JP3130619U - 物干し補助具 - Google Patents

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Abstract

【課題】枕などの立体物を日干しあるいは陰干しするための補助具として期待通りの機能を発揮することができ、日干しあるいは陰干しするときの水平方向の占有空間を小さくすることができる物干し補助具を得る。
【解決手段】折り返すことによって形成される重合部で立体的な物干し対象物を挟み込むことができ折り返し部を底部とするネット10を主体としてなり、ネット10の周囲はネット10の伸縮を防止すためのベルト12,16で縁取りされ、ネット10で物干し対象物を挟み込んだ状態でネット10を吊り下げるための吊り下げ部材がネット10の上端から複数延び出ており、吊り下げ部材は、ネット10の周囲を縁取りしたベルトでありかつ互いに重なり合うネット双方の上端から伸び出たベルト12,16が兼ねている。
【選択図】図1

Description

本考案は、例えば、枕、クッション、座布団などの立体的なものを日干ししあるいは陰干しするのに便利な物干し補助具に関するものである。
日常生活で毎日のように使用する枕、クッション、ぬいぐるみ、座布団などは、何日か使用しているうちに整髪料や汗などが付着して匂いがつき、また、ダニが発生することもあるので、定期的に日干しして消臭およびダニの駆除をするのが望ましい。ものによっては陰干しするのが望ましい。しかしながら、枕、クッション、座布団などの立体的なものは、折り返すことができないため、それ自体を衣類のように物干し竿に吊り下げることはできない。そこで、従来、図8に示すような2本の棒40を平行に支持する道具ないしは器具が販売されている。その使用方法は、上記2本の棒40にまたがって枕のような立体物30を載せ、日光の当たる場所あるいは風通しのよい場所に置くというものである。
しかし、上記のような従来の道具ないしは器具を用いると、立体物を水平方向に寝かせた状態で置くことになるため、立体物が大きく場所を取ってしまうという欠点があった。
このような欠点を解決するためには、通常の洗濯物と同様に、例えば物干し竿などに吊り下げることができるようにすればよい。
洗濯物を物干し竿などに吊り下げるための器具として、フックを介して物干し竿などに吊り下げることができる本体フレームと、この本体フレームの複数箇所からぶら下げられたクリップを有する物干し器具が広く使用されている。この物干し器具を使用することによって枕などの立体物を干すことが考えられる。しかし、枕などの立体物は衣類と異なって重量が大きいため、クリップで挟み込むだけでは吊り下げた状態を維持することが難しく、脱落しやすいという難点がある。また、クリップで挟まれることによって変形することがあり、ぬいぐるみなどには使えない。
この物干し器具が発展したものとして、雨天時にも洗濯物を干すことができる「ハンガ物干し装置」が提案されている。これは、要するに、上記物干し器具の本体フレームより下側を透明シートで覆ったものであって、この透明シートの上下端を開放して空気が流通するようにしたものである(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−271393号公報
実用新案登録文献1記載の物干し装置を含む従来の物干し器具は、枕などの立体物を日干しあるいは陰干しするための補助具として発想されたものではないため、既に述べたとおり、枕などの立体物を乾燥させるための補助具としての使用には耐えることができない。
そこで本願考案は、枕などの立体物を乾燥するための補助具として期待通りの機能を発揮することができ、かつ、日干しあるいは陰干しするときの水平方向の占有空間を小さくすることができる物干し補助具を提供することを目的とする。
本考案は、折り返すことによって形成される重合部で立体的な物干し対象物を挟み込むことができ折り返し部を底部とするネットを主体としてなり、このネットの周囲はネットの伸縮を防止すためのベルトで縁取りされ、ネットで上記物干し対象物を挟み込んだ状態でネットを吊り下げるための吊り下げ部材がネットの上端から複数延び出ており、吊り下げ部材は、ネットの周囲を縁取りしたベルトでありかつ互いに重なり合うネット双方の上端から伸び出たベルトが兼ねており、重合された上記ネットの側縁部には、上記物干し対象物を挟み込んだ状態を維持するためにネットの重合部分を結合することができかつ上記重合部の側縁部を開閉可能なスライドファスナーが配され、重合された上記ネットの側縁部には、重合されたネットをつなぐネット状の素材からなるマチを有し、このマチと上記ネットの側縁部とがスライドファスナーによって開閉可能となっており、上記スライドファスナーは、その始端が上記ネットの一側端部とマチの一側端部に位置し、スライドファスナーの終端は上記ネットの他方の側縁部に位置していることを最も主要な特徴とする。
本考案の物干し補助具によれば、折り返すことによって形成される重合部で立体的な物干し対象物を挟み込むことができるネットを主体としてなる簡単な構成であるにもかかわらず、上記重合部で立体的な物干し対象物を挟み込んだ状態で、ネットの上端から延び出ている複数の吊り下げ部材を物干し竿などにかけて吊り下げることによって上記の立体的な物干し対象物を日干ししあるいは陰干しすることができ、水平方向の占有空間を小さくすることができる利点がある。また、ネットの周囲はベルトで縁取りされているため、重量の重い立体物を保持してもネットの伸縮が防止され、挟み込まれている立体的なものの型崩れを防止できるという利点がある。互いに重なり合うネット双方の上端から伸び出たベルトが吊り下げ部材を兼ねているため、この吊り下げ部材によって物干し竿に物干し補助具を吊り下げた状態で吊り下げ部材が物干し竿を擦っても、物干し竿を損傷させることを回避することができる。
重合されたネットの側縁部には、重合されたネットをつなぐネット状の素材からなるマチを有し、このマチとネットの側縁部とがスライドファスナーによって開閉可能となっており、スライドファスナーは、その始端が上記ネットの一側端部とマチの一側端部に位置し、スライドファスナーの終端は上記ネットの他方の側縁部に位置しているため、スライドファスナーで開閉操作するたびにスライドファスナーを噛み合わせる操作を行う必要がなく、単にスライダーをスライドさせるだけでよく、操作性に優れている。
以下に、本考案にかかる物干し補助具の実施の形態について説明する。
図1において、符号10は物干し補助具の主体をなすネットを示している。このネット10は、その周囲にベルト12が縫い付けられてベルト12で縁取りされ、これによってネット10の伸縮が防止されている。また、ネット10は、一方向のほぼ中央部で折り返えされることによって重合部が形成され、このネット10による重合部で立体的な物干し対象物を挟み込むことができるようになっている。ネット10の上記折り返し部は底部となっていて、この折り返し部からなる底部には補強ベルト18が縫い付けられている。ネット10の両端縁部、より具体的には、折り返されたネット10の互いに重なり合うことができる両端縁、すなわち上記底部とは反対側の上端縁部双方にもベルト16が縫い付けられて縁取りされている。
ネット10の素材、ネットの形成方法乃至は種類は特に限定されるものではないが、挟み込む立体物の形状に対応してなじむことができ、その一方では伸縮し難く、強度が高いものが望ましい。図示の実施の形態では、「モジ網」と称する方眼状の網を使用し、方眼の方向を縦方向と横方向に合わせて使用している。こうすることによってネット10の伸縮を効果的に制限することができる。素材は合成繊維である。図示の実施形態は、例えば枕を2個並列的に、縦方向の姿勢で挟み込むことができる大きさのネット10となっていて、ネット10を左右方向に2分するようにしてベルト14が縦方向に縫い付けられている。このベルト14、ネット10の周囲を縁取りするベルト12、16および底部の補強ベルト14の素材は同一の素材でよく、実施の形態では布製のテープを用いた。
ネット10の上端からは、ネット10で立体的な物干し対象物を挟み込んだ状態でネット10を吊り下げるための吊り下げ部材が複数延び出ている。この実施の形態における「吊り下げ部材」とは、ネット10の周囲を縁取りしたベルトでありかつ互いに重なり合うネット双方の上端から伸び出たベルト12が兼ねている。また、ネット10を左右方向に2分するようにしてネット10の縦方向に縫い付けられベルト14も上記吊り下げ部材を兼ねている。ネット10を折り返した状態で互いに対をなして対応するベルト12およびベルト14は、ベルト結合部材によって結合することができるようになっている。結合されてループを描いた部分に物干し竿を通すことにより、立体物な物干し対象物を挟み込んだ状態でネット10を物干し竿に吊り下げることができるようになっている。
上記ベルト12およびベルト14の結合部材として、図示の実施形態では、ファスナー20が用いられている。より具体的には、互いに重なり合うネット10双方の上端から伸び出たベルト12、14には、ネット10を重合させたときに互いに対応するベルト12、14を結合するためのファスナー20を構成する雌型と雄型が設けられている。ファスナー20の雌型はベルト12、14に位置を固定して取り付けられているのに対し、雄型は、ベルト12、14への取り付け位置を任意に変更可能に取り付けられている。このファスナー20を構成する雌型と雄型を結合することにより、互いに対応するベルト12、14が結合され、この結合部分を物干し竿に通すことにより、ネット10を物干し竿に吊り下げることができる。ファスナー20の雄型の、ベルト12、14への取り付け位置を変更することにより、物干し竿に吊り下げられた物干し補助具の高さ位置を調整することができる。
ネット10は、その重合部分で立体的なものを挟み込んだ状態を安定に維持するために、ネット10の重合部分を結合することができる結合手段を有している。図示の実施形態では、上記結合手段として、互いに押し付けあうことによって任意に嵌まり合い、また、任意に引き離すことができるホックの雌型22Aと雄型22Bが、ネット10の周縁部のベルト12と上縁部のベルト16の上からこれらのベルトを貫通して取り付けられている。
図3、図4は、ネット10へのベルト12の縫い付け形態を示す。ベルト12は幅方向に2分する長さ方向の中心線に沿って折り返され、その重合部でネット10の縁部を挟み込んだ状態で、ネット10とともにベルト12の重合部が糸で縫い付けられている。この実施形態では、図4に示すように、ベルト12の幅方向2箇所で縫い付けられている。符号28は縫い目を示している。ネット10の上縁部のベルト16も同様にして縫いつけられている。もっとも、ベルト12、16の縫い付け方法乃至は縫い付け形態は任意で、上記の縫い付け形態に限定されるものではない。また、ネット10を左右に2分するベルト14と底部の補強ベルト18の縫い付け形態も任意である。
図2は、上記実施の形態にかかる物干し補助具の使用例を示す。この使用例では、物干し対象物として枕30を想定している。ネット10はベルト14の位置を中心として左右に1個ずつ計2個の枕30を縦方向にして挟み込むことができる大きさになっている。ネット10の重合部で2個の枕30を挟み込み、互いに対応する位置のホックの雌型22Aと雄型22Bを嵌め合わせることによって、ネット10から枕30が脱落するのを防止する。次に、ネット10の上端から伸び出たベルトであって、互いに対応するベルト12、14を、ベルト結合部材としてのファスナー20によって結合する。結合された各ベルト12、14の部分が同じ長さになるように、ファスナー20の雄型とベルト12、14との結合長さを調節する。この互いに結合されたベルト12、14の部分を物干し竿24に通し、枕30を挟み込んだ状態でネット10を日当たりのよい場所、あるいは風通しのよい場所に吊り下げる。ネット10はその網目から日光を通し、また、風を通すので、輻射熱によって枕30内の温度が上昇し、ダニなどを死滅させることができる。併せて、風が良く通ることによって乾燥を促進し、ダニなどの死滅を促進することができるとともに、匂いを解消することができる。乾燥しようとする対象物によっては陰干しするのが望ましい場合があるので、その場合は日陰に吊り下げる。
上記の実施形態によれば、ネット10を折り返すことによって形成される重合部で立体的な物干し対象物を挟み込んだ状態で、ネット10の上端から延び出ている複数の吊り下げ部材を物干し竿などに掛けて吊り下げることによって、立体的な物干し対象物を日干ししあるいは陰干しすることができるため、水平方向の占有空間を小さくすることができる利点がある。また、ネット10の周囲はベルトで縁取りされているため、重量の重い立体物を保持してもネット10の伸縮が防止され、挟み込まれている物干し対象物の型崩れを防止できるという利点がある。互いに重なり合うネット双方の上端から伸び出たベルトが吊り下げ部材を兼ねているため、この吊り下げ部材によって物干し竿に物干し補助具を吊り下げた状態で吊り下げ部材が物干し竿を擦っても、物干し竿を損傷させることを回避することができる。
次に、本考案にかかる物干し補助具の別の実施形態について図5、図6を参照しながら説明する。この実施形態は大半の構成が前述の実施形態と同じであるから、同じ構成部分には同じ符号を付し、異なる構成部分を重点的に説明する。
図5、図6において、符号10は、一方向のほぼ中央部で折り返えされることによって重合部が形成された物干し補助具の主体をなすネット、12、14,16はベルト、18は補強ベルト、20はベルト結合部材としてのファスナー、20Aはファスナーの雌型、20Bはファスナーの雄型、22Aはホックの雌型、22Bはホックの雄型をそれぞれ示している。
ネット10は、その重合部分で立体的な物干し対象物を挟み込んだ状態を安定に維持することができるように、ネット10の重合部分を結合することができる結合手段が配されている。前述の実施形態では、ネット10の重合部分の結合手段として、雌型22Aと雄型22Bからなるホックが用いられていたが、この実施形態では、重合された上記ネット10の側縁部をつなぐ結合手段としてスライドファスナー26が用いられている。スライドファスナー26のつまみ27をつまんでスライダーをスライドさせることにより、ネット10の重合部の側縁部を開閉することができるようになっている。
さらに、この実施形態では、重合された上記ネット10の側縁部を直接スライドファスナー26で結合するのではなく、ネット10の重合部の側縁部に上記ネット10と同様のネット状の素材からなるマチ25を有してなる。マチ25は、一側縁部の一部がネット10の側縁部に縫い付けられ、残りの部分にスライドファスナー26の一側縁部が縫い付けられている。スライドファスナー26の他方の縁部はネット10の側縁部に縫い付けられている。より正確には、スライドファスナー26はその始端16Aが図6においてネット10の一側上端部とこれに対応するマチ25の一側上端部に位置し、スライドファスナー26の終端26Bはネット10の他方の側縁部の上下方向下部寄りに位置している。したがって、スライドファスナー26は図6に示すように側面から見て逆『J』の字状に配されていて、逆『J』の字に沿ってつまみ27をスライドさせることにより、マチ25をネット10の側縁部に結合することができるように構成されている。また、逆『J』の字に沿ってマチ25をネット10の側縁から離間させて、重合されたネット10の一側部を開放することができるように構成されている。
図面には、結合手段としてのマチ25およびスライドファスナー26がネット10の一側部に設けられた例が示されているが、ネット10の両側に上記のような開閉可能な結合手段を設けてもよい。あるいは、重合されたネット10の一側部は、ここにネットのような素材からなる結合手段を直接縫い付けることによって開放することはできないようにし、他の一側部はスライドファスナー26によって開閉できるようにしてもよい。スライドファスナー26の形式は特に限定されるものではない。
そのほかの構成は、前述の実施形態と同じであるから、説明は省略する。
上記実施の形態にかかる物干し補助具の使用方法は以下のとおりである。スライドファスナー26のつまみ27をつまんでスライダーをスライドさせ、折り返されることにより重なり合っているネット10の一側部または両側部を開放してネット10の重合部間に2個の物干し対象物、例えば枕30を挿入しかつ挟み込む。重なり合っているネット10の一側部または両側部を開放することによって、枕30などの立体的な物干し対象物を容易に挿入することができる。次に、上記つまみ27をつまんでスライダーをスライドさせ、スライドファスナー26によりマチ25をネット10の側縁部に結合させてネット10の一側部または両側部を閉鎖する。こうすることによって、ネット10の重合部間に挿入されている枕30の滑落を確実に防止することができる。スライドファスナー26は、マチ25の縁部全体に設けられているのではなく、マチ25の縁部の一部を残して設けられ、マチ25の縁部の残りの一部はネット10に直接縫い付けられている。そのため、スライドファスナー26で開閉操作するたびにスライドファスナー26を噛み合わせる操作を行う必要がなく、単にスライダーをスライドさせるだけでよく、例えば、ホックの雌型と雄型とを嵌め合わせるというような操作も必要ないから、操作性に優れている。次に、ネット10の上端から伸び出た、また、互いに対応するベルト12、14をファスナー20によって結合する。以下、前述の実施形態と同様に取り扱えばよい。
物干し補助具を物干し竿に吊り下げる手段としては、金属あるいはプラスチックからなる各種のフックを使用することもできるが、物干し補助具が風に揺られてフックが物干し竿の表面を擦り、物干し竿を傷つけることになる。物干し竿が傷つくと、物干し竿が削られることによって生じた粉体が物干し対象物に付着し、物干し対象物を汚す原因となる。また、物干し竿が金属製である場合、傷口から錆が進行し、錆の粉が例えば水滴とともに物干し対象物に落ちて、物干し対象物を汚す原因となる。その点、図示の実施形態のように、結合されたベルト12,14を物干し竿に通して吊り下げ、ベルト12,14が物干し竿に掛かるようにすれば、ベルト12,14は当たりが柔らかいため、物干し竿の表面をベルト12,14が擦っても物干し竿を傷つけることはなく、物干し対象物を汚す原因となることもない。
ベルト結合部材は、これまで説明してきた実施形態におけるファスナーに限られるものではなく、適宜の結合部材を選択して使用して差し支えない。図7は、ベルト結合部材の変形例を示す。図7において、互いに重なり合うネットの一方から伸び出たベルト12の端部には、線状の部材を長方形の窓枠状に折り曲げた形に形成されたリング31が取り付けられている。リング31の素材は金属でもよいしプラスチックでもよい。リング31が取り付けられたベルト12の突出長さは短くなっている。互いに重なり合うネットの他方から伸び出たベルト12は長さが長くなっていて、このベルト12の先端部にはホックの雌型32が取り付けられ、このベルト12の先端寄りの位置には上記雌型32から比較的短い距離をおいてホックの雄型33が取り付けられ、上記ベルト12の基端寄りの位置にはホックの雄型34が取り付けられている。雄型33,34は雌型32と嵌り合い、双方のベルト12を結合することができる。
図7に示すベルト結合手段において、他方のベルト12はその先端部から、一方のベルト12の上記リング31に通すことができる。リング31に通したベルト12はリング31の位置で折り返し、ホックの雌型32をホックの雄型33または34に嵌めることができる。上記雌型32雄型33,34を有するベルト12の上記雌型32を、雄型33に嵌めると、互いに結合されたベルトの長さが長くなり、雄型34に嵌めると、互いに結合されたベルトの長さは短くなる。こうして、互いに結合されたベルトの長さを切り替えることができる。ホックの雄型を増やして所定の間隔に配置しておけば、互いに結合されたベルトの長さをきめ細かく切り替えることができる。ベルト12の先端部にホックの雄型を配し、他をホックの雌型としてもよい。互いに結合されたベルトの長さを切り替え可能にするかどうかは任意である。
ネット10の網目形状は任意で、例えば亀甲形の網目であってもよい。
ネット10の大きさは任意で、例えば、枕を1個だけ保持することができる大きさであってもよいし、枕を3個あるいはそれ以上保持することができる大きさであってもよい。
重合されたネットの縁部を結合するホックあるいはスライドファスナーに代えて、互いに結び合わせることができる紐を取り付けてもよい。
本考案にかかる物干し補助具を使用して乾燥させる対象は任意で、枕のほか、クッション、ぬいぐるみ、座布団、その他、要するに、物干し竿などに折り曲げた状態で掛けることができない立体的な物品一般を乾燥するために用いることができる。
本考案にかかる物干し補助具は、例えば、家庭での日常生活において、健康を維持するために有用なものであって、不使用時は折り畳むことができるため、収納時に嵩張ることもなく、あれば便利な日用品としての需要が見込まれる。
本考案にかかる物干し補助具の実施の形態を示す斜視図である。 同上実施形態の使用態様の例を示す正面図である。 上記実施形態におけるベルトの取り付け態様の例を示す断面図である。 同じくベルトの取り付け態様の例を拡大して示す正面図である。 本考案にかかる物干し補助具の別の実施形態を示す斜視図である。 同上実施形態の側面図である。 本考案に適用可能なベルト結合部材の別の例を示す(a)は展開正面図、(b)は展開側面図である。 従来の立体物乾燥の例を示す斜視図である。
符号の説明
10 ネット
12 ベルト
14 ベルト
16 ベルト
18 低部の補強ベルト
20 ベルト結合部材としてのファスナー
25 マチ
26 スライドファスナー

Claims (6)

  1. 折り返すことによって形成される重合部で立体的な物干し対象物を挟み込むことができ折り返し部を底部とするネットを主体としてなり、
    このネットの周囲はネットの伸縮を防止すためのベルトで縁取りされ、
    ネットで上記物干し対象物を挟み込んだ状態でネットを吊り下げるための吊り下げ部材がネットの上端から複数延び出ており、
    吊り下げ部材は、ネットの周囲を縁取りしたベルトでありかつ互いに重なり合うネット双方の上端から伸び出たベルトが兼ねており、
    重合された上記ネットの側縁部には、上記物干し対象物を挟み込んだ状態を維持するためにネットの重合部分を結合することができかつ上記重合部の側縁部を開閉可能なスライドファスナーが配され、
    重合された上記ネットの側縁部には、重合されたネットをつなぐネット状の素材からなるマチを有し、このマチと上記ネットの側縁部とがスライドファスナーによって開閉可能となっており、
    上記スライドファスナーは、その始端が上記ネットの一側端部とマチの一側端部に位置し、スライドファスナーの終端は上記ネットの他方の側縁部に位置している物干し補助具。
  2. 互いに重なり合うネット双方の上端から伸び出たベルトには、ネットを重合させたときに互いに対応するベルトを結合するためのベルト結合部材が設けられていて、このベルト結合部材と上記ベルトによって吊り下げ部材を構成している請求項1記載の物干し補助具。
  3. ネットは、折り返し部からなる底部に補強ベルトを有してなる請求項1または2記載の物干し補助具。
  4. スライドファスナーは、重合されたネットの両側縁部に配されている請求項1または2記載の物干し補助具。
  5. ベルト結合部材は、互いに重なり合うネットの一方から伸び出たベルトに設けられたリングと、互いに重なり合うネットの他方側から伸び出たベルトであって上記リングに掛けることができるベルトに設けられたフックの雌型と雄型とを有してなる請求項2記載の物干し補助具。
  6. ホックの雌型または雄型は、間隔をあけて複数設けられ、上記リングに掛けたベルトをこのリングの位置で折り返し、上記複数の雌型または雄型の中から一つを選択してこれにホックの雄型または雌型を嵌めることによって、上記ベルトとリングおよびホックを有してなる吊り下げ部材の長さを切り替えることを可能にした請求項6記載の物干し補助具。
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