JP3130661B2 - 薄膜トランジスタ及びその製造方法 - Google Patents

薄膜トランジスタ及びその製造方法

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JP3130661B2 JP04199750A JP19975092A JP3130661B2 JP 3130661 B2 JP3130661 B2 JP 3130661B2 JP 04199750 A JP04199750 A JP 04199750A JP 19975092 A JP19975092 A JP 19975092A JP 3130661 B2 JP3130661 B2 JP 3130661B2
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  • Formation Of Insulating Films (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は薄膜トランジスタ(Th
in Film Transistor以下TFTとい
う)及びその製造方法に係り、特にTFTのゲート酸化
膜として適した良好な膜質である上に、均一な膜厚のS
iO2 膜を有するTFT及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ファクシミリ用のイメージセンサ、液
晶、薄膜IC等に用いられるTFTのゲート酸化膜は、
大面積基板上にTFTを構成するとき、均一な膜質であ
るとともに、その膜厚の均一性も求められる。
【0003】従来このようなTFTに適したゲート酸化
膜用SiO2 膜はCVD法で形成することがよく知られ
ている。またCVD法によりSiO2 膜を形成すること
も周知である(例えば特開昭61−63020号公報、
特開昭62−216261号公報、特開平1−2380
24号公報、特開平2−93069号公報、特開平2−
170974号公報等参照)。
【0004】従来の代表的なゲート酸化膜用SiO2
には次のようなものがある。 (1) テトラエトキシシラン〔Si(OC2 5 4
(以下TEOSという)とO2 ガスによる減圧CVD法
(LP−CVD法)により形成したSiO2 膜、(2) ス
パッタ法により形成したSiO2 膜、(3) ECRプラズ
マCVD法により形成したSiO2 膜、(4) TEOSと
2 ガスによるプラズマCVD法(P−CVD法)によ
り形成したSiO2 膜等である。
【0005】これらのゲート酸化膜用SiO2 膜の特性
を表1に示す。
【0006】
【表1】
【0007】一般にゲート酸化膜用SiO2 としては、
耐圧6MV/cm以上、界面準位密度は1×1011/c
2 ・eV以下、屈折率1.46程度のものが求められ
る。表1から明らかな如く(1) TEOS+O2 ガスのL
P−CVD法によるSiO 2 膜は耐圧が低く、屈折率が
変動するなどの問題点がある。
【0008】(2) スパッタ法によるSiO2 膜はステッ
プカバレージが悪く、ゲートリークを発生し易いという
問題点がある。 (3) ECRプラズマ又はCVD法によるSiO2 膜は界
面準位密度が大きく、TFTを形成した場合、素子のオ
フ電流が大きいという問題点がある。
【0009】(4) TEOS+O2 ガスのP−CVD法に
よるSiO2 膜は表1に示す特性では最もすぐれたもの
である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところがTEOS+O
2 ガスによるP−CVD法によって成膜するための従来
の装置はサス・ステンレス・チャンバーを使用しなけれ
ばならない。そして、このサス・ステンレス・チャンバ
ーの不純物が生成する酸化膜中に混入し易いこと、酸化
膜の成膜温度が450℃以下と低く、高温での膜生成が
不可能であるという問題点がある。
【0011】さらにこのTEOS+O2 ガスによるP−
CVD法によって大面積基板上にSiO2 膜を成膜する
場合、膜厚と膜質の均一性を得るために、チャンバー内
に均一なプラズマを発生させつつ成膜する。そのためチ
ャンバーの外側に設ける平板電極を平行にし、このサス
又はAl電極間でSiO2 膜を成膜する。
【0012】従って、この平行平板電極のサイズより大
きな基板にSiO2 膜を成膜するのは困難であった。本
発明の目的はTEOSガスを用いたCVD法によって、
大面積基板上に均一な膜厚でかつ均質なゲート酸化膜に
適したSiO2 膜を成膜することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明者は鋭意研究の結果、TEOS+O2 ガスに
Heガスを加えたプラズマCVD法を用いることによ
り、大面積基板に均一な膜厚と膜質を有するSiO2
を生成することができることを見出した。
【0014】この時、O2 プラズマを発生させるための
電極は、チャンバー内に均一なプラズマを発生させる必
要はなく、棒状電極で十分均質なSiO2 膜を得ること
ができる。
【0015】
【作用】TEOS+O2 ガス+Heガスによるプラズマ
CVD法によれば膜の均質性、膜厚の均一性が得られる
ことはもちろん、低パワーでも高パワーと同じ効果を上
げることが出来、SiO2 膜の成膜速度を上げることが
できる。
【0016】さらに反応のために必要な成膜温度をさら
に下げることもできる。
【0017】
【実施例】本発明の一実施例を図1〜図4により説明す
る。図1は本発明の一実施例に使用するCVD装置を示
す概略構成図であり、図1(a)は装置の断面図、図1
(b)は装置の平面図である。
【0018】図1において1は石英チャンバー、2は試
料基板、3、4、5はガス導入口、6は排気ポンプ、7
はヒータ、8、8′は棒状電極を示す。ガス導入口3、
4、5からそれぞれ、O2 ガス、TEOSガス、Heガ
スが石英チャンバー1に導入される。また排気ポンプ6
により、石英チャンバー1内を減圧する。
【0019】石英チャンバー1の外部に設けられたヒー
タ7により石英チャンバー内の成膜温度を制御する。本
実施例においては、石英チャンバー1とヒータ7の間に
例えば直径2cmの一対棒状電極8、8′が設けられて
おり、両者に電圧を印加することにより、石英チャンバ
ー1内に酸素プラズマを発生させる。
【0020】この装置を用いたSiO2 膜の成膜方法に
ついて説明する。石英チャンバー1内に例えば30cm
×30cm角の大面積の試料基板2、・・・を図示しな
い支持台上に対向する形で載置し、次に示す如き成膜条
件によって試料基板上2上にSiO2 膜を成膜する。
【0021】 TEOSガス 50SCCM2 ガス 500SCCM Heガス 20SCCM 電力 100W 成膜温度 600℃ 圧力 0.05Torr〜2.0Torr この条件で成膜した後、550℃以上の温度で長時間ア
ニールすることにより、より安定化したSiO2 膜を得
ることができる。なおTEOSガスやO2 ガスのそれぞ
れの量を変えても同様な安定したSiO2 膜を得ること
ができる。
【0022】形成したSiO2 膜は屈折率1.46、耐
圧、界面準位密度はともに従来のTEOS+O2 ガスの
P−CVD法によるSiO2 膜と変わらない良好な特性
を示す。しかもCVD法で成膜したので、ステップカバ
レージも良好である。
【0023】また、本発明においては添加するHeガス
の量によって、成膜したSiO2 膜の膜厚にバラツキが
生じることがある。図2に30cm×25cm角の基板
に成膜した本発明のSiO2 膜の膜厚のバラツキと成膜
温度との関係及びHeガスの量によって変化するSiO
2 膜の膜厚のバラツキと成膜温度との関係を示す。
【0024】なお、この時の成膜条件は次の通りであ
る。 TEOS 50SCCM2 ガス 300SCCM Cl2 ガス 20SCCM(曲線A)、100SCCM(曲線
B)、500SCCM(曲線C) 電力 100(W) 図2の曲線Aによれば、Heガスを20SCCM導入した場
合、成膜温度を530℃以上とすることにより、膜厚の
均性が満足できるものとなる。さらにHeガスの濃度を
増加すれば450℃以上と、より低温でも膜厚のバラツ
キを非常に小さくすることができる。
【0025】また、Heガスを導入することによって、
SiO2 膜の成膜速度(グロスレート)を上昇させるこ
とができる。熱CVD法によるSiO2 膜の成膜は62
0℃から始まるが、本発明ではプラズマをかけるためよ
り低い温度領域においても均一なSiO2 膜を生成でき
る。図2からも明らかな如く450℃〜600℃が適当
である。
【0026】また電力についても同様の理由から必要に
応じて10〜500Wの間の値をとることができる。次
に本発明によるSiO2 膜をゲート酸化膜として用いた
TFTの一例として、ガラス基板上にC−MOSFET
から成るTFTを形成する場合の製造工程を図3、図4
によって説明する。
【0027】まずガラス基板として、例えば日本電気ガ
ラス社製のネオセラム(商品名)ガラス基板31を用意
し、このネオセラムガラス基板31上にジシラン(Si
2 6 )ガスを用いた減圧CVD法によりa−Si層3
2を約1000Åの厚さで成膜する(図3(a)参
照)。
【0028】成膜条件はSi2 6 ガス:100SCCM
圧力:0.3Torr、Heガス:200SCCM、加熱温
度:450℃〜570℃であり、膜の成長速度は50Å
〜500Å/分である。
【0029】次にa−Si層32を550℃〜600℃
で8時間〜56時間加熱し、固相成長させ固相成長した
膜32′とする。固相成長した膜32′にフィールド酸
化膜用のSiO2 膜33をRFスパッタリングにより形
成した後、レジストによりパターニングしてチャネル部
を開孔する(図3(b)参照)。
【0030】SiO2 膜33を含む基板上に本発明のゲ
ート酸化膜用のSiO2 膜34′を形成する。成膜条件
は前記実施例と同様にし次の通りである。
【0031】 TEOSガス 50SCCM2 ガス 300SCCM Heガス 20SCCM 電力 100W 成膜温度 600℃ 圧力 0.05Torr〜2.0Torr この条件で膜厚500Å〜1500Åで成膜した後55
0℃以上の温度で長時間アニールする。
【0032】次にこの上にゲート電極用のa−Si層3
5′を形成する(図3(c)参照)。レジストを用いた
2段階のエッチングにより、ゲート電極のパターニング
を行い、ゲート酸化膜34、ゲート電極35を形成する
(図3(d)参照)。
【0033】イオン打込み用のマスクとして、一方のチ
ャネル部開孔部にレジスト36を形成し、開孔部に第1
のドーパントイオン、例えばリン(P)イオンをドープ
する(図3(e)参照)。
【0034】このレジスト36を剥離し、第2のイオン
打込み用マスクのためのレジスト37を形成し、開孔部
に第2のドーパントイオン、例えばホウ素(B)イオン
をドープし、C−MOSFETを形成する(図3(f)
参照)。
【0035】次にレジスト37を剥離後、N2 雰囲気中
で550℃〜600℃で24時間加熱し、ドーパントの
活性化とゲート電極a−Si層35の結晶化を行う。さ
らに例えばH2 雰囲気中で400℃、30分間加熱して
水素化を行い、チャネル層を含む半導体層の欠陥準位を
減少させる(図4(a)参照)。
【0036】この後、基板全体にスパッタリングによっ
て層間絶縁膜としてSiO2 膜38を形成する(図4
(b)参照)。次にこのSiO2 膜38にコンタクトホ
ールを形成し、電極用Al膜を成膜後、パターニングし
て、ガラス基板上の非単結晶半導体層中に低温プロセス
によりC−MOSFETを完成する。
【0037】
【発明の効果】本発明により形成するゲート酸化膜用S
iO2 膜は、従来のTEOSガス+O 2 ガスによるP−
CVD法によるSiO2 膜と同様に良質なSiO2
を、例えば30cm×30cm角の如き大面積基板に均
一な膜厚を保持しつつ、より低い温度領域で成膜でき
る。その上Heガスを導入することにより、低い電力で
も高い電力と同じ効果が得られ、結果的に膜の成膜速度
が早くなる。
【0038】また本発明により形成したSiO2 膜を用
いることにより、ステップカバレージがすぐれ、界面準
位密度が小さく、耐圧の大きいゲート酸化膜が得られ
る。従って、このゲート酸化膜を用いたTFTは活性S
i層の厚みを厚くでき、TFTの移動度を大きくするこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による薄膜トランジスタを製造するCV
D装置の概略構成図である。
【図2】本発明により成膜したSiO2 膜の膜厚のバラ
ツキと成膜温度の関係を示す図である。
【図3】本発明により成膜したSiO2 膜を用いたC−
MOSFETの製造工程説明図の一部である。
【図4】本発明により成膜したSiO2 膜を用いたC−
MOSFETの製造工程説明図のうち図3の次工程説明
図である。
【符号の説明】
1 石英チャンバー 2 試料基板 3 ガス導入口 4 ガス導入口 5 ガス導入口 7 ヒータ 8 棒状電極 34 ゲート酸化膜 35 ゲート電極

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薄膜トランジスタに用いるゲート酸化膜
    として、テトラエトキシシラン(TEOS)ガスと酸素
    ガスとヘリウムガスによるプラズマCVD法によって形
    成するSiO2 膜であって、その成膜温度を450℃〜
    600℃にし、棒状電極によってプラズマを発生させつ
    成膜したSiO2 膜を用いることを特徴とする薄膜ト
    ランジスタ。
  2. 【請求項2】 薄膜トランジスタに用いるゲート酸化膜
    として、 TEOSガスと酸素ガスとヘリウムガスによるプラズマ
    CVD法によって、その成膜温度を450℃〜600℃
    とし、反応室内に棒状電極によりプラズマを発生させつ
    つSiO2 膜を成膜する工程を含む薄膜トランジスタの
    製造方法。
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