信可能な信号の電波強度を後述する
如く処理してアンテナ手段12の受信信号の適切な利得
を演算し、この利得が得られるように増幅器2の増幅率
および/または減衰器4の減衰率を設定する。この利得
制御ユニット8による利得の演算処理については後述す
る。
【0018】制御演算手段48によって設定された増幅
率に関する信号は、増幅器2に送給され、この増幅率に
関する信号に基づいてスイッチ手段20が所定のとおり
に切換えられ、かくして上述したとおりにして増幅器2
の増幅率が切換えられる。また、制御演算手段48によ
って設定された減衰率に関する信号は、減衰器4に送給
され、この減衰率に関する信号に基づいてスイッチ手段
32が所定のとおりに切換えられ、かくして上述したと
おりにして減衰器4の減衰率が切換えられる。このよう
にして分配器6からの信号に基づいてアンテナ手段12
の受信信号の利得が演算され、この演算結果に基づいて
増幅器2の増幅率および減衰器4の減衰率が切換えられ
るので、アンテナ手段12の受信信号を適切なレベルと
なるように調整することができ、その調整も複数のTV
受信機10へ送給される受信信号を一括して行うことが
できる。
【0019】この実施形態では、制御演算手段48に関
連してチャンネル表示手段60が設けられている。この
チャンネル表示手段60には、チャンネル記憶手段56
に記憶された受信可能なチャンネル情報に関する信号が
送給され、チャンネル記憶手段56に記憶されたチャン
ネル情報が上記チャンネル表示手段60に表示される。
このチャンネル表示手段60は、たとえば、複数個(こ
の実施形態では1〜62チャンネルに対応して62個)
の表示ランプ(図示せず)から構成することができ、チ
ャンネル記憶手段56からの信号に基づいて受信可能な
チャンネルに対応する表示ランプが点灯される。このよ
うになチャンネル表示手段60を利用することによっ
て、システムの操作者は、受信可能なチャンネル情報を
容易に知ることができる。
【0020】また、各TV受信機10に、受信チャンネ
ル表示手段(図示せず)を付設し、制御演算手段48の
チャンネル記憶手段56からのチャンネル情報信号を受
信チャンネル表示手段に送給するようにするのが望まし
い。受信チャンネル表示手段は、たとえば、チャンネル
表示手段60と同様に、複数個(たとえば62個)の表
示ランプ(図示せず)から構成することができ、チャン
ネル記憶手段56からのチャンネル情報に基づいて受信
可能なチャンネルに対応する表示ランプが点灯される。
このような受信チャンネル表示手段を各受信機10に対
応して設けることによって、TV受信機10の操作者
は、受信可能なチャンネルを容易に知ることができる。
【0021】TV受信機10が自動チャンネル選択手段
(アップ選局スイッチとダウン選局スイッチから構成さ
れ、アップ選局スイッチを操作したときには、周波数の
大きい側の受信可能な一つ上のチャンネルが選択され、
ダウン選局スイッチを操作したときには、周波数の小さ
い側の受信可能な一つ下のチャンネルが選択される)を
備えているときには、受信チャンネル表示手段に代え
て、受信チャンネル記憶手段(図示せず)を各受信機1
0に付設するのが望ましい。このように構成したときに
は、チャンネル記憶手段56からのチャンネル情報信号
が受信チャンネル記憶手段に送給され、この受信チャン
ネル記憶手段に受信可能なチャンネル情報が記憶され
る。そして、自動チャンネル選択手段を操作したときに
は、受信チャンネル記憶手段に記憶されたチャンネル情
報に基づいて受信可能なチャンネルが順次自動的に選択
される。したがって、この場合には、受信地域が異なっ
ても、受信可能なチャンネル情報が自動的に更新され、
そのためTV受信機10の操作者は、単に自動チャンネ
ル選択手段を操作することによって、受信可能なチャン
ネルを自動的に選択することができる。
【0022】次に、図1および図3ととも図4を参照し
て、利得制御ユニット8による利得設定動作について説
明する。主として図4を参照して、まず、ステップS1
において各チャンネルの電波強度が検出される。チュー
ナ手段40は各チャンネル(この実施形態では1〜62
チャンネル)を順次自動的に選択し、かく選択されたチ
ャンネルの電波信号が自動ゲイン制御手段42を介して
電波強度検出手段44に送給され、電波強度検出手段4
4によって受信電波の強度が検出される。次いで、ステ
ップS2に移り、電波強度検出手段44によって検出さ
れた強度検出値がA/D変換手段46によってデジタル
化された後電波強度記憶手段52に記憶される。
【0023】次に、ステップS3において、制御演算手
段48において受信可能なチャンネルが選択される。こ
の受信可能なチャンネルの選択は、電波強度記憶手段5
2に記憶された各チャンネルに対応する電波強度値と基
準値記憶手段54に記憶された基準値とを比較し、上記
基準値を越えた電波強度値のチャンネルが受信可能なチ
ャンネルとして選択される。そして、この受信可能なチ
ャンネルが、ステップS4においてチャンネル記憶手段
56に記憶される。
【0024】次いでステップS5に進み、この実施形態
では、受信可能チャンネルの電波強度の平均電波強度が
算出される。チャンネル記憶手段56に記憶された受信
可能なチャンネルに対応する電波強度値が電波強度記憶
手段52から読出され、演算処理手段58は、この読出
された電波強度値の平均値を演算する。ステップS6に
おいては、この算出された平均電波強度が最適レベルで
あるか否かが判断される。平均電波強度値が最適レベル
である場合には、アンテナ手段12の受信信号の利得を
設定変更する必要がないので、ステップS6から直接ス
テップS1に戻る。これに対して、平均電波強度値が最
適レベルでない場合には、アンテナ手段12からの受信
信号を変更する必要があるので、ステップS7およびス
テップS8が遂行され、しかる後にステップS1に戻
る。
【0025】ステップS7においては、算出平均電波強
度値が最適となる、換言すると、この平均電波強度値が
所定の適正値となるように、演算処理手段48が演算処
理してアンテナ手段12の受信信号の利得を設定する。
さらに、演算処理手段48は、上記利得となるように、
増幅器2の増幅率および/または減衰器4の減衰率を演
算処理し、上記増幅率および/またま上記減衰率を設定
する。そして、ステップS7にて生成された増幅率信号
は増幅器2に送給され、また減衰率信号は減衰器4に送
給され、これら増幅率信号および/または減衰率信号に
基づいて増幅器2の増幅率および/または減衰器4の減
衰率が上述した如くして切換えられる。
【0026】
【0027】以上、本発明に従う受信システムの一実施
形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限
定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することな
く種々の変形、修正が可能である。
【0028】たとえば、図示の実施形態では、移動体と
しての船舶に適用して説明したが、船舶以外の大型車
両、航空機等の受信システムとしても適用することがで
きる。
【0029】
【0030】
【発明の効果】本発明の受信システムによれば、アンテ
ナ手段によって受信されたTV受信信号は、まず、増幅
器および/または減衰器によって増幅および/または減
衰され、このように利得調整された受信信号が分配器に
送給される。分配器に送給された信号は、複数のTV受
信機に送給される。したがって、アンテナ手段によって
受信された受信信号は、利得調整された後複数のTV受
信機に送給されるため、各受信機にて適正レベルの信号
が送給され、アンテナ手段からの電波信号を良好に受信
することができる。また、分配器に送給された信号の一
部は、利得制御ユニットに送給される。利得制御ユニッ
トは、分配器からの信号に基づいて、この信号レベルが
適正となるようにアンテナ手段の受信信号の利得を設定
し、この設定した利得でもって増幅器および/または減
衰器の増幅率および/減衰率を切換える。それ故に、ア
ンテナ手段から分配器に送給される受信信号は、常時、
適正レベルとなるように利得制御ユニットによって制御
され、適正レベルの信号が複数の受信機に送給され、複
数のTV受信機は良好に電波を受信することができる。
【0031】また本発明の受信システムによれば、制御
演算手段は複数の送信局からの電波のうち受信可能な電
波の電波強度に基づいて受信信号の利得を設定するの
で、受信可能な電波を対象とした適切な利得が得られ、
したがって複数の受信機は、受信可能な電波について良
好に受信することができる。
【0032】また本発明の受信システムによれば、アン
テナ手段にて受信された受信信号は、まず増幅器にて増
幅されるので、受信信号とノイズ信号とを区別し易くな
り、受信信号を所要の通りに信号処理することができ
る。
【0033】さらに本発明の受信システムによれば、利
得制御ユニットは受信可能な送信局に関する信号を複数
のTV受信機に付設された受信可能なチャンネルを表示
する手段に送給するので、各受信機の操作者は利得制御
ユニットから送給される信号を利用することによって、
受信可能な送信局を容易に選択することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従う移動体用の受信システムの一実施
形態を簡略的に示すブロック図である。
【図2】図1の受信システムにおける増幅器および減衰
器を簡略的に示すブロック図である。
【図3】図1の受信システムにおける制御演算手段を簡
略的に示すブロック図である。
【図4】図1の受信システムにおける利得制御ユニット
の制御動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
2 増幅器 4 減衰器 6 分配器 8 利得制御ユニット 10 TV受信機 40 チューナ手段 44 電波強度検出手段 48 制御演算手段 52 電波強度記憶手段 54 基準値記憶手段 56 チャンネル記憶手段 58 演算処理手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤澤 雅浩 兵庫県神戸市西区櫨谷町松本234番地 川崎重工業株式会社 西神戸工場内 (56)参考文献 特開 平1−62029(JP,A) 特開 平4−326819(JP,A) 特開 平4−368013(JP,A) 実開 昭57−115726(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 1/16 - 1/26 H03G 3/02 H04N 5/44

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)TV電波を受信するアンテナ手段
    12と、 (b)アンテナ手段12によって受信された受信信号を
    増幅する増幅器2であって、 (b1)アンテナ手段12の出力が与えられる第1端子
    22を、第1複数の第2端子24a〜24cに選択して
    切換えるとともに、もう1つの第3端子24dに選択し
    て切換える第1切換スイッチ20と、 (b2)前記各第2端子24a〜24cからの受信信号
    がそれぞれ与えられる第1複数の増幅手段14,16,
    18であって、各増幅手段14,16,18は、相互に
    異なる予め定められた増幅率をそれぞれ有する増幅手段
    14,16,18とを有する増幅器2と、 (c)減衰器4であって、 (c1)第1複数の各増幅手段14,16,18の出力
    と第3端子24dの出力とが共通に与えられる第4端子
    34を、第2複数の第5端子36a〜36cに選択して
    切換えるとともに、もう1つの第6端子36dに選択し
    て切換える第2切換スイッチ32と、 (c2)各第5端子36a〜36cからの信号が与えら
    れる第2複数の減衰手段26,28,30とを有する減
    衰器4と、 (d)各減衰器26,28,30からの信号と第6端子
    の信号とが共通に与えられる分配器6と、 (e)分配器6からの信号が分配されて与えられ、チャ
    ンネル選択手段を備える第2複数のTV受信機10と、 (f)分配器6からの信号が与えられる利得制御ユニッ
    ト8であって、 (f1)所定の時間間隔を置いて選局チャンネルを順次
    自動的に設定し、その設定されたチャンネルのTV電波
    を中間周波数信号に変換するチューナ手段40と、 (f2)チューナ手段40によって設定された各チャン
    ネルにおける中間周波数信号が一定となるようにゲイン
    を制御してAGC信号を導出する自動ゲイン制御手段4
    2と、 (f3)自動ゲイン制御手段42からのAGC信号の大
    きさを検出して強度検出信号を導出する電波強度検出手
    段44と、 (f4)電波強度検出手段44からの強度検出信号をデ
    ジタル信号に変換するA/D変換手段46と、 (f5)制御演算手段48であって、 (f5−1)A/D変換手段46の出力に応答し、デジ
    タル変換された電波強度信号を記憶する記憶部を有する
    電波強度記憶手段52と、 (f5−2)電波強度の予め定める基準値を記憶し、こ
    の基準値は、この基準値を越える電波強度の受信信号に
    よって、TV受信機10によって良好な視聴TV画像が
    得られる値である基準値記憶手段54と、 (f5−3)電波強度記憶手段52の記憶部にそれぞれ
    記憶されている電波強度信号が、基準値記憶手段5に記
    憶されている基準値を越える受信可能なチャンネルを記
    憶するチャンネル記憶手段56と、 (f5−4)チャンネル記憶手段56に記憶されている
    受信可能なチャンネルの電波強度を、TV受信機10に
    適切なレベルで与えられるように、増幅器2の増幅率ま
    たは減衰器4の減衰率の選択を行う演算処理手段58と
    を含む制御演算手段48と、 (f6)チャンネル記憶手段56に記憶された受信可能
    なチャンネル情報を表示するチャンネル表示手段60と
    を有し、 (f7)チャンネル記憶手段56に記憶された受信可能
    なチャンネルに対応する電波強度値が電波強度記憶手段
    52から読出され、演算処理手段58は、この読出され
    た電波強度値の平均値を演算し、 この演算された平均電波強度が最適レベルである場合に
    は、第1および第2切換スイッチ20,32のスイッチ
    ング状態を保ち、 平均電波強度値が最適レベルでない場合には、平均電波
    強度値が所定の適正値となるように、演算処理手段48
    が演算処理して増幅器2の増幅率または減衰器4の減衰
    率を設定し、第1および第2切換スイッチ20,32を
    切換える利得制御ユニット8とを含むことを特徴とする
    移動体のTV受信システム。
  2. 【請求項2】 各TV受信機10には、 チャンネル記憶手段56からのチャンネル情報に基づい
    て受信可能なチャンネルを表示する手段が付設されるこ
    とを特徴とする請求項1記載の移動体のTV受信システ
    ム。
  3. 【請求項3】 増幅手段14,16,18の第1複数
    と、減衰手段26,28,30の第2複数とは、等し
    く、 各減衰手段26,28,30は、各増幅手段14,1
    6,18の増幅率の絶対値に等しい減衰率をそれぞれ有
    することを特徴とする請求項1または2記載の移動体の
    TV受信システム。
JP09066514A 1997-03-19 1997-03-19 移動体のtv受信システム Expired - Fee Related JP3131399B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09066514A JP3131399B2 (ja) 1997-03-19 1997-03-19 移動体のtv受信システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09066514A JP3131399B2 (ja) 1997-03-19 1997-03-19 移動体のtv受信システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10261976A JPH10261976A (ja) 1998-09-29
JP3131399B2 true JP3131399B2 (ja) 2001-01-31

Family

ID=13318048

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP09066514A Expired - Fee Related JP3131399B2 (ja) 1997-03-19 1997-03-19 移動体のtv受信システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3131399B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3773042B2 (ja) * 2002-01-22 2006-05-10 シャープ株式会社 受信装置、受信装置の制御方法、受信装置の制御プログラム、ならびに、これを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP2008002952A (ja) * 2006-06-22 2008-01-10 Toshiba Corp 走査型プローブ顕微鏡、走査型プローブ顕微鏡用試料及びその形成方法
JP2011015070A (ja) * 2009-06-30 2011-01-20 Toshiba Corp 高周波信号の分配装置及び分配方法及びテレビジョン信号受信装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10261976A (ja) 1998-09-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20120157029A1 (en) Antenna switch circuit and method of switching the same
US6311049B1 (en) Receiving signal strength indicator uses feed forward level detecting signal
JPH0946614A (ja) 自動利得制御回路およびその回路を用いた受信用フロン トエンド装置
US5532760A (en) Receiver capable of selectively receiving satellite broadcast TV signals and audio SCPC signals
JP3131399B2 (ja) 移動体のtv受信システム
US6519450B2 (en) Radio broadcasting receiver
US20170111750A1 (en) Wireless receiver
JP3777003B2 (ja) 選局システム
JP3955173B2 (ja) デジタル無線伝送方式用受信機のビット誤り率確認装置
JP3189309B2 (ja) 衛星放送受信装置
JP3134412B2 (ja) アンテナレベル測定装置
JPH0537409A (ja) 移動通信装置
JPH06253275A (ja) Catvシステムの端末装置
KR100698116B1 (ko) 출력 세기 체크가 가능한 영상기기 및 그의 무선 주파수선호 채널 설정 방법
JPS6367366B2 (ja)
KR970006657B1 (ko) 차량탑재용 텔레비전의 수신감도 보정장치
JP3125122B2 (ja) 無線通信機の利得設定方法
KR19980050202A (ko) 2-튜너 텔레비전 수상기의 자동 이득 조정 장치
KR960010471B1 (ko) 무신호시 채널 자동 전환 장치
JPH08237162A (ja) ディジタル無線装置
JP2004180156A (ja) 干渉波検出装置、受信装置、および通信装置
JPH07264499A (ja) チューナ装置
JPH06113229A (ja) Agc回路
JPH0823482A (ja) アンテナ制御装置
JPH04326819A (ja) ラジオ受信機

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees