JP2603916Y2 - 綴 具 - Google Patents

綴 具

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JP2603916Y2
JP2603916Y2 JP1993069689U JP6968993U JP2603916Y2 JP 2603916 Y2 JP2603916 Y2 JP 2603916Y2 JP 1993069689 U JP1993069689 U JP 1993069689U JP 6968993 U JP6968993 U JP 6968993U JP 2603916 Y2 JP2603916 Y2 JP 2603916Y2
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binding ring
ring piece
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fixed substrate
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JP1993069689U
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JPH0740178U (ja
Inventor
昭 八鍬
Original Assignee
株式会社エッサム
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、書類の端部に開けられ
た綴穴に挿通させる綴込リングを有し、このリングを開
閉することにより書類等の抜き差しを行うリングバイン
ダーの綴具に関する。
【0002】
【従来の技術】上記技術分野に属する従来の代表的なリ
ングバインダーの綴具の例として、図6に示すようなも
のがある。この従来技術において、綴具は、表紙に固着
される固定基板20とこれに回動自在に止着する回転基
板21からなり、固定基板20及び回転基板21に、そ
れぞれ先端部が互いに係止することにより綴込リングを
形成する一対の略円弧状の綴込リング片22、23が一
体に形成され、回転基板のリング片23は、固定基板と
回転基板のヒンジリング24,25に挿通された一本の
支軸26に取り付けられバネ27により、常時、外側に
開く方向に力が働くように構成され、この綴込リング片
23を手で固定基板のリング片22に係止させることに
より上記綴込リングとなるように構成されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記従来の綴具は、綴
込リング片に挿通させる書類数が多くなると、リング片
のクリック閉じ操作が難しくなり、またファイルした後
に落としたり、不意な圧力が加わる等の誤動作により、
リング片が外れて、書類が離脱するという問題がある。
さらに、回転基板のリング片の開きは、支軸に取り付け
たバネの弾性力を利用しているため、綴具の構造が複雑
になり、支軸にバネを嵌める等の手間がかかるためコス
ト高になるという難点がある。本考案は、書類の綴りが
確実で、誤動作が生じにくく、支軸にバネを使用しない
構造が簡単で製造コストを下げることのできる綴具を提
供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案者は、多くの試作
研究を重ねた結果、上記課題を解決できる実用的な綴具
を完成させた。すなわち、本考案は、一方の綴込リング
片が一体に取り付けられた長方形の固定基板と、その綴
込リング片に係止する他方の綴込リング片が一体に形成
された前記固定基板の一方の長辺部分に係着される支軸
とを組み合わせてなる、少なくとも二対の綴込リングを
有する綴具であって、前記支軸の少なくとも一部が、ア
ールを持った略正方形の断面を有する角柱体に形成さ
れ、その角柱体の一部が、前記固定基板より一体に突出
形成された二枚の拘束板によって挟持され、該拘束板
は、前記角柱体の正方形の一辺より広く、かつ対角線の
長さよりも狭い間隔に形成された綴具である。
【0005】本考案の綴具は、その長方形の固定基板が
ファイルの裏表紙内側の背表紙近傍面に取り付けられ、
一方の綴込リング片が、長方形の固定基板面の背表紙側
から遠い側に一体に取り付けられ、その先端部が表表紙
側に向けて湾曲状に形成されている。
【0006】また、上記一方の綴込リング片の先端部に
係止する他方の綴込リング片は、支軸の一方の綴込リン
グ片に対向する箇所に一体に形成され、この支軸は固定
基板の背表紙側の辺縁に回動自在に取り付けられ、さら
に支軸の回動は、支軸を挟持状に保持する一対の拘束板
によって拘束されている。
【0007】この二枚の拘束板は、固定基板より一体に
突出して対向状に形成されている。支軸の上記二枚の拘
束板に挟持される部分の断面は、アールを持った略正方
形の断面を有する角柱体に形成され、支軸はこの角柱体
が拘束板に接触して回動が拘束されることにより開く方
向または閉じる方向に付勢される。
【0008】本考案の綴具は、一方の綴込リング片が取
り付けられた固定基板に対し、支軸を蝶番軸とする回転
基板を用いることなく、固定基板に回動自在に係着され
る支軸に他方の綴込リング片が一体に取り付けられ、そ
の他方の綴込リング片をファイルの綴じ側又は開き側に
回動させるとき、それぞれの側に付勢されることに特徴
がある。
【0009】この付勢機能は、支軸の一部に形成され
た、断面が略正方形でアールをもった角柱体を挟持する
ように、前記固定基板に一体に形成された特定の間隔条
件で対峙する二枚の拘束板によって得られる。すなわ
ち、本考案の前記対峙させる拘束板の対向する面間の間
隔は、他方の綴込リング片を操作して回転させる支軸の
一部に形成された断面が、アールをもつ略正方形の角柱
体の一辺の長さより大きく、アールが形成された稜線面
を結ぶ対角線の長さより小さい範囲にされる。
【0010】このような関係に構成させることにより、
開いた状態の他の綴込リング片を閉じるように一方の綴
込リング片に近付けると、前記角柱体部のアールを有す
る対向稜線部が対峙する拘束板の面に接触して拘束さ
れ、その拘束に抗して、更に両リング片を近付けて、両
拘束板を外側に押し開いて最大拘束点を過ぎると、他方
の綴込リング片は係止されるべき一方の綴込リング片側
に付勢される。
【0011】この最大拘束点を分岐点とする開放付勢
は、綴込リング片の開き方向と閉じ方向に同様に作用
し、特に閉じ方向の付勢は、両綴込リング片が互いに接
触するので、指で簡単に係止することができるばかりで
なく、係止前であっても、例えばファイルを落とした場
合に、一方の綴込リング片に綴じ込まれた紙葉がそのリ
ング片から外れて散乱するという不都合が回避される。
【0012】このような綴具は、耐摩耗性及び耐候性の
優れた適度の硬さと弾性を有する素材で構成させること
が望ましく、例えばポリカーボネートが好適かつ実用的
である。
【0013】この拘束板による支軸の角柱体部の拘束力
は、大き過ぎると両リング片の開きと閉じの操作がスム
ーズでないばかりでなく、該角柱体稜線部とそれが強圧
する拘束板部の摩耗が問題となるので好ましくない。し
たがって、適度の拘束は、断面略正方形を有する角柱体
部の稜線部を適度のアールでもって形成させることがよ
く、このアールによって決まる対角線の長さと正方形の
一辺の長さの差を適度に選択することが望ましい。
【0014】また、これと関連して対向させる対峙拘束
板の厚さは、適度に選択される。その厚さは、対角稜線
部によって押し開かれる程度と、その拘束板の抵抗力を
考慮して選択される。
【0015】支軸の固定基板への取り付けは、支軸が固
定基板から容易に外れず回動自在であれば、従来知られ
たどのような手段を用いてもよい。また、綴込リング片
同志の係止構造も、従来知られたいかなる構造のものも
採用できる。
【0016】
【作用】固定基板に回動自在に取り付けられた支軸は、
一対の拘束板によってその回動が拘束される。固定基板
に取り付けられた一方の綴込リング片から、支軸に一体
に取り付けられた他方の綴込リング片が離れ、完全に開
いた状態との中間点に位置して、半開きの状態となった
とき、支軸の角柱体は、そのアールを有する対向稜線部
が、対峙する拘束板の面を、外側に押し開いた状態とな
って最大の拘束点となり、他方の綴込リング片は一時的
に静止状態となる。
【0017】この最大の拘束点を境に、他方の綴込リン
グ片を綴じ側にわずかに回転させると、拘束板の内面か
ら、支軸の角柱体のアールを有する対向稜線部がはず
れ、外側に押し開いた状態の拘束板が、反発弾性力によ
り内側に戻ろうとして、他方の綴込リング片が一方の綴
込リング片側に急激に付勢され、両綴込リング片は互い
に接触した状態となる。この状態で、リング片のクリッ
ク閉じ操作が簡単に行える。また、他方前記最大の拘束
点から、他方の綴込リング片を外側にわずかに回動させ
ることにより、上記と同様の力が外側に働き、他方の綴
込リング片が最大に開いた状態となる。
【0018】
【実施例】以下、本考案を図1から図5に示した実施例
に基づいて説明する。図1は、本考案の綴具の平面図で
あり、図2は、本考案の綴具の固定基板の底面図であ
り、図3の(a),(c),(e)は、本考案の綴具の
開閉及びその中間点に位置した状態の側面図であり、
(b),(d),(f)は、前記(a),(c),
(e)に対応する支軸の角柱体と拘束板の関係を示す要
部断面図である。また、図4の(A)は、本考案の綴具
の支軸の平面図、(B)は、(A)のA−A線の拡大断
面図であり、(C)は(A)のB−B線の拡大断面図で
あり、図5は、本考案の綴具をファイルに取り付けた状
態の斜視図である。
【0019】図に示すように、本考案の綴具1は、長方
形の固定基板2と、その長辺部分に係着される支軸3か
ら構成されている。固定基板2には一方の綴込リング片
4,4が一体に取り付けられている。また、支軸3に
は、一方の綴込リング片4,4の先端部に係止する他方
の綴込リング片5,5が、綴込リング片4,4に対向す
る箇所に一体に形成されている。さらに、支軸3は、そ
の両端に設けられた受孔7,7を、固定基板2の内部に
形成された係止突起6,6に、係着させることにより回
動自在に取り付けられている。
【0020】支軸3は、図2、図3に示すように、その
中央部がアールを持った略正方形の断面を有する角柱体
8に形成され、この角柱体8が固定基板2より一体に突
出した二枚の拘束板9,9によって挟持状に保持され、
かつこの拘束板9,9により支軸3の回動が拘束され
て、他方の綴込リング片5,5が開く方向または閉じる
方向に付勢される。
【0021】この付勢機能は、図3(a),(b)に示
すように、他方の綴込リング5が一方の綴込リング4か
ら離れ、完全に開いた状態との中間点に位置したとき、
角柱体8はそのアールを有する対向稜線部が、対峙する
拘束板9,9の面を、外側に押し開いた状態となり最大
拘束点となる。この最大拘束点を境に他方の綴込リング
片5は、綴込リング片4の方向、又はその逆方向に急激
に付勢される。つまり、図3(c)〜(f)に示すよう
に、綴込リング片4に係止して閉じている状態、若しく
は綴込リング片5が完全に開いている状態では、角柱体
8は拘束板9,9の間で非拘束状態にある。
【0022】本考案の綴具1は、図5に示すように、フ
ァイル10の裏表紙内側面11の背表紙近傍に鋲止め等
の手段で取り付けて使用される。
【0023】
【考案の効果】本考案の綴具によれば、書類の綴りが確
実で、誤動作が生じにくく、構造が簡単で製造コストを
下げることができるファイルを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の綴具の平面図である。
【図2】本考案の綴具の固定基板の底面図である。
【図3】(a)〜(f)は、本考案の綴具の操作状態を
示す説明図である。
【図4】(A)は、本考案の綴具の支軸の平面図、
(B)は、(A)のA−A線の断面拡大図であり、
(C)は(A)のB−B線の断面拡大図である。
【図5】 本考案の綴具をファイルに取り付けた状態の
斜視図である。
【図6】 従来の代表的な一例の綴具の斜視図である。
【符号の説明】
1 綴具 2 固定基板 3 支軸 4,4 綴込リング片 5,5 綴込リング片 6 係止突起 7 受孔 8 支軸の角柱体 9,9 拘束板 10 ファイル 11 ファイルの裏表紙内側 20 固定基板 21 回転基板 22,23 綴込リング片 24,25 ヒンジリング 26 支軸 27 バネ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】一方の綴込リング片が一体に取り付けられ
    た長方形の固定基板と、その綴込リング片に係止する他
    方の綴込リング片が一体に形成された前記固定基板の一
    方の長辺部分に係着される支軸とを組み合わせてなる、
    少なくとも二対の綴込リングを有する綴具であって、前
    記支軸の少なくとも一部が、アールを持った略正方形の
    断面を有する角柱体に形成され、その角柱体の一部が、
    前記固定基板より一体に突出形成された二枚の拘束板に
    よって挟持され、該拘束板は、前記角柱体の正方形の一
    辺より広く、かつ対角線の長さよりも狭い間隔に形成さ
    れたことを特徴とする綴具。
JP1993069689U 1993-12-27 1993-12-27 綴 具 Expired - Lifetime JP2603916Y2 (ja)

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JP1993069689U JP2603916Y2 (ja) 1993-12-27 1993-12-27 綴 具

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JPH0740178U JPH0740178U (ja) 1995-07-18
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Title
実公28912(大正15年)(JP,Y1 T)

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