JP3130280B2 - 綴じ具 - Google Patents
綴じ具Info
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- JP3130280B2 JP3130280B2 JP09329443A JP32944397A JP3130280B2 JP 3130280 B2 JP3130280 B2 JP 3130280B2 JP 09329443 A JP09329443 A JP 09329443A JP 32944397 A JP32944397 A JP 32944397A JP 3130280 B2 JP3130280 B2 JP 3130280B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は綴じ具に関し、特
にたとえば、表紙の内側に取り付けられて、書類に形成
された綴じ孔に綴じ片を挿通して表紙内に書類を綴じる
ための綴じ具に関する。
にたとえば、表紙の内側に取り付けられて、書類に形成
された綴じ孔に綴じ片を挿通して表紙内に書類を綴じる
ための綴じ具に関する。
【0002】
【従来の技術】これまで、たとえばルーズリーフ用紙な
どを表紙に綴じる場合、ルーズリーフ用紙に形成された
綴じ孔に挿通される複数の綴じ片を有する綴じ具が用い
られていた。このような綴じ具では、バネなどによっ
て、綴じ片が開く向きに力が加えられている。さらに、
綴じ片が閉じた状態で、綴じ片を固定するための固定具
が備えられ、ルーズリーフ用紙などの綴じ孔に綴じ片が
挿通されて、綴じ片が閉じられる。この状態では、ルー
ズリーフ用紙は、綴じ片によって、表紙の内側に綴じら
れている。そして、固定具を外すことによって、バネの
力で綴じ片が開き、ルーズリーフ用紙を取り出すことが
できる。
どを表紙に綴じる場合、ルーズリーフ用紙に形成された
綴じ孔に挿通される複数の綴じ片を有する綴じ具が用い
られていた。このような綴じ具では、バネなどによっ
て、綴じ片が開く向きに力が加えられている。さらに、
綴じ片が閉じた状態で、綴じ片を固定するための固定具
が備えられ、ルーズリーフ用紙などの綴じ孔に綴じ片が
挿通されて、綴じ片が閉じられる。この状態では、ルー
ズリーフ用紙は、綴じ片によって、表紙の内側に綴じら
れている。そして、固定具を外すことによって、バネの
力で綴じ片が開き、ルーズリーフ用紙を取り出すことが
できる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
綴じ具では、綴じ具を開くために、相当大きいバネを用
いる必要があり、バネの取り付けスペースが大きかっ
た。そのため、綴じ具の高背化を招き、ルーズリーフ用
紙などを綴じた状態では、綴じ片が邪魔になって、文字
などを記入しにくいものであった。そのため、綴じ具を
開いて、ルーズリーフ用紙を1枚ずつ外し、それに文字
などを記入した上で、再び綴じ片にルーズリーフ用紙を
綴じるなどの方法が用いられていた。
綴じ具では、綴じ具を開くために、相当大きいバネを用
いる必要があり、バネの取り付けスペースが大きかっ
た。そのため、綴じ具の高背化を招き、ルーズリーフ用
紙などを綴じた状態では、綴じ片が邪魔になって、文字
などを記入しにくいものであった。そのため、綴じ具を
開いて、ルーズリーフ用紙を1枚ずつ外し、それに文字
などを記入した上で、再び綴じ片にルーズリーフ用紙を
綴じるなどの方法が用いられていた。
【0004】それゆえに、この発明の主たる目的は、低
背化を図ることができ、しかも書類の着脱が容易な綴じ
具を提供し、持ち運び,収納に便利な背幅の薄いノート
を作ることである。
背化を図ることができ、しかも書類の着脱が容易な綴じ
具を提供し、持ち運び,収納に便利な背幅の薄いノート
を作ることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、長手方向に
溝が形成されるとともに溝が形成された部分に複数の孔
が形成されたベースと、ベースの溝に回動自在に嵌め込
まれる軸部と、ベースの孔を貫通するように軸部に形成
される複数の綴じ片と、軸部に形成される複数の突起部
と、ベースにスライド可能に嵌め込まれて軸部を覆うス
ライド部材と、スライド部材の長手方向に延びる中央線
に対して斜めになるように形成されるとともにスライド
部材の厚み方向に傾斜しかつ突起部と協働して軸部を回
転させる複数の案内路とを含み、スライド部材をスライ
ドさせることにより突起部と案内路とによって軸部が回
転する、綴じ具である。この綴じ具において、複数の突
起部は軸部の軸を中心として所定の角度をもって形成さ
れる一方の突起部と、さらに一方の突起部とは異なる所
定の角度をもって形成される他方の突起部からなり、一
方の突起部に対応する案内路と他方の突起部に対応する
案内路とは、スライド部材の長手方向に延びる中央線に
対して互いに反対方向に斜めとなるように形成すること
ができる。また、一方の突起部および他方の突起部は、
それぞれ複数形成されることが望ましい。さらに、ベー
スの綴じ片に対応する部分のうちの複数箇所に突出片が
形成してもよい。
溝が形成されるとともに溝が形成された部分に複数の孔
が形成されたベースと、ベースの溝に回動自在に嵌め込
まれる軸部と、ベースの孔を貫通するように軸部に形成
される複数の綴じ片と、軸部に形成される複数の突起部
と、ベースにスライド可能に嵌め込まれて軸部を覆うス
ライド部材と、スライド部材の長手方向に延びる中央線
に対して斜めになるように形成されるとともにスライド
部材の厚み方向に傾斜しかつ突起部と協働して軸部を回
転させる複数の案内路とを含み、スライド部材をスライ
ドさせることにより突起部と案内路とによって軸部が回
転する、綴じ具である。この綴じ具において、複数の突
起部は軸部の軸を中心として所定の角度をもって形成さ
れる一方の突起部と、さらに一方の突起部とは異なる所
定の角度をもって形成される他方の突起部からなり、一
方の突起部に対応する案内路と他方の突起部に対応する
案内路とは、スライド部材の長手方向に延びる中央線に
対して互いに反対方向に斜めとなるように形成すること
ができる。また、一方の突起部および他方の突起部は、
それぞれ複数形成されることが望ましい。さらに、ベー
スの綴じ片に対応する部分のうちの複数箇所に突出片が
形成してもよい。
【0006】案内路が、スライド部材の長手方向に延び
る中央線に対して斜めとなるように形成されるとともに
スライド部材の厚み方向に傾斜し、この案内路に突起部
が嵌合しているため、スライド部材がスライドすること
により突起部が案内路に沿って移動し、軸部が回転し
て、綴じ片が開閉する。このとき、突起部を複数形成
し、一方の突起部と他方の突起部とを角度をもって軸部
に形成することにより、軸部が回転しても、一方および
他方の突起部のどちらかがスライド部材のある方向に存
在し、これらの突起部のいずれかがスライド部材に形成
された案内路と協働して軸部を回転させる。
る中央線に対して斜めとなるように形成されるとともに
スライド部材の厚み方向に傾斜し、この案内路に突起部
が嵌合しているため、スライド部材がスライドすること
により突起部が案内路に沿って移動し、軸部が回転し
て、綴じ片が開閉する。このとき、突起部を複数形成
し、一方の突起部と他方の突起部とを角度をもって軸部
に形成することにより、軸部が回転しても、一方および
他方の突起部のどちらかがスライド部材のある方向に存
在し、これらの突起部のいずれかがスライド部材に形成
された案内路と協働して軸部を回転させる。
【0007】一方の突起部,他方の突起部およびこれら
に対応する案内路を複数形成することにより、軸部を回
転させるためにスライド部材をスライドさせたとき、1
つの突起部にかかる力が小さくなる。そのため、軸部の
1か所に力が集中せず、軸部を細くすることができる。
さらに、ベースの綴じ片に対向する部分に突出片を形成
することにより、書類の綴じ孔にこの突出片を挿通する
ことができる。
に対応する案内路を複数形成することにより、軸部を回
転させるためにスライド部材をスライドさせたとき、1
つの突起部にかかる力が小さくなる。そのため、軸部の
1か所に力が集中せず、軸部を細くすることができる。
さらに、ベースの綴じ片に対向する部分に突出片を形成
することにより、書類の綴じ孔にこの突出片を挿通する
ことができる。
【0008】この発明の上述の目的,その他の目的,特
徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳
細な説明から一層明らかとなろう。
徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳
細な説明から一層明らかとなろう。
【0009】
【発明の実施の形態】図1はこの発明の綴じ具の一例を
示す斜視図であり、図2はその裏面を示す斜視図であ
る。綴じ具10は、長手方向を有するベース12を含
む。ベース12の一方面側は、平面部12aと、平面部
12aの長手方向に沿って盛り上がった帯状凸部12b
とを含む。ベース12の他方面側には、図3に示すよう
に、溝14が形成される。溝14は、ベース12の他方
面側において、帯状凸部12bに対応する部分に形成さ
れる。つまり、帯状凸部12bの裏側に、溝14が形成
されている。この溝14が形成された部分には、ベース
12の長手方向に並んで、たとえば26個の孔16が形
成される。これらの孔16は、帯状凸部12bの頂上部
から平面部12aに向かって形成される。したがって、
帯状凸部12aは、断面略円弧状の片が複数個並んだ形
状となっている。
示す斜視図であり、図2はその裏面を示す斜視図であ
る。綴じ具10は、長手方向を有するベース12を含
む。ベース12の一方面側は、平面部12aと、平面部
12aの長手方向に沿って盛り上がった帯状凸部12b
とを含む。ベース12の他方面側には、図3に示すよう
に、溝14が形成される。溝14は、ベース12の他方
面側において、帯状凸部12bに対応する部分に形成さ
れる。つまり、帯状凸部12bの裏側に、溝14が形成
されている。この溝14が形成された部分には、ベース
12の長手方向に並んで、たとえば26個の孔16が形
成される。これらの孔16は、帯状凸部12bの頂上部
から平面部12aに向かって形成される。したがって、
帯状凸部12aは、断面略円弧状の片が複数個並んだ形
状となっている。
【0010】ベース12の他方面側において、溝14形
成部分の幅方向両端部には、それぞれ複数の舌片18が
形成される。これらの舌片18は、後述のスライド部材
を係止するためのものである。また、ベース18の一方
面側において、平面部12aの幅方向の端部に、複数の
突出片20が形成される。これらの突出片20は、たと
えば4つの孔16に対向する位置に形成される。さら
に、ベース12の平面部12aには、2つの固定用孔2
2が形成される。これらの固定用孔22にリベットなど
を通すことにより、ベース12が表紙100に取り付け
られる。
成部分の幅方向両端部には、それぞれ複数の舌片18が
形成される。これらの舌片18は、後述のスライド部材
を係止するためのものである。また、ベース18の一方
面側において、平面部12aの幅方向の端部に、複数の
突出片20が形成される。これらの突出片20は、たと
えば4つの孔16に対向する位置に形成される。さら
に、ベース12の平面部12aには、2つの固定用孔2
2が形成される。これらの固定用孔22にリベットなど
を通すことにより、ベース12が表紙100に取り付け
られる。
【0011】ベース12の溝14には、円柱状の軸部2
4が回動自在に配置される。軸部24からは、図4に示
すように、複数の「コ」字状の綴じ片26が延びるよう
にして形成される。これらの綴じ片26はベース12に
形成された孔16に挿通されるように、孔16の間隔に
対応した間隔で形成される。なお、ベース12に形成さ
れた突出片20に対応する綴じ片26は、他の綴じ片2
6より短くなるように形成され、綴じ片26を閉じたと
き、この綴じ片26の先端部と突出片20の先端部とが
突き合わされるように形成される。
4が回動自在に配置される。軸部24からは、図4に示
すように、複数の「コ」字状の綴じ片26が延びるよう
にして形成される。これらの綴じ片26はベース12に
形成された孔16に挿通されるように、孔16の間隔に
対応した間隔で形成される。なお、ベース12に形成さ
れた突出片20に対応する綴じ片26は、他の綴じ片2
6より短くなるように形成され、綴じ片26を閉じたと
き、この綴じ片26の先端部と突出片20の先端部とが
突き合わされるように形成される。
【0012】さらに、軸部24には、綴じ片26が形成
された部分とほぼ90°の角度をもって、複数の第1の
突起部28が形成される。これらの第1の突起部28
は、綴じ片26の先端部が向く方向にほぼ90°の角度
をもって形成される。また、軸部24には、第1の突起
部28とほぼ90°の角度をもって、複数の第2の突起
部30が形成される。つまり、第2の突起部30は、綴
じ片26形成部の反対側に形成される。これらの第2の
突起部30は、軸部24の長手方向に対して、複数の第
1の突起部28の中間部に形成される。つまり、第1の
突起部28と第2の突起部30とは、軸部24の長手方
向に沿って交互に形成される。
された部分とほぼ90°の角度をもって、複数の第1の
突起部28が形成される。これらの第1の突起部28
は、綴じ片26の先端部が向く方向にほぼ90°の角度
をもって形成される。また、軸部24には、第1の突起
部28とほぼ90°の角度をもって、複数の第2の突起
部30が形成される。つまり、第2の突起部30は、綴
じ片26形成部の反対側に形成される。これらの第2の
突起部30は、軸部24の長手方向に対して、複数の第
1の突起部28の中間部に形成される。つまり、第1の
突起部28と第2の突起部30とは、軸部24の長手方
向に沿って交互に形成される。
【0013】さらに、ベース12の溝14部分に軸部2
4が配置された状態で、軸部24を覆うようにしてスラ
イド部材32が取り付けられる。スライド部材32に
は、図5に示すように、その長手方向に沿って、断面円
弧状の凹部34が形成される。この断面円弧状の凹部3
4は、ベース12の溝14に配置された軸部24の外形
に合わせて形成される。また、スライド部材32には、
軸部24に形成された第1の突起部28に対応した位置
に、第1の案内路36が形成される。第1の案内路36
は、スライド部材32の長手方向に延びる中央線に対し
て斜めになるように形成される。さらに、第1の案内路
36は、スライド部材32を貫通するようにして、幅方
向の一端まで形成される。ここで、スライド部材32の
第1の案内路36は、図6に示すように、スライド部材
32の厚み方向に傾斜するように形成される。
4が配置された状態で、軸部24を覆うようにしてスラ
イド部材32が取り付けられる。スライド部材32に
は、図5に示すように、その長手方向に沿って、断面円
弧状の凹部34が形成される。この断面円弧状の凹部3
4は、ベース12の溝14に配置された軸部24の外形
に合わせて形成される。また、スライド部材32には、
軸部24に形成された第1の突起部28に対応した位置
に、第1の案内路36が形成される。第1の案内路36
は、スライド部材32の長手方向に延びる中央線に対し
て斜めになるように形成される。さらに、第1の案内路
36は、スライド部材32を貫通するようにして、幅方
向の一端まで形成される。ここで、スライド部材32の
第1の案内路36は、図6に示すように、スライド部材
32の厚み方向に傾斜するように形成される。
【0014】また、スライド部材32には、軸部24の
第2の突起部30に対応した位置に、第2の案内路38
が形成される。第2の案内路38は、スライド部材32
の一部は凹部34が形成された面において貫通しないよ
うに形成され、第2の案内路38の一端側においてスラ
イド部材32に貫通孔40が形成される。これらの凹部
34部分に形成された部分と貫通孔40形成部分とで、
第2の案内路38が構成される。ここで、第2の案内路
38は、スライド部材32の長手方向に延びる中央線に
対して、第1の案内路36と反対方向に斜めとなるよう
に形成される。さらに、第2の案内路38は、図7に示
すように、スライド部材32の厚み方向に傾斜するよう
に形成される。そして、第2の案内路38の他端側に
は、水平部38aが形成される。さらに、スライド部材
32の幅方向の両端には、ベース12の舌片18と同じ
間隔で、切り込み部42が形成される。
第2の突起部30に対応した位置に、第2の案内路38
が形成される。第2の案内路38は、スライド部材32
の一部は凹部34が形成された面において貫通しないよ
うに形成され、第2の案内路38の一端側においてスラ
イド部材32に貫通孔40が形成される。これらの凹部
34部分に形成された部分と貫通孔40形成部分とで、
第2の案内路38が構成される。ここで、第2の案内路
38は、スライド部材32の長手方向に延びる中央線に
対して、第1の案内路36と反対方向に斜めとなるよう
に形成される。さらに、第2の案内路38は、図7に示
すように、スライド部材32の厚み方向に傾斜するよう
に形成される。そして、第2の案内路38の他端側に
は、水平部38aが形成される。さらに、スライド部材
32の幅方向の両端には、ベース12の舌片18と同じ
間隔で、切り込み部42が形成される。
【0015】この綴じ具10では、ベース12の溝14
に軸部24が回動自在に配置される。このとき、軸部2
4の綴じ片26が、孔16からベース12の一方面側に
向かって挿通される。さらに、ベース12の溝14部分
に、スライド部材32が嵌め込まれる。このとき、ベー
ス12の舌片18とスライド部材32の切り込み部42
とを合わせて、スライド部材32が溝14部分に嵌め込
まれ、スライド部材32をスライドさせることにより、
溝14部分にスライド部材32が取り付けられる。この
とき、綴じ片26が閉じた状態において、図2に示すよ
うに、第1の突起部28が、第1の案内路36部分に存
在する状態となっている。
に軸部24が回動自在に配置される。このとき、軸部2
4の綴じ片26が、孔16からベース12の一方面側に
向かって挿通される。さらに、ベース12の溝14部分
に、スライド部材32が嵌め込まれる。このとき、ベー
ス12の舌片18とスライド部材32の切り込み部42
とを合わせて、スライド部材32が溝14部分に嵌め込
まれ、スライド部材32をスライドさせることにより、
溝14部分にスライド部材32が取り付けられる。この
とき、綴じ片26が閉じた状態において、図2に示すよ
うに、第1の突起部28が、第1の案内路36部分に存
在する状態となっている。
【0016】この閉じ具10にルーズリーフ用紙などを
綴じる場合、スライド部材32がスライドさせられる。
第1の案内路36はスライド部材32の長手方向に延び
る中央線に対して斜めに形成され、かつその部分におい
てスライド部材32が厚み方向に傾斜するように形成さ
れているため、スライド部材32をスライドさせること
によって、第1の突起部28が第1の案内路36に沿っ
て移動し、軸部24が回転して、図8に示すように、綴
じ片26が開く。このように綴じ片26が開くとき、第
1の突起部28は90°回転し、第1の案内路36から
外れる。そして、第2の突起部30も90°回転してベ
ース12側に移動し、図9に示すように、貫通孔39部
分に配置される。この状態で、ベース12の突出片20
が、ルーズリーフ用紙の綴じ孔に通される。
綴じる場合、スライド部材32がスライドさせられる。
第1の案内路36はスライド部材32の長手方向に延び
る中央線に対して斜めに形成され、かつその部分におい
てスライド部材32が厚み方向に傾斜するように形成さ
れているため、スライド部材32をスライドさせること
によって、第1の突起部28が第1の案内路36に沿っ
て移動し、軸部24が回転して、図8に示すように、綴
じ片26が開く。このように綴じ片26が開くとき、第
1の突起部28は90°回転し、第1の案内路36から
外れる。そして、第2の突起部30も90°回転してベ
ース12側に移動し、図9に示すように、貫通孔39部
分に配置される。この状態で、ベース12の突出片20
が、ルーズリーフ用紙の綴じ孔に通される。
【0017】そして、スライド部材32を押すことによ
り、スライド部材32はスライドし、第2の突起部30
は、第2の案内路38に沿って移動する。第2の案内路
38は、スライド部材32の長さ方向に延びる中央線に
対して斜めになるように形成され、かつその部分におい
て、スライド部材32が厚み方向に傾斜するように形成
されているため、第2の突起部30が第2の案内路38
に沿って移動することにより、軸部24が回転する。軸
部24の回転により、綴じ片26が閉じて、ルーズリー
フ用紙が保持される。
り、スライド部材32はスライドし、第2の突起部30
は、第2の案内路38に沿って移動する。第2の案内路
38は、スライド部材32の長さ方向に延びる中央線に
対して斜めになるように形成され、かつその部分におい
て、スライド部材32が厚み方向に傾斜するように形成
されているため、第2の突起部30が第2の案内路38
に沿って移動することにより、軸部24が回転する。軸
部24の回転により、綴じ片26が閉じて、ルーズリー
フ用紙が保持される。
【0018】このとき、軸部24が回転することによ
り、第2の突起部30が第2の案内路38から外れ、水
平部38aの上に乗るので、ルーズリーフ用紙の回転な
どで、綴じ片26を開こうとする力がかかっても、綴じ
片26が開くことはない。第1の突起部28がスライド
部材32側に配置される。そのため、図2に示すよう
に、第1の突起部28が第1の案内路36部分に配置さ
れた状態となる。
り、第2の突起部30が第2の案内路38から外れ、水
平部38aの上に乗るので、ルーズリーフ用紙の回転な
どで、綴じ片26を開こうとする力がかかっても、綴じ
片26が開くことはない。第1の突起部28がスライド
部材32側に配置される。そのため、図2に示すよう
に、第1の突起部28が第1の案内路36部分に配置さ
れた状態となる。
【0019】このように、この綴じ具10では、スライ
ド部材32をスライドさせることにより、軸部24を回
転させ、綴じ片26を開閉している。そのため、綴じ片
26を開く方向に力を与える必要がなく、従来の綴じ具
のように、軸部24にバネを巻いたりする必要がない。
したがって、ベース12の内側の軸部24を収納する部
分を大きくする必要がなく、綴じ具10を低背化するこ
とができる。しかも、この発明の綴じ具10では、綴じ
片26の開閉のためにバネを使用しておらず、バネの取
り付けのためのスペースが不要である。そのため、従来
の綴じ具に比べて、低背化が可能である。
ド部材32をスライドさせることにより、軸部24を回
転させ、綴じ片26を開閉している。そのため、綴じ片
26を開く方向に力を与える必要がなく、従来の綴じ具
のように、軸部24にバネを巻いたりする必要がない。
したがって、ベース12の内側の軸部24を収納する部
分を大きくする必要がなく、綴じ具10を低背化するこ
とができる。しかも、この発明の綴じ具10では、綴じ
片26の開閉のためにバネを使用しておらず、バネの取
り付けのためのスペースが不要である。そのため、従来
の綴じ具に比べて、低背化が可能である。
【0020】さらに、第1の突起部28と第2の突起部
30とをほぼ90°の角度をもって配置することによ
り、これらの突起部28,30の一方がスライド部材3
2側にないとき、他方がスライド部材32側に存在す
る。そのため、突起部28,30のいずれか一方によっ
て、軸部24を回転させることができる。したがって、
スライド部材32側にない突起部が、案内路から外れて
も差し支えない。
30とをほぼ90°の角度をもって配置することによ
り、これらの突起部28,30の一方がスライド部材3
2側にないとき、他方がスライド部材32側に存在す
る。そのため、突起部28,30のいずれか一方によっ
て、軸部24を回転させることができる。したがって、
スライド部材32側にない突起部が、案内路から外れて
も差し支えない。
【0021】また、どちらか一方の突起部のみで綴じ片
26の開閉を行おうとすれば、突起部の移動範囲、つま
り軸部24の軸に対してほぼ90°の部分にまで案内路
を形成する必要がある。そのため、スライド部材32の
厚みが大きくなり、綴じ具10の低背化の妨げとなる。
また、そのような案内路を有するスライド部材を形成す
るためには、複雑な形状の金型を作製しなければなら
ず、綴じ具が高価なものとなってしまう。
26の開閉を行おうとすれば、突起部の移動範囲、つま
り軸部24の軸に対してほぼ90°の部分にまで案内路
を形成する必要がある。そのため、スライド部材32の
厚みが大きくなり、綴じ具10の低背化の妨げとなる。
また、そのような案内路を有するスライド部材を形成す
るためには、複雑な形状の金型を作製しなければなら
ず、綴じ具が高価なものとなってしまう。
【0022】しかしながら、この綴じ具10では、綴じ
片26の開閉によって、第1の突起部28または第2の
突起部30が案内路から外れるため、スライド部材32
を厚くする必要がなく、綴じ具10の低背化が可能であ
る。また、スライド部材32を薄くすることができるた
め、そこに形成される案内路36,38も簡単な形状と
なり、スライド部材32を形成するための金型も簡単な
形状とすることができる。そのため、綴じ具10を安価
に提供することができる。
片26の開閉によって、第1の突起部28または第2の
突起部30が案内路から外れるため、スライド部材32
を厚くする必要がなく、綴じ具10の低背化が可能であ
る。また、スライド部材32を薄くすることができるた
め、そこに形成される案内路36,38も簡単な形状と
なり、スライド部材32を形成するための金型も簡単な
形状とすることができる。そのため、綴じ具10を安価
に提供することができる。
【0023】また、第1の突起部28および第2の突起
部30を複数箇所に形成することにより、綴じ片26を
開閉するための力が1か所に集中することなく、複数箇
所に分散される。そのため、軸部24を細くすることが
でき、一層綴じ具10の低背化を図ることができる。も
ちろん、綴じ片26の開閉時の力に耐えられる構造であ
れば、第1の突起部28および第2の突起部30は、そ
れぞれ1つずつ形成されていてもよい。
部30を複数箇所に形成することにより、綴じ片26を
開閉するための力が1か所に集中することなく、複数箇
所に分散される。そのため、軸部24を細くすることが
でき、一層綴じ具10の低背化を図ることができる。も
ちろん、綴じ片26の開閉時の力に耐えられる構造であ
れば、第1の突起部28および第2の突起部30は、そ
れぞれ1つずつ形成されていてもよい。
【0024】このように、この綴じ具10は低背化が可
能であるため、綴じられたルーズリーフ用紙に文字など
を記入するとき、綴じ具10が邪魔にならない。したが
って、ルーズリーフ用紙を綴じ具10に保持したまま
で、文字などを記入することができ、綴じ具10からル
ーズリーフ用紙を外して文字などを記入する必要がな
い。
能であるため、綴じられたルーズリーフ用紙に文字など
を記入するとき、綴じ具10が邪魔にならない。したが
って、ルーズリーフ用紙を綴じ具10に保持したまま
で、文字などを記入することができ、綴じ具10からル
ーズリーフ用紙を外して文字などを記入する必要がな
い。
【0025】また、ベース12の平面部12aに、突出
片22が形成されているため、綴じ片26を開いたと
き、書類が突出片22によって保持され、書類が抜け落
ちることを防ぐことができる。さらに、綴じられた複数
の書類の中間部まで綴じ片26に保持したままで綴じ片
26を開けば、中間部の書類を取り出すことも簡単であ
る。
片22が形成されているため、綴じ片26を開いたと
き、書類が突出片22によって保持され、書類が抜け落
ちることを防ぐことができる。さらに、綴じられた複数
の書類の中間部まで綴じ片26に保持したままで綴じ片
26を開けば、中間部の書類を取り出すことも簡単であ
る。
【0026】なお、スライド部材32の厚みは大きくな
るが、第1の突起部28または第2の突起部30のいず
れか一方のみを形成することもできる。この場合、突起
部の移動範囲において、スライド部材32に案内路を形
成する必要がある。
るが、第1の突起部28または第2の突起部30のいず
れか一方のみを形成することもできる。この場合、突起
部の移動範囲において、スライド部材32に案内路を形
成する必要がある。
【0027】
【発明の効果】この発明によれば、綴じ具の低背化が可
能であり、持ち運び,収納に便利な背幅の薄いノートを
作ることができる。さらに、綴じ具にルーズリーフ用紙
などを綴じたままで、文字などを記入することが簡単で
ある。また、綴じ片の開閉が、スライド部材のスライド
によって可能であるため、操作が簡単である。さらに、
ベースに突出片を形成することにより、綴じ片を開いた
ときに書類の抜け落ちを防ぐことができ、中間部にある
書類の抜き取りなども簡単に行うことができる。
能であり、持ち運び,収納に便利な背幅の薄いノートを
作ることができる。さらに、綴じ具にルーズリーフ用紙
などを綴じたままで、文字などを記入することが簡単で
ある。また、綴じ片の開閉が、スライド部材のスライド
によって可能であるため、操作が簡単である。さらに、
ベースに突出片を形成することにより、綴じ片を開いた
ときに書類の抜け落ちを防ぐことができ、中間部にある
書類の抜き取りなども簡単に行うことができる。
【図1】この発明の綴じ具が閉じた状態を示す斜視図で
ある。
ある。
【図2】図1に示す状態における綴じ具の裏面を示す斜
視図である。
視図である。
【図3】図1に示す綴じ具に用いられるベースを示す斜
視図である。
視図である。
【図4】図1に示す綴じ具に用いられる軸部と綴じ片と
を示す斜視図である。
を示す斜視図である。
【図5】図1に示す綴じ具に用いられるスライド部材を
示す斜視図である。
示す斜視図である。
【図6】図5に示すスライド部材の第1の案内路を示す
側面図である。
側面図である。
【図7】図5に示すスライド部材の第2の案内路を示す
断面図である。
断面図である。
【図8】図1に示す綴じ具の綴じ片を開いた状態を示す
斜視図である。
斜視図である。
【図9】図8に示す状態における綴じ具の裏面を示す斜
視図である。
視図である。
10 綴じ具 12 ベース 14 溝 20 突出片 24 軸部 26 綴じ片 28 第1の突起部 30 第2の突起部 32 スライド部材 36 第1の案内路 38 第2の案内路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B42F 13/16 - 13/26
Claims (4)
- 【請求項1】 長手方向に溝が形成されるとともに前記
溝が形成された部分に複数の孔が形成されたベース、 前記ベースの前記溝に回動自在に嵌め込まれる軸部、 前記ベースの前記孔を貫通するように前記軸部に形成さ
れる複数の綴じ片、 前記軸部に形成される複数の突起部、 前記ベースにスライド可能に嵌め込まれて前記軸部を覆
うスライド部材、および前記スライド部材の長手方向に
延びる中央線に対して斜めになるように形成されるとと
もに前記スライド部材の厚み方向に傾斜し、かつ前記突
起部と協働して前記軸部を回転させる複数の案内路を含
み、 前記スライド部材をスライドさせることにより前記突起
部と前記案内路とによって前記軸部が回転する、綴じ
具。 - 【請求項2】 複数の前記突起部は前記軸部の軸を中心
として所定の角度をもって形成される一方の突起部と、
さらに前記一方の突起部とは異なる所定の角度をもって
形成される他方の突起部からなり、前記一方の突起部に
対応する前記案内路と前記他方の突起部に対応する前記
案内路とは、前記スライド部材の長手方向に延びる中央
線に対して互いに反対方向に斜めとなるように形成され
る、請求項1に記載の綴じ具。 - 【請求項3】 前記一方の突起部および前記他方の突起
部は、それぞれ複数形成される、請求項2に記載の綴じ
具。 - 【請求項4】 前記ベースの前記綴じ片に対応する部分
のうちの複数箇所に突出片が形成された、請求項1ない
し請求項3のいずれかに記載の綴じ具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09329443A JP3130280B2 (ja) | 1997-11-12 | 1997-11-12 | 綴じ具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09329443A JP3130280B2 (ja) | 1997-11-12 | 1997-11-12 | 綴じ具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11139066A JPH11139066A (ja) | 1999-05-25 |
JP3130280B2 true JP3130280B2 (ja) | 2001-01-31 |
Family
ID=18221438
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP09329443A Expired - Fee Related JP3130280B2 (ja) | 1997-11-12 | 1997-11-12 | 綴じ具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3130280B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6482953B1 (en) | 2001-12-03 | 2002-11-19 | Eastman Kodak Company | 2-benzyloxy-4-nitro-5-substituted-acylanilide compounds and method of using them |
-
1997
- 1997-11-12 JP JP09329443A patent/JP3130280B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6482953B1 (en) | 2001-12-03 | 2002-11-19 | Eastman Kodak Company | 2-benzyloxy-4-nitro-5-substituted-acylanilide compounds and method of using them |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11139066A (ja) | 1999-05-25 |
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Legal Events
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R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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